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8名無しさん:2006/02/13(月) 03:58:16
たまらなくなって書いちゃいましたー!
逃げ出した後のオラクルベリー辺りの宿屋にて。
日常の一コマってことで。



 あいつは少し、オレが男だってことを意識した方がいい。

 なんだってこんな夜中に枕を抱えて一緒に寝てもいいか
なんて言葉が言えるんだ。

 確かにあの奴隷時代、老若男女関係なくそこらで雑魚寝は
当たり前だったし、その中でオレと一緒の方がいろいろと安全
だったからずっとそうしてきたけれども。ここにはもう、あまりの
重労働で気が狂い、辺りかまわず暴れる奴隷もいないし、
毎晩盛りのついた猿のように女奴隷を物色するムチおとこもいない。

 あの頃は生き抜くことに必死でそんな気は起きなかったが、
いや、実はずっとそうだったのかもしれないけど、今は疲れたら
休めるし、腹が減れば食事もできる。そしてオレは健全すぎるほど
健全な男なのだ。その上彼女は、普通の生活を送っていれば
今まさに結婚適齢期といわれる年頃のお嬢さんで。

 だからこんな状況は非常にまずい、と思う。


「ねえ、聞いてる?」

 オレの考えていることなんか全然知ったこっちゃないリュカは、
相変わらず跪いてベッドに横たわるオレを見つめている。
 うわ、しかも上目遣いかよ!目に涙を溜めるんじゃない!ああ、もう!

「ヘンリー……」


 わかりました。オレの負けです。

「………どうぞ」

 一人分のスペースを空けて毛布をめくってやると、リュカは嬉しそうに
ベッドに潜り込んできた。

 ああどうかオレの理性がもちますように。



おしまい
実際されたらいやだろうなwwwwww


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