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弱そうな奴(奴ら)に嬲られるシチュ Part.3

54名無しさん:2019/10/09(水) 00:19:20 ID:???
 コスプレではなさそうだ。あまりに自然すぎる。
 顔だちにもまだあどけなさが残っており、見たところ高校生くらいの年頃だろう。艶々とした繊細に黒髪が背後に揺れていて、黒いハイソックスに包まれた脚は長くて細い。靴はあろうことか、ピカピカのローファーだ。
 青春真っ只中といった様子の少女である。
 主催者に担がれたのか、何かの冗談なのかと思ってしまう。ただし、少女は尚華に勝るとも劣らないほど美しい。
 嫉妬。
 久しぶりに思い出した感情だった。
 尚華はあるまじき感情を抱いてしまった自分を呪いつつ、仁王立ちする美少女に歩み寄る。すると少女も全く臆せず前に進み出る。そして舞台の中央で二人は睨み合った。
 向かい合ってみると、尚華と少女には20㎝以上の身長差があった。スタッフが駆け寄り、二人の間にマイクを差し出すと、喧しい観客が一斉に静まる。
「あなたが私の相手をしてくれるのかしら?」
 少女を見下ろす形で尚華が言う。寛大な微笑を伴った、大人の余裕たっぷりの上から目線。少女は微かに鼻を鳴らした。
「ま、相手ってゆーか? 思い上がった女王の息の根を止めに来たって感じ?」
 艶やかな果実を思わせる声で、少女は答える。
 張りつめた緊張感の内に沈黙していた観衆が、今度は一斉に騒がしさを取り戻す。声援とブーイングが入り乱れ、無数の言葉が溢れかえった。
 妖精のような外見に反して、その挑発的な台詞と口調は驚くほど俗っぽく傍若無人だ。百戦錬磨の尚華も不意を突かれて一瞬怯んでしまう。しかしここで取り乱す訳には行かない。
「ふふふ……威勢がいいのねお嬢ちゃん。でもここはレディが命とプライドを賭けて闘う神聖な舞台なの。怖い思いをしたくなかったらおうちに帰りましょうね」
「そっちこそ、もう年なんだからオムツでもしといた方がいいんじゃない?」
 観客のどよめきが更に高まる。まるで尚華より少女の方が優勢であるかのような反応だ。尚華は奥歯を噛み締め、足の指に力を込めた。
 年齢に関しては彼女自身も気にしていたからだ。今が絶頂期だが、加齢による体力の衰えは不可避。それを10歳は年下であろう美少女に冷笑される悔しさは想像を絶していた。


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