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七同志萌えを語るスレッド

21錘柄伝1:2009/09/16(水) 11:54:34
この俺が小隊長?
姓名を錘柄と言うその新兵は、いきなりすぎる僥倖に身を震わせていた。
嬉しさもさることながら、現実のものと思えず、小刻みに体を震わせては
自身が与えられた地位が夢ではないことを確かめているようだった。

さらに、非現実といえる幸せに追い討ちをかけるような辞令が続く。

小隊長となってはいるが、実際は「部隊」と呼べるほどの人数がおらず、
小隊長待遇のまま、錘柄が隊長として、その部隊を率いることとなった。

その部隊の名を「水兵隊」と言う。

水兵隊が作られたのは言うまでもなく、長江における水上戦を得意とする
孫呉に対抗するものである。しかしながら、勢力として立ち上がったばかりの
涼(この時期はまだ、呂砲勢力であり、涼の国名はなかったが)には、
水軍が得意なものは、袁奉しかいなかった。
さらに、呂砲の七同士に優先して武功を揚げさせる方針により、袁奉は水軍指揮
のみならず、各地の戦線に忙しく飛び回っている身であり、涼の対孫呉軍団である、
第二軍の軍団長の吾玄は陸上における速攻と後に、名人芸と称されることになる撹乱が
得意の武将であり、水兵隊は作られてはみたものの、最初期には適当な「教導役」が
いなかった。

「よし、こんなものだろ。お前たち、だいぶ良くなったぞ」
そう言って、水兵隊を褒めているのは、最初の教導役となった。馬超である。
涼州の枯れた原野を故郷とする彼が、水兵隊の教導役となったのは、偏に
「他に手の空いてる奴がいなかったから」であり、後世の史家の指摘を待たずして
「不適当の極みの人事」であると、しばらくして気がつくことになる。


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