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FFDQかっこいい男コンテスト 〜なんでもあり部門〜

881遊び 38 1/4:2012/01/02(月) 15:30:40
「珍しいですね、3主さんが僕をわざわざ部屋に呼ぶなんて」
「んー?ああ、まあ……ちょっとな」
僕と3主さんっていうのは、何ともいえない微妙な間柄だ。弄りやすい人ってわけではないし、宿舎の中でも一緒に過ごす時間が少ない(3主さんがパソコンやって自室に引きこもっている)ため、格別に仲が良いというわけでもないからだ。まあ部屋はプライベートな空間だから他人を呼ぶ呼ばないなんて個人の自由ではあるのだが、彼のことをご先祖、と呼び慕っている1主さんでさえ部屋に呼ぶなんてことはあまり無いのでは、と過去を思い出してみる
そんな3主さんの部屋をぐるりと見渡すと、ベッドと電子機器があるくらいで、あとはほとんど何もない。ただし僕の部屋よりはよっぽど片付いているが

はてさて、用事がある、と言われて来たのだがなんの用事だろうか。用件を聞こうと彼の方を振り返る。しかしそこには彼の姿は無かった
「3主さん?」

「用事ってのは、かなり頼みにくいことなんだが」
どさっという、物が床に落下したような音がした
3主が剣を鞘にいれたまま、水平に構えたポーズで止まっている。そしてその足元には、首筋に打撃を加えられてうつ伏せに倒れた8主がいた
「……ごめんな。少しだけ、遊びに付き合ってくれ」
薄れゆく意識の中で3主の声が響く
8主は無理矢理声を絞り出した。バンダナ越しに頭に彼の手の感触があって、剣の鋭い打撃とそれの差異にどうも違和感を拭えなかったのだ
「あ、そび……?」
「まだ意識があったのか。そう、お遊びだ」
それはどんな?
それが一番大事だというのに、そう聞く前に、自分の瞼はついに閉じられてしまった


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