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魔人少年漂流記・行動フェイズ

105瓜戒学:2009/11/08(日) 02:50:54
【7ターン目行動提出】(無意味)

「最終章・ホストクラブ『スコーピオン』(後)」

4月は出会いの季節。今月もきっと素晴らしい出会いが―

「学、遼介(熊)、お前たちに話があるんだ」

Say Yahさんがそこから先、何を言ったかは覚えていない。
それからの1ヶ月もよく覚えていない。
僕は気が付けば船の上にいて、あのホストクラブが遠ざかっていくのを見ていた。
さよなら、グランドピアノ。さよなら、ホストクラブ。さよなら、無人島。
さよなら、Say―

「学、どうした?」

Say Yahさん?あれ、僕たちは一体どうなったんです?
そういえば、僕はホストクラブ、ホストクラブと言うばかりで名前を知らなかったな
熊にさえ名前をつけるSay Yahさんが自分の拠点に名前をつけないなんて、考えられない…
そう思って僕は聞いてみる。
「Say Yahさん、そういえばホストクラブの名前って―」

「あぁ、前に言ったろう?俺たちは12個の星が描き出す蠍座…
そう『スコーピオン』になるんだ。いい名前だろ?」

思い出した。
ホストとして自信をつけた僕と遼介に店を任せてくれるって。
お前たちは12の星の1つになって、俺を超えるつもりで店を持ってみろって。
そう、Say Yahさんは言ったんだ。

いやだよ、Say Yahさん。
僕は貴方がいたからここまで来れたんです。貴方がいなければ僕は―
けれど、僕は何も言えなかった。初めて会った時のように真っ直ぐな瞳で僕を見るから。
その目を見て思い出したから。
「奇跡は、起きるものじゃなくて起こすものだろ、学?」


それからどれくらい時間が経ったろうか。
世界一のホストクラブ「スコーピオン」の姿がそこにはあった。

「いらっしゃいませ!ホストクラブ『スコーピオン』へようこそ!!」

そう言った僕の前に現れたのは他でもないSay Yahさんだった。
「学、新しいホストクラブをやろうと思ってるんだ。『スコーピオン』よりもスゲーやつさ。
そうだな、場所はあの島なんかどうだ?
もう一度、俺と一緒に奇跡を起こそうぜ」

この言葉は、いや、この人はいつも僕を震えさせてくれるんだ。
Say Yahさん、貴方は最高です―!!

(完)


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