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臭いフェチなリョナ

33名無しさん:2016/09/28(水) 16:21:12 ID:???

 郊外の廃工場。
「ぐあああぁぁぁっ!!?」
 ミリアの背に、またしても一条の切創が刻まれた。特別製の制服が裂け、皮膚に牽引されてばっくりと開いた裂傷から紅い血が溢れる。
 足元がふらつき、体勢を保つことができずにミリアはうつぶせにくずおれた。
「はぁっ、はぁっ、はぁっ、はぁっ……!!」
 張り裂けそうな心臓に、焼け付きそうな肺腑。ミリアの身体は限界に近づいていた。酸素をいくら取り入れたところで間に合わず、全身の毛穴が開いて汗が噴出していた。
 刀を床面に突き立て、それをたよりに立ち上がろうとあがくミリア。しかし、片膝をついたところで髪を掴まれ、無理やり引き立たされた。
「あれれぇ、お姉ちゃんもう疲れちゃったのぉ〜?」
 無邪気な少女の声が聞こえたと思うと、腹部にかなりの衝撃を感じた。
「うぶゔゔゔゔゔッ!?」
 喉の奥からなにかがせり上がってくる。酸味と苦味を感じた。吐瀉物だ。考える間もなく、再び腹を責め立てられる。今度は堪えきれなかった。ミリアは盛大に吐き散らし、彼女の顔面の下半分を流動物が汚した。顎や首筋を伝い流れたそれが、制服の衿に染み込んでいく。
「うわあぁ、汚いよぉ……うわっ、くさい!」
 見誤った。まさか、ここまで厳重な警備が敷かれているとは。それに、今ミリアを責めているこの少女……この少女は、強すぎる。まともにやり合えば、ミリアには万に一つの勝機もないだろう。フリルに装飾されたゴシックロリータファッションを身に纏い、あどけない笑顔を浮かべている。外見に惑わされてはならない、と常日頃から自らに言い聞かせているのに。
 ……油断したか。いや、違うだろう。たとえミリアが万全だったとして、勝てるという気は欠片も起きない。
 ふわり、と身体が宙に浮いたかと思うと、次の瞬間には腹に少女の膝が炸裂していた。ミリアはほとんど未消化物の混ざっていない胃液を口から溢れさせ、己の吐瀉物に覆われた床面に倒れ伏した。
「あ゙……が…………ぐ、ぁ……」
 弱々しく埃まみれの床を掻くミリアの腕を、少女が踏みつけた。
(だ、ダメです……諦めては……どこかに、必ず勝機が……)
 顎を思い切り蹴り上げられ、ミリアの思考は吹き飛んだ。舌を思い切り噛んでしまった。口の中で鉄の臭いが広がった。続けざまに横面を蹴られ、
「げはっ!」
 吐いた唾液の塊には薄く血液が混じっていた。唇の端から仄赤い唾液が糸を引いて垂れる。
「うわぁ、お姉ちゃん汗だくだね……なんか汗臭い……」
 無垢ゆえに憚りを知らない少女の言葉が、ミリアの脳裡で響き渡る。
(汗臭い……わたしが……?)
 しかし、ミリアの思考を断ち切るようにして耳許でスパーク音が断続的に鳴った。……これはスタンガンだ。
「んふふ、汗くっさいお姉ちゃんにはお仕置きだよぉ〜♪」
 少女はミリアの首筋に電極を押し付けた。ミリアの背筋がぞくりとする。少女はスタンガンのスイッチを入れた。
「があ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!」
 身体中を走り抜けた電流は、激痛となって針のようにミリアの神経を責め苛んだ。明らかに市販のスタンガンの威力ではない。何かしら違法な改造が施されている。
「あはははは!! お姉ちゃんの声おもしろ〜い!」
 残酷に哄笑しながら、少女はなおもミリアの身体に電流を流し続ける。獣の断末魔のようなミリアの絶叫はますます喧しくなる。
「ぅ゙……ぁ゙……ぁ゙……」
 少女の気まぐれにより、束の間ミリアは電流責めから解放された。電極を押し付けられていた部位には痛々しい火傷が生まれていた。
 不意に、股間のあたりでなにかが弛緩したような感覚を覚えた。まずい、と思うこと暇すらなく、熱いほどに温かい液体がミリアの股間から染み出してきた。
「きゃああぁ!! お姉ちゃんおしっこ漏らしてるぅー!! いやだぁ! きたない! きたないよぉ!」
「ぅ゙……ゔぅ……」
 反駁することもできず、力の入らない指先で必死に地面を掴もうとするミリア。まだ立ち上がろうと足掻いているのだ。
「そんなきたないお姉ちゃんにはきたないきたないのお仕置きタァーイム!」
 スタンガンが太腿に押し付けられた。
「ぎあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!」
 窓からは月光が射し込んでいる。ミリアはこれから、少女との文字通りの死闘を繰り広げるのだった……


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