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敵キャラ・悪役キャラのリョナ

197敵女ファイト!【シャーマン編】:2020/01/05(日) 21:36:01 ID:uWLAKih.
【BGM:いつもの音楽】
竹藪を三人のシャーマンが駆けている。何か伝令の予定でもあるのだろうか。
「ムッ、止まれ」
先頭を走っていた一人が、後ろの二人を制止する。
前方から竹藪をかき分けながら、らんらんと光る二つの黄色い球が向かってきたのだ。
「何者だ!」
腰から剣を抜きシャーマンたちが身構える。徐々に近づいていくその球は、果たして闇に光る眼であった。
「!?」
シャーマンたちの前に現れたのは、赤い帽子に赤い服、更に銀の仮面のような顔をした怪人であった!」
「レッ●ファイト!」
そう高らかに叫んだ男__赤い超人レッ●マンは、ドタドタと不格好な姿勢でシャーマンに向かい突進した。
敵だ__そう一瞬で判断したシャーマンは先頭の一人が手を挙げた途端、後ろの二人が散開する。
「レッ●チョップ!」
言うが早いかレッ●マンは手刀を振り上げ、シャーマンに襲い掛かる。
「馬鹿め、素手でかなうものか! キエーッ!」
シャーマンはニヤリと笑みを浮かべ、レッ●マンに斬りかかった。
   ガキン! 
激しい音がして、闇に一筋の光が舞う。
「な…何ーっ!」
なんとレッ●マンは手刀一発でシャーマンのレイピアをへし折ってしまったのだ! 驚愕するシャーマンに向けレッ●マンは拳を振り上げる!
「レッ●パンチ!」
   ドゴォ!
「ギャアアアアーッ!」
鋭い一撃がシャーマンを襲い、シャーマンの細い体は一回転して十数メートル吹き飛ぶ。

【BGM:いつもの処刑用BGM】
拳を振り抜き、身構えるレッ●マンだったが、不意に殺気を感知し飛びのいた。
「イヤーッ!」
甲高い声と共に赤い三日月状の光弾が地面に突き刺さり、レッ●マンは西部劇のガンマンのように横に転がってこれを躱す。
刹那、竹を蹴って上から別のシャーマンが飛び込んできた! シャーマンはレイピアを構え一直線に降下してくる。
「死ねーーッ!」
だがそれを黙って受けるレッ●マンではない!
「レッ●ガード!」
そう言ってレッ●マンは近くに転がっていた最初のシャーマンの足を掴み、エイヤとばかりに振り上げた。
「な、何!?」
   ブスリ!
哀れシャーマンのレイピアは、同族の腹を突き刺した!
「お、お゛ァ゛アアアアアーッ!」
絶叫と共に肉の盾にされたシャーマンは夥しい血を吹き出し、その返り血を浴びたシャーマンは腰を抜かしてへたり込む。
「フンッ」
それを見て面白くも無いようにレッ●マンは肉の盾を投げ捨て、地面にたたきつけられたシャーマンはビクンと震えるとそのまま動かなくなった。
程なくして、その身体が赤い光に包まれ霧散していき、腹に突き刺さった剣が地面に落ちる。
「いや、そんな…イヤアアー!」
同族を手にかけてしまったショックで恐慌状態に陥った。
「エ゛アッ」
今がチャンスだ、とばかりにレッドマンはシャーマンに飛び掛かった。
「レッ●ネックハンギング!」
「ひぃッ」
両手で顔を掴まれ、生娘のような声を上げてもがくシャーマンであったが、レッ●マンの腕力に女の細腕で勝てるわけがない。
「ウリャア!」
足で剥き出しの腹を押さえつけると、レッ●マンは低い声と共に一気にシャーマンの細い首に力をかけた!
   ゴキリ!
「ア゛アアーッ!!!」
悍ましい声と共にシャーマンの首はねじ曲がり、そのままブチリと音を立てて引き抜かれた!
吹き出した血で竹が真っ赤に染まり、断裂した頚椎が音を立てて胴体から離れた。
ボロリと水色の横に割れた瞳を持つ片目が転げ落ち、地面に当たる前に光に包まれて消えてしまった。

「ひ、ヒィィィィィーッ!!!」
林の奥で絹を裂くような悲鳴が聞こえ、そのまま脱兎のごとく足音が闇の中に消えていった。
「ラァッ!」
畜生、一匹取り逃がした、とでも言いたいのか、レッ●マンは腹立たしげに地団駄を踏んだ。

しかしムーの人々を苦しめるシャーマンは今確かに2匹仕留めた。それだけでも素晴らしいことだ。
「ウム!」
何かを確認するかのようにレッ●マンは首を縦に振り、そのまま竹藪の奥に消えていった。
頑張れレッ●マン! 負けるなレッ●マン! 平和と正義を愛するレッ●マンは、明日も敵女と戦うのだ!

【続くかどうかはわからない】


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