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七同志萌えを語るスレッド

10大月氏の馬商人:2009/09/11(金) 17:30:28
やがて孫策は袁術から自立し、抗争を始める様になる。
陸議は陸績を人質に取られている関係上、袁術側について孫策と戦っていた。
陸績も袁術に気に入られて、厚遇されているという事情もある。

しかしそれも長くは続かなかった。
袁術が孫策に破れたのである。


袁術降伏の報が届いた翌日、孫策の使者はやってきた。
「降れ。さもなくば殺す、か。」
いにしえの項羽になぞらえられる男は、その気性もよく似ている様だ。
「降ろう。討逆将軍に伝えてくれ。」
陸議にとって屈辱ではあったが、やむを得ない。
一族の運命が掛かっているのだ。


それから数年の歳月が過ぎた。
少年のそれであった陸議の顔も、幾分大人びた印象を与える様になっていた。
孫策に降ったとはいえ、陸議は出仕する気は毛頭なく、隠遁生活を送っていた。
陸家の、自分の運命をねじ曲げた男である。
自分をあれだけ可愛がってくれた外祖父もあの男に殺されたも同然なのだ。
許せるはずがなかった。

「客?」
「はい、ちりめん問屋の呂と申される方がいらっしゃってます。」
聞いたことが無い名だ。
「身なりのしっかりした方ですし、このようなお土産まで渡されまして。」
かなり上質のちりめんだ。
「まあ、今日は特に予定も無いし。あってみるか。瑁、通してくれ。」


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