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七資産@五番へたれ雀士さんの麻雀講座

1観鈴ボード:2002/01/21(月) 08:35
七資産@五番へたれ雀士さん解説の麻雀講座スレッドだよ♪

   へヘ      
   /〃⌒⌒ヽ
  〈〈 ノノノハ)))| 
   |ヽ|| ・∀・||∩ ロン!リーチ、一発、三色、ドラ !
  (U( リ ╂l/リノ にはは、あがったよ〜♪
    /___ヽ
    (_)___)

時間がある時にでも講座を開いてくださいね、待ってます。

61七資産@へたれ雀士</b><font color=#FF0000>(3uoJfB4Y)</font><b>:2002/03/08(金) 19:22
おっと、書き忘れ。次回は
第六回講義 「守り編 その2 スジ」

62観鈴ボード:2002/03/08(金) 21:14
更新完了です〜、七資産@へたれ雀士さん、いつもご苦労さまです〜♪

63七資産@へたれ雀士</b><font color=#FF0000>(3uoJfB4Y)</font><b>:2002/03/11(月) 22:07
一つ垂れごと。初心者というのは相手の使えなさそうな
牌の見極めが全然出来てないなー。と観戦して思った。
それができれば、全然強くなれるのにとか思ったり。
そのためにも、守りを勉強しましょうやw

第六回講義 「守り編 その2 スジ」

リーチがかかったとき、最も警戒するべきなのはリャンメン待ちである。
カンチャンやペンチャン、シャボなどはあがりにくいため
テンパイしてもリーチに来ないことがあるし、
テンパイする前からリャンメン待ちで張るように打つ。
だからリーチの待ちはリャンメンが多い。
だいたいリーチの7〜8割程度がリャンメン待ちである。
したがって、このリャンメン待ちに振らないことが
守りで重要になってくるわけだ。
その方法の一つがスジである。


1.6つのスジ
実際にそのリャンメン待ちを見てみよう。
23・・・・ 1−4待ち
34・・・・ 2−5待ち
45・・・・ 3−6待ち
56・・・・ 4−7待ち
67・・・・ 5−8待ち
78・・・・ 6−9待ち
この6つの待ちが全てである。この6つは完全に覚えて欲しい。
それぞれの待ちは3つとびになっているからすぐ覚えられるはず。
これはさすがに知ってないとまずい。
2.3つのグループ

上の6つの待ちを眺めると1−4と4−7、2−5と5−8、3−6と6−9で待ちがかぶっていることに気付く。
さらに三面待ちを思い起こすと、

23456・・・ 1−4−7待ち
345678・・・ 2−5−8待ち
45678・・・ 3−6−9待ち
それぞれの待ちが合わさったものが三面待ちだと分かる。
というわけで、6つのスジこの3つにグループ分けできる。
1−4−7(イースーチー) 2−5−8(リャンウーパー) 3−6−9(サブロッチュー)

知らなかったという人は絶絶絶絶絶対に覚えるように。
6つのスジ、3つのグループは思いっきり重要なので。


3.スジから分かること

(1)自分のあがり牌を捨てている場合(=フリテン)、ロンできない
(2)麻雀のリャンメン待ちは6つしかない(1−4、2−5、3−6、4−7、5−8、6−9)
 この2つ!
 このたった2つのことで放銃を減らすことができるのである。

(1)東九三518(1)7八八 ここでリーチ
このリーチに安全な牌を考えてみよう。
まず(1)から、捨てられている牌は全部通る、
つまり切ってもロンされることはない。
完全に通る牌 ・・・・ 三八九(1)1578東
この9種類は100%安全である。
すでに捨ててある牌(このリーチの場合、上の9種類)を現物という。

現物以外で通りそうな牌は他にないだろうか。
はじめに言ったようにリーチの待ちで最も警戒するべきは両面待ちである。
たとえば5巡目に五索が切ってある。
34で2-5待ち
ということは、(1)(2)からこのリーチの待ちに二五索待ちはない。
(あってもフリテンだから、ロンされることはない)
だから二索は五索切りから他の牌(例えば二筒)よりも安全だと分かる

さらに、三万と九万が切ってあることから、
四五 七八 
このどちらの待ちでもフリテンになる。
ということは、六万はどちらのリャンメン待ちもありえない。
よって三万と九万が捨ててあるから他の牌
(例えば六筒)よりも六万は安全と分かる
 
全く同じ理由で四索も通る可能性が高い。一索と七索が現物だからだ。

スジで通る可能性が高い牌 ・・・・六24
以上のことがスジから分かる。(逆を言えば17と切って4待ちにすると
出あがりしやすいという事にもなる。別名中スジ引っ掛け。まぁ、
スジ引っ掛けについては違う講義で話すでしょう。)
次回は
第六回講義 「守り編 その3 カベ」

64七資産@へたれ雀士</b><font color=#FF0000>(3uoJfB4Y)</font><b>:2002/03/11(月) 22:11
そういえば、最近強調して欲しいとかいってなかったなぁ。
23・・・・ 1−4待ち
34・・・・ 2−5待ち
45・・・・ 3−6待ち
56・・・・ 4−7待ち
67・・・・ 5−8待ち
78・・・・ 6−9待ち

23456・・・ 1−4−7待ち
345678・・・ 2−5−8待ち
45678・・・ 3−6−9待ち
これだけは強調しておいてください。

65七資産@へたれ雀士</b><font color=#FF0000>(3uoJfB4Y)</font><b>:2002/03/11(月) 22:12
間違いハケーン
×345678・・・ 2−5−8待ち
○34567・・・ 2−5−8待ち
に訂正。

66名無しボード:2005/11/13(日) 02:15:58

「廃墟か……」
「雨露が凌げるならば充分だ」

俺の名は龍二、しがない私立探偵だ。
横にいるビルはサルベージ会社をやっているらしい。
俺たちはある事件で偶然知り合ったんだが
共に忘れられがちな作品の主役だからか、不思議にウマが合った。
あれ以来、俺の情報で引き上げを頼んだり、ビルの依頼で嗅ぎ回ったりと
まあ上手いことやってる相棒って奴だ。

そんな俺たちだが――ガス欠には勝てなかった。
歩むのを止めた車は棄て、自分達の道で歩き始めた結果
この素晴らしい館を見つけたってわけだ。

67名無しボード:2005/11/13(日) 02:16:21

「見たまえ、龍二。この廃墟の主は中々興味深い」
「ほう、麻雀好きの悪魔でもいるのかい?」
先に潜りこんでいたビルに呼ばれ、俺は奥の部屋に足を踏み入れた。
「さすが龍二、察しがいいな。悪魔はいないが……」
「こいつは……」
その部屋に置かれている机は全て麻雀卓で、奥にはカウンターがあった。
つまり――この廃墟はかつて雀荘だったのだ。
「このノート……前の持ち主は随分と研究熱心だったようだな」
「本当だ、あやかりたいね」
俺たちがウマが合ったもうひとつの理由、それは麻雀だ。
暇と卓があったら麻雀してると言っても過言ではない。
賭けなければ安上がりな時間潰し、賭ければ心を熱くするギャンブル――
麻雀こそ大人の遊戯だと俺たちは考えている。

68名無しボード:2005/11/13(日) 02:17:12

「4人いれば卓を囲みたいところだが、2人ではな」
「それじゃもう2人呼ぶかい?」
俺は懐から携帯電話を取り出すと、かつての宿敵ルミラに連絡する。
「……人が呼べるのならば、最初から呼べばいいのではないか?」
「ガス欠で女を呼ぶのはハードボイルドじゃないさ」
「麻雀するために呼ぶのはハードボイルドかね?」
「いや、ギャンブルだ」
「なるほどな」
なんだかんだ言って、ビルもなるべく綺麗な雀牌を探している。
ルミラも二つ返事で来ると言った。
残りのメンツはルミラが誰か見繕って来るだろう。
そうだ――どいつもこいつも好きなのさ、こいつが。

69名無しボード:2005/11/13(日) 02:17:30

※ルール
・25000スタートの東南戦
・誰かが0点以下になった時点で対局終了
・最終的に1位だった人は4位の人に命令できる
・直撃されたりツモあがりされたら脱衣
・脱ぐものがなくなった時点で直撃ないしツモあがりされたら
 相手の命令に従わなければならない
・妙な特殊能力とかわりとアリ
・その他特殊なシチュの裁量は選択肢に委ねる

「……本気か?」
思わずルールを提示したルミラに聞き返す。
「どうせまたロクでもない仕事掴まされて金欠でしょ?
 どっちにしろ身ぐるみを剥がれるんだったら、ね」
「これは1本獲られたようだな」
くっ、それを言われるときつい。
ルミラは家庭教師として一本立ちしてるらしいし
ビルは基本的にサルベージ会社が順調らしい。
つまりこいつは俺に合わせたルールって事だ。
「ま、命のやり取りをするゲームでも無し……
 気楽に遊べばいいのよ、気楽に遊べばね」
あの日の洋館で見せた妖しい表情を浮かべるルミラ。
「この子もルールは承諾してるわ。さあ、始めましょう」

※残り1名を選択してください

70名無しボード:2005/11/13(日) 03:39:50
無闇やたらとスレ増やしても仕方ないだろうが・・・
嫌だからよそ行きますじゃ何も生まれないだろ?
いい加減にしろよ。

それはそれとして猪名川由宇でお願いします。

71名無しボード:2005/11/13(日) 03:41:44
しまった…ずっと書き込みなかったから
ソポクか春夏さんか迷っていなければ良かったorz

畜生、よかったなコノヤロウ>>70

72名無しボード:2005/11/13(日) 21:08:45
「あんたら……大事な人を忘れとらんか?
 りーぽん発祥の地に生まれた、このウチを!」
「お前は猪名川由宇!?」
 ルミラが連れてきた4人目の打ち手、
 そいつは俺にとっては宿敵と呼ぶべき相手だった。
「顔色が変わったわね、龍二?やっぱりあなたはそうじゃないと」
「ああ、悪いがこの勝負は本気でやらせてもらう……
 何故なら俺は猪名川でいこう!のせいで居場所を奪われたのだからだ!」
 そう、もしもあのファンディスクに収録されていたのが
 例えば『Dora2タイプ雀鬼』だったならば……
 俺は今ごろ普通に主人公格として皆の記憶に残っていたはずだ!
「……それは逆恨みに近いな」
「逆恨み上等や、やるんやったらビシバシいこうやないか」
「こっちはあなたたちの手のうちは分かってるけど
 あなたは私たちの手の内をまるで知らないでしょ?」
 ルミラと由宇は不敵な態度を崩さなかった。

73名無しボード:2005/11/13(日) 21:09:08
 俺たちの手の内とは恐らくイカサマの事を指しているのだろう。
 俺のサマは白龍天武、手元の牌を交換してしまうもんだ。
 ビルのサマはATフィールド、相手のあがりを阻止するもので
 正式名称はAbyss Teacher Field(深遠なる超先生の壁)だとか。
 攻防それぞれの最強技を持つ俺たちのコンビは伊達じゃない。
 だが……言われてみれば向こうの持つサマは分からない。
 こいつは嫌な感じだが、今さら後にも引けない話だ――
 
 そして、賽は投げられた。

 東一局 0本場
 東 ビル(25000) 南 ルミラ(25000) 西 龍二(25000) 北 由宇(25000)

 イカサマ:全員未使用

A よし、俺(龍二)がハネ満あがれる形になったが……
B ビルが2000オールか…出だしとしては悪くない
C ルミラが1000・2000か、きっちり決めてくるぜ
D 由宇が7700直撃を決めた!(振りこんだ人指定)

74名無しボード:2005/11/13(日) 21:43:05
とりあえずCあたりでいってみるか
ていうか、龍二もビルもどんな服装してるのやら

75名無しボード:2005/11/14(月) 00:57:41

「はい、あがり。これで親は私のものね」
「む……親を逃したか」
 まるでポケットから飴玉を出すくらいの気軽さでルミラは手を仕上げる。
 相手が親のときは安手で流す、セオリー通りだが相変わらず容赦ねえ腕前だ。
「ちっ、こっちだって親がビルじゃなきゃ3回はあがってるぜ」
「ま、そういう事にしておくんやな……」
 立ち上がった由宇が勢いよくパーカーのファスナーを下げる。
 ジッ……と小さく金属音がなったかと思うと、由宇は身を翻した。
「っと! こっちもええ感じで気合はいったで!」
 再びこちらを向いた時、すでに由宇は長袖の縞シャツ姿で立っていた。
 脱いだパーカーを肩にかけて、港のマドロス気取りといったところか?
 見事な早変わりだ、宴会芸でも通じそうだぜ。

 東二局 0本場
 東 ルミラ(29000) 南 龍二(24000) 西 由宇(24000)  北 ビル(23000) 

 イカサマ:全員未使用
 
 無論俺もビルも一枚脱がなきゃいけないわけだが、
 ちなみに俺たちの現在の服装は――

A スーツにコートを羽織って、このままオフィス街だって歩けるぜ?
B 探検家ルック、ちょっと面白い話を嗅ぎ付けててな……
C バカンスだったのでアロハシャツに半ズボンに麦わら帽子。いいハンデさ!
D タキシード。男の正装だが、なぜ今そんな格好かは聞くな。

76名無しボード:2005/11/14(月) 01:14:38


77名無しボード:2005/11/14(月) 03:13:05
 タキシード。男の正装だが、なぜ今そんな格好かは聞くな。
「仕方ない、まずは……」
「そうだな……」
 俺はワイルドに、ビルはスタイリッシュに。
 蝶ネクタイに手をかけると同時にヒュッと一息に外す。
 先程の由宇の潔く、そして見栄えのする脱ぎっぷりにも
 優るとも劣らないと――

「次のこみパでな、こうばっと脱ぐと下が変身後ってのを考えててな」
「へえ、そっちの業界もいろいろと大変なのね。こっちも今度の生徒が」
「くそっ、まったく見てないじゃないか!」

 ビルに目をやるが、向こうも張り合いがないって顔をしている。
 ――まあいい。
 今のでビルとの呼吸がきっちりと合っている事が確認出来た。
 油断していると痛い目に遭うってのを教えてやらないとな。

 東二局 0本場
 東 ルミラ(29000) 南 龍二(24000) 西 由宇(24000) 北 ビル(23000) 

 イカサマ:全員未使用

A ルミラが龍二から 12000
B 龍二がツモ 1000・2000
C 由宇がツモ 2000・3900
D ビルが龍二から 1300
E 少し早いが、主導権を掴むためにイカサマ使用!(使用者選択)

78名無しボード:2005/11/14(月) 03:22:59


79名無しボード:2005/11/14(月) 23:56:56

――表現は違うが、だいたいの麻雀打ちは運の偏りを信じていると言う。
ツイてる時は牌のほうから寄って来るんじゃないかってくらい手が入り続けるが
ツイてない時はどれだけ鳴こうがテンパイしようが結局上がれない。
それが学者が机の上で計算するだけでは分からない経験則のようだ。 

「ツモ! リーチに三色の……はい、裏も乗ったから満貫に届いたわ」
「チッ、こっちを切るべきだったか」

そう、その理屈で行けば今のルミラはツキに恵まれていた。
イカサマを使うまでも鳴く手が入り、勝負どころでは相手が当たり牌を切ってくれる。
捨て牌の選択ミスに悪態をつきながら龍二はタキシードの上着を脱いでルミラに渡した。

「ほらよ、このままじゃ終わらないからな」
「あら? 意外といい生地使ってるじゃない」
「なんや、てっきりヘロヘロの安物かと思っとったけど」
「……私が紹介した店だからな。それなりの仕立てになっているはずだよ」
「そんなところだ、大事な一張羅だから買って取り戻すまで大事にしてくれよ?」

 東二局 一本場
 東 ルミラ(41000) 南 龍二(12000) 西 由宇(24000) 北 ビル(23000) 

 イカサマ:全員未使用

A ルミラ止まらず 2100オール
B 龍二がビルから 8300
C 由宇がルミラから 2900
D ビルがツモあがり 500・800
E イカサマ発動!(人物指定)

80名無しボード:2005/11/15(火) 00:39:05
c

81名無しボード:2005/11/15(火) 01:54:30

「ふふふ、今日は我ながら調子が良いわね」
ご機嫌でルミラが牌を切ると、待ち構えていた由宇が牌を倒した。
「ロン!、まあ安手やけどな」
「……サシコミか」
「1人だけ点数抜けてたら逆転の面白みがないでしょ?
 それに折角呼んだゲストには花を持たせてあげないとね」
「やれやれ、そりゃお前の呼んだゲストだからだろ?」
サシコミとはコンビ打ちの時にわざとパートナーに振り込む事。
ここまでルミラが集めた点棒を由宇にも分けることで
コンビ両方の点数を高い状態にして生き残りを図る作戦である。
これで、元々そんな構図は透けて見えていたとはいえ
この勝負が龍二・ビルVSルミラ・由宇の構図なのがはっきりしたわけだ。
「はい、まずはあなたへのプレゼントね」
「毎度おおきにー♪」
ルミラは点棒を数えると由宇の前に置いた。

82名無しボード:2005/11/15(火) 01:54:51

「そしてこれは……男性陣へのプレゼント」
ルミラの両手がジャケットにかかる。
ゆっくりと左右にはだけていくと、その下には
大きく胸元が開いたセクシャルなスーツが隠れていた。
「どうかしら、これくらいのご褒美はあってもいいわよね?」
露出した胸に手を当てる仕草は、健全な男性であればいやでも意識を奪われるだろう。
「相変わらずいい身体をしているな……だが、あの時の戦いを忘れたか?
 俺は目の前で全裸で痴態を晒されようが、勝負に徹している間は余計な事は考えな…」
「どうすればいいんだ」
「…落ち着くんだ、ビル。まだどうにもなりはしないぞ」
「あら、これ以上どうにかしてあげるつもりはないんだけど」
「ま、相変わらずうちらのチャンスってところやな」

 東三局 0本場
 東 龍二(12000) 南 由宇(26900) 西 ビル(23000) 北 ルミラ(38100) 

 イカサマ:全員未使用

A 龍二がルミラから 5800
B 由宇がビルから 8000
C ビルが龍二から 3900
D ルミラがツモ 2000・4000
E イカサマで勝負!(人物指定)

83名無しボード:2005/11/15(火) 01:58:00
Aいってみっか

84名無しボード:2005/11/16(水) 01:54:04

「なあルミラ、お前はひとつ失敗をした」
「…………」
手牌に集中するルミラはこちらに目線すら向けないが
俺はそんな事には構わずに言葉を続ける。
「運命の女神ってのは気まぐれな奴でな……
 他人に点棒譲るような事すると、すぐそっぽを向くのさ」
半分は相手を揺さぶるために叩くワイズクラック。
だがもう半分は、思いのほか悪くない俺の手にかける言葉だ。
「……悪いけど、私は神の助けを期待した事はないわよ」
そう言いながら牌を切るルミラだが、捨て牌を見る限り手の入りは悪い。
つまり彼女は運命の女神を引き止めてないわけで、それなら俺のこの手は
そこらをうろついてる女神様を捕まえて確実に上がれるはずだ。
精神論? ジンクス? オカルト? ――呼び方なんてどうでもいい。
要するにこの一手を上がりきる集中力さえ生めれば結果は自ずと現われるのさ――

85名無しボード:2005/11/16(水) 01:54:29

「ロン、メンゼンピンフの……ドラは2つ止まりか」
自然に仕上がった手は、自然と振り込むべき相手から取れる。
そう考えるとやっぱり確率も馬鹿には出来ないかもな。
「調子があがって来たようだな、龍二」
「……くっ、まったく……油断出来ない相手ね」
ここまで平然としていたルミラの表情に、初めて苛立ちが浮かんだ。
「ルミラはん、その、ウチに振りこんだせいで……」
「気にしなくていいわ。いいえ、気にしないでちょうだい。
 別に一枚脱ぐくらい何てことないけど、あなたが萎縮して
 腕前が鈍る事のほうがよっぽどこっちに不利になるもの」
由宇の言葉を遮ると、意を決したようにルミラは立ち上がった。

「そうよ、服の一枚くらい何てことないわ……」
そう言いながらミニスカートに手をかけるルミラだが
その仕草は上着を脱いだ時に比べて明らかに気後れしている。
さっきは狙って振りこんだから予め脱ぐ心構えだったが
今度は負けるつもりでなくきっちり勝負していた、その差ってところか。
腰の辺りでモゾモゾと動いていた手が止まった直後に
「ん……」
ルミラの小さな吐息と共に、ミニスカートが足元へと落ちてゆく。
露になった滑らかな太腿の白さに紫のパンティが映える。
思わず息を呑む3人の姿に、しばし時間が止まったようだった。
「ちょっと……特に文句がないなら続き行くわよ?」

 東三局 1本場
 東 龍二(17800) 南 由宇(26900) 西 ビル(23000) 北 ルミラ(32300) 

 イカサマ:全員未使用

A 龍二がビルから 4200
B 由宇が龍二から 6700
C ビルがツモ 2100・4000
D ルミラが由宇から 2900
E イカサマの時間だ!(人物指定)

86名無しボード:2005/11/16(水) 07:36:18
脱衣も捨てがたいが…
もうちょっと親やってみれ。A

87名無しボード:2005/11/16(水) 19:29:50

そこまでの流れから、今後の展開を考えるのも麻雀では重要だ。

ルミラと由宇の作戦は両方とも持ち点を高くしておくことで
最下位に沈むのを防ごうとする、いわば守り重視の発想のようだ。
そしてそこからチャンスが回ればどちらかが一気にトップを狙う――
ゲームとしては手堅いが、ギャンブルとしてはいささかつまらない話だな。

俺とビルの作戦はその反対だ。
はっきり言って、トップが最下位に命令出来るんだから
自分のパートナーがトップになれば最下位でも無茶な命令はこない。
俺が勝って相手がビルなら、命令は美味いものでも食わせろとかその程度のつもりだ。
――それなら最下位を避けるより、常にトップを目指すほうがいい。

例えば今は俺が親だから、あがれる限りはあがり続ける。
親のあがりは点数1.5倍で、しかもゲーム自体の回数も増える事になる。
ただ1回の大物手で大きく戦況が変わる麻雀においては
『自分が親の状態で勝負出来る』というのは何よりも有利な事だ。
ギャンブルの持ち味を引き出すための、攻めの発想――

「ロン、悪いなビル」
「私が親でも今のはロンするさ」

ビルの上着を足元に放り投げ、俺は再び親として賽を振る。

 東三局 2本場
 東 龍二(22000) 南 由宇(26900) 西 ビル(18800) 北 ルミラ(32300) 

 イカサマ:全員未使用

A 龍二がツモ 4200オール
B 由宇がビルから 1600
C ビルがルミラから 8300
D ルミラが龍二から 1900
E イカサマで一気に(人物指定)

88名無しボード:2005/11/16(水) 19:55:09
b

89名無しボード:2005/11/17(木) 00:57:09
「親の連荘で引き離そうって魂胆やろ?…そうはさせんで、ポン!」
初順龍二の切った中に対して、由宇がいきなり鳴きをいれる。
「おいおい、そいつはいくらなんでも……」
麻雀のセオリーとしては、はっきりいって悪手だ。
役が確定するとは言え、すでに手の内に中が2枚あるのならば
最後の1枚が不要牌として切られる可能性は高くなる。
メンゼンを捨ててまで鳴くくらいならばひとまず待って、あわよくば
手が揃ったところで出てきた中であがるのが得策のは明白だが――
「ウチは関西式やからな、勝負手が入らんからサクっと流すんや」

役を抱え、3枚1セットを4組組み立て、雀頭に同じ牌を2つ並べる。
麻雀の一番根底にあるルールのみを目指して、その後も由宇は鳴き続ける。
――点数を犠牲にした、頭に超が付く速攻だ。
最早絵合わせと化した由宇の攻めは誰よりも早く、気がつけば
ほんの6順でビルからロン上がりするに至ったのだ。

「点数はともかく、このままでは脱ぐものがなくなって負けかねないか……」
ビルの上半身が、ランニングシャツ姿となった。

 東四局 0本場
 東 由宇(28500) 南 ビル(17200) 西 ルミラ(32300) 北 龍二(22000) 

 イカサマ:全員未使用


A 由宇がツモ 2600オール
B ビルが由宇から 16000
C ルミラが龍二から 8000
D 龍二がルミラから 5200
E 東場の最後はイカサマだ!(人物指定)

90名無しボード:2005/11/17(木) 01:25:47
Eで龍二。さて、どうなるか。

91名無しボード:2005/11/17(木) 02:02:09

安手でもあがりはあがり、今流れは由宇に傾いている。
さっき俺が狙ったように由宇も連荘を狙いに来るとしたら
あの早あがりに徹する打ち筋は脅威だ。
このあたりが仕掛けどころか――

  白 龍 天 武 !!

あらかじめ大物手を確保、しかも振り込む牌を好きな相手に押し付ける。
これが選択スレにより強化された俺のイカサマ・白龍天武だ。
例えば今回なら一瞬にしてホンイツ、サンアンコ、風牌にドラが並んで倍満確定、
リーチして裏でも乗れば三倍満も見えてくる手が入ってくれた。
ここで派手に叫んだり牌が光ったりすると絵としては映えるんだろうが
勝負に徹しているからそんな演出はない、期待した奴は残念だったな。

さて、あとはこれを誰に上がってもらうかだが……

 東四局 0本場
 東 由宇(28500) 南 ビル(17200) 西 ルミラ(32300) 北 龍二(22000) 

 イカサマ:龍二使用

A 由宇とルミラの両方にダメージを与えるツモあがりだ 4000・8000
B とられたら取り返す、由宇から頂こう 16000
C とりあえず俺が1位になっておけば安全だからビルから貰おう 16000
D リーチで裏ドラ、最高の形で宿敵ルミラから貰う! 24000
E 何……イカサマ阻止のイカサマだと!?(龍二以外で人物指定)

92名無しボード:2005/11/17(木) 02:35:08
D

93名無しボード:2005/11/17(木) 21:01:22

当然、点数の一番高い奴から頂くとしよう。
当たり牌をルミラに仕込んで……チッ、地和はないか。
「ダブルリーチ、ツキの巡りなんてこんなもんだ」
「へっ? ちょっと、やっとウチの親番やってのに!?」
「ツキって……あなた、やったでしょ」
「さあな」
イカサマなんてのは、現場を押さえて初めて文句言えるもんだ。
ましてやルミラは俺もビルもそういった技が使える事を承知で挑んでいる。
そこでイカサマが通って、何を恥じる事があるんだか。
「参ったなぁ、ほい」
「…………」
「まったく………………」
由宇の牌を切る速さは増し、ルミラが牌を切る速さは遅くなる。
ダブルリーチは第一ツモでリーチがかかった状態だから
場に捨てられた牌は当然ひとつしかなく、そこから待ちの予想なんて出来っこない。
腹を括って、振りこんだら事故と思って由宇のように打つか
少しでも振りこむ確率を下げるためにルミラのように慎重にオリるかだ。

94名無しボード:2005/11/17(木) 21:01:52

「それだな、ロン。……裏が乗って三倍満だ」
だが――ルミラの用心は役に立たなかった。
「くっ……」
一気に点棒を失ったルミラはさすがに平然とはしてられないようだ。
「いいわ、飛ばないで白龍天武を使わせただけ上出来よ!
 これでそっちにはビルのイカサマしかないでしょ?
 しかも防御にしか使えない技だから、もうこんな負け方はしないわ」
怒った口調でまくしたてながらスーツを脱ごうとするが
その顔の紅潮は怒りから来るものだけじゃないように見える。
もぞもぞとスーツを脱ぎ捨てると――
「それでこっちは私と由宇のイカサマが残ってるのよ?
 しかもそっちにはどんな技だか知られてない技よ?
 どうやって勝負を仕掛けられるか分からない恐怖に脅えるといいわ!」
こちらを指差すが、その動きに合わせて紫のブラジャーに下から支えられた
ルミラの胸が左右に弾んでその豊満さを自己主張してくる。
――もしかして、分かってやってるのか?
「相変わらず悪くない身体だ」
「美しい、人外の美とでも言うべきか」
「……落ち着けウチ、ルミラはんは味方、ルミラはんは味方」
「うるさいわね、黙って勝負の続きに移りなさい!」

95名無しボード:2005/11/17(木) 21:02:25

さて、ようやく南入りしたところで状況を振り返ろう。
服装は俺がジャケットを脱いだだけ、ビルは上半身ランニングだ。
……なんでランニングシャツなのかを突っ込むべきか迷うが
由宇が突っ込まない以上はスルーしたほうがいいだろう。
ルミラはすでに下着のみ、由宇は上がストライプの長袖シャツ。
点数でも俺が1位で順調に来ている――だが、勝負はここからだ。
ルミラの指摘通り、こちらは1回しか防御出来ないのに向こうは2回チャンスがある。
どうにかしてイカサマ1回分をチャラにしないと勝てる態勢になったとは言えないが
そのイカサマの中身が分からない以上はでたとこ勝負だ。
――まあいい、でたとこ勝負こそギャンブルの醍醐味だからな!

 南一局 0本場
 東 ビル(17200) 南 ルミラ(8300) 西 龍二(46000) 北 由宇(28500) 

 イカサマ:龍二使用

A ビルが由宇から 3900
B ルミラがツモ 2000・3900
C 龍二がツモ 500・1000
D 由宇がルミラから 5200
E 龍二の次はこいつがイカサマだ!(龍二以外で人物指定)

96名無しボード:2005/11/17(木) 22:23:03
いい具合に場が荒れてきました。A。

97名無しボード:2005/11/18(金) 00:03:23

「……確かに私のイカサマは防御一辺倒かもしれない。
 だが、こうして牌を握る以上は普通の局面で勝利する事は出来る」
由宇が切った牌を確認すると、ビルは手牌を倒す。
「ダ、ダマテンやて!?」
「リーチを宣言すれば、手が仕上がったのがバレバレだからな。
 現に君はこうして私の仕上がりに気がつかず振りこんだ……」
リーチの1役がつかず裏ドラも発生しないため点数は安い。
だが、一度逃せば2度とやってこない南場の親を逃さず
強引なツモではなく、守備を意識して手なりに徹してのダマテンだ。
ビルの守備センスを生かした攻めに、由宇の最期がまた一歩近付いた。

「くそ、そろそろ本気であかんって……」
床に座り込んだ由宇が、足をあげて半ズボンを脱ぐ。
こうして卓について見下ろしていると、膝まであがったズボンの奥に
淡い色合いのパンティが、こう、丸みを帯びた大切な部分を
ぴったりと覆っているのがチラリと見え隠れする。
「ええか、ウチは土壇場に強いんや!」
縞シャツの裾を思い切り引き下げ、賢明に下半身を隠そうとしながら
それでも顔を赤らめつつ強がる由宇。
「なるほど、これが『萌え』って奴なのね」
「寝ぼけるのは早いぞ、ルミラ」

 南一局 1本場
 東 ビル(21100) 南 ルミラ(8300) 西 龍二(46000) 北 由宇(24600) 

 イカサマ:龍二使用

A ビルがツモ 4000オール
B ルミラが龍二から 16300
C 龍二がルミラから 12300
D 由宇がツモ 600・1100
E そろそろ向こうもイカサマ仕掛けてくるか?(龍二以外で人物指定)

98名無しボード:2005/11/18(金) 00:07:57


99名無しボード:2005/11/18(金) 00:40:28

ビルは俺の相棒といっていい存在だが、その正体は俺でも掴みかねる。
なにせ昔沈没船の中で放った名文句が「どうすればいいんだ」だそうだ。
普通、窮地に陥ったらもう少し具体的な意見を出すか
いっそ吹っ切れてヒロイックな台詞でも飛ばしてみるもんだってのに。
――ま、そういう良く分からない部分が対局相手には怖いらしい。
「………」
「………」
「………」
今も見ての通り、卓は硬直し始めている。
捨て牌のバラバラさを見ると、ルミラも由宇も連荘を止める事を意識するあまり
真っ直ぐ伸ばせばいい手を難しく考えて、選択ミスが続いているってところか。
俺はこの局はじっくりと一発大物手を狙っている。
相棒の親を飛ばすんだ、それなりの成果がなければ申し訳ないからな。
もっとも、こういう硬直状態になった場合は――
「……ツモだ」
――ほら見ろ、乗ってる奴が順当にあがってくれる。

「やれやれ、この調子じゃビルに全部持ってかれちまうな」
少し悩んで、俺はカッターシャツを脱いでビルに手渡す。
肌着だけだと少し寒いが、この程度は麻雀熱で補えるさ。
それよりも――

100名無しボード:2005/11/18(金) 00:40:57


「もう、なんでこんな事になったんやろ……」
由宇が縞シャツをたくし上げると、白い肌には淡いブラジャー。
スタイルは決していいとは言えないが、勢いのある言動とは異なり
その裸は全体的に細い体躯が繊細な印象に映った。
このギャップ、なかなか悪くない。

「焦りは禁物だわ、勝負手が入るのを待って確実にKOするのよ」
ルミラが背中に手を回すと、胸元の緊張がふわっと解ける。
片腕で胸を押さえつけ隠すようにしてブラジャーを抜き取るが
豊満な胸は片腕から零れんばかりにその双丘を覗かせている。
これはストレートに悪くない。

「KO寸前なのはお前のほうだろ」
「形の上はね。でも、こっちはまだ切り札が残っているわ」
ムッとした表情のまま、それでもルミラの目は諦めていない――

 南一局 2本場
 東 ビル(23100) 南 ルミラ(4300) 西 龍二(42000) 北 由宇(20600) 

 イカサマ:龍二使用

A ビルが龍二から 12200
B ルミラが龍二から 8600
C 龍二がツモ 700・1200
D 由宇がビルから 12600
E 切り札はイカサマだ!(龍二以外で人物指定)

101名無しボード:2005/11/18(金) 01:19:37
反撃開始。B

102名無しボード:2005/11/18(金) 22:08:07

「ここからが本番よ」
ルミラが胸を押さえていた片腕を降ろす。
形のいい乳房が露となるが、それを見ても劣情は抱かなかった。
――彼女が全身から放つ気合が、それを感じさせないのだ。
「……これが彼女の真の姿か」
「こっちにまで気合が伝わってきよる……」
「やっと目が醒めたようだな」
もしこの場にオカルトな能力持ちがいたら、ルミラの素肌から
抑え切れない魔力が滲み出ているのが見えるだろう。

「ロン、ほんの満貫止まりだけど」
「満貫で止まりと来たか」

上半身裸となり、シャツを渡しながら確信する。
今ここにいるのは家庭教師で安寧と生きるルミラではない――

――雀鬼が、戻ってきた。


 南二局 0本場
 東 ルミラ(12900) 南 龍二(33400) 西 由宇(20600) 北 ビル(23100) 

 イカサマ:龍二使用

A ルミラが龍二から 12000
B 龍二がルミラから 5200
C 由宇が龍二から 16000
D ビルがツモ 1000・2000
E 展開はイカサマでさらに加速する!(龍二以外で人物指定)

103名無しボード:2005/11/19(土) 09:06:37
A

104名無しボード:2005/11/19(土) 16:51:03

ルミラの威圧感を身に浴びながら、それでも俺はなんとか食い下がる。
ギリギリまで絞り込んだ集中力で一打ごとに変わる展開を把握し続ける
この緊迫感こそがギャンブルの醍醐味だ。

4順目以降、ルミラはツモ切りを続けている。
これは必要牌が揃わないか――もう手を変える必要がないかだ。
一気に決めるなら希望的観測で前者だと決め付けての大物狙いだが
今のルミラはサマなしで手を仕上げてても不思議はない。
ここをどう乗り切るか、ヒリヒリしながら考える。
幸い手には中が3枚ある、鳴きをいれて速攻に切り替えるか……

「よし、その東をポンだ」
「しもた!?ルミラはん、すまん!」

由宇の切った東をポンする、これで2フーロ確定だ。
後は手なりでもOK、最悪でももう1鳴きすればいいんだが…
問題はどの牌も生牌で振り込むかもしれない事だ。
――ここで退いても勝負にはならないか、腹を括って切ろう。

105名無しボード:2005/11/19(土) 16:51:20

僅かな逡巡ののち、俺が選んだのは五萬だ。
理由はないが、ここまで来たら勘に頼るしか――

「ロン。由宇、結果オーライみたいよ」
「む、その手は……」

――参った、本当に参ったって奴だな。
倒したルミラの手を見て、脳内に嫌な叫び声が木霊する。
鳴いた東と暗刻の中以外、どれを切っても当たりじゃねえか!

「いいぜ、そうじゃないとお前さんを倒した気にはなれない」

ズボンを脱ぎながら言って様になる台詞じゃないが、
トランクス一丁で後がなくなった事を実感すると震えてくる。
寒いからじゃない、崖っぷちの勝負に武者ぶるいしてるのさ。

そう、強がりも張り通せば強さと同じだ。
あの時もそれでルミラに勝ったんだしな……

 南二局 1本場
 東 ルミラ(24900) 南 龍二(21400) 西 由宇(20600) 北 ビル(23100) 

 イカサマ:龍二使用

A ルミラがビルから 11900
B 龍二がツモ 800・1400
C 由宇が龍二から 5500
D ビルがルミラから 2900
E この気配は……イカサマ!?(龍二以外で人物指定)

106名無しボード:2005/11/19(土) 18:19:53
選択はA

>>100 で、ビルに10000点追加忘れてるよ。
なんで全員25000わってんだと調べちまったじゃねえかw

107名無しボード:2005/11/19(土) 20:39:38

「ほらほら、どうしたの?切れが鈍ってるわよ」
ルミラが嬉々としながら手を伸ばしてゆく。
最早チームも関係なく、由宇すらルミラの仕上がりに逆らうように
手を回し用心深く打ち始めている――威圧感に押し込まれてるんだろうな。
「俺たちが鈍ってるんじゃない、お前が冴え過ぎてるんだよ」
牌が通る。
「ほんまや、少しはウチにも上がらせてえなぁ」
牌が通る。
「厳しいな……ここは通るか?」
牌が通……らない。
「ダメ、それロンよ」
ロシアンルーレットと化していた場が、ビルの振込みで停止する。

108名無しボード:2005/11/19(土) 20:40:27

「どうすればいいんだ」
もう親は回らないビルが、ブリーフ一丁で嘆いている。
ふう……点差は痛いが、ひとまず半荘は終わらずに済んだか――
「チッ、どうも思考が守りに回って仕方ねえ」
思わず安堵の溜息をついてしまった事に気がつき、俺は舌打ちをした。
イカサマで負け、点差で負け、着衣でも負けている。
単に守ってても負ける、そんな展開なんだぞ、俺よ。

 南二局 2本場 (>>106 御無礼)
 東 ルミラ(36800) 南 龍二(21400) 西 由宇(20600) 北 ビル(11200) 
 イカサマ:龍二使用

A ルミラが由宇から 18600
B 龍二がルミラから 12600
C 由宇がツモ 600・900
D ビルが龍二から 8600
E イカサマで流れが変わる!?(龍二以外で人物指定)

109名無しボード:2005/11/20(日) 10:40:40


110名無しボード:2005/11/20(日) 17:37:10

本気のルミラの威圧感を乗り越えるため、俺は思考を巡らす。
俺はあの日、この魔物にどうやって勝ったのか?
どうすればこの場で勝てるような展開になるのか?
「どうしたの、手が止まってるわよ」
「うるさい、今切る」
望んだ窮地ではあるが、苦しいことには変わりない。
とりあえず安牌を切りながら場の様子を伺うが
相変わらずルミラの捨て牌はその手の良さを反映するように
調子良く並んでいく。
「龍二、本当に彼女に勝った事があるのか?」
「ああ、間違いなく俺は勝った――」

その瞬間、脳裏に何かが弾けた。

「そうか、そうだった!そうなんだな」
「な、なんや?プレッシャーに負けておかしくなったんか?」

すっかり思い違いをしていた。
ギャンブルってのはどうやれば勝てるとか考えても仕方ないんだ。
俺は彼女に勝った、つまり格上な事は証明済みなわけで
普通に戦えば俺が勝つに決まっているじゃないか。
それで勝つときは勝つし、負けるときは負けるものと相場は決まってる。
そんなもののために意地とか金とか名誉をかけるんじゃないか。

111名無しボード:2005/11/20(日) 17:38:47

不要牌を切ると、手元には必要牌が並ぶ。
全部の牌が必要牌になった時があがる時だ。
「急に強気に戻ったわね」
「ああ、欲しい牌があったら持っていきな。なんならロンしてもいいぜ」
生牌も沢山混ざっているが、ルミラは拾おうとしない。
そうだ、リズムがいいからって手が入ってるとは限らない。
勝手に悪い想像をして自爆していただけの事なんだ。
「………」
「お前が言わないなら俺が言おう。ロン」

「ハァ……相変わらず追い詰められると容赦ないわね」
唯一残っていた衣服――パンティを下ろす。
やや身をよじる姿勢とさりげない腕の位置で肝心の部分は良く見えないが
太腿から腰への緩やかなライン、形の崩れていない尻周りは
ルミラが女として充分過ぎるほどの魅力を蓄えている事を示していた。
「先に宣言しておくわ、この先私が点棒を取られた時
 イヤリングやチョーカーを外して誤魔化すなんて真似はしないわ」
言わなくてもいい事を口走る。
決意と言う名の集中力をさらに引き出すつもりのようだ。
「正真正銘、次が最後の背水の陣よ」

 南三局 0本場
 東 龍二(34000) 南 由宇(20600) 西 ビル(11200) 北 ルミラ(24200) 

 イカサマ:龍二使用

A 龍二がツモ 2000オール
B 由宇がビルから 5200
C ビルがルミラから 8000
D ルミラが龍二から 3900
E ここまで来たらイカサマしかない(龍二以外で人物指定)

112名無しボード:2005/11/21(月) 00:57:36
E 由宇が使用

113名無しボード:2005/11/21(月) 20:20:10

(待っとたで、この時を……)
表向きは平然を装いながら、由宇が好機を確信する。
龍二はルミラを意識するあまりこちらへの注意は疎かになっているし
ビルは元々何を考えているか良く分からないのでひとまず気にしない。
ここさえ凌げば自分が親になり、その親の終了と同時に対局も終わる席順となれば
仕掛けるにはこれ以上ない絶妙のタイミング――
ここでの勝負のために、これまで手は控えめに進めていたと言っても過言ではない。

(……よーし、いくでぇ!!)

由宇の放ったイカサマは

A 場が点数3倍の『辛味亭空間』に!(3倍でのあがりを>>のE以外から指定)
B 横取り10000点のチャンス『ゴールデンハリセン』!(横取りする相手指定)
C かわりに服を脱げ『サモン・大バカ詠美』!(詠美ちゃん様の服装指定)
D どれもノリが悪い!俺が決める!(指定者が考えたイカサマ)

114名無しボード:2005/11/21(月) 20:25:34

選択肢に抜けがあったので修正

A 場が点数3倍の『辛味亭空間』に!(3倍でのあがりを>>111のE以外から指定)
B 横取り10000点のチャンス『ゴールデンハリセン』!(横取りする相手指定)
C かわりに服を脱げ『サモン・大バカ詠美』!(詠美ちゃん様の服装指定)
D どれもノリが悪い!俺が決める!(指定者が考えたイカサマ)

115名無しボード:2005/11/21(月) 22:31:31
最高の笑顔でCにしたいところを涙をのんで力一杯こらえて
B 龍二から

ところでこの場合、脱ぐのか?(おまかせ)

116名無しボード:2005/11/21(月) 23:20:05

「ゴールデンハリセンチャーンスッ!!」
「おい、何をす……」
突然由宇は立ち上がるとハリセンで卓を叩いた。
龍二が文句を言おうとした瞬間、卓そのハリセンは閃光を放つ。
「む、なんだ、これは……」
「そのハリセンには特殊な魔法がかけられているのよ。
 強力な支配系の魔法なんだけど、ちょっと使い手を選ぶのよね」
「なんだと……くっ、腕が勝手に動く?」
龍二の腕は本人の意思とは関係なく点棒を鷲掴みにすると
由宇の前へと差し出してしまう。
「そうや、生まれつきハリセンを使い続けたハリセンの名手にして
 ハリセンで魔法が使えるなんて荒唐無稽な話を信じられる。
 これがウチのイカサマ、究極魔法『ゴールデンハリセン』や!」
「ぐ……その点棒…や、やるぜ……」
だからルミラはお前を相棒に呼んだのか、と言おうとしたが
今度は意思と関係なく口が動いてしまう。
「どうもおおきにー、よし、これでトップに踊り出たで!
 ……あ、別にパンツは脱がんでもええから。
 オッサンの全裸なんてデッサン用の画集だけで充分やさかいにな」
「くそ、随分と荒っぽいサマじゃねえか。
 サマってのはもっとこう、卓の上をどうこうしてだなぁ」
ようやく術から解放された龍二がひとりごちるが
すべてが終わってからでは文句を言えないというイカサマの掟に従い
大人しく最度伏せた牌を混ぜ始めた。


 南三局 0本場
 東 龍二(24000) 南 由宇(30600) 西 ビル(11200) 北 ルミラ(24200) 

 イカサマ:龍二、由宇使用

A 龍二がビルから 7700
B 由宇がツモ 1300・2600 
C ビルがルミラから 1300
D ルミラが由宇から 3900
E イカサマ連続発動!(ビルorルミラ指定)

117名無しボード:2005/11/21(月) 23:51:59
E ルミラ

118名無しボード:2005/11/22(火) 00:32:01

(さて、由宇も無事にゴールデンハリセンを使ったし……)
最後に確実に勝者となるべく、ルミラは密かに魔力を溜め始める。
点数では由宇が暫定トップとなったがその差は僅か、そしてなにより
龍二との本気の勝負でオヒキが勝ったから良しでは自分が納得出来ない。
満を持して完全勝利を宣言するために――

(食らいなさい……)

A 地和でいきなり役満をあがる『超写実的麻雀』
B 龍二と席が入れ替わる『空間転移』(南3場で東ルミラ南由宇西ビル北龍二に)
C ビルが魅了されて味方になる『ルミラ先生のはちみつ授業』
D 他にもっと面白い手がある(指定者が考えたイカサマ)

119名無しボード:2005/11/22(火) 01:25:53


120名無しボード:2005/11/22(火) 02:27:47

(『ルミラ先生のはちみつ授業』!)
ルミラの魔力が妖しい香りとなって場に漂う。
「ん、なんや、おやつの時間かいな」
「いや……こいつは……」
龍二の脳裏に、かつて訪れた洋館が浮かぶ。
あの時の漠然とした感覚が急に思い起こされたという事は……
「ルミラ、てめぇ何か仕掛けたな?」
「そう思うんなら指摘すればいいじゃない。
 私がどうやって何をやったのかをはっきり答えなさい」
「ぐ、そいつは分からないが……」
「そうだぞ、龍二。根拠もないのにイカサマだと言ってはいけない」
「ビル、お前はどっちの――!?」
文句を言おうとして、龍二はビルの様子がおかしい事に気が付いた。
「――そうか、今はルミラの味方ってわけか」
「トローリ甘いはちみつ授業がお気に召したようね」
最後のイカサマを残していたビルを持っていかれる。
しかもビルはハネ満以上に振り込んだら点数がマイナスになり
自動的に対局終了、由宇もルミラもトップに踊り出てしまう。

龍二はこの卓で最大のピンチを迎えた――

 南三局 0本場
 東 龍二(24000) 南 由宇(30600) 西 ビル(11200) 北 ルミラ(24200) 

 イカサマ:龍二、由宇、ルミラ使用

A 龍二がルミラから 2900
B 由宇がビルから 8000
C ビルが龍二から 2000
D ルミラがツモ 2000・3900
E イカサマが……どうしてだ!?(ビル)

121名無しボード:2005/11/22(火) 02:37:19
D

122名無しボード:2005/11/22(火) 20:34:01

――くそ、やっぱり手が進まねぇ。
由宇とビルがこっちが必要な牌をことごとく押さえちまって
鳴いて手を進める事が出来なくなっちまった。
この徹底ぶり、2人とも自分のあがりは放棄してるな。
「これで1対1の勝負になったわね」
「何が1対1だ、そっちは鳴き入れ放題じゃないか」
「そんな事ないで?ウチの手にない牌は切れんからな」
「………」
「そうそう、これでも……あ、ごめん」
牌を引いたルミラが手を一気に倒す。
「ツモったわ」

「……かなわんなぁ。土壇場で全裸の危機やんか」
由宇がブラジャーを外す。やはり胸は控えめだ。
「大丈夫よ、もう他は全員全裸なんだし」
そう、さすがの俺もついにすっぽんぽんって奴だ。
ビルは脱いだブリーフを頭に被ってる……ルミラめ、玩具にしてやがる。
「いざとなったらビルのサマで1回ガード可能だもの」
「そうやな、ウチが全裸になる心配はないわな」
そう、どう考えても勝機は薄くなっちまった。
俺が自力で2回ツモるか、何か突発的な事故がおきない限り
順当に勝たれちまうに違いない。
まあ、ここまで来て勝負を投げても仕方ない、泣いても笑ってもラス親だ――


 南四局 0本場
 東 由宇(28600) 南 ビル(9200) 西 ルミラ(32100) 北 龍二(20100) 

 イカサマ:龍二、由宇、ルミラ使用

A 由宇がルミラから 2000
B ビルが龍二から 8000
C ルミラが龍二から 1300
D 龍二が由宇から 12000
E ラストのイカサマ発動だ(ビル)

123名無しボード:2005/11/22(火) 21:34:06
E

124名無しボード:2005/11/22(火) 22:12:30

(む……)
ビルは深い霧の中に迷い込んだような感覚を感じていた。
自分が何をしているのかも良く分からず、ただ何となく
呼ばれているほうへと進んでいるような状態だった。
(ああ、もう最後か……)
何が最後なのかも良く分からない。
(このまま終わっては申し訳が立たないな)
誰に申し訳が立たないのだろう?
ルミラ、龍二、自分、それも分からない。
ただ、とにかく自分は勝負をしなければならない、その一念で――

A ATフィールド誤爆、何の影響も起きない!
B ルミラの洗脳に対して使用、正気を取り戻した!
C ATフィールドの使い方、こうっ!
D おならぷう

125名無しボード:2005/11/23(水) 00:12:29
あんたも少しはいいとこないとな。B

126名無しボード:2005/11/23(水) 00:53:46

         ∧_∧
        < `ш´>
 お前の感じている感情は洗脳の一種だ。
 鎮めかたは俺が知っている、俺にマカセロ――

「おおお、スーパーティーチャー!!」
突如ビルが叫ぶと、その身体から白光が噴き出し
ビルの周囲に漂っていた霞が一瞬で四散する。
光は奔流となり、塵芥を巻き上げてビルを覆い隠した。
「な、なんや、遂に壊れたか!?」
「これは…対抗魔法!?」
「いいや、こいつはATフィールドだ!?」
ATフィールド、要するに琴音の超能力のパクリだ。
だがこいつにこんな使い方があったとは……
「……親愛なる我らの父よ、私を復活させてくれた事を感謝する。
 そして龍二……うかつにも術中に嵌まって、君に迷惑をかけた」
もうもうと立ち込める煙の中、ビルの姿が現われる。
その姿は自意識と自信を取り戻した、俺の相棒に相応しい姿だった。

127名無しボード:2005/11/23(水) 00:54:16

「まあ、ちっとばっかし遅くはあるが……
 まだ巻き返せる、最後の一勝負を頼むぞ」
「まだよ、条件はやっと五分になっただけなんだから」
「そうやで、むしろ点数の分こっちが上や」
「……点数など役次第。最後は運比べだ」
「おうよ!こっちは社長とギャンブラー、運の太さじゃ負ける気がしないぜ」
万感の思いを胸に、今こそ最後の刻――!!

 南四局 0本場
 東 由宇(28600) 南 ビル(9200) 西 ルミラ(32100) 北 龍二(20100) 

 イカサマ:龍二、由宇、ビル、ルミラ使用

A 由宇がツモ 4000オール
B ビルがツモ 4000・8000
C ルミラがツモ 2000・4000
D 龍二がツモ 4000・8000
E 由宇が龍二から 7700
F ビルがルミラから 16000
G ルミラが龍二から 12000
H 龍二がルミラから 16000
I 思いもよらない結末に!(選択者指定)

128名無しボード:2005/11/23(水) 02:22:41
I
ビルが国士無双をツモ

129名無しボード:2005/11/23(水) 02:59:15

「……ツモ、国士無双」

ニッポンイチノヤクマンデス
         ∧_∧
        < `ш´>


 ……あ、ありのままに起こった事を今話すぜ。

 『俺とルミラの決戦ムードだと思っていたら
  いつのまにかビルが国士無双をツモっていた』

 な、なにを言っているのかわからねーと思うが
 俺も何が起きたのか分からなかった……
 イカサマとか選択無視なんて
 そんなチャチなものじゃ断じてねえ。
 選択スレの恐ろしさの片鱗を味わったぜ……

あまりに思いもよらない結末に、一瞬場が静まり返る。

130名無しボード:2005/11/23(水) 03:00:01

「――うふふ、とんでもない結末じゃない!」
最初に笑い出したのはルミラだった。
その顔には魔族の威厳も何もない、いい女のいい笑顔そのものだった。
「――そうだな、これがギャンブルだ!うわはははは!」
俺もつられて笑い出した。もう笑うしかないってのもあるが
ここまで豪快に負けちまったらいっそ気分がいい。
「……はは、どうだね、私の運は!」
「ははははは、まぐれ、それ絶対まぐれやろ!」
ビルも由宇も笑い出した。
そう――結局これがギャンブルなんだよ。
神経使ってヒリヒリして、イカサマ仕組んで、丁々発止のやり取りして、
それでも最後に運のいい奴がひょいと勝っちまうもんなんだ。
とんでもなく悔しいが、とんでもなく楽しいから、またやりたくなるんだ。

俺たちは廃屋の雀荘で、この上ないほど大笑いした。

131名無しボード:2005/11/23(水) 03:00:48

「さーて、どれだけ負けたか数えてみるか!」

 最終成績
 東 ビル(41200) 南 ルミラ(24100) 西 龍二(18100) 北 由宇(12600) 

「ふう、ギリギリでダブルスコアの負けだけは免れたわね」
「最下位のビルはんが1位で、ウチがドべ……きっついわぁ」
「……悪く思うな、これも天運」
「さて……俺とルミラはマッパだから、ツモ食らって命令ひとつずつ。
 最下位の由宇もトップのビルの命令を聞かないといけないから
 俺たち3人が平等にビル様の命令を聞かなきゃいけないって計算だな」
まったく、出来すぎた話だぜ?運命の女神さんよ。
「……うむう……そうだな」

※ビルから下される命令を指定してください
 龍二への命令:
 ルミラへの命令:
 由宇への命令:

132名無しボード:2005/11/23(水) 17:49:14
由宇→澤田編集長にケンカ売ってこい。全裸で。
ルミラ→鶴来屋名物キノコリゾットを食え。全裸で。
龍二→ウォルグ×ヘイミング(※)の801エロ同人探してこい。股間にアルミホイル一丁で。
※両方ともアビスボートの登場人物です。

133名無しボード:2005/11/23(水) 18:42:56

「……意外と容赦ねえな」
「……これでも社長なのでね、非情な決断には慣れている」
「……えっと、ほんまにやらないかん?」
「……観念しなさい」
さすがに今からそれぞれのホームグラウンドにいくわけにもいかず
ルミラの仲間達を監視につけながら後日実行という事で
その場はお開きとなった――

後日談。
由宇は「いやー、まいどまいど」といいながらさりげなく
全裸で編集部に乗り込んだ時点で澤田編集長のカミナリが落ちたので
喧嘩発生と判定され、無事命令完遂となったらしい。
その後の経緯は「とてもじゃないが語れないニャ」だそうだが
それからしばらくコミックZには何故かつるぺたヒロインばかり登場したそうだ。

ルミラは例の魔族の威厳で全裸をモロともせずに
こちらもキノコリゾットを食べる事に成功したそうだ。
ただ、その後セイカクハンテンなんとかってのにあたったらしくて
内気で気弱な反転ルミラが全裸を恥じ続けている姿は
今でも魔物達がルミラをからかういい材料になっているそうだ。
仲が良くて何よりだぜ。

そして、俺はというと――

134名無しボード:2005/11/23(水) 18:43:26

某月某日、こみパ会場。
「シルバー全裸でござる!」「こ、こっち向くんだなシルバー全裸!」
俺はコスプレブースで愛想笑いしている。

……ウォルグ×ヘイミングの801エロ同人なんて探しても見つかるわけないんで
ウチが描いたるから、それをこみパ会場で受け取るんはどうや?って由宇に提案されたんだ。
こみパ会場に股間にアルミホイル一丁で突入するわけにもいかないから
『シルバー全裸』ってヒーローのコスプレしてると言い張ってコスプレブースで待てなんて
涙の出そうな素敵なアドバイスまで貰って。

問題は、最初に受け取る予定だったこみパで由宇が本を落としたのと
俺の姿にインスパイアされたある作家が本気で「シルバー全裸」を描きやがった事だ。
おかげで、以来俺はこみパのためにこうやってシルバー全裸としてうろつくハメになった――

「おーおー、目立っとるで」
「あのな……頼むからいい加減本を描いてくれ」
「何いっとるんや、来年アニメ化でガッポリなんやろ?
 ウチも同人誌で稼がせてもらうさかい、今辞めてもらうと困るんや」
「主義はどうした、主義は!だいたいがっぽりなのは
 アニメのスポンサーについたビルの会社だけだ!」

くそ、ビルめ、ちゃっかり本業に繋げやがって。
俺のハードボイルドな探偵としての日々を返してくれ!

             ―劇終―

A 次の勝負だ、新しくメンツを集めるぜ(メンバー4名指定)
B 麻雀以外のギャンブルでもやってみるか(ゲーム指定)
C もっと別に何かやれることがあるはずだ!(選択者指定)
D 面白くないと感じられたら自然に選ばれなくなるだろうから
  選択されなくなるまでは一人でも続けてみよう、そう思ってたら
  本当に一人で最後まで書いてしまう事になってしまい
  この一週間は『趣味:麻雀SSを書くこと』になってた
  この話の作者にコメントを送る

135名無しボード:2005/11/23(水) 21:38:09
じゃあAで藤林姉妹

D:ご苦労さん。死ぬほど安定していたし派手さは無いけど結構楽しませてもらったよ。
おっぱいおっぱい騒ぐよりはこういう方がネタの寿命の延びるかな?

136名無しボード:2005/11/23(水) 22:02:03
一人で書いてたのかw
何はともあれお疲れさまでした。面白かったよー。

では残りのメンツ大丈夫ならイビル、ソポクで。>>135氏、サンクス。

137名無しボード:2005/11/23(水) 22:55:23
>>135-136
ありがとう、そしてCLANNADやってないけどどうしよう。
いや実は雀鬼もやってないからアビライ雀鬼の龍二だったりしてて
本スレで本家雀鬼の龍二をきちんとやるってのにワクワクしてる身だから
いいといえばいいんだが……

A おう、明日の帰りにでもブック○フ行って資料買って来い!
B それなら別の作品のキャラにするよ(再度2名選択)
C いいよ、なら俺が書いてみるわ(選択して書いてOK)

138名無しボード:2005/11/23(水) 23:18:07
B じゃあ来栖川姉妹で

139名無しボード:2005/11/24(木) 03:55:21
往人「往人と」
そら『そらの』

「『おもしろ麻雀講座!』」

SE「いやっほーぅ!麻雀最高ー!」

往人「よい子のみんなこんにちは。司会の往人お兄さんだ」
そら『助手のそらだよ』
往人「さて、第一回は麻雀の歴史の話をしてみよう。もちろん発祥の地は中国だ。
   麻雀の起源とされる紙牌は1000年以上も前からある。1000th Summerもびっくりだ。
   今のような牌をつかってやるようになったのは1860年頃ではないかということだ。
   日本ならちょうど幕末だな」
そら『てっきり僕らがエピローグに出てくると思ったのにねぇ』
往人「それは言わない約束だ」


スマン、気にしないでくれ。

140名無しボード:2005/11/24(木) 20:33:01
幕末講座はエピローグに来て欲しかったな。そうすれば全十回でなんかキリよくなったし。
ま、これ以上はスレ違いか。麻雀は打ち方知ってるぐらいだが頑張ってくれ。ちゃんと選びはするぞ。

141名無しボード:2005/11/25(金) 01:35:22
「それではこれより『第二回選択スレ極秘脱衣麻雀』を開始するわよ!」
「なんだよそりゃ?だいたい極秘に大会って意味あんのかよー」
イビルが悪態をつくが、構わず綾香は説明を続ける。
「細かいルールの詳細は>>69参照よ。今回のメンバーは……」

来栖川綾香
 来栖川家で美人で成績優秀でエクストリームな完壁キャラ。
 冴え渡る頭脳と度胸で麻雀でも無類の強さを誇る。
来栖川芹香
 来栖川家で無口でオカルト好きな綾香の姉。
 かなり霊感が強く、麻雀でも理屈より感性で結果を出すタイプ。
ソポク
 並み居る男どもを押しのけて村一番の打ち手として君臨するテオロの妻。
 辺境の女の肝っ玉は綾香をも凌駕するだろう。
イビル
 雀鬼の青髪貧乳。本当は特別ゲストにルミラを呼びたかったけど
 反転してて使い物にならないらしいので代理で呼んだ。

「おい、あたいだけ説明がヒデーじゃねーか」
「だったら私に勝って、きちんとした説明してもらうってのはどうかしら?」
「…………」
「『イビルさんに勝って魔族の力を頂きたいです』って、姉さんも本気みたいね」
「……(コクリ)」
「ゲッ、マジかよー……それは勘弁だぜ。
 まあ今月生活費足りねーし、いっちょこいつらからカッパぐか」
「皆やる気みたいだねぇ。
 まあ、尻の痣がとれないお子さまには負けないよ」

※東・南・西・北の席順を決定して下さい

142名無しボード:2005/11/25(金) 01:57:34
東 芹香
南 ソポク
西 綾香
北 イビル

143名無しボード:2005/11/25(金) 16:25:56
ttp://www.geocities.jp/exo_w/longkoneta/040516a.html
他意はない

144名無しボード:2005/11/25(金) 22:18:46
「……」
無表情の芹香が振ったのは四・三。
そのまま綾香がもう一度振る。
「二度振りとはちゃんとしてるね」
「来栖川製の全自動卓は信用できないなんていう人の言葉とも思えないわね」
「あたしもこの子も機械に弱いからね。他意はないさ」
「そう、ちゃんと洗牌も伏せようかしら」
「どこの麻雀放浪記だよ。面倒だぜ、全く」

「……」
ちょん、ちょんと取り、芹香の前に14枚の牌がならぶ。意外に確かな手つきで
理牌を済ませると第一打を切り出した。
タン、タンといいペースで牌が回りだす。今は誰も言葉を発さない。

「ん、なに、姉さん」
「……」
「男の人がいないのに、脱衣って意味があるの、って?」
「……」
「……」
二人はそういえばそうだった、という顔を隠さない。

「そうねぇ、まあそうだけど今更だし。かえって恥ずかしくないしいいんじゃない?
 それに、今レズもタイムリーだからね」
「……」
「……」
二人は絶対ごめんだ、という顔も隠さない。

「あそこにちょうどいい槍もあるし。姉さんが全裸であれに絡むところもちょっと
 見てみたいかも」
「……」
「……」
「……」
三人は、敵はコイツ一人かもしれないな、という顔をしてみせていた。

東一局 0本場
東 芹香(25000) 南 ソポク(25000) 西 綾香(25000) 北 イビル(25000) 

A ソポクが綾香から8000
B イビルが綾香から3900
C 芹香がソポクから5800
D 綾香がイビルから1300
E 全員ノーテン 東二局へ

145名無しボード:2005/11/25(金) 23:23:45
まずはE

146名無しボード:2005/11/25(金) 23:38:04
ところで今回はイカサマ無しのガチ勝負でいいのかな?

147名無しボード:2005/11/25(金) 23:48:13
流れ次第

148名無しボード:2005/11/26(土) 02:10:21
黙々とツモし、手に入れ、あるいはそのまま切る。
誰も鳴かず、誰もリーチをかけない、そんな重い空気が最後まで続いた。

「…………」
「流し満貫失敗って、最初から思い切るねぇ。
 ま、こっちも形式テンパイなんて趣味じゃないし、ノーテンさ」
「あら奇遇ね、私もギリギリまで粘ってノーテンよ」
「なんだよ、全員ノーテンか。テメーらあたいの急所牌押さえただろ」

全員その場に牌を伏せる。

「こういう時は互いに同じ牌狙ってるのよね。何なら見せっこしてみる?」
「悪いけど手のうちは見せらんないよ」
「…………」(フルフル)
「とにかく、次だ次。とっととあたいにあがらせろ」

東二局 0本場
東 ソポク(25000) 南 綾香(25000) 西 イビル(25000) 北 芹香(25000) 

A ソポクが綾香から7700
B 綾香が芹香から3900
C イビルがソポクから5200
D 芹香がイビルから8000
E 4人リーチ 場に計4000点供託して東三局へ

149名無しボード:2005/11/26(土) 02:21:20
Bなんかどうだ

150名無しボード:2005/11/26(土) 22:16:07
「ピンフ三色。3900ね」
「オープニングブローとしてはそんなもんだろうな」
「……」
「別に姉さんを狙ったわけではないわよ」

ソポクだ。テオロの嫁をやってるよ。
いっとくが、まだ若いからね。村長と勘違いしないように。
無口なほうの嬢ちゃんは靴下を脱いでるけど、もちろんそのケなんてない
あたしにはどうでもいい。
ヤマユラ一の腕前がどこまで通用するかわかればそれでいいさ。
しかし、親をさっくり流されたのはちょっともったいなかったね。
次は大きな手をきっちりとあがらせてもらうよ。

「姉さん、もっと太ももあげてくれないとつまんないー」

……とくにあの嬢ちゃんから。

東三局 0本場
東 綾香(28900) 南 イビル(25000) 西 芹香(21100) 北 ソポク(25000) 

A ソポクが綾香から12000
B イビルがソポクから2600
C 芹香がツモ 2000・4000
D 綾香がイビルから5800
E 三家和 東四局へ

151名無しボード:2005/11/26(土) 23:00:25
じゃあAで行くか

152名無しボード:2005/11/27(日) 18:55:47
「ちょっと早いけど……リーチだよ」
「確かに早いけど、捨て牌で染め手なのがバレバレ。
 まだ幾らでも手変わり出来るし、全然怖くないわね」
「染めてそうなピンズがドラなのはちょっとイヤだけどな」
「…………」

はい、みんなお待ちどうさま。
元祖ToHeartの大人気ヒロイン来栖川綾香よ。
最近は活発系小悪魔お嬢様と言えばタマ姉と答える人も多いらしいけど
まだまだ財力も美貌も戦闘力も、そして雀力も私が上だって事を見せないとね。

さて、肝心の対局のほうなんだけど
序盤でリーチを仕掛けたソポクさんを他3人が追いかける形で続いてるわ。
とはいっても、見るからにピンズで染めてる捨て牌だから
フリテンになる牌とソーズ、マンズを切ってる限り心配ゼロ。
ピンズも他の人の捨て牌に合わせてればどうって事もないし
速攻のつもりが拙速、仕掛けそこなったってところかしら――

153名無しボード:2005/11/27(日) 18:56:16
「そして油断したところををロンさ。
 混一色、ドラが頭でハネ満までいっとこうか」
「えっ!?ちょっと、その牌は姉さんが……」
「…………」
3順前に切りましたが、ルール的には問題ありませんと姉さんが呟く。
「3枚目は見逃して4枚目を狙う、やっかいな相手を仕留める時の常套手段さ」
「一歩間違えばあがれねーかもしれないのにトップ狙い撃ちか。すげー度胸だな」

――度胸と言うより結果オーライの暴走にしか見えないけど
こうして振り込んじゃったんだから何も言えないわね。

「ん……と、なんだかんだ言って皆も私の裸が見たいんでしょ?」

寺女指定の黄色のベストを脱いで、軽くポーズをつける。

「…………」
「…………」
「…………」

んー、リアクションが薄いとつまらないわね……

東四局 0本場
東 イビル(25000) 南 芹香(21100)  西 ソポク(37000) 北 綾香(16900) 

A イビルがツモ 2000オール
B 芹香が綾香から 5200
C ソポクがイビルから 3900
D 綾香が芹香から 8000
E 三家和 東四局へ

154名無しボード:2005/11/27(日) 19:39:36


155名無しボード:2005/11/30(水) 00:47:14
あたいがイビだから青のイビルだ、やっと親が来たぜ。
まったく、なんでこんな勝負しなきゃいけねーんだか……

「お、それポン」
「…………」
「白鳴いて早上がりとは、やる事がせこいねぇ」
「それもポンだ」
「もう、全然回ってこないじゃないの」
「…………」
「まあ、鳴きたいってんなら鳴けばいいよ。
 ガムシャラに鳴いたって、残った牌が悪形ならどうにもならないもんだよ」

何とでも言え、あたいはとっとと終わらせて帰りてーんだよ。
もちろん適当にカッパいで家に入金するつもりだから
単なる安手であがるつもりはサラサラないぜ。

156名無しボード:2005/11/30(水) 00:47:39
「トイトイ、役牌。きっかり一人2000点で頼むぜ」
「へえ、早いだけじゃなくてそれなりに仕掛けるのね」
「…………」
「いっつも早鳴きして手が揃わねえって騒いでる
 うちのに爪の垢でも煎じて飲ませてやりたいねぇ」
「あら、だったら勝って貰えばいいじゃない」

芹香は制服のスカーフを、ソポクは肩にかけたショールを脱ぐと言うか外す。
こいつらは初めて獲られたからまだ全然余裕があるな。
綾香はブラウスを脱いで、なんか妙に派手なブラジャー姿になったが
こっちはなんつーか、絶対この状況を楽しんでるから問題外だ。

東四局 1本場
東 イビル(31000) 南 芹香(19100)  西 ソポク(35000) 北 綾香(14900) 

A イビルが綾香から 11900
B 芹香がイビルから 3500
C ソポクがイビルから 2900
D 綾香がツモ 2000・4100
E 四風連打 南一局へ

157名無しボード:2005/11/30(水) 03:05:12
追い詰めてみる。A.

158名無しボード:2005/12/01(木) 22:47:45
さて、稼ぐとなると獲る相手が重要だよな。
ソポクは腕が立つけどあんまり金はもってそーにねー。
来栖川姉妹は金持ってそうだが、芹香は随分とオカルトマニアらしいから
下手に貸し借り作ると、あとでミョーな儀式とかに巻き込まれそうだな。
そうなると狙いは一点、綾香だよな。さばけてるから後腐れなさそーだし。

「……ってなわけでロン」
「いい読みね、いろんな意味で」

振りこんだ綾香だが、何のためらいもなく背中に手を回し――

「ちょっと待てよ、先にブラジャー外す気か!?」
「別にどこから先に脱ぐってルールはないでしょ」
「まあ、そりゃ何から脱ぐかは脱ぐ側の勝手だけどさぁ」
「…………」

若さにはちきれそうな、張りのあるおっぱいをさらけ出す。
上半身は全裸、下半身は普通にスカート履きという、ちょっとマヌケな姿だ。

「…………」
「あー、何か見てるとアホみたいで気が抜けるぞ」
「それが狙い……だったら手ごわいんだけどねぇ。
 面白そうだからやってみたようにしか見えないんだよね、あんたの場合」
「さすがはヤマユラ1の打ち手――大した観察力ね」

他3人の溜息が重なった。

東四局 2本場
東 イビル(42900) 南 芹香(19100)  西 ソポク(35000) 北 綾香(3000) 

A イビルがソポクから 6400
B 芹香がツモ 2200・4200
C ソポクが芹香から 3200
D 綾香がイビルから 16600
E 綾香が九種九牌 南一局へ

159名無しボード:2005/12/02(金) 00:59:52


160名無しボード:2005/12/04(日) 02:08:35

「九種九牌、流局よ」
「おや」
「へえ」
「……」
綾香の倒した手牌を見て、ソポクとイビルが以外な顔をする。
「なに、九種九牌がそんなに珍しいの?」
「いや、あんたの性格からして流さずに国士無双を狙うんじゃないかってね」
「そーだぜ、今の点差でフツーに流すと思わなかったからな」
「国士無双って麻雀の基本ルールと全然関係ないじゃない。
 何の繋がりもなく、バラバラの牌を集める運試しなんてしても仕方ないわ」

東場が終了したわ。脱いだ服は

芹香:靴下、スカーフ
綾香:ベスト、ブラウス、ブラジャー
ソポク:ショール
イビル:なし

特筆すべきはイビル、伊達に魔族で雀鬼ファミリーではないって事でしょう。
反対に綾香の落ち込みが目立つが、逆にそこが不気味かもしれない。

「…………」
「自分で言わないで下さい?
 いいじゃない、ここまで負けてるとちょっとワクワクするのよ」

それでは残り半分、南場のはじまりはじまり――

南一局 0本場
東 芹香(19100)  南 ソポク(35000) 西 綾香(3000) 北 イビル(42900) 

A 芹香がイビルから 12000
B ソポクがツモ 1300・2600
C 綾香がソポクから 8000
D イビルが綾香から 5200
E 綾香から3人あがり 南二局へ


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