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★リレー小説★

1廃土★:2007/03/16(金) 22:44:18
スレ建て依頼主:berryさん

・小説をみなさんで作りましょう! ストーリーとかは最初に誰かが決めるのではなく、
 書いている流れで1つのお話を作ります。
・みんなでつくる小説なので、あまり長い文章をお1人だけで作るのは遠慮していただきたいです。
・荒らしさんが小説の流れを変えたり、止めたりしても、相手にしないようにしてください。
・お話の流れかどうかわからなくなってしまうと困るので、小説の感想を書き込む方はメル欄に
 「感想」といれていただきたいです。
・登場人物は増やしてもいいですが、30人近くになってしまいますと誰が誰だかわからなくなって
 しまうので、そこらへんまでで止めておいていただきたいです。
・ギャル文字は読めないとお話がわからなくなってしまうので、やめていただきたいです。
・できたら999レス目で終わらせていただきたいです。長くなる場合は、1000レス目の文を
 「続く…」などにしていただければ、と思います。

72Alice嬢:2007/03/26(月) 18:56:53
貴龍君の隣には、綾乃がいた。
「あれ?お取り込み中またまたすみません。でも、もう邪魔はしないからさ。だって、綾乃と付き合う事にしたんだ。」
微笑んで言う貴龍君。

73名無しさん:2007/03/26(月) 19:34:04
「へぇ、おめでとう。 綾乃。」
「えへへ。 告白したらすぐにOKもらえたんだ♪」
綾乃は上機嫌そうだ。
「綾乃。」
「何? 緋世。」
「お前・・・。」
緋世が言いかけた。 そう、あの声のせいで全てが変わる
なんて誰も思わなかった。
「緋世。」
「・・・母さん。」
緋世の母親だった。
「何?」
「何? じゃないわよ。 明日は苺さんとの大事な日でしょう。」
「だから、苺のことは断った・・・。」
「黙りなさい。」

74ひな:2007/03/26(月) 20:24:26
「断るなんて、許しません!」
緋世の、母親の厳しい声。
緋世は、困った顔をして、少し考えてこう言った。
「俺には、好きなやつがいる。そいつ以外考えられない。」

75ソラ:2007/03/26(月) 21:10:12
「・・・その女?」
「そうだよ。」
母親はキレて、緋世を叩こうとした。
その時、夕夏が緋世をかばおうとして前に出た。
ばちん!!
母親は夕夏を叩き、夕夏はちょっとふらついて、
転びそうになったがすかさず緋世が支えてくれた。
そして、
「何やってんだよ!!」
緋世は怒りに満ちあふれていた。
母親はそのまま走り去っていった・・・

76Alice嬢:2007/03/26(月) 21:24:42
「お前の顔に傷なんかついちゃ駄目だろ?ったく…。心配かけて…。」
心配そうな顔で言ってくれてる緋世。
「う、ううん。全然大丈夫。」
平気そうな顔で言う私。
緋世は安心してこう言った。
「俺な、あの家継がなきゃいけねぇんだよな…。でも、俺はお前を信じてる。だから、信じとけよ。」
思い出した…。緋世のお母さんの両隣りには、ボディーガードがついてたな。お金持ちだしなぁ…。
私と緋世って釣り合ってるのかな・・・。
「ん。心配するな。アイツ(母さん)もまぁ俺の母親だ。なんとかすれば大丈夫だろう。」
笑顔で言う緋世。
「まかせたよ。緋世。ありがとね^^」
笑顔で言う私。
ー一方、緋世のお母さんの所ー。
「ったく。何よ。あの緋世の隣にいた女。アイツがもしかしてー。」
そういいかけて、緋世のお母さん、「春川 清美(はるかわ きよみ)」は、ボディーガードに言った。
「今日から、緋世とあの女の監視をしてちょうだい。」

77名無しさん:2007/03/27(火) 08:03:14
翌日。
「夕夏。 昨日は悪かったな。」
緋世が言った。
「頬・・・痛い?」
「大丈夫。 家帰って冷やしたから。」
私が笑って見せたので、緋世が微笑んだ。
「おっ、佐東。」
後ろに、貴龍君と綾乃が並んでいた。
「あっ、おはよう。」
「おはよう。」
綾乃が笑顔で返事を返す。
「そーいえば、さ。 今日って転校生くるんだろ?」
「え? ホント?」
「男だって。 さっき職員室に入っていった。」
貴龍君の話によると、転校生は男の子。
名前は宇堂優希(うどうゆうき)。

78ひな:2007/03/27(火) 11:03:51
「ん!?」
私は顔をしかめた。
「どぉしたの??」
綾乃が、私の顔をのぞきこむ。
「なんか・・・その名前聞いたことある・・・」
「昔のカレシだったりしてぇ〜」
綾乃が、イタズラっぽく言う。
「マジで!?」
緋世は、それを信じて心配そうな顔をする。
私は「んなわけないじゃん!」
と言いながら誰だったか必死に考えた。
そして、その日の夜思い出した。

79蜜柑:2007/03/27(火) 12:16:48
「あっ、中学の時に同じクラスだった男の子だ。」
緋世に電話しようと思った。不安な思いをさせたくなくて。
「もしもし。 緋世?」
『夕夏? どうした。』
「わかったの、宇堂優希! 中学の時に同じクラスだった男子だよ。」
『え? あぁ。』
「・・・どうしたの? 何かあった?」
『いや、俺今家じゃないんだよな。 しかも何かいかにも
和風な見合い会場みたいな。 まったくスーツまで着させられてるし。』
緋世のスーツ姿みたいなぁ・・・。
そんなことを言ったら、緋世に怒られるかな?

80ひな:2007/03/27(火) 13:04:42
そんなこと思いながら緋世に言った。
「スーツ?も・・・もしかして苺ちゃんと・・・」
言いながら私は涙目になった。
『あっ!苺!』
緋世がびっくりした声で言う。
「苺ちゃん?そこにいるの?」
すると、突然電話が切れた・・・
何度かけ直しても、出てくれない。
涙があふれてくる。

81Alice嬢:2007/03/27(火) 17:06:55
流れてくる涙をなんとかとめて、私は冷静に考えた。
「さぁ、どうする私…。」
そう考えるうちに一つ案が出た。
「お見合い会場に行くしかない!!」
そう思いついた時、勝手に体が動いた。
和風な見合い会場は…。もしかしてあれか?
私は、一回貴龍君と和風っぽいお店に行き、遊んだ覚えがあるので、そこかと思い、そこにダッシュで走った。
そこに着いた時だ。
「あれは…!!??」
信じられない光景だった…。

82ひな:2007/03/27(火) 17:33:23
緋世と苺ちゃんが仲良く手をつなぎ、お店の中を見ていた。
なんで・・・?  もぉ・・・緋世の気持ちが分からない・・・
知らない間に雨が降ってきて、涙もあふれてきた。
どうしよう。行くべきかな?
でも私にはそんな勇気ないよ。
もう、貴龍君にも相談できない。だって綾乃がいるんだもんね・・・
「どうしたの?」
ふりむくと、宇堂くんがいた。
「ぼくのこと、覚えてる?」
「う・・・うん・・・」
「よかった。」
宇堂君がほほえむ。
「で、どうした?」
「な・・・なんでもないよ!」
  そういって、私は走り去った。

83Alice嬢:2007/03/27(火) 18:24:18
「まって!!」
宇堂君が私を追いかけてきた。
「…どうしたの?」
息切れをしながら、私に言う。
「…っどうしよう……!!」
そう言って私は、宇堂君に抱きついていった。
「…大丈夫??」
心配そうな顔で言う宇堂君。
「ひっ、緋世…。緋世の気持ちが分からないの…!!私いつも、緋世に振り回されてばっかりなの!!…どうしよう!!
信じなければよかった…。」
涙を流しながら、宇堂君に言う。
「…知ってる??僕と、緋世は兄弟だったんだよ…。だから、兄さんと違っていつでも僕だったら夕夏の傍にいてあげるよ。
だから、泣かないで。ね?」
優しい宇堂君の声。
「…うん…。ありがとう…。」
二人は雨に紛れて抱き合っていた。

「作戦成功ね☆」
苺と清美と嫌な顔をしている緋世。

84蜜柑:2007/03/27(火) 18:37:12
「はじめっから、あーすればよかったんだって☆」
苺ちゃんがあざ笑うように言った。
「・・・はぁ。」
「どうしたの、緋世。」
「いや、自分の彼女が自分の兄弟と抱き合ってるのを見るのは 辛いな。」
「彼女って・・・夕夏ちゃん?」
苺ちゃんの顔色が変わった。
「友達って言ってたじゃん! なのに、何で!」
「落ち着けよ。」
緋世は、自分の腕を掴んでいた苺ちゃんの手をはらった。
「苺に隠してたことは謝るよ。 でも、別れるつもりはない。」
「どうして?」
「俺は、今夕夏だけを愛してる。」

85ひな:2007/03/27(火) 20:38:23
そのころ私は、ふと思った。
緋世と、宇堂君は兄弟なのに緋世は宇堂君のことをしらなかった。
これって、おかしくない?
ふつう、兄弟なら知ってるはずだよね?
なにか、事情があるとも思えないし・・・
これは、なにかある!?
私は、宇堂君をつきとばして、お店の中に入った。
宇堂君がうでをつかんだけど、ふりはらった。
まってて。緋世、私はあなたを裏切らないから!!

86ソラ:2007/03/28(水) 10:33:57
夕夏は店に駆け込んだ。
「・・・緋世ッ!!」
「夕夏?!何でココに・・・」
「私、緋世のこと信じてるよ。信じてて良いんだよね?」
私は今にも崩れそうな声で言った。
足は震えていて、足っているのがやっとなほど。
「ごっごめん・・・かぁさん、苺。」
そう言って緋世は私の元へ駆け寄った。そして優しく抱きしめた。
「良いよ。信じて。」
「本当に?」
「うん。本当に。」
私は緋世を強く抱きしめて、大きな声で泣いた。
本当の愛を知った。

87ハル:2007/03/28(水) 20:03:41
夕夏は、思った・・・。
『私は、緋世のことが、好きなんだ。』
その時・・・。
宇堂君が
「ちょっと、いい?」
そして、夕夏は、「何?」って聞いたとき・・・
宇堂君が抱きしめてきた。
「夕夏のことが、好きだ。大好きだ。」
「緋世じゃなくって、僕にしろよ!!」
「あ・・・返事、待ってるから。」
夕夏の中で、恋心が揺れはじめ、
分け分かんなくなり、心も、苦しくなる・・・。
そして、私の中で、揺れはじめ・・・。
壊れはじめる・・・。

88蜜柑:2007/03/28(水) 20:48:04
「オイ、夕夏。 何で宇堂と一緒?」
「あ、さっき会ったの。」
「ふーん。」
緋世が、気に入らないような態度をとった。 それが少しだけ嬉しかった。
「ねぇ、緋世。」
「何、苺。」
「夕夏ちゃんとどーゆー関係なの? 私にも教えてよ。」
「・・・っ。」
言葉が続かない緋世。
「夕夏は俺の・・・。」
「ちょーっと、待った。」
貴龍君の声がした。
「貴龍君・・・?」
「よぉ。 佐東。」

89ハル:2007/03/28(水) 21:39:30
 苺は、貴龍君を一目惚れしてしまった。
一方・・・。夕夏は・・・。夜の7:30頃に、メールがきた。
宇堂からだ・・・。
そのメールの内容は、『会いたい』だから、夕夏の家の近くの
公園で、待ってる。
一瞬、戸惑った。どうすればいいのか分からなかった。
でも、会いたいから、公園に行った。
「宇堂君、どうしたの?」
「返事、決まった?」
夕夏は、軽く首を横にふった。
「そうだ!!映画館のチケット、丁度、2枚、あるから、今度、
一緒に行かない?」
「うん」と言った瞬間・・・。
「おまえら、何してんだよ!!」と聞こえた。
2人が、振り返った先には、緋世がいた。

92ひな:2007/03/29(木) 11:59:32
「あっ!緋世!」
「なんなんだよ・・・」
緋世が怒った顔で言った。
すると宇堂君が、こう言った。
「僕がいっしょに映画に行こうとさそったんだよ。」
その瞬間・・・緋世が宇堂君を殴った。
私は、びっくりして声が出なかった。
宇堂君は、
「諦めないからね。」
と言って帰っていった。
緋世は、今まで見たことないような怖い顔で
「もう、夕夏の気持ちが分からない。別れた方がいいのかな?俺たち。」
目の前が真っ白になった。

93蜜柑:2007/03/29(木) 12:56:21
黙っている私に、緋世が言った。
「夕夏はどうしたい?」
「緋世と一緒にいたいよ。 でも、宇堂君は・・・!」
「宇堂が何?」
「緋世の兄弟だから・・・。」
緋世は驚いたような表情を見せた。
「宇堂君が言ってた。 緋世とボクは兄弟だって。」
「それ、マジ?」
「うん。」
緋世が混乱している。
「じゃ、なおさら。 弟には取られたくないな。」
緋世が私を抱きしめた。
「やっぱり、別れるなんて出来ない。 俺には夕夏だけだ。」
緋世が、私の額にキスを落とした。
「ゴメン、ね?」

94つくし:2007/03/29(木) 22:57:58
「ふふっ。いいよ♪」緋世の笑う声が心地よかった。
とても緋世のからだとにおいとともに包まれて心も体も暖かかった。

95Alice嬢:2007/03/30(金) 09:01:03
一方、清美と苺ー。
「ったく。どうしてアイツに邪魔を…!」
悔しい顔で言う清美。
そのとたん、苺ちゃんがスッっと立った。
「お母様。私、このぐらいにしておきたいですわ。」

96ひな:2007/03/30(金) 10:02:46
「苺さん・・・なんで? 私を裏切るおつもり?」
「私・・・本当の恋を見つけました。 それに、宇堂君はおばさまが仕組んだんですよね?
 兄弟なんて、嘘なんですよね?」
「くっ・・・」
清美が悔しそうな顔をする。
苺は、こうさけんだ。
「おばさま、ごめんなさい!
 でも私はもう、お嬢様なんてまっぴらごめん!普通に学校に行って普通に恋がしたいんです!!」
そして、暗闇の中に消えていった。

97蜜柑:2007/03/30(金) 10:14:26
そう、苺が緋世の婚約者だというのは嘘。
宇堂君と緋世が兄弟だということも嘘。
すべては、清美が仕組んだ罠――――。
翌日。
「緋世。 おはよう。」
「夕夏。」
後ろから見た緋世の背中。
「緋世・・・。」
「ん?」
「私、緋世だけが好きだよ?」
緋世は少し黙った。
「どーしたの? 急に。」
緋世が私の頭をなでた。

98ひな:2007/03/30(金) 10:30:55
私たちが幸せにひたってるとき、廊下がざわざわしはじめた。
どうしたのかと、緋世と見に行くとそこには苺ちゃんが立っていた。
苺ちゃんは、大金持ちのお嬢様でたまにテレビに出ていたから有名みたいだ。
苺ちゃんが近づいてくる。そしてこう言った。
「安心して、もう邪魔はしない。っていうか婚約者ってゆうの嘘だから!
 宇堂君と、緋世が兄弟なのも嘘。」
いつも、お嬢様みたいな喋り方で喋っていたから、いつもと違ってビックリした。
それに、苺ちゃんは長かった髪を切っていた。
「苺ちゃん・・・」
「苺、教えてくれてサンキュー」
緋世がやさしく微笑む。
「あっ!あたしはこれからこの学校通うから!しかも同じクラスだって!」
「えっ!」
ビックリしたけど、なんか嬉しかった。
「ねぇ、苺ちゃん、苺って呼んでいい?私のことは夕夏って呼んで?」
「う・・・うん」
苺が嬉しそうにつぶやく。
高校1年生の11月、友達が増えた!

99Alice嬢:2007/03/30(金) 10:34:30
「だって、苺ちゃんとか、私のライバルなわけでしょ?…だから…。」
心配そうな顔で言った私。
「ん。だいじょーぶ☆あのね、苺は俺の婚約者じゃない。それに、宇堂も兄弟じゃない。
全てはー。アイツが仕組んだトラップなんだ。だから、心配するな。」
微笑んで言う緋世。緋世は続けた。
「…春川グループも、ちゃんと継げる。俺と夕夏が…『結婚』すれば、ちゃんと出来るはずだよ。」
緋世はそう言った。

101ひな:2007/03/30(金) 10:52:38
「けっ!けっこん!?」
声が裏返った。
「嫌?」
困った顔で緋世が顔を覗き込んでくる。
「えっと、嫌じゃないんだけど・・・っていうかむしろ嬉しいんだけど、でもまだ16歳だし・・・」
自分でも何を言っているのか分からなくなってきた。
「うぅーん、それもそうだな・・・じゃあ、18歳になったら結婚しよう!」
私はその言葉を聞いて、とびっきりの笑顔でこう答えた。
「うんっ!」
学校が終わって家に帰っても緋世の言葉が頭から離れなかった。
思い出すだけで頬が赤くなる。

102蜜柑:2007/03/30(金) 12:01:09
「いきなり結婚って・・・。」
緋世はどうしたのだろうか?
    プルルル・・・プルルル・・・
電話がなった。
「もしもし?」
『春川緋世が誘拐された。 今すぐに○○倉庫に来い。』
緋世が誘拐!?
「緋世・・・。」
半分泣きながら倉庫へ向かった。
「緋世!」
倉庫のドアを開けた。 緋世の姿がない。
「寒い・・・。」
バタン・・・
ドアを閉める音が聞こえた。

103ひな:2007/03/30(金) 12:41:02
そして、倉庫の外から緋世の母の声が聞こえた。
私はいそいでケータイをとり出し、緋世に電話した。
しかし、県外だった。
情けない・・・ 緋世の母親にだまされて・・・
真っ暗ですっごく怖くて悔しくて悲しくて涙が溢れてくる。
「う・・・うぇーん」
大泣きしている夕夏の声を清美は、満足そうに微笑みながら聞いていた。

そのころ、緋世は・・・
夕夏のケータイに電話したが出てくれない。
どうしたんだろう・・・ どんどん不安になってくる。
すると、清美が帰ってきた。
緋世は、清美に聞く。
「夕夏知らないか?」
「私が知っているはずないじゃない。ふふふ・・・」
不思議な笑みを浮かべながら、清美は部屋に戻っていった。
こうなったら、夕夏の家に行く!
しかし・・・夕夏の母は「まだ帰ってきていない」と言った。
夕夏・・・夕夏・・・夕夏・・・   どこに行ったんだ!

104Alice嬢:2007/03/30(金) 13:04:05
緋世は、何か知ってると思い、苺に即電話。
「うそ〜!!??夕夏が!!??私知らないけど…。じゃあ、ボディーガードも連れて、私も行くわ!!」
一生懸命に言った苺。
「ありがとう。待ってる!!」
そう言った時、もうすでに苺がきた。
「ふ〜。もしかしたら、おばさまのせいかもね。」
困った顔して言う苺。
「そっ、そういえば…。アイツのボディーガードが、『春川緋世が誘拐された。 今すぐに○○倉庫に来い。』
って言ってたのが聞こえた気がしたんだけど…。」
まさかと言うように言う緋世。
「それよっ!!ともかく、いろんな倉庫を探しましょ!行くわよ!」
気合をいれて言う苺。
その時ー。どこからか、大泣きしている、見覚えのある声が聞こえたー。

105ごま:2007/03/30(金) 16:31:09
それを聞いたのは,,,,,,,,,秋川 貴龍だった。

106蜜柑:2007/03/30(金) 19:22:35
「佐東?」
あたりを見回しても、私の姿がないことに気付いた貴龍君。
「あ? 何だココ・・・。」
無造作に、荷物や鎖で入り口が閉ざされている倉庫を見つけた。
荷物をどかして、鎖を足で蹴ってみる。
「痛ぇ・・・。」
中にいた私は、音に気付いて出口のほうへと近寄った。
「誰かいるの?」
『佐東? 大丈夫か?』
「あ・・・貴龍君?」
『待ってろ、今あけてやるから。』
               バッコーンッ
ドアが派手な音を立てて開いた。
「大丈夫か? 佐東。」
貴龍君が手をかしてくれて、やと立ち上がることが出来た。

107ごま:2007/03/31(土) 23:59:32
「ありがとう♪」私は素直にお礼を言った。
そのとき!緋世が入ってきた。
緋世は「よかった。よかった。」となんども言いながら
私を抱きしめてくれた。

108久美子:2007/04/01(日) 15:21:59
苺はそれを満足そうに見て貴龍に気付く。
「私、華美 苺♪よろしくね☆」苺ちゃんが自己紹介をする。
「あぁ。よろしくな♪」貴龍君がいつも通り優しく喋る。
そのとき!苺ちゃんがちょっと背伸びをして貴龍君に  キス  した。。
夕夏はビックリして開いた口がふさがらなかった・・・そのまま苺と貴龍は
荷物の中に倒れこんでいった・・苺が貴龍をしっかり抱きしめている・・

109蜜柑:2007/04/01(日) 18:07:51
「お、オイ。 苺。」
貴龍君が苺ちゃんを押しのけた。
「え・・・?」
「俺・・・付き合ってるやるがいるから。」
「誰?」
「神楽綾乃。 ゴメンな。」
「・・・大丈夫だよ。 私そう簡単に諦めない人なんだ。」
苺ちゃんが言った。
「あっ、ねぇねぇ。 貴龍君。」
「何? 苺。」
「貴龍君って綾乃ちゃん好き?」
「・・・。」
「好きじゃないの?」

110久美子:2007/04/01(日) 18:47:24
「あのな。あきらめないっていう問題じゃないんだ・・・
俺は綾乃を大切にする。幸せにするってきめたんだ。だからぁっっ」
「やだよ・・そんなのやだよ・・」苺が貴龍の首筋に手を回し今回は
強く唇を押し当てた。苺が貴龍を服の中から強く強く抱きしめた。
貴龍が我慢ならず起き上がろうとしたとき、バランス崩し苺の上に4つんばい
になってかぶさってしまった・・苺が目を見開き顔を赤くした。
貴龍がビックリして起き上がろうとすると倉庫の液体が流れたらしく滑ってしまった・・
また苺にかぶさり・・苺はまた手を回すし、大変な事態だ。
そのとき・・綾乃が倉庫の入り口に立っているのに気付いた・・

111蜜柑:2007/04/01(日) 21:31:03
「綾乃!」
貴龍君は、綾乃のほうへと走り出した。
「あ・・・貴龍君・・・。」
「どうしてココにいるんだ?」
「あ・・・いや、夕夏から電話もらって・・・。」
綾乃がうろたえている。
「そうか・・・。」
貴龍君が一息ついた。
「あっ、綾乃ちゃん。」
「苺ちゃん・・・。」
「あたしね、さっき貴龍君とキスしちゃったんだ。」
綾乃が硬直した。

112ひな:2007/04/01(日) 21:33:45
「あ・・・綾乃・・・  見てたの?」
私はあせって言った。
「夕夏の家のお母さんが、夕夏がいなくなったって言ったから探しに来たのよ!
 そしたら・・・キスなんて・・・  もう!貴龍君なんて、大嫌い!」
そう言って泣きながら、綾乃は走っていってしまった。
「どうするんだ? 貴龍?」
緋世が心配そうに聞く。
貴龍君は綾乃を追いかけにいこうとしたが苺がとめた。
「お願い・・・ あたしを見捨てないで・・・」

113蜜柑:2007/04/01(日) 21:42:57
「見捨ててはないよ。 でも、ゴメン。 苺。 俺は綾乃を好きなんだ。」
「コレで分かっただろ? 苺。」
貴龍君が走り出した後で、緋世が呟くように言った。
その頃、綾乃&貴龍君は――――?
「綾乃!」
綾乃の手を掴んだ貴龍君。
「離してよ・・・。」
「やだ。」
「離してってば。」
「やだ。」
貴龍君が綾乃を抱きしめた。
「・・・さっきはゴメン。 キスは・・・苺がムリヤリな。」
綾乃は静かにうなずいた。
「俺、綾乃が好きだよ。 その気持ちは変わらないから。」
そして、貴龍君と綾乃の距離がゼロになった―――――。

114Alice嬢:2007/04/01(日) 22:44:55
その後、貴龍君は、綾乃にキスをした。
「…このキスは…本物ね?信じていいのよね?」
涙目で言う綾乃。
「あぁ。本物だよ。信じろよ?」
「ーうんー。」

115ひな:2007/04/01(日) 23:07:07
そして、綾乃と貴龍君が手をつないで帰ってきた。
それを見て・・・
「ふ・・・ふぇーん」
苺が泣き出した。私達はどうすればいいか分からなくてオロオロするだけだ。
すると、貴龍君がこう呟いた。
「俺はな、苺の事嫌いじゃないんだ。 でも綾乃のほうが大切なんだ。
 分かってくれるな?」
苺は泣きながらも答えた。
「うぅー分かったよ! 綾乃さん、ごめんなさい。でも貴龍君、後悔してもしらないからねっ!」
苺がそういうとみんなが笑い出した。
「まったく!いい根性してるよなー」
「ほんとに・・・まぁそこがいいとこなんだけどね!」
「苺ちゃん、貴龍にキスした事は許してあげる。
 で・も・貴龍はあたしのものだからね!」

116Alice嬢:2007/04/01(日) 23:14:05
その頃苺ちゃんは
「そっか…。ごめんなさい。みんな。私のせいでこんな事になっちゃったんだよね。
夕夏ちゃんも、綾乃ちゃんも、私のせいで傷ついたのよね。ごめんなさい!」
頭を下げてそう言うと苺は走り去って行った。
苺が走って行ったのは、綺麗な海。太陽が反射して、海がキラキラ光っている。
苺の目には涙がうかんできて、今にも崩れそうだった。
「…綺麗な海ね…。」
呟く様に言う苺。その瞬間に、苺は、座り込み、おもいっきり泣いた。
「仕方がありませんわ。あんな事しなければよかったわ…。貴龍君…!!」
崩れゆく苺。頭が真っ白だった。その時、後ろから、
「どうしました?お嬢サマ。」
との声が聞こえた。苺が振り向くと、後ろには、夜恋 月魅(やごい つきみ)が手を差し伸べて立っていた。
月魅と苺は、幼馴染だ。
「月魅…。どうしてここに…………??」
泣きながらも、月魅に言った。
「だって、苺がすわりこんでたから。後、今から苺がいる学校に行く途中だったしな。」
月魅は、普通に言った。
「どうして私の学校に…?」
まだ泣いてる苺に、月魅は言った。
「ん?だって、そこに転校するらしいからだよ。」
「そうなんだ!!また一緒ね?」
「そ。また一緒。…苺、やっと泣きやんだな。」
微笑んで言う月魅。
「うん!ちょっと失恋でね…。」
「そっか…。大丈夫か?」
そう月魅が言った瞬間…。苺は月魅に抱きついた。

117ひな:2007/04/02(月) 10:43:26
月魅は、苺の頭をなでて照れながらこう言った。
「な・・・なんなら俺の彼女にしてやろうか?」
「えっ・・・」
苺は顔が真っ赤になった。
「いやか?」
真剣な顔で月魅が聞く。
「いやじゃないよぉ・・・むしろ嬉しい!」
苺はまた月魅に抱きついた。
その光景を夕夏、緋世、綾乃、貴龍は静かに見守っていた。

118蜜柑:2007/04/02(月) 12:13:52
翌日。 学校にて。
緋世と貴龍君、2人の朝の会話。
「俺、さ。 昨日綾乃とキスしたんだよな。」
「で?」
「ん。 いや。 何となく。」
2人は顔を見合わせて笑った。
「俺、さ。 はじめのほうは綾乃のこと好きじゃなかったよ。」
「貴龍・・・。 マジ?」
「あぁ。 佐東への思いを消すため・・・に。 綾乃と付き合ってた。」
「・・・。」
「でも、今は綾乃が好きなんだなぁ・・って。 思う。」
「それが普通なんだよ。」
緋世が言った。
「お前の彼女が来た。」
緋世が言った。

119ひな:2007/04/02(月) 20:06:17
「おはよ〜!貴龍!緋世!」
昨日とは、うってかわってすごく明るい表情だった。
その後ろから苺と夕夏が
「綾乃ぉー待ってよぉ・・・」
と言って追いかけてきた。
「おはよ!」
貴龍と緋世が笑顔で近づいてくる。
すると、苺が照れた顔で
「あのね・・・昨日彼氏できたの。」
と言った。夕夏は
「そんなの知ってるよぉ〜」
とイタズラっぽく言った。
「えぇーなんでぇ・・・」
苺があせった顔で問いかけてくる。
それがすっごく、おもしろくてみんなで大笑いしてた。
すっごく幸せだった。
あの事件が起こるまでは・・・

120蜜柑:2007/04/03(火) 08:48:18
なにやら廊下の掲示板の前に人だかりが出来ている。
緋世が人混みを掻き分けて前へ進む。
「何だコレ・・・?」
「・・・強制転入・・・?」
隣にいた貴龍君が絶句する。
1−3 春川緋世 左の生徒を白河学園に強制編入とする。
「緋世・・・。」
「何で俺? 別に問題起こしてないし・・・。」
緋世が黙る。
「あれじゃね? お前の母さん。」
貴龍君が言った。
「あ? しかも見てみろよ。 下のほう。」
貴龍君が指差したほうには 春川清美 と書いてあった。
「この人、新しい白河学園の理事長でしょ?」
生徒の中から声があがった。

121ひな:2007/04/03(火) 09:28:34
「緋世・・・学校かわっちゃうのぉ?」
夕夏は涙目になっている。
緋世は、
「理事長室に行ってくる。」
と言って走っていってしまった。
「夕夏どうすんの?」
綾乃と苺が心配そうに聞く。
すると、夕夏は立ち上がってこう言った。
「あたし・・・あたしも白河学園いく!」

122蜜柑:2007/04/03(火) 12:18:38
私は勢いよく走り出した。
「夕夏?」
白河学園の門のところで緋世を捕まえた。
「あたしも一緒に行くよ。」
「やめとけよ。 俺の問題だから。」
緋世が頭をなでた。
「大丈夫なの?」
「何とかしてみせる。 じゃ、行ってくる。」
緋世は学園の中へ消えていった。
「佐東!」
「貴龍君!」
「緋世は?」
「今・・・中に行った。」

123:2007/04/03(火) 14:19:32
「そっか・・  まあ、あいつなら何とかするさ!そんなに心配しないでも
だいじょーぶだよ!!」
貴龍君がへへっと笑いながら優しくいい頭をなでてくれた。
「ありがとう♪」私は心の中からこみ上げてくるものを必死に我慢しながら
言った。

124ハル:2007/04/03(火) 23:03:49
夕夏は心の中で・・・
「緋世とはなれたくない・・
だって、私は・・緋世のことが、愛してるから・・
ずっと2緋世のそばにいたい・・
その願いがかなえばいいのに・・」
と思った。もう30分経ってるのに、なぜか、
こなかった。

125Alice嬢:2007/04/04(水) 11:38:03
その頃緋世は、清美の部屋に入って行った。
すると、清美のボディーガードが、
「坊っちゃま。清美様がお待ちかねでございます」
と言った。緋世は、何の話があるのかわからなかったが、清美に言った。
「おい、どういう事だ!?」
清美は掛けてるメガネをはずし、こういった。
「簡単に言えば、あの娘とお前が離れればいいだけなのよ。そうすれば…。」
薄ら笑いを浮かべ、清美は言った。
「そんなの無理に決まってるだろ!!」

126ひな:2007/04/04(水) 11:43:24
「ねぇ・・・もう30分もたってるのに帰ってこないなんて・・・おかしくない?」
夕夏の心を読み取ったのか、苺が心配そうに聞く。
「たしかに、遅すぎだよな。 よし!!理事長室に行ってみよう!」
貴龍を先頭にして、夕夏たちは理事長室に向かった。
ドアを開けようとしたとき、緋世の声が聞こえた。
「俺は白河学園に行くから、もう夕夏になにもするな!」
すると、清美は
「ふふっ・・・言うこと聞いてればいいのよ・・・
 もうあの子には何もしないからさっさと白河学園に行きなさい!」
そのとき!夕夏が勢いよくドアを開けた。
「緋世、行っちゃいやだ!離れるなんて・・・絶えられないよ。」
「夕夏・・・でも・・・」
緋世が言いかけた瞬間、貴龍が言った。
「俺たちも、行くからさ♪おまえたちでけじゃ危なっかしくてほっておけないし。
 な?」
すると、清美は叫んだ。
「認めないわ!」

127蜜柑:2007/04/04(水) 12:58:32
「・・・別に。 認めなくてもいいですけど?」
苺が腕を組みながら言った。
「苺さん・・・。」
「あたしたちはもう仲間なんですよね。 1人でもいなくなったら
ダメですよ?」
苺ちゃんが自信たっぷりに言った。
「緋世・・・。」
私は緋世の手を握った。
「私、緋世と一緒ならどんなところでも構わない。」
「夕夏・・・。」
緋世が黙った。

128ひな:2007/04/04(水) 20:37:52
「・・・勝手にしなさい!」
清美は、悔しそうにこう言って理事長室を出て行った。
「や・・・やった〜!緋世のお母さんに認めてもらえたよぉ〜」
夕夏は飛び上がって喜んだ。
「でも・・・本当に転校するのかな?」
苺が心配そうに言う。
「まぁ、いいじゃねーか!!」
貴龍が言う。
「そーだよ!じゃあ、さっそく準備しなきゃ!」
そうして、白河学園への転校が決まった。

129蜜柑:2007/04/04(水) 21:01:23
数週間後。
「わぁ・・・。 ココが白河学園。」
綺麗な校舎に可愛い制服。 文句はない。
「緋世。 その制服似合うね。」
緋世は、黒いズボンに白いシャツに藍色のネクタイ。
「そうかな? ネクタイは好まないけど。」
緋世がネクタイを緩めた。
「で、俺ら1年何組?」
貴龍君が言った。
「私と貴龍君は1組。 綾乃と緋世は2組。 苺ちゃんは3組。」
私が渡された書類を見て言った。
「あたしだけ外れちゃったねぇ・・・。」
「前と大して変わらないじゃん。」
緋世が言った。

130Alice嬢:2007/04/04(水) 21:14:12
すると、
「こんにちわっ☆初めまして♪」
と、声がした。意外とカッコいい男の子だ。
「こちらこそ初めまして!!えと、白河学園の生徒ですか??」
と、私が言った。緋世達も、一緒に頭を下げる。
「いいえ。転校生です☆よろしくねっ♪」
笑って言う転校生。すると苺ちゃんが、
「私の彼氏だよ、夜恋月魅って言うの♪」
微笑んで言う苺ちゃん。
「苺に誘われて。それで、みんな楽しそうなので♪」
そう夜恋君が言うと同時にみんながこう言った。
「新しいメンバーだねっ!!こちらこそよろしくっ!!」
みんなは笑って言った。

「新しい学校生活…新しい仲間…楽しくなりそうっ☆」
私は、心の中でそう思った。

131ひな:2007/04/04(水) 21:56:36
「夜恋君は何組?」
夕夏が聞く。
「3組だよ!」
すると、苺が嬉しそうにこう言った。
「いっしょだぁ!やったーすっごく嬉しいよぉ〜」
喜んでる苺の横で夕夏は
「緋世と離れちゃった・・・」
と、悲しそうに言った。
すると、緋世は
「大丈夫だよ♪休み時間には会いに行く!」
と言ってくれた。
そのとき、
「おーい!夕夏ーー」
と、叫び声が聞こえた。
その声の主は佐東美雪(高1)だった。
美雪は夕夏のイトコで白河学園に通っている。
夕夏とはとっても仲がいい。

132Alice嬢:2007/04/05(木) 08:52:46
私の隣にいた緋世に、美雪が言う。
「誰??カッコいい人だね☆こんにちわっ!!お名前は??」
その言葉にイラっときた私は、緋世に言わせないで、私が言った。
「春川緋世。春川グループの跡取り息子。ちなみに〜、私の彼氏っ☆」

133蜜柑:2007/04/05(木) 09:40:40
「えぇ? ホントにこのカッコいい人が夕夏の彼氏?」
美雪が緋世を見て言った。
「本当だってば。 美雪信じてよ。」
私は少しムッとして言った。
「ゴメン、ゴメン。」
「オイ、美雪。 何してんだよ。 授業始まるぞ。」
後ろから、誰かが美雪の肩に手を添えた。
「あ・・・。 侑司(ゆうし)。」
「誰?」
「あたしの彼氏。」
美雪がサラッと言った。

134ひな:2007/04/05(木) 20:32:09
「美雪にも、彼氏いたんだ〜!」
夕夏は、ほっとした。
美雪は美人だし、緋世を取られそうだったから・・・
すると、美雪は
「そういえば、今日からあたしの家住むんだよね?」
と、聞いた。
そう、新しい家が建つまではイトコの美雪の家で住むことになっているのだ。
「うん!よろしくねぇ〜」
すると、チャイムがなった。
「じゃあ、またあとで!!」
と、言って美雪と、侑司君は走っていった。

135カナ:2007/04/07(土) 21:04:27
「じゃ、私たち、わっっ!?」なぜか緋世が急に夕夏を抱きしめた・・・
「ひっ緋世!?」「夕夏・・、夕夏・・、」緋世の声が震えている・・。
そのまま緋世は夕夏に倒れこんで行った。。。

136蜜柑:2007/04/08(日) 15:33:01
何が起きたのかはよく分からないが、とりあえず倒れた緋世を貴龍君が
体を支えながら保健室へと向かった。
「風邪ね。 かなり熱もあるわ・・・。」
保健の先生が言った。
「何か、かなりムリをしていたようね。 この子、理事長の息子さん
でしょう?」
「ハイ。 そうです。」
貴龍君が答えた。
「ホントは、この子すごい親思いなのよね。」
「は?」
「白河学園に来ることは理事長の命令なの。 春川君は親が理事長だから
という理由じゃなくて、親の言うことだから聴いたのよ。
ココに来ることを。」
先生の言うことを必死で理解しようとしていた。

139匿名:2007/04/10(火) 14:22:54
貴龍のズボンが急に落ちてあわてて貴龍が拾う。急いではくがズボンが引っかかる・・
バランスを失い夕夏にかぶさり2人でこけた・・・ 
そのとき2人の唇があってしまったのであった。

140蜜柑:2007/04/10(火) 19:17:46
貴龍君は何が起こったかよく分からないらしい。
「あらら・・・。」
綾乃がため息をつく。
「まぁ。 仕方ないよ。」
「綾乃・・・!」
貴龍君も保健室を出る。
「捕まえた。」
廊下の真ん中で、泣いている綾乃を見つけた。
「ゴメンって。 俺最近体が締まってるみたい。」
「・・・。」
「この前の約束もう破ってるし・・・。」
「アタシだけの貴龍君でいてよ。」
「分かってる。 じゃなかったら、今ここにいないよ。」
貴龍君は、廊下の真ん中にもかかわらず
綾乃にキスした。
「今からでも遅くない。 傍にいてほしいの・・・。」
綾乃が貴龍君に抱きついた。

141Alice嬢:2007/04/10(火) 20:34:44
「あぁ。」
貴龍君はそう言って、綾乃と二人、廊下を歩いていった。
私は、一息ついて、自分の唇をこすった。
そうして、静かに寝ている緋世に私は、キスをした。

142Alice嬢:2007/04/10(火) 21:30:04
その時、緋世がおきた。
「ん…。ここは…。保健室か…。」
そう言って、私は何事もなかった様に、緋世に言った。
「大丈夫??まだ安静にしててね♪」
すると緋世が、とんでもない事を言い出した。
「えっと…。誰ですか??あ、ここまではこんできてくれてたのなら、ありがとうございます。助かりました。」
ポカーンとした顔で、でも少し微笑みながら、緋世は言った…。

143癒奈:2007/04/10(火) 21:58:42
でも綾乃は、少しショックだった。
キスしたのに・・・・忘れてるなんて無しでしょ!?
「もうヤダ!明日思い出してくれなきゃ赤の他人!」
もう、絶望した。記憶喪失なんて。
「塑菜!」
塑菜は、幼馴染だ。
そして先ほどのことを説明したのだが・・・
「自分が忘れてないんでしょ。なら気持ちは変わんないよ。」
でも私は貴龍くんだけがもう頼りだと思い始めていたのだー・・・。

144匿名:2007/04/11(水) 20:43:21
癒奈さんスミマセンがもう少し分かりやすく話しを書いてもらえますか?
ちょっと理解がしにくくて・・・・   あと新しい名前は読みがなも付けた方が
いいですよ♪   小説に関係ない話、失礼しました。 削除依頼後で
出しますので。

145癒奈:2007/04/11(水) 20:48:37
あ、名前ですね。あれは「そな」と読みます。失礼いたしました。

146蜜柑:2007/04/12(木) 19:16:52
じゃ、気を取り直して>>142の続きから^^


「え・・・?」
ただ、私は呆然とするだけだった。
「緋世・・・。 私のこと覚えてない?」
「えっと・・・誰だっけ?」
「記憶喪失ね。」
保健の先生が言った。
「すごい熱があったから、意識が朦朧としてしまったのかも・・・。」
「すぐに直りますか?」
「どうかしら・・・。 強いショックとか与えてみると・・・。」
よく分からなかった。
ただ、緋世は隣で曖昧に微笑むだけ。
涙が一筋、弧を描いて頬を伝った。

147Alice嬢:2007/04/12(木) 19:43:58
「どうして泣いてるんですか?」
緋世は不思議そうに言った。
「緋世…。」
私は頭の中が真っ白だった。
ちょうどその時、苺ちゃんと夜恋君が一緒にきた。
「あっ、緋世と夕夏!」
苺ちゃんは言った。夜恋君が
「夕夏さんどうしました?」
泣いてる私を見て、夜恋君は言った。
「ううん。何でもないよ…。心配してくれてありがとう。」
私はそう言うと同時に、
「あっ、緋世、この二人の事覚えてる!?」
急いで聞いた。
「はい…。確か、月魅と苺です…。どうしたんですか?」
え………?

148ひな:2007/04/12(木) 23:01:49
「ち・・・ちょっと待って・・・なんで?苺たちは覚えてるの?」
私は、必死に聞いた。
「なんでって・・・」
緋世は困った顔をしている。
すると、苺は2人を見てカバンの中から写真を取り出した。
「ねぇ、緋世くん?この子たいは覚えてる?」
苺が指を指したのは貴龍と綾乃だった。
「貴龍と、綾乃ですよね?」
覚えていた。
「おかしい・・・おかしすぎるよぉ・・・」
夕夏は、その場で倒れ込み大泣きした。

149蜜柑:2007/04/13(金) 14:45:21
どうして、緋世は私だけをおぼえていないのだろう?
そう思うと、余計に涙が出てくる。
「あの・・・。」
緋世が遠慮がちに話しかけてきた。
「俺、あなたのこと思い出せないけど・・・。 何て言うか愛しいような
感じがするんだ。」
「え・・・?」
「名前は? 俺は春川緋世。」
「・・・佐東夕夏・・・。」
ねぇ、今まであなたの隣にいたのは誰――――?
「佐東さんか。 初めまして。」
初めまして・・・か。 切ないな。
「うん。 初めまして。」
苺ちゃんが、声を押し殺して泣いている。 隣には夜恋君。

151Alice嬢:2007/04/14(土) 08:49:34
「記憶を取り戻す方法をみんなで考えてみませんか??」
そう言ったのは夜恋君。
「…………うん。」
苺ちゃんと私は言った。
その後、私達は近くのカフェに集まった。
綾乃と貴龍君には、ちゃんと理由を話した。
「そっか…。」
慌てながらも、残念そうに言う二人。
「まず、緋世と夕夏の色々な事を緋世の前で再現してみればいいかもしれませんね…。」
ブラックコーヒーをそのまま飲みながら、言う夜恋君。
「それでやってみよ!!」
紅茶を飲みながら言う苺ちゃん。
「じゃあ、夕夏が告白した所を再現とか??」
コーヒーに砂糖を入れながら言う貴龍君。

152ひより:2007/04/14(土) 17:38:54
「プッ♪」夕夏はとてもしずんだ気持ちだが思わずふきだしてしまった。
「えっな、何??」貴龍が聞く。
「だ、だって貴龍君ってすっごい大人っぽいのに砂糖たくさん入れるから・・
ふふふっっ」
「確かに!」「そうそう!」綾乃も苺ちゃんも同感してくれた。
「そ、そう!?」貴龍君も一緒に笑う。そのとき、夕夏はふと緋世のことを
思い出してしまった・・
貴龍君は夕夏の気持ちを読み取ったのかいすに座ったまま夕夏を優しく抱きしめて
「アイツもきっと一緒に笑えるようになるよ♪」といってくれた。
貴龍君に変な気持ちがなかったので綾乃もきちんと分かってくれた。
「う・・・うう・う」夕夏は貴龍の腕の中で泣いた・・・。
カフェの入り口に緋世が立っている。
「ゆ、、夕夏??・・う、う・・ん?」緋世が何かを思い出すように頭を抑える・・。
「緋世!」「春川!」夕夏と貴龍がもどかしくなり同時に立ち頭をぶつけるそのまま2人は
「ガッシャ−ン!」と派手な音を立ていすと共に倒れた・・・

153蜜柑:2007/04/14(土) 19:08:59
私は少し顔をしかめた。 本当に痛い。
「ゴメンね、緋世・・・。」
「悪い。 夕夏。」
「大丈夫?」
「あぁ。 それより・・・お前も大丈夫?」
「え? 今・・・夕夏って言ったよね?」
「だからなんだよ。」
緋世に抱きついた。
「やった。 記憶が戻ったんだ。」
綾乃がガッツポーズを取る。
「な、何だよ・・・?」
緋世が困った表情をしながら私の頭を優しくなでる。
「緋世ぇ・・・。」
「何?」
「・・・好き・・・。」
「俺も。」
緋世が私の頬に唇を落とした。
「はぁ? 俺が記憶を失ってた?」
数日後、緋世に告げられた事実。

154ひな:2007/04/14(土) 21:01:22
「もぉ・・・本当に心配したんだからねぇ・・・」
「なんか、よく分かんないけど・・・ごめんな??」
緋世は困った顔でそう言った。
その優しさが、うれしくて、うれしくて、また夕夏の瞳がら涙がこぼれた。
「本当に、心配かけんなよ。バカ!!」
貴龍が笑いながら言う。
みんなも、笑ってる。綾乃も苺も夜恋君もそして、緋世も・・・
また、みんなで笑うことができた。

155Alice嬢:2007/04/14(土) 22:33:28
あれから数日後、私達は今までより仲良くなり、いつも放課後にはお決まりのカフェにみんなで行くほどだった。
また私達は、カフェに集まった。
「落ち着きますねぇ…。」
またもやブラックコーヒーを飲みながら言う夜恋君。
「っていうか、夜恋君っていっつもブラックコーヒーだよね!!大人っぽ〜い!!」
私は言った。
「…あ、俺、ブラックじゃないとダメなんです。甘いものは苦手で・・・。」
冷静に言う夜恋君。
「…確かに!!黒ぶちメガネもかけて、なんか大人だよね〜!!」
綾乃も言った。
「どっかの甘党とは大違いねっ♪」
苺ちゃんは貴龍君に視線をやって言った。
「甘党で悪かったな!!」
笑いながら言う貴龍君。
「俺はコーヒーと言うより緑茶かな。」
緑茶を飲みながら言う緋世。
「ふ〜ん。何か以外ねっ!!」
綾乃は言った。
みんなが和んでいる時、苺ちゃんが
「そういえばっ!!前から思ってたんだけど、今度みんなでトリプルデートしない??」
って言った。

156蜜柑:2007/04/15(日) 09:57:08
「トリプルデートって・・・。」
緋世がいかにも面倒くさそうに言った。
「アタシと月魅・綾乃と貴龍君・夕夏と緋世で♪」
「あっ、なるほど。」
綾乃が1人で納得している。
夜恋君がめがねを少し上げた。
「俺は別にいいけど・・・。 綾乃はどうする?」
「貴龍君が行くなら私も行く。」
「夕夏は?」
「・・・緋世が行くなら。」
「じゃ、俺も行く。」
緋世が私の頭をなでた。
「じゃ、トリプルデート決定☆」

157Alice嬢:2007/04/15(日) 10:32:02
「じゃあどこに行く??」
苺ちゃんは言った。
「俺はどこでもいいよ?苺はどこに行きたい?」
夜恋君が言った。
「ん〜、じゃあ遊園地??って平凡すぎかなぁ…。」
迷いながら言う苺ちゃん。
「遊園地でもいいよ!!楽しめるなら、どこでもっ!!」
私と綾乃は言った。
「あぁ。俺達も楽しめるならどこでもいいけど。」
貴龍君と緋世は言った。
「じゃあ決定??」
「うんっっ!!」
私達は言った。
「楽しみだねっ☆」
私は小声で緋世に言った。

158蜜柑:2007/04/15(日) 20:32:10
そしてトリプルデートの日になった。
「あっ、緋世。」
駅で緋世と待ち合わせをしていた。
「行こうか。」
緋世の後を追いかけて電車に乗る。
休日とだけあって車内は結構混んでいる。
「綾乃。」
駅について、綾乃と貴龍君、苺ちゃんと夜恋君を見つけた。
「じゃ、遊園地にレッツゴー☆」
苺ちゃんを先頭に歩き出した。

159ひより:2007/04/15(日) 20:46:33
「って、あ!」勢いよく歩き出した苺ちゃんが急に止まった。
「えへへ・・まだ電車乗るんだった・・。」
「はあ、、、先が思いやられるは・・」  そしてまたみんなで電車を待っていた。
乗る電車は相当な混みぐあいでぎゅうぎゅうづめだった・・・

162蜜柑:2007/04/16(月) 19:19:44
「俺の女に手を出すとどうなるか分かってる?
俺、ね。 極道の息子なんだ。 お前ら殺すくらい簡単だよ。」
貴龍君の冷たい笑顔。 すごく怖い。
今のうちに洋服を直して、緋世のほうへ行く。
「んで? どうしてくれるの。」
緋世がおっさんの残り少ない髪の毛に手をかけた。
「オイ、貴龍。 こんままハゲにするか。」
緋世が髪の毛を抜いた。
悲鳴にも似たような声を上げて、おっさん2人はホームへと出て行った。
「貴龍君怖すぎ・・・。」
「でも、助かっただろ? 俺たちもゴメンな。」
貴龍君が綾乃の頭をなでた。
「ゴメン、夕夏。 俺のせいかも。」
緋世が私を抱きしめた。

163Alice嬢:2007/04/16(月) 20:42:30
「ううん。助けにきてくれてありがとう。」
冷静に言った私。
「うん。いつでも俺が守ってやるよ。」
さっきまでとはぜんぜん違う優しい顔で言う緋世。
「あっ、もうすぐ着くよ!!」
苺ちゃんと夜恋君がきた。
「もうあの事は忘れろよな??」
緋世と貴龍君は私達に言った。
「うんっ!!」
笑顔で私達は答えた。
「さぁ行こっ☆☆」
苺ちゃんはワクワクして言った。
そして、私達は遊園地へ向かった。
「あんれぇ…??」
数分後に言った苺ちゃんの言葉。
「どうしたの??」
私と綾乃は言った。
「………ごめんなさい。迷っちゃったみたい………。」
小声でボソリとつぶやく様に言った苺ちゃん。
「えっっ!!??」
私達は当然、ビックリした。
「どこか分かんないの??」
貴龍君は言った。苺ちゃんはコクリとうなずいた。
「そっか……。でも、きっと大丈夫だって☆☆俺、いつでもボディーガード呼び出せるからさ♪」
微笑んで言う緋世。
「そうだったね!!」
貴龍君には極道だからボディーガードはついてない。
けれど、緋世と苺ちゃんと夜恋君にはちゃんとボディーガードを呼び出せる。
「よかった…。」
安心して言う私。
「あ、あそこ、旅館??」
苺ちゃんは発見した様に言った。
「そこに休憩していよっか。」
夜恋君は言った。
お金は問題なかった。
中には私達と同じ年齢の女の子がいた。
「どうぞ♪」
一瞬、女の子は緋世を見たように私は見えた。
これから大変な事になるのを私は知らないでいた…。

164蜜柑:2007/04/17(火) 18:57:59
その日の夜。
「じゃ、俺ら風呂入ってくる。」
緋世・貴龍君・夜恋君はお風呂場へと向かった。
「私達は3人が帰ってくるまで雑談してますか。」
苺ちゃんの提案で、私・綾乃・苺ちゃんで部屋に残った。
部屋は新しい畳が綺麗にはられていて広くて快適。 文句なし!
「あ・・・。 仲居さん?」
綾乃がふすまのほうを見て言った。
みると、さっきの仲居さんがいた。
「どうしたんですか?」
「・・・えっと・・・。」
仲居さんは少しもじもじしている。
「ただいま。」
その時、緋世・貴龍君・夜恋君が戻ってきた。 タイミングが悪い。

166蜜柑:2007/04/20(金) 19:10:48
「あっ、もしかして・・・春川緋世さんですよね?」
仲居さんは緋世に向かっていった。
「そうですけど。」
「本当? 私会いたかったんです!」
仲居さんは感動したように緋世の顔を見た。
「覚えてませんか? 私、前に緋世さんと会ってるんですよ。」
「マジ?」
「えっと・・・。 2年前ですか。 前にもこの旅館に
来てくれましたよね。 その時お会いしたんですけど・・・。
覚えてませんか?」
「ゴメン。 俺記憶力悪くてさ。 何となくなら・・・。」
緋世がタオルで濡れた髪の毛を拭きながら言った。
「そう・・・ですか。」
仲居さんは少ししょんぼりして言った。


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