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ムーンペタ@ムーンスレ緊急避難所
26
:
ナナシクラゲ
:2003/09/28(日) 20:20
長文支援用のスレが立て込んでいるようなので、こちら使わせていただきますー。
すみせん、一度、どこまで書きこめるか、テストさせてください。
1
草原の向こうに、ルプガナの町がようやく見えてきて、わたしはホッと安堵の吐息をついた。
わたしはムーンブルクの王女。邪神官ハーゴンの軍勢に城を滅ぼされ、彼を倒すために旅を続けている。古の勇者ロトの血を引く仲間、同盟国のローレシア王子とサマルトリア王子も一緒だ。
「疲れた?」
サマルトリア王子が、わたしの顔を覗きこむ。
「ううん」
わたしは首を振る。でも、本当はくたくただった。ムーンブルクの西にある祠を通り、砂漠を抜け、ドラゴンの角を超え――こんなに遠くまで旅をしたのは初めてだもの。
しかも、途中でモンスターたちがぞろぞろ出てくるし。
ムーンペタの街を出てからというもの、人里らしきところもなくて、野宿ばかりだったから、正直に言って疲労もよく取れなかった。
でも、わたしとは対照的に男の子2人は涼しい顔で、ちょっと悔しくなる。
体力自慢のローレシア王子はともかく、線の細いサマルトリア王子にも負けちゃってる気がして。
そりゃね、2人はわたしより前から冒険を始めているから、レベルが全然違うのは当たり前よ。それに、そもそも勝ち負けを競うようなことじゃないというのもわかってる。
わかってはいるんだけど……やっぱり、悔しい。いっそ2人を棺桶に放りこんで、しばらく1人で武者修行しようかしら。――なーんて、もちろん冗談だけど。
「ルプガナについたら、まずは情報収集だな」
ローレシアの王子が元気いっぱいって顔で話しかけてくる。くーっ、余裕の表情しちゃって。
見てらっしゃい。すぐに追いついてみせるんだから。
喉元まで出かけた「宿で休もう」という言葉を飲みこみ、わたしはにっこり微笑んで頷いた。
「そうね、港町だから各国の動向が入ってきてるでしょうし」
心配そうなサマルトリア王子の顔がチラリと目に入ったけど、気づかない振りをして先頭に立ってルプガナの町に入る。
町に一歩足を踏み入れた途端、それまで漂っていた潮の香りがさらに強くなったように感じられた。町の向こうには、青く広がる海が横たわっている。
町の規模はムーンペタとそれほど変わりはない。だけど人の多さは段違いだった。
情報を聞くのなら、忙しい人は避けた方がいいわよね。せわしなく行き交う人の流れの中から、暇そうな人間を見つくろう。
さて、誰に話を聞こうかな?
木樽に腰掛けているあらくれ→
>>11
へ
見慣れぬ鎧を着た兵士→
>>23
へ
のんびりと煙草をふかしている男→
>>4
へ
11
あらくれは世界中に仲間が散らばっていて、独自のネットワークを持っていると聞いたことがある。他では聞けないような話を教えてくれるかもしれない。
だけど、期待して近づいたわたしたちは、すぐにプーンと鼻につく臭気に気がついた。これはお酒の臭いだわ。
「んあ? 男には用はねえなあ。よお、後ろのねえちゃん! オレと一杯やらねえか? ひっく」
案の定、あらくれはしたたかに酔っぱらっていて、まともに話が聞けるような状態ではなかった。
あらくれの勧める酒を断り、未練ありげなローレシア王子をわたしとサマルトリア王子で引きずるようにして、元の場所に戻った。
兵士に話を聞く→
>>23
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男に話を聞く→
>>4
へ
もう宿へ行く→
>>7
へ
福引き所へ行く→
>>16
へ
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