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弱そうな奴(奴ら)に嬲られるシチュ Part.3

64名無しさん:2019/10/11(金) 02:04:15 ID:???
「ゔうううッ……!」
 尚華は臍と足首、両方を左右の手でおさえて蹲る。
「あれ? もう限界? もうおしまい?」
 少女が胸を張って嘲笑う。
 尚華は再び、その侮辱に刺激されて闘志を燃やした。
「まだ……まだよッ!」
 彼女は遮二無二立ち上がり、構え、相手を睨んで出方をうかがう。
 しかし、少女は動かない。尚華の臍を抉って鮮血にまみれた人差し指を突き立て、「ほら、かかって来なよ。次は違う穴イジメてあげるからさ」と挑発。
「言われなくても……!」
 じりじりと、尚華はいつでも全力の蹴りを出せるよう、半身に構えて迫る。緩慢に、極めて慎重に。
 (落ち着くのよ……まだ、まだ打つ手はあるはず! 肉を切らせて骨を断つ、それくらいの覚悟を決めなきゃ……だって、あんな子供に負けるのは絶対にイヤ!)
 少女に近づくその間、壊れた蛇口のように腋から汗が滲んで、幾度も腕を伝って肘から滴り落ちた。
 相手は傲然と立ったまま、構えすら取らずに尚華を眺めている。
 やがて、尚華は自らの脚が少女に届く位置へと達したことを悟った。
 (ここで? いえ、もう少し……相手の動きをよく見て……)
 後ろに控えた方の脚が、緊張と逡巡のあまり病的に痙攣している。
「ふーッ……ふっ、ふーッ……」
 バクバクと胸が早鐘を打ち、遅緩な移動にもかかわらず激しく呼吸が乱れた。
 (恐れているとでもいうの? こんな子供相手に、この私が? 女王の私が!?)
「ほら。待っててあげるから、はやくそのぶっとい脚で蹴ってみなよ。ビビってんの?」
 少女は仁王立ちで、容赦なく嘲る。
「ッ……! 調子にっ……!」
 尚華は自分が履いているパンプスがミシミシと軋むほど強く、足の指に力を込めた。
「乗らないでッ!」
 超高速の中段回し蹴りだった。強靭な足腰と腹筋を生かした、日本刀による斬撃のようなキック。しかも範囲が広い。迂闊な体勢ではひとたまりもない。
 流石にこれは当たる、そう思っていた。尚華も、観客も。


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