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とりあえず4回やってみよう

136めぐ:2010/05/26(水) 22:12:13
一応宿題の書いてあったのを書き込んでおくよ、やるなら。
実際に始めた頃に読んでやって下さい。
読みにくかったらごめんなさい(涙)




「ねぇねぇ、うみちゃん」
「何ですか〜? めぐお姉様」
「ちょっと、学校に行ってくれない?」
 こんな年齢になって学校に行きましょう、など、何があったのだろうとうみ王女は不思議そうな表情を浮かべた。
「ちょっと、何か怪しい動きをしている場所があってね」
 私とうみちゃんとさつきで潜入しましょ☆
「遊びに行くんだと思って、ね?」
 ね? と首を傾ける角度と同じだけ同じ方向に首を傾けたうみ王女は、頷いた。
「それじゃ、行くわよー」
 荷物もそこそこに、うみ王女の手を引いためぐ王女はEar−Nest国を飛び出した。
 ちょ、と言いかけて伸ばしかけた手をそのままに、置いて行かれたこばひっ王子をその場に放置して。


「ここですか?」
「うんうん、橙灯学園という名前らしいわね」
 女の園だという説明を受けながら、うみ王女はめぐ王女に付いて行く。
「ようこそ、橙灯学園へ。私は学園長の――」
 挨拶を聞き流しながら、彼女の後ろの方に飾られている神棚をチラリと見た。
 どこにも何もおかしな所の無いような、ごくごく普通の神棚。
 それを視界に収めた後、めぐ王女は学校での案内に耳を傾けた。


「さて、さつき。行くわよ」
「あの……うみ王女はいいんですか?」
 夜の深まり寝静まった頃に動き出しためぐ王女に、さつきは困ったように尋ねた。
「うみちゃんにはゆっくり眠ってもらうわよ、危ないじゃない、巻き込んだら」
「そんなこと言うなら何で一緒に連れてきたの……」
「だって、うみちゃんが学校ではしゃぐ姿が見たかったんだもの!!」
 力いっぱい力説するめぐ王女を呆れた眼でさつきは見返す。
 授業に当てられてしどろもどろにつっかえながら教科書を読みあげるうみ王女。
 舌を噛んでしまい、涙目になるうみ王女。
 机に躓いて転ぶうみ王女。
 お弁当を口に運んで幸せそうな表情を浮かべるうみ王女。
 そんな様々なうみ王女を見るためだったのだ、と言うめぐ王女に何も言えなくなってしまう。
 もう勝手にしてくれ、と。

「で、ここで何がされてるんですか?」
 学園長と会った部屋の神棚のある壁から隠し通路を開いためぐ王女に、小さな声で囁く。
「ま、見ていればわかるわよ」
 マントを羽織って、顔が隠れている数名の人影。
 それに囲まれている石台のベッド。
 その上に横たわるは白い肌を晒している少女の姿……
「……今こそ継承の時。我らに力を――」
 黒ミサめいた儀式が終わる最後の時に言われた呪文めいた言葉の数々。
「さ、さつき、行って」
 あの場を壊して全員捕まえるわよ、と言うめぐ王女に、さつきは何が理由でそうなるのか全く理解できないまま乱入した。




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