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九十九の内的宇宙
1
:
名無しさん
:2016/06/28(火) 01:58:44 ID:???
別名「九十九の腹の中」
そこは永遠も一瞬も過去も未来も現在も、時間の流れのすべてが混在する世界。
あらゆる理が捻じ曲げられた、歪な空間。
中に住まう色んな人々の思い出が作る、思い出の場所
悪食な彼女の食べたものが行き着く、混沌の源。
彼女はそこに居るものを模倣することもできるようだ。
12
:
セフィラ
◆Loah.qK.Uk
:2016/07/17(日) 20:41:19 ID:???
まぁ、たしかに…
九十九のこと、…ううん。 ロキのことさえ、ちゃんと知らなかった訳だし、ね。
………ここから、先が…。
………。
(一瞬だけ息を呑み)
…わかった。
この先はボクひとりで行けばいいのかな。
(宝石を持った方の手で、九十九が壁のように叩いたそこへ手を伸ばす)
13
:
九十九
◆CNssssssss
:2016/07/17(日) 20:57:59 ID:???
……それをちゃんと伝えていなかったのは、ロキの方だ。
自分が異なる者であること、本当は既に死んでいること…まあ、これは本人の誤解だったが。
それをお前に伝えることで、お前と築いた平穏を壊すことが怖かったようだ。
…そんな不安を、わたしは奴の中でずっと感じていたぞ。
……ここから先、お前は一人だ。わたしはついていけない。
恐らく、辛いことになるだろうが………いや、いいか。
(セフィラが手を伸ばした先…そこはまるで何もないように空を切った
彼女は入ることが出来る、ようだ)
行って来い。
そして、塞ぎこんだままのロキに孤独の虚しさを教えてやれ。
14
:
セフィラ
◆Loah.qK.Uk
:2016/08/18(木) 21:54:24 ID:???
………ばかだな。
そんなことくらいで…
…ボクも、一緒か。 ボクだって…
(何かを振り払うようにぶん、と頭を振った後)
――うん、ありがとう。
ボク、行ってくるよ。
絶対にロキを連れて、戻ってくるから。
……じゃあ、また、あとで――
(言い終わるより先に、体はその向こうへもう駆け出していた
ずっと九十九の方へ向けていた視線も、今はもう前だけを
彼が待つであろう、その場所を見ている)
15
:
名無しさん
:2016/08/18(木) 23:09:47 ID:???
(…一歩踏み出すごとに、まるで風圧のように感じられるくらいに溢れてくるプレッシャー
一瞬に等しくも千年もの間留まり続けたことによって、尋常じゃないくらいに澱みきった怨嗟がそれを成している
…それすら跳ね除ける彼女の強い意志は、その視線の先によく知った背中を捉え…)
16
:
セフィラ
◆Loah.qK.Uk
:2016/09/15(木) 23:53:30 ID:???
はっ……、は…っ…!
(それでもその足が止まらないのは 強い意志なんてそんな上等なものではなく
一度その「重み」に負けてしまえば、それ以上進めるか彼女にも自信がなかったから
だから下り坂を走って行くような止まれない足取りでそこを目指し
その背中が近づいてくるにつれて、ゆっくりと また ゆっくり速度を落としていく)
(……もう目の前だ。
痛いくらいに跳ねる心臓は走ったからではなく
少し緊張している、というのが正しいらしい
軽く上がった息を吐き このまま何もなければ
次の瞬間には彼女がその名を呼ぶだろう)
17
:
ルクシオ
◆GBW7d8krI.
:2016/09/16(金) 00:03:45 ID:???
………。
お前は誰だ……
閉ざしたはずの僕の心に忍び込んできた……お前は、誰だ…ッ…!!
(千年来の他人の気配、それにすら振り向こうともしない
それどころか声を荒げてしまう辺り、強い拒絶の意思すら露わに映る
…それは彼女の知る彼ではなく、他人を拒み捩れ…しかし確かにロキがそこにいた)
18
:
セフィラ
◆Loah.qK.Uk
:2016/09/16(金) 00:48:23 ID:???
………セフィラ。
君が、ボクにくれた名前だよ、ロキ。
…ボクのこと、わかるかな。
19
:
ルクシオ
◆GBW7d8krI.
:2016/09/16(金) 00:54:23 ID:???
……知らない…っ…!
お前のこと、なんか……知らない…!
こっちに……来るなし…ッ…!!
(…何かを焦っているような素振りを見せた
まるで、何かを自分に言い聞かせているように)
……それでも…
こっちに、来るつもりなら……ッ……
(…分かりやすいくらいに、バチバチと帯電し始めた)
20
:
セフィラ
◆Loah.qK.Uk
:2016/09/16(金) 01:18:20 ID:???
(―ある程度の怪我は許容できる―)
(頭の中で九十九の声がこだまする)
(進めかけた足が竦む)
(初めて見るかもしれない程帯電した彼の姿を前にして)
(―が、ここで命を落とすなどしたら―)
(ぐわんぐわんと頭の中が揺さぶられるようで)
(だけどそれでも、たとえ、焼かれたって良いとさえ思った)
(……かまうものか。 その近くて遠い距離を大きく詰める一歩を踏み出した)
21
:
ルクシオ
◆GBW7d8krI.
:2016/09/16(金) 01:20:49 ID:???
……や、やめろ…っ…!
こっちに、…来るなし……!!
(…挑発にも屈しない彼女に、こちらがまるで怯える様にたじろいだ
が、それもつかの間、先の言葉のように分かりやすいくらいに帯電した身体から、バリバリと電気を放出する
……威嚇目的だからか?彼女には当たらないところにそれが落ちた)
22
:
セフィラ
◆Loah.qK.Uk
:2016/10/31(月) 21:58:47 ID:???
っ…、……ロキ…っ
(それでも、じりりじりりと歩みを進める
近くに落ちた電撃、一瞬空気を伝わる熱さと、それが過ぎた後の冷たいような錯覚
それが落ちた側の目をつむりながら ふらりふらり、それでも止まらない)
23
:
ルクシオ
◆GBW7d8krI.
:2016/10/31(月) 22:02:11 ID:???
……く…っ、くるなって…言ってぇ…ッ……!!
(こちらは攻勢を崩さず、尚も電撃を撃っては彼女の足を止めようとしている
…はずなのに、何度撃っても彼女に当たることはない
それは、寧ろ彼自身が彼女に当てないようにしているようにすら見えて
悲壮感すら帯び始めた彼の声こそが、その心情を露わにしている)
24
:
セフィラ
◆Loah.qK.Uk
:2016/10/31(月) 22:24:47 ID:???
ねえ、ロキ
…君を迎えに、来たんだ。
ボク、ロキがこんな想いでここに居るなんて、知らなかったから、でも
…ねえっ、ロキ
(その声が なお威嚇を続ける彼の姿が
一歩近づくたび、瞳に移る彼が涙で滲んで歪んでしまう
一人で抱え込んで欲しくなくて 彼の本当の想いを知りたくて
本当の彼を知りたくて、セフィラはもう、彼のあと一歩のところにいる)
25
:
ルクシオ
◆GBW7d8krI.
:2016/10/31(月) 22:29:08 ID:???
ち…ちがう…っ……
僕は…お前なんか、知らない……っ…
どうして僕に…そんな、拘って……っ
これに当たれば痛いんだし……!
下手に当たれば死ぬんだし……!?
なのに…なんで、お前は……っ……
(…ますます近づいてくる彼女への、放電が止んだ
最早抵抗も、逃げることも諦めたような、そんな様子でその場に尻もちをつく)
……僕はもう…、誰かが傷つくところ……見たく、ないのに……
26
:
セフィラ
◆Loah.qK.Uk
:2016/10/31(月) 22:41:29 ID:???
…っ………
(彼の言葉を聞きながら 小さく垂れていた耳がゆらりと揺れた
うつむき気味なその顔は、唇を真一文字にして何かを口にするのを堪えているような
しばらく一歩分の距離を置いて、尻もちをつく彼を見下ろした後)
ロキが、どうかは… ボクは知らない、けどっ……
痛いのは嫌だ、死ぬのだって怖いし嫌だよ、だけど…
…ロキが居ないのは…
死ぬことより、辛いよ…
(その場にぺたり、とへたり込んでしまうような
座り込んだ体を片手で支えて、片手は目元を覆って涙を抑えるような…)
27
:
ルクシオ
◆GBW7d8krI.
:2016/10/31(月) 22:44:45 ID:???
………。
ねえ………
どうしてお前は……僕を…、そんなに……?
28
:
セフィラ
◆Loah.qK.Uk
:2016/10/31(月) 23:07:48 ID:???
本当に覚えていないの…?
ボクは君に、名前までもらったんだ…
セフィラ、って名前、ロキにとって大事な名前だったんじゃないの…?
29
:
ルクシオ
◆GBW7d8krI.
:2016/10/31(月) 23:12:50 ID:???
……忘れもしないし…初恋の相手の名前……
でも、……死んじゃったから、なぁ……
………、その後すぐ…僕はここに………
30
:
セフィラ
◆Loah.qK.Uk
:2017/02/11(土) 00:51:00 ID:???
…………、………。
(でも、と言いかけて
…でも、何だ? 一体ボクは、君になんと伝えたらいいのだろう
…ボクの想いは、君に届いてくれるんだろうか
傷つけてしまうだけではないだろうか
こんなところまできて、目の前まできて
…そんなことがぐるぐるとめぐって、言葉が紡げない
…在りし日を懐かしむ様に 或いは決意を新たにするように
手に持ったままだったその石を、ぎゅう…と抱きしめている)
31
:
ルクシオ
◆GBW7d8krI.
:2017/02/11(土) 13:30:01 ID:???
………ねえ、僕が知らない僕を知るお前
(その石は、まるで彼女自身を包み込むかのようにほのかに暖かい
彼女の意思を尊重する、とでも言いたげに)
お前は…僕にとって、なんだったの………?
僕は、お前にとってなんだった……?
32
:
セフィラ
◆Loah.qK.Uk
:2017/02/13(月) 22:26:58 ID:???
……こういう言い方は的確じゃない気がして、あんまり好きじゃないんだけど
ボクにとって、キミは…大切なひとだ。
初めて会った頃…かな…
…キミは…ボクの傷だらけの身体を見ても笑わなかったし…
キミが過去から来たって聞いて…
その過去を知って泣いてしまうくらいには…
…キミのこと、もっと知りたいって、思った
いつかこういう日が来たとき、支えになりたいって、ずっと
…ずっと、そう思ってた
(その石を片手に持ったまま、空いている方の手で、自分の肩を撫でるように
…昔より目立たなくなったとは言え、そこにはまだ歪に黒ずむ痣のような痕
それは肩だけでなく、それこそ背中や胸、腹部、脚…
見えていないだけで、それは全身のどこにでも)
33
:
ルクシオ
◆GBW7d8krI.
:2017/02/14(火) 22:11:46 ID:???
そんなの、でまかせだって言ってやりたい。
……でも…
お前は…僕のことを知ってたから、僕のことを探してたから……ここまで来れたんだろ……?
じゃあ……お前の言ったことは、ウソじゃない……
(辺りの重苦しい空気、天候までもが落ち着き始めた
…まだ暗雲が立ち込めているままではあるものの、まとわりつくような重圧は失せたようだ)
僕の知ってた人は……みんな死んだ……
だったら、もう……僕は独りでいいや、って…
だって、そしたらもう誰も……僕の大切なひと、失わずに済むから……
だからもう、僕を大切だと言ってくれる人は…誰もいない、そう思ってたのに……
……そう、思ってたのに……
(緊張の糸が切れたのか、枯れた花畑の真中に力なく腰を下ろして項垂れている
…例え彼女が近づこうとも、最早向ける敵意も力もないようだ)
34
:
セフィラ
◆Loah.qK.Uk
:2017/02/15(水) 00:52:59 ID:???
………。
(空気が変わったことを感じて
そっと、そんな彼の近くへと寄ってきた
…彼の目の前まできて、しゃがみこんで)
35
:
ルクシオ
◆GBW7d8krI.
:2017/02/15(水) 02:14:38 ID:???
………
(目の前にしゃがみこんできたその姿
…ふと、力なく頭を上げた)
36
:
セフィラ
◆Loah.qK.Uk
:2017/02/15(水) 03:05:18 ID:???
……過去から来たキミは、ボクに優しかったよ。
本当にキミがそう思っていたんだったらきっとボクは、ここに来ることは無かったんだ
…でも、ボクにはキミが必要になって、しまった
キミのことが、大切だと、思ってしまったんだ、だから
…そんな…
そんな悲しいこと、言わないでよ
(…彼に視線の高さを合わせて、そうぽそりと囁きながら
石を持ったまま彼をぎゅうと抱きしめた)
37
:
ルクシオ
◆GBW7d8krI.
:2017/02/16(木) 19:57:33 ID:???
……わかんないやつだし……
お前と逢ってたっていう僕は、ここにいる僕じゃないのに……
……なのに、どうしてだろう
涙がさ、とまんない…よ……っ……
38
:
セフィラ
◆Loah.qK.Uk
:2017/02/19(日) 23:16:16 ID:???
…正直言うと、キミがボクの知ってるロキだったとしても、そうじゃなくても、いいんだ、ただ、ボクは……
(…そんな彼の頭を胸に抱きながら、その頭をなでりこなでりこ
泣きたいのなら泣いてしまえばいいと …彼のすべてを受け止めるつもりで、彼の声を聞く)
39
:
ルクシオ
◆GBW7d8krI.
:2017/02/20(月) 00:10:27 ID:???
……ねぇ…
……お前は、僕に……何を……?
(すっかり毒気が抜かれたような、そんな様子
…泣き続けていたためかかすれたような声で、彼女へ自分に何を望むか尋ねた)
40
:
セフィラ
◆Loah.qK.Uk
:2017/02/20(月) 00:20:43 ID:???
ボクは…キミを外に連れていきたい。
……キミが、望むなら
キミはここを出ることができる
でも、無理にとは言わないよ。
ボクの知っているロキと、同じ世界を
…同じ世界を、見せてあげたいんだ
41
:
ルクシオ
◆GBW7d8krI.
:2017/02/20(月) 00:50:39 ID:???
………外に、か……
(少し逡巡してから、ぽそりと小さく呟いた
…そのころからだろうか、辺りの荒れた空気…土地もどこか清々しい風が吹く様に)
…ねえ
僕は、お前の知ってる僕のように…なれるかな……?
42
:
セフィラ
◆Loah.qK.Uk
:2017/02/21(火) 03:31:19 ID:???
…ん
(くん、とその匂いを感じて、耳がふらりと揺れた
…来た時に感じた重苦しいあの空気は、今はもうない)
……わからない。 でも…
なりたい自分に、なればいいよ。
何もかも、おんなじじゃなくたって、いいんだよ
(いまだ彼を柔らかく抱きしめたまま
彼の意志を、あくまで尊重すると)
43
:
ルクシオ
◆GBW7d8krI.
:2017/02/21(火) 23:16:55 ID:???
……僕は…
ふかふかのベッドでいっぱいごろごろしたいし
マシュマロだって、いっぱい食べたい
知らないこと、知らないところ、まだまだいっぱい知りたい
でも……一番の僕の望みは…
…朝目が覚めた時に、誰かにおはようって言ってほしい
誰かに……僕のこと、大切に想ってほしい…っ…
誰かと一緒にいることが、誰かにとっての幸せであってほしい…
僕にとってその人といることが、僕にとっての幸せでありたい…
もう叶わないと思ってたのに、君が…こんなこと、いうから……っ
(…まるで、今まで抑え込んでいた感情が溢れてくるように
言葉が口から留まらなくなって、まるで何かを急いているかのよう)
44
:
セフィラ
◆Loah.qK.Uk
:2017/02/24(金) 00:46:48 ID:???
よしよし。 寂しかったね。
…もう無理しなくてもいいよ。
ボクでよかったら、キミの望みを叶えてあげるから。
…だから、一人で平気だなんてそんなこと…もう、言わないで。
(抱き寄せた彼の頭を撫でながら、小さく、囁きかけるように
…その隣にいるのは自分でありたいと そんな思いも見え隠れして)
45
:
ルクシオ
◆GBW7d8krI.
:2017/02/24(金) 01:08:59 ID:???
……ぅあ、ぅああああぁ…っ…
(そこで初めて、人目も憚らず、泣き声を上げた
涙をぼろぼろとこぼしながら、今まで押し殺していたものを全て解き放つようにして
…辺りにしとしとと雨が降る)
46
:
セフィラ
◆Loah.qK.Uk
:2017/02/24(金) 23:48:53 ID:???
……うん、うん。
よくひとりで頑張ったね。
大丈夫、もう、大丈夫……
(…優しくなだめるような、そんな言葉で 彼の背中をぽふ、ぽふと抱き寄せて
抱き寄せた胸の内と、雨に濡れた背中と それでも、彼を雨から守るかのように)
47
:
ルクシオ
◆GBW7d8krI.
:2017/02/24(金) 23:52:58 ID:???
(最早言葉としての体を成していない、彼の心の底からの泣き声
降り注ぐ雨すらも、どこかほのかに暖かくすら感じられる
…そして、その雨に打たれた”彼”の置き土産が、まるで風化するようにさらさらと光の粒子を飛ばしながら崩れていって)
48
:
セフィラ
◆Loah.qK.Uk
:2017/02/25(土) 00:00:03 ID:???
Σあ…っ
(それは、しまった というように漏れた声
石であるから水は平気だと思っていたらしく
…でも、それを止める手段もない
彼を抱きしめたまま、手の中から消えていくそれを見送るように…)
49
:
ルクシオ
◆GBW7d8krI.
:2017/02/25(土) 00:03:23 ID:???
(さらさらさらさら、と砂粒のように溶けていく宝石
その落ちた粒子は光となって、ゆっくりと彼に吸い込まれていく
…彼女が気づいたころだっただろうか、いつの間にか腕の中の彼はまるで泣き疲れたか、眠ってしまっていた)
50
:
セフィラ
◆Loah.qK.Uk
:2017/02/25(土) 00:09:58 ID:???
……、これ………。
って、寝てる……
…今のうち、だし このまま連れて行ってしまおうか…
(起きてるときに九十九に会わせると厄介そう、という理由もあって
種としては比較的軽めな彼を担ぐようにして…)
51
:
名無しさん
:2017/02/25(土) 00:12:48 ID:???
(…担ごうとしているうちに、その宝石は姿形をなくしてしまう
代わりにその粒子が、すべて彼の中に吸い込まれ…
すると、
辺り一面荒れ地だったその場所が、彼を中心として全面の白い花畑へと姿を変えた
不毛だった大地だった場所が、辺り一面に白い花弁が舞い上がるようなどこか幻想的な場所へ…)
52
:
セフィラ
◆Loah.qK.Uk
:2017/02/25(土) 00:20:03 ID:???
―――わぁ
(それは、彼を何とか担いで、立ち上がったころ
息を呑むような光景だった あの重苦しい空気を放っていた空間が、
見る見るうちに美しい景色へ切り替わる…)
53
:
九十九
◆CNssssssss
:2017/02/25(土) 00:24:02 ID:???
……用事は済んだようだな?
(いつの間にそこにいたのだろうか
まるでずっと前から背後に立っていたような、そんな現れ方をした)
54
:
セフィラ
◆Loah.qK.Uk
:2017/02/25(土) 00:46:48 ID:???
……うん。
ボクも…もう、大丈夫
(…本当は 彼と「ロキ」が別の存在であると分かっていても、自分のことを知っていて欲しかった
そんなことはない、わかっているのに …泣きそうなのは、自分も同じだった でも)
……だから…帰ろう。
(でも、今はこれでいい
ここで悲しい顔をするのは、かつての決意と話が違ってしまう
突然、あるいはいつからいたのか知れない九十九に、背中で声をかける)
55
:
九十九
◆CNssssssss
:2017/02/25(土) 00:52:11 ID:???
そうか。
……なら、最後に一つ聞いておきたい。
お前はどうして、そこまでして奴を救いたかったんだ?
お前を突き動かすのは、一体何なのだ?
56
:
セフィラ
◆Loah.qK.Uk
:2017/02/25(土) 11:19:55 ID:???
……一人ぼっちでも平気だって思ってたボクに、
一人の寂しさを教えてくれたのは、ロキなんだ
ちゃんとした名前のないボクに、素敵な名前をくれたのも、ロキで
…今のボクは、ロキがくれた数えくれないくらいのものでできている。 だから…
――おとぎ話みたいなこと、だけど
死ぬまで一緒に居たいって、本当に思うんだ
…できる限りそばに居たいって、思うんだ
57
:
九十九
◆CNssssssss
:2017/02/25(土) 11:25:19 ID:???
……なるほどな?
その感情、一言でまとめると…なんと言うのだ?
58
:
セフィラ
◆Loah.qK.Uk
:2017/02/25(土) 12:09:17 ID:???
…たぶん、これが「愛」なんだな、って
きっとボクは、どうしようもないくらい、ロキのことを…愛してる。
59
:
九十九
◆CNssssssss
:2017/02/25(土) 12:12:23 ID:???
……それが、「愛」か……。
(その言葉を、まるで何度も暗唱するようにぶつぶつと…)
わかった。
では、そいつもここに未練をなくしたようだし、さっさと外にお帰り願うとしようか。
(髪の毛がざわめくと、さっき見たようなあの状態に…)
60
:
セフィラ
◆Loah.qK.Uk
:2017/02/25(土) 12:16:40 ID:???
世間一般でこの感情をどう言うのかは、知らないけれど。
…うん、やっぱりただ好きなんじゃない。 …ロキのこと、きっとボクは愛してる。
(…九十九に向かって笑いかけるようにしながら、復唱するようにもう一度そう言った)
……二回目だけど、慣れないな……w;
(帰る準備はできているらしい
うぞぞぞと髪が蠢いて形を成す、その様子にぞくりと背中を震わせながらも、一歩近くへと歩み寄って)
61
:
九十九
◆CNssssssss
:2017/02/25(土) 12:22:04 ID:???
……。
感情なぞ、世間一般のそれで推し量れるものではない。
胸の内に抱いたそれをなんと定めるかは、お前だけの特権だ。
(そんな彼女を見て、くすり…とほほ笑んだような
意地悪とか、そういう邪な気持ちを一切含まない、純粋なそれを)
なあに、すぐ慣れるさ。
入ったところから出ていくのは当然のことだろうしな?
(彼を抱えて近寄ってくる彼女に、大きな蛇のような形を成したそれがゆっくりと近づいて…)
では、いただきます。
(ばくん、と、地面に深く口づける勢いで丸のみにしてしまった
一瞬と永遠の交錯する世界を抜け、そのまま彼らは蜃気楼の街へ…――)
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