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サブキャラのHシーンを勝手に考えるスレ

468おまけ そにょ112:2003/06/25(水) 23:21

 つぐみさんと手を繋いだまま村道を歩き、ようやく龍神天守閣に辿り着いた。
「ただいま」
「お帰りなさい、彼方ちゃん」
「つぐみさんも、お帰り」
「はい、ただ今帰りました」
 長閑な挨拶を交わしてから、持って帰ってきた荷物を仕分けしていく。

「そっちは来週すぐ使うから、置いておいてー」
「これは?」
「それはうちで食べちゃう分だから、土間に運んでおくだけでいいわー」
 つぐみさんの指示に従い、仕分けしていると、
「…あ」
 ふと、つぐみさんが小さく声を上げて、手を止めた。
「ねえ彼方ちゃん。今日は帰ったら、ずっと私と一緒に居てくれるって、約束をしてなかったかしらー?」
「え!? …ええと」
 言われてみれば、小夜里さんちへの道すがら、そんな約束をしたことを思い出した。

「あらあら、まー! どうしましょう」
 語調とは裏腹に、快哉を叫ぶようにはしゃぐつぐみさん。
「あの、ちょっと待った」
「…なに?」
 にこやかに微笑んでいたつぐみさんの瞳が、いきなり糸のように細められ、冷たく輝く。
「…まさか彼方ちゃん、しらばくれるつもりじゃないでしょうねー? …うふふー」
 つぐみさんの氣迫に、周囲の空気がズシンと重くなる。庭樹の梢に留まっていたカラスの群が、アーアーと鳴きながら慌てて飛び去った。
「ちっ、違う、違います。そんなことしません」 ←超卑屈
「じゃあ、なあにー?」
 一瞬で怒気を引っ込め、ふにゃっと柔和な笑顔を浮かべるつぐみさん。
「ええと…その、約束はしていたけど、“ずっと”なんてまでは…」
「うっふっふー、か・な・た・ちゃ〜ん? …帰ったら、ずっと一緒って約束してたわよねー?」
「いえ、あの…」
「していたわよねー!? ねっっ!!」
「……ハイ」
 蚊の鳴くよーな声で返事をし、首肯してしまう俺。


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