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とりあえず4回やってみよう
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朝、鞄を自分の机に置くと隣の席の友人が話しかけてきた。
「おい、聞いたか? 今日、新しいボスがやってくるってさ」
「おはよう。そうなの?」
「あぁ。噂になってるぞ」
知らないのか?
驚いた表情で見つめられてたじろぎながら頷く。
「どんな感じの人かな〜? あまり怖い人じゃないといいなぁ」
「お前、前のボスの時、苦労してたもんなぁ」
「うん。悪い人じゃないんだけど、いきなり大声出されるのは・・ちょっとね」
はぁ。とため息をつく。
机に書類を出していると入り口の方が騒がしくなった。
時計を見るともうすぐ朝礼だ。
椅子から立ち上がると列に並ぶ。
「あー。もう噂に聞いている者もいるかと思うが今日から君たちの新しい上司がいらっしゃるぞ」
さぁどうぞ! その声に入ってきたその姿に、その場にいた全員が「え?」っと声を揃えた。
その反応を気にする素振りを見せず(もしかしたら彼も現実逃避中かもしれない)ボスの紹介は続く。
しかし、そんな話は左から右に通り抜けていく。
室内を見渡すとみんな同じような表情を浮かべている。
きっと同じ事を考えているのだろう。
「こ、これは何かの間違いだ。そうに違いない!」 と。
「では、ひと言ご挨拶を」
その言葉に、硬直していた人々はビクリと体を揺らした。
そして、何を語るのか固唾を呑んで見守る。
ボスが1歩前に出て口を開く。
「ワン!」
予想通りの声に全員膝から崩れ落ちた。
もしかしたら人の言葉を話すかも!?
そんな・・。何処かのCMのような展開を少し期待した自分が悲しい。
新しいボスが犬ってこの先どうすればいいの〜〜?
――― 数ヶ月。
部署内で行われた
ボスとの適正試験に何故か合格してしまい。
直属の部下になってしまった。
とは言っても、昇進したわけではなく
仕事内容は、ボスの遊び相手だ。
確かに、大声は出さないかもしれない、しれないけどっっ
はぁ・・。今日もボスの後を追って会社中を走り回るのね・・。
「って、もういない! ボス何処ですかーーっ」
さっきまで自分の席にいたボスがいなくなった事に気づいて慌てて靴を履き替えると部屋を飛び出した。
その後姿を見ながら、長老と呼ばれる人がお茶を飲みながらしみじみ呟く。
「いやぁ〜。青春だねぇ〜」
『「そうですね・・」』
新しいボスが来てから毎日増え続ける書類の山を見ながら
部屋に残された人々は乾いた笑みを浮かべながら答えた。
最初、主人公が男性だと思って書いてたので
慌てて修正しました。見落としてるトコあるかも〜
長くてごめんなさい〜(><)
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