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描いたオリキャラを貼ると誰かがリョナってくれるかもしれないスレ

2名無しさん:2019/02/21(木) 20:19:02 ID:???
質問してもよろしいですか?
キャラクターが作れるゲームやアプリを使っても大丈夫ですか?

3名無しさん:2019/02/21(木) 20:34:08 ID:???
>>2
アプリもOK。下書き、モノクロ、カラー等も問わずオリキャラで
あれば無問題です。シチュエーションなどは
ご要望があれば記載するのも可とします。
リョナる側は書かれたシチュ通りにリョナるも良し、自分好みにリョナるも良し
(好みの分かれるジャンルですのであまり縛らず自由にしたいですが、ある程度
決まり事をどうするか話し合うのも良いかも?)

4名無しさん:2019/02/21(木) 20:54:15 ID:???
第1号になってみよう
今度、この子をメインにしたリョナ小説を書こうと思ってるんだけれど、難航中

身長147cm(小学6年生並)の14歳 バスト91cmのHカップ
三姉妹の末っ子で、髪飾りは次女から、首飾りは長女からの贈り物
NGは顔のパーツと四肢の欠損とスカ、それ以外はOK
https://i.imgur.com/9ieQnxj.jpg

5名無しさん:2019/02/21(木) 20:56:18 ID:???
>>4
ちょっと訂正
正確には、顔の損壊と、四肢の欠損とスカがNG

6名無しさん:2019/02/21(木) 21:00:10 ID:???
>>4
あと、下半身の脚鎧はガーター
連投失礼しました

7名無しさん:2019/02/21(木) 21:44:48 ID:???
>>3
返信ありがとうございます。
では早速送らせて頂きます。
ゆらちゃん(17)です。
シチュエーションはお好きにどうぞ。
https://i.imgur.com/P5CgUlj.jpg
https://i.imgur.com/fq6Nkh2.jpg
https://i.imgur.com/HPxSbEh.jpg

8名無しさん:2019/02/24(日) 20:13:57 ID:???
15、16ぐらい?のスク水レスラー
人体欠損、死亡NG。ちなみに股間攻撃リョナ(その後の悶絶含め)大好きです
下書きですが…
https://imgur.com/gallery/A1ILeRI.jpg

9名無しさん:2019/02/24(日) 20:20:40 ID:???
>>8
貼れてなかった…
https://imgur.com/A1ILeRI.jpg

10名無しさん:2019/02/28(木) 21:11:46 ID:???
>>3
追伸
リョナる側の方も、下書きモノクロカラーは問いません

11名無しさん:2019/03/01(金) 05:46:06 ID:???
>>9
消えちゃってるぞ

12名無しさん:2019/03/01(金) 12:00:47 ID:???
https://i.imgur.com/m8vRdxG.png

13名無しさん:2019/03/01(金) 15:42:30 ID:???
今度は大丈夫なはず…
>>8のキャラです
https://i.imgur.com/A1ILeRI.jpg

14名無しさん:2019/03/01(金) 22:43:05 ID:???
>>13
やっぱり、見れない…

15名無しさん:2019/03/01(金) 22:45:43 ID:???
似たようなので、こんなスレありました

オリジナルキャラをリョナって欲しいスレ
https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/game/37271/1448941945/

16名無しさん:2019/03/01(金) 23:03:40 ID:???
>>14
貼る前にコピペしてちゃんと見れたんだけどなあ
なんでや…

17名無しさん:2019/03/02(土) 17:45:18 ID:???
>>12は違うの?

18名無しさん:2019/03/03(日) 21:57:35 ID:???
>>17
>>12は違う人の絵

19名無しさん:2019/03/06(水) 22:51:59 ID:???
いっそヨソに上げてみたら?

208:2019/03/07(木) 15:07:58 ID:???
同じ画像貼り直すのこれで最後にします…
https://i.imgur.com/0NWCR0Z.jpg

21名無しさん:2019/03/09(土) 18:25:19 ID:???
>>15のスレと差別化する為に
もうちょい決まりを変えたり加えたりした方が良さげかな?

22名無しさん:2019/03/09(土) 23:15:53 ID:???
ここを設定や雑談、「リョナって欲しいスレ」を発表みたいな使い方かな

23名無しさん:2019/03/11(月) 03:31:22 ID:???
>>15のスレは止まって久しいみたいだけど
このスレが立った以上わざわざ使わなくてもいいんじゃねえのかな・・・

24名無しさん:2019/03/13(水) 05:42:39 ID:???
>>4
名前とか人となりとか教えてくれるとテンション上がるかもしれない

25名無しさん:2019/03/14(木) 18:22:10 ID:ujmttkOs
>>24
この子はウルナ・イクスヴィアン
姉二人も設定はしてあるけれど、デザインはしてない

小説での設定のコピペだけど、
・イクスヴィアン家
メイドを祖とするが、モンスター討伐で徐々に名を挙げ、貴族にまで取り立てられた
今でもイクスヴィアン家のものは高い戦闘力とメイドスキルを両立している
貴族とまでなった今ではメイドスキルが役に立つことは少ないが、最低限の嗜みとして身につけている他、
メイド服に具足を足したような戦闘服に身を包む


・アビー・イクスヴィアン
長女で三姉妹最強の実力の持ち主
金髪ショート
クール系
所謂おっぱいのついたイケメン的な外観
モンスターに対しては冷徹だが、家族思い
先日、スカルマスター7体と戦い、6体を討伐
ウルナの誕生日には好物のイチゴジャムをたっぷり塗ったケーキを作ることを約束する

武器:一般的な剣と盾
目の色:レッド
年齢:21歳
身長:170cm
体重:67kg
スリーサイズ:98-59-91 Iカップ

・イーザ・イクスヴィアン
次女でぺったんこ
ツインテ
お金に対してシビア
先日、討伐依頼を受けてスカルノーブルと戦うが、横槍(スカルマスター)が入って逃してしまった
ウルナに甘く、ウルナ一人での討伐依頼を心配したが、自身と姉の傷が癒えきってないことと、ウルナが前金をもらってたこともあって渋々送り出す
ウルナの誕生日にはアジュールウサギのパイを作ることを約束する

武器:長柄の斧
目の色:ブルー
年齢:18歳
身長:159cm
体重:51kg
スリーサイズ:71-57-92 AAAカップ 実はお尻は三姉妹で一番大きい

・ウルナ・イクスヴィアン
末っ子でトランジスタグラマー
金髪ロング
実は三姉妹の中で一番の力持ち
15歳の誕生日を目前に、姉たちに認めてもらうためと、自身の成長を確かめるべく単独での討伐依頼を受ける
一人で王族の護衛依頼を受けた際に現れたワーベアを一撃で倒したことがあるため、実力的にも難しい討伐依頼でなかったはずだが

武器:大剣
目の色:グリーン
年齢:14歳(明日で15歳)
身長:147cm
体重:45kg
スリーサイズ91-56-79 Hカップ

26名無しさん:2019/03/14(木) 23:45:20 ID:???
>ウルナの誕生日には好物のイチゴジャムをたっぷり塗ったケーキを作ることを約束する
>ウルナの誕生日にはアジュールウサギのパイを作ることを約束する
中の良さが伺えるというか後のことを考えるとゾクゾクするねぇ・・・

27名無しさん:2019/03/27(水) 16:04:52 ID:???
>>15のスレルール見た。SSもアリだと長文になりがちだからここでは意見が割れそうだな
ひとまず貼る側のNGシチュの明記と逆にして欲しいシチュ明記や
描く側のリョナ画像の注意書き(こんなシチュでリョナりました。苦手な方は注意!的な)
トラブル防止でこの二つの決まりを上のスレのルールから引き継ぐのアリだと思うけど、どう?

あとスレタイは厳密には「描いたオリキャラを」ではなく「作ったオリキャラを」が合ってるかも

28名無しさん:2019/03/29(金) 22:27:15 ID:PhAYeqgE
まだイラスト描かれてないオリキャラをイラストにするってことを
なりチャスレでちょっとやったことがあるけれど、
喜んでもらえたから文章だけでもオリキャラを投稿できるようにはした方がいいと思う

29名無しさん:2019/03/30(土) 03:17:04 ID:XurYSolA
3/31まで500円分のアマギフがタダで貰えます。
①アプリ『タイムバンク』をインストール
②会員登録
③マイページへ移動する
④招待コード→招待コード jxNUGV を入力
600円分の残高が付与されるのでギフティプレモ500円分を購入するとお知らせからコードが貰えます。
お互いに貰えるのでまだやっていない方は是非宜しくお願いします。

30名無しさん:2019/04/01(月) 08:46:30 ID:???
>>28
あれは、あれで只のキャラの垂れ流しになるし
そもそも専用のスレがあるんだから、そこでいいでしょ

31名無しさん:2019/04/21(日) 18:31:07 ID:B4u75AH2
浮上

32名無しさん:2019/04/22(月) 18:00:47 ID:???
>>28
誰かが設定を書き込むと別の誰かがイラストを書き込むっていうのは?

33名無しさん:2019/06/01(土) 12:50:40 ID:???
SS系はあまり長くなる場合はなるべく専用のスレで、オリキャラなら媒体は問わず
キャラ貼った側はNGシチュがあれば明記、リョナった側の人はリョナシチュを明記(どちらもトラブル防止)
雑談はok

大体こんな感じ?

34名無しさん:2019/06/02(日) 05:32:03 ID:???
自分のオリキャラ2人をバトルさせたいんだけど 一人にSSとかにしてもらうより
2人くらいそれぞれ展開とか作ってもらって それに投稿秒とか使ってランダム要素もいれたいんだけどいい方法あるかな
昔のスレとかでそういうバトルさせてたりしてなかっけ? その展開を挿絵みたいに描きたいな

35名無しさん:2019/07/16(火) 19:32:22 ID:1AUePnUg
あげ。短いキャラ設定の文章をリョナシチュにしてアップするのは個人的におkだと思う。
明らかに長くなる時は専用スレでする事にしてさ
>>34
ランダム要素面白そう。長文や数が多過ぎ無ければアリ…?かも

36名無しさん:2019/07/17(水) 04:30:23 ID:???
キャラを勝手にいたぶるのとかは?

37名無しさん:2019/07/18(木) 00:29:08 ID:???
>>36
このスレで上げてるオリキャラなら良いんでない?

38名無しさん:2019/07/18(木) 17:25:21 ID:???
他人のキャラにオリジナル設定を追加してキャラとしての完成度を上げたい

39名無しさん:2019/07/20(土) 09:31:35 ID:???
むしろ自分のキャラにオリジナル設定を追加して貰った方がいいのでは?
他人のキャラに追加だとその設定が原作者の地雷だった場合とか完成度上がるどころかその真逆になる

40名無しさん:2019/07/20(土) 15:55:16 ID:???
とりあえず、いろんなパターンでやってみては?同時進行とかでもいいしスレ専用しないように
よくオリジナル格闘大会みたいなスレが、一気に盛り上がって何かでもめて絵師やスレ主が去って急に過疎るという流れを何個か見たから
sage進行とかでいいからでまったりやればいいと思う。あと、一様スレ名が描いた〜だから絵ありきじゃないとね
絵師じゃないけど、自分も時間取れたらオリキャラ絵描くよ

41名無しさん:2019/07/22(月) 22:01:07 ID:???
絵を貼った人が何でもいいです系ならSSもいいんでないの?
長いSSは嫌だけどスレの活性になるなら、ありかと例えば改行5回までとか

42名無しさん:2019/09/13(金) 00:06:59 ID:K7MlYZOs
聞いてみるより書いた方が早いんじゃない?
スレが盛り上がらないと文句言う人すら来ないよ

43名無しさん:2019/09/14(土) 02:57:58 ID:???
特に禁止事項の書かれていないキャラは何やってもいいものとするでいいよね?

44名無しさん:2019/09/15(日) 09:46:27 ID:???
良いと思う

45名無しさん:2019/09/15(日) 11:10:41 ID:p1j5Kc.A
オリキャラ貼れー

46名無しさん:2019/09/15(日) 14:23:19 ID:???
もう2〜3キャラ貼られてるじゃん

47名無しさん:2019/09/16(月) 17:03:16 ID:???
もう上がってるキャラに関しても禁止事項なしという事で

48名無しさん:2019/09/16(月) 17:46:52 ID:???
2〜3キャラかー
選択肢少ないなw

49名無しさん:2019/09/16(月) 18:48:58 ID:???
キャラをどんどん量産しよう

50名無しさん:2019/09/16(月) 20:03:27 ID:???
皆 他力本願でワロタw
まあ、1というかとりあえずまとめ主が必要では?
あと、禁止事項云々は今まで闘技場スレなどで絵師と小説書きがもめて過疎った経緯があるんだから
あくまで良識の範囲でないと。まあ、そもそも絵師が来るのかこのスレww

51名無しさん:2019/09/16(月) 21:18:58 ID:???
>>47
禁止事項あるキャラは流石にまずい気が

52名無しさん:2019/09/16(月) 22:23:13 ID:???
流石に貼れとか、勝手に禁止事項なしとか、これじゃあ誰も来ないでしょ

53名無しさん:2019/09/17(火) 19:36:29 ID:???
基本過度なグロで無ければ…

https://dotup.org/uploda/dotup.org1947351.png.html
アプリで作ったキャラですが。
ちなみに総合格闘技とかプロレスとか合法的なのが好きです
反則攻撃とかも(小声)

54名無しさん:2019/09/17(火) 19:57:42 ID:???
>>53
追伸
好み書きましたが、書いたリョナの内容の注意書きをしっかり書いて頂ければ、
シチュ内容とリョナの度合いは問いません
>>53の内容に沿っていくも良し沿わないも良し、お好きに〜

55名無しさん:2019/09/17(火) 20:57:30 ID:???
3D系のキャラクリエイト系でもよければ上げたいんだけど大丈夫ですかね

56名無しさん:2019/09/17(火) 21:07:48 ID:???
どぞ

57名無しさん:2019/09/18(水) 00:39:56 ID:???
imgur.com/a/1W1jwnJ
imgur.com/0L70h6r
もうちょっと目の当たりをキリっとさせたかったですけど…
強いタイプの退魔系な巫女さんで「のじゃ口調」の高校生です
退魔としての力以外にも純粋に体術も強く並の男くらいならば軽く倒せるくらいの強さです
imgur.com/a/g4XKhY2
imgur.com/a/FTOonlT
imgur.com/a/gdJg7mM
シャツである胸のあたりは全然開いてませんけど胸元が見えるくらいにシャツを開けてる感じです

58名無しさん:2019/09/18(水) 10:42:03 ID:???
>>57
NG等を書き忘れてましたがグロとスカ(大)じゃなければ基本的にズタボロにリョナってくださってOKです
設定等必要でしたらまた書きます

59名無しさん:2019/09/18(水) 10:53:53 ID:???
思ったんだけどある程度の設定テンプレみたいなの必要じゃない?

60名無しさん:2019/09/18(水) 11:03:22 ID:???
そうかもな
皆書き方がバラバラでよくわからん

61名無しさん:2019/09/18(水) 20:15:32 ID:???
版権キャラは勝手にグロ画像化されたりするのに
オリキャラだと勝手にやったらダメのなんでだろう・・・

62名無しさん:2019/09/18(水) 22:54:04 ID:???
>>61
だいたいの版権はわざわざ訴えないけど、個人の場合はそうでないから。
余計なトラブルを出さん為だね。
後、版権によっては二次創作のガイドラインを出しててグロやエロは禁止とか非推奨もある。

63名無しさん:2019/09/18(水) 23:17:18 ID:???
>>61
グロなしで自由にやらせてほしいんならそういうとこでやればいいじゃん

64名無しさん:2019/09/18(水) 23:57:57 ID:???
こんな一般常識も知らん奴がいるのか嘘だろ…
版権だから、なにしていいわけないだろ

65名無しさん:2019/09/19(木) 00:01:05 ID:???
オリキャラ描いたらリョナSS書いてもらえるってマ?

66名無しさん:2019/09/19(木) 04:23:23 ID:???
>思ったんだけどある程度の設定テンプレみたいなの必要じゃない?
キャラのある程度の人となりというかプロフィール的な物は欲しい
やっぱ冒涜しがいあってこそのリョナだとおもうんだ

67名無しさん:2019/09/19(木) 11:18:57 ID:???
【年齢】歳
【身長】cm
【体重】kg
【スリーサイズ】B W H(カップ)
【職業】
【キャラ設定】

とりあえずこんな感じで適当にいろんなスレから引っ張ってテンプレ作ってみた。
必要そうなものがあったら適宜追加してくれ

【NGシチュ】

68名無しさん:2019/09/19(木) 11:21:09 ID:/n8Rd99g
すまんテンプレミスったので再掲
【年齢】歳
【身長】cm
【体重】kg
【スリーサイズ】B W H(カップ)
【職業】
【キャラ設定】

【NGシチュ】

69名無しさん:2019/09/19(木) 11:29:35 ID:???
名前も抜けてた…何回もすまん
【名前】
【年齢】歳
【身長】cm
【体重】kg
【スリーサイズ】B W H(カップ)
【職業】
【キャラ設定】

【NGシチュ】

70名無しさん:2019/09/19(木) 17:25:43 ID:???
>【オリジナル】なりきりチャット受けキャラ投稿【版権】
キャラ投稿はここ使わせてもらったほうがいいんじゃない?

71名無しさん:2019/09/19(木) 19:27:34 ID:???
短いSSで良ければ支援しますよ
NGに触れてしまいそうなものでなければ

72名無しさん:2019/09/19(木) 22:10:48 ID:???
テンプレ多すぎると想像で多様に解釈できる部分減るよね

73名無しさん:2019/09/19(木) 22:15:31 ID:???
>>71

NGに触れてしまいそうな部分とは?

74名無しさん:2019/09/20(金) 00:49:52 ID:???
SS書いてくれる人は、トリップ付けて欲しい
あと、複数同時進行可とか

75名無しさん:2019/09/20(金) 01:01:26 ID:JA1tbrMw
テンプレのほうが有りましたので改めて設定諸々書いた分をこちらに出させていただきます…!

【名前】九条琴乃
【年齢】17歳
【職業】退魔の巫女(高校3年生)
【身長】170cm
【体重】49kg
【スリーサイズ】B92cm/W53cm/H84cm(Gカップ)
【キャラ設定】
成績も良く、武道の達人で、スタイルも抜群な弱きを助け強きをくじく憧れの先輩としてもてはやされており、
男子生徒はもちろんのこと女子生徒からも人気である古風な口調な、緑眼白髪ロングの高校3年生。
しかしこれらは仮の姿、本来の彼女はこの世の影に現れる妖怪や悪霊、魔物や化け物を退治する退魔の力を持つ"退魔の巫女"である。
魑魅魍魎が現れば、霊刀"魔斬"(まきり)を手に戦闘服である赤い巫女服の姿となり、
ありとあらゆる化け物を切り裂き打ち倒して行く。
その強さは当代随一の対魔巫女と言われるほどの強さを誇っている。
本人はそれほどの力は無いと謙遜しつつも、その呼び声に常に研鑽を行っており、現れる化け物たちを滅していく。
霊刀"魔斬"を主に使い戦うが、体術も使う。その力は刀が無くとも並の男程度なら軽く倒せることができるほどだ。

〜メタ的な設定〜
古風な口調と記述しましたが基本的にのじゃ口調です。
一人称は「儂」
二人称は「お主、貴様等」
例「〜〜じゃ」「〜〜であろう」など
強キャラっぽい感じののじゃ口調女性という感じの子です。
なぶるなり無様に散らすなりこの程度で勝てるとイキらせてからぶちのめすなり自由にお使いください。

【NG】グロ、真っ二つ、四肢切断、スカ(大)のみ。
死亡系はOKです。(ただし死んでもまた登場する(IF展開のようにする))

イメージ

http://urx.space/AVil
巫女服
http://urx.space/wYdg
http://urx.space/1V2s
学生服
http://urx.space/S9qk
私服
http://urx.space/8n0W

76名無しさん:2019/09/21(土) 00:42:48 ID:???
>>75
お借りしました
http://uproda11.2ch-library.com/e/e00265606-1568994107.png

77名無しさん:2019/09/21(土) 01:03:47 ID:???
71です
>>75書きました。
NGにグロってあるけど、どこまでが許容範囲なんか分からぬ。ダメだったらすいません。

78名無しさん:2019/09/21(土) 01:06:08 ID:???
遠山凪人が学校から帰宅していると、タッタッタッと軽快な足音が後ろから聞こえてきた。
凪人の背中にいやーな予感が走ったのも束の間、一人の少女が後ろから覆い被さってきた。

「にょほほ〜〜っ♪ ここに居ったか凪人殿♪」
「ちょっ、九条先輩っ!?」
「凪人は相変わらず背が小さいのう〜〜♪」

今年入学した一年生である凪人の背後から、むぎゅ、と抱きついてきたのは三年生の九条琴乃である。背が低いことが悩みである凪人の後頭部に、やわらかな大福餅(本人曰く「じーかっぷ」)が押し当てられる。

「先輩っ、帰り道に抱きついてくるのはやめてくださいっ。クラスメイトに見つかったら……!」
「ん〜、何か問題かの?」
「あ、ありますよっ! 変な噂をされたりしたら……!」
「案ずることはあるまいて。儂は凪人のふぃあんせなのじゃからな」
「だ、だれが決めたんですかそんなことっ!!」

凪人には片思いの美少女クラスメイトが居るのだが、そんなことは九条琴乃にとってはどうでもいいことなのであった。
凪人が屈みこんでスルリと琴乃の腕から逃げる。そのまま凪人が前にダッシュして逃げようとしたその瞬間ーー

むぎゅ。

後頭部に感じた柔らかさが顔面一杯に押し当てられていた。

「むむぶっ!?」
「おーよしよしよし、凪人は子犬のように可愛いのぉ〜〜♪」
「なっ、なんでっ!? むごごぉっっ!」


琴乃は、ほんの一瞬で凪人の方に回り込んでいた。
その身のこなしはあまりにも自然で、二人いるのかと凪人は錯覚しそうになるが、無論そんなことは無い。

「そうかそうか、凪人はそんなに儂のことが好きなんじゃな♪ 照れるのぉ〜♪」
「ひ、ひふぁいまふっ! ふぁなふぃてふははひっ〜!」

琴乃は凪人の後頭部をわしわしと撫でながら、胸の谷間に顔を埋める凪人をからかう。
しかし、その深い緑の瞳が、ふっと、まるで慈母のような優しさに満ちた眼差しを向けたーー。

「むぐぐ……ぶはあっ! い、息ができませんよ、先輩! 死ぬかと思ったじゃないですか!」
「むふふふ〜〜っ、儂から逃げられることはできんぞ、凪人っ♪」

にかぁっ、と茶目っ気のある八重歯を見せて目を細めて笑う。完全にしてやられた形である凪人は赤面しながら、もう一度琴乃の腕からスルリと抜け出した。

「い、いいですかっ、九条先輩っ。ぼ、僕は恋人になった覚えはありませんからねっ! 」
「つれないのう。儂のないすばでぃなおっぱいに抱きついてきたというのに」
「ううう、せ、先輩のバカああーーっ!!」

ダッシュで逃げる凪人の背中を、琴乃は追いかけることはしなかった。凪人の背中と通学カバンが見えなくなるまで、じっと微笑みながら見守り続ける。

そしてーー凪人が遠く離れたと同時に。


ひらり、と。
九条琴乃は前髪を片手で払いのけながら、後ろを振り向く。
清廉な白髪がふわりと広がり、三年生であることを示す緑のチェックスカートを翻した。


「性懲りもなく『血』を狙っておったらしいのう。ーーー儂が見逃すとでも思ったか? 『寓人(ぐじん)の輩(ともがら)』よ……」

79名無しさん:2019/09/21(土) 01:07:46 ID:???
九条琴乃がそう口にした瞬間ーーその平凡な街並みが一瞬にして柘榴色に反転する。
コンクリートの道からぬるりと競り上がるようにして、この世に有らざる物ノ怪が姿を表した。
物ノ怪は琴乃の背丈をはるかに越えていた。上半身だけが道路から競りだし、下半身は埋もれたままのようである。

「下半身はまだ封絶から抜け出せておらんようじゃな。その封絶は儂の先人たちが編み上げた極上のもの……そう易々と抜け出せるものではあるまいて」

先祖代々から受け継がれてきた「退魔巫女」である琴乃。まだこの國に「鬼」や「魔」が蔓延っていたその時代から、退魔巫女たちは多くの物ノ怪を封じ込めてきた。しかし、幾百年もの時を経るにつれてその封印も力が弱まってくる。
弱まった封印を破って、かつての物ノ怪達が現世に顕れ出ようとする。しかしーーこの現代においても「退魔巫女」の血縁は途絶えることなく続いていた。

退魔巫女の血を受け継ぐ九条家。その当代随一の実力と評されるのが、彼女ーー九条琴乃であった。

物ノ怪は凪人の生命を狙っていた。凪人自身は気づいていないが、彼の肉体には、かつてこの世を闇に陥れる絶大な力を持った者の『血』が流れていた。
物ノ怪はその『血』を啜り、この世を永遠の闇に陥れようとしている。寓人の輩は、凪人の生命を虎視眈々と狙い続けていたのだーー。


「ーーその怨念、儂が祓ってしんぜよう」

制服のブレザーの内ポケットから、ぴっ、と人差し指と中指で挟むように呪符を取り出す。
その呪符を宙に向かって放ったと同時に、無数の形代が琴乃の周囲に舞い上がった。

琴乃の制服が鱗粉のように消え去っていき、本来の姿である巫女服に包まれていく。
彼女の佩刀である霊刀「魔斬」が、シンと張りつめたような音を立てて抜刀され、その刀身が顕れる。その魔斬の切先が、すうっと息を吸うように持ち上げられ、上段に構える。

「そうじゃの……向こう五百年は出てこられないようにしようかのう?」

俊敏な二本脚が地を蹴った。
当代随一の退魔巫女。その名に恥じぬ迅さで、寓人の胸を霊刀が貫くーーーー。

80名無しさん:2019/09/21(土) 01:09:28 ID:???
……しかし。

顕れた寓人の輩の強さは、琴乃の想像を遥かに越えていた。
現世で最強であるはずの琴乃が、まさかの苦戦を強いられていたのである。

「はぁ……はぁ……っ……」

白い髪が首筋に貼り付き、腋から横乳にかけて汗の筋が幾重も流れている。両脚にも汗が流れており、白いニーソックスの淵に汗が染みこんでいた。

(ここまでしぶとい物ノ怪は初めてじゃ……これほどまでに強い怨念を内に宿して居るとは……)

しかし、退魔巫女としての使命を果たさなくてはならない。これまでの巫女達も、この強大な物ノ怪に勝利し、再度封印をし続けてきたはずなのだ。
自分がここで敗北することは、それまで闘い抜いてきた先人の巫女たちの遺業が、すべて灰塵に帰すこととなるのだ。

負ける訳には行かない。

「儂を……本気にさせたようじゃな!!」

琴乃が手にする霊刀が白い輝きを放つ。
彼女が持てる全力の一撃を叩き込もうと、大きく飛び上がった。そして、寓人の輩の額を、魔斬が一刀両断しーーーー

ぐにょんっ、という粘ついた音。

その異様な感覚が掌に伝わり、琴乃がはっと息を呑んで緑色の瞳が見開かれたその瞬間ーー。


ドゴォオオッッ!!!
物ノ怪の太い腕が、琴乃の横腹を打ち穿った。


「っっっあぁあああぁあ!!!」

肋骨が粉砕される感覚を待たず、真横に吹き飛んだ琴乃は数メートル吹き飛んだ。地面に全身を叩きつけて、ばゆんばゆんと胸をバウンドさせながら、四肢を無茶苦茶に絡ませるようにして転がる。

「あ………ぁ、あ、ぁ……っ! ぁ……っ!!」

ようやく止まった琴乃は、身体を横に向けながら、殴り飛ばされた脇腹を自分の腕で押さえ込むようにして身を縮める。緑色の瞳が激痛に見開き、みるみるうちにその瞳から涙がじわりと滲み始める。

「ぁ……っ、ぅっっ!! っ……!!」

わなわなと震えながら開いた唇が、にわかに閉じられる。それは十七才という年頃の少女ゆえの半ば反射的な反応である。しかし、口を閉ざしたところで、堪えきれるようなものではない……。

「っっっぅぐふぉ゛え゛っ゛っ゛、げぇっっ……えほっ、げほっ! げほぉっ!!」

ピシャアッ!! とコンクリートの道に深紅の花火が炸裂する。目元に滲ませた涙が頬を伝い落ち、口のなかで抑えた故に鼻の穴からも血が逆流して流れ落ちる。鼻から下を真っ赤な血で染めた琴乃は、何とか立ち上がろうと身を起こす。
うつ伏せから上体を起こそうにも、ガクガクと肘に力が入らずに震える。長い白髪が肩から耳元へと垂れ下がり震える。胸を覆う絹衣も、転がっている内にずれてしまい、片胸の乳首がまろび出てしまっていた。

魔斬の杖代わりにするようにして、なんとか尻を持ち上げる。脇腹を片腕で抑え込みながらも、涙を流した緑色の瞳はキッと物ノ怪を捉える。まだ敗北の意思を示してはいない。

しかし……

琴乃の耳に、重く、掠れた声が聞こえてくる


ーーーー笑ーーーー止ーーーー


物ノ怪の両腕が大きく横に広げられる。琴乃が両脚で地を蹴って飛び上がろうとするが、それよりも早くーー

81名無しさん:2019/09/21(土) 01:13:14 ID:???
バシィインッッ!!!
蚊を叩き殺すかのように、両掌で琴の身体を勢いよく挟み潰した。

「ぎゃんっっっっ!!!?」

短い、つんざくような悲鳴。
当代随一と評されてきた退魔巫女のものとは思えないほどの、無様な鳴き声を一発。
前後から叩き潰された琴乃は、ピン、と直立不動のまま、ぐらりと頭を横に倒す。目を見開いて、空中のあらぬ方向を見つめていた。


「………ぁ……ま゛……だ…………」


カラン……と、右手から魔斬が滑り落ちた。


「……わ゛、ひ、は………ま゛……げ……にゃ……ひっ、っ、っ、ひっ、ぅっ」


言い終える前に、全身がびくんっ、くんっ、と痙攣を開始する。内臓に強烈な衝撃を受け、口から血とも唾液とも嘔吐物ともつかぬ体液を漏らす。
がくん、と首が項垂れてしまい、白いニーソックスの膝がガクリと曲げられる。
そのまま膝立ちになり、うつ伏せに倒れようとしたその一瞬を狙って……

バチンっっ!!
物ノ怪の巨大な中指で、琴乃の額をデコピンした。

「あ゛がっ」

俯いていた琴乃の顔が後ろに勢いよくのけ反る。白い長髪がぶわりと波打った。
だらだらと首筋から流れ落ちた血が、大きな胸元を覆う白い絹衣を赤褐色に染め上げた。

代々の巫女たちから受け継いできた退魔巫女としての使命。
代々の巫女達が乗り越えてきた物ノ怪の封印。

しかし、琴乃はその使命を、受け継ぐことは出来なかった。琴乃は膝立ちから仰向けに倒れた姿勢となる。巫女服のミニスカートはめくれ上がり、白い下着を丸見えにしてしまっていた。

物ノ怪は琴乃の身体をつかみあげると、そのまま地面のなかに再び潜り込んでいく。気を失ったままの琴乃もまた、地の底に引きずり込まれていき、物ノ怪が巣喰う封印されし闇の中へと消えていった………。

<終>

>>76の絵を先に見てたらそこからシチュを考えたんだけど、書いちゃったから仕方ないね
喜んで貰えたら幸いです

8275:2019/09/21(土) 08:00:43 ID:???
>>76
おおぁ!?汗をかいて体を切り刻まれて刀ごと砕かれてズタボロになるレベルでなぶって頂いて…
死ぬほどなぶられるんだろうなって妄想が捗る…
最高じゃないですかありがとうございます…!!

>>77
ううおお…!?こちらも素晴らしいSSありがとうございます…!
自由〜な感じの琴乃から戦いに鳴ると雰囲気が変わる瞬間…
そしてそこから無様に転落してくかのように叩きのめされるのが素晴らしすぎる…!
グロNGと言ってましたがこの程度のグロならOKです(多分ダメなラインは内蔵見えたりとかそのクラスだと思う)

いっそグロNGを抜いておいたほうがみんなやりやすいんでしょうかね…?

83名無しさん:2019/09/21(土) 08:24:27 ID:???
グロも色々あるからね・・・
なんか作品で例えてこれぐらいまでOKみたいな感じで言うのも良いかもしれん
進撃の巨人レベルまでOKとか
コロコロ版仮面ライダーブラックレベルまでOKとか

84名無しさん:2019/09/21(土) 14:20:44 ID:???
下のやつ待ってくれ全然わからんw

>>76>>77めっちゃ良かった。>>75じゃないがありがとうと言いたい
むしろ>>75にもありがとうと言いたい

85名無しさん:2019/09/21(土) 14:34:30 ID:???
>>84
まあ冗談で描いたんだけどね
いわゆる仮面ライダーブラックのコミカライズなんだけど結構えぐい描写あって
間違いなく幼少時あれ読んだ子供たちの心にリョナの種植え付けてる漫画
例えばだけどハチ怪人が女性を多数巣に捕らえて怪人の幼生の苗床兼食料にしてて
それ見た光太郎が激怒して幼生を容赦なく叩き潰してるのが印象に残ってる

8675:2019/09/21(土) 19:31:42 ID:???
>>84
いえいえお礼言うべきは >>76>>77さんなので…
いや本当にありがとうございます…

>>83
大体の許容範囲の目安とかあったほうがやっぱ良いですよねえ…
(グロでも普通に血まみれとかなら平気だし)
例えるならBLEACHとか、魔砲使い黒姫とか、
あとさきつねさん http://foxiv.2-d.jp/ とかがセーフラインですか…

でもいっそ全部OKにして自由に描いてもらってくださったほうが良いのかもなあと思ったりします
(自分がある程度許容することで活性化というか書きやすくなるのかな〜とか)

8775:2019/09/21(土) 23:49:54 ID:???
というかあの、連投ですいません…元の画像の方、二刀流のと刀1本だけのとごっちゃになってますね…
本当にすいません…正しくは一刀流になります…
特に>>76さん…おそらく二刀流にしてた名残(刀の持ち手が赤だった)があったようなので…本当にすいません…

88名無しさん:2019/09/22(日) 08:14:21 ID:???
【名前】朝宮 一琉 (あさみや いちる)
【年齢】16歳
【職業】拳と脚で闘う系魔法少女(兼高校生)
【身長】165㎝
【体重】48kg
【スリーサイズ】B89cm/W58cm/H86cm(Fカップ)
【キャラ設定】
ちゃんと勉強するし校則も基本的には守るけど、買い食いとかは普通にするどこにでもいる女子高生。
深く考えずに感情に身を任せるタイプ。素直で面倒見もいいので友達多い方。

寮住まい。勉学と遊びに真面目に励み、お金が足りなくなるとたまにバイトとかもしたり。
学生生活を満喫する傍ら魔法少女として魔物やら怪人やらを退治する日々を送っている。
今日も寮長やルームメイトの目を盗むのに苦心しながら、悪を討つため街を駆け抜ける。

元々の運動神経がいいのもあってか、魔力を込めた右ストレートや回し蹴りでだいたいカタがつく。
必殺技らしい必殺技がないのが悩み。たまに思い付きで技名叫んだりもする。

「この街の平和は私が守る!けど門限までには帰らせてよね!」
正義感は強いけど責任感はそんなに強くない。

【NG】死亡、スカ(大)

立ち絵等
https://i.imgur.com/GSePkoB.jpg
https://i.imgur.com/9mDc32v.jpg


どんなふうにいたぶってもらえるのかわくわくしながら書いてました。よろしくお願いします。

89名無しさん:2019/09/22(日) 17:44:04 ID:???
めっちゃ可愛いやん・・・

90名無しさん:2019/09/22(日) 23:11:07 ID:???
77です
>>88を書きました。

91名無しさん:2019/09/22(日) 23:12:58 ID:???
一流は友達の菜々花と、流行りのアニメ映画を観に行き、映画館と隣接したショッピングモールの中に居た。
じゅぞぞ、と微妙に流行りの過ぎたタピオカミルクティーを啜る。今更ながら初めてのタピオカである。ふーん、こんな感じかー、と思いつつも全て飲み終えた一流。太いストローにタピオカが一粒詰まってしまったらしく、カップからストローを引き抜き、反対側からちゅるる、と吸い上げた。
その様子をじっと遠くから小さな男の子が見つめていることに気づき、ぽっ、と顔を朱に染める一流。

「な、なんだよっ……こっち見んなって……!」

少年は顔を横に傾けると、そのまま後ろを向いて走り去っていった。

「イチルちゃんお待たせ〜」
「菜々花、どうだった? 良さそうなの見つかった?」
「うーん、ブランド物が多くてちょっと手が出ないよう」
「ん、文房具とかの方が良いんじゃない? 良さそうなの、さっき売り場見つけたし」
「ほんとう? どこどこ?」

菜々花は年上の男と付き合っている。今年の春に社会人になったばかりだそうだ。一流は、その誕生日プレゼントを一緒に探してあげている訳だった。
本当はそれよりも自分の彼氏を探したいのが本音である。しかし、恋を楽しむ友達の顔を見ていると自分も嬉しくなるのだ。スマホの写真を見せてもらうとなかなかのイケメン。顔を見た途端、ちょっと羨ましくなってしまった。

自分もいつかは菜々花のように楽しい恋愛をしてみたい。とはいえ、魔法少女である自分なんかを好きになるような男など居るものなのだろうか? 一流にはそこら辺のことは良くわからない。

92名無しさん:2019/09/22(日) 23:14:19 ID:???
「まったく……面倒くさいけど、仕方ないわよね」

実家から学校に通う菜々花と別れ、一流は寮へと戻る。
日が暮れはじめた帰り道。
一流のスマホに勝手にダウンロードされたアプリが、通知を知らせた。怪人が現れたことを告げる音が鳴り、画面にはその位置情報が書かれていた。
一流は周囲に誰も居ないことを確認した後、出撃! のボタンをタップする。

一流の意識がスマホの中へと吸い込まれていく。
光輝く思念体となった一流は、両目を閉ざし、一糸纏わぬ姿に変わるーー

栗色の髪がオレンジピンクに染まり、大きめのバストと腰回りに黒のインナーとスパッツが顕れる。
両掌にグローブを装着し、両脚には戦闘用のロングブーツ。くるりと身体を横回転させると、キュッと締まったヒップにオレンジのプリーツがふわりと顕れる。
上半身は袖無しの戦闘服を身にまとう。小さなへそを出し、動きやすさを追求した肉弾戦に適した格好だ。
閉ざされた瞼を開くと、意志の強いルビー色の瞳が爛々と輝いた。


「この街の平和は私が守る!けど門限までには帰らせてよね!」


お決まりの決めポーズと共に、一流の意識はスマホから抜け出した。
空中から片足で現場に着地して屈み込む。一流はそのまま前に走り出した。また門限を破ったりしたら、寮長に叱られるし、寮母さんからも夕食抜きにされてしまう。急いで悪者を退治しなければ。

魔法少女となった一流は、普段とは比べ物にならないほどのスピードで走る。もともと運動は得意な彼女だが、持ち前の運動センスが魔力でさらに増強されていた。

「ここに居るわね! え〜っと……ドラゴン、キーーック!!」

大きな美術館の前にたどり着いた一流は、閉ざされた大きな扉を飛び蹴りで破壊した。飛び蹴りは洋館内部の大きな柱に着地し、そのまま壁蹴りの要領で二階へ通じる階段へ飛ぶ。階段の手すりに着地し、さらに上へ上へと向かった。

「ふふ……ようやく現れたか」

最上階の広々とした高級レストラン。
そこで怪人が一流の登場を待ち構えていた。

「今回の元凶はあんたね! 急いでるから、さくっと終わらせちゃうんでよろしくね!」
「ハハハ! 威勢の良い小娘だ。貴様ごときがこの僕に勝とうだと? 笑わせてくれる!」
「望むところよ! ………って、あれ?」

一流が人差し指を怪人に向けたその瞬間、何かに気づく。
今回現れた怪人の顔は、もしかしたら……

「あんた、 菜々花の彼氏じゃない!? どういうことよ?!」
「フフフ……ご名答。貴様を抹殺するために、私は君の大切な友人に接近した訳だ。これを見るが良い!」

怪人が片手を振り上げると、巨大な球体のスクリーンが顕れた。そこには、先程別れたばかりの菜々花がショッピングモールの屋上で逆さ吊りにされていた。スカートと上着がめくれ上がって白い勝負下着を晒し、両腕がプラプラと垂れ下がっている。

「私を殺した瞬間、あのロープは消滅して君の友達は地面に落下するだろう。君の友人は床に叩きつけられ、さぞ派手な死に様を晒すことになるだろうな……ハハハ!!」
「くっ……なんてこと……っ!!」

先に菜々花を救出しなければ。
そう思い、後ろを向いて来た道を戻ろうとしたその瞬間。

「きゃハァアンッッ!!!」

背中に強い衝撃を受け、甲高い悲鳴をあげながら一流が大きく吹き飛ぶ。レストランのテーブルや椅子をいくつも破壊しながら転がった。

93名無しさん:2019/09/22(日) 23:15:43 ID:???
「いっ……た……っ……!」

何とか立ち上がって怪人の方に向き直る。

「ハハハハハ! 貴様は莫迦かね? 私を前にして背を向けるとはな!」
「ぐっ……よくも、菜々花を……!」

怪人を倒せば菜々花の命は無い。友人を人質に取られた一流は何もできなかった。

「ふふふ、これはどうだ? 」
「な……っ!?」

レストランの厨房からゴトゴトと音がすると、そこから無数のナイフや包丁が飛び出してきた。それらが一流の周囲を取り囲む。

「ふははは!貴様を調理してやろう!」
「うっ……!!」
「切り刻めぇ!!」

ヒュンヒュンヒュンヒュン!!
「いやあぁあぁあぁあっっ!!!」
ザクッザクッザクッ!!

四方八方から飛び交う刃物が一流の全身を切り刻む。露出した腕や太ももに無数の切り傷が走り、へそを出した腹部にも血が滴った。
はらり、とオレンジピンクの髪が一房落ちて、がくんと内股に両膝を曲げてぺたんと尻を地に付けた。

「あ……ぅ……っ゛……」
「くくく……すぐに楽にしてやろう……」
「ぅ……かはッ?!」

怪人が腕を伸ばすと、一流の首に見えない力が加わった。首を掴まれた一流の身体がゆっくりと持ち上げられる。

「うぅ゛……う、う゛うっ……!!」
「さあ、足掻け……もっと足掻け……その無様な手足をもっと暴れさせて苦しむがいい」

一流の太ももがにわかに強ばり、激しく暴れ回り始める。戦闘用のブーツを履いた脚が、一流の回りにある椅子やテーブルの上に置かれた花瓶を蹴り飛ばして壊す。

「ぅっ、ぐぇえ、ぇ、ぎ、ぃひ……!! ぎんっっ……い゛ん゛っ゛……ぃきぎぎぃぃ……っっ!!」

歯を強く噛んで口から唾液を垂らす。息を吸い込もうと必死でへそをビクビクと隆起させるものの、程よく付いた自分の腹筋を強調するだけで空気は一向に一流の肺へ入ってこない。

「ぉへっ゛……ぇ、げっ……、っ、っ、っっ、っ………!」

ビクン、ビクン、と肩から下が波打つように、前後に腰を振り始める。その痙攣は大きなものから、次第に小さなものへと変わっていく。腰を動かすような大きな動きも、次第にその動きは小刻みに代わり……やがてはスパッツにおおわれた尻肉をぷるぷると震わせるだけになった……。

ちょろちょろちょろ……と、股間を覆うスパッツに染みが一気に広がっていくと、ピッチリと太ももに密着したその裾からダラダラと黄色い失禁が流れ落ち、ブーツの中へ入り込んだ。


「トドメだ……フンッ!!」


怪人が腕を大きく振ると、一流の全身に大きな衝撃が走り、ひきつった臍に一撃をお見舞いした。

ドゴッッ!!

一流の身体はコの字に吹き飛んでいき、勢いよく壁に激突して跳ね返る。

「げはぁ゛あ゛っっ」

そして一台の大きなテーブルの上にうつ伏せに倒れこんだ。黒ずんだブーツの裏や、なまめかしく湿った膝の裏を晒す。

「ふふふ……貴様も私のモノにしてやるとしよう」

テーブルの上に身を投げ出し、手足はテーブルの板からはみ出してぶらぶらと力なく揺れている。インナーだけの姿に変わった一流の背中を見下ろすと、後頭部を掴んでテーブルクロスに押し付けながら、尻を覆うスパッツを脱がし、膝へと引きずり下ろした。ほわぁ、と恥ずかしい臭いを嗅いで一流の乙女心を粉々に砕き、男用の性処理便器のごとく、後ろから犯し始めた。

「ほう……貴様のお友達よりも絞まりが良いな……お前が手に入るのなら、あの女はもう用済みだな」

この女でひとしきり楽しんだあとは、菜々花を殺すことにしよう。そう決めた怪人は、一流の片足を持ち上げて、マーキングをする犬のようなポーズを取らせながら性交した。
一流は敗北の辱しめを何度もその子宮に刻み込まれながら、口から湿った喘ぎ声をあげ続けた。

一流は、再び現れた球状のスクリーンを目にする。
真っ逆さまに堕ちていく菜々花の姿。
くちゃんくちゃんと自分の身体から聞こえてくる、肉の打ち付ける音。

(ご………め、ん…………ね…………)

ピンクオレンジの髪が栗色に戻る。
赤い瞳が黒く塗りつぶされていくと同時に、その長い髪を掴まれた。髪を掴んで上体を持ち上げられながら、敗北の証を深々とその子宮に注ぎ込まれた。

ビュク……ビュク……ビュキュッ……
「ぁ………が、は………っ」

白目を剥きながら気を失い、引き抜かれた股間から白く哀れなものを溢しながら、相変わらずひくひくとその尻を痙攣させることしかできなかった。

<終>

9488:2019/09/23(月) 07:54:19 ID:???
めちゃくちゃ素敵なssかいてくれた77も可愛いと言ってくれた89もありがとう!頑張って書いてよかったー!
素敵すぎて何回も読み返しました。
「ここ好き!」なとこをあげたらきりがないので(まじで)この場では割愛しますが、まじでほんと全編にわたりめっちゃシコかったです。
シコいだけじゃなくて文章の端々からキャラのことをすっごい見てもらえてるのが伝わって来てそれでまたすごい嬉しくなってしまいました。
素敵なSSを書いていただきありがとうございます!

「シコい」って日本語リョナ作品語る上ですごい便利!

95名無しさん:2019/09/23(月) 10:05:18 ID:???
77です
微力ながら、無理のない程度に支援します
もしよろしければ、下記の条件があると個人的には嬉しいです

・キャラ投下時には自作絵または3Dのモデリング等のビジュアルを付ける(通常のリクスレとは異なり、文章だけの設定は×)
・希望シチュの設定は×で、あくまでNGシチュの提示だけ。曖昧な書き方だと、NG抵触してしまうかもしれないです・・・
・自分なりにこだわったポイントとか思い入れのある部分。裏設定とかエロ周りの設定とか、一見リョナと関係なさそうな情報をあれこれ書いてくれると、そこを手がかりにして話を膨らませやすいです(地味ながらかなり重要)
・拾わなくても怒らないでくれ・・・決してお前のキャラが気に入らなかったということではないんだ・・・

96名無しさん:2019/09/23(月) 17:52:54 ID:???
SSとか絵師さんにはトリップ付けて欲しいけどどうかな?
SSの場合、どのキャラの話か分かる題名で

97名無しさん:2019/09/23(月) 18:56:11 ID:???
自分で描けない人は版権絵かなんかのイメージ画像でもいい?

98名無しさん:2019/09/23(月) 20:23:27 ID:???
俺も下手糞だけど描いてみようかな
絵師さんがリョナってくれるかもしれないし

99名無しさん:2019/09/23(月) 20:25:07 ID:???
何でオリキャラって【NG】死亡、スカが多いんだろう
どんな心理なのかな?

100名無しさん:2019/09/23(月) 23:22:02 ID:???
苦しんでるリアクションが見たいのであって死んじゃうともうリアクションしてくれないのが個人的にはあんまり得意じゃない。
物語が締め括られた「その後」もどうなってしまうのかとかも妄想したいってのもある。
スカの大きい方はリョナ一般エロ問わず苦手な方それなりに多いんじゃないだろうか。こればっかりは好みとしか…

101名無しさん:2019/09/23(月) 23:26:16 ID:???
なる

102名無しさん:2019/09/24(火) 00:17:10 ID:???
自分としては死ぬのは良いんだけど死んだらその後の話ができないっていうのはあるな…死んだらリアクションしないからっていうのも同意、無様な姿はみたいけどね
あとスカは純粋に好み的にダメなだけだなあ

103名無しさん:2019/09/24(火) 00:47:17 ID:???
ワイも絵掛けないけど、描けたらかきます。
自分はグロはいいけど、スカはダメかな。

104名無しさん:2019/09/24(火) 21:17:18 ID:???
やはり戦うヒロインが多めなんだな

105名無しさん:2019/09/25(水) 00:22:17 ID:???
77です。
>>4および>>25を書きました。
ちょっとNGに近いものになったかもしれません……死亡NG無しなので、結構ハードです。

106名無しさん:2019/09/25(水) 00:23:23 ID:???
「ウルナ、本当に大丈夫? 危なくなったらすぐに撤退するのよ?」
「もー、分かってるよ、イーザお姉ちゃん。あたしだって、もう一人前なんだから!」

次女のイーザが、三女のウルナの背中にあるメイド服の白いリボンを丁寧に結ぶ。ウルナは自分の武器である大剣を片手で持ち上げて、ふふん、と得意げに鼻を鳴らした。
イクスヴィアン家の血をひくイーザとウルナは、メイドの家系でありながらモンスターの討伐稼業を請け負って生活をしていた。その実力は折り紙つきで、各所から高い評価を得ている。

今回ウルナが引き受けたのは、ここから数時間かけて歩いたところに広がる渓谷に棲む、タイタンの討伐依頼だ。本当はイーザか長女のアビーが引き受けるはずだったが、二人とも別件の討伐依頼を完遂したばかりであり、まだ傷が癒えていない。
タイタンが隣国との国境付近に居るとのことで、急ぎで討伐する必要に駆られ、やむなく末っ子のウルザを派遣するに至った訳である。

「心配だわ……私も一緒に着いて行きたいぐらいなのに」
「お姉ちゃん、この前あたしがワーベアを一撃で倒したこと、もう忘れちゃったの? ノロマのタイタン一匹ぐらい、楽勝だよっ」
「確かにそうだけど……油断は禁物よ」
「うん、分かってるよ、お姉ちゃん」

確かに、ウルナはワーベアを倒せるまでに強くなった。ほんの少し前まで泣いてばかりの甘えん坊だったはずなのに。

(…………おっぱいもこんなに大きくなっちゃって)
「お姉ちゃん?」
「はっ!? 」
「あたしの胸をじっと見つめて、どうかしたの?」

きょとんと首を横に向けて尋ねるウルナ。

「あぁあ〜っ、何でもないのよ、別にっ。そういえば、明日はウルナの誕生日なのね」
「うんっ!!」

ぱあっ、と晴れやかな笑顔を浮かべるウルナ。

「もうウルナも十五才か……そうだわ。明日戻ってきたら、アジュールウサギのパイを焼いてあげる」
「ほんとう!? やったーっ!!」

嬉しくて思わずぴょんぴょんと跳びはねながら喜ぶウルナ。跳ねるたびメイド服のスカートがふわふわと揺らめき、戦闘用の具足を履いた脚が露わになるった。

「それじゃ、そろそろ行ってくるね、お姉ちゃん!」
「ええ、行ってらっしゃい。くれぐれも気をつけてね」
「はーーい! 行ってきまーす!」


ウルナが出発し、その後ろ姿を見送るイーザ。
ウルナは何回も後ろを振り返って、満面の笑みを浮かべながらイーザに向かって手を振る。イーザもその姿が完全に見えなくなるまで、ずっと手を振り続けた。

107名無しさん:2019/09/25(水) 00:24:29 ID:???
予定通りにウルナは渓谷へとたどり着き、一晩をその近くにあった洞穴で休息を取った。
そして翌日……ウルナが十五才の誕生日を迎える日。
ウルナは朝から早速、標的であるタイタンを探しに渓谷を歩いて回った。早く依頼を済ませて、夜のお誕生日パーティーまでには家に戻らなければ。
タイタンはすぐに見つかった。何しろとてつもなく大きな身体であり、歩くたびに地面がノシノシと震えるほどである。

「よーし、早速倒しちゃおーっと」

ウルナは大剣を握り、タイタンのもとへ走る。

「とりゃあーーっ!!」

タイタンの足を、大剣で思い切り薙ぎ払う。脚を切られたタイタンはすぐにバランスを崩して倒れ込む。タイタンが地面に倒れると同時にウルナは大きく飛び上がり、大剣の切っ先を向けながら勢いよくタイタンのお腹に突進した。
ずんっ、と腹を突かれたタイタンは手足を暴れさせる。さらにウルナはタイタンの身体の上を自在に走り回りながら、次々と斬撃を加えていく。

「えいっ! とりゃ! とーーうっ!」
幼さの残る声で、ブンッ!! と巨大な剣が叩きつけられる。

少し力任せで大味な戦いかたではあるものの、身体が大きいだけのノロマなタイタンには十分であった。

グオオオオオオ………!!

タイタンが倒されて光の粒に変わり、更々と風に流されるようにして消滅した。

「よしっ! これにて一件落着!!」

ふふーん、と得意気に鼻を鳴らしたウルナは、意気揚々に鼻唄を唄いながら、家に帰ろうとした。

その矢先のことであった。

「うわ!!?」

高くそびえ立つ崖の上から何かが勢いよく飛び出してきて、ウルナの側に着地した。ウルナは驚き、咄嗟に勢いよく後ろに飛んで回避する。

「あれは……ケルベロス!? すごく大きい……!」

三つの頭を持つ巨大な黒狗がウルナの前に立ちふさがった。そしてウルナに向かって地を揺るがすほどの鳴き声をあげた。ケルベロスの縄張りに侵入してきたウルナに、明確な殺意を向けている。

「……大丈夫、だよね……? うん……大丈夫だもん、きっと大丈夫!」

ウルナの内心に一瞬芽生えた恐怖。
しかしウルナは、その恐怖をすぐに押さえ込んだ。
もう自分は一人前なのだ。ワーベアを一撃で倒すことができたのだから。
だからこのケルベロスだって、自分の手にかかれば倒せるはず。

「行くよっ! てやーーーっ!!」

ウルナは勢いよく走り出して高く飛び上がり、ケルベロスの真ん中の頭の額へ思い切り大剣を振り下ろすーーーーー

108名無しさん:2019/09/25(水) 00:25:35 ID:???


イーザは気が気でなかった。厨房にある振り子時計を何度も確認しながら、ウルナが戻ってくるのを待ちわびていた。

「……遅いわ……」

あと一時間もすれば日が暮れる。順調に事が済めば、もう帰ってきてもおかしくないほどの時間なのに。せっかく仕入れたアジュールウサギの肉も、まだ手をつけることすらできない。

「イーザ。心配になる気持ちはわかる。だがな、もうウルナも十五歳になるんだぞ。一人前の戦士として一人立ちさせたいと、おまえも言っていたじゃないか」
「確かに、そうですが……アビー姉様は、心配ではないのですか?」
「そりゃあ、心配さ。でも私は、あの子の力を信じることに決めたのさ」

アビーは、ウルナが大好きな特製イチゴジャムの瓶を、両手で抱えるようにして机の上に置いた。バケツほどの大きさがある大量のイチゴジャムだ。そしてボウルの中にある泡立て器をかき混ぜて、スポンジケーキに塗る生クリームを作っていく。

「昔のウルナの様子、覚えてるか? すごく気が弱くて、子犬に吠えられただけで泣いていたじゃないか」
「ええ。本当に、呆れるぐらいに臆病な子だったものね」
「それが今では、王族の護衛を任される程強くなったんだ。イクスヴィアン家の名に恥じない、立派なメイド兵に成長したと思わないか?」
「……そうですね」
「あの子も大人になっていくんだ。きっと、美しい娘になると思うよ」

長い針が12を指して、時計の鐘が小さく鳴った。イーザはほっと息を吐いてから、パイを焼く準備に取りかかることにした。

109名無しさん:2019/09/25(水) 00:27:01 ID:???



「…………そ…………そんな…………!」


ケルベロスと戦闘開始したウルナ。
しかし、その戦力差は歴然としたものであった。
きっと勝てる。そう信じて振り下ろした攻撃は、いとも容易く弾かれてしまい、逆に反撃されてしまった。
その攻撃を何とか避けることはできたものの、ウルナの想像を遥かに越えるスピードとパワーである。ケルベロスはウルナの元へ一直線に突進する。ウルナはあわてて距離を取ろうとした。

しかし、ウルナは崖の壁側に追い込まれてしまった。

ケルベロスは鋭い牙をウルナに見せながら、グルルと喉を鳴らして唾液を滴らせる。三つの頭はどれもが鋭い眼光を向けていた。

「ぁ……ぁう……っ、ひっ……!」

どくん、どくん、どくん。
ウルナの小さな身体の内にある心臓が高鳴る。
ウルナは半歩後ずさるが、ブーツが小石を踏みつけてガクンと体制を崩した。

「きゃんっ!」
背中と後頭部を崖の壁面にぶつけた。もう、どこにも逃げ場は無い。

「はっ……! はっ……!」

ウルナは今にも泣きそうになりながら、大剣を構えた。しかし膝の震えを止めることはできず、下半身に力が入っていないのが明白であった。

グゥワオオオオオオンンンッッッ!!!
「ひゃあんっ!?」

あまりにも大きな雄叫びに、ウルナは腰を抜かしてしまってへなへなと後ろにへたりこんでしまった。

「お……お、おねえ、ちゃ……っ、ひっ、く……ひぐっ、た、たすけぇ……ぇぐっ、ぅえっ……ぇえええっ……!!」

ぽろぽろと瞳から涙がこぼれ落ちる。ウルナはえずき声をあげながら、この場に居るはずの無い姉に助けを求めた。
ケルベロスは、ゆっくりと、にじり寄るかのようにウルナへと近づいていく。そして、中央の首がヌッとウルナのすぐ目の前まで近づく。
シューッと音を立てて、鋭い牙を歯茎まで見せつけるケルベロス。

「ぁ……ぁ……あ、あ、ぁ……ぁ……!」

ウルナは目を見開き、開いた口が塞がらずにいた。両目からボロボロと流れる涙をぬぐうことすらせずに、彼女の精神は尋常ならざる恐怖感で塗りつぶされてしまっていた。

「やああああ!!!」

恐怖の限界に達したウルナが大剣を振り下ろす。しかしその攻撃はいとも簡単に弾かれ、くるくると大剣が遠くへと飛ばされてしまった。

「あぁあ………っっ!!!」

ケルベロスは、そんなウルナを嘲笑うかのように
、口を大きく開いて食い潰そうと見せかけて……れろん、とメイド服の上から舌でペロリと舐めあげた。

「っーーーっーー」

ぶるるっ……ぶるぶるっ……と身体を震わせたと同時に。

「いっ………ひ………!」

ちょろ、ちょろちょろちょろ…………ぢょぢょぢょぢょぢょぢょ……びちゃびちゃびちゃぴちぴちゃびちびちゃ

「いゃああ……っ、やだぁああっっ…………!!」

生ぬるい液体がウルナの股を覆う緑のドレススカートを濡らし、地面に水溜まりを作り出した。
そして。

110名無しさん:2019/09/25(水) 00:33:10 ID:???
ケルベロスは、その恐怖感から全く動けなくなってしまったウルナの首に、思い切りその牙を突き立てた。

ガブリッ! ガブッガブッ!!
ぐぢゃんっ! ぐちゃっ!!
「……グガホッ!!?」

それまで誰も聞いてこなかったであろう、今日で十五歳になるはずだったウルナの叫び。
彼女の声は喉から噴き出す血によってかき消され、四肢をぶらぶらと垂れ下がらせながらゆっくりとケルベロスに持ち上げられる。真ん中の頭がウルナを持ち上げ……両端の頭二つは、ウルナのメイド服を噛んで無理やり引きちぎっていく。

ビリビリィ、ビリビリッ……! ブチチッ……!!

たゆんたゆんに揺れるウルナの巨乳も、服の生地ごと引きちぎられて露出する。乳首の発達が胸の大きさに追い付かず、陥没した乳首を舌で舐めとられた。
メイド服を脱がされ、アビーやイーザに買ってもらったお気に入りの下着も剥ぎ取られてしまう。

「ぁ゛……え゛……っ゛……」

十五歳になったウルナのからだ。
そのからだを、しっかりと味わうように噛みほぐす。
ほどよく柔らかく、赤くて甘い血汁が弾け飛ぶーー

ガブリッ! グチチッ!
「ぎゃあぁあんっっ!! ぉ、お゛ね゛え゛ぢゃあ゛……っ、ぁふぁあ゛っ!!」
ブチンッ! ブチッ!!
くちゃっくちゃっくちゃっくちゃっ……

ケルベロスの三つの頭は、そのやわらかい獲物に群がるように次々と噛みつき、その肉を存分に愉しんだ。
イーザからもらった髪飾りが、赤く小さな水溜まりの中に、ポトリと落ちた。
ウルナの叫びは荒涼とした風の中に吹き消される。
痛い、という感覚の中に埋もれたまま、ウルナは意識を失ってしまったのだった……。

<終>

111名無しさん:2019/09/25(水) 01:13:53 ID:???
すげえ……
すげえしなにより77すごい書くの早いな…
一人で持たせてんじゃないかほとんど…

112名無しさん:2019/09/25(水) 02:02:17 ID:???
ここってリョナ画像メインじゃないんだね

113名無しさん:2019/09/25(水) 02:45:52 ID:???
まあ、SSとかイラストとか不特定多数でしょ。
じゃないと、過疎っちゃうし

114名無しさん:2019/09/25(水) 03:29:45 ID:???
絵でも文字でも好きな方法でリョナれる方がいいじゃない

77の生産力がはんぱない
しかもキャラの掘り下げも手ぇ抜かずにリョナ描写もこのクオリティって最高かよありがとう

115名無しさん:2019/09/25(水) 04:09:26 ID:???
ただキャラを殴るだけだったら画像投下するだけでいいけどSSだと設定が必須になるよね

116名無しさん:2019/09/25(水) 04:19:44 ID:???
【名前】ルーシェ
【年齢】16歳
【性別】無性
【身長】166cm
【体重】48kg
【外見】腰丈まである長い金色髪、中性的で華奢な容姿
    耳、背、脚から豊かに生える100枚を越える純白の翼は神々しき聖の光を孕み、甘い香を秘める。
【スリーサイズ】B70cm/W52cm/H80cm(無性)
【職業】プリースト(どんな傷、疫病でも治す奇跡の癒し手と評判)
【設定】孤児であったルーシェは、属していた教団の「天使化」といわれる極秘の高度な応用技術による禁断の人体変異
(トランス)の唯一の成功例として大切に育てられ、無尽蔵に聖エナジーを小さな神体に蓄えられ、美しき溢れん
   ばかりの純白の翼(『至宝の翼』と評される)をもつ人造天使として成長を遂げる。
   行き過ぎた教団の行為は、神への冒涜として討伐対象に設定されると、教団はルーシェに希望を乗せて外界へ放つ
   ルーシェは強い意志でその『至宝の翼』で全てを光に包まんと…
【能力】物的力は殆どなく聖エナジーによる霊力が力の根幹(翼の具現化、再生を可能としている)
    前線向ではなく、補助、支援タイプ
    対象を翼で包むように、若しくは翼を揺らし癒しの光、甘い香で強力なヒーリングを行う。
    翼を幾重に束ね身を包むことで美しき純白の絶対防壁を形成(光コーディング)耐久性には自信があるが…
    威力は相手の属性にもよるが、翼から放出する強い光を孕んだ羽根は浄化作用あり(アンデッド系に絶大な効果あり)
【性格】優しく正義感あふれる健気な性格。
   「ボクにできる事なら何でも言ってね?少しでも癒せたなら…嬉しい…っ(微笑)」
【NGシチュ】スカ行為 死亡系はOKです。(ただし死んでもまた登場(IF展開のようにしてください))
【使用上の注意】回復役や補助役としてNPC扱いで使って頂いて結構ですし、どうぞ好きに扱ってください
【イメージ】http://s2.upup.be/qhYQ4GuFE7

 以前受けキャラに投稿したルーシェ君を少々成長させてみました。ファンタジー色が強い中性的な天使キャラです。
 職業柄危険な地に赴くことが多くなったルーシェ君がどうなってしまうのかドキドキ、ゾクゾクしながら書いてました。
 すきなだけリョナってくださると幸いです。

117名無しさん:2019/09/25(水) 06:49:51 ID:???
>>116
少年→無性化とのことですが、性器回りはどうなってますでしょうか
(両性具有なのか、トルソーのように何もついていないのか)

118名無しさん:2019/09/25(水) 07:03:52 ID:???
>>117
ご質問ありがとうございます、116です。
はい、ルーシェのイメージとしてはトルソーの方に捉えていただければと思いますが、両性具有
として想像して頂いても、下半身が女性そのものになったと捉えて頂いても当方とは差支えありません。

さらに設定に書き漏れてましたが、一部の翼の生え際にも聖域が存在していて翼を犯すという描写も
ご自由に想像して描いて頂ければと思います。

119名無しさん:2019/09/28(土) 06:36:25 ID:???
>>4というか>>110
勝手に描いてよかったんだろうか
しかも白黒。すまない…

https://i.imgur.com/YD8WwGi.jpg

120名無しさん:2019/09/28(土) 21:27:16 ID:qOZWKWW.
>>119
おおすげえ!あっけにとられてる表情とぽろりと溢れるおっぱい…そして涙目が良い…白黒でも十分いいよこれ…!

121 ◆c6pijtIT6k:2019/09/29(日) 00:17:40 ID:???
>>120
ありがとー!そう言ってもらえるとすげー嬉しい!ありがとう!

トリップつけて欲しいって意見を見かけたけど素で忘れてた、ごめん
これで合ってんだろうか。今度から付けるようにしますね

122名無しさん:2019/09/29(日) 00:53:11 ID:???
77です。トリの付け方がよく分からず、そのままです

>>119のイラスト、大変素晴らしかったです!
勝手に描いて良かったのかとのことでしたが、全然OKです
むしろ励みになります

完成できるかわかりませんが、次は>>116にとりかかろうかと思います

123名無しさん:2019/09/29(日) 01:45:23 ID:???
やっぱり絵を描ける方いるといいね

124名無しさん:2019/09/29(日) 02:23:47 ID:???
亀レスで良い絵が投稿されるのもいいな
白黒だけど素晴らしい

125 ◆c6pijtIT6k:2019/09/29(日) 08:55:01 ID:???
ありがとうー!亀レスは許しておくれ(くそ遅筆&気まぐれ

ss読んだ興奮と勢いでずっと描いてたので、貼る直前冷静になってちょっと心配だった
OKもらえた…よかった…

126名無しさん:2019/09/29(日) 13:23:03 ID:???
>>77です
>>116置いておきます

127名無しさん:2019/09/29(日) 13:25:38 ID:???
【男の娘のエリョナ内容なので苦手な人は注意】


もしこの世に奇跡と呼べるものがあるとすればーーそれはきっと、かの天使のことを言うのだろう。


大教会の庇護の下に栄えた街並みが、隅々まで破壊し尽くされていた。
その街にある建造物や彫像は徹底的に粉砕され、緑の木々や花々もすべて燃やし尽くされている。
巨人の脚が踏みつけたとしても、これほど破壊されることはないだろう。

街路には夥しいほどの血と、何の罪もない住民たちの死屍が折り重なるように積もっている。教会軍の兵士、反乱軍の兵士、そして、そのどちらでもない無数の人びと。
望まぬままに儚き生命を散らした人叢にーーたったひとつ、白く輝く存在が曇天の空に浮かび、眼下を見下ろす。


ーーなんて、紅い世界なのだろう。
天の摂理に背いて、人の手で生み出された天使は、無惨に散った屍のひとつひとつに憂いの眼ざしを向けた。


人造天使ーールーシェは、その小さな神体から生える至宝の翼から、純白の羽根を、死が充満するその地に落としていく。耳から背中にかけて、両足まで生え広がる翼は百を越える。羽根が屍の上に落ちると、屍が白く光り、やがて光の粒と化して、天へと上っていく……。
大地から天空へと無数の光点が次々と吸い込まれていく様を、ルーシェは見つめていた。


すっと、腰丈まで伸びる金髪が、風の流れる方向へなびいた。
透き通った金糸がしなやかに風をはらみ、白い素肌の肩を撫でる。
白に金の十字架をあしらったハイスリットのドレスが、白いサイハイソックスの腿から鋭利な足先までを露にした。
そのたおやかな美しさと可憐さは絶世の美少女と呼ぶに相応しいものであった。しかしながら、すっと鼻筋の通った眉目秀麗な顔立ちは、どこか少年のような凛々しさを帯びている。
憂いを帯びた瞳を持つ顔は、その顔を照らす光の角度が代わる度に、少年のようにも、少女のようにも見えた。
ーーひとたびその姿を目にすれば、男性も女性も等しく、その崇高な美しさに酔いしれるに違いなかった。

ルーシェはすでに人の身ではない。かつて孤児であったルーシェの十六才の身体は、人の身であることの軛(くびき)から逃れていた。ゆえに人間の性を超越した存在としてこの現実世界に顕現しーー俗な存在でしかない人間には許されることのない、奇跡と呼ぶに相応しいほどの、均整の取れた美貌を生み出していた。

「人間の敵は……クリーチャーだけじゃないんだ。人間は時に、人間同士で争ってしまうんだ……」

いまだ声変わりを知らぬ清らかなアルトの声。
ルーシェは非情な現実を目の当たりにしながらも、彼の想いは変わらない。人類を正しき方向に導き、闇の魔の手を払い除けるものとしてーールーシェはその街の上を飛翔しながら、死んでいった人びとに安らぎの羽根を落とし続けた。

128名無しさん:2019/09/29(日) 13:26:44 ID:???
「うふふふ……やっと、捕まえたわ」

ガチャガチャガチャガチャ。
鉄鎖が擦れ合って軋む耳障りな音。
漆黒に塗られた鎖は、ルーシェの全身に絡み付いて拘束していた。両腕を上にあげて手首で拘束された態勢のまま、尻を地につけて屈みこんでいる。

天空を仰ぎながら飛翔していたルーシェ。その身体に妖しい光を全身に浴びたルーシェは、強烈な目眩に襲われて気を失い、地面に向かって真っ逆さまに落ちた。その堕ちていくルーシェを、紫の魔方陣を展開させて捕獲し、牢獄の中に閉じ込めたのだ。

ルーシェを捕まえたのは、魔族を率いる女幹部のサキュバスであった。

「ああ……なんて美しいのかしら……側で拝んでいるだけで……達してしまいそう……」

ぺろり、とサキュバスは舌なめずりをしながら、まだ気を失ったままのルーシェの頬に両手を宛がう。
目を閉ざしたままのルーシェは、サキュバスの手で顔を少し持ち上げられた。
顎を持ち上げられてぴんと張りつめたルーシェの喉元の白い肌に、サキュバスは舌をねっとりと這わせていく。
じゅるり、じゅるるぅ……

血管が透けて見えるほどの色素の薄い皮膚に、サキュバスの赤黒い舌がうねる。

「ぅ……?」
「あら、お目覚めかしら? 天使気取りの坊や」
「こ、こは……?」
「ふふ、教えない。あなたの力が及ばない悪夢、とでも言っておきましょうか」

目覚めたルーシェは辺りを見回した。牢獄の中に閉じ込められてしまっているようだった。
サキュバスが指を鳴らすと、手首を縛る鎖が巻き上がり、ルーシェの身体が持ち上げられた。足先が床から離れ、全身の羽根がふわりと浮き上がる。

「ふふ……素晴らしいわ。まばゆいばかりの聖エナジーの霊力……あまりにも清らかすぎて、なんだかぞくぞくしてきたわ」
「なにを……する、つもりですか……?」
「決まってるじゃない。その聖エナジーを、お姉さんの指と舌で……闇エナジーに変えてあげる。そして貴方を、私たち魔族専用の魔力タンクにしてあげるわ♪」
「な……っ、そんなこと……させませんよ……っ!」
「ふふ……良いわよ、好きなだけ抵抗しても。お姉さんの魅力に、打ち勝てると言うのなら、ね……♥️」

サキュバスの瞳が、パープルピンクに染まる。
ルーシェはその瞳を目にしてしまった。ルーシェの両目も、同じ色に染まってしまう。
その瞬間……ルーシェの身体に異変が起き始めた。

「ぁ……っ、ぁ……っっ……!?」

ルーシェの身体に、今まで一度も味わったことのない感覚が走る。サキュバスの瞳で、身体のなかから未知の感覚が呼び覚まされていく。

「あら? どうしたの、坊や? 全身をピクピクさせちゃって」
「な……な、に……? こ、れ………?」
「うふふふ……さあ、何なのでしょうね? ボクにはちょっと分からないかもね? ウフフフッ♪」

そう言うと、サキュバスはルーシェの身体に舌を這わせていき、指先でツンツンと身体のあらゆる部分を軽く叩いたり突いたりを繰り返す。
手慣れたサキュバスに対して、ルーシェは肉体的な快楽に対して全くの無知。汚れをしらない無垢の神体に、サキュバスは自らの魔力を少しずつ浸潤させていく。
至宝の翼はあまりにも清らかすぎて、まだサキュバスの手では触れることはできない。しかし、翼を生やすその身体を、少しずつ堕としていくことができればーー

「あぁら、すごいわね。貴方ってチ◯ポもマ◯コもないのねぇ?」

サキュバスがルーシェのハイスリットに手をかけて捲りあげる。下着は何も身につけてはおらず、下腹部には皮膚かあるだけで人間の性器の類いは何もついていなかった。

「こんな風になってたら、好きな人ができても愛し合うことはできないわね。かわいそうに」
「す、き……?」
「あら、坊やは誰かを好きになったりはしないの?」
「………ぼ………ボクは………あい、している……人間、たち………をっ………」
「ぷっw あははははっ♪ へぇ? 人間を愛しているんだ? 人類愛ってやつかしら? くだらないわねぇ……」

サキュバスの瞳が細く見開かれる。
人類への強い憎悪を内に秘めながらも、優しいお姉さんそのものの声で、ルーシェの耳にささやく。

「……そんなこと、もう二度と口にできない身体にしてあげる」

129名無しさん:2019/09/29(日) 13:28:14 ID:???
一日目
「ぁ……、ふ……ぅ……っっ、ぅ……っふ……んっっ……」

サキュバスは定期的にルーシェの全身に舌を這わせて愛撫を繰り返しては、放置するを繰り返し続けた。そして放置されている間も、下級モンスターであるローパーに触手を這わせて、微弱な愛撫を執拗に繰り返し続けた。

三日目
「んっ、……く、ぅうっ……んふっ、ぅ、ぅうんっっ、んくっ……! んんぅっ……!」

その微弱な愛撫責めは三日三晩続いた。ルーシェにとってみれば、それは永遠と呼ぶに等しいほどの快楽責めであった。
ルーシェはその神体に、肉欲という淫靡な感覚を徹底的に植え付けられていく。清らかな神体にサキュバスの媚力が染み渡っていく。
そしてサキュバスはあることに気がついていたーー


七日目
「………ひ、はぁっ、ぁ……ぁ、うっ……♥️ ふんぅ……っ、っぐっ……♥️」

ーー性器の無いルーシェは、永遠に達することはできないのだということに。
人間は、男性器の射精や女性器の締め付けによって肉欲の頂を極めることができる。しかし、天使と化したルーシェにはその力が無かった。人類へ慈悲深い愛を注ぐ聖なる天使にとって、そのような痴態を晒すことは有り得ず、不必要なことだったからだ。


そして九日目ーーーー

「ふふふ……私好みの良い顔になったわね♪」
「は……ぁあ゛ぅ……っ、ぁ゛、ひ……っ、」

ルーシェの身体に溜め込まれた快楽。
それは、常人の人間であればいとも容易く発狂する程のものであった。しかしルーシェは、その身体の昂りから解放されない。行き場のない快楽の燻りで、ルーシェの輝ける御身にさまざまな異変が起き始めていた。

「あらあら……どうしたの? そんな風に膝や腰をガクガクヘコヘコ震わせて……♪」

ガ……ガクッ、ガクッ……カクカクカクッ、ヘコヘコヘコッ……

「おまけにその顔……あんなに美しかったお澄まし顔も、涙や唾液でぐちゃぐちゃにしちゃって……うふふふっ♪」

溜まりに溜まった性感は、ルーシェの瞳や唇からたっぷりと溢れだしていた。びくびくと白眼を剥き
かけた瞳。カクカクと顎が上に持ちあがって舌が飛び出しそうになる唇。

「そろそろ頃合いかしら♥️」

そう言うと、サキュバスは呪文を唱えた。
すると……。

ムクムクムク、とルーシェの下腹部を覆う白のトップドレスが、テントを張ったかのように持ち上がった。ドレスがめくれあがり、汗を滲ませた細い脚が露になる。

「はい、天使チ◯ポの出来上がり♪ 」

サキュバスはルーシェの背後に回る。ルーシェの身体から流れ落ちた汗で脚を滑らせてしまいそうになる。その汗だまりに白い羽根がいくつも落ちて、床にぴったりと貼り付いていた。
ルーシェはその羽根に手をかけ……その翼の付け根に舌を這わせていく。

「ぅうくっっ!?! はぁあんっ!!?」
「あらぁ、女の子みたいな悲鳴あげちゃって♪」
「はぁあッ、ゃはぁああンンゥっ!」
「ここはすっごく男の子なのに……声は可愛い女の子……うふふッ♥️」


サキュバスは白いドレス越しに勃ち上がったものを指先でとんとんと軽く叩きながら、背中の上に舌を丹念に這わせる。
ねろねろぉ、ねるねるねるんっ

サキュバスはルーシェのことを調べあげ、翼の付け根に聖域が在ることを突き止めていた。
普段のルーシェであれば、サキュバスはそこに舌を這わせるどころか触れることすら叶わない。
それほど神聖な部分だったが、すでにルーシェの神体を我が物としつつあるサキュバスは、もう聖域を犯すことも不可能ではなくなっていた。

130名無しさん:2019/09/29(日) 13:31:47 ID:???
手首を上で縛る鎖がガチャガチャと音をたてる。
聖域を舐められることで他の翼までビクビクと跳ね始める。そしてサキュバスの手で生えてしまった、小さなユニコーンのごとき肉の角も、天を仰がんばかりに勃ちあがる。

「ぁ……ぉ゛、ひ……っい゛……っ」
「うふふ……天使気取りのお子ちゃまのマジ逝きボイス……存分に聴かせて頂戴ね♥️」

そういった瞬間。
サキュバスはドレスのスリットから手をいれて、天使のペニスに直接触れた。

「ぁんひっ゛!?」

そして、今にも張り裂けそうになっている包皮を、一息で捲りあげた。

「ゃ、ぁあぁあぁあっ!!」

馬に乗ったかのように骨盤周りの筋肉を痙攣させるルーシェ。包皮から露にされたぷにぷにの赤肉に、そっと指を這わせ始める。

さらにサキュバスは、自らの尻尾を伸ばしてルーシェの首に巻き付けると、一気に締め上げ始めた。

ぎゅうううううっっ!
「ぁげへっ!!? ぇげっっ……、げぅうっっ!」

そして、とどめと言わんばかりにーーサキュバスは背中の翼を掴んで……舌レイプ済みの翼を思い切り引き抜いた。

ブチブチッ!! ブチブチブチッ!!
「うぁ゛ーーーーーーっっっっっっ!!!!」

ルーシェは声も出せぬままに目を見開きながら唾液を虚空に飛ばした。

ぷしゃりっ♥️ ぷしゃあああっっ♥️

引き抜かれた翼の聖域から、潮のように愛液が噴き上がる。

そして股間のペニスからもーー

ビュクビュクッ♥️ブピュルッ♥️ビュクンッ♥️ビュクッ♥️


特濃の聖エナジーを射精し、自らの白いドレスに黄ばんだ染みを作り始めた。

「ぉおお゛ぉ゛お゛っっ!! ぉごぉお゛お゛ぉ゛っ!! ほごぉおおっ!! ほげぇっ、ぇえ、へぇえ゛ぇえ゛っっ……」

九日間も燻っていたものが一斉に解放され、それはもはや快感と呼べるものではなくなっていた。
激流のように全身に走る慄きは、もはや悶絶と呼ぶ他はない。呼吸すらも許されない圧倒的な潮流に、ルーシェの精神はいとも容易く崩落した。
最初の一回で精神を崩壊させたにも関わらず、サキュバスは憎悪を滲ませた瞳のまま……その悪虐な本性を露にした。

「ぁははははは!! 人類を愛してるぅ? 精液を吐き散らかすマゾガキがイキった口を叩いてんじゃないわよ!」

ブチブチブチッ! ブヂブチブチッ!!
ブチッ! ブチブチッ!! ブチブチブチブチッ!!
ギュウウウウウウッ!! ギュッ!! ギュッ!!

サキュバスは尻尾の締め付けをさらに激しくし、至宝の翼を次々とむしり取る。むしり取られる度、丸出しになった背中の聖域から間欠泉のようにエナジーを噴き出す。それはすでに聖エナジーではなく、魔族の力の源となる闇エナジーに替わっていた。
そしてペニスからは、白く薄いドレスを貫通するほどの勢いでブビュルビュルと特濃エナジーを放出する。
中性的な美を湛えた顔も凄惨極まりない有り様であり、完全に白眼を剥ききって、窒息のあまり舌をでろりと口から溢してしまっていた。

「ふふっ……殺しはしないわ。貴方は最高の魔力タンクとして生まれ変わるのだから……搾り取れるだけ、搾り取ってあげるから♪ きゃははははっ♪」

サキュバスはルーシェの手首の鎖を外し、尻尾を動かして、ルーシェの身体を空中で大きく振り回す。長い黄金の髪と、長らく地に脚を付けて来なかったために細くなった両足が、ぶんと力無く振り回されーー。

グシャッッ!!
地面に頭から叩きつけられた。

サキュバスはルーシェを放置して牢獄から出ていく。

「 っ………、…………、っ…………」
ビク………ビク………♥️

自身の体液で濡れた床の上に、うつ伏せになって横たわるルーシェ。
ほとんど翼をむしりとられた背中からは、聖域から噴き出したエナジーで全身がぬらぬらと照り返している。肩幅に広げられたハの字の両足の間からは、萎れたペニスがちょろちょろと失禁していた。
ひくひくと尻の肉はまだ痙攣を繰り返している。

「…………っ…………ぅ…………」

仰向けで顔を横に向けたため、完全に白眼失神した顔を見せてしまうルーシェ。金髪がルーシェの頬に張り付き、口や鼻からはまだ体液を溢し続けていた。

ーーそして。
ルーシェはサキュバスの言葉通り、魔族専用の魔力タンクとして改造を施された。
細い手足を力任せに折った上で、下半身だけを露出させて上半身を壁に埋めこまれた。まるで水を出す蛇口のように、ペニスを丸出しにさせた状態。獣たちはそのペニスから闇エナジーを吸いだし、魔力を回復させていった。

この無様な最期を目にして、誰があの美しかったルーシェの御姿を連想することができると言うのだろうかーー。

<終>

131名無しさん:2019/09/29(日) 13:38:15 ID:???
>>130にミスがありました
すみませんが、適当に脳内保管なりコピペして修正してください……

誤:仰向けで顔を横に向けたため
正:うつ伏せで顔を横に向けたため

132名無しさん:2019/09/29(日) 21:15:51 ID:???
116です。
77様素敵なSSありがとうございます!!!ファンタジー色の強いキャラを本当に掘り下げてくださって、表現力の素晴らしさと引き出しの多さに何度も見返しちゃいました。
凄くゾクゾクするシチュエーションですね、ルーシェが快楽に堕ちていくさま…堪能させていただきました。

119様のイラストもとっても素敵ですね、表情の描写がすごく良い感じでゾクゾクしちゃいます〜

133名無しさん:2019/09/30(月) 03:14:08 ID:???
やっぱり天使の羽は毟り取られる時が一番きれいなんですよね(ろくろ

134名無しさん:2019/09/30(月) 03:48:15 ID:???
ニンフを思い出すわ
ニンフかわいいよ

135名無しさん:2019/09/30(月) 22:37:03 ID:???
>>132
お喜びいただけてうれしいです
気に入っていただけたようで良かったです!

SS書けそうな設定のついたキャラは一通り拾ったと思いますので、私は一旦これにて失礼します〜
あとは絵師さんにお任せします!

136名無しさん:2019/09/30(月) 23:59:48 ID:???
>>135
おつかれさまです!キャラもリョナもしっかりえがく77のSSどれもこれも大好きだぜありがとう!
また気が向いたら軽率にSS投げつけてくれよな!

137名無しさん:2019/10/04(金) 04:10:19 ID:dNxSvwhY
タイトル:通信空手初段
ヒロイン:大山花子
https://i.imgur.com/QBnunSJ.png
厨二病を拗らせちゃった
ちょっと変わった女子高生
クラスでは浮いた存在
勉強もスポーツもちょっと平均に
及ばない程度で劣等生ではないが
不思議ちゃんオーラ全開だ!
そんな彼女がネットでたまたま見かけた
空手の通信教育の講座にハマってしまった
道着を纏い基本と型を繰り返し
郵送されてくる試し割り用の瓦やバット(素人でも簡単に割れる専用品)
を割って強くなったと勘違い・・・
講座終了時に初段の認定書と黒帯が郵送されてきたために
勘違いがさらにエスカレート・・・
街のDQN退治に乗り出したぞ!
もう知らんわ
どうにでもなってねw
グロでもなんでもOK
イラストやSS書いてくれたら泣いて喜びます!

138名無しさん:2019/10/07(月) 18:33:37 ID:???
SS書きさんも増えて欲しいのう(´・ω・`)

139名無しさん:2019/10/09(水) 23:27:34 ID:ojnb3QIs
まあそもそもこうやって張って書いたり描いてもらうってだけってのもアレだろうし想像も膨らまないからじゃねえの
実際にその様子のSSとか書いたら書きたいとかってなりそう

140名無しさん:2019/10/10(木) 06:52:45 ID:???
「このキャラが○○されるとこ見たい」みたいなSS未満の妄想垂れ流すだけでもいいのかも?
書き手さんが拾う拾わないはどっちにしろ自由なんだし

141名無しさん:2019/10/10(木) 12:19:52 ID:???
書き込んだ秒数をダイスがわりにランダムリョナイベント表とか

142名無しさん:2019/10/16(水) 21:15:09 ID:???
SS書かれた子は3人ともおっぱいでかいしクロスボンバーで巨乳狩りとか

143名無しさん:2019/10/28(月) 01:48:17 ID:T3P94dV6
一気に過疎っちゃったなあ・・・

144名無しさん:2019/10/28(月) 09:39:50 ID:???
この板で賑わってるとこなんてごくわずかですし
盛り上がる人がいないと過疎るのは当たり前よね

145名無しさん:2019/10/28(月) 15:42:18 ID:???
まあ 盛り上がると暴走してスレ独占する人やアンチや荒らしがでてくるから
定期的に流れればいいんじゃない?
過疎ってると思うなら、軽いSSでもラフな絵でも上げればいい

146名無しさん:2019/10/29(火) 16:25:39 ID:???
盛り上がる以前にネタがなけりゃねぇ・・・・・

147名無しさん:2019/10/30(水) 16:44:07 ID:???
まあそもそも貼った作者側もSS書かねえのがあるんじゃね…うちの子作るだけ作って…みたいなとこある

148名無しさん:2019/10/31(木) 01:16:18 ID:???
オリキャラはもう何人も出ててネタはあるし、キャラ描く人はSSなり絵を描いてもらうのが趣旨なんだから何もおかしくないでしょ

149名無しさん:2019/11/08(金) 01:05:38 ID:???
AIで作ったこの子を拷問してください
https://i.imgur.com/nMvjxYF.png

和葉(17)
忍者一族の生き残り
気が強いが自分より弱いものにはとても優しい
それ故人質をとられるとなにもできない

スピードには自信があり、いつも一撃も喰らわずに敵を倒してしまうほど

それ故痛みにはあまり耐性がない

150名無しさん:2019/11/09(土) 06:45:42 ID:???
設定にもうひと声欲しい

151名無しさん:2019/11/09(土) 14:24:06 ID:???
真似して作ってみた
>>149の姉で
生き残り忍者一族のまとめ役という事で・・・
https://i.imgur.com/vKFELeg.png
https://i.imgur.com/1m7ev7O.png

152名無しさん:2019/11/09(土) 23:06:59 ID:???
>>88
https://imgur.com/a/FixOT3q
描いてみました。「魔法少女一琉、危機一髪」

15388:2019/11/12(火) 03:30:38 ID:???
>>152
めっちゃ嬉しい!ありがとうございます!
前と後の表情のギャップがたまんないです!
普段健全な魔法少女が想定外の事態に慌てふためく様ももちろんこの後ももうどうしようもなくて
だんだん絶望に染まってくんだろうなとか想像すると興奮します(早口
ありがとうございます!

154名無しさん:2019/11/12(火) 20:39:20 ID:???
どれだけヤバいんだ破壊球・・・

155名無しさん:2019/11/15(金) 18:14:08 ID:???
今まで挙がったキャラ全員に破壊球を・・・

156名無しさん:2019/11/16(土) 00:51:48 ID:???
グロNGなキャラも多いだろ…、考える脳みそがないのかな?

157名無しさん:2019/11/16(土) 07:14:13 ID:???
グロNGなキャラ以外で

158名無しさん:2019/11/16(土) 18:47:27 ID:???
152はグロなん?

159名無しさん:2019/11/16(土) 21:11:04 ID:???
グロNGと明確に記載されてない個体には何やってもOK

160名無しさん:2019/12/04(水) 12:41:36 ID:???
締め技とかならグロにならなくて済むぞ多分

161名無しさん:2020/01/14(火) 07:04:06 ID:???
【名前】スローネ
【出展】オリジナル
【性別】無性
【種族】天使のタウル族(稀種)
【外見】オーバーテクノロジーの生物工学研究所から生み出された天使と天馬のキメラ種
    中性的な容姿に、華奢な体躯、背から5対の大きな純白の翼をもつ    
    外見イメージ:https://imgur.com/a/jwm13Pa
【能力】スピードに極振りした能力値で、極限の細みと1mを悠に超える長さを兼ね備えた脚が地上で時速200km、滑空時で時速400kmを超えるスピードを誇る。
    トップスピードで繰り出す蹴り『セイントスペア』は美しく、強力
    その反面、パワーと全体的な脆さが際立っており、接近戦に弱い
【性格】ケンタウロスほどの気性の荒さはないが、柔和な容姿に似合わず勝気な性格で正義感と責任感が強い。
【希望シチュ】スローネの強力なストロングポイント(スピード、脚)を潰すシチュ、罠系でも対峙系でも、瀕死までなら手段に制限設けません
【NGシチュ】スカ、死亡

ゾクゾクするSSやイラスト拝見しております。破壊玉に挑むシチュとか他のリョナシチュも制限設けませんので、ご自由にどうぞ。

162名無しさん:2020/01/27(月) 01:32:56 ID:???
どこかイラストを描けるスレとコラボしたい
イラストを描ける方には頭が上がらない

163名無しさん:2020/01/28(火) 21:46:09 ID:/FAMYhRo
あげないと誰にも気づかれない可能性があるよん

164名無しさん:2020/01/29(水) 06:26:09 ID:???
>>161
どうなってるのかよく分からないし面倒そうだから誰も描かないパターン

165名無しさん:2020/01/30(木) 01:51:16 ID:???
イラストを描けるスレとコラボってどういう事?

166名無しさん:2020/08/27(木) 02:32:55 ID:tlVPCbpo
去年夏秋にここで4作品程を投下した>>77です
またここのスレで何か投下されれば書くかもしれません

あまりにもモブキャラっぽいと、掘り下げていくための取っ掛かりが少なくて書きにくいです
当方の希望としては>>95になりますので、ご確認いただけますと幸いです!

167名無しさん:2020/08/27(木) 07:11:26 ID:???
書くってSS?

168名無しさん:2020/08/27(木) 21:00:29 ID:???
生きワレぇ!
ちょうど今描いてるので出来上がったら是非よろしくお願いしたく(まだ数日かかる模様

169名無しさん:2020/08/29(土) 04:12:40 ID:???
口調指定とかどうやってやればいいかな・・・

17077:2020/08/29(土) 06:54:20 ID:???
どんなのかにも寄りますが

①有名な既存のキャラに例えてみる(○○という作品の××というキャラのようなイメージで)
②一人称・二人称は何か。語尾に何か付けるか。口癖があるか。
③実際にいくつかの台詞を自分で書き起こす(アニメとかゲームのキャラクター紹介のような感じで。)

こういうのはどうでしょう?

171名無しさん:2020/09/01(火) 01:32:04 ID:???
もし放流できる資料できたらそれで行ってみよう・・・

172名無しさん:2020/09/25(金) 22:13:28 ID:???
【名前】神月 依織 (こうづき いおり)
【年齢】17歳
【職業】クール剣士系魔法少女(高校3年生)
【身長】168㎝
【体重】52kg
【スリーサイズ】B94cm/W60cm/H91cm(Gカップ)
【キャラ設定】
容姿端麗、文武両道。誰もが認める生徒会長。
自分にも他人にも厳しい性格で初対面の人にはやや冷たい印象を与えがち。
そのせいか人気や人望の高さに反して、周囲にはあまり人が寄り付かない様子。

家はめちゃくちゃお金持ちのご令嬢。
毎日お抱えの運転手に送迎してもらうし、メイドとか執事とかたぶんいっぱいいる。
家長である父の言には絶対服従で、その娘としてのふるまいを常に心懸けている。

もちろん魔法少女やってるなんて誰にも知られるわけにはいかない。
いかないけども悪事ではないしむしろやるべきだと思ってはいるので、淡々とだけど積極的に活動してる。
『力=正義=責任』みたいに思ってる節ある。

人間スペックそのままの頭抜けた戦闘力で、一度剣を抜けば瞬く間に敵は細切れ、もしくはハチの巣になる。
容赦とかそういうのは一切持ち合わせていない模様。

「挨拶は抜きでいいかしら。時間が惜しいわ。」
言ってるけど、スケジュール増えることより空くことの方が実は苦手だったりする。

【NG】死亡、スカ(大)

立ち絵等
https://i.imgur.com/FzUPgai.jpg
https://i.imgur.com/gHMewbQ.jpg


『冷淡・清楚』な強キャラが敗北する様が見たい!(←コンセプト
ともあれ自由に取り扱っていただければ幸いです。よろしくお願いします。
(数日で終わるつもりやったんや…すまねぇ…

173名無しさん:2020/09/27(日) 05:13:58 ID:AF881WjM
>>172
てか絵上手いねー

174172:2020/09/27(日) 11:30:02 ID:???
>>173
ありがとうー!リョナってもらいたい一心でがんばりました

17577:2020/09/27(日) 14:52:04 ID:???
>>172
個人的に好みの感じだったので書きやすかったです
今夜には投下できるかと思います

17677:2020/09/27(日) 18:36:15 ID:???
投下します。
少し長くなるので、連投失礼します。

17777:2020/09/27(日) 18:42:04 ID:???
私立峰ヶ丘学園の放課後のチャイムが鳴り、生徒達は放課後の部活動の練習を始める。
グラウンドから野球部の掛け声が窓越しに聞こえてくるなか、生徒会室では文化祭の準備が着々と進められていた。


「榊くん、パンフレットの表紙は美術部に依頼したかしら?」
「はい、昨日部長に話をしました」
「今年のコンセプトは丁寧に伝えているわね?  スケジュール的に、何度もリテイクは出せないわよ。あと、あまりにもマンガ調すぎる絵はNGよ。理解してる?」
「あ……ちょっと、かわいいイラスト調になるかもしれないです」
「きちんと伝えなおしてきて」
「了解です!行ってきます」
「麻野くん?  ちょっといい?」
「はーい、なんでしょ?」
「今年は来賓と一般観客用のパイプ椅子を多めに準備したほうがいいんじゃないかしら」
「なんで?」
「今年は演劇部も地区大会まで進んだし、吹奏楽は初の全国大会まで行ってSNSのアカウントまで作っていて知名度も上がった。今までよりも多くの人が来るとは思わないの?」
「あー、そうっすね。確かに。パイプ椅子ってまだ有りましたっけ?」
「先生に旧校舎のパイプ椅子が使えないか確認してきて。あと、用意できるなら当然、設営準備にも時間がかかる。場合によってはタイムスケジュールを変更する必要も出てくるかもしれないわ。確認してきて」
「へいへーい」


一人になった依織は生徒会長の机に座り、ノートパソコンの電源を入れてキーボードに細い指を置く。
カタカタと流暢なピアノを奏でるかのごとく、軽やかなタッチで開会挨拶の台本を作成しはじめた。

依織はこの地域でも有名の名家「神月家」の令嬢だ。
依織の家系は昭和の頃からこの地域において強い力を誇り、その一門は大企業のトップ、法曹、官僚などをつとめてきたエリートばかりである。
その「神月」の令嬢である依織が生徒会長であるという事実を、この学校で知らない人は居ない。
必然的に、依織の背中には、多くの期待とプレッシャーが集まることになる。
依織の失敗は「神月」の失敗であり、その名を守るためにも、いかなるささいなミスも許すつもりはなかった。


(分かってるわよ……私が嫌われているってことぐらい)


……そのせいで、他人と衝突することもあった。

人に厳しく接しすぎてしまう自分に、依織は悩んでいた。
今居る生徒会のメンバーも、自分に親しみを感じてくれている訳ではない。
おそらくは「神月」の名前の大きさ故に、仕方なく従っているだけ。
決して、尊敬の念を集めてこの席に座っている訳ではないのだと、依織はそう感じていた。


「会長、今よろしいでしょうか?」


クラスの人気者で知られる女子が生徒会室の扉をノックする。
その音が聞こえた瞬間に、依織は普段通りの顔をすぐさま形作った。


「ええ、入りなさい」
「失礼します」



ーー私は「神月」ーー神月依織ーー決して甘えは許さないーー

17877:2020/09/27(日) 18:45:12 ID:???



陽が沈み初めた頃、学園の正門前に一台のロールスロイスが止まった。
依織の侍女をつとめる奈月が、車から降りて後部ドアの側に立つ。
ショートヘアの黒髪に、クラシカルなロングスカートのメイド服の少女だ。


三分後、校舎から依織が姿を表した。


「お車へどうぞ」
「ありがとう」


扉を開ける奈月に一言礼を言って、依織は車に乗り込んだ。


依織は車の外から差し込む夕日を目にする。
この車に乗っている間だけは、一日の中で何もしなくても良い時間だ。
頭を空っぽにして、何も考えず目に入ってきたものを見るだけで良い。
この後、父親が主催するパーティーに出席。
終わった後は勉強して、居合道の稽古もする。
明日も学校に早く来て、まだ残っている準備作業を急ぎ進めなくてはならない。
まだ出し物が決まっていないクラスに確認も必要だ。


「……お疲れでいらっしゃいますね」
「そうかしら?」


その声の響きは、鋭い。トゲがある。
それは依織自身もよく分かる。
無意識にそう出てしまうのだ。


「……奈月は、今日で依織様のお側にお仕えしはじめてニ年になります」


それが、何?  と言いたくなった自分の口を閉ざす。


「なんだか分かるんです。今の依織様が、なにかお悩みでいらっしゃるのが」


そう言うと、依織の太股の上に置かれた手の甲に、そっと奈月の手が被い被さる。


「困ったり悩んだりしたときは、遠慮なく、お申し付けくださいね。」
「…………奈月。そうね……分かったわ」


奈月の家系は古くから神月の家に仕えているのだと聞いている。
使用人たちは決して自分の名字を口にしない。
依織には必要性がよく分からない、神月家の因習だ。

心の不安定な時期である依織に寄り添うことができる、同年代の女性が必要だ。
依織の侍女として奈月が選ばれたのは、そういう背景もあった。


(最初は奈月が緊張して、目も合わせることすらできなかったわね。もう二年か……いまや奈月のほうが、私よりもずっと人に優しくて……しっかりしていて……相手のことをよく理解していて……)


そっと、依織の目もとに白いハンカチが差し出される。
それを見てはじめて、自分は涙を目に滲ませているのだということに気がついた。


「……え……?」


奈月は何も言わずに、依織の頬に伝い落ちそうな一筋の滴を拭き取る。
そしてもう片方の手で依織の肩に手を置いた。

泣いている理由が、分からなかった。
なんで泣いているんだろう。その理由を言葉にしようとする前に、奈月の優しさで胸がいっぱいになった。


「奈月は、依織様の味方ですからね。」
「…………」


その声を、しっかりと、胸に噛み締める。
奈月のように、誰かを支えてあげることができる、誰かの苦しみを拭いさることができるような人になりたい。
その望みが、依織の心にしっかりと強い根を張って芽生え始めようとしていた。

17977:2020/09/27(日) 18:47:58 ID:???



ーーーふしぎな『声』を聞いたのは、それから少し後のことだった。

  
依織はその『声』が聞こえるところへ漂っていく。
世界ぜんたいが柔らかく、どこが天でどこか地なのかの区別もない。
羊水に満ちた胎内のように温かく滑らかな夢の中で、依織は妖精の姿を目にした。


ここは……どこ……?


そう口にした言葉は耳から聞こえてこず、直接頭の中に通り響いてくる。
声は告げるーー目覚める時が来たのだ、と。


依織の目の前が光輝くと、細く鋭い銀の細剣が姿を現した。
その剣を見た時、依織は気持ちが高まっていくのが感じられた。
自分の心の中で、ずっと眠り続けていたものが花開いたような感覚が開けていく。


悪に苦しむ人々に希望を指し示す一筋の光芒。
誰かの悲しみと、誰かの苦しみを生む悪を祓う、正義の力。
悪に打ち克ち勝利する、その気持ちーー。



依織がその剣を握った瞬間ーー身体中に正義の魔力が満たされ始めた。



依織の身体が光輝き、生まれたときのままの一糸纏わぬ姿になる。
長い黒髪は青く透き通り背後に大きく靡いて広がる。
胸元に正義の十字エムブレムが現れると、青と白のマントがふわりと依織の身体や両腕を包み込む。
ガーター付きのストッキングを穿いた両脚に白のニーハイブーツが装着されーー


「オブリビオン・ソード!  私の本当の姿……見せてあげる!」


ーーそれが、初めての依織の変身。
依織はこの夜、魔法少女としての生を享けた。



再び全身が浮遊感に包まれて意識が現実に返っていくと、依織は自分の部屋に立っていた。
青い髪の、魔法少女へと変身した姿でーー


「依織様?  何かうなされていたようですが……どうかされましたか」


深夜。変身中、眠りながら発作に襲われ苦しみの声を上げていた依織。
奈月は心配になり、合鍵で依織の部屋のドアをゆっくりと開けーー


「え…………依織様……?」


変身した依織の姿を、奈月は初めて目にした。
依織は少し恥ずかしい気持ちに捕らわれた。
自分の本当の姿を他人に知られたときの恥ずかしさ。
しかし、目の前に居るのは奈月である。
二年も共に暮らしてきた相手なのだ。


「奈月……お願いがあるの」
「……はい、何でしょうか」
「よく分からないのだけど……誰かが私を呼んでいるみたいなの。こんな時間だけど、車を手配してもらえないかしら」


奈月は驚きで少しだけ眼を開いた。
依織がそんな勝手なことを言うのは、初めてのことだったから。
ここは引き留めるべきだ。神月の令嬢である彼女に、そんなことが許されるはずがない。


……しかし奈月は、むしろその言葉に、不思議な嬉しさを感じざるにはえなかった。


拒否されると思っていた依織だったが、奈月の返事は、優しさに溢れた明るい声だった。



「分かりました。十分でご用意させていただきます」

18077:2020/09/27(日) 18:50:08 ID:???



十分後。皆が寝静まった神月邸の正門が開かれる。
一台のロールスロイスが停車し、運転席にはいつも依織を送り迎えする運転手が座っていた。
依織の変身ぶりに、無口で無表情の運転手さえも少し驚いた様子を見せたが……すぐにその姿を受け入れ、わずかに口許だけで微笑んだ。


いつものように、奈月が後部ドアを開ける。


「どうぞ、お車へ。依織様」
「ありがとう」


乗り込むとき、奈月への一言だけは忘れない。
たとえ、依織がどんな姿に代わったとしても。


「どちらへ向かわれますか?」
「市街地の方へ走らせて。走りながら、私が指示するわ」


車が走りだして、正門を抜けた。
誰からの許可も得ていない。
しかも夜中に家を抜け出しているのだ。
自分の立場から言って、到底許されることではないことだと、依織も奈月も理解していた。


「奈月……本当にごめんなさい。私のわがままに、付き合わせてしまって」
「……わがままではありません。他ならぬ依織様ご自身が、望まれたことなのですから」
「え……?」
「ーー今の依織様が、一番素敵な依織様です」


奈月は、依織の目をしっかりと見つめる。
二年もの間、依織の側に居続けた彼女だからこそ、その言葉は依織の胸に深く届いた。


「このことは……内緒にしてほしいの。お父様にも、お母様にも……」


依織は顔を俯かせて、申し訳なさそうに口にする。
依織のそんな姿を、奈月は初めて目にしたような気がした。


「もちろんです、依織様。このことは、ここに居る三人だけの秘密です。ですよね、嘉山さん?」


嘉山と呼ばれた運転手の男が、ふ……と口許に笑みを浮かべた。


車は依織の指示通りに進み、停車する。
たどり着いたのは、ショッピングモールの立体駐車場の前だった。


「奈月。朝食の時間はいつも通り7時よね?」
「はい。その通りでございます」


依織が車内のデジタル時計に眼を向ける。深夜3時18分……


「4時までに必ず戻るわ」
「分かりました。給仕係が目覚めるのは5時頃ですし、その時間までには、必ずお願いします」
「分かったわ。本当にありがとう。」


依織が車から降りると、腰に提げた「オブリビオン・ソード」を鞘から抜いた。


「はっ!」


一直線に走り出して、勢いよく飛び上がった。
四階建ての立体駐車場の一番上まで、軽々と飛び上がって見せた。
依織が優雅に飛び上がり、夜空に青と白の魔法少女のシルエットが浮かぶ。
その美麗な姿を目にした奈月は、清らかに澄みきった夜の空気を肺のなかいっぱいに取り込んで……感嘆の溜め息をついた。



…………なんて、綺麗な姿なのだろう。

18177:2020/09/27(日) 19:00:31 ID:???
それからというもの、依織は三つの顔を持つ少女として日々を送ることになった。
昼は厳しい学園の生徒会長。夜は淑やかな神月の令嬢。そして深夜は、人知れず街を守る魔法少女。

父からの「常に気高く有れ」という言葉どおり、依織はどの姿においても一分の隙をも見せぬ完璧な少女として毎日を過ごしていた。
準備を進めてきた文化祭も無事に開催され、生徒会長として壇上に上がりスピーチを行う依織。
神月の名に恥じぬ姿と働きぶりをを全校生徒に見せつけ、一般客の参加数が過去最高となった文化祭も無事に終えることができた。
その後も、平行して進められていた体育祭の準備が本格的に進められていく。

夜になればいくつもの稽古事があり、勉強も抜かりがない。
父親と母親が求める「神月の娘」としてあるべき姿を、完璧に演じきった。
ピアノ、華道、バレエはもちろんのこと、幼い頃から続けている居合道の鍛練も怠らない。
依織自身口にはしないが、魔法少女として己の強さを磨くためにも、これらの稽古はすべて全力で行うことを決めていた。
魔法少女である自分は、美しく、しなやかで、鋭くなければならない。
特に、真剣を使う居相道の所作と精神は、悪と戦う上で大きな参考になると感じていた。

そして助けを呼ぶ「声」が聞こえたときには、奈月や嘉山とともに深夜に外出することになる。
うまく隠し通せているのも奈月の尽力によるものだ。
自分の真の姿を理解してくれる奈月には、いくら感謝をしてもし足りないほどであった。


そして今日も、常日頃どおり深夜に車を走らせて、変身した依織は奈月と共に夜の街へ向かっていた。
空に閃光が走り、しばし遅れて雷鳴が響く曇天の夜空。今にも降りだしそうな天気である。


到着すると、奈月が車から降り、トランクから細長いアタッシュケースを取り出す。
後部ドアを開けると、変身した依織が車から降りた。
奈月が屈みこんでケースを開き、その中に大事に保管されていたオブリビオン・ソードを依織に見せる。


奈月が高名な刀職人に依頼して、より一層の鋭さと輝きを得た、特注の品である。


「素晴らしい……本当に素晴らしいわ、奈月」
「お褒めいただき光栄です。悪と戦われる依織様に奈月ができることは、これぐらいが精一杯です」


鍛え上げられたオブリビオン・ソードに、依織の魔力や精神力が掛け合わされ、今まさに究極の細剣としての姿をあらわそうとしていた
神月の名に恥じぬよう、気高く、絶対的で、圧倒的な正義の力。

依織が手に取ると、オブリビオン・ソードに青い霊気が纏われた。


「一時間で戻るわ」


奈月はサッと懐中時計を取り出す。
現在の時刻はちょうど3時。依織は必ず、4時に戻る。


「ええ、かしこまりました。戻りましたら、暖かい朝風呂をすぐにご用意いたしますね」


雨が降りだしそうな、ジメジメとした空気である。
この戦いを終えた後に入浴すれば、汗を流せて気持ちの良い朝を迎えられることだろう。


依織は、時計を取り出した奈月の片手を手に取る。
そしてゆっくりと持ち上げると……その手の甲に、軽い口づけをした。


奈月はハッと息を飲んだ。
これは、神月家に伝わる因習のひとつ。
手の甲への口づけは、最大限の感謝と敬意を表するときに行うもの


ーーそれを、二年もの間仕え続けてきた依織から受け取ったのだ。


「え、え……?」


いきなりの出来事に腰が抜けそうになる程動揺した奈月に背を向け、依織は軽やかに曇天の夜空へ飛び上がった。


「……依織様……」


胸がときめいていた。


初めての感情がそこに生まれようとしていた。


「……こんな私でよろしければ、どうかーー」




ーーいつまでも、お側に居させてください。

18277:2020/09/27(日) 19:05:39 ID:???
【ここからリョナシーンです】



「はっ!!」


依織が向かったのは、日本でも有数の一流大学の敷地内であった。
伝統を感じさせるレンガ造りの建造物が立ち並ぶ道の上で、依織はオブリビオン・ソードを手に、ゴブリン型の悪魔と戦闘していた。
その剣戟は闇夜を切り裂く蒼い電撃となり、現れるゴブリンは容易く細切れにされていた。
斬るだけではなく刺突攻撃も得意とする依織は、ゴブリンの横凪ぎの攻撃を屈んで回避する。
そして隙だらけになったゴブリンの胸に、素早く細剣が貫通して殲滅される。


「ふっ!  せいっ!  やあっ!」


一寸の迷いも狂いもない依織の攻撃は、すでに圧倒的な力を身に付けていた。
「気高くあれ」ーー依織の胸には常にその言葉が刻まれている。
その父親からの言葉には続きがある。ーー「力とともに生きよ」と。


「いつまでこんなことをさせるつもりなのかしら?そろそろ姿を見せてもいい頃なのではなくて?」


雷鳴とどろく夜空から、弱い雨が降り始めた。
しかし依織は聖なるオーラを纏っているため、雨は依織の周囲で弾き飛んでいく。


ゴブリンの悪魔を仕向けた親玉の存在に気づいている依織は、そう口にして敵を挑発してみせる。
依織の狙い通り、敵がその姿を見せ始めた。黒い妖気がグルグルと依織の眼前で渦を巻き始めた。


「クックックッ……魔法少女になっても、偉そうな態度は相変わらずだなぁ……」
「っ!?  その声は……麻野くん……!?」
「ピィン、ポォーン!  大正解ですよ、神月会長ぉ?」


黒い渦が実体化し、依織の目の前に現れたのは、他の誰でもない、生徒会役員の麻野であった。
しかし彼もいつもの制服姿ではなく、悪魔の名に相応しく黒のフードを被ったポンチョ姿だ。


「一体どういうつもりなの」
「どういうつもりかって?  決まってんじゃないすか。いつも偉そうな口を叩くオマエに、どちらが『格上』か思い知らせてやろうかと思ってなぁ?」
「……ふ……そう、そんな一目瞭然なことを確かめるために、わざわざこんな騒ぎを起こしたのね」
「あぁー、ムカつくわ。何なんすか、何様なんすか?  その他人を小馬鹿にしたような笑い方とか。目障りなんだよ!」


先制攻撃と言わんばかりに麻野が黒いエネルギー弾を放つ。


「ふっ!」


足元を狙った攻撃を、素早くバク転で回避した依織。
着弾した部分のアスファルトの道路が陥没する。
依織は自らの力を麻野に見せつけようと、さらに強い魔力を解放してみせる。
依織の周囲に青い光が放たれ、鋭い眼光が麻野へと向けられた。


「生徒会長として……しっかりと、指導してあげるわ!」

18377:2020/09/27(日) 19:08:46 ID:???
依織が両足に力を溜めて、迅雷のように一瞬で麻野の胸元にオブリビオン・ソードの切っ先が貫通しーーしかし依織の腕に手応えは無い。


「!?」


依織が素早く後ろを振り向いたその瞬間にーー


ドゴォッ!!
「あぁっ!!」


ーー依織の視界が歪んだ。
右回りに後ろを振り向いた依織の右肩に強烈な一撃。
依織はくるくると錐揉み状態になりながら吹き飛び、青と白のマントを自分の身体に巻き付けながら、地面に衝突した。


「あぁはッ!!  ぅっ……!」


地面に衝突し、肺に打撃を受けて息が詰まる。
しかし依織はすぐさま立ち上がり、オブリビオン・ソードを握りしめて、再度突進を試みる。


よく知る麻野だから、少し手加減してしまったのだ。
そうに違いない。
今、目の前に居るのは、倒すべき悪であり敵だーー!


依織は麻野に幾重もの攻撃を重ねる。
しかし麻野にその攻撃は通用しない。
いくら攻撃を繰り返しても、剣は空を切るばかりで手応えがまるで無い。


「くっ……それなら」


依織の渾身の突きーーディグニティー・スラスト。
わずか一点に持てる力を集約させて放つ渾身の突き。
その攻撃を見切ることは、絶対に不可能のはず。依織が極めた奥義を繰り出す!


「貫け!!」


依織がふっと姿を消し、麻野に必殺の一撃を繰り出してーー


「なっ……!」


依織の一撃はまたしても空を切り、麻野の姿が消えた。
敵を見失った依織は周囲を素早く見渡すが姿は無い。
その次の瞬間には……


ドンッ!


上空から降りてきた麻野が依織の頭部を踏みつけた。


グシャッ!
「ぁがっ!!!ぁ……!!」                                                 その勢いのままにコンクリートの道路に顔面を叩きつけられ、依織の下半身が勢いよく跳ね上がった。ガクンっ、と膝が曲がって遅れて両足が地面に叩きつけられ、依織は激しく地面の上で悶え始めた。


ギシギシギシィッ、ギシギシッ!
「く……ぅ、がほっ……!!  ぁ……がぁっ……!」
「おらおらぁ、どしたぁ?  そのくねくねダンスは何の指導だぁ?w」


首の根っこを地面に縫い付けるかのごとく、首筋を踏まれて息が上手く出来ない。
依織はオブリビオン・ソードを握る腕をぶんと振り回して麻野を追い払った。


「けほっ、けほっ、げほっ……!」
「へっ。武器ばっかり強くたって仕方ねぇだろ?」


さすがに鍛え上げられただけのことは有り、オブリビオン・ソードは麻野の足元に軽傷を与えた。

18477:2020/09/27(日) 19:13:13 ID:???
「次はこっちから行くか」
「くっ……、返り撃ちに……してあげる!」


麻野の突進に、依織は下から上へ凪ぎ払うようにオブリビオン・ソードを振るう。
居合道の訓練で何度も練習した成果がここで……


「おっとあぶねぇ」
「っ!?」
「ほい隙あり」


ドゴォオッ!!


「、、……ご、ぉ……、、、、!」


依織の腹にパンチがめり込み、依織の腰が高くまで浮き上がる。
両足が地面から離れて、着地と同時にガクンと膝が曲がり、前のめりに踞る。


「ご……ほ……ぇ……っ、げ、ぶぅ……っ!!」


両目をぎゅっと閉じながら、こらえきれなくなったものを口からこぼす依織。
17才の少女の腹筋など、麻野の拳の前には何の防御にもならない。
内臓に大きな衝撃を受けた依織は、脂汗を額に滲ませながら痛みに悶えるしかなかった。


「今の、居合斬りってやつ?  きれいな動きだったなー。当たらなきゃ意味無いけどw   おら、まだ終わってねぇぞー?」


麻野は依織の青い髪を掴み、持ち上げて無理やり顔をあげさせる。


「ゃ……ゃめな、さ……!」
「は、命令口調?  それ、誰に命令してんだ?」


ゲシッ!


「ぁぐぅうっ!  ぅっ……!  ぅうぅ……!」
「人にものを頼むときは頭を下げるのが常識なんだよ……こんな風になっ」


ズドンッ!!


麻野は再び依織の顔面を地面に押し付け、ゴシゴシと擦り付けるように後頭部を動かした。


「ぅあぁあっっ……!  ぁあっっ……!」
「こうやって顔を擦り付けて、どうかお止めくださいって心を込めて詫びるんだよ。それが常識なんだ、分かったか?  いいところのお嬢様はこんな常識ひとつ知らねえんだなぁ?」


もう一度髪をつかんで顔を持ち上げる。
唇を切って口角から血を流し、鼻が潰れて血を流す依織の顔面。
その顔面を鷲掴みするかのように、麻野が片手で掴んで高々と持ち上げる。
ホールドして持ち上げた麻野は、その状態のまま依織の頭部に闇のエネルギーを何度も叩きつけた。


ズドンッ!ズドンッ!ズドンッ!ズドンッ!ズドンッ!ズドンッ!
「あ"っ"、あ"っ"、 あ"っ"、あ"っ"、あ"っ"、お"っ"、お"っ"、お"っ"、お"っ"」
ビグンッ、ビグンッ、ビグンッ! ビクッ!  ビビクンッ!


今まであげたことの無い声を喉から絞り出して、依織の全身がビクビクッと痙攣しながら反り返る。
痙攣する度に青い髪が動き、マントの前垂れである白い布が前後にひらひらと揺らめく。
白い生地が腹部に張り付いて臍の形が浮かび上がった。

闇のエネルギーを執拗に叩きつけられ、依織の聖なる魔力が衰えていく。
飽きた玩具を放り投げるかのように麻野が依織を横に投げ捨てた。

18577:2020/09/27(日) 19:16:36 ID:???
オブリビオン・ソードが手から離れて、依織は地面に横転し水溜まりの上に転がった。
パシャリと音を立てて、依織の頬や全身に雨粒がうちつけ始めていた。

魔力が奪われているのが依織にも分かった。
これ以上魔力を奪われて闇の力に侵されてしまったらーー


依織は手から離れたオブリビオン・ソードの方へ腕を伸ばす。
しかし剣があるのは遥か遠くのところ。
奈月が端正込めて仕上げてくれたオブリビオン・ソード。


そうだ、奈月が帰りを待っている。
無事を信じて、待ってくれているのだ。
必ず戻ると、約束してーー


「会長って、よく見たらすごく良い身体してるんすねぇ」


ゾクリ、と。背筋が凍るような予感が走った。


「………な………なに、を……いっ、て……」
「胸もでかいし、太股もブーツからこぼれ落ちそうなぐらいじゃないすか」



そう言って、麻野は足で依織をうつ伏せにすると、青い髪を横に流し、マントをめくって依織の尻を露出させた。
ガーターが尻の上に走る、下着に覆われた下半身。
麻野の言う通り、依織は同世代の女子と比較してかなり恵まれた身体つきをしていた。
つるつるのキメ細やかな肌に、たっぷりと柔らかく肉付いた女そのもののボディライン。
麻野は遠慮なく依織の尻に手をおいて撫でさすり、時折軽くペチペチと叩いてみせる。
撫でるとムニムニと尻肉が揉まれ、軽く叩くとふるんふるんと心地よい弾力を返す。


「さすがは『神月』のお嬢様。身体の良さも最高クラスってか?  毎日良いものたくさん食ってるんだろうなぁ?」
「ふ……ふざけ、ないっ、で……?」
「マ○コも見せてみろよ?」


麻野はそう言って、依織のショーツをずりおろし始める。
同時に依織は暴れだし始めた。


「いやっ……!  い、やぁ……っっ!!」


その強い力は魔力によるものではない。
女として危機を感じた恐怖ゆえに、依織はこれまでに発揮したことのない強い力で暴れる。

己の美などすべてをかなぐり捨て
雨に濡れた道路に全身を転がしながら
両足をジタバタとめちゃくちゃに動かして
麻野を引き剥がそうと、暴れに暴れる。


「やだっ……やだっ!  ぃやぁっ!!」
「おー強い強い。強いなぁ『神月』のお嬢様はw」
「離してっ!  離せぇっ!  ぃやぁああぁあっ!!」


ビリビリィッ、ビリビリッ!


麻野が服をつかみ、依織が暴れて、身に付けていたものも破れてしまう。
肌の露出が増えていく依織は亀の甲羅のように自らの身体を丸めこませる。

18677:2020/09/27(日) 19:18:32 ID:???

「まったくよぅ、めんどくせぇなぁ!」


麻野が依織の身体にエネルギー弾を決めた。


「がハァアッっ!」


依織は上に吹き飛ばされ、側にあった木のベンチの上に身体を叩きつけた。
あまりの勢いにベンチは後ろに倒れ、依織は転がり落ちた。
茂みのなかに転がった依織の身体をながめ、麻野が再び髪を掴んで依織を道路の真ん中へ放り投げる。


「ぃ……ぃゃ……ぃゃ……っ、ぃ、ゃぁ……っ」


自らの身体を抱き締めて、涙を流して懇願する依織。


「おねがぃ、よっ……ぉねがいっっ……だからっっ……!」
「もう遅ぇよバーカ。その身にたっぷり敗北を刻み込んでやる」


そう言って麻野は巨大なエネルギー弾を上空に放ち、依織の真上に漂わせた。
そして麻野が、腕を上に伸ばし……。


「降り注げ!  我がダークパワーよ!」


エネルギー弾から無数の針のような攻撃が依織に降り注いだ!



「ぃやぁあああぁああぁああアアアアアアアっっ!!!」
ザシュザシュザシュザシュザシュザシュザシュッ!!



依織の全身の肌が切り裂かれ、千切れた青い髪が乱れとぶ。
引き千切れたマントの切れ端が飛び散って、依織の悲鳴は曇天の夜空に吸い込まれた。


わずか数秒の攻撃で、依織の全身は満身創痍となり
だらりと脱力した状態のまま四肢を投げ出して
舌をだらしなく伸ばした白眼を向いて、意識を失っていた……。


「………ぁ……ぁ………ぁ……………ぁ…………」


時折びくびくと臍を動かして痙攣し、その度に喉から微かな声が漏れ出してしまう。


シュウウウウ……と依織の魔力が収束していく音がして、依織の青い髪が毛先から退色していき、元の黒髪に戻った。
後に残ったのは、ブラジャーがずれて片方の乳首を露出させた、レイプ後の無様な依織の下着姿だけが残された。


圧倒的な敗北ーーどちらが『格上』なのか思い知らされた依織は、意識を失うほど敗北を刻み込まれたーー

18777:2020/09/27(日) 19:23:35 ID:???

「さて……昼間この俺に嘗めた口を利けないように、こいつを埋め込んでやるかぁ」


そう言って麻野は紫色の細長い宝石を取り出す。
そして、意識を失った依織の両足を大きく開かせて、下着を横にずらした。

露になった依織の秘部に、ぬぷぬぷと宝石を埋め込んでいく。
ぷちり、と初めての陥入を受け入れた鮮血が陰口から垂れ落ちる。


挿入を終えて、麻野が指をパチンと鳴らすと



―――「っっっ、っっっっ!?!? ふっ"っ"っ"、う"っ"っ"っ"っ"っ」



意識を失った依織の鼻から空気が漏れて、ガクガクガクガクと腰を浮かせながら絶頂し、ぷしゃぷしゃと絞りたての愛液を噴き出して両足を突っ張らせた。
仰向けダウンで潰れた両尻が浮き上がって、やがて自分の愛液で作った水溜まりの上に、パシャリと尻肉を押し潰した。


「くくくっ、その宝石を埋め込まれた女は、俺が指を鳴らす度に絶頂してしまう……素晴らしいだろ?  お前が調子に乗ったときに、いつでも敗北の味を思い出せるようにしてやったんだ……ハッハッハッハッ!!」
「〜〜〜〜、〜〜〜〜〜〜〜、〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」


絶頂の余韻が引かず、しょろしょろと弱い力で放尿し、下着に染みを作りはじめる。
肉づいた両腿がガニ股を作り、その両腿の間に尿が薄く広がっていく。


麻野は依織にトドメを刺すことなく闇のなかに消えた。
依織程度の魔法少女であれば、いつでも消すことができるという判断だった。


……それに、依織が本当の意味で敗北を知るのは、この夢物語のような魔法少女の世界ではない。
残酷なほど、時間は過ぎていた。
すでに太陽の光が東から差し込んでいた。


今日も、新しい朝が訪れようとしていた……。

18877:2020/09/27(日) 19:25:31 ID:???



奈月の決死の捜索で、依織は無事に保護された。


しかしそのあまりにも変わり果てた姿に、奈月は全身の血の気が引いて、言葉を失ってしまった。


帰宅予定の時刻を大きく過ぎてしまい、神月家は激しい騒動となっていた。


ボロボロの変わり果てた姿となった依織を眼にし、依織の母親は泣き崩れた。


依織の父親は奈月を呼び出し、事の経緯を説明させた。


奈月は依織の秘密を決して口にはせず、最後通牒とも取れる言葉を耳にしても、最後まで口を閉ざした。




奈月はその場で「折檻」され、解雇を言い渡された。




――――――

18977:2020/09/27(日) 19:32:18 ID:???



そして。


無事に退院した依織が学園の生徒会室に戻ったとき、そこに依織の席はなかった。
依織が休んでいる間に体育祭の準備は進み、行事も無事に終わっていた。


その間生徒会長の代理を務めていたのは、あの麻野であったのだ。


「おはようございますー、元生徒会長」


麻野は昼の顔を見せて、ニヤリと歯を見せて笑う。


「いやー、心配しましたよ。あの神月会長がまさかの長期入院だなんて。いったい何が有ったんですかぁ?」


依織は顔を俯かせる。
片手で握りこぶしを作り、わなわなと怒りで震えだしそうになるのを懸命に堪える。
真相を知らない他の生徒会メンバーから、次々と優しい言葉をかけられる。
その言葉に、依織は涙を流しながらその場で屈みこんでしまいたくなった。


放課後、先生からアンケート調査の手伝いを依頼された生徒会は、アンケート用紙の回収作業を行うことになった。

その回収作業を行ったのは、依織である。

神月依織がクラスの部屋に入るたび、しんとクラスのメンバーたちが静まり返った。
依織は、何も言わずアンケート用紙を受けとった。

廊下を少し歩いただけで、背後から無数の視線が向けられているのが分かった。
いろんな噂話をされていることも、依織は気がついていた。
しかしその内容はじつに他愛ないものだ。
麻野しか知らない真実に比べれば。
あの夜に受けた仕打ちと比べれば……。


「はーい、ご苦労さーん」


生徒会長の席で、両足を机の上に乗せただらしない姿の麻野の前に、積み重なったアンケート用紙をどさりと置く。
その机の上に、麻野から投げ渡された五百円玉がコロコロと転がった。


「元会長、悪いんだけど小腹空いて来たんだわ。近くのコンビニで、適当に菓子パンとかジュースとか買ってこいよ」


その言葉に、その態度に。


「………貴方って人は……!」


依織は堪えきれないほどの激情に駆られ、麻野を激しく睨み付けた。
あまりの怒りと悔しさに、全身が震えたち、涙まで滲み出してしまいそうなほどである。


「どうしたんですか、元会長?  そんなに怖い顔なんかしてー」
「麻野くん、いい加減にして。あなたが会長だなんて、あり得ない。今すぐーー!」


パチンッ、と麻野が困り顔のまま指を鳴らした。
その瞬間にーー依織は息を呑んで、ガクリ、と両膝を曲げた。


ガクガクガク……ガクガクガクガクガクガク……びちゃびちゃびちゃびちゃビチャ……
「ーーうーー、ーーーふーー、ぅーーーっ!!!」


内膝に曲げられた両足が完全に折れ曲がり、机の上に置かれたアンケート用紙を床に落とした。
白い紙が床の上に乱れ落ち、依織は本能的に両手で口を強く抑えながら絶頂した。


ビククンッ、ビククンッ、ビククンッ



……あの夜と同じ感覚が依織の子宮から直接全身に広がっていく。
依織は目を見開きながら涙をだらだらに流し、床の上で激しく両足を動かして悶えた。
スカートから今日穿いてきた白いレースのパンツを麻野に見せつけてしまった。


「仕方がないなぁ。その白パンツに免じて、菓子パンのパシリは特別に許してやるよ」


麻野は五百円玉をピンと親指で弾いてポケットの中にいれて部屋を出た。


「あ、でもその汚した床はきちんと元通りにしておいてねー。由緒正しい生徒会室にメスの匂いが漂ってるのはマズいっしょ?  それじゃーねー、神月元会長♪」

19077:2020/09/27(日) 19:33:28 ID:???
麻野が部屋から出た。


生徒会室に一人取り残された依織は、飛び散ったアンケート用紙のなかで、深い絶望にうちひしがれていた。


もう自分は、これからも一生、麻野に指を鳴らされるだけでこんな無様な姿をさらしてしまうのだ。
生徒会長として壇上でスピーチなど、こんな身体でできるはずがない。
そもそも、こんなこと、いつまでも隠し通すことができるはずがない。
一生、麻野の思い通りに動くしかないのだ。


そんなことを、父親が知ったらどうなる? 
「気高くあれーー力と共に行きよ」その言葉を完全に裏切る自分のことを、どう思う? 
「神月」の血を引く自分が、こんな無様な醜態を晒しているのだと知ったら……?


こんな苦しい気持ちも、奈月が居れば少しは気持ちが落ち着いたかもしれない。


でも、奈月は、もう居ない。


ただ一言「忘れろ」と。
そう言われただけで、奈月がその後どうなったのか、依織には分からない。
何も、なにも、分からない。


とても、さびしいーー
このまま、消えてなくなってしまいたいーー
もう、こんな世界に生きていたくないーー


「ぁ……ぁ、ぅぁ……ひっ、ぃ……ひぐっ………ぅぅぅぅぅぅ……っっ」


涙が止まらない。鼻水も止まらない。顔がぐちゃぐちゃになる。ぐちゃぐちゃになれ。
何が神月だ。みんな、消えてなくなれ。私なんか、消えてなくなれーー


「ぐすっ……ぅぅうっ、ぅっ、うっ……うっ……」


誰も居ない生徒会室には、少女の嗚咽だけがあった。
誰よりも強くならなければならないはずだった。
その為だけに生きてきた。その為だけにすべてを注いできた。
そして事実、誰よりも強かった。
支えてくれる奈月も、側に居てくれた。


しかし、全身に刻まれた敗北の傷痕と闇の魔力は、そんな依織の精神をやすやすと飲み込み、蝕んでいく。
彼女は、たった17年しか生きていない一人の少女に過ぎないのだ。
誰よりも強くあろうとして、しかし儚くて脆い存在であった彼女はーー


「ぁぁあぁあぁああぁあっっっ……!!!!」


まるで赤子のように自分の身を丸め込ませながら。
息が詰まりそうなほど、激しく、泣き叫ぶことしかできなかった。




終わり

19177:2020/09/27(日) 19:36:45 ID:???
以上になります。
イメージ通りになっていれば良いのですが……
お楽しみいただけますと幸いです

それではまたどこかで

192172:2020/09/28(月) 09:55:11 ID:???
>>175~191
ありがとうございます!相変わらずお早い!ありがとうございます!
しかも長い!丁寧!すげぇ!!

設定考えてる時に「お金持ちってどんな生活送ってんだろう」とか「生徒会って普段何してんだろう」って自分ではふわふわしてた景色が、形を与えられてしっかり見えてきて感動に震えてます。
舞台描写に限らずキャラクターについても解釈一致と発見の連続で、読んでてずっとはしゃいでました。
リョナシーンも言わずもがな、ここまで流れを積み重ねた分も後押しになってよけいにめっちゃシコかったです!
見たかったものがそれ以上のものが見れて興奮しっぱなしでした。
クールなお嬢様の悲鳴と絶叫、最高ですありがとうございます。
それだけで終わらず後遺症が残ったり主導権握られたり、その後の妄想が捗って仕方ありません。
何回もリベンジして何回も負けてほしい!

短期間にもかかわらずこのボリューム、この濃さ、イメージを越えて大変満足というかめちゃくちゃ楽しんでます!(現在進行形
素敵なSSをありがとうございます!

19377:2020/09/29(火) 00:54:59 ID:???
>>192
喜んでいただけまして良かったです!
こういった感想をいただけると「書いてよかった〜」と、すごく励みになります

また機会がありましたら、お邪魔させていただくかもしれません

194名無しさん:2021/02/03(水) 05:58:45 ID:BTG1Kje6
なんか寂しいな…

195名無しさん:2021/02/03(水) 10:05:40 ID:A42gisWY
特に新しい投稿もないしな

196名無しさん:2021/02/03(水) 22:44:27 ID:???
次なる犠牲者の登場に期待したい

197初投稿ですが…:2021/02/12(金) 23:14:15 ID:p/asYoYs
【名前】おみつ
【年齢】17歳
【職業】村娘/足軽
【身長】157㎝
【体重】49kg
【スリーサイズ】B87 W58 H86
【キャラ設定】
戦国時代(和風異世界も可)のとある領主の治める集落に暮らす村娘。
単なる一介の農民であるが、優しい性格で村人から慕われていた。

国境沿いの戦が始まったことで男衆が足りなくなり、強権を敷く領主により足軽として徴用される。
一応訓練は受けたが腕前はシロウトに毛が生えた程度。
家族(年老いた両親、幼い弟、犬)を守る為に、女だてらに槍を持って戦う。

【NGとか】
ただの雑魚なので虐殺しようが拷問加えようがレイプしようが全く構いません。
煮るなり焼くなりお好きにどうぞ。
あと、別の絵チャでチャッチャッチャーとエンピツ1本で描いた絵だからド下手糞でごめんなさい。

https://i.imgur.com/jTsB92h.jpg

198名無しさん:2021/02/14(日) 13:12:56 ID:???
戦場跡から拾ってきた急拵えの具足なのか、もしくは領主の趣味なのか…
どっちにしろこんなえろい格好した女でしかも旗持ちとくればめちゃくちゃ敵寄ってきそう

199197:2021/02/14(日) 19:08:53 ID:???
>>198
無数にいる女足軽の1人だからこういうかっこの足軽は他にたくさんいる
…という設定です。

まあ寄ってくるでしょうね(笑)

200名無しさん:2021/02/14(日) 21:19:02 ID:???
贅沢を言えばもう少し詳細な絵が欲しいとこだなー

201名無しさん:2021/02/14(日) 23:03:04 ID:PDttx9Ok
>>197
投稿は明日か明後日になるか
SSにさせて頂きます

202197:2021/02/15(月) 12:34:14 ID:???
>>201
ありがとうございます!

203197:2021/02/15(月) 19:52:10 ID:???
>>200
ええと、正面図・側面図・背面図があればいいでしょうか。今頑張って描いてます。

204197:2021/02/15(月) 22:37:15 ID:???
https://i.imgur.com/5qUJlEa.jpg
>>203が描けました(2時間半もかけてこれかよ)
解釈違い等ございましたら申し訳ございません

205名無しさん:2021/02/16(火) 01:06:17 ID:???
>>204
右下にある設定文が薄くて読めないので
ここに投下してほしい

206名無しさん:2021/02/16(火) 02:22:26 ID:???
「女足軽の秘密」は頑張ったらギリ読めるが、絵の注釈の方はしんどいかも
色つくと倍エロいなこの格好

207名無しさん:2021/02/16(火) 19:37:57 ID:RE6DwUR.
>>201です
申し訳ございませんが、投稿明日になりそうです

208197:2021/02/16(火) 20:02:27 ID:???
>>207
了解です。

>>205
---
【女足軽のひみつ】
この世界において足軽とは半農半兵の下層兵士をさす。
女足軽は人材が枯渇した時の急ごしらえみたいなもんであり、
物資不足と女の筋力でも機動力が死なないようにと、
鎧が最大限に軽量化されている。
ちなみに普段の女達はノーパンであるが流石にかわいそうなので
フンドシが支給されている。

【普段のおみつ(17)】
\槍よりも鍬の方が振り甲斐ある/
普段は下に何もはいてない

---
まーこんな感じです。
褌の向きが通常と逆なのは仕様ですw

209201:2021/02/17(水) 18:38:35 ID:???
お待たせいたしました
SS投稿させていただきます



 「どうか……どうかお助けください……観音様……」
 山の中の打ち捨てられた祠の前で、一人の娘が丸まっていた。
 おみつという17になったばかりの娘はしかし、かび臭い胴鎧――と呼ぶべきかは意見が分かれるような胸当て――を身に着け、同じく彼女と同じぐらいの歳だろう陣笠と杖代わりの槍を横に置いていた。

 彼女はごく普通の村娘だった。
 この山の近くにある、七名(しちな)村という寒村の生まれだ。
 それがこのような格好で山の中で震えているのは、ひとえにこの時代がためだった。

 戦国乱世、彼女らの暮らす長鷲(ながわし)の国と隣国鵜ノ江(うのえ)の国とは、長らく小競り合いを続けてきた。
 だが、昨年は違った。
 急速に力を強めた鵜ノ江の軍は長鷲の倍以上の兵をもって火の出る程に攻め立て、国の中央を流れる葦谷川を超えて長鷲の本丸にまで迫った。
 長鷲勢は甚大な犠牲と兵糧が切れるまでの粘りの末に国境まで鵜ノ江勢を押し返したものの、今ではおみつのような女子供さえかき集める程の被害を被った。

 そうだ。おみつは集められた。
 まともな具足すら苦労するような状況で、埋める手すら欠く程に死んだ男衆の代わりに。

 そして、そこまで弱り追い詰められた相手を放っておく必要などない。
 丸一年を待たずに再び攻め入った鵜ノ江の軍勢は国境の馬降峠に現れると、召集されたおみつ達の軍勢を瞬く間に蹴散らし、今はすぐ近くの大越城を包囲している頃だろう。

 その電撃的侵攻の中、命からがら馬降峠から逃れたおみつは、今こうして山の中で震えていた。
 元より、無茶な話だった。
 おみつには人など殺せない。
 村で年老いた両親と13になった弟と共に暮らし、村に居ついた犬の面倒も見ていた。
 それだけの――彼女に隠れて焦がれる者が何人かいることを除けば――ごく普通の村娘だった。

210201:2021/02/17(水) 18:40:37 ID:???
 「誰ぞおるのか?」
 「ひっ!?」
 背後からの声におみつの念仏は悲鳴に変わった。
 「その方は長鷲の者じゃな?」
 期待を込めたようなその声にぎこちない動きで振り向いたおみつはしかし、早速仏の助けがあったかのように思った。

 年老いた武士。
 おみつも知っている老将だ。
 「井畑様……」
 小柄ながら、槍術に優れ、かつて鬼井畑と恐れられたほどの猛将。
 「娘か……」
 彼はおみつに気づくと、どうやらすぐにその身の上を察したようだった。
 「その方、家はこのあたりか?家の者は?」
 「七名村の生まれです。家にはおっとうとおっかあと弟が――」
 近いな。そう呟いて、武士は自身の背後、大越城がある方向に目を向けた。
 「なら、すぐに村へ戻れ。城はじきに落ちる」
 「えっ」
 「今頃城は雑兵どもがなだれ込んで狼藉三昧じゃろうよ。命のあるうちが花じゃ。どこへでも逃げい」
 それだけ言い残すと、井畑はくるりと背を向け、多くの敵将の血を啜った得物の鎌槍を担いで茂みの中に消えていく。

 「どちらへ……?」
 「儂はこれより命の仕上げよ。よいな、城には近づくでないぞ」

 井畑が去り、少ししておみつは立ち上がった。
 「……帰ろう」
 彼の言葉に従うことにした。
 ――実のところ、人と話したことで再び訪れた沈黙が恐ろしくなったのだった。
 だが同時に、自ら言葉にした家族がたまらなく心配にもなった。
 そうだ。帰ろう。
 帰って、具足も槍も捨ててしまって、いつものように田畑に向かおう。
 鵜ノ江の侍たちだって人間だ。食べ物がなくなれば生きていけぬ。なら、逆らわずにいればきっと助けてもらえる――そんな淡い期待に縋って、おみつは歩き出す。

 そう思いながら槍を拾い上げたのは、ただ単に少しでも帰り道の不安を解消したかったからだ。

 山を下り、村へ。
 その間、おみつは頭の中に周囲の地形を思い出している。
 七名村は国境に近い。しかし、今回の侵攻ルートからは外れているし、鵜ノ江側の国境は山になっていて通り道にはならない。
 だから無事なはずだ――自分にそう言い聞かせながら足を速める。

 「――様、黒坂様、ご無事でしたか!」
 「おお伊助!その方も大事無いな」
 聞こえてきた声に反射的に身を伏せたのは、村の近く、山から道へと戻るその直前だった。

 黒備えの熊のように大きな武士と、その郎党。そして恐らくは足軽だろう、おみつのそれよりだいぶ足軽らしい具足を纏った男が何やら話し合っている。
 そしてその旗印は鵜ノ江のものだ。

211201:2021/02/17(水) 18:42:20 ID:???
 「ッ!?」
 思わず声を上げそうになるおみつ。
 どうして?ここには来ないはずだ。いないはずだ――頭の中でその声がわんわんと響く。
 そんな彼女には気づかず、足軽の方が黒備えに告げる。
 「――しかし、昨日からの雨で小荷駄が遅れておると聞きますれば」
 「ふむ、左様か……。よし伊助。もう一働きじゃ」

 黒備えは道の向こう=七名村の方を指して続ける。

 「これより先に、七名とかいう村がある。小さな村と聞くが、此度の道より外れておる故に恐らくはまだ誰も手を付けてはおらんじゃろう」
 「ははっ!心得ましてございまする!!」
 伊助と呼ばれた足軽の声が色めいた。
 そしてそれが伝染したように、黒備えの声もまた変わる。
 「その方の下には野伏せり上がりも多かろう。さぞ良き働きをするであろうな」
 「しからば、連中を呼び戻して参りまする!」

 この時代、兵士たちには腰兵糧という携行食糧こそあったものの、高速、或いは長距離での移動となれば荷物は少ない方がよい。
 しかし人は食わねば生きられず、その上小荷駄=輸送部隊が遅れている。
 となれば、飯やその他の調達を現地で行うことは当然の成り行きでもある。
 ましてや雑兵となれば野伏り、即ち山賊上がりも少なくはないとなれば、こうした“褒美”は大切だ。

 だが、それで犠牲になる側はたまったものではない。

 「うわあああああっ!!」
 「ッ!!」
 飛び出したおみつに最初に反応したのは黒備えの郎党だった。
 主人の得物である大身槍の鞘を旗指物の代わりに背中に挟み込んだその男は、突如の乱入者に腰間のものを引き抜き――そこで主人に制止された。

 「女……物狂いか」

 突然の闖入者を評しながら、黒備えはその大身槍をきらめかせてそれを迎え撃つ。

 「うわあああ!!」
 体ごとぶつかっていくおみつ。
 だが、所詮素人に毛が生えた程度の腕前だ。
 軽々とかわされ、殴りつけようと振り回してもむなしく空を切るだけ。
 それでも必死に食らいつく。七名を、故郷の村をやらせはしないというただその思いだけで。

 ――だが、それでどうにかなるほど甘いものではない。
 「ふんっ」
 黒備えの大身槍が、落雷のようにおみつの槍に叩きつけられる。
 「あうっ!!」
 凄まじい衝撃。
 腕がしびれ、槍を取り落す。
 だがそれを意識するよりはるかに速く、前後を逆にした相手の槍の石突が下から突き上げるように彼女の鳩尾にめり込んでいた。

 「かは……っ!!?」
 おみつの動きが止まる。
 目が大きく見開かれ、口だけが釣り上げられた魚のようにパクパクと動く。
 「あ……ぅ……」
 石突が体から抜き取られ、それによってのみ支えられていたかのようにがくりと膝をつくおみつ。
 ぐいと後ろに突き倒されて仰向けに転がった時には、既に意識はなくなっていた。

212201:2021/02/17(水) 18:44:28 ID:???
 「う……」
 どれぐらいの時間が経ったのか。
 夕日がだいぶ地表に近づき、世界が薄暗くなっていく頃、おみつは目を覚ました。

 「ほう、気づきよった」
 嘲るような笑い交じりの声が陣笠を奪われた彼女の頭上から落ちてきた。
 「ッ!?」
 反射的に見上げた先には、黒備えと話していたあの伊助という足軽が見下ろしていた。

 「まずは周りを見てみい。お前、帰ってきたぞ」
 言われて初めて自分がどこにいるのかに気づいたおみつ。
 ここは七名村だ。彼女が生まれ育ち、ついこの前まで家族とともに暮らしてきた故郷だ。
 ただ、今の姿は違う。
 村は、無惨に荒れ果てていた。
 家は焼かれ、人は屍に変わっていた。

 「そんな……」
 ただそれきり、声が出なかった。
 守りたかった村。守りたかった暮らし。守りたかった皆。
 徴集された時から今日まで、この村と家族のためにと思って耐えてきたのだ。
 それが、一切無駄になった。

 「……これで全部か?まあ、今夜はこれだけでなんとかなるか」
 「しっかしよぉ、本当に何にもねえな。男衆がいねえのは知っとったが、女子供すらおらんとは……」
 辺りからそんな声が聞こえてくる。
 だが、おみつの耳には何一つ入ってこない。

 「どうして……みんな……。おっとう……おっかあ……」
 ただ念仏のようにそう呟くだけ。
 
 しかし変化はその少し後に訪れた。
 他の男たちのものとは異なる、まだ声変りを済ませていないような声。
 それから怒号――こちらは周りの連中と同じもの。
 「へへっ、おい皆!組頭!」
 少ししてその怒号の主が、打って変わって笑い交じりの声で周りの連中と、おみつの横にいる足軽を呼びながら、崩れかけた納屋から現れる。
 片手には腰から抜いた刀が、そしてもう片方の腕は先程聞こえた彼とは別の声の主の首に巻き付けられている。

 「ね、ねえちゃん……」
 「佐吉!!」
 苦しそうに顔を歪め、声を絞り出す。
 小柄な体格と中性的な顔立ちのその少年におみつがはっと我に返る。
 彼女の、たった一人の弟だった。

 「ほう、ガキか」
 おみつの横で足軽もそれを認めたようだった。
 周りの連中も同様の声を上げながら、少年を捕らえた男の方に向かっていく。
 「見ての通りの面にこの華奢な体だ。稚児にしてお侍衆に売れば中々の金に――」
 言いかけたところで、男はその掘り出し物を別の仲間に向かって突き飛ばした。

 「佐吉ッ!!」
 一体どこにそれほどの体力が残っていたのか、弾かれたようにおみつが突っ込んでいくのを認め、男は刀を彼女へ向ける。
 「このアマっ!」
 それまで横に立っていた足軽が慌てて後を追うが、その頃にはすでにおみつがこの中の誰かのなのだろう槍を拾い上げて男に殺到している。

213201:2021/02/17(水) 18:46:12 ID:???
 もし、男がもう少し気づくのが遅かったら。
 或いはおみつがもう少し足が速かったら。或いはもう少し武芸に秀でていたら。
 何か変わったかもしれない。
 だが、そうはならなかった。

 「くうっ!!」
 男はすんでのところで刀で槍を受け流す。
 おみつの渾身の突撃は、ただ男の腕に一筋浅傷を残すのに終わった。
 「っの!!」
 おみつが槍を引くより速く、男はその血留めの辺りを掴むと力任せに引き込む。
 「あっ!」
 槍に繋がるようにバランスを崩したおみつ。
 前のめりになった彼女の頬を、男の太い腕が殴りぬいた。

 「ぶふっ!!」
 走ってきた方向に吹き飛ばされる。
 口の中が切れたのか、血が霧のように吹きだされた。

 「この糞アマがっ!!」
 叫び声と共に男の足が倒れたおみつの腹に突き刺さる。
 「ぐうっ!!!」
 一発、二発、三発――激昂した男の蹴り足が突き刺さる度に、その勢いでおみつの体がわずかに浮き上がる。
 「がっ!!あぐっ!!うぅっ!!ああっ!!」
 捕虜の分際で突然暴れだし、自分に傷を負わせた――その事実がなにより男の逆鱗に触れているようだった。
 「がはっ……おぇ……」
 何度目か分からない蹴りに胃の内容物――ほとんど水だったが――を吐き出すおみつ。
 血と唾液と胃液に涙が混ざり、ぐちょぐちょになった顔が突然上に向けられる――蹴り続けていた男に首を掴まれることによって。
 「ぐっ……うぅ……」
 気道が馬鹿力で完全に潰され、何とか呼吸を取り戻そうと細い指で懸命に男の手に抗う。
 しかしどうすることも出来ないまま、息が止まる苦しみと恐怖が脳に広がっていく。
 「このアマァ……」
 男の怒りはまだ治まらない。
 刀の切っ先をおみつの顔に向ける。

 「おい、その辺にしておけ」
 「組頭……」
 それを止めたのは組頭=おみつの横にいた足軽だった。
 憮然としながら何か言い返そうとするその男に組頭は続ける。
 「殺しちまったらなんにもなるめえ。こいつには使い道もあるんだ。お前だって分かっとろうが」
 「ちっ……」
 それで話は終わりだった。
 だが、男の怒りはその間もおみつの細首に食い込む指に現れている。

 「ぅ……ぁ……」
 おみつの意識に急速に闇が広がっていく。
 抗う指にも力が入らず、なんとかはがそうとしていたそれは、次第にただ男の手にかかっているだけになっていった。
 「ぅぁ……」
 だらん、とおみつの手が下に落ちる。
 
 「……分かりましたよ」
 相手が落ちた事で男も落ち着きを取り戻したのか、おみつから手を放す。

 「まったく……、よく見ろ。なかなかの上玉じゃねぇか」
 つい先ほどまでと同様に崩れ落ちたおみつの、紫色に変色した腹を見下ろすと、彼女が手放した槍を拾い上げる。
 「そっちのガキも逃げねぇようにしておけ……」
 佐吉を受け止めたもう一人の男がそう言われて、姉同様に絞め落とした少年を後ろ手に回す。
 「よっ!!」
 そんなやり取りの片手間に、組頭が石突をおみつの下腹部へ突き立てる。
 「いぎぃっ!!」
 子宮を貫かれたような激痛に叫び声と共に意識を戻されたおみつ。
 胎児のような姿勢で転がる彼女を組頭の腕が捕らえる。
 「ひぃ……!」
 怯えて声を漏らすおみつ。
 組頭の目は異常なぎらつきを孕んでいる。

214201:2021/02/17(水) 18:48:35 ID:???
 そしてそのぎらつきの正体はすぐに本人が明かすこととなった。
 「さて、ちと早いが、まあこの村には他になにもなさそうだしな」
 そう言いながらおみつの上に馬乗りになる。
 周りがはやし立て、おみつもまた――心の底から否定したかったが――何をされるのかを理解してしまった、まさにその瞬間だった。

 「おっ始めるか」
 組頭はそういうと自らの褌を解き、おみつのそれをむしり取ると反り返った怒張を彼女の中に押し込んだ。
 「んあああああああああっっ!!!!」
 おみつの絶叫が響き渡る。
 何とか逃れようと必死に体をくねらせるが、それでどうこうなるはずもない。
 「いっ、いぎっ!?ううあああああっっ!!!!」
 耐え難い痛み。組頭の巨大なそれに対し、おみつのそこはあまりに小さい。
 「うあああああ!!あっ!!ぎいぃぃぃぃっっ!!!!」
 激痛を表すようにつなぎ目から鮮血がにじみ出るが、それでも痛みは軽くならない。

 「ほう、生娘だったか」
 その声に周りが声を上げる。
 勿論、それをたった今失った本人にはそんなこと気にしている余裕などないのだが。

 「いぎいいいいぃぃぃっっ!!ぬっ抜い……うあああああっっっ!!!!」
 泣き叫ぶおみつの中に巨大な感触が突き上げていく。
 「いぎいいっ!!かっ!?かひゅっ!!?」

 内側から押しつぶされる錯覚を覚える程の質量に思わず息が詰まるおみつ。
 直後、その質量が一層激しく脈動するのを感じ取る。
 「ひぃっ、や、や……」
 脈動は最大になり――そして止まった。
 「あ、あ、ああぁ……」
 自分の中に流れ込んだ何者かを理解し、そして彼女は限界を迎えた。
 「あ、ああ……う、あ、あ、あ……」
 満足げに自分のものを引き抜いた組頭は、呻くように泣いている少女を周りで見ている連中の方に押しやった。

 「中々いいぞ。あとは好きにせい」
 男たちが咆哮を上げる。
 その後は、延々と同じことが続いた。

 男たちがかわるがわるおみつを押さえつけ、その中に自らの代物をねじ込んでいく。
 「嫌ああああっ!!やめて!やめ――ぎいぃぃっっ!!!!」
 泣き叫ぶおみつの、その姿すらも欲情させる以外の効果を持たない。
 「嫌……もう嫌ぁ……」
 這いずって逃げようとする彼女の髪の毛を大きな手が乱暴に掴み、無理やり自分の下に引き戻す。
 「痛っ!!やめ――んぐうっ!!?」
 待ちきれなくなった他の男がおみつの口の中にも突っ込む。
 「んぐうっ!!おっ、おぇぇっ」
 無理矢理喉の奥まで押し込まれ、余りの苦しさにえずいても、それがかえって相手の興奮を煽ってしまう。
 「うぐっ……うぶっ!?げほっ!!ごほっ!!」
 中で吐き出された白濁にむせ返り、しかしそれでも開放はされない。
 強烈な悪臭と、それによって息が詰まる感覚。
 そしてその間にも上に乗る男は彼女を責め続ける。

 「げほっ!!げほっ!!……ぐうっ!!!」
 一人、また一人、男たちが替わっていく。
 その度におみつは苦しみ、弱っていく。
 「もうやめて……もう嫌ぁ……」
 「オラ起きろ!まだ次がつかえてんぞ!!」
 男がおみつの髪の毛を掴む。
 濡れ羽色だったそれは、今では血と精液とでぐちゃぐちゃになっていた。
 「あう!……やえぇ……。助けて……おっと……」

 男たちは全員が果てるまでこれを繰り返し、彼女が満員の時には弟を暇つぶしに使った。

215201:2021/02/17(水) 18:50:02 ID:???
 「助け……ねえちゃ……」
 「もうやえて……許して……」
 哀れな姉弟は、夜遅くまで貪られ続けた。

 翌日、夜明け前に動き出した鵜ノ江の軍勢は川を渡りその奥にある猿橋城を包囲していた。
 包囲しているのは前日の戦闘後に長鷲入りした第二陣。昨日の戦闘で大越城を落とした先鋒は残り、遅れてきた小荷駄との合流を待っている。
 猿橋城もおみつのような者しか残っていないような寄せ集めだ。恐らくそう長くは持たないだろう。
 そしてその後は、支城を失い丸裸になった長鷲の本丸へ、補給を済ませた第一陣と合流しての総攻撃が開始される。

 だが、そんなことはこの村には関係ない。
 「……ぁ……ぅ」
 打ち捨てられた娘。
 血と精液と涙と胃液にまみれ、全身完膚なきまでに痛めつけられた少女は、用は済んだとばかりに放置されていた。
 最早指一本動かす力も残されていない少女。涙も枯れた、光の消えたその目が変わり果てた故郷と生家を映している。
 「ぁ……」
 少女の唇がわずかに動いた。
 ごめん――言葉にはならなかったそれが、彼女の最期だった。

 誰もそれに答えなかった。
 ただ鳥たちだけがぎゃあぎゃあ鳴きながら、新たに増えた屍を貪り始めるだけだった

216201:2021/02/17(水) 18:51:15 ID:???
以上となります
投稿遅くなりまして申し訳ございませんでした。
楽しんでいただければ幸いです。

217197:2021/02/18(木) 21:09:48 ID:???
どっしぇえええ〜! 予想してたのの10倍すげええ!!
鉛筆書きの雑魚モブがここまで花咲くなんて! いや花散ってるか。リョナだし。
即興でしたためた背景設定をここまで丁寧に拾っていただき、ありがとうございます。
戦国時代に関する造詣もめっちゃ深くて驚いてます…凄すぎ…!
実は鉛筆画時点ではこのキャラ「女足軽A」って名前しか無かったんですよ。
名無しザコ(おみつって名前は4秒くらいで考えました)1人1人の個性を生かしたリョナを見てみたいと思っていたんですわ。
本当に感謝の念が堪えません。

218名無しさん:2021/04/17(土) 12:56:44 ID:aH4KM2DQ
久々に来たら凄いの来てる…

219名無しさん:2021/08/13(金) 14:01:22 ID:1YAD3Mis
>>172
https://imgur.com/a/Ox2dbxo
大変にわかりづらいですが「余裕ぶちかまして速攻で仕留めようとしたら主観時間停止の術をくらって動きを封じられた挙句、拠点に持ち帰られて四肢切断され淫蟲の苗床として3年間使われていたら、たまたま破水ショックで術が解けたものの、訳もわからぬまま出産アクメをキメることになった依織お嬢様」という感じです。

220名無しさん:2021/08/13(金) 17:48:28 ID:1YAD3Mis
>>172
わかりづらいですが「妖魔シンジケートに捕らわれて四肢切断された挙句、絶頂拷問でテクノブレイク寸前にされて腹パンで子宮脱しちゃうけど、反撃のチャンスを狙う依織お嬢様」という感じです。
https://imgur.com/a/0DMygnn
https://imgur.com/a/D4k2kyu

221名無しさん:2021/08/13(金) 18:50:45 ID:???
漫画素晴らしい!!

222名無しさん:2021/08/14(土) 06:13:21 ID:???
素晴らしい鬼畜っぷり

223名無しさん:2021/08/14(土) 06:27:58 ID:???
わぁ!わぁ!突然の供給ありがとうございます!
しかも3Pも!ありがとうございます!

3年間ずっと酷い使われ方してたんだろうなって垣間見れるボロボロな身体とか、屈辱を徹底して煽るような心無い軽口の数々とか、各所のこだわりがハンパないです
あと「依織お嬢様」って呼ばれるのがなんか刺さりましたw良いですよね、お嬢様…(リョナ的な意味で
ありがとうございます!

224172:2021/08/14(土) 06:38:45 ID:???
↑のやつ172です変えるの忘れてた!(念の為

225名無しさん:2021/08/14(土) 16:03:52 ID:1YAD3Mis
>>197
https://imgur.com/a/DhgjHGK
元絵はスレンダー巨乳ぽかったけどお百姓さんお百姓さんと唱えながら描いてたらマッシブゴリラっぽくなってしまいました。

226名無しさん:2021/08/14(土) 17:18:18 ID:???
【年齢】17歳
【職業】くの一
【キャラ設定】
https://dotup.org/uploda/dotup.org2561552.png

227名無しさん:2021/08/15(日) 00:02:35 ID:???
>>226
もう少し細かく
そのキャラの人物像とかあった方がリョナりやすい
尊厳がわかってこそ破壊しやすいのよ

228名無しさん:2021/08/15(日) 03:37:59 ID:???
考えたけどあまり思いつかなかった・・・

229名無しさん:2021/08/15(日) 03:41:49 ID:???
【キャラ設定】
父親が来たるべき敵の襲来に備えて前線で戦う兵として育てた

普段は表向きは普通の女子高生として生活
マジメ、首席で合格、成績トップ
生徒会長
豪邸に住んでるお嬢様
清楚で誰も素性がくの一とは思わない
男女どちらからも人気、高嶺の花的な扱い

230名無しさん:2021/08/15(日) 17:06:23 ID:QlhzP9p2
>>229
SSでよければ今月中に出来ると思います
シチュエーションと必須・NG等あれば教えてください

231名無しさん:2021/08/16(月) 03:03:16 ID:???
NGなしです

232名無しさん:2021/08/16(月) 22:33:26 ID:QlhzP9p2
了解しました。
では完成したらupします

233名無しさん:2021/08/17(火) 22:27:23 ID:???
ありがとうございます!

234名無しさん:2021/08/18(水) 22:45:58 ID:1YAD3Mis
>>226
https://imgur.com/a/Zk58XvT
あえてストーリーはつけない

235名無しさん:2021/08/18(水) 23:15:15 ID:???
設定厨とは150度くらい逆行ってるせいでうp出来ねぇな……

236名無しさん:2021/08/18(水) 23:21:46 ID:???
どういう意味?

237名無しさん:2021/08/18(水) 23:22:46 ID:???
>>234
素晴らしい!!!

238名無しさん:2021/08/19(木) 00:22:13 ID:???
>>226
172さんの設定お借りして

239名無しさん:2021/08/19(木) 00:26:06 ID:???

ミス

240名無しさん:2021/08/19(木) 00:35:05 ID:???
>>226は172さんの「冷淡・清楚」キャラというコンセプトお借りして
敵に対しては冷淡っていうのはどうかな?・・・と思ったけど

リョナるに当たってはどっちの性格がいいんだろうか?

241名無しさん:2021/08/19(木) 01:38:24 ID:???
>>234
苦戦してる姿すごくそそる!劣勢のくノ一はいいものだ
>>235
「オリキャラ描いたけど設定は誰か考えてくれ」とかなら、その旨と残ってる30度添えて投げれば誰かしら拾ってくれるかも…?
>>240
指定がなければリョナる人の好きにすればいいと思う
好みの話をすれば……来るべき敵の設定次第でも変わりそう

242名無しさん:2021/08/19(木) 05:35:58 ID:???
あ、すまん>>240もしかして書き手さんか
>>226への質問だなこれ

243名無しさん:2021/08/19(木) 06:59:44 ID:???
冷淡・清楚な感じにしてみました
https://dotup.org/uploda/dotup.org2565953.png
https://dotup.org/uploda/dotup.org2565957.png
https://dotup.org/uploda/dotup.org2565956.png
https://dotup.org/uploda/dotup.org2565955.png

244名無しさん:2021/08/21(土) 01:21:46 ID:???
>>243のキャラ?みたいなものは著作権?NG?みたいなものは無いのでどこででも引き合いに出すキャラに困ったら好きに使ってOKです

245名無しさん:2021/08/24(火) 18:30:15 ID:Cr3oh/Js
(キャラ) ブラックウィドウに瓜二つのルックスの
     キックボクシングの達人ユリエ
     並の男性格闘家であればものの数秒で倒してし   
     しまう腕前
     服装 ラルフローレンの高級ポロシャツ
        ボタンは5つ  第3ボタンまで
        外している 色はワインレッド
        下はリーバイスのスリムジーンズ
        長身 豊かな乳房、ウエストライン
        長い手足がくっきりわかる服装
(シチュエーション)
     ゾンビ100体がユリエに襲いかかる
     ユリエはゾンビ数十体をハイキックで倒すも
     次第に体力が尽きてしまう

246名無しさん:2021/08/25(水) 02:16:46 ID:???
>>245
さすがにスレタイもしくは>>3

247名無しさん:2021/08/26(木) 01:31:35 ID:???
>>246
それを下書きでもいいから書けばいいって事かな?

248名無しさん:2021/08/26(木) 06:08:51 ID:???
「描いたオリキャラを貼る」スレだからな
>>243みたいにアプリで作ってもいいし

人少ないからどんな書き込みでも見たい気持ちはあるんだけども

249名無しさん:2021/08/26(木) 16:32:23 ID:???
上の修正案です
【年齢】17歳
【職業】くの一
【キャラ設定】
父親が来たるべき敵の襲来に備えて前線で戦う兵として育てた
父親は実の父親ではなく、本当の父親の弟で冷酷な人物(娘に対しても)
権力者への根回しのため国外で生活していて同居はしていない
三百年前に祖先が閉じた異界の扉がもうすぐ開きそうで警戒中
実子としての息子がおり、このキャラにとって腹違いの弟でこのキャラが稽古をつけている

普段は表向きは普通の女子高生として生活
マジメ、首席で合格、成績トップ
生徒会長
豪邸に住んでるお嬢様
清楚で誰も素性がくの一とは思わない
男女どちらからも人気、高嶺の花的な扱い
人当たりもよく礼儀正しい
内面は結構高飛車
敵には冷淡
実は女子体操競技を選手並み(それ以上)に出来る

武器はクナイと短刀

精神を分けて実体化する事で本体とは別行動ができる
分離体を使う事で身バレせず活動出来る
精神を分割するとその分本体の力も分割される
分離体に分けた力の量で分離体の力も決まる
特殊なスーツを着せれば弱さをカバー出来る
分離した体の受けたダメージは本体にも返って来る
分離体がもし殺されても本体は瀕死になるだけで死なない
そうなったら何もしてないのに弱るので敵にとってはねらい目

色々なところから設定お借りしました
色々な意味で問題あるようなら変えます
ファンタジー要素入って来たので上のキャラと別キャラ扱いかな
殆ど裏設定なのでリョナ内容には影響ないかもしれません
後から追加したので矛盾があったらなおします
https://dotup.org/uploda/dotup.org2572616.png

250名無しさん:2021/08/26(木) 22:00:55 ID:0ZVQf.zo
>>246
大変失礼しました。すみません。
ちょっと修行して出直してきます。

251名無しさん:2021/08/26(木) 22:43:28 ID:0ZVQf.zo
>>246
https://www.farfetch.com/jp/shopping/women/polo-ralph-lauren--item-15030878.aspx?size=21&amp;storeid=13537&amp;utm_source=google&amp;utm_medium=cpc&amp;utm_keywordid=110570377&amp;utm_shoppingproductid=15030878-77&amp;pid=google_search&amp;af_channel=Search&amp;c=1784656236&amp;af_c_id=1784656236&amp;af_siteid=&amp;af_keywords=pla-293946777986&amp;af_adset_id=76049554984&amp;af_ad_id=343905806143&amp;af_sub1=110570377&amp;af_sub5=15030878-77&amp;is_retargeting=true&amp;shopping=yes&amp;gclid=CjwKCAjw95yJBhAgEiwAmRrutLe7wU5zHv0qWlSKfUNrfNf-EMbC02rAB0uKqj7Dgs4Y5Uqygwkn4xoCGh8QAvD_BwE

252名無しさん:2021/08/26(木) 22:54:30 ID:0ZVQf.zo
>>246
https://images.app.goo.gl/DSN3DrQReuMFuMy57

253名無しさん:2021/08/27(金) 01:35:14 ID:???
なぜ枯れ枝の画像

254名無しさん:2021/08/27(金) 11:18:36 ID:???
>>249
ポニテになってる!(ポニテ教信者
どれだけ設定拾うかは拾う人の自由な方がやりやすいと思うし、キャラ貼る人もとりあえず好きな要素盛り込めばいいと思うんじゃよ

255名無しさん:2021/08/28(土) 01:33:30 ID:???
>>232です
>>229の時点での設定と>>249の設定と、どちらでSSにすればよいですか?
(>>249の場合当初の予定より少しお時間いただくかと思います)

256名無しさん:2021/08/28(土) 01:38:38 ID:???
>>255
色々変えたらご迷惑だと思うので、書きやすい方でお願いします

257名無しさん:2021/08/28(土) 01:39:45 ID:???
>>254
ポニテキャラにして見ました!

258名無しさん:2021/08/28(土) 01:45:57 ID:???
>>256
了解しました。ありがとうございます。

259名無しさん:2021/08/28(土) 01:47:07 ID:???
色々混乱させてすみません

260名無しさん:2021/08/30(月) 01:20:00 ID:???
お気になさらないでください
ではSS完成したらupします

261名無しさん:2021/09/02(木) 15:17:01 ID:???
使わなかった方の設定は並行世界かなにかの設定として残しておきます

262名無しさん:2021/09/03(金) 21:57:43 ID:???
>>254
ちょっといじってみました
https://dotup.org/uploda/dotup.org2579664.png
https://dotup.org/uploda/dotup.org2579665.png
https://dotup.org/uploda/dotup.org2579666.png
https://dotup.org/uploda/dotup.org2579668.png
https://dotup.org/uploda/dotup.org2579669.png
https://dotup.org/uploda/dotup.org2579670.png

263232:2021/09/09(木) 00:50:29 ID:QlhzP9p2
大変遅くなりまして申し訳ございません。
SS完成いたしましたので投下します。>>229時点での設定をベースとしてるのでキャラクターの名前や世界観などは便宜上設定したものです



 少子化が叫ばれて久しい昨今において、今や絶滅危惧種になりつつあるマンモス校宇上(うかみ)学園。
 その名前の由来ともなっている山の麓に位置するこの学校には、最近ある奇妙な噂が広がっていた。
 学園の目の前に広がる学園と同じ由来の名を持つ町、宇上市において、最近不審者の目撃情報が相次いでいるという。
 それだけならどこにでもある話だ。宇上市もそれなり以上の規模の都市である以上、そういう者も一定数いるだろう。
 だが、今回は様子が違う。どうもその不審者たちは、共通して誰かを探しているようだ――それが生徒の間の話題に上るようになったのには当然訳がある。

 即ち、その不審者たちが探しているのは宇上学園の誰かである。という事。

 そんな噂の立ったある日の夕方。一人の女子生徒が学園の外に出た。
 2年A組白河千鶴。クラス委員を務める彼女を例の不審者集団の狙いであると考える者もいたが、彼女の姿を一目見ればその説に納得する者も多いだろう。
 背中に達する癖のない艶やかな黒髪と、それが良く似合っている涼やかで楚々とした顔立ち。学内には密かにファンクラブさえあると言われている彼女はしかし、その容姿以外にも人並み外れたものがあった。
 学年トップというその学力の品行方正な優等生。天は二物を与えずという言葉をどんなに信奉している人間でも、彼女を知ればその例外を認めざるを得ないだろう。
 そう、天は二物を与えた。少なくとも彼女には。
 「……」
 いや、二物どころではない。
 (……やはりそうだ)
 その何の弱点もないような少女はしかし、人混みの中で誰にも見えないように顔をしかめた。
 しかしすぐにその表情を打ち消し、何事もないようにやや足を速める。
 西の空はオレンジから紫に変わりつつある。昔ながらの商店街と大手スーパーが隣接するこの辺りは、この時間帯に限らず人通りが多いが、しかしその中を少女は滑るように進んでいく。
 普通の人間で言えば小走りに近いスピードで移動しながら、周囲の通行人は誰一人彼女とぶつかることも、それを警戒して動きを止めることもない。
 誰もが彼女を見てはおらず、見ても意識せず、つまり回避動作など誰もしていないのだが、それでも彼女はそうした無数の人々の間をまるで幽霊のようにすり抜けていく。

 (撒いた?)
 背後に感じていた気配が消え、しかし数秒後には別の気配を感じ取る。
 「くっ……」
 思わず声を漏らして再び速足で人々の間に潜り込んでいく。
 つけられている。それも複数人に――彼女の物心ついた時からのキャリアがそれを察している。

264232:2021/09/09(木) 00:52:27 ID:QlhzP9p2
 天は二物を与える。
 その容姿と、明晰な頭脳。そしてこの町の古くからの名家である白河家に生まれたという血筋も含め、あらゆる方面に恵まれた彼女の、もう一つの才能。
 そしてその才覚を無駄にせず――彼女の温和で生真面目な性格同様――幼いころから培われてきた技術が、自身に迫る危険を伝えていた。

 八重隠(やえがくれ)流忍術。決して表沙汰にならない彼女の正体=戦国時代より続くその技を受け継いだ現代の忍。

 幼い頃より叩き込まれたその技は、今や彼女の血肉となっている。
 今人混みの中を滑るように駆け抜け、追手の一人を撒いた「霞足」という歩法もその一つだ。
 ――そして、そもそも追われていると察し、更に撒いた者以外にもそれがいると悟ったのもまた、これまでの修行の成果だった。

 「くっ、仕方ありませんね……」
 小さくごちると、彼女は一瞬で身を翻し、人通りの少ない路地に駆け出した。
 人混みの中であれば、追跡者を撒きやすく、そしてまた襲撃を受ける可能性は下がる。
 だが同時に無関係な一般市民を巻き込んでしまう危険性は上がる。
 白河家=八重隠流宗家として、そして何より彼女自身の考えからして、それは避けねばならない。

 幸い、路地に飛び込んだ辺りで後方の気配は消えていた。
 どうせまだ諦めてはいないだろう――全く楽観せずにそう考えて足を緩めない千鶴。
 その彼女がもう一度角を曲がると、そこからはぐっと人通りが少なくなる。
 それまで彼女のような学校帰りや仕事帰り、或いはまだ仕事中の人。それと買い物中の主婦等でごった返している道にいると、まるで無人の世界に入り込んでしまったかのような印象すら受ける裏道。
 そこを行くのは杖をついて大儀そうに歩く腰の曲がった老婆とスマートフォンでどこかと会話しながら歩くサラリーマン風の男の二人だけ。

 「……」
 その道を、千鶴は努めて自然に通り抜けようとする。
 「あっ吉永君?お疲れ様。うん。今ね、この前の山下さんの件のお客さんのところ行ってきて――」
 通話中のサラリーマンと、道の両端同士ですれ違う――まさにその瞬間だった。

 「!!」
 千鶴は前に飛び込むように跳んだ。
 それとほぼ同時に、彼女がそれまで立っていた空間のすぐ横で、ブロック塀が鋭い音を立てる。
 「ちぃっ!!」
 それから男の声。それまでの通話とは全く異なるサラリーマンのそれ。

 すれ違う一瞬、千鶴は彼がスマートフォンとは反対の手に持っていた鞄のマチが彼女の方に一瞬だけ向いた。
 ごく普通の、気にしなければ何も違和感などない一瞬。しかし八重隠流宗家の眼には、そこから僅かに覗く銃口が見えていた。

 「シッ!」
 飛び込んでくるサラリーマン風の男。それまで手に持っていたスマートフォンを、唐突に最初の狙撃を躱した相手の顔の高さに放り投げる。
 直後に閃光。そしてその光の中、隠し持っていた短刀を抜いて一気に懐に飛び込む。

 「なっ!?」
 しかし、黙ってやられてやる義理は千鶴にもない。
 男の突き出した短刀を学校指定のバッグを盾にして受け流すと、反対に男の腕を掴む。
 「はあっ!!」
 直後男の体が宙を舞い、アスファルトに叩きつけられる鈍い音に骨が外される音、そして呻き声が混じる。
 あっさりと返り討ちにした千鶴の手には男から奪った短刀が、いつの間にか向けられていた刃を倒れた男の方に向けて握られていた。
 そしてその次の瞬間には、彼女は踊るように振り返ると奪った短刀と彼女の上半身と下半身を切り分けるべく殺到した刃との間で火花を上げていた。

265232:2021/09/09(木) 00:53:53 ID:QlhzP9p2
 それまで曲がっていた腰をまっすぐにして背後に迫っていた老婆。
 その手に収まっているのは、柄の部分以外が細身の刃に変わった杖。
 仕込み杖による居合。現代で発生するとは到底信じられないこの襲撃を千鶴は間一髪でかわすと、奪った短刀の持ち主と同様にその老婆を処理する。
 倒れ込みうずくまる老婆。その白髪が頭からずれて、下の髪の毛が見えている。

 「さて、あなた達が何者なのか、教えていただく必要がありますね」
 大体の予想はつきますが――そう付け足そうとした瞬間、千鶴はそれを中断して壁際まで走ると、猫のごとき身軽さでゴミ捨て場のポリバケツに飛び乗り、そこからブロック塀の向こう側に消えた。

 「やはり――ッ!」
 飛び降りた先は無人となった雑居ビルの敷地だ。
 膝の辺りまで伸びた雑草の中に降り立った彼女は、咄嗟に右手を左の袖口に突っ込んだ。
 ほぼ同時に聞こえてくる犬の唸り声と、それに続く鳴き声。
 その主は千鶴の正面に現れるなり、狼に先祖返りしたような逞しい体と凶暴性を露にして彼女へ一直線。
 「はっ!」
 その動き出しの瞬間に合わせるように千鶴の右手が袖から勢いよく引き抜かれ、直後に犬が悲鳴を上げてひっくり返った。
 その目には深々と苦無が突き立てられている。
 登下校時には腕に数本、小型の苦無を巻き付けていたのがここで役立った。秘伝のしびれ薬を塗り込んだそれは、目の前のような大型犬でも容易に行動不能にできる。
 その犬を飛び越え、飼い主が現れない内に現場を離れる千鶴。と言っても道には出ず、影から影へ、死角から死角へと飛び移っていく。
 「やはり帯刀流……」
 その最中、彼女は予想していた名前を――そして今や間違いなくなったその名を持つ流派の者達を、ビルの影から見下ろしながら呟いた。
 彼女の眼下には、既に薄暗くなった世界の、その夕闇に溶け込むような装束を纏った男たちが走っている。

 帯刀流は、八重隠流から独立した分派だ。
 戦国時代より続く忍びの一派である八重隠流。当時忍びの任務は多岐にわたったが、その中でも八重隠流は今でいう暗殺とゲリラ戦に特化した流派だった。
 やがて戦乱の世が終わると江戸幕府に、明治以降は帝国陸軍にと、主を変えながら歴史の影でその刃を振るい続けた八重隠流。
 しかし、戦後の混乱期に当時の当主であった白河兵斎=千鶴の曽祖父は、その血塗られた歴史からの決別を宣言する。
 だが、それで納得するものばかりではない。

 そしてその筆頭が、兵斎の弟にして、天才の名をほしいままにした兄と伯仲と言われた白河帯刀という男だ。
 彼は兄と決別し、そして帯刀流を名乗って独立した。
 所謂抜け忍であるが、それを償わせるには余りにも彼は強すぎた。何度か送り込まれた刺客を悉く返り討ちにして行方をくらませ、それ以降、日本のみならず近隣諸国の裏社会において帯刀流は死の別名となった。
 金次第で誰でも殺す、最悪の殺人集団。
 その彼らが、いずれ本家と決着を着けに来るだろう――ごく普通の少女になるはずだった千鶴が一流の八重隠流の忍として鍛え上げられたのは、それを見越しての事だった。
 そして彼女の父を含めた歴代当主のその考えは正しかったことは、今まさに証明されていた。

 眼下の男たちが移動する。
 どうやらお目当ての相手を見失っているようだ。
 去っていくその背中を見送ったお目当ては、彼らとは反対に動き出した。
 音もなく、重力すらないかのように、少女の体はひらりと宙を舞い、影から影へと滑っていく。
 「すぐには戻らない方がいいわね……電波妨害も受けている」
 その最中に彼女は呟く。その建物の影から古くからの家々が立ち並ぶ辺りの中の古い屋敷を拝みながら。
 その屋敷こそが彼女の暮らす白河家なのだが、この状況では恐らく家の周りにも帯刀流の手が回っているとみていいだろう。

 そしてその状況を想定していない彼女でもない。
 故に、今向かっているのは自宅と学校との中間程の位置に存在する廃工場。
 こうした襲撃を想定し、八重隠流の者達はその拠点の付近に複数個所に分けて武器などを保管している。
 頭の中に叩き込まれた宇上市内の地図を広げ、現在位置から最も近い武器庫とそこまでの安全なルートを瞬時に組み立て、同時にそちらへ向かって移動する。

266232:2021/09/09(木) 00:56:31 ID:QlhzP9p2
 「よし……」
 時間が止まった――より実態に即していえば時間に取り残されたコンクリート造りの建物にたどり着く頃には、既に空の半分以上が紫色に変わっていた。
 風雨に年月とその境遇が加勢した廃工場は、たった数年前まで人がいて、日夜稼働していたとは思えない程にボロボロに見える。
 その建物に、間違いなく正規のルートではない場所から、少女が一人飛び込んだ。
 足音を消し、気配も消し、勝手知ったる他人の廃墟を一部の隙もなしに進んでいく千鶴。
 先程の戦闘の後は、一切追跡者はおらず、その気配も感じなかった。
 だがそれは彼女の緊張を解くには余りに弱い。何しろあらゆる個人情報の防衛は無論の事、念には念を入れ複数ある通学ルートをランダムに変更していたにも関わらず、それらが全て筒抜けになっていたのだ。

 となれば、ここにも敵が入り込んでいる可能性はある。

 「……」
 周囲に神経を張り巡らせて進む千鶴。埃っぽく薄暗い建物の中を、場違いなセーラー服姿の少女が駆ける。
 やがてたどり着いたのは、在りし日には何らかの機材や部材が置かれていたのだろう倉庫の中。
 今では廃材や、そうでなくとも工場と共にそうなった品々が無造作に置かれているその中に、違和感なく混じっているキャリーケース。
 その持ち主=千鶴は、この廃墟の中で唯一まだ実用品として残されているそれを開ける。
 中から顔をのぞかせるのは時代小説の中から出て来たかのような忍び道具の数々だ。八重隠流の忍び道具一式が、緊急事態に備えてこうして隠されている。

 「よし、ここは無事――」
 安堵交じりにそう言いかけたところで、それらを覗き込んでいた彼女の上に、大きく広げられたネットが落ちてきた。
 「「シャッ!!」」
 それに続いて黒を基調とした装束に身を包んだ男が二人。どちらも手には逆手に持った忍者刀。
 予め潜んでいた天井裏から、落としたネットの着地と同時にその得物を突き立てた――キャリーケースの蓋に。

 「何!?」
 貫くべきだった相手はいない。
 二人の男が目の前の現実に思わず声を上げ、その直後片方が背後に気配を感じて振り向いた。
 「はああっ!!」
 「ぐうっ!?」
 振り返った男が見たのは貫かれるはずだった少女。
 彼女が懐に潜り込み、その鳩尾に手にした短刀の鞘のこじり=鉄を巻いて強化された鈍器を叩き込む、まさにその瞬間だった。

 「きっ貴様――」
 がくりと崩れ落ちる相方の横からもう一人の男が刀を順手に戻して斬りかかる――だが、遅い。
 「ぐうっ!!」
 鉄仮面で覆われた顔の、その唯一の例外であった目に何かが炸裂した。
 目潰し。砂鉄に香辛料など混ぜ込んだそれは、二人が襲撃する直前のほんの一瞬のうちに、その短刀と共に千鶴が取り出していた忍び道具だった。
 一瞬で視界を奪われ、そしてその隙はこの状況、この相手には永遠に等しい時間だった。
 二の太刀を加えようとした男の右腕を掴むと、あっさりと極めて投げ飛ばす。

 「ぐっ!?」
 頭から叩きつけられ昏倒した男。
 千鶴はその腕から忍者刀をもぎ取ると、周囲に敵がいないことを確認してからキャリーケースにもう一度目をやり、一瞬の判断の後諦めた。
 「これが無事だっただけ良しとしましょう……」
 愛用の短刀を鞘に納め、それを腰の後ろへ帯びる。
 先回りされている以上、装備品に何らかの細工がされている可能性は否定できない。
 今身に着けている、苦楽を共にしてきた相棒が無事なだけでも幸運だと考えよう――そう判断した彼女は、ひらりと身を翻して倉庫を後にした。

 倉庫の外は、本来は何らかの機材が置かれていたのだろうがらんとした空間が広がっていて、その奥=本来の出入り口と思われるシャッターとの間には、倉庫前から移したような沢山の機材がひしめいている。
 「流石に下忍だけでは荷が重いか……」
 「!?」
 その機材の山の中からの声に、千鶴は初めてそこに人がいることを知った。
 (何者……?全く気配がない……ッ)
 この建物に入ってから、いや学校を出た瞬間から一瞬たりとて気を抜いていなかったはずだが、それでも目の前のガラクタの山からぬっと現れた人物は察知できなかった。

 冷たい汗が一筋、千鶴の背中を駆け下りていく。
 「娘っ子一人と侮ったか……?まあいい」
 影が人の形をとったような、他の連中と同様の装束を纏ったその人物は、その上からコートを纏っていた。どうしてそのガタイで全く気付かれないのか不思議なほどの筋骨隆々とした巨躯が、それらの上からでもはっきりと分かる。
 「……その娘一人に、随分大勢引き連れていらっしゃいますね」
 その姿、そして放たれる殺気を感じながらしかし、千鶴は目を逸らさない。

267232:2021/09/09(木) 00:59:23 ID:QlhzP9p2
 しかし体は正直だった。その間にも全身を冷たいものに包まれたような感覚が襲い掛かっている。
 (この男……多分他の連中とは違う……)
 間違いなくただ者ではない。僅かに不敵な笑みを浮かべながらも、獰猛な光を宿した目がそれを裏付けるように光った。

 「白河千鶴……。恨みはないが死んでもらおう」
 勿論そのために彼がここに来ていることなど千鶴も分かっている。
 だがこれも当然のことながら、大人しく殺されてやるつもりなど、彼女には毛頭なかった。
 (やるしかない……ならっ)
 覚悟を決める。

 「ほう……」
 男が声を上げる。
 その獰猛な瞳に移っているのは彼と真正面から対峙して忍者刀を構える千鶴の姿。
 「面白い」
 その姿に、男の口角が吊り上がっていく。
 「来い」
 その口から漏れた声と、対照的に構えを取らない姿勢。
 ちぐはぐな、見ようによっては隙だらけのその姿はしかし、正対している千鶴には恐ろしいプレッシャーとなってのしかかってくる。
 しかし考えもなしに気圧されて下がるのは更に危険だ――幼いころからの訓練で叩き込まれたその教えが、彼女をじりじりと前に進ませる。

 「……どうした?来ないのなら――」
 「はぁっ!!」
 男が一歩前に進もうとした、まさにその出鼻を挫くように千鶴が飛ぶ。
 初速から最高速度を出す八重隠流に伝わる秘技。数メートルはあった二人の距離が一瞬のうちに消滅する。
 その勢いそのままに、千鶴の刃が男の鳩尾を貫く――かに思われた。

 「なっ!?」
 手に返ってくる異様な手応え。
 確かに突き刺したはずの一撃はしかし、男にあっさりと掴み取られていた。
 「どうした?」
 「くぅっ!!」
 刀身を掴んでいた手が緩んだ一瞬を逃さず剣を退く千鶴。そのまま目にも止まらないスピードの斬撃が十字に男を襲う。

 再びの異常な感触。
 最初に放った縦の振り下ろしは紙一重でかわされ、そのまま止まらずに放たれた横薙ぎは男の腹に弾かれる。
 物心ついた時から叩き込まれてきた剣術。これまで磨き上げてきたそれが、この男には通用しない。
 「そ、そんな……」
 自身の攻撃をものともしない男に、思わず声を漏らす。
 「所詮、小娘の剣などこんなものか」
 「くっ!」
 一度跳び下がり、再度襲い掛かる――男もそう認識しただろうその瞬間、二人の間で何かが爆ぜ、真っ白な煙幕が辺りを包み込んだ。
 「!?」
 一瞬、男がたじろいだように見える。
 その隙を逃さず、千鶴は脱出のために後ろに跳び下がるとすぐ後ろにある窓に走る。

 (悔しいけど……今の私の力じゃこいつには勝てない)
 なら今は戦わないことだ。
 本来忍びの戦いとは一対一の決闘ではない。
 煙玉での目くらましなどもって数秒だろうが、その数秒で奴から離れられればまだ勝機はある。
 そう――離れられれば。

 「どこに行く?」
 「ッ!」
 窓の目の前、瞬間移動したように男が現れる。
 「しまっ――」
 驚きが一瞬の硬直を産み、硬直が隙に繋がる。
 そしてそれを悟り、慌てて刀を振り上げようとした矢先、男の片腕が彼女のそれを掴んでいた。
 「遅い」
 千鶴がそれに気づくのと、男が嘲るように漏らすのと、そしてもう片方の男の腕が千鶴の腹へ深々とめり込むのは同時だった。
 「がっ!?」

 彼女の太ももぐらいありそうな男の腕が、鈍く湿った音を立てて少女の腹の中に沈み込んでいく。
 男の方へ動いていたその体を止めて、地面からその体を浮かび上がらせるほどの一撃。
 「がっ……げほっ……」
 痛い。いや痛いなどという言葉で表せるものではない。
 息が止まり、パクパクと魚のように動く口からはただ唾液だけが零れ落ちる。
 衝撃による気絶と、これまた衝撃による覚醒を同時に行われたかのような苦しみに、思わず大粒の涙が零れ落ちて唾液のシミに混じっていく。

 「げほっ!ごほっ!!」
 男の腕が腹から抜かれると一瞬遅れてむせ返り、クレーターになっているような錯覚さえ覚える腹を思わず両手で覆ってしまう千鶴。
 当然、体を折り曲げた無防備なその姿を見逃してくれる相手ではない。

268232:2021/09/09(木) 01:01:37 ID:QlhzP9p2
 両手を合わせてのハンマーのような振り下ろしが、黒髪に覆われたうなじに振り下ろされる。
 「あぐっ!!!」
 鈍い音を体の中から聞き、同時に地面に叩きつけられる。
 骨が砕けたような激痛に目がかすみ、自分が四つん這いにされていることさえ気づけない。

 そんな千鶴をすくい上げるかのように、男のつま先が彼女の形の良い乳房の間に突き刺さる。

 「うぐぅっ!!!!」
 千鶴の体は再度宙に浮いた。ただし今度は仰向けに、それまでいた方向に向かって吹き飛ばされる形で。
 「ぐぅっ!!かはっ!!」
 受け身も取れず仰向けに転がされ、ただ死にかけの芋虫のように転がりまわる以外に何もできずにいる千鶴。
 もはや実力の差は歴然としている。捕食者と被捕食者とさえ言っていい絶対的な差。

 捕食者は、足元で苦痛にのたうつ被捕食者を見下ろしながら残虐さを隠そうともせず語りける。
 「すまんな。上からの指示で、出来るだけいたぶって殺せとのことだ」
 だからまだ止めを刺せない――そう面倒くさそうに漏らしながら、男は千鶴の細首を掴むと、軽々と彼女の体を持ち上げた。
 「うぐ……」
 何とか逃れようとする千鶴だが、自身の腕よりはるかに太い男のそれには、一度捕まってしまえば到底抗う事は出来ない。
 「ぁ……く……」
 か細く、空気の漏れるような音だけが時折漏れるだけの少女の首を男はその太い指で締め付けていく。
 「若い身空で哀れなことだが……」
 力の差を知っているが故か、心にもない男の言葉。
 しかし彼には一つ誤算があった。自らの任務を目の前の少女に語ってしまったことだ。

 「ぅ……、そ、そんな……こと……」
 「あ?」
 可能な限りいたぶって殺せ――その命令が、ターゲットとなった少女=若くして白眉とされる稀代の忍の心を蘇らせた。
 「そんなこと……させない!!」
 死んだと思っていた体に力が戻る。
 男の締め付けに全身の力で対抗し、僅かなゆるみを逃さずに両足で男を蹴って脱出する千鶴。着地する瞬間には既に腰から短刀を抜き、まるで跳ね返るように男の首元に殺到している。

 「はあああっ!!」
 「おっと」
 紙一重で首への斬撃を躱す男。その目は千鶴を、捕食対象を冷静に見ているが、しかし同時に驚いてもいた。
 細い、自分に比べれば枯れ枝のようなその体は、既に立ち上がる事さえできない程のダメージを受けているだろう。しかしそれでも向かってくる。遭遇時と同等か、或いはそれ以上の速さで。
 「はっ!やああっ!!」
 体術と組み合わせた小太刀術は、まるで風の吹き荒れるかの如く男を攻め立てる。

 それは千鶴の中にあった忍びとしての矜持、そしてその正義感がなせるものだった。

 忍びとして生きることを決められていた少女。
 物心ついた時には既に修行の日々だった。
 学業と忍術の両立も、いわば来るべき帯刀流との決戦の時までのカムフラージュに過ぎない。
 だがそれでも、或いは求められた以上に、少女は自らの任務を重要視し、そして誇りに思っていた。そして同時に、ごく普通の高校生としての暮らしが好きだった。
 ごく普通の学校生活。ごく普通の平和。それを破壊する帯刀流は、彼女にとっては倒すべき敵であり、その宿命を負っている己は決して屈してはならない――その決心に、男の言葉が火をつけたのだった。

 (負けられない……こんな奴らに!)
 体はまだ痛む。
 それでも、精神がそれをカバーして動かし続ける。
 ――もっとも、それでどうにかなる相手でもない。

 「ちっ……」
 男が不意に一歩下がる。
 その一瞬、コートの袖に両手が少しだけ収まった。言われて見なければ分からない程のほんの僅かな一瞬だ。
 「はああっ!!」
 「ふっ」
 更に踏み込む千鶴の攻撃に、男が合わせる。袖に隠れた腕を、自身に向かってくる刃に向けて突き出し、手を斬られる寸前でその軌道を変えると、それを握っている白い指に殺到した。
 「あぐっ!!」
 直後、硬い何かにぶつかったように千鶴の手が弾き返された。
 手から離れた短刀がコンクリートの床と音を立てる。
 その柄には数的の血痕。それが持ち主の者であることは、ひらひらと動く男の手が無傷な事からも明らかだ。
 その手の中から生えている小さな影。反対に得物を失った千鶴の指は痛々しくえぐれて、その穴から床に血が落ちていく。

 「暗器……」
 「ご名答」
 袖に手を戻したほんの一瞬のうちに、男は暗器を握り、それを持って千鶴の右手の指を打ち抜いていた――自信を狙う斬撃を正確に読んで、その短刀を持つ指だけを正確に狙って。

269232:2021/09/09(木) 01:04:48 ID:QlhzP9p2
 「さて、どうする?」
 今度は男が一歩進む――同時に転がった千鶴の短刀を踏みつけて。
 どうする?そう尋ねながら、答えを待つ気はない。
 「ッ!?」
 次の瞬間、男は千鶴の目の前に瞬間移動していた。
 二人の間に確かにあった距離を消滅させたかのような一瞬の出来事。それを千鶴の眼が捉え、脳が状況を理解するよりも早く、男の腕が千鶴の左手を極めると、彼女がそれに気づくのと同時に逃げ場失った少女の腹に、彼女のウエストぐらいありそうな男の膝が突き刺さった。

 「があっ……!?」
 本日二度目の腹への攻撃。
 腕を掴まれてしまったことで受け流すこともできず、されるがままの彼女に男は一度下ろした膝をもう一度叩き込む。
 「かはっ!」
 リピート再生されたように浮き上がる千鶴の体。
 「ぐっ……うっ!!」
 だが、ここからはリピートではない。
 膝が引き抜かれた瞬間、彼女の体はとうに超えていただろう限界を理解した。

 「ぐっ、ごぼっ!!」
 吐き出される胃液に、赤黒い血が混じっている。
 「あぐっ!!あっ……!!」
 びちゃびちゃと床に落ちて音を立てる千鶴の血と胃液の混合物。
 既に吐き出すべき内容物を失っている胃は、すぐに胃液よりも血液がメインになっていく。

 「あーあ、汚ねえなぁ」
 「う……ぐ……」
 苦痛に歪んだ顔でなんとか睨みつける千鶴に、男は嘲るような口調でそう告げると、唐突に掴んでいた彼女の腕を離す。
 「くっ、うああ――」
 最早勝ち目はないのは分かっている。
 これまで戦ってきた相手など――そして自分など――比較にならないぐらい、目の前の男は強い。
 だがそれでも、負ける訳にはいかない。八重隠流の者として、ここでこの男に屈してしまう訳にはいかない。
 ただその思いだけが少女を奮い立たせ、構えを取らせ、そして――それが男の狂った欲望を刺激した。

 「面白い」
 「ぶっ!!」
 目にもとまらぬ拳が千鶴の頬を捉える。
 爆発でも起こしたかのように吹き飛ばされる千鶴の頭。その一撃で断ち切られた意識を戻したのは、反対側から迎えたもう片方の男の腕だった。
 「オラッ!」
 反対側に吹き飛ばされる千鶴。
 速さ、重さともにけた違いの男の拳の前に、彼女は最早なす術がなかった。

 「ふっ!はっ!!しゃっ!!」
 倒れる事すら許さない男の猛打。
 千鶴の頭と言わず体と言わず、その攻撃は一切の遠慮仮借なく振り下ろされる。
 「ぶふっ!あぐっ!!あうっ!!あああっ!!」
 血しぶきと悲鳴とをまき散らしながらサンドバッグにされた千鶴が崩れ落ちる――男の拳打が一瞬止まったことで。
 「ぁ……ぅ……」
 そこで初めて彼女は重力の影響下に帰ってきたようだった。
 文字通り完膚なきまでに痛めつけられ、雪のように白かったその肌は、内外の出血をしていない部分など最早存在しない有様。

 「おっと」
 だが、男はそれでも容赦しなかった。
 「うぁ……」
 膝をついた千鶴の髪の毛を掴むと、無理やりその顔を自分に向ける。
 「う……」
 「よし、決めたぞ」
 男は小さくそう漏らした。
 とても一人の少女を甚振っているとは思えない、今日の昼めしを何にしようか決めたぐらいの気楽な声で。

 「かっ……!!」
 そしてその声とは裏腹な凄まじい力で千鶴の首を絞め始めた。
 「かっ……!あっ……!!」
 首だけを支えに持ち上げられていく千鶴。
 接地していた膝が地面から離れ、そこから一切減速せずに体全体が浮かびあがる。
 「あくっ……う……」
 呼吸を止められる苦しみから、足だけがバタバタと必死に抵抗を試みるが、それが事態を解決することはなく、ただ空しく空を切るだけ。
 そしてその足とは反対に、彼女自身は急速に力を失っていく。
 「うぁ……ぁ……」
 その細い指で必死に気道を確保しようと抵抗を見せるも、それも全く功を奏さず、彼女の意識に急速に暗黒が広がっていく。

 「ぁ……ぅ……」
 足の抵抗もそれに合わせて急速に速度と頻度を落とし、締め上げられてから数秒も経たずに重力に恭順し、その手足をだらりと垂らした。
 「ふん」
 苦しみの表情のまま力尽きた少女をゆっくりと下ろす男。
 彼の下で、僅かに開かれた口からは綺麗に並んだ白い歯が覗いている。

270232:2021/09/09(木) 01:07:09 ID:QlhzP9p2
 「……う」
 それからどれほどの時間が経ったのか、千鶴が意識を取り戻したのは記憶にない暗闇の中だった。
 (私……一体……ッ!!)
 おぼろげな視界。痛む全身。
 そして意識を追いかけるように急速に戻ってくる記憶。
 自分が何をされていたのかを思い出し、反射的に動いた体はしかし、ただ耳障りな金属の音を立てるだけで、仰向けに寝かされたまま起き上がる事さえも出来なくなっていた。

 「ほう、ちょうどよくお目覚めだ」
 聞き慣れた――というより記憶の中で一番新しい他人の声。
 「くっ、なにをするつもりです……!」
 暗闇に慣れた目で男の方を睨みつける。
 「言っただろう?お前を可能な限りいたぶれという指示が出ていると。それに、お前の行動を突き止めた部下たちには褒美もしてやりたいのでな」
 そういうと、男は後ろに控えていた別の男たちを促して千鶴の前にやった。
 同時に部屋に明かりが灯る。どこかの倉庫か工場か、少なくとも千鶴を助けてくれる者はいないことだけは分かる空間だ。

 「おお……」
 「本当によろしいのですか……?」
 興奮が抑えきれない様子で、集団の中の一人が男に尋ねる。
 「ああ。勿論だ。ただし殺すなよ……今はまだ、な」
 最後の一言が重く静かに響く。

 そしてそれが開始の合図だった。千鶴を囲む集団のギラギラと血走った無数の眼が少女を見下ろしている――満身創痍で捕らえられ、なす術のない少女を。
 「なっ、何を――」
 言いかけながらしかし千鶴は理解していた。
 彼女自身にその経験はない。しかし忍として当然知識は持っている。
 「ひぅっ!!」
 しかし実際に自分がそれに晒されるとなれば、平静を保ってなどいられない。

 「ハハハ、怯えていやがるぞ」
 「いいねえ、感じでるぜ」
 男たちが口々に声を上げ、そして栄えある第一号に選ばれた一人が、その武骨な手を千鶴に伸ばす。
 「や、やめ――」
 言葉は中断された。
 千鶴を繋ぐ鎖が音を立てる。
 そしてその音をかき消すように千鶴の絶叫が響き渡った。

 「嫌ッ!!やめて!やめてぇっ!!!助けて!!誰か――」
 下着が乱暴に引きちぎられ、露になった下半身。
 まだ一度も使用されたことがない、まったく濡れていないそこに、男はいきり立つ巨大なそれを一息に突き刺した。
 「うああああああっ!!!!」
 その事実。そして体内に入り込んだ異物への恐怖と、それがもたらす苦痛。
 話に聞いていた快楽など全く存在しない、ただひたすらの苦しみ。

 「嫌あああっ!!痛い!!痛い!!!!」
 接合部から流れ出す血が二人の間に落ちていくと、周囲の歓声が上がり千鶴の悲鳴を覆いつくす。
 「やめて!!抜いてぇっ!!!!」
 苦しみから逃れようと体をくねらせる千鶴だが、拘束されている以上その姿には男をより興奮させる以外に何の効果もない。
 「他の奴らも、空いているところは自由にしていいぞ」
 人だかりの後ろで男が告げる。
 次の瞬間、千鶴の悲鳴は失われた――異臭のする代物を口にねじ込まれたことで。

 「んむぅっ!?」
 自分が何をされているのか、一瞬理解が遅れる千鶴。
 そしてフリーズしてしまった頭が事実=異性との口づけすらしたことのない口に怒張した男の一部がねじ込まれているを理解した瞬間、その事実が次のパニックを引き起こさせた。
 「んぐうううう!!」
 「オラ逃げるな!しっかり扱け!!」
 口に入れた男の大きな手が対照的に小さな千鶴の頭を掴むと強引に彼女の顔を自らの股間に密着させる。凄まじい臭いと苦しさと底知れぬ恐怖に大粒の涙を流す千鶴の顔を。
 「うぐっ!!んぐうう!!!うぶっ!!?」
 口の中で爆発――そう表現するしかない現象に千鶴の反射神経が全力で頭をのけ反らせる。
 同時に噴き出し、血と涙でぐちゃぐちゃの顔と、シャンプーの匂いがほのかに残る艶やかな黒髪とに白濁が浴びせられる。

 「うぇ……ごほっ!!ごほっ!!」
 喉の奥に直接発射された白濁にむせ返り、しかし休む暇なく別の男がその口を塞ぎにかかった。
 「おごっ!!」
 「休ませるかよ。次は俺だ」
 上と下の同時での責め。
 一切快楽など存在しない徹底した攻撃としてのそれらは、忍とはいえ一人の少女の精神を破壊するのには十分すぎる威力を持っていた。

271232:2021/09/09(木) 01:08:54 ID:QlhzP9p2
 「あぅ……ぁぁ……」
 いったいどれぐらいの時間が過ぎたのか、そしてどれほどの回数蹂躙されたのか。
 「ぅ……ぅ……」
 ボロボロに引き裂かれた白と青のセーラー服。べっとりと白濁が絡みついた黒髪。
 そして傷だらけの体を満遍なく血と白濁で穢された千鶴。

 最早彼女には言葉を発することすらできなくなっていた。
 「うぅ……あぁ……」
 両頬には涙の川が流れ、壊れてしまったかのように意味のない音を吐き出すだけとなった口。

 「そろそろ、潮時か」
 一部始終を見ていた男はそう呟くと、それまで騒いでいた連中とは別の者達を室内に招き入れる。
 一見すると医師のようにも見える男たち。
 しかし彼らが誰が見てもそうだとは思えないのは、にじみ出る狂気が故か。
 「仕上げだ。頼むぞ」
 「お任せください……」
 男は白衣の集団が千鶴=可能な限りいたぶって殺さなければいけない対象を取り囲むのを眺めている。

 「い、嫌……」
 ひきつった弱々しい拒絶。
 そこには最早、凛とした忍の姿はない。
 「嫌、嫌ぁ、来ないで……来ないでぇ……」
 残されたのは自身の身にこれから降りかかる事態を理解してしまった無力な少女だった。



 白河千鶴失踪の数日後、現当主にして八重隠流宗家である彼女の父のもとに送られてきた一通のビデオレター。
 そこに映っていた一部始終がこれであった。
 映像はその後、彼女の最期が映し出されていた。
 最早処刑ではなく解剖、いや解体作業と呼んだ方が適切なこの宣戦布告は、同時に降伏論を起こさせるほどに強力なものであった。

272232:2021/09/09(木) 01:11:54 ID:QlhzP9p2
以上です。長々と失礼しました
気に入って頂ければ幸いです

273名無しさん:2021/09/09(木) 01:14:46 ID:???
すばらしい小説ありがとうございます
心がおれる描写がいいですね!

274名無しさん:2021/09/10(金) 20:29:05 ID:???
戦闘描写濃っ!やば!
毎回ものすごい大作投げてくれるのホントすげーなありがとう
本人はもう立ってられないのに殴ったり掴んだりして倒れることを許さないやついいよねめっちゃ好き

275名無しさん:2021/09/10(金) 20:51:56 ID:???
キャリーケースに彼女を詰めて父親に送るとか想像してみた

276名無しさん:2021/09/11(土) 02:25:44 ID:???
素晴らしすぎです
もっと読みたい

277名無しさん:2021/09/11(土) 05:19:25 ID:???
突然送られてきた差出人不明のキャリーケース。
気味が悪いけど中身をあらためないわけにはいかないなぁ、とイヤイヤながら屋敷に運び込む女中さん。
留め具を外した瞬間に鼻を突く異臭。
後悔。
逃げたい。
行方不明中の誰か。
違う関係ないこれは違う。
震える手でケースを開く。

ぬちゃり。
何かが滴る。

ドス黒い

何かが

ぎっしりと——



…みたいなな!>>275
ビデオレター見た後に開けさせるかとか
きれいに加工されてた方がいいかとか、小一時間悩んだ

278名無しさん:2021/09/11(土) 19:30:26 ID:???
血で真っ赤にならないように脱がせておいたボロボロの制服を添えておけば何がドス黒い何かが何なのか分かるとか・・・

279名無しさん:2021/09/11(土) 20:34:53 ID:???
>>277
その女中さんが冒頭の掛け合いで出て来て、お嬢様(ヒロイン)のお世話を日ごろからしてるキャラだったら面白そう

280名無しさん:2021/09/12(日) 17:36:04 ID:???
僅かこれだけの情報からここまで書けるのが凄すぎ

281名無しさん:2021/09/13(月) 00:12:22 ID:???
父親は忍の者だからあんまり良いリアクションしてくれなさそうだなって思って…
微妙にパーツの原型は残ってて、何かはわかるけど誰かはわかんないくらいの解体具合を一応想定しつつ
よく探せばセーラー服の切れ端とかヘアピンとかが紛れてるかもしれない
付属のビデオレターでいつでも答え合わせができる親切設計です

282名無しさん:2021/09/13(月) 00:42:56 ID:???
彼女を知ってる身近な人だったら一目見て「えっ?もしかして」って思うような要素が入ってるのかな?

283名無しさん:2021/09/20(月) 04:38:59 ID:???
忍者会長ちゃんの画像が消えちゃってる…

284名無しさん:2021/09/21(火) 19:02:00 ID:???
再UPしてみました
https://dotup.org/uploda/dotup.org2596370.png
https://dotup.org/uploda/dotup.org2596371.png
https://dotup.org/uploda/dotup.org2596372.png

285名無しさん:2021/09/25(土) 18:42:55 ID:???
正義感が強い生徒会長が、ガラの悪い人たちに脅されている生徒を助けたけど、最高位の忍者なのに何故かヤンキーたちに力で負けて土下座させられて何でも言う事聞かされてるようなのが見たい・・・

286名無しさん:2021/09/25(土) 21:28:30 ID:???
ヤンキーの中に、一人身長2m超えの筋骨隆々の大男がいて筋肉が鋼のように硬いとか。
一般人だと思って素手のみでケンカ?格闘スタイルでしてたらパンチとか蹴りが効かないとか。
他の雑魚ヤンキーは全員を一人で余裕で半ば一方的にやっつけてたけど。

287名無しさん:2021/09/25(土) 22:17:30 ID:???
遭遇する度にオモチャにされたり、定期的に呼び出しくらったりするようになるやつ

288232:2021/10/16(土) 00:24:14 ID:QlhzP9p2
久しぶりに書けたので投稿します
>>249の設定で書かせていただきました(一部拾えていない設定もあります)
またヒロインのビジュアルと名前は>>284の設定を使わせていただきました



 長い歴史を持つ、山間の地方都市。神下(かみもと)市。
 周辺地域では最も大きなこの町を見下ろしている新神山(にいかみやま)に伝わる古い言い伝え――かつては人の世と異なる世の境界であったというそれすら、最早この町の誰も覚えている者はいない。
 ただ一組の姉弟を除いては。

 「しゃああっ!!」
 「ギィッ!!」
 青白い月の下にまだ若い男の声と、それにかき消された短い悲鳴。
 今や訪れる者もいない新神山の山林の中、放置された廃屋の敷地内にて一つの影が躍っていた。
 その周囲には、その影と同じような大きさの――しかし一目で人間のそれとは思えない――影が複数。

 「よし、これで最後……」
 その影が動きを止め、それと同時に周囲を囲っていた異形の影が崩れ落ち、消えていく。
 中央の影はふうと小さく息をつき、顔を覆っていた面頬を外す。
 「悠次」
 その名を呼ぶ声の方向に振り向く男――正確に言えば少年。
 月明かりに照らされたその顔は端正な方に含まれる、涼やかな顔立ちだった。

 「姉さ……いや師匠」
 敷地と外とを隔てている――今ではほとんど区別がつかないが――塀から飛び降り、音もなく着地した声の主にそう答える少年。
 彼より僅かに背の高いその人物は、その細い腰と体に密着した黒い装束の上からでも分かる体のライン。そして少年の即座に訂正した呼び方から女性であることは誰の眼にも明らかだった。
 ポニーテールに結われた艶やかな黒髪が夜風に揺れて、風の収まるのと同時にすとんと癖のない毛先が背中に触れる。
 「終わった?」
 「ああ。そっちも?」
 尋ね返した弟に応える代わりに、振り向きざまに何かを放る姉。
 「ギィッ!!」
 とても敵わない――仲間の壊滅を目の当たりにした一匹の邪鬼が夜陰に乗じて逃げ出そうと、音も気配も殺して逃げ出そうとするその背中に、月光が質量を持ったような苦無が一本突き立てられた。

 「あっ!」
 声を上げたのは弟。消えていく邪鬼を見て、その弟の方に振り返る姉=彼の師匠。
 その瞳は弟が自らのしくじり=逃げる敵を見逃していたことを察したのを一瞬で読み取った。
 そのミスが痛恨のそれであることを理解しているのも、また。
 「まあ……自分で反省しているようだし、今回はお説教はなしにしておきましょう」
 ほっと一息つく弟。敵には容赦なく、弟には――或いは敵以上に――容赦なくという彼女の指導方針は、彼にはもうすっかり根付いている。

 「それにしても、最近増えたな……」
 「そうね。やはり封印が弱まっているのか……」
 弟の問いに姉が小さく頷いて後ろを振り向くと、月明りを材料に彼女の姿をコピーしたような青白い影が音もなく彼女の動きを追って塀を飛び越えた。
 「とにかく、この辺りは全部ね」
 「って、分身使ったのかよ」
 驚きと若干の呆れが混ざり合った弟の声には頷くだけで応じて、その分身=自身を追ってきた青白いコピーの方を振り向き、それを受け入れるように両腕を開くと、光が彼女と重なり、そして消えた。

 「この程度の邪鬼ぐらいなら、心配いらないわ」
 弟の驚きと呆れの理由をこともなげに答える。
 人の世と人ならざる者の世の境界――誰もが忘れ、またそうする様に隠匿されていた歴史を知るこの町でたった二人の姉弟は、他の者たちがそれを忘れたまま暮らせるよう今日も人知れず戦い、そしてそれを終えたのだった。
 神林家。この町と同じ長さの歴史を持ち、そして新神山と同じ神の一字を持つ一族。
 その神林家の姉弟は、先祖代々がそうしてきたように人々を魔物から守る使命を帯びていた。勿論、表沙汰にはされていないが。

289232:2021/10/16(土) 00:27:04 ID:???
 そんな戦いの翌日、夜の戦いなどおくびにも出さず、二人は市内の高校に通っていた。
 姉であり、戦いの場においては弟の師匠でもある少女=神林悠姫は生徒会長として校内に知らぬ者のいない存在だった。
 羨望、尊敬、恋慕――その内容は様々だったが、いずれも肯定的なものである事には間違いない。
 品行方正で成績も学年トップ。まさしく完全無欠の才媛は、同時にその容姿もまた平均を大きく引き離していた。

 「妙ね……」
 昼休み。そんな彼女が生徒会室の窓の向こう=遠くに見える新神山に目をやりながら、誰にも聞こえないように呟く。
 彼女の眼に見えているのはいつもと変わらない外の世界――だけではなく、昼の間も外に飛ばしていた分身の視界もまた、同時に脳に送られてきている。

 このところ、怪しい気配が町に現れている。

 表立って何か変化がある訳ではない。肉眼で見えている通り、町はいつもと変わらない平穏を保っている。
 そして分身を通して送られてくる、その町の一部、具体的に言えば普段人気のない、山の麓近くの旧市街もまた、いつも通り静まり返った、平均年齢の高い住宅街の様相を呈している。
 ――だが、分身を通してみるその景色には余りに不自然なほどに、妙な気配が満ちていた。
 それこそ、昨夜戦った邪鬼たちのような気配が、薄っすらと靄のように町中に広がっているような、そんな常とは異なる雰囲気が旧市街全体に満ちている。

 「あの、会長?」
 「えっ、あ、ごめん。なに?」
 一学年下の女子生徒の声ではっと意識を生徒会室に戻す悠姫。
 「あの、部室棟の入れ替えの件、男子バスケ部と野球部からの意見が上がってきましたのでご報告を」
 「ああ……ありがとう」
 今は忍びではなく、生徒会長の神林悠姫だ――自分に内心言い聞かせて心配そうな目の前の女子生徒=生徒会書記から書類を受け取る。

 「あの……お疲れですか?」
 「ううん大丈夫。ちょっとぼうっとしていただけよ。ありがとう」
 答えながら、それを実証する様に笑顔で返すと、少女はぽっと頬を染めてから一礼して部屋を辞した。

 それと入れ替わりに現れたのは弟=神林悠次だった。
 「お疲れ」
 「珍しいわね。学校内で」
 他に誰もいない事を確かめてから、悠次はポケットからスマートフォンを取り出す。
 「さっき親父からメール。ヨーロッパでの会議が長引くから帰りは来週になるってさ」
 ひらひらと、手の中の板を振りながらそうつまらなそうに告げる悠次に、悠姫は小さく頷いて尋ねる。

 「で、封印の件は?」
 その声は清楚な優等生の生徒会長から、凛とした女忍びのそれに変わっている。
 封印――代々神林家がこの地で守り続けてきたそれが、弱まってきているという問題。
 今から遡ること300年ほど前、異界との扉が開き、魔物が世に溢れ出そうになったことがあった。
 表向きの歴史には決して現れる事のないこの事件に、時の幕府は表向きは公儀隠密として専門の退魔組織を結成。悪鬼を退治する不動明王にちなんで明王衆と呼ばれたその忍びたちは、死闘の末に異界との扉を封じることに成功した。

 以降時が流れ、組織としての明王衆がなくなった後も彼らの末裔たちはその封印を守り続けてきた――神林家がそうであるように。
 その封印が弱り始めている――このところ頻繁に出現するようになった邪鬼たちがその証拠だ。
 そう考えた悠姫が父に報告したのは昨日の事。

 「返ってきたよ。『こちらは手が離せないのでそちらで対応すること』だそうだ……糞親父」
 吐き捨てるような弟の言葉を、姉は聞こえていないふりをした。
 どの道、彼女の口から父を悪く言うことはできない――血の繋がっていない親子故に。

290232:2021/10/16(土) 00:30:33 ID:???
 彼女と悠次は本当の姉弟ではない。父――悠姫にとっては養父――である神林一道は、かつて魔物との戦いで命を落とした兄夫婦の一人娘を引き取り、忍びとして育て上げた。
 その一人娘が悠姫であり、そして幸か不幸か養父は彼女の知らぬ実父よりも、忍びとしては適性があった――あらゆる意味で。

 そう、彼は忍びになるために生まれてきたような男。正確に言えば神林家の忍びになるために。
 封印を守り、魔物を狩る――その使命こそを至上とし、その仕事に生涯の一切を捧げることに何一つ疑問も躊躇いも持たない男。その“一切”には自らの家族さえも例外なく含まれる男。
 彼にとって引き取った姪も、その本当の両親である兄夫婦も、忍びとしての仕事をこなす上で必要な駒でしかない――そして実子でさえ、その例外には当たらない。

 そしてそれが、引き取られた娘に与える影響は大きかった。

 悠姫にとって父は一道だけだ。その父から娘としての愛情は与えられなかった。
 故に、彼女はいつの頃からか父の望む姿となることで彼を振り向かせようとし始めた。
 優秀な忍び、優秀な駒。
 彼が自らの不在を完全に任せられる者として、自らの実の子を守り、鍛え上げる役目を任せられる者として、最早無意識化でそれをしている悠姫は、今日までその役目を完璧にこなしてきた。

 しかし、父は振り向かない。
 その思いを知って尚も、いや知っているからこそ、好都合な駒として重用した。好都合な駒として“のみ”。
 そしてその姉と共に暮らす悠次はそれに気づかぬほどに頭が回らぬ訳でも鈍感でもない。
 彼は知っている。そして故に決心していた。

 いつか自分が彼女を守ろう、と。
 あの冷血の糞親父などに必死にならずに済むように、自分が姉を守るのだ、と。
 そしてそのためには、彼女を超える忍びでなければならないのだ、と。

 「えっ、帰っていない?」
 その日の夕暮れ。町の始まりである旧市街とここ十数年で発展した新市街の境界付近に位置する神林家の屋敷に悠姫の声が響いた。
 「はい。ご一緒ではなかったのですか……?」
 「いえ、私はてっきり先に帰っているものかと……」
 トメさん――この屋敷に古くから仕えている家政婦とのやり取り。話題になっているのは悠次だった。
 授業が終わるとともに学校を出た悠次。生徒会の仕事が残っている悠姫が30分ほど遅れて学校を後にした時には既に家についているような距離だ。
 どこかで道草――その仮説は悠姫の頭に浮かんですぐに消えた。悠次は反抗的な態度をとることもあるが、忍びの稽古をサボったことはない。今日もまたその予定だったのだ。

 「……ッ!私探してきます!」
 「あっ、悠姫さん!?」
 トメさんの声を背中に受けて、悠姫は踵を返して走り出しつつ、隠していた短刀を腰に帯びると、家を出て直ぐに分身を生み出して放つ。青白く光る似姿が猫のように軽快に壁をよじ登り、建物の屋根を越えていく。向かうは旧市街、昼間にも調査に向かわせていた妙な気配を感じた場所だ。
 「あの子……ッ!!」
 分身を追いかけるように走りながら悠姫は苦虫を噛みつぶしたような声を上げる。
 旧市街で発生していた妙な気配は彼も気づいているだろう。そして彼は悠姫のような分身を使うことはできない。

 姉として、そして師匠としての勘=一人で旧市街の調査に向かった。

 「お客様のおかけになった電話番号は、現在電波の届かないところにあるか、電源が入っていない状態です――」
 念のためスマートフォンを取り出して呼び出すが、返ってくるのは弟のそれとは似ても似つかない機械のアナウンスのみ。その理由は、通話を終了した悠姫の視界にすぐに現れた。
 「やっぱり……」
 旧市街の街角。昼の間に調査したそこには、一段と強い気配――いや、はっきり言おう。邪気が満ちていた。
 そしてその邪気の中心。昼間は存在しなかったはずの小道が一つ、傍目にはごく普通の路地のように地形に溶け込んでいるが、ほんの数時間で周囲の建物をどかして舗装道路を敷くなどという事が出来る訳もない。
 辺りはオレンジ色の光に染め上げられ、同時に西の空には紫が広がってきている。
 逢魔が時――この時間帯をそう呼ぶのには、何も理由がない訳ではない。

 「ここに入ったようね」
 間違いなくまともではないその小道。頭の中に地図を思い浮かべ、学校からそこまでなら自分が家に戻るまでの間に到着するのに十分であるという事を確認する。
 そしてその異界の道へ分身が滑り込んでいく。
 「どこに……」
 その視界を共有している悠姫の眼にはどこまでも続くような同じ小道の映像が映し出されていた。
 全く変わり映えのしない小道。それとは反対に奥に行くほどに強くなる邪気。

 不意に景色に変化が現れたのは、その邪気が唐突になくなった瞬間だった。

291232:2021/10/16(土) 00:33:21 ID:???
 「どういう事……?」
 同時に道が終わり、ただっ広い敷地が現れる。
 背の高い草が伸び、元は舗装されていたのだろうアスファルトが残骸程度にしか残っていない荒れ放題の敷地。その中心に建っているのは何年もそこで放置されていたのだろうと思わせる廃墟だけ。
 元が何の建物かも分からない程に朽ちたコンクリートの塊は、今にも崩れ落ちそうなそのボロボロの姿の影を、オレンジ色の光の下で大きく伸ばしている。

 「台風の目って事かしら……」
 その廃墟に油断なく進んでいく分身。あれほどの禍々しい邪気の中に建っている廃墟が、そこだけは無害などとは到底思えない。
 気配を殺し、音を殺し、影の中に滑り込むように進んでいく分身。

 唐突に、その視界が乱れ、分身が宙に浮きあがった。

 「何!?」
 思わず声を上げる悠姫。ぐらぐらと揺れる視界に映るのは必死の――そして功を奏さない――抵抗を試みているのだろう分身の青白い脚がバタバタと空を切る姿。
 そして、その視界を覆いつくすように巻き付いてくる真黒な触手のようなもの。
 「くっ!!」
 それに視界が覆われた瞬間、分身との通信が途絶えた。

 「ぐうっ!」
 と、同時に悠姫の体に痛みが走る。
 心臓を直接掴まれたようなそれに、思わず足を止め膝をつける悠姫。分身は術者の精神力・生命力を分け与えて生み出す代物だ。それが失われるという事は、術者のそれらが削り取られるのに等しい。
 「はぁ……はぁ……」
 幸い、分身に与えていた分を失っても、彼女の力はまだ十分に残っている。そこらの魔物なら何ら問題にならないだろう。
 だが、未知の場所に踏み込むのに万全の状態ではないというのは非常に大きな不安要素だ。それも恐らくは悠次を捕らえた者がそこにいる。
 未だ悠姫には敵わないとはいえ、悠次の実力は決して過小評価できるものではない。その事は、常に彼と接している悠姫が一番よく分かっている。
 ――あと三年、その間にきっと彼女と並び、そして超える。

 それをもってしても対処できない相手の懐に飛び込むのだ。普通なら一度引き返して万全の状態にし、必要なら援護を受けて進むべきだろう。だが――。
 「はぁ……はぁ……く」
 悠姫はよろよろと立ち上がると、息を整えてすぐに動き始める。向かうは分身を飲み込んだあの小道。
 一度下がって万全の状態に――そんな悠長なことを言っている場合ではない。悠次が、弟が、弟子が、大切な家族が、そこに囚われているかもしれないのだ。

 「ここね……」
 件の小道を見据え、深呼吸を一つして足を踏み入れる。
 途中すれ違った近隣住民は誰も気づいていないようだったが、小道に近づいていくにつれて邪悪な気配は強まっており、道の入り口に至っては悠姫の背中に冷たい汗を流させるほどであった。
 「悠次……待っていなさい」
 その邪悪な小道に足を踏み入れる悠姫。
 気配を消し、足音を消し、神経を研ぎ澄ませて溶け込んでいくように走る。

 「必ず助けるから!」
 決意をきめ、自身に言い聞かせるようにそう言って小道の中を突き進んでいく。
 (やはりこの奥に……)
 進んでも進んでも邪気は消えず、同じような道が延々と続く。
 「なら……」
 立ち止まり念じる。
 同時に制服の袖口に隠していた苦無を取り出し、道の奥に向かって放ると、道の奥に落下せずに吸い込まれるように飛んでいった。
 「よし、そこね」
 昨夜の戦いで月光を受けていた時と同様の青白い光を放つ苦無が道の遥か先で空中に静止していた。悠姫の霊力を込められた苦無がこの空間の出口を見つけた証拠だった。
 そこまで一本道を走り、そして何もない空間に刺さっている苦無を掴むと、再び念を込めてその苦無を動かしてみる。

 「よし……」
 まるで街並みを描いた幕が下がっていたかのように、苦無の軌道にそって世界に亀裂が生じた。
 悠姫がそのまま一気に苦無で空間を引き裂く。
 幕の向こうには映像で見た廃墟。そして――。

 「悠次!!」
 その廃墟を覆いつくさんとする黒い植物の蔦のようなものに巻き取られた悠次の姿だった。
 一族に伝わる忍び装束姿で拘束された少年は胸から上だけが外から――まるで彼であると確認させるために――露出させられている以外は、全身が蔦の中に包まれてしまっていて、その露出している顔もぐったりとうなだれ、姉の姿にも声にも全く反応を返さない。

292232:2021/10/16(土) 00:36:22 ID:???
 「この蔦がここの主って事かしら?」
 腰の後ろに帯びていた愛用の短刀を引き抜いてゆっくりと植物に近づいていく悠姫。
 見たことのない類の魔物だが、それほど強い力を感じるものでもない――分身を通して見た時には感じた台風の目も今はなく、これまでの小道と同様に邪悪な気配が満ちている。
 「やはりさっきのは妖術で隠していたのね……」
 先程分身がたどり着いたのは、自身の姿もそれが発する気配も隠した状態だったのだろう。あの小道を通る者に妖術をかけ、その奥に陣取っている自分たちを悟らせないようにしていた――この状況から悠姫が導き出した答え。

 「ホホホ、餌が良いと良く釣れるのう」
 「!?」
 突然の場違いに呑気な声に悠姫は足を止めた。
 「何者!」
 声のした方=廃墟の上に反射的に顔を向けて叫ぶ。そんな彼女の指が、短刀の柄にきゅっと食い込んだ。
 (どういう事……?一切気配を感じなかった)
 あの植物のそれと同じ妖術か?だが自分の頭に浮かんだその考えを悠姫は直ちに否定する。だとするなら先程の小道で破っているはずだ。
 今まで彼女が戦ってきたあらゆる魔物にない特徴。気配を全く感じさせないその人物は、しかし普通の人間ではない事を示すように屋上から一歩足を建物の外へと踏み出すと、それを支えるように植物の太い蔦が足を支え、葉っぱのような黒い幕が乗り移ったその人物を籠のように包むと、ゆっくりと地面におろした。

 「いやはやしかしその気配、この小僧と似ておるのう。この者とゆかりの者かえ?」
 葉の籠の向こうからそう語り掛ける男。
 平安時代の公家の姿をしているが、それがタイムスリップした貴族ではないという事は、彼の言葉とこの状況、そして何より現れるまでは隠されていた禍々しい邪気によって示されている。
 「明王衆とやらにかような田舎の山に封じられて幾星霜……、その綻びを見つけるのに如何ほどの骨折りであったか……」
 「……何のつもりか知らないけど、返してもらうわ」
 だが、その異常な風体にも気配にも悠姫は動じない。
 かつての先祖が封じた魔物である――恐らくこれまでの邪鬼たちなど比較にならない程高位でもある――ことは分かっている。
 だが、これまでそういった存在と戦った経験だってある。そしてその経験を持った彼女がここにいて、目の前の存在にも怯まないことが、その戦いの結末を表していた。

 しかし、その彼女を前にして動じていないのはこの男も同じだった。僅かに緩めた口元を芝居がかって覆ってみせる。

 「おお、怖い怖い。女だてらに物騒なものを……。困ったのう……」
 ふわりと、葉の籠が緩められる。
 動いた葉の影から現れたのは細身の太刀一振り。公家の細い手がその鞘を音もなく払った。
 「麻呂は荒事は好まぬのに……のうッ!!」
 言い終わると同時に二人の間で乾いた金属音が響く。公家の太刀と悠姫の短刀が火花を散らし、一歩跳び下がった公家は、その勢いで跳ね返るように再度斬りかかった。

 「ケエェェッ!!」
 気勢と共に斬りつけるそれを、しかし悠姫は冷静に、最小限の動きだけで躱していく。
 まるで剣が彼女をよけているかのようなその動きは、そのまま焦りを見せ始めた公家の懐に瞬時に飛び込む動作に変わる。
 「はっ!!」
 「ちぃっ!!」
 公家の手が跳ね上がり、手放された太刀が宙を舞う。
 自身の得物が吹き飛ばされた――その事を公家が理解するよりも速く、悠姫の蹴りが彼のその側頭部を捉えていた。
 「ぐぶっ!!?」
 奇妙な音を立てて崩れ落ちる公家。尻もちをついたそのはるか後方の茂みの中に太刀が消える。

 「諦めなさい」
 倒れた公家に悠姫の静かな声が落ちてくる。
 昨夜の邪鬼よりも高位の存在だろうこの公家でさえ、分身を失い全力を出せない悠姫の敵ではない。

 「悠次を放しなさい。そうすればすぐに済ませます」
 一切言い分を聞くつもりなどない。歯向かうのなら容赦はしない――歯向かわずとも、魔物を放置するつもりもないのだが。
 情けをかけるつもりも、取引するつもりもない。相手は魔物で、封印を破った。それなら彼女が、神林の優等生がすることは決まっている。

293232:2021/10/16(土) 00:39:59 ID:???
 「ホホホ……それはできぬ」
 「なら――」
 実力でそうさせてもらう――悠姫の今までの魔物への対処は常にそうだった。
 容赦せず、逃がさず、交渉せず。

 「あいや待たれよ。……今斬れば、あの者も無事ではすみませぬぞ?」
 だが、何事にも例外はある。
 「……なんですって?」
 嫌な予感――冷たいそれが背中を撫でていく不快さを顔に浮かべた悠姫に応えるように、蔦は悠次を包み込み、それまで露出させていた部分も完全に包み込んだ。
 「悠次!!」
 呼びかけに応える者はいない。
 彼を完全に飲み込んだ蔦は今や他の部分と一体化し、その外見からでは彼がどこに囚われているのかは分からない。

 「あれなるは人の霊力と生命を吸い取りて育つものなれば、今やあの者、腹に収まっておるのと同じ……。それにこの通り、いかにして蔦だけを正確に斬れよう?」
 だから諦めろ――言外にそう付け加えた公家に、悠姫が何かを言い返そうとした瞬間、彼女を狙って黒い蔦が一斉に襲い掛かった。

 「オッホホホホ!!!」
 公家が起き上がり、蔦の塊となった自らの目の前の空間を指して笑う。
 隙を晒した愚かな娘。蔦が動く=自分にも向かってくるかもしれないことを忘れたその末路は串刺し。
 ――そう、なるはずだった。

 「オホホホ……なっ!?」
 「そのぐらい分からないとでも?」
 笑うのをやめ、視線を上にあげる公家。
 視界の隅に映り込んだそれが見間違いではないと、その姿と声が物語っていた。
 「なんと――」
 驚きの表情のまま、蔦の上に立つ悠姫を見上げるしかできない彼に、ひらりとその驚きの原因が舞い降りた――短刀を構えたまま。
 「ぐうっ!!」
 そしてその刃が深々と、その胸に突き立てられる。
 「……ッ!!」
 ――しかし、予想を裏切られたのは何も公家だけではない。

 「オホホホ!戯れじゃ戯れじゃ!!」
 手応えは確かにあった。しっかりと胸を刺していた。もしそのまま何もなければ、間髪入れずに首に追撃を行っただろう。
 だが、そうはならなかった。胸の手応えを確かに感じた瞬間、それが錯覚だったかのように消え、同時に公家自体も霧のように消えてしまったのだ。
 「幻術!?」
 しかしだとすれば悠姫も知っている。
 そして幻術であれば、そもそも刺した瞬間の手応えなど残らない。

 「ホホホホ!!ほれほれ、鬼さんこちら」
 オレンジ色の光と闇夜が侵食してきているような影だけの世界に、公家の嘲るような声が響き渡る。
 「くっ!!どこに――」
 周囲を警戒するが、一切姿も気配も存在しない。
 ――いや、気配がないのではない。むしろその逆。あまりにもありすぎるのだ。

 (何、これ……奴が広がっている?)
 そうとしか表現のしようがない状態だ。
 公家の放っていた邪悪な気配は、今やこの周囲全てに広がり、空間全てを満たしていた。
 悠姫が初めて体験する、そして見たことも聞いたこともない状況。それにほんの一瞬だけ背後への意識が薄れた、まさにその瞬間だった。

 「あっ!!?」
 声を上げた時には既に手遅れ。
 背後から突然現れた邪気に振り向くよりも、その邪気が悠姫に纏わりつき、十字架のように彼女を拘束する方が速かった。

294232:2021/10/16(土) 00:42:14 ID:???
 「しまっ――」
 一瞬のうちに体の自由を奪われた悠姫。目だけを何とか動かして自身の両腕を広げて拘束しているそれに目をやる。
 「くっ……!一体……何が……」
 見間違いではない。
 彼女の一瞬の隙をつき、そして縛り上げているこの存在は、ついさっきまでは彼女の影だったものだ。
 陽の傾きにより身長の何倍にも伸びていた影。それが突然質量を持ち、それを生み出していた彼女自身に襲い掛かる。

 そしてその影から枝分かれした影が二本。触手のように伸びたそれが、意志を持った生物のように悠姫の首に巻き付く。

 「かっ!?」
 反射的に逃れようとするが、拘束は一切緩む様子を見せない。
 「あっ……!!ぐっ!!」
 ぎりぎりと首筋に食い込んでいく黒い触手。悠姫の抵抗も空しく、彼女の意識に暗闇が広がっていく。
 「あっ……あぁ……」
 力が抜け、感覚がなくなっていく体。
 完全に意識が奪われる直前、唐突にその締め付けは終わった。

 「かはっ!!げほっ!げほっ!!」
 間一髪で呼吸を取り戻した肉体は、絶たれていた酸素を取り込もうとしてむせ返り、血の気が引いていた彼女の頬は赤く朱がさしていた。
 全く想像していなかったその襲撃を受けた悠姫の前に、突然空間を割ったかのように公家が再度姿を見せた。

 「これこれ、まだ殺すでないぞ?」
 その嗜虐の表情を気丈にも睨み返す悠姫。
 「ホホ、ここは麻呂の土地、麻呂の庭。故に全て麻呂の思うままにおじゃる」
 その勝ち誇った笑みを手に持った笏で隠すようにして、それから爬虫類のそれを彷彿とさせる二つの眼で捕らえた獲物を見据える。

 「さて、先程申したであろ?麻呂は荒事は好まぬと」
 そう言いながら身動きが取れず、睨み返すしかできない悠姫に歩み寄っていく。
 その顔に浮かんだサディスティックな興奮を隠そうともせず、そしてその思いを具現化したように、笏が影のようなシルエットに変わり、するすると伸びて鞭に姿を変える。

 「故に、こう抗えぬように……のうっ!!」
 「ぐっ!!」
 乾いた鋭い音と共に、悠姫の顔が右に弾かれ、頬に一筋真っ赤な傷が生まれる。
 だがそれで止まる訳もない。彼女が衝撃に一瞬遅れてきた痛みにその傷つけられた端正な顔を歪める頃には、既に次の一撃が、今度は制服の上からでも膨らみが分かる乳房へと襲い掛かる。
 「うあっ!!!」
 制服が鋭く切り裂かれ、下着と乳房がその下から顔をのぞかせる。

 そしてそれが合図となったかのように、後は鞭の雨が降り注いだ。

 「うっ!!あっ!!くぅっ!!!ああっ!!!!」
 顔、腕、胸、腹、足――鋭い音を立てて叩きつけられる鞭が制服と下着を切り裂き、雪のように白い悠姫の柔肌に痛々しい赤い線を刻み付けていく。
 「ううっ!!あああっ!!!」
 悠姫とて神林の忍びだ。傷を負うのは初めてではないし、痛みをこらえる方法も知っている。
 だが風を切り、音速に達する鞭など到底耐えられるものではない。
 全身を引き裂かれる痛みは、こらえようとする彼女の体を容易く屈服させて、相手を興奮させるような声を上げさせていた。

 「くああっ!!!あんっ!!ああっ!!」
 いったいどれほどの回数打たれたのか。常人であればその痛みに発狂か、或いは肉体が死を選ぶほどの激痛でも耐え抜いたのは、ただ悠姫の並外れた精神力によるものに他ならない。
 ――もっとも、彼女にとってそれが幸福か否かは分からないが。

 「ホッホ。いい声で鳴きよるのう、娘」
 「はぁ……はぁ……」
 既に制服は下着と共に彼女の体に纏わりついているだけのぼろきれと化し、その残骸の下から覗く皮膚は、まさに文字通り完膚なきまでに痛めつけられていた。
 「はぁ……はぁ……くっ……はぁ……」
 そしてその痛みが彼女の気力も体力も大きく削っていることは、その荒々しい呼吸と目じりに溜まった涙が物語っている。

295232:2021/10/16(土) 00:44:54 ID:???
 「しかし……なんじゃのう……」
 その彼女の姿に公家は歪んだ笑みを浮かべる。

 「汗臭い忍び娘には勿体のない体じゃ」
 「な、何を……言って……ぐうっ!!」
 反論は鋭い痛みにかき消される。細く鋭い公家の爪が、まだできて間もない傷の一つをほじくり返していた。
 「うぐううっっ!!!や、やめ……うあっ!!」
 傷口をかき出され肉をほじられる痛みにたまらず身をよじるが、それを面白がるように公家の指は更に奥へと侵入する。

 「ううっ!!くぅっ!うううっ!!」
 悲痛な声を楽しむように、公家の指が悠姫の中で蠢く。
 その度に彼女の体は、彼の喜びそうな苦悶の悲鳴を絞りだされていく。
 やがて彼女のその姿を堪能したのか、公家は指を抜き出すと、そこについていた真っ赤な血をその主に見せつけるようにしてしゃぶって見せた。

 「ンフ、ンフフ、美味であるぞ」
 「くっ……」
 その姿にも、悠姫はただ嫌悪感を凝縮させた目で睨みつけるしかできない。
 そして不幸なことに、その傷だらけの体とこれまで吐き出されてきた悲鳴とは対照的なその目が、公家の更なる興奮を引き出させてしまっていた。

 「おお、やはり怖い目じゃ。まだまだ抗うつもりかえ?」
 「はぁ……はぁ……あ、当たり前……よ……」
 そうは言ったところで、抗う方法など今の彼女にはないことなど、公家も分かっている。
 「おお怖い怖い。怖い娘じゃのう。……そうじゃ!」
 芝居がかった仕草と声。
 それが気に入ったのか、一人うんうんと頷いて見せる。

 「そうじゃそうじゃ!それがよい!……それ!」
 すっと鞭が悠姫を拘束している影に触れる。
 「えっ……くっ!!」
 その瞬間、影が動き出す。
 悠姫を拘束していた部分から無数の触手のように影が伸び、彼女の両腕を網掛けのように包み込むと、ゆっくりとその網目を締め付けていく。

 「ぐっ!?な、なにを……」
 突然の圧迫に公家を睨み据えたまま声を上げるが、それに答えるのは更に締め付けを強くする影と、それによって彼女自身の体内から聞こえてくる骨の軋む音だけ。
 「くっ……あっ……」
 (ま、まずい……このままじゃ……!!)
 鈍い痛みと共に悲鳴を上げる両腕に、悠姫の頭は起こりうる結末を鮮明に予想してしまった。
 「ッ!!!!」
 そしてその予想は、そのあとすぐに本当のものとなる――生木が折れるような音と共に。

 「んああああああああああっっっ!!!!!」
 少女の両腕はひしゃげた。
 外圧による骨の圧壊。肩から手首にかけての粉砕骨折。その想像を絶する激痛にはどのような鍛錬も慣れも意味をなさない。
 凄まじい痛みは少女を一瞬失神させ、しかしすぐにその痛みそのものによって覚醒させた。しかし気絶するほどの痛みが継続しているという地獄に体が耐えられる訳もなく、再び失神し、再度たたき起こされる。
その光景を恍惚の表情を浮かべながら公家が眺めている。

 「良きかな良きかな。これで危ういこともおじゃらぬ」
 「うああああっっっ!!!!ああぐううぅぅぅぅぅぅっっ!!!!!」
 それが人の喉から出ているとは思えぬ凄まじい悲鳴。
 ひとしきりそれに聞きほれてから、公家は思い出したかのように手を打った。

 「さぞや痛かろう?それ」
 再びの号令。今度は一本の細い蔦がシュルシュルと悠姫の前で蛇のように鎌首をもたげたかと思うと、一瞬で少女の腹に突き刺さる。
 「んぐううっ!!?」
 (な、何!?何をして……)
 激痛の中でも、その違和感に気づいたのは、或いはそれ自体が蔦の持つ力だったのかもしれない。

 (何か……何か入ってくる!?)
 蔦が脈動する。その動きの度に、体の中に何か異質なものが広がっていく感覚が生まれ、それを感じるとともに両腕の激痛がひいていく。
 「な、なに……を……」
 未だ口を利くのがやっとという程の痛みは残っているものの、それでも骨を砕かれた瞬間に比べれば随分と違う。
 だがそれが決して回復しているという事を意味していない事は、すぐに――悠姫も予想はしていたが――公家の口から打ち明けられた。

 「どうじゃ?神経の腐っていく気分は?」

296232:2021/10/16(土) 00:47:35 ID:???
 「なんで……すって……」
 「今流し込んだは麻呂が特別にしつらえた瘴気そのもの。もとより人の体には相容れぬほどのものにおじゃる。今はまだ神経を腐らせるだけなれど、あと半刻もすればその方は生ける屍。麻呂が丁重に可愛がってくれようぞ」
 神経が腐る。生ける屍。この魔物に慰み者にされる。
 羅列された事実が悠姫に抵抗を思い出させるが、既に肉体は全くいう事を聞かなくなっている。

 「ぁ……ぁぅ……」
 「ふむ、しかしただ溶かすだけでは惜しいのう。……そうじゃ!」
 しびれていく体を何とか動かそうともがく悠姫を見ながら、公家は全くどこ吹く風とばかりに一人で話を進めていく。
 「その方、あの者と血縁であれば、きっとその方にも並々ならぬ霊力が蓄えられておろうな?それを腐らせてしまうのは惜しい。となれば少し趣向を変えるのも良きものか」
 そう言ってちらりと悠姫の方に目をやる。
 痛覚はまだ生きている。意思もあり、思考も可能。しかしそれ以上のことは最早何もできなくなった少女は、ただ悔しさと苦痛と恐怖とが入り混じった眼で男を睨みつけるしかできない。
 ――そしてそんな獲物の視線に、頬まで裂けるように歪な笑みを浮かべ、男はサディスティックな興奮を隠さずに告げた。

 「どれ、馳走になるとしようかのう」
 「あっ!?」
 その言葉に合わせて背後で起きた違和感が、悠姫の死にかけた肉体すら動かして声を出させた。
 「な、何――」
 影が歪に膨らむ。
 まるで皮膚病か何かのように無数の小さい瘤が持ち上がり、そしてその先端がぱっくりと割れる。

 その割れた断面は、全て例外なく牙が生え揃った生物の口だった。

 無数の口は、それぞれが可能な限り開かれて、トラバサミを彷彿とさせる上下の牙の間から生温い息を縛り上げている獲物に吐きかける。
 その不快感に僅かに表情を歪めながらしかし、それがただ気味の悪いだけのものではないという事を、悠姫は本能的に理解した。

 「くっ……!やっ、やめ――」
 そしてその本能は正しい。
 彼女のその声を遮るように、口たちはその肉食獣のような牙を一斉に彼女に突き立てた。

 「うああああああああああっっっ!!!!」
 悠姫の絶叫が辺りに響き渡る。
 首、肩、背中、腕、脇腹、尻、太もも、ふくらはぎ――およそ影の十字架に触れている場所の全てに牙が突き立てられていく。
 「やめっ!!やめて!!嫌ああぁぁぁぁっっ!!!」
 生きたまま喰われる。牙が皮膚を裂き、肉を抉り、その更に奥まで貪ろうとして入り込んでくる。その初めて味わう激痛と恐怖が、彼女を若き忍びからただの少女へと変えてしまっていた。

 「痛っ!!痛いっ!!痛いぃっっ!!!」
 見開かれた目からは滝のように涙が流れ落ち、端まで真っ赤になった耳は自身の絶叫と共に、全身が立てる湿った咀嚼音を脳へと送っている。
 「うあああああああっっ!!!」
 やがて気を失いそうな激痛が全身を支配し、内側から聞こえてくる音が湿った柔らかいものから、硬いもの同士をこすり合わせるようなコリコリという音に変わった。
 「あっ!!ああっ!!!!」
 (私、私食べられて……今、これ……骨の音……?)
 ビクビクと不規則に痙攣する肉体。
 その凄まじい状況ですら意識を失わずにいるのは、忍びとしての修行の賜物か、或いは流し込まれた瘴気が生かしているのか。

 どちらも正解だった。物心つく前から叩き込まれた神林の忍び=魔物との戦いのために存在する生物としての肉体は魔物の攻撃に対する驚異的強靭さを見せつけている。
 そしてもう一つ、瘴気の方もまた正解だ。
 これらの口は、そして十字架は、彼女を殺すつもりなどない。
 公家の言うとおり、生ける屍にするという当初の目的は変更されていた。

 「ホホホ!!やはり思うた通りじゃ!美味じゃ!美味じゃ!!」
 影と感覚を共有しているのか、楽しそうに声を弾ませる公家の男。その声を発するより僅かに前、口たちは咀嚼をやめて、喉の奥より伸ばした管を少女の体中に差し込んでいた。

 「あっ!!うあっ!!!」
 (なに……?私の体……どうなって……)
 既にまともな思考力などほとんど残っていない悠姫だったが、それでも先程男が言った言葉はまだ頭に残っていた。

 霊力を蓄えている。腐らせるのは惜しい。馳走になる。
 そして何より、差し込まれた所=噛みつかれた所から何か、血液以外の何かが流れ出ていく感覚。

297232:2021/10/16(土) 00:49:09 ID:???
 「ぅ……ぁ……、や、やめ……」
 何か温かいものが失われていくような、全身の力を奪われていくような感覚に襲われる悠姫。
 彼女の中で、恐怖と寒さ、そして虚脱感が徐々に痛みと並ぶほどに大きくなってきていた。

 霊力を吸い取られている――大きくなっていくそれらが彼女に伝えている事実。
 これまでの17年の人生、そのほとんどを費やしての修行によって培われた魔物に対抗するための力。彼女を神林の忍びとして成り立たせているその根源となる力。

 それが、魔物の餌として吸い取られている。

 「や……やえへ……吸わ……な……」
 恐怖と絶望が失われた霊力の代わりに少女を満たしていく。
 「うぁ……、ぁ……ぁ……ぅ」
 口からの吸出しは機械のように一定のペースを保ったまま続いている。
 悠姫の体はそれまでの激しい痙攣から、細かくかすかな痙攣のみに変わって、やがてそれすらもなくなった。

 「ぁぁ……」
 「おや、これで終わりかえ?」
 言いながらしかし、公家はそうではない事を知っていた。
 打ち止めになったのは、あくまで今だけだ。魔物を討つ忍びだけあって、この娘には霊力を生み出す力が備わっている。恐らく時間が経てばまた湧き上がってくるだろう。
 ならば殺す訳にはいかない。本当に尽き果てるその時まで、完全に搾り尽くすその時まで。

 夜。廃墟に雅やかな笛の音が響く。
 どこか怪しく悲し気なそれは、或いは足元にいる姉弟に向けられたものであったのか。

 そしてその廃墟を自らの支柱にするように絡みついた無数の蔦には深紅の花が咲き、そこからもれる花粉のような粒子が集まった邪鬼たちが吸引する。
 それがさぞ快感なのだろう。一輪の花の前に何匹もが集まり、その花粉に恍惚の表情を浮かべる邪鬼たち。その粒子は彼らにとっては貴重な栄養であり、甘美な嗜好品でもあるようだ。

 「ぅぅ……ぁ……」
 その黒い蔦の中、籠のように包み込まれた姉はその籠の中を満たしている無数の細い蔦に全身を絡めとられ、そのうちの何本かが体中のまだ新しい傷口に突き刺さっている。
 時折脈動するその蔦の動きが、少女から何かを吸い上げているものだという事は、その動きに合わせてかすかに息を漏らす少女の姿で判別できた。
 そしてその少女の向かい側。いくつもの蔦が絡まりあい幹のようになった蔦の塊が僅かにほぐれ、中から小さく縮んで干からびた何かが吐き出された。

 「ぁ……っ」
 それを目にした少女から僅かに声が、それとは最早分からないようなかすかな声が漏れ、それから一筋の涙が光を失った目から零れ落ちた。
 ごめんね――ごく僅かに動いた唇がその形を作っていたことを知る者は、最早誰もいない。

298232:2021/10/16(土) 00:50:09 ID:QlhzP9p2
以上となります。長々と失礼いたしました。
気に入って頂ければ幸いです

299名無しさん:2021/10/16(土) 13:45:24 ID:???
本当、素晴らしすぎです!!
最高の内容ですね

300名無しさん:2021/10/16(土) 18:26:53 ID:???
最高、王道にして至高みたいなシチュ
締め方も最高、ありがとう

301名無しさん:2021/10/17(日) 01:01:11 ID:???
素晴らしい小説。

本当の姉弟ではないなら姉弟で名前が似てなくてもいいかもしれないね。
それで姉に淡い恋心抱いてて。

302名無しさん:2021/10/17(日) 03:42:40 ID:???
永遠に吸い取られ続けるのいいですね
このまま永遠の絶望みたいな

303名無しさん:2021/10/17(日) 11:15:02 ID:???
文才のある人羨ましい、もっと読みたい

304名無しさん:2021/10/17(日) 14:04:24 ID:???
リクエストいいですかね

【名前】周防狸狐猫(スオウ・リコネ)
【年齢】1歳(生前の享年は18歳)
【属性】合体双子巫女ゾンビ、いやフランケンシュタインの怪物の方が近いか
【身長】160㎝
【体重】不明
【キャラ設定】
ある悪行妖怪に返り討ちにされ、死体を左右互い違いに繋ぎ合わされた双子巫女のゾンビ。
頭から股間に至るまで正中線上に切れ目があり、それをブラックジャ○クみたいに無理矢理つなぎ合わせた跡がある。
悪行妖怪が討伐されたことでアジトを逃げ出し、山奥に潜んで獣を食い殺したり人里から野菜盗んだりして暮らしている。
時折生前の事を思い出すこともあるが、悪行妖怪が脳の善悪を判断する部位を取り除いたため、命令されれば躊躇なく妖怪も人間も殺す。
左半身は釣り目で貧乳・勝気な匕首使いの剣士の姉・周防凛音が液体窒素に漬けられて凍死した成れの果て、
右半身は垂れ目で巨乳・温厚な札を用いた術師の妹・周防琴音が溶鉱炉に落とされて焼死した成れの果ての姿。
右手では護符…否、呪符を用いて焦熱地獄の業火を、左手では抜けば玉散る氷の刃から黄泉の冷気を呼び起こす強大な妖怪。

【NGとか】
一思いに楽にしてやってください。特にNGとかは無いです。

ttps://i.imgur.com/vzGHgpt.jpeg
ttps://www.pixiv.net/novel/show.php?id=14804777(R-18G)

305名無しさん:2021/10/18(月) 01:52:43 ID:???
経緯から既にだいぶリョナかった
渋のSSと属性逆な気がするんだけど、そこは気にしない方がいいんだろうか…

306名無しさん:2021/10/18(月) 18:47:54 ID:???
>>297
敵たちに取り込まれてそのうち女神様とか呼ばれて祀られるとか
敵の力を潤すための

307304:2021/10/18(月) 20:42:58 ID:???
>>305
>渋のSSと属性逆な気がするんだけど、そこは気にしない方がいいんだろうか…

な、なんのことかなぁ? ぼ、ぼくはよくわからないなアハハ(気付いてSSの方を急いで修正した)
ぶっちゃけると吹雪を表現する画力が無かったので氷の剣と炎の呪符の方が描きやすかったんです…

308名無しさん:2021/11/05(金) 12:53:16 ID:Qy1XKX9Q
ちょうど先週の某漫画のように
真っ二つにして姉妹を再会させたくなる誕生方法…

309名無しさん:2021/12/27(月) 06:01:47 ID:???
このまま沈んでいくだけなのか…

310名無しさん:2022/01/03(月) 23:45:01 ID:XAd3jgTA
新年あげましておめでとうございます

311名無しさん:2022/02/13(日) 12:40:08 ID:???
もっと描いて欲しい!

312名無しさん:2022/02/26(土) 09:34:01 ID:???
実も蓋もないけど、リョナ絵師skebで探すことで目的が果たされてしまうようになったからなぁ

313名無しさん:2022/03/02(水) 00:13:31 ID:???
近々、オリキャラができたらここに投下してみたいな

お仕置きレベルのソフトなのが好きなのだけど、大丈夫なのだろうか

314名無しさん:2022/03/02(水) 00:25:48 ID:???
>>304
このリクエストした人まだ見てるかな

見ていたら、某ボディコンGSみたいな人に、討ち取られるSSでもやってみるかな

315名無しさん:2022/03/04(金) 04:30:32 ID:???
>>288
https://i.imgur.com/yWBFaIy.jpg
ラストらへんの気持ちで描いてみたんだけど終わる気配が無いのでラフ途中上げ

316名無しさん:2022/03/05(土) 01:35:16 ID:???
ラフ途中なのにすごい
完成楽しみです

317名無しさん:2022/03/05(土) 07:20:05 ID:???
ありがとうがんばる気長に待っててほしい

318名無しさん:2022/03/11(金) 03:57:03 ID:2RjDRSFE
>>249

319名無しさん:2022/03/11(金) 04:37:10 ID:???
>>249のキャラが忍び装束で任務にあたっていたら
突如入って来た侵入者を排除しようとするも、実は強すぎて返り討ちに合うみたいな話を侵入者側の目線で見てみたい。

裏の顔は悪の組織の用心棒みたいなポジションで、倉庫で何かを警備するのが彼女の任務。
余裕で勝てると思っていたら、一緒に任務にあたっていた凄腕の仲間が目の前であっさりやられて焦る。
それでも技には自信があって様々な技で侵入者を倒そうとするけど何やっても躱されてあっさり殺される。
一見チャラチャラしてて隙だらけで、何故自分が負けるのか分かってない。
侵入者は年下で侵入者から見てお姉さんキャラ。

侵入者も正義感で戦ってるようなタイプではない悪ふざけと軽いノリで入って来て人を殺すみたいな外道キャラ。

後クールなお姉さんがセーラー服のままパンチラしながら倒れてるバージョンもいいかな。
学校でただ廊下を歩いていたら、物腰から忍びだとバレて侵入者に不意打ちされる。

任務のために敵の本拠地に侵入したけど、バレて失敗して逃げようとしたら仕留められて敵のボスの前に担ぎ込まれるとかもいいかな。

ただ妄想書いただけなのでスルー推奨。

320名無しさん:2022/03/19(土) 11:17:13 ID:???
>>314
わたし、気になります

321名無しさん:2022/03/19(土) 18:23:17 ID:???
>>320
お。気になるという人が

できれば、周防狸狐猫ちゃんを考えた人とちょっとやり取りしてからやりたいんだけども

322320:2022/03/19(土) 19:33:48 ID:???
>>321

              /`く´  ̄ `> 、
              / /   ヽ _  /    ヽ
            / ,、  , ヽ ー┴ ス  ヽ-  、
         / V ヽ / / ヽ  / / ヽ ヽ\、ヽ
           / 冫/ヽ. Y   |  | |  l_, ..l _ ヽヽ\      安心したまえ
        l  l lハ l l    l _ l l  lハヽ `ヽ! lヽヽ 
        /{  l l  l l l _,. _'´ l´ヽヽニイ トトヽ   l ! ヽヽ     >>304も私だ
      / /ィスォj_!、_j j-ィテ∠ イ  }  j l llハヽ./ /  ! l
.     / イ/ lーt、ヽ /´ ̄ィjァ'´!  ト、,.イ ヽl ll | / /, ‐ ニヽ
     i i { ! ト `ヽ ′/, ̄‐ ´/  l lヽヽ ヽ////  `
     | ! l l ハヽ. l /    / _/ -_ ニ フ /ト、j ハ
     lヘヽヽj_ i ! V   i´  /- ' r‐', - ´ --ヽ | , イ7
      ハ l ! ll ハ l    lヽ | , -| / /イ ̄ /  _l_
,. - ― フ l ! | |' ト、l  /j ヽ く l j | j/ ノ / , - ´
     l  ハー' |  ヽゝ'ィ/  Yl / ! レ'l / /
     l  ! l  ト、 |ヽ} !   / // !  !/ /   _  --
、ー 、  l  ! l  ! ヽ. トーl   / // l  l' /  / ̄,. -‐   ̄

323名無しさん:2022/03/19(土) 19:49:26 ID:???
>>322

あら、そうでしたか

R18Gなのが気になってピクシブの方みれてなくて

それでもよければという感じで

324名無しさん:2022/03/19(土) 19:50:14 ID:???
あたしゃ>>313も気になってるよ

325名無しさん:2022/03/19(土) 20:16:11 ID:???
>>313
オリキャラできてたけど、投下するのをちょっと忘れてた

【特徴】
狼の獣人
https://i.imgur.com/StWQktY.png

【名前】
ルルコ(通称)

【フルネーム】
ガルル・コーネリア・ダリシアマルテ

【年齢】
11歳(人間換算)

【スリーサイズ】
77-52-75(通常時)

96-54-90(大人時)

【そのほか】
・狼の獣人の貴族の子供
・かなり頭はいいが、身体能力は獣人にしては低め
・特製の飴(不味い)を食べることで、大人の姿になれる
https://i.imgur.com/EoAlqpb.png


リョナな責めなら、R18Gにならない程度のものがよいです

エッチなのはR18も含めてOK

軽い出血程度はOK

イタズラしては、お仕置きされてるという設定

好きなのは触手などの締め付け。電気責め(ルルコ本人はどんなお仕置きも嫌い)

326名無しさん:2022/03/20(日) 00:11:35 ID:???
>>325
うぉぉ可愛い!大人の体になっても服のサイズ据え置きなままなの最高かよ
年齢操作で精神的には変化あるのかとか、いわくありげなガジェットとか、色々設定気になる

327名無しさん:2022/03/21(月) 15:10:42 ID:???
>>326
ありがとう

基本的に精神は子供

初期のToLOVEるのララみたいに発明品を作ってはイタズラしてお仕置きされるって設定で
ガジェットなどはその名残

328名無しさん:2022/08/07(日) 11:14:36 ID:???
消えてるので再up

ちょっとした質問です
リョナるならどっちがいいですか?

https://dotup.org/uploda/dotup.org2852034.png
https://dotup.org/uploda/dotup.org2852037.png

https://dotup.org/uploda/dotup.org2852039.png
https://dotup.org/uploda/dotup.org2852041.png

329名無しさん:2022/08/07(日) 12:24:37 ID:???
下かな
少し目の大きいほう

330名無しさん:2022/08/08(月) 21:55:04 ID:???
なる程、目が大きい方がいいですよね
ありがとう

331名無しさん:2022/08/10(水) 16:35:09 ID:???
上の娘と下の娘で理想のリョナられ方が違う気も

332名無しさん:2022/10/02(日) 02:21:38 ID:6DQIgrOs
どんなキャラだったのかな…あげ

334名無しさん:2023/08/11(金) 12:06:28 ID:???
ログ修復

335名無しさん:2023/12/25(月) 17:08:49 ID:Oq.pyGic
Twitter(X)にも投稿しています、うちのオリキャラ、銀麗
https://imgur.com/a/XvruO7f

死亡以外ならなんでも

ちなみに、戦闘力は見た目より低め。いたずらもぐらにいい勝負なくらい

すでに自炊もしていたりします
https://imgur.com/a/3CmwLGy

336名無しさん:2024/01/08(月) 00:15:40 ID:y0gfwQLM
>>335
参考画像が正面しかなかったのでこんな感じのラフで・・
https://tadaup.jp/1dce649e0.png

337名無しさん:2024/01/08(月) 12:01:03 ID:???
>>336
あけましておめでとうございます

うお!うれしいです!

ラフでも痛々しさがすごい

背面も描いておいたのにUPしてなかった

あとで、あげます

338名無しさん:2024/01/08(月) 13:17:19 ID:???
>>335 >>336
銀麗の背面をのせておきます

https://imgur.com/a/x9vucUX

339名無しさん:2024/02/10(土) 14:05:38 ID:???
>>338
https://i.imgur.com/HkQJ7iZ.png
せっかく背中開いてたので

340名無しさん:2024/02/10(土) 17:13:03 ID:???
>>339

銀麗を載せたものです

すごい・・・

描いてよかった、上げてよかったと思っています

今はまた、別のオリキャラを考えているところですが

他の方のオリキャラさんのリョナイラストもお返しではないですが、描きたくなります


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