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勇者目覚める 2/2
:2008/04/07(月) 23:58:41
「私でいいのかい? 私は妻を亡くしている身だ。お前の事を幸せに出来るかどうかわからないよ?」
「それでも、あなたの事が好きなんです!」
「娘のビアンカは、お前よりも年上なんだよ?」
「ビアンカはお母さんって呼んでくれます!」
いや、そんな約束はしてないんだけど。
「……わかった。結婚しよう」
お父さんの決断の一言に、彼女はポロポロと大粒の涙をこぼした。
そうか。もしかしたら、これまでの人生の中で、彼女が手にした初めての幸せなのかもしれない。私はそんな風に思った。
それから、ルドマンさんの好意で結婚式を挙げた二人は、そうそうに新婚旅行を兼ねて旅に出た。一人娘を置いて。
まあ、新婚さんを邪魔する気はないけどね。
あっ、ちなみに求婚していた三人は複雑な顔でそれぞれの家へと帰って行った。ホントに可哀相に。
二人が旅立って半年が過ぎた頃、海を越えた大陸のグランバニア王国から使者が来た。
なんでも、パパスさんは実はグランバニアの王様で、その娘である彼女が王位を継ぐことになったそうだ。そこで、私も一緒に暮らしたいということらしい。
なんだかよくわからないが、せっかく二人に会えるのだから、私はグランバニアへと向かった。
私がグランバニアについたその日、戴冠式が行われた。
そしてその夜、お父さんが魔物にさらわれた。
そして次の日、お父さんを探すために彼女が城を出て行った。
ていうか、何この急展開?
あ、そうそう。サンチョさんと再会した。どうでもいいけど。
あたらしい女王と女王夫が行方不明。前の前の王とお妃様と同じ。
このお城、なにか呪われてるんじゃない?
サンチョさんや前の王様と話をしていると、彼女が大事だからと保管していった天空の剣が突然輝きだした。
輝き、宙に浮いた天空の剣は、ゆっくりと私の手の中に納まる。
その瞬間、私の中で何かが弾けた。
そうか。私だったんだ。パパスさんが求め、彼女が探した伝説の勇者。この私、ビアンカが、勇者だったんだ!
そして私は、行方不明の父と若い継母を探す旅に出た。
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