したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

おちんちんのアルカナ

1名無しのアルカナ使い:2006/12/23(土) 23:51:22 ID:Omz9Akc.0
稼動より早三日。
秋葉系産業の僕である私が
このヲタゲーに取り組んだのもまた三日。
多少の不満はあるものの現状では特に破綻した要素もなく、
このまま闘劇に選ばれれば何も文句は無いと思っていた。

しかし私は気付いてしまった
アルカナには致命的な欠点、
足りないものがある。

・・・そう、ちんちんである

673:2007/10/19(金) 21:22:34 ID:gHe2.6To0
「現場とは・・・ひょっとして」

「想像通りだ。私達も出るぞ」

「きら様も出るのですか?いささかリスキーでは」

「将は兵の前に立ってこその将よ。
流石に前線には出れんがな、体を張らんと士気に関わるということだ。
公爵、貴様もあの機体の練習はしておいたのだろうな」

「勿論。
・・・今から戦場が楽しみで仕方ありませんよ」


 ・・・楽しみなのは戦う事ばかりではないが。

 身体の影響か。公爵には前世以上の身体能力が備わっている。
 その瞳は、部屋に並んだ幾十のモニターのうちの一つから点の様な女性の姿を見つけていた。
 近くにアルカナがある事を見ると、それはどうやらアルカナ乗りの女性の様だ。
 
 女性は特徴的だった。
 腰まで届く長い黒髪、豊満な胸───惚けた表情。
 そして何よりも特徴的なのは、その身に纏いし巫女服だ。
 
 公爵は、きらから更に受けた『もう一つの任務』を思い起こす。
 非常に愉快で、公爵好みな任務。


(神を見失いし巫女、か───面白過ぎるな)


 公爵の顔が、愉しみに歪んだ。
 その表情さえ、非常時には誰も気づかない。
 オペレーターの更なる質問が飛んで、企みの気配は完全にかき消された。


『大統領、愛乃はぁとの出撃が要請されていますが───
どうなされますか』

「却下だ。先の地獄から帰ってきたのは一人だ。
・・・それは愛乃はぁとでも、廿楽冴姫でもなかった」

『了解。現状の戦力で防衛するよう通達しておきます』

「そうしろ」

「・・・?」

 
 公爵にとっては若干意味不明なやり取りが飛び交う。
 しかし質問する間も無く、その会話は終了してしまった。


「おい、何を呆けている。行くぞ、公爵!」

「・・・申し訳ない。
この失態は倍の功績でお返しします。
───蹴散らしてご覧に入れましょう」

「ふん、新兵がよく言う。
怖気づく愚か者よりは数百倍マシだがな・・・っと、忘れていた」

 
 きらは向き直り、モニタールーム内にあったマイクを瞬く間に一つ占拠。


「あー、あー・・・よし。聞け、兵士諸君!」
 

 ・・・演説を開始した。


「奇襲である。我等は不覚にも、基地への接近を許してしまった。
だが、これは一つの事実を証明している。
それは精霊は臆病者で、どうしようもなく我々の力を恐れているということだ。

正々堂々当たって勝てぬから、卑怯者どもは奇襲という手段に講じているのだ。

ゆえに戦士諸君、これは恐れる事では、全く無い!
そんな屑共に我々が打倒される道理が無い!
戦士諸君、だから今回はこう考える事にしよう。
近寄られたお陰で、かえって奴等を殴り、蹴倒し、蹂躙しやすくなったと」


 基地内でぽつぽつと笑いが飛び出した。
 笑わぬ者も居るが、基地に充満していた恐怖や緊張の度合いが薄まっている。
 カリスマ───この小さな少女は、その身に巨人のカリスマを背負っている。


「采は投げられた。
さあ、勇敢なる戦士諸君、狩りのはじまりだ!」


 5月3日、午後五時半───東京基地防衛戦。
 奇しくも一年前のCase:α、全ての始まりもまた、同日であった。

674:2007/10/19(金) 21:23:50 ID:gHe2.6To0
◆ 14

 それは奇妙な光景だった。

 夕焼けに染まった空よりも更に紅い髪を流す、巨大な人形が浮遊していた。
 この時代、空を飛ぶものと言えば鋼鉄か生物のどちらかである。
 だがその人形の体躯は奇妙な事に木製以外のものには見えない。
 そしてその関節は、黒く、あやふやなもの───『闇』で繋がれていた。
 

「・・・なんか大変な事になってるね、お姉ちゃん」 

 
 コクピットで僅かに頬を紅潮させたリーゼロッテが言う。
 緩やかに腰を動かし、機体におちんちん力を送り込んでいるのだ。 
 リーゼの身体を心地よい痺れが満たすが、それが射精に繋がったり、
 他の行為の支障になることはまずない。
 おちんちんを生殖や快楽の道具としてしか使えないようでは二流。
 生命を造る聖なる器官であるおちんちんを正しく認識し、制御する。
 それこそが一流のおちんちんのアルカナ使いなのだ。
 リーゼの様な一流のアルカナ使いのおちんちんは、既にそのおちんちん自体が『高次の存在』であると言えよう。
 

「愛乃・・・はぁと」


 リーゼロッテは揺らぎにくい。
 裏の世界を生きてきたリーゼにとって、表情を露わにする事はリスクだからだ。
 安寧よりも闘争こそが隣人。
 信頼よりも駆け引きが、予想通りに運ぶ事よりも予想外(アクシデント)の方がリーゼの生に近しい。
 生死を分かつ瞬間において、揺らぎとは命取り以外の何物でもない。
 何が起きても表情を変えず、躊躇なく目の前の事を処理していかなければ、死ぬ。
 それがリーゼの仕事の哲学だった。
 だがその確固たるリーゼの思考すら押しのけて、その名前はリーゼの心を揺らがせる。
 理由はわからない。
 自分の思考を構築するどの方程式からも、この戸惑いを見つけることはできない。
 焦りがある・・・だが、不思議と気持ち悪くはなかった。

 目的地は目の前に迫っていた───東京基地。
 日本の拠点。
 今それに迫る波がこちらから伺えた。
 空を覆う、精霊の大群だ。

 ・・・まずい、そう思った時にはもう遅かった。
 精霊は探知能力に優れている。

 宙に浮かんだ巨大な人形を、大小あれど同じ形の精霊が取り囲んだ。
 数は7。
 7:1───それは袋叩きにも等しい絶望的な戦力比だ。
 戦術の教本でこのケースを参照出来たならば、
 『生き残る方法』が載っておらず、ましてや『勝つ方法』なぞ一文字もないだろう。
 『一人でも多く道連れに出来る方法』、
 或いは人生に見切りを付ける為の精神論が展開されているかもしれない。

675:2007/10/19(金) 21:24:35 ID:gHe2.6To0
「キョオオオオオオオオオオオオ・・・!」


 ・・・不気味な音が周囲360度から響く。
 周囲を囲うタイプ・テンペスタスが、自身の体内に風を溜め込んでいる音だ。
 数秒に渡り溜め込まれた大気は、やがて一瞬で放出され、鋭いエーテルの刃と化す。
 刃は機体にエーテル体を循環させる動力部と、
 パイロット自身のおちんちんを構成するエーテルを器用に引き裂く。
 千年守の愛刀『珠依姫・三門守宗』に性質的には近いとされている、
 命を奪わずおちんちんを奪うこの悪夢の兵装を、
 この世界の聖女は忌々しさを込めて『去勢・鎌鼬(きょせい・かまいたち)』と呼んでいる。

 ・・・刃はあまりに鋭く、この一迅の風を受けておちんちんを保てる人間は居ない。

 
「フシャアッ!!」


 今、7つの刃がほぼ放たれた。
 おちんちんを除去する為の刃は、味方には当たっても問題ない。
 ゆえに相打ちを気にせぬ弾道を選択でき、
 ターゲットにとって『どの可能性を選択しても当たる』様に、
 7つの刃は球状の包囲を狭める様に迫っていく! 

 そして・・・風が到達するまでの絶望的な数瞬の間。
 リーゼロッテ・アッヒェンバッハは一言呟いた。


「・・・来るんじゃなかった」


 そう、来るのではなかった。
 法的な罪の清算。そんなものが何になる?
 良い事をすれば悪い事は消えるのか?
 人を一人殺した罪は、他で人を一人救えば清算されるのか?
・・・馬鹿馬鹿しい問いだ。
そもそも罪という意識そのものが、人間の妄想の産物ではないのか。

 くだらない。考えるだけ面倒。そんなことよりお金だ。明日を生きていくお金。
 明日の寝床を確保でき、ゆったりとお姉ちゃんを綺麗にできる、
 そんな可能性を可能にするお金なのだ。

 まったく、仕事選びを間違っているにも程がある。

 だから一言、悪態を付いた。
 来るんじゃなかったと。自分は本来そう思っているんだと。
 本来の自分、『緋目の人形使い』は、この胸のわだかまりを疑問に思っているのだと。
 
───リーゼロッテは不器用だね。

 姉がそう言った気がした。
 今は無視して、少しだけ、指を強く噛む。

いつもより多くの血が小さな指から溢れ出す。
赤い宝石の様にぷっくりと膨れ上がった血液は、
やがて重力に従い流れ出し、コクピットの床へぽたぽたと落ちた───


「我が血に宿る盟約よ、形を為せ」

676:2007/10/19(金) 21:25:28 ID:gHe2.6To0
 爆発。
 そう言って差し支えない光景が、精霊の群れの眼前に広がっていた。
 攻撃が当たったのではない。
 か細い少女の声と共に、巨大な人形の、稼動部分の一部が爆ぜていた。

 元より、彼女と精霊の契りは利害が一致したゆえのものである。
 精霊達の人間への決起とギーァの利益は、全く無縁のものだった。
 少女と闇の契約は、未だ健在である。

 ───爆発的に、

 関節部分から強く溢れ出した『闇』はやがて大きな口と化す。
 例えるならば一言、それはそれは『暴力的』な。
 全てを飲み込む闇の権化は、宿主を屠る可能性の刃を数本喰らい、消し去った。
 ギーァの動きに合わせ、リーゼは機体の位置を横へ僅かにシフト。
 最小限の回避───残りの鎌鼬は、何物にも当たる事なく通過した。


 ターゲット、リーゼロッテの生還。
 予想外の事態・・・そう思考する間すら、串刺しになった一体目のテンペスタスは与えられていただろうか。


「・・・壊れちゃえ」


 言葉と共に、殺害と共に。
 リーゼの瞳の緋い色が更に濃くなる。

 次弾装填、そんな暇を与える道理は無い。
 包囲するテンペスタスの群れを、数瞬の間に3体、4体と次々と突き刺し、切り裂いていく。 

 ───緋色の一撃は一瞬にして的確。

 ターゲットは何かを思って殺すのではない。
 即ち殺害とは日常的な習慣である。
 生きる為の雑務、呼吸の為の処理。
 殺害は食事に等しい。
 ゆえに喰われる側は、まるで人形使いの瞳に自らの血・・・生命を飲まれている様に見える。

 『緋目の人形使い』。

 結果、包囲した7体が原型を留めなくなるまでに、十秒の時を必要としなかった。

 だが勿論、これで終わりではない。
 敵は大群なのだ。
 リーゼロッテは、一瞬の命を繋いだに過ぎない。


「・・・後から後からゴミが湧く」


 だが、リーゼロッテの瞳に恐怖はない。
 どちらかと言うならば、面倒そうな表情をそこから読み取ることができるほどだった。
 死線を潜り、一瞬の命を繋ぎ続ける戦いの幕開け。
 だが元より、人殺しの生とはそんなものなのだ。


「───ん」


 リーゼロッテの視界に違和感が飛び込んできた。
 何か火球の様なものが、東京基地から敵の大群に向かい飛んでいっている。
 いや、火球じゃない。あれは・・・おちんちんのアルカナ?
 だとすると、敵の大群に単騎突撃している。


「・・・馬鹿だ。馬鹿がいる」


 そこでぴんと来た。
 とんでもない馬鹿に、一人心当たりがあった。
 リーゼは進路を、基地から火球へと変える。

 ───その進路を阻む様に、また数体のテンペスタスが姿を現した。


「・・・キリがない」


 面倒そうな態度とは裏腹に、リーゼの動きはいつにも増して攻撃的に切り込んでゆく。
 リーゼの心を満たすのは珍しい感情───期待。


「・・・・・・」


 激しい戦いの中でもリーゼロッテは声一つ上げず。
 しかし心の中には、一人の少女の姿を激しく、強く描き続けている。
 おそらく無意識に、しかし強烈に、鮮烈に。

677:2007/10/19(金) 21:26:14 ID:gHe2.6To0
◆ 15

 吹き荒ぶ風。
 迫る炎の波。
 響き轟く雷。


 災害───と呼ぶに相応しいと判断。
 マスターである博士、おちんちんを脅かす敵は災害。
 『災害』の規模は特大。

 目的:災害からおちんちんを守護

 ───可能?


「否。尋ねることではありません」


 美凰は『一人呟く』。

 機械としてはありえない、無駄な行為であると判断。
 排除(Y/N)?

 N。

 ───博士は私に優秀たる機械を望んだに非ず。
 私は機械の前に、人である事を優先付けられている。

 私は、博士の無事を願っている。
 Y/Nではなく。0か1かではなく。
 私は博士の前からあらゆる障害を取り除き、その笑顔を観賞する事を欲している。


「目標捕捉」


 本当は捕捉も糞もない。目標は眼前全てに立ち塞がっている。
 だからこれは、自らの槍に力を入れる為の言葉だ。
 おちんちんを奮い立たせる一言だ。

 股間に炎が滾る様な感覚と同時に、美凰が乗る機体が炎を纏った。


「フェニックス・ワンより各機。
作戦名『四聖王道』。道を斬り開きます。みなさんには後に続き、サポートを要請します」


 チームメイトのウィンドウが美凰の指示に呼応し、
 次々と了解の意を告げては閉じてゆく。
 流星群の様に一瞬で開き、また閉じたウィンドウの数は6。

・・・美凰の目が、険しく細められた。


この世界における戦死とは即ち、おちんちんを失うことが殆どである。
 失った者は身体を保てなくなり、光の泡となって世界から消滅する。
 きらはこれを死では無くリタイア、資格の消滅と呼んだ。
 それは例えば人間界と精霊界の様な、この世界とは別の世界に飛ばされている可能性が高いのだという。
 しかし愛を伴う触れ合いを知った聖女達にとって、そんな推測は既に慰めにもならない。
 『目の前から居なくなる』という確固たる事実は、既に死と同類のものなのだ。


 ───たったひとりも、失えない。


 誓いと共に、美凰のおちんちんが急勾配になる。
 躊躇いはない、戦場の昂揚。

 コンソール上の3区切りのゲージを惜しみ無く使い、フルブースト。
 美凰の機体が炎に包まれ、爆進する。
 対する敵の先鋭もまた炎、タイプ・ランゴンの群が織り成す炎の壁。

678:2007/10/19(金) 21:27:01 ID:gHe2.6To0
 『四聖王道』。
 それは特筆すべき作戦ではない。
 美凰の優れた技能と、また美凰の搭乗するハイスペック・マシン、『聖火』。
 この性能に任せたゴリ押しだ。
 単騎突撃、精霊晶を破壊。残る者は美凰をフォロー。それだけである。

 こんなもの、作戦ですらない。
 だが、美凰はそれを可能にする。


 美凰はライトに持つ銃口を定め、手当たり次第に発砲、発砲、発砲。
 次々と吐き出される銃弾は高密度のエーテル体に着弾すると炸裂。
エーテル体を分解する働きのある放射線を撒き散らす。
 エーテルで構成された精霊にとってはまさに天敵で、まともに食らえば精霊一体が四散する威力を持つ。

 必殺の銃弾を秒間17発でバラ撒く化物の銘は『精霊流し(しょうろうながし)』。
 開発者は勿論、大道寺きら。
 作者の性格を察するに相応しい、攻撃的なユーモアが篭められた一品だと言える。

 アンチ・エーテルの幕を張りつつ、ランゴンの列が薄くなった所に突撃。

 美凰の纏う炎の圧がランゴンに勝り、一瞬の相殺の後、次々と周囲の敵を弾き飛ばしてゆく。
 もし彼女の戦闘光景を遠くで見る事が叶ったならば、火球が壁を突き破った様に見えたことだろう。
 
 凄まじい連射速度の当然の代償として、精霊流しの残弾は驚くほど早く無くなっていく。
 残弾は0になればフルオートでリロードされるが、その為には180フレーム、秒にして約三秒の隙を敵前に晒さねばならない。
 1フレを活かすかどうかがデッドオアアライブを判ずる戦場において、180は決して少ないとは言えない隙である。

 先刻使い切ったブースターが既に二目盛を満たすところまで回復していた。
 
 とりあえずは計画通り。
 これを使ってホーミングしつつ、180の隙をレフトの近接武器、アンチエーテルコーティングのナイフを使って凌ぐ。凌ぎ切り、再度乱射。精霊晶を一気に破壊する計画だ。
 美凰は一瞬でも早く行動に移そうとして───


 ───ARERT。
 前方より高エーテル反応、属性:雷。

 
・・・顔を顰める暇もない。

 自分の立つ周囲10メーター以内に居るブツを吹き飛ばしますよという神のお告げ。
 ヴァンリーの放つ高圧エーテル砲、通称『スカルトエルム』は、
 落雷した周囲のおちんちん、及び周囲にある電子機器を絶対的に、無慈悲に焼き切る。
 救い様がある事には、どこぞの鎌鼬と違いその攻撃の余りのエーテル密度から、
 同士討ちを許してしまうということだ。

 ・・・気づけば精霊達は距離を取っている。
 気付いていれば、もっと早めに反応できたかもしれない。
 だがそんな思考は今更、無駄な事に過ぎない。

 コンソールに表示された脅威到達まではジャスト3秒。
 思考時間は10フレームも用意されていない。

 即座に美凰の思考ルーチンに数百通りの未来が浮かんだ。
 約半数以上が即破滅へのパターン。

 美凰は周囲の状況、及び自らに蓄積された過去の経験というデータから、
 最速でひとつの可能性を掴み取った。
 破棄されていった可能性により良い正解はあったか、確認する猶予はない。

 1目盛丸々使い切ってフルブースト。
 不自然な程に素早く、火球は宙を駆ける。

 しかし即座に射程範囲を逃れる軌道を選択した機体の着地点には、
 数十のランゴンが、機体を数で燃やし尽くそうと待ち構えている。
 事実、着地予想点の密度は、機体の装甲を遥かに上回っていた。
 
 だがミスが一つ。美凰は微笑する。
 美凰の軌道がそこに着地するには高すぎる事に気が付いていなくてはならなかった。

 美凰は落雷の攻撃範囲ギリギリ外れに居座る、『ランゴンに着地』した。

679:2007/10/19(金) 21:28:00 ID:gHe2.6To0
「はあああああああああっ!!」


 ときの声と共に、壁を蹴る様にランゴンを蹴り、反対側に跳躍する!
 まるで生身で行うのも常人には不可能なアスレチック。
 美凰の能力は個体の格闘能力のみならず、操縦技術も標準以上に達している。
 事実、この一見不可能な軌道はその場のどの個体も予想し得ないものだった。
 
 油断していたランゴンは、予想通り着地点に戦力を集中、円形包囲をまばらにしていた。
 ランゴンの少ない所にそのままの超慣性を利用した跳び蹴りで包囲網に穴を開けて着地。

 一瞬遅れて、轟音。世界はホワイトアウトする。

 背面を激しいエーテルの奔流。
 だが、これは逆に背面から誰も攻めてこない保険へと転じている。

 ようやく一息───落ち着いて前方のランゴンを掃討する。
 すると倒れたランゴンの向こうに、禍々しい光を放つ好機が見えた。
 数十の精霊に固め守られた、虹色の光がそのまま形を成したかのような物体。
 
 最優先標的───精霊晶。

 確認。
 精霊流し残弾に不安無し。
 ホーミング・ブースター、既に全快。 

 背後のエーテル奔流も、そろそろ収まる。
 ゴールは目前。迷う要素は無かった。


「はああああああああああっ!!」


 単騎突撃。一対数十。
 立ち止まれば負け。躊躇えば負け。振り返えれば負け。
 立ち止まれば炎と雷に焼かれて肉まんの出来上がりだ。
 前に進み続ける事こそが唯一にして最高の逃避行。
 精霊流しで異形の軍隊に穴を開け続ける。

 精霊流しの威力を前に、喜劇の如く敵は吹き飛ぶ。
 だが時間は無情にも、悲劇の如く残弾を喰らい尽くしてゆく。
 悪夢の様な数秒。ブーストも有限。
 残量を示すグリーンが黒に侵食され、無情なEMPTY表示に近付いてゆく。
 

(・・・僅かに足りない!)


 データが絶望的な未来を指し示す。
 足りない。
 目前の精霊晶を確実に破壊するのに必要な場所へ、
 勝利へと到達する為のゲージが僅かに足りないのだ。


 ───立ち止まれば・・・。

 
 そこで美凰は停止。
 体に纏う激しい炎のエーテルも消える。


「・・・・・・」


 精霊はあっという間に美凰を囲む。
 その股に生えたおちんちんを刈り取ろうと、その刃を研ぎ始めている。
 近距離、中距離、遠距離、あらゆるレンジから牙が覗き見えている。

 迫りくる絶望、絶望、絶望の群れ・・・!

 覚悟を決めたか。
 諦めたか。この世から消え去る運命を受け入れたのか。


「・・・否、私は人の手により紡がれた文明の結晶」


 全身を纏っていた分の炎のエーテルを拳に集めていた。


「はあッ!」


 一瞬でそれを大地へと叩き付けた。 
 天地を揺るがそうかという大爆発。

 反動により、美凰の機体が激しく吹き飛ばされる。
 暴力的な慣性に支配された美凰機は、しかし確信的に精霊晶の方向へ近付いてゆく!

680:2007/10/19(金) 21:28:48 ID:gHe2.6To0
「・・・絶望を背負うのは私の役目ではありません。
この身を作るは冷たき歯車。然しこの身に宿すは燃え滾る心。

───我が身が背負うは人類の、否、博士の希望!」


 着地、激しい衝撃。
 音、衝撃、あらゆるものが暴れている。
 機体が荒らした大地から、巻き上げられた岩石が雨の様に周囲に散らばり行く。
 大地を割り、ただ一人王道を突き進むその姿は、まさに四聖、猛々しき現世の守り神───!

 衝撃で大地を荒らしながらスライド、美凰はついに目的地に辿り着く!


「・・・兵装転送ッ!」


 瞬間的に、美凰の機体の周囲にいくつものパーツが転送される。
 非常識な速度で前方に移動しながらもパーツは確実に装着されていく。
 やがて美凰の機体───『聖火』は数倍に膨れ上がり、精霊晶の前に立ち上がる!

 そして美凰の取る構えは、一見不可思議な構え。
 対象へ背を向ける、攻撃には一見有り得ぬ型。
 そう、それは必殺の構え。
 いくつもの敵を粉砕してきた、必殺の一撃。

 名は───


「 麒  麟  靠  撃  ! 」


 攻撃の直ぐ後、雪が降り始めた。
 戦場にはまるで不釣合いな、美しく幻想的な雪。

 雪は精霊晶を砕いた時に大気へと噴出されるエーテル体だった。
 太陽光を反射し、キラキラと発光する。
 それはまるでこの世の価値を知らしめるように。
 この世界本来の美しさを取り戻す通過儀礼の様に───


 ・・・私は人ではないが、私はこの光景をいつも美しいと思うことができる。


『・・・無事でしたか、隊長!!』


 美凰の兵装が解かれるのに数瞬遅れ。
 精霊晶という供給源を絶たれ、弱体化した精霊を掃討し、
 美凰の部隊が数機、聖火を守る様に取り囲んだ。


「・・・目標撃破。
これでかなりの敵の勢いをかなり殺ぐ事が出来ました。
一旦下がりますが、部隊に損傷は?」 


 コンソールに再び、『異常なし』のウィンドウが浮かんでは消える。
 その数は───ちゃんと、6。
 安堵が心を包む。

 しかし。


『た、隊長!』

「・・・どうしました」

『アルカナが───おちんちんのアルカナが、
精霊を凄い勢いで蹴散らしながらこちらに来ています!
所属は・・・不明?』

「・・・所属不明?」


 一瞬遅れて、精霊の一団が両断され、得体の知れぬ闇に喰らい尽くされる。
 謎のアルカナは不気味な容貌を持ち、
 一種の威厳を持って、美凰部隊の目の前に着地した。

 その機体を、美凰は一度見たことがあった。
 こんなに大きくは無かったが、確かにアレに似ている・・・。


「もしや、緋目の?
・・・いや、そんなことよりもその闇は・・・」

「そこの馬鹿に聞く」


 巨大な傀儡は、まるで廃熱するかの様に間接から闇を噴出してから、


「貴方は、愛乃はぁと?」

681:2007/10/19(金) 21:29:51 ID:gHe2.6To0
 ・・・たった一言だけ、そう尋ねてきた。

 美凰はただ当惑してしまう。
 何もかも謎過ぎたのだ。
 見たことも無い機体、緋目の人形遣いが何故ここに居るのか、
 そして何故まだ闇のアルカナと契約出来ているのか。
 更に出てきた『愛乃はぁと』の名前。
 リーゼロッテは素面で美凰の思考回路を攻撃していた。
 本人にその自覚は全く無いが、その攻撃は誠に激しいものだった。

 ゆえに緋目の意図すら読めず、質問に答えるのが精一杯である。


「・・・わ、私は愛乃はぁとでは、」


 辛い顔で美凰が答えようとしたその時。


『───隊長!
後方より超々高密度の勃起反応!
・・・味方、ですが、この機体は・・・!!』

「・・・何?」
 
 
 ───緋目が、見開かれる。

 緋目ばかりではない。きっとその場の誰もが目を見開き、呆気に取られた。
 突拍子も無く現れたソレは、まるで冗談そのものだったからだ。
 
 まず速度がコミカルだった。
 現実かどうか疑ってしまうような速度。
 身体を纏うエーテルの属性もおかしかった。
 明らかに多くの属性が混じっていた。
 最も強いのは雷だが、それに続き火、水、土、魔、闇───
 あらゆる力を満載して、光の様に美凰とリーゼの目前を通り過ぎたその機体は、
 まさに冗談以外の何物でもなかった。


「・・・あなたじゃ、ないね。
行こ、お姉ちゃん」


 爆音と共に通り抜けた後の、一瞬の静寂を付いたようにリーゼの声。
 聖火を視界から外し、通り過ぎた怪物の一瞬の姿を強く思い描いた。
 人形は闇を爆発させ、フルブースト。
 リーゼは美凰の視界から一瞬で失せた。
 

「・・・な、なんだったのですか、あれは」


 美凰は呆気に取られていた。
 美凰の心が、『呆然とする』という心情を深く体感していた。
 身体が全く動かなかった。
 心があるのも良い事ばかりでは無いのかも。つい罰当たりな事を考えた。

 美凰が正気を取り戻したのはその一瞬後、
 大道寺きらからの通信による、高いコール音のお陰だった。

682:2007/10/19(金) 21:30:36 ID:gHe2.6To0
◆ 16

「むんっ!」

 殴る。

「おーりゃあっ!」

 蹴る。

「愚か者めっ!」

 投げる。

「落ちろッ!」

 叩き付ける。


 ・・・規格外である。
 こんな暴力的なスタイルを取る機体は存在していいものなのか。

 標準的なおちんちんのアルカナの10倍はあろうかという、
 要塞級の容積をその身に有した、ゼリー状の巨大な物体が、疎らに基地に迫るアルカナ達を粉砕し続けている。
 射撃する訳でも斬るわけでもなく、ただ打撃で圧倒する。

 純粋な暴力だ。
 しかしシンプルであるがゆえに、格の差を見せ付けるのに容易い。
 大道寺きらの、その戦い方には他に変えられぬ『魅せ』があった。


「───ふん!」


 前衛の手を逃れて突撃してきた精霊を一通り地面に叩き付けて四散させてから、
 きらはつまらなそうに息をついた。


「つまらん、この程度か。
美凰も首尾よく働けたようだし、相手の攻め手もこの程度では基地まで届かぬな」

『きら様が恐ろしくて、精霊達も中々攻めに踏み切れぬのでしょう』

「その見え透いた世辞は公爵か。
口はいいようだが、身体は働いているのか?」

『御安心を。
やはり少々ハンディキャップを感じはしますがね、上々ですよ』


 確かに悪くない動きをしている。

 巨大なきらのおちんちんから少し離れた所で、
 スライムに取り付こうとする精霊を精霊流しで掃討している小さな機体があった。

 それはおちんちんのアルカナの構造を模倣した形ではあるが、違うものだ。
 おちんちんを持たない公爵の専用機体は、
 パイロットのエーテル体をその機体に直接伝導することが出来ないため、
 全て自分で動かしきらねばならない繊細な性能である上に、
 機体全体をエーテル体で纏えていない為に、精霊の攻撃に対し致命的に貧弱である。

 言うなれば、雑魚。
 美凰の「聖火」に比べればその性能は、3分の1あるかも怪しいところなのである。


「どうせお互い心底悪人だ。
気遣わん。生き残れば良いなどとは言わん。
死ぬ気で働いて来い。どうせ一度は終わった命だ、惜しくは無かろう」

『まぁ、後衛ですしね。今のところ命の危険すら余り感じませんが。
ということで・・・例の任務を遂行しようと思うのですがね』

「───なんだ、もうやれそうなのか?」

『見縊って貰っては困りますよ。
・・・ま、というよりやりたくて仕様が無い、それが本音ですが』

「馬鹿が。心底救えない、清々しい馬鹿め。
早速行って来い、コンマ1秒でも早くだ」

『・・・喜んで』


 小さな機体が巨大なゼリーから離れ、数秒と立たぬ内に姿が見えなくなった。
 公爵の受けた、その任務は・・・・・・


『───大統領、少しお伝えしたいことが』


 スライムに浮かぶ通信機が突然音を発し、震えた。
 東京基地、本部からだ。


「なんだ、言ってみろ」

『大変申し上げにくいのですが・・・』

「早く言え」


 歯切れが悪い。バッドニュースらしい。
 ・・・増援でも来たか。


『戦乙女(ヴァルキリー)が、出撃しました』

「・・・なんだと?」


 その報告に一瞬遅れて、きらの傍らを異常な高速で、何かが通り過ぎる。
 
 ───戦乙女。
 あの愛乃はぁとと共に数々の功績を挙げた歴戦の機体。
 廿楽冴姫のおちんちんのアルカナ───。

 反射的に、きらはその余りに巨大なアルカナの手を伸ばし、
 飛び去るアルカナを捕らえようとするが、
 その巨大さというアドバンテージを戦乙女はいとも軽く、『速さ』という力で抜き去っていった。

 ・・・通信機を力任せに蹴り飛ばす。


「・・・クソ!
出撃停止命令は出しといただろうが!!」

『申し訳ありません』

「・・・仕方あるまい。どうせ前線に出る気だろう、
こちらから美凰に援護要請しておく。他に報告は」

『ありません』

「減棒だ役立たずが」


 捨て台詞。通信オフ。

 まさか落とされはしないだろうが、内から予想外の出来事から起きるのは、
 指導者として気持ちの悪い事では決して無い。

・・・苛立ちを小さな足に込めて、スライムを思いっきり蹴飛ばした。
きらを包むゼリー状がの温度、硬度が上昇!
 スライムは興奮して出力が上昇した!!

 ・・・ため息。


「病人が、大人しくしていればいいものを・・・!」

683:2007/10/19(金) 21:31:29 ID:gHe2.6To0
◆ 17

 祭っていた土の精霊は何処かに消え。
 私たちがまともに勤めを果せぬ体になって早一年。

 ・・・春日の家は、今まさに落ち目で御座いました。

 四人の姉妹である私たちは、
 私以外の三人は未だ、その身に少しばかりは残された力で退魔を続けてはいるけども、
 そればかりでは、奉る神の消滅、神社の死───は、隠し切れぬ事でした。

 それでも今はなんとか、私がアルカナ乗りになるという条件で、
 神社への援護金を貰えてはいるけども、それも時間の問題で御座いましょう。
 遠くない未来・・・私たちの代で、この神社の歴史は終わりを迎えてしまうのかも、しれません。


「・・・・・・はぁ」


 部隊の皆には聞こえぬ様、溜息。

 何よりも隠せない、この心を沈める要因は、そればかりではありません。
 やはり、友が居なくなってしまったこと、
 それはどうしようもない楔となって、私の心を重く、暗い冷たい所に縛り続けるのです。


『春日隊長!』

「・・・なんですか?」


 出来るだけにこやかに答えました。


『公爵、と名乗る方が、春日隊長に通信を要請しているのですが』

「・・・公爵」


 公爵。その奇妙なあだ名を、小耳に挟んだことは御座います。
 近頃、大道寺大統領に付き添う、正体不明の女性。
 

「わかりました。繋いで戴けますか?」

『了解しました』


 すぐにコンソールに表示された隊員のウィンドウは消え、
 代わりにもう一つの黒いウィンドウが立ち上がります。
 そこに浮かんだ顔は───ありませんでした。
 SOUND ONLYという文字だけが、ただ無機質に表示されるばかりです。


『───突然の通信、失礼します。
わたくし、公爵と名乗るものでして、大統領の命をお伝えにあがりました』


 何故でしょうか。
 よくわかりませんが、その声を聴いた瞬間、私の体は、
 得体も知れぬ感覚に震え上がりました。
 その未知の感覚によって、しばらく返事をすることも出来ず、無言になったほどで御座います。

684:2007/10/19(金) 21:32:21 ID:gHe2.6To0
『・・・舞織隊長?』

「っは、はい・・・!
大統領の命、とは・・・?」

『いえ、そう構えずとも、簡単な話でございますよ。
私を貴方の部隊に、今回の戦闘に限り付き添わせて戴きたいのです。
平たく申し上げまして、見学、といったところですか』

「・・・見学?」

『そうです。
百聞は一見に如かず。
生で見て学ばれて来いと』


 不自然な話、でした。
 いや、不気味と言っても良いでしょう。
 意図のわからなすぎる大統領の命令。
 額面通りに受け取るならば、失礼ではありますが、大統領はただの新兵一人にどれだけの期待を背負っているというのでしょう。ありえないことです。

 けれども上からの指令とあれば逆らえる筈もありません。
 私は胸に大きな蟠りを残しつつも・・・承諾の意を伝えました。


『ありがとうございます。
噂に名高い舞織隊長の戦い、一瞬たりとも見逃さずこの瞳に焼き付けておきます』

「私なんかの動きが参考になるのならば、
それ以上の喜びは御座いません・・・では、そろそろ参りますので」

『了解。あと、』

「はい?」

『そう緊張なされずとも、舞織隊長ならばうまくやれますよ』

「・・・ッ!」

『失礼。余りに声が固かったもので。
・・・それでは』

「・・・・・・はい」


 通信が切れる。

 どうやってこちらの動揺を悟ったかわからない。
 ここまで来ると思い切りの良い嫌味。

 言葉遣いが妙に丁寧なのが、逆に・・・
 
 ・・・とはいえ、もう出撃の時刻。
 これ以上公爵に関して考えることは許されません。


 美凰様が首尾よく、最も近くの精霊晶に切り込み、破壊。
 私の部隊の役目は、破壊した水晶の周りに点々とする残存勢力の掃討、
 及び索敵中に未発見精霊晶があった場合、それを破壊すること。


 ───もはや生来の務めもままならぬ身分。
 せめて、この戦道だけでも太く繋がなければ。


「春日より各機。
───進軍、開始します!」





 ・・・舞織部隊、アルカナ機数、隊長機を含め7。
 そこに影の様に付き添う機体が一機、合計8機の進軍。

 先陣を切る聖女の顔は、使命感に強く、しかし暗く引き締められている。
 影に付き添う機体の主は、期待に、喜びに、その口元を歪めていた。
 向かう先にあるのは死地、ところがこれから起きる事が楽しみで仕方無いとでも言うように。


 既に多くの死線を見た様に見えるこの戦闘、
 0503東京基地防衛戦は、然し未だ半ばである。

685:2007/10/19(金) 21:38:36 ID:gHe2.6To0
つづく!


次の話ぐらいまでおちんちん分が少なめの展開になってしまいそうです。
畜生畜生!
・・・この戦闘の後は是非おちんちんパレードを書き綴りたいですね。

まぁこの話そのものを読んでくれている方も
おちんシーンだけ読んでる方も、次もお付き合い戴ければ幸いです。

ではまた次の金曜日に会えるといいんですけど
間に合うかどうかは神のみぞ知るって感じです

686名無しのアルカナ使い:2007/10/19(金) 22:22:38 ID:SHUjJgoE0
生きてて良かった

687名無しのアルカナ使い:2007/10/19(金) 22:55:32 ID:8b9VXdH2O
バトル時も面白いんだよなぁ
おちん話もさることながら


俺、今日何回リロード繰り返したことか
マジで待ってたかいがあった
本当に金曜日が楽しみで楽しみで仕方がない


>>1さん毎回いいもの見せてくれてありがとうな
俺、見る側だから返すもんが言葉しかないけど………………GJ!

688名無しのアルカナ使い:2007/10/20(土) 00:42:30 ID:k1PP6kpAO

>>1の文章力のせいで腕とおちんちんが痛くなった。責任とれ、このばか、このばか、このばかやろうwwwww

689名無しのアルカナ使い:2007/10/20(土) 04:41:02 ID:.vPCIELU0
きのこ斬新すぎるwwwwwwwww

690名無しのアルカナ使い:2007/10/21(日) 12:52:43 ID:udiQukWMO
さーたんがフォースの暗黒面に…
wktkがとまらない!

691名無しのアルカナ使い:2007/10/26(金) 05:44:59 ID:Stv75tQgO
金曜日、やってまいりました
期待してもいいのだろうか、お預けを食らうのか
おちんちんデー、おちんちんデーでございます

692:2007/10/26(金) 16:30:54 ID:McEP8VFcO
作者急病及び取材の為
今週は休載させて頂きます

4話は来週金曜に掲載予定です

693663:2007/10/30(火) 15:14:35 ID:Pfz/tHHw0
公爵という存在が
リリカにしか思えない件
もしくはミル     ごふっ

694名無しのアルカナ使い:2007/11/02(金) 16:21:49 ID:NPGTOUFoO
金曜日なのですよ、にぱ〜☆

695名無しのアルカナ使い:2007/11/02(金) 23:34:02 ID:PRIkRzYAO
おいおい、金曜日が終わっちまうぜ……

696名無しのアルカナ使い:2007/11/02(金) 23:52:14 ID:VvZaiROMO
まさか>>1に何かがあったのか!?

697名無しのアルカナ使い:2007/11/04(日) 16:14:37 ID:rduXaNrwO
病状が悪化したんかな………

698名無しのアルカナ使い:2007/11/04(日) 16:36:04 ID:YplGYSMg0
アルカナに襲われておちんちん取れちゃったんじゃね?

699名無しのアルカナ使い:2007/11/05(月) 18:26:06 ID:FI9xhL0IO
私ちょっとおちんちんのアルカナの操縦方法マスターしてくる


ただし………公爵の乗ってるタイプの奴で

>>1の仇を討ってこよう

700名無しのアルカナ使い:2007/11/06(火) 07:47:06 ID:0cu6nXLkO
まぁなんだ、諸君。
彼は数ヶ月留守にしてた時期もあったし、ゆっくり待とうじゃないか。

701:2007/11/09(金) 11:03:45 ID:N/Hw8UG2O
すみません
少々リアルの方が忙しいので
あと1、2週休ませて頂きます

702名無しのアルカナ使い:2007/11/09(金) 16:49:36 ID:uOhlgJsMO
誰も急かすつもりはないさ。
仕事も頑張ってくれ。

703名無しのアルカナ使い:2007/11/16(金) 21:06:02 ID:VGazPV6QO
仕事の方頑張れよー!

704名無しのアルカナ使い:2007/11/30(金) 08:51:09 ID:zzJ76PiYO
あぁ、彼は高次の存在になってしまったのだろうか
それとも終わりに向かっていまも生きてるのだろうか
おちんちんという途方も無い尺度の前には
彼の存在さえも刹那の幻に過ぎない

705名無しのアルカナ使い:2007/12/01(土) 22:14:21 ID:L0j2zb.kO
実際、年末になると忙しいからな


来年になる前には更新してほしいけれど、無理はしてほしくはないし
あぁ、ジレンマ

706名無しのアルカナ使い:2007/12/14(金) 21:00:59 ID:nMS8I81EO
わかっちゃいるけど今週も駄目かぁ………

707名無しのアルカナ使い:2007/12/24(月) 16:47:19 ID:8LhWXZugO
聖夜に復活とかカッコいいのに…

708:2007/12/29(土) 03:15:18 ID:ol7419WU0
お待たせして申し訳ありませんでした。
大晦日あたりに更新できそうですので
まあなんだ、もうちょっと待っててね!

709名無しのアルカナ使い:2007/12/31(月) 10:42:20 ID:ntet3mGoO
間に合った!流石……っ流石だっ…!

710:2007/12/31(月) 14:45:34 ID:SiSMhyps0
まあ実はマズいんだ
新年公開になる確率と五分五分だね・・・!

711名無しのアルカナ使い:2007/12/31(月) 17:10:30 ID:tNbba1CgO
なら鐘を聞きつつ
俺は待つ


全裸で

712名無しのアルカナ使い:2007/12/31(月) 19:29:06 ID:ntet3mGoO
>>711
その煩悩捨てろよwwwwww

713:2007/12/31(月) 19:47:33 ID:SiSMhyps0
確実に年越しには間に合わないと言っておこう!
つまり今年の年明けはちんこ小説書きながら過ごす訳ですな。有意義

714:2007/12/31(月) 22:23:09 ID:SiSMhyps0
明日必死公開予定

715名無しのアルカナ使い:2008/01/01(火) 22:19:15 ID:ndtIpDTEO
頑張れ頑張れ

716名無しのアルカナ使い:2008/01/02(水) 22:35:14 ID:0MeWFcJgO
焦るなよー

717名無しのアルカナ使い:2008/01/09(水) 23:47:36 ID:yFl.jeKsO
待ってます

718:2008/01/12(土) 01:00:38 ID:TgzXguEk0
さまざまなモノに振り回され
現在進行形で延期中、まったく約束を守れてませんが
続きは必ず書きますのでまぁ気長によろしくおねがいします

719名無しのアルカナ使い:2008/01/12(土) 03:27:14 ID:cO0u5OcU0
おちんちんを振り回され、まで読んだ
がんばれーまけんなー

720名無しのアルカナ使い:2008/01/14(月) 16:43:19 ID:EktTqKfkO
ちからのかぎりー 生きてやれー

721名無しのアルカナ使い:2008/02/02(土) 22:04:38 ID:C8WtBeXg0
●変更点
不明

722名無しのアルカナ使い:2008/02/02(土) 22:07:07 ID:gvfnpA36O
ボンバヘッ!
オチーンチーン!
ボンバヘッ!
オチーンチーン!
モエダスヨウナ!
アッツイセイシ!

このスレまだあったのか。

723名無しのアルカナ使い:2008/02/09(土) 10:26:20 ID:PPnSyU/6O
あっがっれー☆

724名無しのアルカナ使い:2008/02/21(木) 16:51:41 ID:6b3LiP6s0
アルカナ2も出てこのスレもどうなる事やら

725名無しのアルカナ使い:2008/02/27(水) 20:53:32 ID:pjlP1LVcO
パイルバンカーや二丁拳銃…期待せざるを得ないっ…!

726名無しのアルカナ使い:2008/03/20(木) 02:01:45 ID:nQiq09mg0
さあもうすぐだぞ皆の者
ネタはそろっている。>>1神はどう使うのかw

727名無しのアルカナ使い:2008/03/21(金) 15:51:39 ID:KzRgn8dE0
なんで普通に属性別に並んでるんだよww

728名無しのアルカナ使い:2008/03/21(金) 16:25:19 ID:HBsy21Vs0
性のアルカナwwwwwwwwwwww

729名無しのアルカナ使い:2008/03/21(金) 19:56:46 ID:BKD0QnOY0
ここの管理人はこういうのに寛容ていうかもっとやれな人っぽいからなぁ

730名無しのアルカナ使い:2008/03/25(火) 19:23:43 ID:FpApGS9Q0
ふつーに並んでるのが面白いw

731名無しのアルカナ使い:2008/03/26(水) 03:13:07 ID:ElG1RoOI0
下手なアルカナスレより伸びててワロタ

732名無しのアルカナ使い:2008/03/31(月) 02:10:42 ID:F5tK6D3g0
ペトは夜に銃ならぬチン○を二つ持っているヤリ○ン
だと言う発想をするのは俺だけなのか?
俺は変態なのか?

733名無しのアルカナ使い:2008/03/31(月) 05:04:58 ID:tTkdq4G6O
>>732
おっきした

734名無しのアルカナ使い:2008/03/31(月) 05:07:17 ID:TqrCsoAsO
南国妖怪ペトラかッッ!

735名無しのアルカナ使い:2008/03/31(月) 05:16:00 ID:2FJum3IYO
休憩中に
実はペトラは真性マゾでみんなから種馬にされてると妄想したらおっきした

736名無しのアルカナ使い:2008/03/31(月) 14:03:47 ID:dIvDHGUwO
奇才待ちwwwww

737名無しのアルカナ使い:2008/03/31(月) 16:02:07 ID:XXyI44LsO
>>732の同人が普通に出そうで困るw

738名無しのアルカナ使い:2008/03/31(月) 22:05:38 ID:X31405zUO
無職のおっぱいは柔らかそう
ペトラのおっぱいは弾力がありそう

739名無しのアルカナ使い:2008/04/02(水) 19:49:59 ID:C11O5s0U0
>>732
なんと奇遇な!

740名無しのアルカナ使い:2008/04/04(金) 01:27:01 ID:SHkIyQ0U0
てかペトラの動きがエロ過ぎるんだが・・・
スカートをあんな風にクルクル回す腰の動きはまさに(自重
多分クラ姉さんから大人のおもちゃを呪いで外れなくして無理矢理付けさせられているに違いない

741名無しのアルカナ使い:2008/04/05(土) 04:28:03 ID:N9SNBocs0
クラは魔方陣つけている間だけおちんちん見えるよね。

742名無しのアルカナ使い:2008/04/10(木) 01:37:34 ID:cGVlfMvMO
>>732
ペトは夜に銃ならぬ○ンコを二つもっているヤ○チン、か

いくら神聖なるおちんちんといえど欲張るのはよくないな、一本にしときなさい

743名無しのアルカナ使い:2008/04/11(金) 22:19:24 ID:0TAe.zFo0
>>742
ケツマン○があるなら
○ ツ チ ン コ 
だってあるに違いない!!”!”

744名無しのアルカナ使い:2008/04/12(土) 22:10:01 ID:Jtn2Q/Vg0
ツチノコにみえた

745名無しのアルカナ使い:2008/05/08(木) 02:31:37 ID:vvzNym7Y0
流石にそれはきめえよww

746名無しのアルカナ使い:2008/05/24(土) 01:17:17 ID:2/GDL5SQ0
ぺトラ様のザーメンガンは、負けた相手のおちんちんから絞り出すものなんだよね?
デフォだよねこんな常識

もしかしてぺトラ様が自分のを絞る可能性も…っ

747名無しのアルカナ使い:2008/05/25(日) 02:35:58 ID:vSIP6hpg0
お前らふたなりアルカナキャラのおちんちんならしゃぶられるんだよな?

748名無しのアルカナ使い:2008/05/29(木) 03:51:14 ID:UNBM/6Go0
しゃぶれますが、なにか?

749ぴやにすと:2008/06/01(日) 11:29:45 ID:FZV/qbPY0
支援

750すっごいアルカナ使い:2008/07/21(月) 00:06:20 ID:pgE/aH7c0
前々から微妙にこのスレ気になってたんだが
一夜で>>1から一気に呼んでしまったw 
中盤の博士&ミルドに御茶を出す美凰がツボ

戦闘編こんな面白いのに続きは・・・

751:2008/07/21(月) 08:32:00 ID:6X48462.O
戦闘編は不評につき連載停止になりました
来年初めのアルカナオンリーに出て
完全な新作を発表する気ではあります

752すっごいアルカナ使い:2008/07/22(火) 03:23:14 ID:wcosYyUwO
すっごいの期待あげ

753すっごいアルカナ使い:2008/07/22(火) 03:27:18 ID:99mQZmlQ0
そうか・・・ アルカナオンリーに逝きたい理由がまた一つ増えたw

754すっごいアルカナ使い:2008/07/22(火) 21:10:37 ID:zAHFLHfkO
ぺにさんキテルーーー!!

755すっごいアルカナ使い:2008/07/24(木) 21:54:58 ID:FzIkgyBEO
良かった…あんたまだいてくれたんだな…!

756すっごいアルカナ使い:2008/08/01(金) 03:28:17 ID:JZbFoaH.0
ぺトラ様のおてぃんてぃんをしゃぶりたいです
テクは自信あります
5万は出せます
よろしくお願いいたします

757はーとふるの人:2008/08/01(金) 03:38:11 ID:BbysxO8g0
>>751
…一瞬何を言ってるのかわからなかったww

758:2008/08/01(金) 07:09:33 ID:Nny9KaF20
よくわかんないですけどやるとか聞いたので
そういうイベントがあるなら出させていただこうかなと


>>756
この世にはお金で買えるものと買えないものがあります
世の殆ど全てのものは俗物であり金銭によるトレードが可能ですが
ぺっとんのおちんちんとか人命とかより余裕で高貴なんで
三次の人間如きには舐める事は適いませんね

759すっごいアルカナ使い:2008/08/04(月) 22:52:16 ID:X1ToHdEY0
同人とかアウトオブ眼中だけど、
凸のためならイベントに足を運べるぜ。

760すっごいアルカナ使い:2008/08/07(木) 03:40:33 ID:ZTYTWL2M0
ふたなりはちっちゃっちんちんのほうが好きだけど
何故かリリカが一番短小で包茎ちんなイメージで
頼子が一番でかい(セーフパイズリできるほど)気がする

761:2008/08/08(金) 00:26:03 ID:IeMK3KFY0
あなたの疑問にお答えしましょう。

さて、ここに『心理性器論』なる論文があります。
心の働きとおちんちんの大きさについて記された
非常に印象的な論文です

人間の器官において性器というのは現在の人間社会において
最も隠されるべきミステリアスな部位。
この「おちんちんの大きさ」という目に見えぬ変数Xについて
人が想像力を働かせてXの値を決定しようとするとき、
性器と同じほど目に見えぬ「人の本心」に比例させて考えようとします。

つまり人に見せようとしない「本心」が大きそうなほど、
その他隠匿された物・・・おちんちんという変数Xの値が大きく決定されるわけですね。

これをアルカナのキャラに当てはめると
やはり自分をオープンにしている感のあるリリカや神依、このはは小さな印象、
逆に頼子やリーゼ、クラリーチェ等は実は大きいんじゃねえの・・・!?
とか考えられちゃうんですね!ですよね!

しかし例外も勿論あります
例えば「おバカ属性」の付与などがあり
これは「馬鹿でかい」等の言霊に繋がるため
愛乃はぁとなどは自分を極めてオープンにしているにも関わらず
Xの値は大きく決定される事がほとんどになります。

おちんちんはやはり奥深きもの
一つの論述程度で極められる等と言う勘違いは起こすなという教訓ですね。

762すっごいアルカナ使い:2008/08/14(木) 23:14:12 ID:x9jzRxyE0
リーゼロッテちゃんの包茎チンポは僕のもの

763すっごいアルカナ使い:2008/09/05(金) 14:13:06 ID:qlBBAodo0
リーゼロッテのおちんちん率の高さは異常

764すっごいアルカナ使い:2008/09/10(水) 17:56:25 ID:WNKb0qfM0
>>763
詳細

リーゼの3㌢可愛いリトルチンポをシコシコしたいな

765すっごいアルカナ使い:2008/10/31(金) 05:33:14 ID:1ziuERig0
さて、すっごいが稼動したわけだが
凸はいかがお過ごしかな?

766すっごいアルカナ使い:2008/11/02(日) 03:36:29 ID:AUG6/CIo0
歪みねぇアルカナ カシマーラ
「この世のだらしねぇヤツらを浄化する」ことを目的として「仕方ねぇアルカナ ホルヴァーチ」と対になる存在。
精子の枯れ果てたヘリントンと契約し、カリの海綿体を与えた。

767すっごいアルカナ使い:2008/11/05(水) 19:36:21 ID:flmi9AWQO
凸さまー
新作をお願いしまするー

768すっごいアルカナ使い:2008/11/21(金) 15:28:15 ID:GSyGU4MEO
凸はきっと冬コミ用のネタを考えてくれてるに違いないんですぅー><

769すっごいアルカナ使い:2008/11/24(月) 17:29:00 ID:WTBIGK3A0
一覧の最後に性とか吹いたwww


パセラさんとかおちんちんもってそうだよね

770すっごいアルカナ使い:2008/12/29(月) 05:06:32 ID:2wqW4Sew0
age
リリカのおちんちんしゃぶしゃぶしたいお(^ω^)

771すっごいアルカナ使い:2009/01/05(月) 03:05:59 ID:t8xbid4M0
これは先日学校でのレポートとして友人が書いたものです。
本人に了承をとったものをコピペいたします。

>舞織からちんこが消えた理由と、その対策に関する考察

3年3B組2番○○○○<プライバシーのため名前は伏せ

「すっごいアルカナハート2」が稼動すると同時に、今まで舞織に付いていたちんこが消えてしまった。
私は深い悲しみに包まれ、この原因を究明すると同時に、再び舞織にちんこを生やす方法を考えた。


生物は進化するものである。
進化する過程で、使われない器官は衰退し、やがて消滅する。
即ち、世の舞織使いが舞織のちんこを使ってあげなかった事により、ちんこという重要な器官が衰退してしまったのだ。

世の舞織使いの間では「ちんこは生えていない方がいい」という意見が大多数を占めており、舞織のちんこをしっかり使っているのは私くらいしかいないだろう。
そして、その私もかなり早い段階から「アルカナハート2」をプレイしなくなった為、舞織はかなりの長期間ちんこを使っていなかった事になる。

772すっごいアルカナ使い:2009/01/05(月) 03:07:02 ID:t8xbid4M0
もし私以外の舞織使いが、ちゃんと舞織のちんこのケアをしていれば、こんな結果にはならなかっただろう。
しかし、多くの舞織使いはちんこの重要性、又は存在に気づかず、今までちんこを使ってこなかった。愚かしい限りである。
これはちんこを重要視しなかった舞織使いの責任であり、またその事実を理解した上で対策を取らなかった私の責任でもある。


古来から性器は神聖な物として扱われてきた・・・のかは知らないけど、重要視はされていた。
ちんこを祭ってる神社があるのをご存知だろう。春日神社もそれだ。
憶測だが、春日家では代々ちんこが生えている者を当主としてきたのだろう。
姉の鼓音には生えてない。しかし舞織には生えている。
これで年長者である鼓音ではなく、舞織が中心になり指揮を取っているという事に納得がいくだろう。

即ち、ちんこには特殊な力が備わっているという事である。
この力を行使する事が、「ちんこを使う」という事なのである。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板