[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
【一見さんも】アルカナハートSSスレ6冊目【いつもの人も】
1
:
名無しのアルカナ使い
:2011/08/21(日) 01:24:42 ID:exLGX43k0
新人さん、一見さんも遠慮なくどうぞ。
ジャンルも長編、短編、シリアス、ギャグ、パロディ、微エロ…何でもOK!
でも、キャラクターや設定の見方は人それぞれだから、激しく否定しまくるのはカンベンな!
アルカナハートBBS SSスレ保管庫
ttp://arcanasshokanko.blog91.fc2.com/
2chエロパロ板 アルカナハートでエロパロ2(ガチエロSSはこちら。18禁注意)
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1176400800/l50
前スレ【ペンネームは】アルカナハートSSスレ5冊目【M☆ランジェロ】
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/33739/1231088080/
埋まってたのでとりあえず立てました
90
:
名無しのアルカナ使い
:2011/11/22(火) 19:44:21 ID:RiS3Q/bo0
他所の文章をパクるのはやめろと言うに。夏休みを冬休みにしてもバレるから。
ttp://blog.livedoor.jp/minnanohimatubushi/archives/1700191.html
91
:
名無しのアルカナ使い
:2011/11/22(火) 20:46:13 ID:w8vluies0
>>68
>>90
他に趣味がない人なんだね…
92
:
名無しのアルカナ使い
:2011/11/22(火) 21:27:10 ID:bf0epzmUO
流石にパクりは酷いな
そのまま過ぎて笑ったわ
93
:
名無しのアルカナ使い
:2011/11/23(水) 08:10:47 ID:JyItELUkO
自分の文章で書かずに何が楽しいのかねえ・・・
94
:
名無しのアルカナ使い
:2011/11/23(水) 14:07:51 ID:ePipsNmEO
パクりはよくあるからどうでもいいけどそのパクりを擁護する奴がいるのが驚きだな
まぁ本人なんだろうけど
95
:
名無しのアルカナ使い
:2011/11/23(水) 20:01:28 ID:3y0Kbw9UO
ん? 誰も擁護してなくね?
96
:
名無しのアルカナ使い
:2011/12/05(月) 01:21:30 ID:r6OQI1PEO
久し振りです(^^)
アニメ化して欲しいですね(^^)
精霊庁が悪役で、12話みたいな感じの。
銀魂風アルカナハート2話
はぁと「たまにはこういうのも悪くない。」
はぁとは珍しく授業をサボっていた。深い意味などない。
色々嫌になったのだ。
続く
97
:
名無しのアルカナ使い
:2011/12/05(月) 22:40:52 ID:jZLAJHYQ0
おお、久々に投下来た
続き期待
98
:
名無しのアルカナ使い
:2011/12/06(火) 17:59:54 ID:jAXl52t2O
銀魂風アルカナハート第3話
今日、サキちゃんに笑われた。
はぁと「あれ?この問題わかんないよ。」
サキ「クスス。」
腹が立った。
一生懸命勉強したんだ。見返してやりたかったんだ。
もう学校なんか行かない。
久し振りに公園に来た。
たまには一人もいいな。
何も気にならない。
パルちゃん!
なんだ。いないのか。
続く
99
:
名無しのアルカナ使い
:2011/12/17(土) 01:58:09 ID:LoPDXQNAO
出来れば〇〇風とかじゃなくてオリジナルが読みたいのう
100
:
名無しのアルカナ使い
:2011/12/17(土) 02:33:24 ID:HtXlavX.0
オリジナルの持ち合わせはないよ、この人には
101
:
名無しのアルカナ使い
:2011/12/25(日) 01:44:41 ID:eLdnx.eoO
お疲れ様です(^^)
メリーChristmas!
[アルカナハートChristmasパーティー]
はぁと「乾杯!」
シャル「Christmasって良いわね。」
神依「そうだな。安らげる。」
リーゼ「騒がしいのは嫌い。」
こういうシーンが本編にもあって欲しかったな。
102
:
名無しのアルカナ使い
:2012/02/15(水) 10:39:20 ID:Q.iWP8pEO
age
103
:
名無しのアルカナ使い
:2012/02/16(木) 17:36:08 ID:5xgOUxGoO
ハッ!
ゼニアのまわりには先ほどと違う景色になる。
「・・・・・・ここは。」
そこは竹でできた塀に足元には石が敷き詰められている。
まるで昔の日本。
道を掛ける子ども達が来る。
ゼニアはそれを避けるが子ども達は何事もなかったように去る。
「(なぜこの場所へ来たんだ・・・・・・?)」
道を歩いていると近くで声がする。
「葦胤様。」
ゼニアはその声が聞こえた庭の方へ目を向ける。
「・・・・・・!」
「差し上げます。」
「これは、一体どうするのだ?」
「こうするのです。」
10歳くらいの少女に青色の髪飾りを着けてもらっている14歳くらいの少女。
「・・・・・・千年守。」
髪飾りを着けられる。
「恩にきる。」
ゼニアがしばらく見ていると近くで激しい声がする。
「!!」
4メートルくらいの化け物が現れる。
「こいつら・・・、この時代にも・・・・・・」
「・・・葦胤様!」
「隠れていろ!」
ゼニアは化け物に対抗するがイディナロークも効かず、化け物に押されて倒れる。
「うわっ・・・・・・」
化け物はゆっくりとゼニアに寄って来る。
「こいつら、この頃は盛んだったのか・・・・・・」
化け物は手で切り殺そうとしゼニアは驚きのあまり目を伏せる。
しかし、攻撃は来ない。
「・・・・・・?」
目を開けると化け物には立てに大きく斬り込みが入っている。
化け物は二つに割れて消滅する。
その途中から化け物の向こう側に金色に光る謎の人物を見る。
「・・・・・・・・・・・・。」
それをただ呆然と見ているとゼニアの近くに黒いトンネルが開きその中に引き込まれる。
104
:
名無しのアルカナ使い
:2012/02/23(木) 18:02:59 ID:EkjhpCO.O
宿直室、
日本聖霊庁の職員が休んでいる。
「今日も大変だったな、でも、あれでもいろんな世を正してる人なわけだし。」
小さな鏡を見ながら自分に言う。
「がんばれ私。 自分の気持ちを押し殺してでも、彼女をうまく誘導していかないと。」
そう言って離れると鏡の中はまるで水面に小さな円形の波のようなものが出てくる。
職員はシャワーで流し、体を拭いているところだった。
「愚かな奴だ・・・・・・」
「!?」
どこかから声が聞こえてくる。
「だ・・・、誰・・・・・・?」
「まるで操り人形だな。」
職員は声のする方を見ると、鏡に黒い人影が見える。
「もうお前は誰の下にもつく必要はない、俺が手を貸してやるよ。」
鏡を見る職員の目が黒くなりだす。
105
:
名無しのアルカナ使い
:2012/02/24(金) 23:03:35 ID:bVItjAiMO
聖女たちがまつわる話してるところを見たい
106
:
名無しのアルカナ使い
:2012/03/06(火) 18:31:51 ID:A4W58hNwO
頼子「あれ、リリカが本を読んでるなんて珍しいね」
リリカ「アタシだってそーゆー時くらいあるのさ」フッ
頼子「ハイハイ、で、何を読んでたの?」
リリカ「ステップファザー・ステップ」
頼子「あぁ、今ドラマやってるよね」
リリカ「うん。でも、ドラマと全然話が違うんだよね」
頼子「そうなの?」
リリカ「先生のキャラ違う上にあんな絡んでこないし、そもそも原作は泥棒やめてない」
頼子「地上派で泥棒はまずいからかな」
リリカ「だろうねぇ。それにどっちかって言うとホームドラマじゃなくてミステリーだし」
頼子「設定的にホームドラマの方がやりやすかったのかもね」
リリカ「これがアニメなら『原作レイプってレベルじゃなえぞ』とか騒がれてそう」
頼子「まあドラマはドラマで面白いと私は思うけど……」
リリカ「設定に助けられてるけどね。ドラマパート以外はちょっと」
頼子「そういえば今気づいたんだけど、この作者さんってブレイブストーリーの人だよね」
リリカ「あー、あれも原作と比べると……」
頼子「これが原作厨か……」
107
:
名無しのアルカナ使い
:2012/03/19(月) 18:34:16 ID:yf0FR2H2O
お久し振りです。
ぴたテン風アルカナハート
朝は嫌いだな・・・。
ある朝、はあとはいつもの様に起きた。
何かするでもない。
自分からコミュニティに入れば楽しいのだろうが、それもいただけない。
自分勝手ではない。
本当は友達が欲しい。
それを素直に言えないだけだ。
続く
108
:
名無しのアルカナ使い
:2012/03/20(火) 04:31:52 ID:niQl1nWoO
ぴたテン風アルカナハート2
はあとは朝早く起きた。
また今日も同じか。
同じ様な日々を送って、同じ様に寝る。
朝起きて、夜寝る。それだけ。
鏡をふと見ると、鏡の中の私が笑った。
「さあ、すべてを壊しに行こう。」
神社
はあとは、神社でひたすら、その辺を乱した。
このは「何をやってるでござるか?」
犬が騒ぐ。それもいいか。
私は犬を掴み、ぶん投げる。
神依「何をしてるんだ!」
うるさいなあ。
私は神依に襟首を掴まれる。
私も、もっと早く、私を支えてくれる奴に会いたかったなあ。
バン。ほっぺたに痛い衝撃。
ジャキ!
刀を首に向けられた。
はあと「ハイハイ、帰りますよ。」
ふてくされた様に帰る私。
まだ神依は睨んだままだ。
続く
やっと、生活が落ち着いてきました。執筆に没頭できそうです。
109
:
名無しのアルカナ使い
:2012/03/20(火) 12:16:16 ID:niQl1nWoO
ぴたテン風アルカナハート3
このはの事件から学校で、私はハブにされた。
私に原因があるのだろうが、怪訝な対応をされたのだ。
はあと「サキちゃん。」
サキ「やめて、来ないで!」
こうなることはわかっていた。邪険にされてもいい。
昼休み。
露骨なハブだ。
バスケの練習で一人外される様なもの。
続く
110
:
名無しのアルカナ使い
:2012/03/20(火) 13:35:38 ID:niQl1nWoO
ぴたテン風アルカナハート4
はあと「・・・ふう。」
はあとはため息をついた。
一人の方が気楽だ。
何も気にならない。
淋しいな・・・。
一人でゲームをしても飽きるしつまんない。
喫茶店にも客が来なくなった。
続く
111
:
名無しのアルカナ使い
:2012/03/20(火) 14:15:34 ID:niQl1nWoO
ぴたテン風アルカナハート6
誰も来ないのもいただけない。
退屈が続くだけだ。
これなら以前の馬鹿をやれた方がよかったかな。
現実逃避は簡単だが、それも飽きる。
ボタン一つで、退会ボタンを押してmixiを退会して急に淋しいのと同じだ。
ドンドン。
クラリーチェ「あらら、すっかりここも淋しいな。何かあったの?」
はあと「・・・言いたくない。」
言いたくないこともある。
続く
112
:
名無しのアルカナ使い
:2012/03/20(火) 15:52:19 ID:niQl1nWoO
ぴたテン風アルカナハート7
はあとは退屈だった。
何もない日々がこんなにもつまらないものだったとは。
つまらないものはつまらない。
どくさいスイッチのボタンを自分で押したのは自分だ。
自分勝手に孤独になり、ハブにされる。
クラリーチェ「暇してんなら、働かない?」
続く
113
:
名無しのアルカナ使い
:2012/03/20(火) 17:49:48 ID:niQl1nWoO
ぴたテン風アルカナハート8
はあと「正気ですか?」
クラリーチェ「気が乗ればですが。」
はあとは参加することにした。
学校は休学し、仕事に専念する事。
それも良いな。
とりあえず、やるか。
続く
114
:
名無しのアルカナ使い
:2012/03/20(火) 18:44:10 ID:niQl1nWoO
ぴたテン風アルカナハート9
私もつまらない選択肢をとったなあと思う。
あのままおとなしくしていれば、楽しめたのに。
まあでも、それはそれだ。
これからは自分の足で生きていこう。
115
:
名無しのアルカナ使い
:2012/03/20(火) 20:21:11 ID:niQl1nWoO
ぴたテン風アルカナハート9
時の流れも早いものだ。ブームも去れば去ったで何も残らないな。
ラノベが9巻以降つまらないのと同じだ。
はがないも6巻で終わらしたら名作になっただろうに。
精霊庁の仕事は喫茶店より楽しい。
それもよいな。こういうルートも悪くない。
バットエンドに見えて、一番懸命で正しかったりする。
幸せとは崩れやすいものだ。
116
:
名無しのアルカナ使い
:2012/03/20(火) 22:32:10 ID:niQl1nWoO
ぴたテン風アルカナハート11
飽きたこともあるが、今は今を信じてやるだけだ。
精霊庁の仕事も楽しい。
続く
117
:
名無しのアルカナ使い
:2012/03/21(水) 12:59:32 ID:oJWMOnHAO
ぴたテン風アルカナハート14
はあとは退屈していた。
精霊庁の仕事は楽しいが疲れる。
疲れるのは良いんだがな、やる気が出ない。
118
:
名無しのアルカナ使い
:2012/03/23(金) 04:40:39 ID:vSMDFVSU0
ホテリアーが読みたいな
119
:
名無しのアルカナ使い
:2012/03/23(金) 18:48:08 ID:2tXTxqPcO
ぴたテン風アルカナハート14
はあと「退屈だあ。」
はあとの退屈は直らない。
精霊庁の仕事は楽しいが、ワンパターンで退屈だ。
退屈は直らない。
書類をパソコンで打つだけ。
ふと、昔の馬鹿をやってたガキの頃に戻りたい気になる。
ガキの頃は楽しかった。世間に色目も使わず、楽しかった。
私はあの景色が大好きだったのだ。
私はあの世界が大好きだったのだ。
淋しいもんだな。自分で自分の世界を狭くした。
ふと窓から外を見ると、かつての仲間が歩いていた。
一度壊れたパズルは直らない。
続く
面白いですね(^^)
アニメ化だなあ。
120
:
名無しのアルカナ使い
:2012/03/24(土) 06:37:37 ID:o2vkGHmQO
リリカ「このあいださ」
頼子「ん?」
リリカ「パパと買い物行ってきたんだけどね」
頼子「相変わらずパパ大好きだよね。リリカ」
リリカ「パパは世界一カッコイイからね。でさ、帰りに喫茶店に寄ったのよ」
頼子「うん」
リリカ「で、まぁしばらくは何事もなくお茶してたんだけど……」
頼子「けど?」
リリカ「アタシとパパの通路を挟んで隣の席に、見るからにオタクっぽい2人組が座ってさ」
頼子「あー、もうオチが読めた」
リリカ「え、マジで?……まぁ、その2人が色々、なんだろ、漫画とかゲームかな。とにかくそういうのテーブルの上に並べながら話し始めたわけ」
頼子「そしてその漫画は百合漫画でしたってオチだよね」
リリカ「よくわかったね」
頼子「いや、わかるよ……」
リリカ「なんで?」
頼子「……リリカってさ、結構、なんていうか、興味持ったら行動早いよね」
リリカ「早さこそが何よりも最上位!」
頼子「そういうのはいいから」
リリカ「ごめん」
頼子「……その、見えてるから」
リリカ「え?」
頼子「鞄から、はみ出してるから……漫画」
リリカ「!!??」
頼子「まあ、その、漫画は私もよく読むし……」
リリカ「いや、これは、その……」
頼子「あー、まあ、先にその喫茶店の話をして私の反応を見たかったんだろうけど……」
リリカ「うぐ」
頼子「私も、その、同性愛については別に、えーと、否定はしないし……」
リリカ「こんな雰囲気になるとは思わなかった!こんな雰囲気になるとは思わなかった!」
頼子「大事なことだよね」
リリカ「そういうのはいいから」
頼子「ごめん」
リリカ「…………」
頼子「…………」
リリカ「……ねえ、ヨリコ」
頼子「……なに?」
リリカ「同性愛、否定しないって言ったよね」
頼子「あ……」
リリカ「……アタシとヨリコって、その、どうかな?」
頼子「……///」
121
:
名無しのアルカナ使い
:2012/04/02(月) 01:03:01 ID:iUqJJd1U0
夜の広場、
神依と舞織が来るがあたりを見渡しても誰もいない。
「ここで間違いはないのだな。」
「はい、多数の怪(あやかし)の反応だったのですが。」
「では逃げたとでもいうのか?」
「久し振りだな、千年守。」
「・・・・・・滝尾?」
神依たちの前に現れたのはボンテージのような姿の聖霊庁職員である。
「なぜだ、なぜお前が・・・」
「千年守様、彼女からすごい妖気を感じます。」
「お前に封印されて、すげえイライラしてんだよ。 600年も恨んでたんだぜ。」
「貴様・・・・・・、 滝尾から放れろ!」
「テメェはよう、こいつの気持ち考えたことあんのかよ?」
「・・・・・・。」
「こいつクソ真面目にやってたってのに、当のテメェはなんだ、怠けてたんじゃねえのか。」
「それにこいつはもう俺のだ。 お前らの指図は受けねえ。 今ここで死に、人間どもを餌にしてやる! 封印されてた前と恨みの念も違うからなあ!」
122
:
名無しのアルカナ使い
:2012/04/13(金) 18:21:34 ID:BvTpO/S.O
久しぶりに何か書こうかな・・・明るいのがいいな、春だし。
123
:
名無しのアルカナ使い
:2012/05/28(月) 03:14:54 ID:79i8u.MMO
「ウェルカム・トゥ・ネオサイタマ」 #1
空には髑髏のような満月。それを覆うように重なるイカスミめいた暗黒の雲は汚染物質を大量に孕み、今宵も静かに重金属酸性雨を降らせていた。世界中が電子ネットワークで網羅され、精巧なものから劣悪なものまで様々なグレードのサイバネティック技術がそこかしこに溢れかえるほどに普遍化した世界。科学技術の発展によるきらびやかな未来への展望など稚気じみた夢であったと、当時を知る人々は口を揃える。
灰色のメガロシティに棲む人々は、夜な夜なサイバースペースへと逃避しては仮初めの快楽を貪り続けるばかり。その暗く重い甘やかなまどろみの外では、政府よりも遥かに力を持つ暗黒メガコーポの巨大ビル群がそびえ立ち、中でも周囲を威圧的に見下ろす一棟の巨大建造物、マルノウチ・スゴイ・タカイビルの最上階展望エリアでは今も国家を背後から操作するカチグミたちがトクリを傾けあい街路を這うように行き交う人々を侮蔑的に見下ろしていた。
ここはネオサイタマ。関東大事変の後、崩壊した中央集権制度を無理に関東へ止めようと英国精霊庁の介入を阻止すべく強硬な鎖国体制を敷いたことで誕生した、歪かつ新たな日本の中心地である。
ビル街では攻撃的なまでの光量を誇る原色のネオンサインが洪水のように溢れている。空が一年の大半薄い暗黒の雲に覆われるネオサイタマに棲む人々にとっては太陽よりも親しみのある光だ。ふいに空からネオンサインよりも強烈な光が地上に向かって放たれる。「ビョウキ」「トシヨリ」「ヨロシサン」、サーチライトによって地上に照射されるそれらの光文字の放たれる先を辿って空を見上げると、ヨロシサン製薬の巨大コケシツェッペリンが二機、地上を睥睨するように飛び交っていた。
人々の視線を強烈な光によって集めたその先、コケシツェッペリンの胴体部分に備え付けられた巨大モニターでは、大人気オイラン・ドロイド・デュオ「ネコネコカワイイ」が目元をサイバーサングラスで隠し、軽やかなサイバーステップを踏みつつ来週発売のニュー・シングル「ほとんど違法行為」を歌い上げている。
124
:
名無しのアルカナ使い
:2012/05/28(月) 03:17:44 ID:79i8u.MMO
「キャー!ネコネコカワイイ!カワイイヤッター!」路上を行き交う人々の中で小さな女の子が足を止め、上空のコケシツェッペリンに釘付けになっていた。小さな腕いっぱいに花束を抱えたまま、上空の映像に合わせ両足をWの字にして飛ぶ「ネコネコ・カワイイジャンプ」を繰り出す。「コラッ、タモミやめなさい」その姿を母親のミトコがたしなめる。「ハーイ」「もう、せっかくのお花。お爺様が悲しむから、ね?わかるでしょ?」「ゴメンナサーイ……」「うん、それじゃあそこでワタアメ買ってあげようね」「えっ、ホント?ヤッター!」少女は再びネコネコ・カワイイジャンプを繰り出した。
キャバァーン!無人ワタアメ販売機にミトコが100円を投入すると、電子ボードに「ちょっと待つ」という文字があらわれる。メッセージに従いしばらく待つと、内部に設置された割り箸を中心に高速で雲のような砂糖が巻きつきはじめた。花を母親に渡し、思う存分ネコネコ・カワイイジャンプを繰り返す娘を、ミトコは今度は黙ったまま、困ったような、しかし幸福そうに微笑みながら見つめていた。
二人は先日この付近でおきた爆発事故によって亡くなった祖父を訪ね、その他大勢の死者たちとの合同献花台へ花を手向けようとやってきたところだった。祖父はタモミの誕生日プレゼントを買いに出かけ爆発事故に巻き込まれて死んだが、ネオサイタマ市警は事故の詳細について一切の説明を拒んだ。爆発事故当時、周囲には異常な濃度の精霊力の痕跡が残っていたという噂が一時的に流れたが、ネオサイタマ市警とオムラ・インダストリによる共同調査の結果そのような事実は存在しないと結論された。精霊力を感知したと発表したのは事故現場付近にオフィスを構える民間研究所であったが、事故からしばらく後、研究員たちが次々と行方不明になり、研究所はあえなく閉鎖に追い込まれた。その際、研究員たちの行方不明と時期を同じくして街外れの路地裏でネギトロめいた惨殺死体が次々と発見されていたが、それらの事件は一度として関連付けられることはなかった。
125
:
名無しのアルカナ使い
:2012/05/28(月) 03:23:06 ID:79i8u.MMO
恐らく、いや確実にあの爆発事故はただの事故ではないのだが、ここネオサイタマでは暗黒メガコーポにとって不利益になる出来事は全てもみ消される運命にあるのだ。ミトコやタモミたち一般市民が生涯触れることのない、恐るべき暗い世界がこの世には存在している。しかし「ブッダも見てないけど大丈夫」というコトワザにあるように、知らない方が彼女たちにとっては幸せなこともあるのだ……。
ミトコとタモミが向かう献花台は、事故に巻き込まれた人々の魂を鎮めるための巨大なモニュメントとして爆発現場後に建立されていた。現場近くに設置するのは当然のことだが、その威圧的なまでの巨大なモニュメントから現場についての無用の詮索を拒む排他的アトモスフィアを感じるのは気のせいだろうか。
そして、その巨大モニュメントを眼下に一望できるビル屋上、そこは周囲のビル群とはどこか異なる雅な意匠を施されている。屋上の四隅には平安時代から伝わるモチーフであり、特にキョート・リパブリックでは人々に馴染み深く、そして非常に重要視される四種の動物「ドラゴン、ゴリラ、タコ、イーグル」の石像が周囲を見張るように設置されている。そこにいま、一つの小柄な影があった。
白と黒のコントラストが印象的な典型的スクール・ブルマ体操着に、地面に擦れるほど長く垂れ下がった赤いマフラー姿の少女。体操着と鋼鉄製の額当てには一族に伝わる伝説の聖獣「ヤブイヌ」のモチーフが厳かに刻まれている。少女の目線は冷たく、そして遠くを見据えるように鋭く研ぎ澄まされ、口元はマフラーがメンポの役割をして覆っており表情は一切読めない。しかし少女の身体は普通の人間には存在しえないものを備えていた。頭部に生えた犬めいた大きな耳と、防弾防刃ブルマに特注で開けさせた穴から飛び出すふさふさとした尾。風を感じ、音を聴く度に小さく揺れるそれらは、目よりも、口元よりも雄弁に少女の緊張を示していた。
126
:
名無しのアルカナ使い
:2012/05/28(月) 03:24:03 ID:79i8u.MMO
「例の爆発事故、どうやらカスミガセキが関連しているらしいな」少女に向かって唐突に投げかけられる言葉。いつの間にかビル屋上へ出るための扉にもう一人の影が現れていた。扉にもたれ掛かる姿は一見気だるげだが、その身には実際とてつもないカラテが満ちており、どんなアンブッシュを仕掛けられようともイアイドーによる瞬間的な対応が可能だった。
「ハッ、どうやらそのようです」「被害者の中に元ドレクスラー機関研究者の老人がいたと聞いたが」「ハッ」「何か関わりがあるのだろうな?」「それはまだ解りませぬ。しかし、現場には精霊……いえ、ニンジャソウルの痕跡が残っていました」「ほう」「気配から、恐らく例の魔族かと」「フム……では」「ハッ、捕まえます」「インタビューが必要だ」「インタビューします」「よし、ゆけ!コノハ=サン!」
「Wafooooooooooooooooooooooo!」
127
:
名無しのアルカナ使い
:2012/06/20(水) 22:02:02 ID:OoDlqekUO
アルカナハート4・RE
リリカ「さあ今日は聖霊庁主催の格闘大会だよー!提供はリリカ財閥でお送りします♪」
闇はあと「・・・久し振りだ。この町、私を見捨てた親友達、壊してやろうか。」
VSクラリーチェ
クラ「あらあらまあまあ、まさか貴方まで来てたんですか。」
闇はあと「・・・死ね!」
続く
テストアップ
128
:
名無しのアルカナ使い
:2012/06/21(木) 11:20:44 ID:6baPfL5QO
2話
勝利!
闇はあと「魔族上がりのゴミが、聖霊庁も、皆も、全部消す!」
闇はあとは、意気揚々と去っていった。
ヴァイスは後悔していた。
あの時きづいていれば、救えたのに。
はあと「ヴァイスちゃん。一緒に聖霊庁ぶっこわそうよ!あいつらは弱い者いじめてんだよ!」
ヴァイス「そんなことする訳ないでしょ!」
知らなかった。
ヴァイス「この書類は、まさか聖霊庁は・・・!」
ミルドレッド「アハハ、気付いちゃった!面白い。でさ、ばらさなかったら、聖霊庁の役員にしてやってもよいよ。ジャキン」
ヴァイス「く・・・・。」
はあと「皆の為なんだ!幸せになれるんだ!私がやらなきゃ!」
サキ「ふふふ、はあと、私も協力してあげるわよ!」
わざと警備にひっかかるサキ
はあと「助けて、さきちゃん!」
シャル「協力してくれてありがとう。」
サキ「いえいえ。」
はあと「サキちゃん!私を売ったのか、私を売ったのか!」
所詮こんなもんだ。
マスコミからもバッシングされ、アルカナまで奪われた。
兵藤「はあとさん!一言お願いします!」
はあと「・・・死ね・・・・!」
誰かが助けてやればよかった。
しかし、マスコミははあとばかり攻撃した。
129
:
カスミソウ
:2012/07/16(月) 23:55:10 ID:1C.4Nu/20
久しぶりにSS投稿させて頂きます。今回は頼子メインのお話です。
短くまとめるつもりではありますがしっかりと納得できる出来にしたいです。
注意:この作品には頼子に対する若干のいじめ要素が含まれています。でも最後はハッピーエンドで終わらせます。
130
:
カスミソウ part1
:2012/07/17(火) 00:06:09 ID:VSZWXy6U0
ガチャッ パタン
学校から帰宅した私はただいまも言わずに自分の部屋に入り、鞄を持ったままベッドにうつ伏せになった。
疲れていたわけじゃない。泣いてグシャグシャになってしまった自分の顔を隠してしまいたかったからだ。
思い出す度に心がズキズキと痛む。涙がとめどなく出てくる。
それは、今日の放課後にリリカと下校する時の事だった・・・・
タッタッタッタ・・・・!
頼子「ハァッハァッ・・・!リ、リリカー待ってよー!」
リリカ「待ったなっいよーん♪ほらほらヨリコー!早く行かないと新しいアイスクリーム屋さん売り切れちゃうっしょー♪」
頼子「ア、アイスクリームは売り切れるけどアイスクリーム屋さんは売り切れないよー・・・ってもうあんなところにいるよー・・・」
私は必死に追いつこうとしたけれど圧倒的に足の速いリリカと横に並べるはずもなく、ばたばたと情けなく廊下を走っていた。
と、次の瞬間
頼子「・・・!きゃっ!」
女子生徒A「うわっ!」
突然教室のドアが開き、中から出てきた人にぶつかってしまった。
頼子「あいたた・・・あっ!ご、ごめんなさい!私ちょっと急いでて・・・あの、大丈夫ですか?」
女子生徒A「・・・ってーな。」
頼子「えっ・・・?」
女子生徒A「いてーなって言ったんだよ!何廊下走ってきてんだよ、この馬鹿!」
いきなり胸倉を強く掴まれ、私は恐怖から足がすくんで動けなくなってしまった。できる事といえば・・・
頼子「あ・・・ごめんなさい・・・ごめん、なさい・・・うっ」
女子生徒A「アンタ謝れば済むとでも・・・!」
女子生徒B「もうやめときなよーA子ー」
女子A「うるさいな!こいつマジむかつくんだって!」
女子B「・・・合コン遅れるよ?」
合コン、という言葉が出るとそのA子と呼ばれる人は舌打ちしながら私を解放した。
頼子「げほっ!げほっ!」
A子「ったくよー・・・行こう、B子。」
B子「あいよー」
2人は私に背を向けながら階段の方に歩いていった。私も早く昇降口に行かないと・・・リリカが待ってるもんね。
B「・・・だからあんな不細工眼鏡の事なんてどうでもいいってー。」
えっ・・・?
A「でもマジ腹立たない?ああいうなんていうか・・・スットロい感じの奴!(チラッ)」
B「それはわかるwww合コンとかじゃ真っ先に男から見切りつけられそうだよねwww」
A「だしょー?やっぱイケメン高学歴はあたし達みたいなしっかりした女の子を選ぶもんだよねー(チラッ)」
不細工・・・・眼鏡・・・・私・・・?
A「髪型も変だしさー、みつあみ?いつの時代の人間だっつーの!(チラッ)」
みつあみ・・・可愛いよ・・・?お母さんもお父さんもみつあみ可愛いねって・・・言ってたもん。
B「だってしょうがないじゃんwww不細工なんだもんwww」
A「そうだねー!だって不細工なんだもんねー!キャハハハハ!」
廊下中に響き渡るような大きな声で話しながら二人は階段を下りていった。
不細工・・・私・・・可愛くない・・・のかな?
みつあみ・・・似合ってない・・・のかな?
体中の力が抜けて、私は廊下に座り込んでしまった。瞳からはぽろぽろと涙がこぼれ、止まらなかった。
今日まで生きてきた自分を。自分の存在を。全てを否定されてしまった感じだった。
頼子「私・・・誰からも・・・好きになってもらえないの・・・かなあ?」
131
:
名無しのアルカナ使い
:2012/07/22(日) 04:24:58 ID:knbLdMpsO
続きはまだかね?
132
:
カスミソウ part2
:2012/07/24(火) 15:27:19 ID:jSPB.z/A0
あれからどれだけの時間が経っただろう・・・30分?1時間?いや、きっと5分も経ってはいないだろう。
誰もいなくなった廊下に座り込んでただ泣いているだけ。その時間が私にはとてつもなく長く、辛かった。
頼子「・・・あっ・・・リリカ・・・急がないと・・・帰っちゃう・・・よね。」
鼻をすすりながら、私はまだ言うことを聞いてくれない両足に力を込めて立ち上がった。その瞬間・・・
リリカ「ヨーリーコーーーーーーー!」
頼子「ってひゃあ!?」
階段の下からびっくりするくらい大きなリリカの声と足音が聞こえてきた。きっとなかなか降りてこない私にしびれを切らしたのだろう。
リリカ「がるるるるー!ヨリコはどこだーーー!?って、居たーーーー!」
頼子「リ、リリカ・・・」
リリカ「もーーー!ヨリコってば足が遅いにもほどがあるっしょー!?ホラ、早くアイス食べに行くよー♪」
頼子「わっわっ!急に手を引っ張らないでよー。」
リリカ「んー?手を引っ張るのが嫌ならー・・・腕組みするっしょ♪」
頼子「ひゃっ!?・・・もーリリカったらー・・・」
満面の笑みを浮かべてくっついてくるリリカを見ていると、さっきまでの嫌な気持ちが全部消えてなくなってしまうかのようだった。
そうだ・・・もう忘れよう。ただ悪口を言われただけじゃない。
こんな事で大切な親友を心配させたら・・・絶対だめだよね!
みーんみんみんみん・・・
リリカ「んー!あのソフトクリーム、結構なかなかイケてたって感じー?最高っしょー♪」
頼子「それ感想がよく分からないよー・・・ふふっ」
新しく出来たというアイスクリーム屋は非常に美味しかった。これから夏本番だしきっと繁盛するだろうな、と私は思った。
リリカ「また食べに行こうね!ヨリコ!」
頼子「うん!」
リリカと楽しく会話をしていると、あっという間にお別れをする場所まで来てしまった。
本音を言うと・・・今日はずっと一緒にいて欲しい、という気持ちでいっぱいだった。でも・・・しょうがないよね。
頼子「じゃあね、リリカ。あんまり夜遊びばっかりしてちゃ駄目だよ?体壊しちゃうんだから。」
リリカ「はーい♪・・・っとところでヨリコー」
頼子「?」
リリカに呼び止められた私は何かな?と思いゆっくりと振り返った。するとそこには・・・
たとえどんなに命乞いをしようとも。どんなに泣き叫ぼうとも。決して許さぬ。
そんな凶悪なオーラを放つ本物の悪魔が一人。夕日に照らされていた・・・
リリカ「・・・・ヨリコを泣かせたのって・・・誰?」
133
:
カスミソウ part3
:2012/08/02(木) 22:01:31 ID:XJ/SPVhY0
頼子「えっ?リリカ、何を言って・・・」
リリカ「ねーヨリコ・・・誰?」
リリカが私のほうにゆっくりと近づいてきた。顔は笑っている・・・が目は全く笑っていない。
頼子「な、何を言ってるのか・・・私にはわからないよ・・・」
リリカ「じゃあ・・・この涙のあとはなんなの?」
頼子「えっ・・・?」
リリカは唇をゆっくりと私の頬に近づけるとぺろりっ、と舌で舐めた。
頼子「ひゃっ・・・!」
リリカ「アタシには・・・隠せないんだからね?」
(怖い・・・怖いよリリカ・・・どうしちゃったの?)
明らかにいつもと違う雰囲気のリリカに私はまた泣き出してしまいそうになった。
頼子「・・・リリカぁ・・・」
リリカ「あっ・・・ごめん、ヨリコ」
リリカは自分が明らかに私を怖がらせていると気づき、すぐさま身に纏っていた殺気にも似たオーラを消した。
リリカ「・・・・・」
頼子「・・・・・」
私達の間に沈黙が流れた。リリカは申し訳なさそうに俯きながら時折チラチラと私の様子を伺っていた。きっと私が話しかけてくれるのを待っているのだろう。
(・・・本当に、ただ悪口を言われただけなんだから。リリカに心配なんてかけちゃいけないんだから・・・)
うん、と心の中で頷くと私はゆっくりと口を開いた。
頼子「・・・転んだの。」
リリカ「へっ・・・?」
頼子「さっき・・・学校でリリカを追いかけてた時に・・・転んじゃって・・・痛くて・・・それで泣いちゃったの。」
リリカ「・・・そ、そうなんだー!もーヨリコってばドジっこすぎるっしょー!そういうのはハートの役回りっしょー?あはははー♪」
頼子「や、役回りだなんて愛乃さんに失礼だよーリリカー・・・ふふっ」
(良かった、なんとか信じてもらえたみたい。ごめんねリリカ、嘘ついちゃって・・・)
私は言いようのない罪悪感を抱きながら、リリカに背を向けて帰ろうとした。
頼子「じゃあリリカ、また明日ね!そろそろ帰らないと晩御飯に間に合わな・・・」
リリカ「・・・嘘でしょ。」
頼子「えっ?」
リリカ「何で・・・何でそんな嘘つくの!ヨリコ!」
134
:
名無しのアルカナ使い
:2012/08/05(日) 05:15:01 ID:XY/gcB7sO
よりリリ良いね
135
:
カスミソウ part4
:2012/08/07(火) 23:45:06 ID:Mx7WOBnI0
夏の夕暮れを告げるひぐらしの合唱を打ち破るかのように、リリカは大声で叫んだ。
リリカ「アタシって・・・アタシってそんなに頼りにならないのかな?トモダチの悩み一つ聞いてあげられないくらい・・・!」
リリカは肩を震わせながら、搾り出すような声でそう言った。
リリカ「そりゃアタシは・・・不真面目だし・・・あんま頭もよくないし・・・相談なんかしても・・・何にも力になってあげられないかもしれない・・・けどサ。」
頼子「リリカ・・・」
リリカ「だけどアタシはヨリコが大好きで・・・ヨリコは・・・ヨリコだけは・・・特別だから・・・本当のトモダチだって思ってるから・・・苦しんでる姿なんて見たくない。なんでも相談して欲しいのに・・・!」
大好きだから。特別だから。本当の友達だから。
リリカの言葉の一つ一つが。私の心の奥底に深く突き刺さった。
(リリカが私の事を・・・そこまで想っててくれたなんて・・・!)
私の瞳からは再び大粒の涙が溢れ出していた。リリカから私に向けられた暖かい気持ち・・・愛情にも似た気持ちが確かにこの心に届いていた。
頼子「リリカぁ・・・」
リリカ「ヨリコ・・・アタシ・・・アタシもう何がなんだかわかんなく・・・なっちゃった・・・」
そう言うとリリカは私に背を向けて小走りに夕日の中へと・・・消えていった。
私のついたつまらない嘘が。リリカの優しい気持ちを傷つけてしまったのだ。
頼子「・・・ごめんね・・・ごめんねリリカ・・・本当にごめんなさい・・・」
リリカの後ろ姿が見えなくなってから、公園で一人泣き続けて家に着くころには・・・既に日が暮れていた。
136
:
名無しのアルカナ使い
:2012/08/08(水) 19:59:55 ID:Bs6qIX1c0
ジャー!ゴボゴボ…ガチャ…
リリカ「うぅ〜…ア…アイス食べ過ぎた……」
リリカが青い顔をして両手で腹を抑えながらトイレから出てきた。
つい先ほどリリカは暑いからといって一人でアイスを50本ほど平らげてしまったのだった。
リリカ「や…やっぱりアイス50本は食べすぎたわ…うぅぅ……」
ぴ〜!ごろごろ〜!きゅっきゅるるるるるるるぅぅ〜!げりっげりりぃぃぃ!
リリカ「はぅっ!ま…また来たぁ…!」
突然リリカの腹からエグい音がなった。
リリカ「あ…!やば…ま…また…ト…トイレ〜!」
腹から音がなった瞬間にリリカは腹を抑えていた両手を瞬時に尻を押さえてトイレに猛ダッシュしていった。
どどどどど!ガチャ!バターン!カチッ!
リリカはそのままトイレに駆け込んだ。
137
:
名無しのアルカナ使い
:2012/08/08(水) 23:37:24 ID:qeZzBSgc0
萎えたわ
138
:
名無しのアルカナ使い
:2012/08/10(金) 11:30:41 ID:kE06/KgsO
>>136
続きはまだかね?
139
:
名無しのアルカナ使い
:2012/08/10(金) 13:47:03 ID:R8jTfii2O
自演乙
140
:
名無しのアルカナ使い
:2012/08/10(金) 15:24:40 ID:DsMSv.1.0
カスミソウの続きが読みたい…
141
:
名無しのアルカナ使い
:2012/08/11(土) 00:29:41 ID:4tJBe6XcO
うーむNGワードが分からなくて投稿できないぜ。こりゃ書き直ししかないか・・・
142
:
カスミソウ part5
:2012/08/13(月) 23:04:51 ID:ZJkNt85Y0
今の時刻、午後11時。私は帰ってきてからの数時間、ぐっすりと眠ってしまったようだ。
(自分で思ってたよりも・・・疲れてたのかな・・・)
そんな事を思いながらもとにかく家族に顔を見せにいこうと思い、部屋を出た。
家の中は真っ暗になっていてリビングにも誰もいなかった。時間も時間だし皆もう寝ちゃったのかもしれない。
(ちょっとお腹すいてるけど・・・晩御飯はいいかな。お水だけ飲んでシャワー浴びてもう一回寝よう・・・)
台所に入り冷蔵庫を開けると、中にはメモ書きのついたお皿が置いてあった。
(おにぎりとハンバーグがあるから目が覚めたら食べてね。今日もお疲れ様、頼子。 お母さんより)
頼子「お母・・・さん」
私の事をいつも気にかけてくれる優しいお母さん。今はその気持ちがいつも以上に心地よく、ありがたかった。
いつか私もお母さんみたいに素敵な女性になって、大切な誰かを支えられる存在になれたらいいな・・・私には無理かもしれないけれど・・・
頼子「・・・・ふうっ」
晩御飯を済ませシャワーを浴び、部屋に戻ってくると猫の姿のミケがタオルケットの上で大の字になって寝ていた。
頼子「もー・・・いくら夏だからってこれじゃ風邪引いちゃうよ、ミケ。」
私はクローゼットを開け、中に入っていた薄めの毛布をミケに掛けてあげた。
頼子「おやすみ、ミケ。」
囁くようにそう言うと私はカーテンを閉めて眼鏡を外し、再びベッドに横になった。・・・が、さっきまで寝ていたせいか一向に眠くならなかった。
頼子「(・・・こんな日は早く寝ちゃいたいのに・・・起きてると色んな事、思い出しちゃうよ・・・)」
学校で悪口を言われてとても傷ついた事。リリカにその事を打ち明けず、嘘を言って誤魔化そうとした事。
今日起こった辛い事ばかりが頭の中をぐるぐると駆け巡り、私を苦しめていた。
???「おい、頼子」
頼子「(・・・明日・・・学校、行きたくないな・・・)」
???「おい、聞こえておるのか?頼子」
頼子「・・・・・?」
後ろから聞こえてくる声に上半身を少しだけ起こして振り返ると、ミケが横になりながらこちらを見ていた。
頼子「あ・・・れ?ミケ寝てたんじゃないの?」
ミケ「魔王たる者、熟睡はせんのだ。いつ誰に狙われているかもわからんからな。」
頼子「そ、そうなんだ・・・」
猫の姿のままで言われるとあんまりかっこよくないね・・・と突っ込みたくなったけど今はそんな気分にはなれなかった。
ミケ「・・・時に頼子。貴様、何か悩んでおるのか?」
頼子「えっ・・・どうして分かるの?」
ミケ「今、貴様からは「負」のエネルギーが溢れ出ている。これに気付かぬ悪魔はおらんだろう、大好物だからな。」
頼子「負の・・・エネルギー・・・」
きっとリリカに嘘がばれたのも・・・それが原因なのだろう。
ミケ「で、何なのだ貴様の悩みとは?特別大サービスでフレンチクルーラー5個で聞くだけ聞いてやろう。」
頼子「・・・・・・・」
ミケ「どうした?そんな顔をしてもフレンチクルーラーの数を減らしたりはせんぞ?」
正直こんな事をミケに聞く日が来るなんて思ってもいなかった。でも・・・女の子としてとても大切な一歩を踏み出すためにも、今頑張らなければいけない気がした。
きっとそれが、リリカとの仲直りにも繋がるはずだから・・・
頼子「・・・・お願いミケ、約束して?」
たとえどんなに貴方にとってくだらないと思う悩みを聞かされても。笑わないって。茶化さないって。真剣に聞いてくれる・・・・って。
143
:
カスミソウ part6
:2012/08/16(木) 11:34:28 ID:VfqlSOHw0
ミケ「ぶっ・・・・ぶわはははははははははは!」
盛大に笑われた。
頼子「ちょ、ちょっとぉ・・・笑わないって約束したじゃない・・・」
ミケ「そ、そうは言うがな。ぶっ、くくくくくくくっ!」
ミケはお腹を抱えて私のベッドの上をごろんごろんと笑い転げていた。
ミケ「いきなり真顔で『私って可愛いかな!?』などと聞かれたらwww誰でも笑うに決まっているであろうwww」
頼子「そ、そうなの?私そういうのよく分からないから・・・」
ミケ「ぷくく・・・まあそんな所が貴様らしいといえばらしいがな。」
頼子「と、とにかく!ど、どうかな・・・ミケから見た私って可愛く見える、かな?」
ミケ「んー?そうだな・・・・」
そう言うとミケはベッドから降りてタオルケットの上に座りながらこう言い放った。
ミケ「・・・我輩の答えは『知らん』だな。」
頼子「えっ・・・そんな・・・」
ミケ「我輩は魔王。魔界の住人だ。物質界の人間の女子(おなご)の顔の良し悪しなど分かるはずがあるまい?」
頼子「それは・・・そうかもしれないけど・・・」
ミケ「どうしても気になると言うのなら・・・そうだな。明日にでも貴様の友達とやらに聞いてみるが良い。フェルフネロフの娘とは仲が良いのであろう?」
頼子「・・・・・うん、そうだね。そうするよ・・・」
(その友達のリリカを・・・今日泣かせちゃったんだよね。最低だ、私・・・)
頼子「やっぱり・・・私なんて・・・(ボソッ)」
ミケ「んん?何か言ったか頼子?」
頼子「う、ううん!何でもない!おやすみ、ミケ!」
私は電気を消すとバサッと頭から布団を被りベッドに横になった。
(本当に・・・明日学校どうしよう・・・)
また悪口を言われるかもしれない。リリカと仲直りできないかもしれない。そんなの・・・嫌だよぉ・・・
ミケ「頼子」
頼子「(・・・・?)」
10分くらい経った頃だろうか。真っ暗な部屋の中、ミケが私に話しかけてきた。
ミケ「起きているのならばそのまま聞くがよい。もし寝ているのなら・・・我輩の独り言という事にしておこう。」
頼子「(何だろう・・・)」
ミケは軽く咳払いすると、しっかりとした口調で話し始めた。
ミケ「さっきも言ったが我輩には人間の女子の顔の良し悪しはさっぱりわからん。だが・・・貴様がどうしようもなくお人よしで、他人の痛みや苦しみを理解しそれを取り除こうとする・・・や、優しさを持っている事はし、知っておる」
ミケは自分で言っていて恥ずかしくなってきたのか、最後の方が少し早口になっていた。
頼子「(ふふっ・・・慣れない事言うから・・・でも、嬉しいな・・・)」
ミケ「ま、まあつまり我輩が言いたい事はだな・・・もっと自分に自信を持てという事だ。」
ミケ「貴様には確実に魅力がある。だがその魅力を誰かに気づいて欲しいと願うならば自分を輝かせたいという強い『心』をまず貴様自身が持たねばならぬ。」
頼子「(・・・自信・・・心・・・)」
ミケ「だから・・・頼子よ。決して自分を否定したり低く見るような発言はするな。前を向き、磨き続けろ。己自身を。邪魔するものがいるならば蹴散らしてでも進め・・・!」
最後の蹴散らすって台詞はちょっと過激に聞こえたけれど、ミケが私の事を元気づけようとする気持ちがとても伝わってきた。
こんなに真剣に私の事を考えてくれるなんて思ってもいなかったので・・・すごく嬉しかった。
頼子「(ありがとう・・・ミケ。私・・・頑張ってみるよ。明日リリカにちゃんと謝って・・・どうすれば可愛くなれるか皆と話したり・・・うん!」
私の中にあった痛みが薄まり、代わりに勇気が湧いてくるのを感じた。早く学校に行きたい。皆に・・・会いたい!
ミケ「・・・ちなみに我輩のビームならば蹴散らすというレベルに留まらず日本列島全焦土・・・etc」
頼子「んふふっ・・・ありがとー・・・ミケぇ・・・」
ミケ「って、おおっ!?起きておったのか!?」
最初から私が起きてるの知ってた癖にー・・・何言ってるのやら・・・・・ぐー・・・・
144
:
名無しのアルカナ使い
:2012/09/02(日) 22:16:40 ID:B6xgnjqUO
空が愛色だから
シャル「今日も喫茶店の仕事が終わったわ!なによあいつ!ムカつくわね!えこ!」
えこ「あかいお姉ちゃん・・・。」
シャル「背中出しなさいよ!」
ジュ・・・
えこ「たずけてよお!」
面白いですね(^^)
私は不幸なので、皆様を不幸にしたいのです!
145
:
名無しのアルカナ使い
:2012/09/03(月) 21:09:33 ID:ZAs/9uQQ0
久々に見に来た
相変わらずだった
また当分離れる
146
:
名無しのアルカナ使い
:2012/09/05(水) 13:12:39 ID:6eiQrF560
カスミソウ期待してるんだけどこれで終わり?
147
:
名無しのアルカナ使い
:2012/09/05(水) 18:48:03 ID:/D/6QXGwO
>>146
期待していただきありがとうございます<(_ _)>
現在スローペースではありますがラストに向けて執筆中なのでもう少々お待ち下さいませ。
148
:
名無しのアルカナ使い
:2012/09/08(土) 16:57:37 ID:Mr0SK9u60
とりあえず、合コン中毒のコギャル二人は盛大にブチ殺されろと思った。マジで
149
:
名無しのアルカナ使い
:2012/09/17(月) 10:48:30 ID:Z02bnUzkO
空が愛色だから2話
(幸せだったはず)
はあと「ヴァイスちゃん・・・またレジのお金があってないよ!もういいや、クビ!慈悲で雇ってあげたけど、愛想無し、仕事はできないハズレをつかまされたよ!じゃあね!」
はあとさんのお店をクビになった。
私のせいだが、こんなこといわなくて。よいじゃん!
もうこんな喫茶店に来るのはやめだ。なんだかんだ言って9万稼いだから、これでよい。
シャルとえこでも誘って、美味しいものでも食べよう。
あれはシャル?
シャル「・・・痛いわね!他人にぶつかってシカトしないでよね!」
・・・え?
このは「ごめんでござる!神依様が最近キツいのでござるよ!」
シャル「・・・躾もできてない犬なのね!」
ヴァイス「シャル!なんでこんなことしてんだよ!機関の時のお前は、そんな奴じゃなかっただろう!」
シャル「・・・むかついたからよ。私が機関の人間だったってばれちゃってね。学校でも急によそよそしくなって、腹立つ!」
こんなのだっただろうか。私の欲しかった幸せは。
続く
まあ、そこそこのストーリーがかけました。
150
:
名無しのアルカナ使い
:2012/09/17(月) 15:59:44 ID:fkxiSFrU0
人称くらい調べて来いよ。
151
:
名無しのアルカナ使い
:2012/09/17(月) 17:06:57 ID:3qs7VOG6O
そいつアルカナ未プレイだし
152
:
名無しのアルカナ使い
:2012/09/17(月) 17:25:42 ID:Z02bnUzkO
空が愛色だから3話 曇り空ノウタ
笑顔も青空もあまり好きではない。
神依は、ある種のあきらめを抱いていた。
神依「このは!あかね!技が鈍ってるぞ!しっかりやれ!」
このは「・・・うるさいでござるよ。最近は勉強で忙しいでござる。」
神依「この道場で、私がお前らに教えてやってんだ!お前らまで私の誇りを馬鹿にすんな!」
バシッ!
しまった。
持っていた刀で、防具もつけてないこのはを殴ってしまった。
このはは、信じられないような瞳を神依に向ける。
続く
やっぱ、公式のアンソロコミック欲しいですね!
153
:
名無しのアルカナ使い
:2012/09/18(火) 04:38:20 ID:vq7wAbbQO
空が愛色だから4話
(ガラクタメロディ)
神依は、不敵に笑った。
そうだ。生意気な犬は教育をしてやればよいのだ。
神依「きらをボロボロにしてこい。このは。・・・命令だ。」
このは「・・・わかったでござる。」
このはは、目が虚ろになりながら、フラフラと向かう。
きら「今日も楽しい研究♪研究♪」
バリン!
続く
154
:
名無しのアルカナ使い
:2012/09/19(水) 18:48:49 ID:2DX5YOxYO
空が愛色だから5話
すみれ草
このは「こんなボロボロの研究室は爆破してやるでござる!」
ドカーン!
きらはボロボロになって出てきた
続く
155
:
名無しのアルカナ使い
:2012/09/19(水) 18:54:55 ID:/vkA4AT.0
末期だな
スレもゲームも
156
:
名無しのアルカナ使い
:2012/09/27(木) 15:46:49 ID:KlWxRKVEO
私の素晴らしい小説がわからないって私の才能に嫉妬してるの?
可愛いわね。
157
:
名無しのアルカナ使い
:2012/09/28(金) 15:55:59 ID:JA4mUtFk0
モブじゃないオリジナルキャラ混ぜて書くのはok?
神依様と、子犬丸一族のご先祖様の忍者少女のお話で。
次元の穴に吸い込まれた男が半妖になり、神依様に退治された後で
忍者少女に骨抜きにされて結婚して
子犬丸一族の祖先になる話を書いてみたいんだが。
ただ、神依様が出てくるまでの
冒頭の次元の穴に吸い込まれる男のパートは正直あんまアルカナと関係ない。
158
:
名無しのアルカナ使い
:2012/10/01(月) 17:08:17 ID:m978mlMg0
あぁ、ごめん、過去スレとか全く目を通してなかった。
ちょっと首吊ってくる。
159
:
名無しのアルカナ使い
:2012/10/02(火) 21:56:20 ID:yurgV6O.0
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
160
:
名無しのアルカナ使い
:2012/10/03(水) 03:59:39 ID:7ZvpyDUQ0
「ウェルカム・トゥ・ネオサイタマ」 #2
男は暗闇の中で静かに息を殺していた。薄く開いた口元から漏れる白い吐息は小刻みに立ち上っては消え、押し殺した呼吸とは対照的に激しく脈動する心拍を物語っている。何者かに追われる逃亡者なのだろうか? 否、男は獲物を捕らえんとする獣の如き狩猟者だ。しかし男と獣との間には決定的な違いがある。獣は生きていくために必要なだけ獲物を殺すが、男は意味もなく人を殺す。快楽殺人者なのである。
実際男はこれまで何人もの罪無き一般市民を手に掛けてきた。相手は若いサイバーゴスの女ばかりを狙った。彼女たちの身に付ける顔の半分を覆い隠す巨大なサイバーサングラスは装着者の脳波を読み取り様々な色合いを映し出す。男は混乱と恐怖が入り交じった女の爆発的な感情の奔流を示すカオス的なオーロラ・カラーに魅了され、その為だけに殺しをした。恐怖、混乱、男は殺人中毒者だったが、そこには男なりの哲学と美学があった。
そして今、密林のジャガーめいて鋭く残忍な輝きを宿した瞳はサイバーゴス系ジンジャ・クラブ「ヤバイ・オオキイ」のトリイ・ゲートに向けられていた。いっとき止んでいた重金属雨が再び静かに降りだす頃、トリイ・ゲートを入ってすぐのエントランスから喧噪めいたくぐもったどよめきが聞こえてきた。どうやら閉店時間らしい。
「ッシター!ッシャーセ!」いつまでもエントランスで騒ぎ続けるパンクスやゴスを追いだそうとガードマンが急き立てている。大半はガードマンの言葉など聞こえない風に無視して居座り続けているが、一部はそそくさとトリイ・ゲートをくぐって大人しく帰っていく。居座り続ける者も、帰路に着く者も、彼らの大半はティーンエイジャーである。
彼らの中にはこうした深夜の狂騒に身を置きながら、朝になればマジメな学生として学校へ通っている者が少なからずいる。将来カチグミになるためバリキドリンクを毎日十本以上摂取しながら勉強に明け暮れる彼らにとって、テストの順位を忘れ仲間と過ごすことのできるクラブは心の安息場なのだ。
しかし体の休息も同じく必要不可欠なもの。実際過密な勉強スケジュールとバリキドリンクのオーバードーズによってカロウシする若者は後を絶たない。そんな彼らが仲間との語らいを途中で切り上げてでも明日に向けた休息の必要性を感じたとして、いったい誰がそれを責めることなどできようか。「ヤバイ・オオキイ」を足早に後にする者たちはほとんどはそういった学生だった。
161
:
名無しのアルカナ使い
:2012/10/03(水) 04:00:19 ID:7ZvpyDUQ0
クラブから出てくる若者たちがムテッポウ・ストリートのあちこちへ散っていく。男の視線が一人の気弱そうなサイバーゴスの少女を捉えた。男にとって幸いなことに、そして少女にとっては不幸なことに、少女は一人で今日のライブへやってきていた。
男の瞳がどろりとヘドロめいた暗緑色に濁る。少女は己の身に迫る危険にまったく気がつかず、薄暗い路地を足早に歩き去っていく。電車はもうない。歩いて帰るつもりなのだろう。時間とチャンスは幾らでもある。少し距離が離れたことを確認すると男は静かに立ち上がった。そして少女の歩き去った後を追おうと物陰から路地へするりと体を滑り込ませた。
「イテ!」衝撃とともに頭上から声。「イテコラー……あン?何、オマエ?こんなとこで何してンの?」ドンッと肩を突き飛ばされる感触がして、男はたたらを踏んだ。顔を上げると身長7フィート近くもあろうかという巨大なモヒカンパンクスが男を威圧的に見下ろしていた。
「あン?オマエ、サラリマン?」「イエ……アッハイ、私は」「こんなとこで何してンの?サラリマンが?」「アッハイ、すみません、急いでますから」男は気弱なサラリマンといった体でモヒカンパンクスの脇をゴメンナスッテ・チョップで通り抜けようとした。「アッ!?テメッコラッ!」モヒカンパンクスの巨大な手が男の肩を掴んだ。
「……なんですか?」男は振り向かず言った。直前までとはうってかわった男の声色にモヒカンパンクスは気付かない。「ファキゴナ!ぶつかっといてテメッコラー!すみませんですまねえーよ!」「……」「だろ!すまねえーよなあ!?ファック!」「……」男は黙っている。
顔をそむけ黙ったままであることを怯懦と解釈したパンクスは、肩を掴む手に力を込め更に威嚇を続ける。「慰謝料ナオラー!ファッキンシット!」「……」男は振り返り、パンクスを見やる。「財布出せよ!」「……」財布を渡すつもりなのか、懐に右手を差し込んだ男は無言で路地の奥を顔で指し示した。
その表情に怯えの色は一切無くまるで能オメーンのようである。コワイ!しかしパンクスは体よく不労所得を得られる幸運に破顔し「ヘヘッ、最初から大人しく渡しときゃよかったんだ。全部だぞ?」「……ヨロコンデー」男の右手は懐に差し込まれたまま。そこにあるのは財布か、それとも。
―――――――――――
162
:
名無しのアルカナ使い
:2012/10/03(水) 04:02:19 ID:7ZvpyDUQ0
再び「ヤバイ・オオキイ」のトリイ・ゲートを視界の端に捉える路地の影。哀れなモヒカンパンクスを惨たらしく殺した男は苛立ちを露わに小さく舌打ちをした。「ヤバイ・オオキイ」の周囲からは既に人の気配が途絶えている。つまらない邪魔が入ったせいでせっかくの獲物を逃してしまった。今日を逃してしまえば次は来週末まで狩りのチャンスはない。
男の精神は先ほどのサイバーゴスに狙いを定めたときから激しい興奮状態だ。精神力で抑えこんではいたものの、一度獲物を逃してしまったこととモヒカンパンクスを殺したことで衝動に歯止めが効かなくなりつつある。深刻なオハギ中毒者のように震えが止まらず、両腕に力を込めて己の身体を抱きすくめる。
もう駄目だ、誰でもいいから近くで何人か殺そう。極度の興奮から熱暴走を起こしたようにぼやける思考で決意する。ツジギリ行為は己の美学に反するが、もう衝動が抑えられそうにない。息を荒くした男が立ち上がると、路地の奥を横切る一人の少女の姿が見えた。
少女が消えた先にはツチノコ・ストリート。マッポも近寄らぬネオサイタマの暗黒街であり、行き来するのはマケグミや逃亡者、はぐれスモトリに職を失ったリアルヤクザなど社会からの爪弾き者ばかりだ。そんな場所に少女が一人出歩くなどまさにカモネギ・ギフト。女子供が立ち入る場所ではないことなど誰もが理解していることである。男は一瞬怪訝に思った。しかしすぐに忘れた。そんなことはどうでもいい。「サイバーゴスだ」男の口の端がつり上がった。
―――――――――――
163
:
名無しのアルカナ使い
:2012/10/03(水) 04:03:04 ID:7ZvpyDUQ0
「ハァッ……!ハァッ……!」男は激しく息を切らせながら路地を駆ける。疲労と欲望が入り混じり赤く血走った眼の先には路地を滑るように移動していくサイバーゴスの少女。またわずかに少女の姿が小さくなったような気がした。近づいたと思ったらすぐに距離を離される。男と少女の間ではさきほどからこの鬼ごっこめいた追跡劇が延々続いているのだ。
男は憎々しげに顔を歪める。一方少女は男の存在など意に介さず、むしろ追跡者の存在にまるで気が付いていないように違法カキノタネ屋台やオイラン・ノボリの隙間を泳ぐようにすり抜けていく。なぜ男は追いつけないのか。その秘密は少女の足元にあった。苦しげに息を吐く男とは対照的に涼しげな表情で路地を進む少女のその足には、裏側に串ダンゴめいて3つの車輪を連ねた奇妙な靴が装着されていた。
シャーシャーシャシャシャガッ!シャーシャーシャガッ!車輪が鋭い音を立て、サイバーゴスの少女は曲がり角の先に消えた。男はなお執拗にその後を追跡していく。周囲はいつの間にか屋台の姿が見えなくなり、ヨタモノも寄りつかぬうらびれた崩れかけの廃ビル立ち並ぶ荒廃した風景に切り替わっていた。
不法投棄されたゴミ山の中で隻腕の旧型オイラン・ドロイドが錆びの浮く球体間接を軋ませながら「モモモット激げげしく前後前前後後後後ドス・・・・・・エ!」と威嚇的な電子ボイスを響かせると「アイエエエ!アイエエエエエエエ!」LANケーブルで全身をぐるぐる巻きにされたパンクスが火だるまになりながら屋上から転落死した。
164
:
名無しのアルカナ使い
:2012/10/03(水) 04:03:46 ID:7ZvpyDUQ0
ズタ袋を叩きつけるような音をすぐ横に聞きながら無言で駆け抜けると、頭上のパンクスが落下してきたあたりから「「ペケロッパ!ペケロッパ!」」とペケロッパ・カルトたちの冒涜的なチャントが響いた。ナムサン!これが古事記に予言されたマッポーの世の一部なのか!
シャーシャーシャシャシャガッ!シャーシャーシャガッ!車輪が鋭い音を立て、サイバーゴスの少女は曲がり角の先に再び消えた。ヒトダマめいてゆらゆらと赤と白のLED光を放つ電子ボンボリの間を抜けていく少女の背中を追いながら、男は口元に笑みを浮かべた。この先は行き止まりだ。そう誘導したのだ。
少女は男に見向きもしないが間違いなく追跡に気づいており、こちらを弄んでいるつもりのようだった。ならば弄んでいると思わせておけばいい。男は相手がこちらを意識していることに気がつくと、恐るべき計算高さで追跡の距離間、角度、足音、息づかい、あらゆる仕草を駆使して獲物をこの先の袋小路へ誘い込んだ。立ち入る人間の少ないこの地域のことを男は仕事柄熟知していたのである。
読者の中には殺人者が仕事など、と思われる方もいるだろうが、ここネオサイタマでは殺人者がごく普通のサラリマンを装い一般市民に紛れ込んでいることなどまさにチャメシ・インシデント。平安時代の伝説の剣豪、そして偉大なる哲学者でもあったミヤモト・マサシも「一皮剥いたら男も女もやっぱり狼」と人間の二面性について警句を残している。男の職業、表向きの顔とはいったい何なのか。いやしかし、それはここでは関係のないことであろう。
165
:
名無しのアルカナ使い
:2012/10/03(水) 04:06:24 ID:7ZvpyDUQ0
男が袋小路の入り口に立つと、サイバーゴスの少女は道の突き当たりに設置されたタノシイドリンクやバリキドリンクの並ぶ自販機に向かって何事か独り言を言っている姿が見えた。
胸元が大きく開いたノースリーブのマフポケットに両手を突っ込みながら「あれー?おっかしいなー。ここにサイフ入れてなかったっけ?」と呟く少女。美しいブロンドの髪を左右二つに束ね、大胆な簡略化を施し間接部の保護パーツに力を入れた特製のゴス衣装に身を包む少女は、サイバーゴスには似つかわしくない活発で奔放なアトモスフィアをまとっている。
男はその背後から無言で近づいていく。懐に手を差し込みながら一歩踏み込む。更に一歩・・・・・・そこで足を止めた。
「ねえ、オジサン」背を向けたままの少女から唐突に言葉が放たれる。男は足を止めたまま、精神の警戒レベルを一度に最高まで引き上げた。「小銭貸してくんない?」言葉には耳を貸さず相手の様子を窺う。呼吸を静かに整えながら懐に手を差し込み、獲物に飛びかかる直前のジャガーの如く全身の筋肉を張りつめさせるが、少女はなおも振り向かない。
男が足を止めたのは声をかけられたからではなかった。追跡に気づかれていることは知っている。男の足を止めさせたのは匂いだった。先ほど少女に近づいたとき、男は相手から自分の良く知る匂いがすることに気がついた。鼻腔にまとわりつく、独特の濡れた鉄錆のような匂い。この追跡が一方的な狩猟ではなく、互いに獲物を狙うハンター同士だったのだと男が完全に認めたとき、不意に少女が振り返った。
その顔は一見無邪気な笑みを浮かべている。「ねえオジサン、アタシと前後したいの?それとも、もっとタノシイこと・・・・・・スル?」
166
:
名無しのアルカナ使い
:2012/10/03(水) 04:08:05 ID:7ZvpyDUQ0
男はそれに答えることなく懐から手を抜いた。その手に握られているのは一枚の電子カード。まさか!まさかカード払いなのか!?否!キャッシュカードではない。サラリマンの名刺よりも一回り小さなそれは・・・・・・それは・・・・・・おお、ブッダ!カードの表面に施された金色の意匠はネオサイタマの住人であれば誰もが知るものである!
右手にカードを持った男が左腕を上に掲げて袖をまくると、最新式のサイバネティック戦闘義手「テッコV」が露わになった。メタリックシルバーの表面にはカードと同じ形状のエンブレムが厳かに刻まれている。
男がカードを素早く義手のスライド式カードリーダーに通すと、漆塗りの義手の甲部分に輝く赤いLED光が緑に変化し、小型液晶に「認証完了ドスエ」の文字が現れた。装甲の隙間から漏れる薄緑のサイバー光を確認した男が義手の根本にしめ縄めいて短く垂れるスターター紐を鋭く手前に引くと、幽玄な起動音と共に義手の側面から白い圧縮空気が排出された。
低く唸るモーター音を響かせながら男は最後の一歩を踏み出し、少女を間合いに捉えた。壁を背にした少女の背後から、不吉な風が吹いた。
―――――――――――
167
:
名無しのアルカナ使い
:2012/10/03(水) 04:08:42 ID:7ZvpyDUQ0
路地裏の袋小路に小柄な影が屈みこんでいる。その周囲にはおびただしい血痕。血溜まりに指をつけると、血液はまだ乾ききっておらず粘着質な音がした。コノハが到着したとき、そこにはトレンチコートの男の惨殺死体があるだけだった。全身に執拗に刻まれた無数の裂傷や各部切断欠損から、大小様々な刃物を使用した精神異常者によるツジギリに思える。
だが、コノハのニンジャ知覚力は、男の傷口に誤魔化すことの出来ない精霊の気配、ニンジャソウルの微かな残留を感じ取っていた。また、唇が青紫色に変色していることから、男が死の直前、極度の酸欠状態にあったことが分かる。こんな殺し方はニンジャ、それもカゼ・ニンジャクランに名を連ねるニンジャのごく一部にしか不可能な手口だ。
コノハは脳裏に一人のニンジャの姿を思い浮かべながらさらに現場を探る。四肢を地面につけ、豊かな尾をダウジングロッドの如く左右に振りながらニンジャ嗅覚を駆使してあらゆる物の匂いを丹念に嗅いでいく。そして袋小路の一番奥、タノシイドリンクとバリキドリンクが並ぶ自販機に僅かではあるが嗅ぎ覚えのある匂いがした。
犯人の正体にほとんど確信を得たコノハは、次に被害者の素性を探るべく死体の持ち物を改めはじめた。男の持ち物に何か素性を示すものがないかとトレンチコートに手を伸ばすと、男の右腕が肘から無くなっている。周囲を見渡すと壁際に血にまみれたメタリックシルバーのテッコが転がっていた。拾い上げると、その甲部分にネオサイタマ市警の所属を示す金色のエンブレムが刻まれていた。
男の持ち物には他に身元を示す物は一つも見つけられなかった。ネオサイタマ市警の手帳すら携帯していなかった。男はマッポとしてここにいたわけではないということなのか。しかしこんな場所にプライベートで?たまたまニンジャに遭遇して殺害された?まさか。
ニンジャとの遭遇がイレギュラーだったとしても、遭遇に至る経緯には何かしら男の行動が関係しているはずだ。まずはそこを探るべし。「・・・・・・Wafooo!」赤いマフラーをたなびかせる白黒の影は、左右のビルを交互に足場にして駆けあがり跳躍、再びネオサイタマの夜に消えていった。
168
:
名無しのアルカナ使い
:2012/10/05(金) 07:25:07 ID:5pkjSjBA0
コワイ!
169
:
名無しのアルカナ使い
:2012/10/08(月) 19:28:19 ID:dTXEX9io0
アイエエエエ!ニンジャ!?ニンジャナンデ!?
170
:
名無しのアルカナ使い
:2012/10/09(火) 01:17:54 ID:Jsp31FwE0
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
171
:
名無しのアルカナ使い
:2012/10/09(火) 01:30:58 ID:Jsp31FwE0
◆ケジメ◆男のテッコ装着箇所が
>>166
では左腕と書かれ
>>167
では右上に変わっていたことについて、これは左腕が正しい。
今回の誤字は大変初歩的かつ重大なミスであり、実際ケジメ級インシデントだ。
しかし担当者は速やかにバイオマグロ漁船に乗せられ、現在はオホーツク海で反省中なのでごあんしん下さい。
次回投稿は担当者がバイオマグロ漁から戻り次第速やかに開始される予定です。◆鯛◆
172
:
カスミソウ 作者
:2012/10/30(火) 15:43:57 ID:TUXY85Zs0
part1
>>130
part2,3
>>132
,
>>133
part4
>>135
part5,6
>>142
,
>>143
173
:
カスミソウ part7
:2012/10/30(火) 15:48:34 ID:TUXY85Zs0
頼子「じゃあ行ってきまーす!」
母「行ってらっしゃい、頼子。車に気をつけてね。」
頼子「はーい♪」
母「昨日帰ってきてからずっと部屋に篭ってたから心配してたけど・・・もう大丈夫みたいね!」
ミケ「母君。昨日落ち込んでいた頼子を励ましたのはこの我輩です(キリッ」
母「あら本当ー?じゃあお礼に今日は私がフレンチクルーラー買ってきてあげるわね♪」
ミケ「・・・ニヤリッ」
ミケ「(頼子よ・・・頑張るのだぞ。我輩も陰ながら応援しているからな・・・)」
今日はいつもより足取りが軽かった。学校の前のダラダラ坂も全く苦にならず、なんと10分も早く教室の前に着いてしまった。自己新記録である。
頼子「(・・・大丈夫。皆は私の力になってくれる。だって・・・本当に素敵な友達なんだから!)」
私は心の中で自分にそう言い聞かせながら深呼吸をした。そして意を決して教室のドアに手をかけると・・・
はぁと「あ、よりぷー!おはよりぷー♪」
頼子「ひゃ、ひゃあ!?」
背後から朝のテンションとは思えないボリュームが大きい声が聞こえてきて思わずその場でぴょんっ、と跳ね上がってしまった。
はぁと「わ、びっくりさせちゃったかな?ごめんね、よりぷー・・・」
冴姫「ちょっとはぁと!いつも言ってるでしょ?後ろから声を掛ける時はできるだけ小さな声にしなさいって。」
頼子「あ、あはは。大丈夫だよ、廿楽さん。・・・ところで今日は愛乃さん早いね?いつもは予鈴ぎりぎり登校なのに。」
はぁと「えっとね、今日はね。日直なんだよ!冴姫ちゃんと一緒に日直楽しい!」
冴姫「た、楽しい?・・・そ、そうね。私もはぁとと一緒でたのしい///・・・って今はそんな事はいいの!ほら、私がプリント持っててあげるから早く教室のドアを開けなさーい!」
はぁと「はーい♪」
頼子「(廿楽さん顔真っ赤・・・)」
すごく美人でクールだけど、友達想いで優しい照れ屋な女の子・・・廿楽さんって素敵だな。愛乃さんが好きになっちゃうのも頷けるよ。
だからきっと・・・私の相談にも真剣に乗ってくれるよね?
頼子「あ、あの!廿楽さん!実はちょっと相談したい事があるんだけど・・・いいかな?」
冴姫「相談?・・・ええ、もちろん。私で良かったら。」
はぁと「よりぷー!私も一緒だよ♪どばばばーんと協力しちゃうよ!」
頼子「二人共・・・ありがとう!じゃあお昼休みに、屋上で皆でご飯食べながらでいいかな?」
はぁと「うん!」
冴姫「了解よ」
・・・私は本当に素晴らしい友達や家族に支えられているんだな、と改めて思った。人は一人じゃ生きていけないって言葉があるけど・・・本当にその通りだ。
頼子「(よし・・・頑張ろう!)」
決意も新たに、私は自分の席について1時間目の準備をするのだった。
174
:
カスミソウ part8
:2012/10/30(火) 15:58:16 ID:TUXY85Zs0
キーンコーンカーンコーン・・・
はぁと「お昼キター!!もうお腹ぺこぺこだよー!」
冴姫「ちょっとはぁと!先生まだ終わりって言ってないわよ・・・って先生が半泣きになってる!?」
頼子「あ、あはは・・・」
愛乃さんの熟睡キャンセルお昼だから早く出て行けコンボを食らって涙目の先生はとぼとぼと教室を出て行った。
はぁと「よりぷー!冴姫ちゃん!早く屋上行こうよー♪」
愛乃さんは鞄からお弁当を出すと私の席と廿楽さんの席の間を行ったり来たりしていた。元気だなあ・・・
冴姫「はぁと!あんまり急かさないで!恥ずかしいじゃない!」
確かに・・・周りが私達の方に何か変なものを見るかのような視線を向けているような気がした。
ちなみに春日さんは2時間目の途中で仕事が入ったとかで早退してしまった。お役目って本当に大変なんだなあ・・・・
頼子「・・・・・・・」
リリカは・・・・まだ来ていない。ひょっとしたら屋上(で昼寝をして)いる可能性もあるけど・・・今日はなんとなく会えないような気がした。
頼子「(昨日の今日だもん・・・顔、合わせにくいよね。リリカ・・・)」
はぁと「よりぷー?どうしたの?早くいこっ♪」
頼子「・・・うん。あっ・・・」
冴姫「どうしたの?」
頼子「ちょっと・・・ごめん。先に屋上に行っててもらえるかな?」
冴姫「ええ、分かったわ。いい場所、取っておくわね。」
はぁと「あっ、よりぷーひょっとしておトイレ?」
冴姫「はぁと!せめてお花を摘みに行くって言いなさい!女の子でしょ!」
頼子「あ、あはは・・・」
二人の楽しそう(?)なやり取りを見ながら私は女子トイレへと向かったのだった・・・
冴姫「・・・あの子、ちゃんと学校に来るかしらね・・・」
はぁと「だいじょーぶ、きっと来るよ!だって二人はすっごく仲良しさんなんだから♪」
冴姫「ふふ・・・そうね。」
はぁと「うん!」
頼子「ふう・・・」
ハンカチをスカートのポケットに仕舞いながら、私は洗面台の鏡に映った自分を見つめていた。
みつ編み。眼鏡。およそ今時の『可愛い』とはかけ離れている自分。だけどそれも今日までの事。
頼子「(私、絶対変わってみせる。そしていつか・・・)」
私にとっての『大切な人』に・・・可愛いって言ってもらうんだから!
頼子「・・・よし!」
パチン、と顔を両手で軽く叩き気合を入れなおした私は女子トイレを出ようとした。
175
:
カスミソウ part9
:2012/10/30(火) 16:27:02 ID:TUXY85Zs0
ドンッ!
A子「・・・ってーな。肩ぶつかったんですけどォ?」
頼子「あなたは・・・昨日の・・・」
もう二度と見たくないと思っていた顔を・・・そこにはあった。
A子「あーいって。これ肩外れたかも?賠償金くれない?」
頼子「今のは・・・明らかにそっちからぶつかって」
A子「あ?」
頼子「あ、いえ・・・何でもないです・・・」
口答えはよそう。今は一刻も早く屋上に行かないと・・・
頼子「じゃあ私、これで・・・」
A子「待ちなよ。」
頼子「?」
A子「昨日の事と合わせてちゃんと謝ってもらわないとさー・・・ちょっと面貸しな。」
頼子「わ、私これから友達と一緒にお昼」
A子「あ?」
頼子「・・・・・・分かりました。」
このまま無視したら後々愛乃さんや廿楽さんにまで迷惑がかかっちゃうかもしれないし・・・早めに謝って許してもらおう・・・
頼子「(二人ともごめん・・・もうちょっとだけ待っててね・・・)」
パンッ!
頼子「!あ・・・うっ」
A子「だからさあ・・・さっさと出せよ金!そうすりゃ許してやるって言ってんじゃん!」
B子「そうだよーさっさと出しちゃえばいいのにー・・・ひょっとしてマゾ?www」
連れて行かれた先は旧校舎の近くだった。この辺りは人が近寄る事がほとんど無いため、こういう事をするには・・・うってつけの場所なのかもしれない。
頼子「・・・だから・・・ないって・・・言ってるじゃないですか・・・」
A子「うっさい!さっきから同じ事ばっか言ってんな!」
頼子「・・・んくっ!」
倒れている私のお腹に容赦のない蹴りが浴びせられる。肺から一気に酸素が抜けていく感覚に頭が真っ白になりそうだった。
頼子「けほっ!けほっ!」
B子「・・・ねーA子。こいつ本当に金持ってないんじゃね?貧乏そうな顔してるし。」
A子「マジかよ。ったく使えねー・・・あ、そーだ。確かさっき友達と昼飯がどうとか言ってたな・・・よし!」
何かを思いついたA子は、よろよろと立ち上がった私の胸倉を掴んでこう言った。
A子「アンタの友達にさ、金持ってそうな奴いる?」
頼子「えっ・・・?」
A子「えっ?じゃなくて。お金。もしいるならそいつ脅してでも持って来な。まあとりあえず・・・10万くらい?」
B子「うはwww良心的ーwww」
頼子「そ、そんなこと・・・」
A子「いいからやるんだよ。どーせお前の『友達』なんか『ろくな奴』いないんだろ?だったらいいじゃん。」
B子「ぷぷぷ、違いないっすねーwww」
頼子「!!」
その言葉を聞いた瞬間。ぷちん、と。自分の中で切れてはいけない糸が切れる音とミケの叫ぶ声の両方が聞こえた気がした。
(頼子よ・・・この者の発言、決して許してはならんぞ!!)
私は心の中でミケに頷くと無言で胸倉にあった手を払いのけ、鋭い視線でA子を睨みつけた。
頼子「・・・謝ってよ。」
A子「ああ?なんだよ、その反抗的な態度と目つきは!」
頼子「私の友達を馬鹿にした事・・・謝ってよ!!」
こんなに大きな声で叫んだのはいつ以来だろう?ひょっとしたら生まれて初めてかもしれない。
だけど叫ばずにはいられなかった。ここで何も言わなかったらきっと私は一生後悔する事になるって・・・分かってるから!
頼子「・・・愛乃さん、廿楽さん、春日さん、ミケに・・・リリカ。私には・・・私にはもったいないくらいの素敵な友達・・・」
頼子「私はどんなに悪口を言われたって構わない・・・だけど、私にとっての大切な人達を馬鹿にする事だけは、絶対に許さないんだから!」
B子「うーわww大切な人達とか言い始めちゃったよwwwさむーいwww」
A子「ごちゃごちゃ言ってねーでさっさといけよ!グーで殴られたいの!?」
頼子「私はもう、アナタ達なんかには負けない!殴りたければ殴ればいいでしょ!?」
A子「こ・・・の!生意気に!」
次の瞬間、A子は顔を真っ赤にしながら拳を握り締め今まさに私に殴りかかろうとしていた・・・!
A子「不細工がいつまでもいい気になってんじゃねーよ!」
頼子「!」
???「そうね。私もそう思うわ。」
176
:
カスミソウ part10
:2012/10/30(火) 16:39:02 ID:TUXY85Zs0
それは一瞬の出来事だった。A子の足元に小さな魔方陣が現れて、そこに雷が2回・・・いや、3回落ちたのである。
A子「うっ!ぎゃ!ぎゃあああああああああ!」
A子はビクビクと体を震わせた後、前のめりに倒れた。白目を剥いているのを見ると、どうやら気絶してしまったみたい。
B子「ひ、ひいいいいいい!なんだよこれ・・・なんだよこれえええええええええ!!」
突然A子が倒れた事に動転したB子は恐怖のあまり変な声を上げながら走り去ってしまった。
頼子「こ、これは・・・この魔方陣と雷は・・・」
???「・・・こんな事したって舞織にばれたら何か言われちゃうかしらね・・・」
聞き覚えのある声。私は確信を持って振り返るとそこには凛とした表情でA子を見つめる廿楽さんと、半泣きになりながら私の方を見つめる愛乃さんがいた。
はぁと「うわあああああん!よりぷーーーー!大丈夫?大丈夫?怪我してない!?」
頼子「う、うん。大丈夫だよ愛乃さん・・・ってく、苦しい〜!」
冴姫「ちょっとはぁと!そんなに強く抱きしめたら羨まし・・・苦しがってるじゃない!」
はぁと「あっ!ご、ごめんねよりぷー・・・」
注意されてすぐに私から体を離す愛乃さん。今廿楽さんが羨ましいって言い掛けてたような・・・気のせいかな?
頼子「二人共・・・助けに来てくれてありがとう。でもどうしてここに私がいるって分かったの?」
はぁと「えへへ、りりちーが教えてくれたんだよ!」
頼子「リリカが・・・?」
冴姫「私達が屋上の扉を開けたらリリカがすごい形相でこっちに走ってきたの。あなたが怪しい二人組の上級生に連れて行かれてるから助けに行くんだ、って。」
頼子「そうなんだ・・・それで、その、リリカはどこに・・・?」
きょろきょろと周り見回していると、廿楽さんは私の背後を指差した。するとそこには何の変哲もない一本の木が・・・ってあれ?
頼子「い、今あの木から金色の草が生えたような・・・?」
???「く、草じゃないっつーの!髪の毛!金色の草とか珍種すぎるっしょ!」
頼子「あっ」
リリカ「あっ」
今日一番会いたかった友達・・・親友のなんとも間抜けな登場である。
頼子「リリカ・・・」
リリカ「ヨリコ・・・アタシ・・・アタシさ・・・」
リリカは木陰から出てきて私の前に立つと、気まずそうに目を伏せてしまった。すると廿楽さんは少し厳しい口調でこう言った。
冴姫「リリカ・・・分かってるわね?」
リリカ「・・・うん・・・」
そう答えるとリリカは大きく深呼吸を2回した後、思い切り頭を下げた。
リリカ「ヨリコ!本当にごめん!」
頼子「えっ?いきなりどうしたの、リリカ?」
リリカ「アタシ・・・あの時ヨリコがどんなに辛い気持ちで嘘をついたのか・・・やっと分かったの。」
リリカ「なのにアタシはあんな風に怒鳴ったり・・・ヨリコを怖がらせたりして・・・ほんと・・・サイテー・・・!」
目をぎゅっと瞑りながら体を小刻みに震わせるリリカ。すると愛乃さんがその震えを抑えるように肩に手を置き、優しい口調で語りだした。
177
:
カスミソウ part11
:2012/10/30(火) 16:49:26 ID:TUXY85Zs0
はぁと「・・・昨日ね、りりちーから電話があったの。どうすればよりぷーと仲直りできるかな?って。」
頼子「・・・うん。」
はぁと「それでね、話を聞いてて思ったの。あ、これ前に私と冴姫ちゃんがけんかした時と似てるなーって。」
頼子「廿楽さんと・・・愛乃さんが・・・?」
冴姫「ええ・・・ミルドレッド事件の時に、ね。」
いつも仲良しなこの二人が喧嘩することがあるなんて・・・ちょっと意外かも。
はぁと「あの時の冴姫ちゃん、ずっと一人で悩んでてすごく辛そうだったの。だから私、どんな事をしてでもその悩みを解決してあげたいって思ったんだ。」
冴姫「でも私はそんなはぁとの気持ちを・・・私の事を想ってくれる気持ちを受け入れる事ができなかったの。どうしてだか・・・わかるかしら?」
頼子「・・・親友・・・だから?」
私がそう言うと二人は微笑みながら頷いてくれた。
冴姫「お互いを想う気持ちが強すぎるが故に反発し合ってしまう事もある・・・親友って普通の友達と違ってすごく難しい関係だと思うの」
はぁと「だけど大大大好きだから・・・いつまでもけんかなんてしていたくないから。すぐに仲直りしたいって思うの!」
愛乃さんは私の手とリリカの手を取って握手をさせてくれた。リリカの手はとても柔らかく、温かかった。
リリカ「ひっく・・・ヨリコ・・・アタシ・・・」
頼子「リリカ・・・もう泣かないで?」
リリカ「だ、だってぇ・・・」
頼子「・・・リリカ」
ぎゅっ、と。私はリリカの体を包み込むように抱き寄せた。
リリカ「あっ・・・」
頼子「本当に謝らなくちゃいけないのは・・・私。リリカの気持ちも知らずにあんな嘘をついて誤魔化そうとして・・・本当にごめんね?」
リリカ「・・・うん。」
頼子「私ね、決心したの。今の臆病ではっきりしない性格を変えたいって。だけどきっとまた悩んだり辛い事があったりすると思うの。そんな時はもう遠慮しないでリリカに甘えても・・・いいかな?」
リリカ「・・・そんなの・・・いいに決まってんじゃん。」
頼子「ありがとう、リリカ。・・・じゃあ私と仲直りして、くれるかな?」
リリカ「・・・・・・・あげない。」
頼子「えっ・・・?」
リリカはするりと私の腕の中から抜けると、軽く鼻をすすった後に顔をぱっと上げた。
その表情にはもう悲しみの色はなく、いつものリリカのイタズラっぽい笑顔がそこにはあった。
リリカ「アタシの事好きって100回言ってくれなきゃ・・・許してあ〜げない♪」
頼子「!100回はちょっと多いよー・・・ふふっ♪」
はぁと「仲直り、できたみたいだね!良かった〜♪」
冴姫「雨降って地固まる、かしらね。本当に良かったわ。」
はぁと「?冴姫ちゃん、昨日は晴れだったよ?」
冴姫「・・・そうね。」
178
:
カスミソウ part11
:2012/10/30(火) 17:09:44 ID:TUXY85Zs0
ギィー・・・バタンッ
頼子「ふう・・・いつも思うけどこの屋上の扉重すぎだよぉ・・・」
ある日の朝、私は日直だったのでいつもより早めに登校していた。こうして屋上に来たのもその関係・・・という訳では全然なく
頼子「リ〜リ〜カ〜?多分ここに居るんでしょ!出てきなさーい!」
同じ日直のリリカが鞄だけ机に置いてどっか行ってしまったという情報をクラスメイトから聞いたからである。
???「・・・こーんな朝早くに屋上に来ちゃう悪い子はだーれだ♪」
頼子「わ、私はサボりや昼寝で来たりしないよ!いいから早く戻って日直の仕事済ませちゃおうよー・・・」
リリカ「えへへ、りょーかい♪よっこいしょ・・・っと!」
ビュオッ・・・!
頼子「ひゃあっ!?ど、どこから降りてきてるの〜!?」
リリカ「どこって・・・空?」
緑色の風を纏いながら急降下して現れたリリカは無邪気な笑顔を浮かべながら人差し指で上を指した。
リリカ「そろそろ風が気持ちいい季節だからさ、ちょっとぷかぷか浮きながらお昼寝してたってわけ♪」
頼子「知らない人が見たらびっくりするよー・・・まあ気持ちよさそうだけどね・・・」
リリカ「でしょー?あ、ほら!またいい感じの風が吹いてきたよ♪」
頼子「ん・・・ほんとだ。」
私の頬を撫でる爽やかな秋風は、涼しさを帯びていてとても心地よかった。
・・・秋、か。あれからもうそんなに経つんだね・・・
頼子「・・・ね、リリカ。前に私と喧嘩しちゃった時の事・・・覚えてる?」
リリカ「えっ・・・うん。覚えてるけど・・・いきなりどーしたの?」
頼子「たまにね、思い出しちゃうんだ。リリカと仲直りした後、皆と可愛くなるにはどうすればいいかって相談をした時の事・・・」
リリカ「あーアレね!うんうん覚えてるよ!まーすぐに解決しちゃったけど♪」
あの時皆が私に教えてくれた、可愛くなるために最も大切な事。
それは・・・『自分が一番大好きな自分になる事』だった。
たとえどんなに今時の『可愛い』見た目や格好になったとしても、それを心から愛せなかったらきっと魅力的になんて映らない。
一番大好きな自分を見て欲しいっていう気持ちを何より大切にしてこそ、本当の意味で可愛くなれるんじゃないかって・・・
頼子「あの時の皆の言葉・・・今でも胸の奥ですごく響いてるんだよねえ・・・」
リリカ「ほうほう胸かー・・・この辺りかな♪」
もみもみ・・・
頼子「ひゃ・・・ん!もーリリカったらー!真面目な話してるんだからちゃんと聞いてよー・・・」
リリカ「ごめんごめん!でさ、ヨリコは今・・・自分が大好きって言える姿なのかな?」
頼子「うん。もう迷ったりしない、私は今のままの・・・眼鏡もみつ編みも大好きな私が大好き。これが本当の気持ちだよ!」
リリカ「そっか!アタシも今のヨリコが大好き♪」
ちゅっ
頼子「あっ・・・」
リリカ「えへへ・・・キス、しちゃった♪さーってと!いこっヨリコ!ニッチョクのお仕事するっしょ〜♪」
頼子「あっ、まっ、待ってよーリリカー!ていうかキスは恋人同士でするものなんだよー?」
リリカ「ほっぺだからセーフっしょ!それに・・・ヨリコにオトコが出来るまではアタシが恋人ってことでいいよネ♪」
頼子「!こ、恋人・・・///」
リリカ「アハハ、照れてる照れてる!おっさき〜♪」
頼子「あっ!もーーーーリリカったらーーー・・・えへへ♪」
大切な人達がいつも側で私を支えてくれている。それがいかに幸せな事なのかをしっかりと噛み締めながらこれからを生きていこう。
そしてもっと自分に自信を持って・・・強い心を持った私になろう。
このどこまでも青く澄んだ空にそう誓うと、私はゆっくりと歩き出した。校舎の中へ、そして・・・
幸せな未来へ・・・!
〜カスミソウ 完〜
179
:
カスミソウ 作者
:2012/10/30(火) 17:15:35 ID:TUXY85Zs0
間が空いてしまったり日本語がおかしかったりしましたがなんとか完結させる事ができました。
ほんのちょっぴりではありますが成長する頼子の姿を感じ取って頂ければ幸いですw
後日談的なおまけSSを用意致しましたのでもしよろしければそちらも読んでいただければと思います。
最後になりますがここまで読んでくれた皆様、本当にありがとうございましたm(_ _)m
カスミソウ 花言葉 『切なる願い』『親切』『感謝』
180
:
カスミソウ 後日談
:2012/10/30(火) 17:20:57 ID:TUXY85Zs0
リリカ「あっ、いたいた〜♪こ〜んな暗い体育館裏で煙草吸ってるなんてさすが不良って感じ〜?」
A子「・・・あっ?誰だよアンタ・・・」
リリカ「あれー?アタシの事覚えてない?ってそーいえばサキのヴァンリー食らって泡吹いてたんだっけ♪」
A子「!あん時にあそこにいた奴の仲間かよ・・・ふんっ、じゃあ丁度いいや。ちょっとこないだの奴連れてきてよ」
リリカ「こないだの奴って誰ー?サキ?ハート?それとも・・・ヨリコ?」
A子「名前なんかしらねーよ。見るからに一番弱そうな奴だよ。」
リリカ「アタシの友達に弱い奴なんていませーん♪」
A子「ああそうかい・・・じゃあもういいや、アンタをシメてストレス解消すっから!」
リリカ「まーまー落ち着いて!アタシはアンタに一言言いに来ただけなんだからサ」
A子「一言なんて言わずたくさん泣いていけよ!それとも金、出すか!?それでもアタシは構わな・・・」
ヒュッ・・・ボゴォッ!
A子「ひっ!・・・な、なんだコレ。急に体育館の壁に・・・ドデカイ穴が!」
リリカ「・・・なーにビビッてんの?ちょっとパンチする「振り」をしただけだから。そんなに驚かなくていーよ。」
A子「ひ、ひええっ・・・」
リリカ「アタシがアンタに言いたい事は一つだけ。二度とその面見せるな。もちろんアタシの友達にもね。もし今度ヨリコに手を出したら・・・こんな風に!」
A子「ひゃああああ!わかりましたわかりました許してくださーーーーーい!!」
ヒュオンッ・・・!
リリカ「こんな風に上からチョップで・・・!ってまた気絶してるし。・・・まあいいや、かーえろっと♪」
はぁと「あっ、見て見て冴姫ちゃん!体育館が真っ二つになってるよ!」
冴姫「(゜д゜)」
181
:
カスミソウ作者
:2012/10/30(火) 21:19:06 ID:cyGZg5RAO
part finalのタイトルがpart11になっていました、ごめんなさいm(_ _)m
あと後日談はpart11とfinalの間に起こった事となっております。
182
:
名無しのアルカナ使い
:2012/10/31(水) 04:12:23 ID:Rxq2hi/E0
2年A組はすんばらしいなあ
そして頼子は可愛いなあ
カスミソウってのは頼子の比喩なのかな
ともかくすごく良かったです
183
:
名無しのアルカナ使い
:2012/11/03(土) 00:04:51 ID:GA3nhemk0
>カスミソウ作者
乙!そしてGJ!そしてA子さんとB子さんにざまあ…もとい、ご愁傷様、といっておきましょうかw
あと、後日談のリリカがツボでした。
>>182
『切なる願い』『親切』『感謝』 …なるほど、頼子にマッチしていますね。
あと、カスミソウには『無邪気』って意味もあるらしいですよ。
こっちは何となくリリカに相応しい感じが…w
184
:
名無しのアルカナ使い
:2012/11/10(土) 20:35:42 ID:QVuiPMLAO
遅くなりましたがお二人共感想の方ありがとうございます<(_ _)>カスミソウの花言葉とお話の中の頼子の姿をマッチさせる事を目標にしていたのでそのあたりを感じとって頂けてとても嬉しいですw
次回作はリーゼ×はぁとで何か書きたいなと思っておりますのでよろしければまた読んでやって下さい。
185
:
名無しのアルカナ使い
:2012/12/06(木) 04:54:58 ID:JNC4mXFsO
〜〜現実という名の地獄より〜〜
物書きの皆様おっすおっす、プチただいまですぜ( ^ω^)ノシ
遥か昔にSS投下してた者ですが、久しぶりにしたらば開いて皆様のSS読んで懐かしさに身悶え、かつ
「オラまた書きてぇ!!」
ってなってしまったのでまた投下しようかと思います。
そして再びアルカナ流行れ!!(
調子良ければ明日〜悪けりゃ明後日に投下します、タイトルは『もっとすっごい!はぁとふる劇場』(仮)にて候
186
:
名無しのアルカナ使い
:2012/12/11(火) 13:02:58 ID:rGprOeeAO
――あれから、どのくらいの時間が経ったのでしょうか?
思い起こせば関東崩壊事変から始まった彼女達の物語は、沢山の思い出を紡ぎながら今も続いています。
幾度となく危機を迎え、そしてその度に乗り越え成長して来た彼女達。
そこには新しい百r(歴史が改竄されました)友情も生まれ………そして。
きら
「冬だぞ愚民どもっ!年の瀬の近い寒い日には、鍋を囲んで忘年会と相場が決まっている……という訳で、全員好きな材料を持ち寄って私の家に来い!!ちなみに参加しない不届き者は裸Yシャツでスライムまみれの刑にして(ry」
……と、やはり今回もこの人の呼び掛けで催しが始まるみたいですね。
普段の激しい闘いから離れての、休息のひととき。
それでは、またまた彼女達の羽休めの様子を覗いてみることにしましょう――――きっとそこには、笑顔があるはず。
∽∽もっとすっごい!はぁとふる劇場すぺしゃる∽∽
『お鍋でほっこり忘・年・会☆編』
はじまりはじまり〜→→→
187
:
もっとすっごい!はぁとふる劇場すぺしゃる
:2012/12/11(火) 13:07:30 ID:rGprOeeAO
・scene1
『極地的な人口密度』
(大道寺家特設和式宴会場にて)
はぁと
「うわぁ……ねぇ×2冴姫ちゃん、改めて見るとすっごい友達増えたよね〜♪++(キラキラ」
冴姫
「えっ?別に全員が友人という訳では………いえ、はぁとなら誰とでもそうなるんでしょうね〃(微笑」
きら
「皆集まったな、では始めるか。今回用意した席は円形の掘り炬燵となっている、沢山あるから各々テキトーに好きな場所に着け!」
はぁと
「はぁ〜い♪んっと………私はどこに座ろっかな〜?+」
???(複数人)
「……っ!({はぁと・愛乃さん・あの娘・教官殿etc…}と同じ席に……っ)」
じいぃぃぃ〜〜……(注視
はぁと
「……あれ?な、何だかすっごい視線が……ι(焦」
・scene2
『ひとまず着席してみれば』
はぁと
「よ〜っし、それじゃどばばば〜んと入れちゃうよっ☆(具材投下↓」
冴姫
「Σちょっとはぁと、そんなに一度に入れたら……まぁ、いっか。それにしても―――(チラ視線流し」
ペトラ
「……何でしょう?」
リーゼ
「……何?」
ヴァイス
「……何か問題が?」
冴姫
(……絡み辛いというか、どうしてこうなったというかι)
・scene3
『鍋という料理の認識』
冴姫
「…でも、貴女が最初にここの席に来るのは意外だったわね。てっきり、お付きの二人と相席するものだと思っていたのだけれど」
ペトラ
「あら、後々の席移動は自由なのでしょう?ならばこの機会に、愛乃さんと親睦を深めてみるのも悪くないと思いまして(含笑」
はぁと
「もちろん、大歓迎だよっ♪ほら、ぺとらんも材料入れちゃおうよ++(にぱっ」
ペトラ
「Σその呼び方はお止め下さいと―――ま、まぁ今日くらいは大目に見ましょう〃(赤っ)それでは……」
どさどさどさっ!
はぁと&冴姫
「Σってチーズ!?しかも多種大量にっっっ!!?ι」
ペトラ
「あら、多人数で一つの鍋を囲む料理といえばチーズフォンデュではありませんの?(きょとん」
冴姫
「Σ違うからっ、鍋は鍋だけど激しく違うからっっ!?ι」
リーゼ
「……高カロリー(ぼそっ」
ヴァイス
「…………っ///ι(カマンベールと書かれた包みを仕舞い込み」
188
:
もっとすっごい!はぁとふる劇場すぺしゃる
:2012/12/11(火) 13:11:57 ID:rGprOeeAO
・scene4
『春日姉妹の団欒卓(崩壊前)』
鼓音
「なんだか、この席はいつもの食卓になってしまったな(笑)…舞織、良かったのか?友達の所に行かなくても」
舞織
「大丈夫、皆さんの所には後で顔を出そうと思ってるから〃それに……」
小糸
「きのこの山〜♪」
小唄
「たけのこの里〜♪」
小糸&小唄
「「ぽいっと投にyΣぺぐぅっ!?(ぺち、と頭はたかれ」」
舞織
「…この二人を放ってたら、何を入れるか分からないからι(溜め息」
鼓音
「…だな、普通の鍋が一番だι」
・scene5
『アルカナ的魔鍋回避法』
ぐつぐつぐつ……
リリカ
「……一つ聞いて良い?みんな何入れたのコレ?どす黒い紫色だし、得体の知れない粘度の気泡立ってるしι(どよ〜ん」
頼子
「えっと…ト、トカゲの尻尾とニワトリの血……ι」
クラリーチェ
「山の幸いろいろ(ただし魔界の)♪」
エルザ
「その……あんぱん、かなι」
ミケ
「ポンデリングだが」
リリカ
「ごめん、アタシ宇治抹茶アイス」
一同
「「「「「……………」」」」」
ぐつぐつぐつ……
頼子
「Σミ…ミルワールッッ!!!(鍋入れ替え」
頼子除く一同
「「「「ΣGJッッ!!!!!(拍手」」」」
・scene6
『地獄の業火にも等しく』
リリカ
「はふ、はふ……ん〜、味付き玉子おいしっ♪~゚」
頼子
「お鍋は美味しいんだけど……何だか罪悪感がι(白滝ちゅるり」
ミケ
「細かい事など一々気にするな、頼子。いいから我輩にそこの旨そうな牛すじをだな――」
リリカ
「ほいっ♪(餅巾着を右牙」
クラリーチェ
「はいミケランジェロ様、あ〜ん♪(はんぺんを左牙」
ぴとっ×2
ミケ
「Σを゙づっ!?ぬわぐぅぁぅぅおおおぁっっ!!??やったからねこの下り海水浴の時やったからぁぁぁぁぁッッ!!?(熱さに悶絶」
頼子
(あ……やっぱり神経通ってるんだ、あの牙ι)
エルザ
「…君たち、仲良いねι(苦笑」
・scene7
『恐怖の片鱗』
ぐつぐつぐつ……
舞織&小糸&小唄&鼓音
「「「「…………~゚(屍」」」」
きら
「おい春日姉妹、キャシーのたわけが材料忘れたから少し材料を分けrΣって、なんだこの惨状はっっ!!?」
鼓音
「わ……私達は普通におでん鍋を食べていたんだ……なのに、気が付いたら魔鍋に刷り変わっていた……な…何を言ってるのか分からないと思うg(ブツブツ」
きら
「あ〜……(ピッ)…救護班か?四名回収してくれ、春日姉妹だι」
舞織
「…は…犯人は……安(ガクッ」
189
:
もっとすっごい!はぁとふる劇場すぺしゃる
:2012/12/11(火) 13:16:48 ID:rGprOeeAO
・scene8
『千年守(鍋)』
神依
「しかし……こうして、皆で鍋を囲める日が来るとはな。大道寺の計らいに感謝しなくては(微笑」
なずな
「神依さま……あのっ、なずなはお呼び頂ければいつでもご一緒にっっ〃」
あかね
「そ〜そ〜♪せっかく里から出てきたんだし、私達が神依様に退屈する暇なんて与えませんよっと⌒☆」
このは
「わふっ、このはもあかね殿やなずな殿と食を共に出来て嬉しいでござりまする〜♪゙」
神依
「ふふっ…皆、有難う。堅い話が過ぎたな、そろそろ私達も始めよう〃」
あかね
「御意っ♪ではでは早速……(肉の盛り皿を取り」
神依
「Σ…ならんっっ!!(制止」
一同
「「「……えっ?ι(静止」」」
神依
「鍋と言えば、火の通り難い物から入れて行くのが定石、となれば先ずは白菜からが望ましい。その後には春菊、椎茸と続いて中程より崩れ易い豆腐を……(云々」
一同
(Σ鍋奉行……だと……!?)
・scene9
『つまり出汁として』
神依
「うむ、その肉はそろそろ食べ頃だろう〃」
あかね
「は、はい〜……(美味しいのは美味しいんだけど…)ι」
なずな
「……〜〜っ?(キョロキョロ」
神依
「……む、どうしたなずな?何か探し物か?」
なずな
「ぁ…いえ、さっきからふすみの姿が見えなくて……ξ(困惑」
このは
「ほひ?ふすみ殿なら先程、みんふぁん博士が『蔘鶏湯(サムゲタン)×2♪』などと言いながら連れて行k」
なずな
「ΣΣふ…ふすみぃぃぃぃぃぃぃっっ!!!??ι(全開ホーミングDASH」
・scene10
『うさぎおいしいかのやま』
明芳
「はぅ……半べそで必死に食材(注※ふすみです)を取り返そうとしがみ付くなずなちゃん可愛いかった〜///~゚(悦」
きら
「呆けてる場合かたわけっ、お前ら揃いも揃って食材を忘れて来おって!!(憤」
明芳
「Σあはは…ごめんなさいね〜、出掛ける時うっかりしちゃってι(苦笑)」
美凰
「申し訳ありません、きら。博士が『食材は持って行くから先に行ってて』と…」
キャサリン
「なはは〜、ウチは最初からきらにタカるつもりやったで+(どやっ」
………………。
きら
「よし兎鍋とかどうだ?異論は認めん(ゴゴゴゴゴゴ……」
キャサリン
「ちゃうねん(土下座」
・scene11
『関西人として』
キャサリン
「Σじ、実はウチちゃんと食材持って来とんねんっ!!せやからラスマゲは堪忍して〜なι」
きら
「何?持って来てるならとっとと出せ、馬鹿者っ!!(ゲシ蹴っ)……で、お前は何を持って来た?」
キャサリン
「ふっふっふ〜、それはコレやっ!!++(両手に高々と掲げ」
・お○ふくソース(中濃)
・QPマヨネーズ(カロリー1/2)
・花かつを(鰹節)
・青のり
きら
「――――――――おい」
キャサリン
「ちゃうねん(土下座」
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板