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小説、作りませんか?

5紅月島作家・U:2007/05/21(月) 20:49:17 ID:i1LOwIUM
午前七時四二分、大火炎帝国西部地方都市・沖野市
ここには国内最大の鉄鉱石採掘場があるほか、それに隣接している製鉄所も
国内最大で、多数の工場がある。
肌寒い朝の静寂を切り裂くように空襲警報が鳴り響いた。初めは訓練と住民も思い込んでいたがその直後、
地響きにも似た音が聞こえ日の丸を刻んだ鉄の鳥の群れが襲ってきた。
第一航空艦隊の第一波空中攻撃部隊である。
低空飛行している零戦の機銃掃射は、無差別に逃げ惑う人々の命を次々と奪っていく……
また、あちこちで爆発音が聞こえ、人々は真珠湾での出来事を今この場で目の当たりにした。
恐怖、怒り、憎しみ、悲しみ、孤独。人々は逃げ、壊れ、奇声を発する者までいた。
そのとき、三十機の飛行機が閃光のごとく現れ、機銃を乱射。次々と日の丸が墜ちていく・・・
その飛行機はよく見ないと零戦と見間違うかもしれない。だが、翼の目印で見分けがつく。
そこには日の丸ではなく、海をイメージした蒼を切り裂くように炎をイメージした紅線が通っている。
それを見た住民たちから歓声が沸いた。これこそ大火炎帝国の海軍旗であった。
そして、今上空を飛翔しているその印の付いた航空機こそ、大火炎帝国が誇る最新鋭戦闘機、零戦改だ。
「よくもやったな!!」
隊長機が先陣を切り、続々と迎撃隊が入ってくる。
日本の零戦はその機動力を生かして格闘戦をしてくるが、馬力が二倍近くある零戦改に
とってはもはや敵ではなかった。次々と墜ちていく日本軍機。
そして、十分後。第一空中攻撃部隊は壊滅、残ったのは約一八〇機中たった二一機だった。

同時刻、草津山脈上空・・・
別働攻撃部隊隊長「まさか、ここまで見ているとは思わないだろう。裏から入っていきなり現れた零戦になすすべも無く、真珠湾のように司令部は壊滅。いいシナリオだ・・・」
そういって、ニヤリとした隊長はこの後自分たちがどんなに愚かかを思い知ることとなるのは言うまでもない。
その五分後、別働攻撃部隊が待ち受けていた零戦改により全滅したことも・・・

十分後、第一航空艦隊旗艦・空母赤城、士官室・・・
「なにぃ!だ、第一波空中攻撃部隊が壊滅だと?」
南雲は報告を聞いて呆然とした。
「さらに第二波空中攻撃部隊も目標手前で壊滅的打撃を負い、別働攻撃部隊は全滅です。」
「なっ、なんだと!?」
さっきの余裕綽々な南雲は見る影も無かった。
南雲は、狂ったように空のマグカップを床に叩き付け、机を何度も叩いた。
その赤く、血の気の立った顔からは恐ろしいほどの殺気が漂っていた。
「ついに我が大日本帝国を怒らせよったな。今度こそ叩き潰してくれる!!」
その後、第一航空艦隊は高須四郎中将率いる第一艦隊・第二戦隊と合流、補給をし、
再度大火炎帝国攻略作戦を展開しようとしていた。


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