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ぶれますスレwwww

1名無しさん:2006/02/19(日) 01:21:42 ID:1eG5HblU
ごめんwwwwwwwww衝動的に立てちまったwwwwwwwwでも反省はしてないwwwwwwww
内藤スレに内藤でてこないからwwwwwwぶれますこっちでやってwwwwwww

2名無しさん:2006/02/19(日) 01:29:42 ID:80ULOdF2
おまwwwwwwwww内藤スレ過疎るwwwwww

3名無しさん:2006/02/19(日) 01:36:10 ID:kIeSX8bc
このスレはTTRBが占拠した!
ナゲットいかがっすか?
ナゲットいかがっすか!
ナゲットいかがっすか!?

4名無しさん:2006/02/19(日) 02:02:13 ID:PeW7a.Bc
少年は男が発した言葉に戸惑う。
男は掛けてあった毛布と、元から着ていたマントを脱ぎ捨てた。
髪を少しかきあげた男の顔が傍のテーブルに置いた蝋燭の明かりに照らされてよく見える。
少年はそこで見たものに驚愕した。
ボンヤリとした人当たりの良いと思っていた男と、
少年の目の前にいる化け物が同じなのか信じられなかった。
体中から感じるすさまじい闇のオーラがこの男から発せられていることは、
駆け出しのシャーマンに過ぎない少年にも分かった。
見開かれた目は蛇のように尖りガラス珠のように感情を感じられない。
きつく上がった口の端は醜く歪んでいる。

5名無しさん:2006/02/19(日) 04:41:16 ID:2A6raCh6
俺はぶれます。
兄の残した剣「ウインターラ」と共にってちょwwwなにをするやめ(ry

6名無しさん:2006/02/19(日) 06:03:02 ID:SSXJXSOI
おい、スレタイトルにwwwwってどういうことだw
抜けてねぇぞ、内藤がw

7名無しさん:2006/02/19(日) 08:54:20 ID:LWSQ/pdk
--- 以下、スレ内のぶれますは♀設定で進行します。 ---

8名無しさん:2006/02/19(日) 09:20:00 ID:LHKFdNmY
--- 以下、スレ内のぶれますは性別不詳設定で進行します。 ---

9名無しさん:2006/02/21(火) 03:09:42 ID:zi5D6Rfw
上げ

10名無しさん:2006/02/21(火) 19:38:33 ID:Xm7MZYcw
>>1は何処いったんだよwwwwwwww
責任とってくれよwwwwwww
過疎ってるwwwwwじゃねーかよwwwwwww

11名無しさん:2006/02/21(火) 23:02:22 ID:I9K4JkxY
ぶれます「新・ぶれますの力を見せてやる!逝くぞっ」
    「戦神の全身鎧♀ぅぅぅぅぅぅぅ!!!」
    「この一撃で仕留めてやるぞっ!!真・スケスケスパァァクッ!」
    「修正されてしまえ!!」
反吐野菜「ええぃっ!恐ろしいヤツめ・・・・」
    「初代国産MMOチームの実力・・・今こそ、見せてやろう」
    「β課金ビィィィィィムッ!!BANされぃ!!」
ぶれます「ぐはっ!凄まじい手抜きとメンテ・・・・
     もう一撃、くらったら終わりだっ!!」
ふぁーふぁ「ぶれますさぁん!もう一撃きますぅ!!
      オープン鎧で緊急回避するですぅぅぅ!!」
ぶれます「!!!!」
    「今だっオープン鎧!!着てるのかどうかすらわからん鎧だし!!
     つーか俺が♀鎧着ると股間がっ!!」
    「見せてやるぞ!!開発チームと戦闘チームの違いをなぁ!!」
TTRB「チェンジナゲット3!ナゲット、ドン!!(゚∀゚)!!!」
  「うおおおおおおっ大鉄火場おろしぃーーっ!」
  「オープン・ナゲッツ!!ナゲット クウカ? ゚д゚」
ふぁーふぁ「チェンジふぁーふぁ2!スイッチ、ぉん!!」
     「うるさいしね」
     「ぶれますさーん!もう一撃でーす!!」
ぶれます「チェエエエエンジぶれます1!!スイッチ、オン!!」
    「投げ型旋風剣ぇん!!(対無限回廊水晶体に便利だと思う)」
反吐野菜「ぐぅ!!さすがはっ、ぶれますチームぅぅぅ・・・かっは」
    「ワシが引いたレールは最後・・・後はお前達で切り開けっ」
    「ぐふぁああああ・・・・・さらばっ!!!」



ぶれます「嘘?!開発逃げた?!!というかゲッ○ーでスレ進行か。」

12名無しさん:2006/02/22(水) 02:29:03 ID:v.WKR5HE
辺りはだんだんと、夕闇に支配されはじめていた。
アクロニア東海岸から見える遥か果てより、熟れた果実の様に肥大した太陽が、最後の力を振り絞るかの様に爛々と光る。
光は海面を反射し、雲を反射し、空を反射し、
儚い夢を描く心までをも、鏡の様に反射する。
それらに照らされ、同じ色に紅潮するのは、青い果実たち。

ボクらもいつか、青い果実を卒業できるのだろうか。
いつか、あんな風に熟した、 ――ひとつの甘い果実になれるのだろうか。

「わたし………、
 わたし、たねを植えます……。」

彼女もボクと同じように、頬を染めながら、それを照れ隠すようにはにかんで言った。
きっとそれは、勇気が必要な一言だったのだろう。

彼女がすべきことを言っただけの言葉は、きっとそれとは別の、特別な意味のこもった言葉だったのだろう。
いや、言葉ではない。

彼女の気持ちだ。
ボクは彼女の気持ちを、この両手で受け止めてあげなければいけない。
そしてそれを、他のものから守ってあげなければいけない。

だから、ボクは彼女の言葉に心を傾けた。

「……わたし、たねを植えます。たったの、ひとつぶのたねを植えます。
 あなたは……簡単なことだ、って思うかもしれないけど……、芽を出して、葉を出して、実を実らせることが、とーってもむずかしいたねです。」

「…………………」

「知ってますか……?お花にしても、果物にしても――その美しさや美味しさは、それを創った人の、心によるものなんです。
 暖かい心がなければ、花は咲かないし、果物も実りません。」

「……それで…?」

ボクは萌ゆる水平線から、彼女に視線を移す。

彼女の表情に、いつもの柔らかさは無かった。
何かを訴えようとする、真剣の表情。そしてその奥に、図り切れない優しさを秘めて。

「……いまのわたしじゃ、花も果物も、育てられません……。
 心が、冷たいから。寂しいから。悲しいから。」

最後の三つの言葉が耳に残る。
どれも、彼女の振る舞いからは想像もできなくて。ボクは慌てて、否定した。

13名無しさん:2006/02/22(水) 02:30:28 ID:v.WKR5HE
「……そんな事は無い。 おまえはいつも暖かくて……、俺の支えになってくれている」

けれどもそれを聞こうとはしなかった。

「違うんです!……わたしは冷たいんです……。だからこのままじゃたねを植えることができません。…だから、だから……」

彼女は目を赤らめながら必死に言う。
必死に言ってるんだから。
否定してはいけない。
彼女のがんばりを、最後まで聞き届けなければいけない。

そして最後に、彼女は言った。最後の、がんばり。

「だから、……あなたもわたしと一緒に、たねを植えてほしいんです。 ………ぶれますさん」

気づけば日は完全に沈んでいた。
鳥の声は静やかな潮の音に変わり、
ここに届く光も、月が導いたものになっていた。

この沈黙を破る言葉が、彼女の、永遠の沈黙を破るか破らないかの言葉。
そしてボクも同じで――、

14名無しさん:2006/02/22(水) 02:32:16 ID:v.WKR5HE
「ふぁーふぁー……。 俺は思うんだ。……きっとお前の言う”種”ってやつは、俺たちそのもののことなんじゃないかって。
 心が暖かくないと、俺たちは俺たちじゃいられない。いつまでも青い果実のまま、熟すことはできない――でもな、
 でも俺、お前と出会ってからここまで、一度も心が温かくなかったことなんてないぜ。一度もだ。――これだけは本当だぞ、ふぁーふぁー」

ボクはそこで一度切って、浜辺につかれた、彼女の白い手を握った。
そしてもう離さない。決して。
他のものから守ってあげなければいけない。
彼女と出会った日から、――そう誓っていたから。

「だから、……ふぁーふぁー。 一緒に植えよう。ひとつじゃなくていい。……たくさんの、たくさんの種を。
 二人で協力して、たくさんの種を実らせて、 ……そしていつか、俺たちも熟した果実になろう……! ふぁーふぁー」

彼女はボクの手を握ったまま、その身体をボクに託してきた。
彼女は泣いていた。ボクの名前を、なんども、なんども呼びながら。

「おっ……おい泣くなふぁーふぁー、もうお前は冷たくないんだから。寂しくないんだから……!」
「……っ、ぶれますっ……さん……っ、ぶれます……さんっ……」

海岸を吹く風はいつまでも、優しく吹き続けていた。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ふぁーふぁ「続けていた……っと。はー、やっとできたぁ〜〜!ふふふ、ぶれますさんったらかっこつけちゃって……
      ほんとのぶれますさんも、こんなだったらいいのになぁ……」
ぶれます 「どうでもいいが、俺は種なんて植えないぞ?木からドロップしても大抵無視するぞ?wwwwww」
ふぁーふぁ「っっっっっっ!!!!!!ぶれますさんっ!!!!!!なんでここに!?!??」

内藤   「ちょwwwwwwwwwwwwwwww何このwwwwwwwww婦女子度満々の夢SSwwwwwwwwうぇうぇえw」
あるけみ 「これが801ってやつか?ww」
ふぁーふぁ「な……内藤さんとあるけみさんまで……!私は腐女子じゃありませんし、801でもありませんっ!!」
内藤   「おkwwwwwwwwコメントリストにうp完了wwwwwwwwwwwww修正されないねwwwwwwwwwwwww」
ふぁーふぁ「!??!??!?!?!?!?っっ」
あるけみ 「アップタウンとダウンタウンの各掲示板にもあげといたぞー。これで次ログインしたらメールが殺到だな^^」

ふぁーふぁ (どうして……こんなことになってしまったんだろう……)


内藤   「ちょwwwwwwぶれますwwwwwwwwそのノートディバックにしまうなwwwwwwwwwwwwwwww」

15名無しさん:2006/02/22(水) 03:18:44 ID:r4awPSYE
元ネタよりも、マリグナの「バイキンロボ」思い出した。

16名無しさん:2006/02/22(水) 12:54:49 ID:O3PCb60s
SS投稿スレよりこっちの流れが気になりだしたんだが期待していいのか?

17名無しさん:2006/02/22(水) 14:41:43 ID:N1u46bhc
>>15

因みに元ネタは無い。
SSスレの存在知らなかった(´д`;)

でもこのスレにおいてはあんまりちゃんとしたSSっぽくしても、趣旨から外れるしな

18名無しさん:2006/02/23(木) 05:20:25 ID:Td3GqEgc
かつてただ一度

ブレマスは

自らの意思で

内 藤 に 戦 い を 挑 ん だ




-ブレマス伝説-

19名無しさん:2006/02/23(木) 06:20:03 ID:ufl/NaiE
-完-

内藤先生の次回作にご期待下さい!

20名無しさん:2006/02/23(木) 18:18:56 ID:br2RxB6o
上げ。

21名無しさん:2006/02/23(木) 23:15:20 ID:PeW7a.Bc
少年は男が発した言葉に戸惑う。
男は掛けてあった毛布と、元から着ていたマントを脱ぎ捨てた。
髪を少しかきあげた男の顔が傍のテーブルに置いた蝋燭の明かりに照らされてよく見える。
少年はそこで見たものに驚愕した。
ボンヤリとした人当たりの良いと思っていた男と、
少年の目の前にいる化け物が同じなのか信じられなかった。
体中から感じるすさまじい闇のオーラがこの男から発せられていることは、
駆け出しのシャーマンに過ぎない少年にも分かった。
見開かれた目は蛇のように尖りガラス珠のように感情を感じられない。
きつく上がった口の端は醜く歪んでいる。



「俺のちんぽっぽ(*‘ω‘ *)可愛いだろ?」

22名無しさん:2006/02/24(金) 01:10:18 ID:W0JX2wnI
なんだよ、荒らしかよ。

23名無しさん:2006/02/24(金) 02:51:56 ID:YEe4pS3Q
ぶれます:おかしい・・・・確かに何かの気配がしたんだがww
ぶれます:まさか・・・・またアイツか?アイツなのか!??
ぶれます:おい!亜茶!いるんだろ??隠れてないで出て来いやww
ぶれます:・・・・違うのか・・・・てっきり亜茶がまたストーカーしてると思ったんだがww
ぶれます:だが確かに気配がする・・・・どこからだ??
ぶれます:そうか、朝真!朝真だな!!ハイドしてないで出て来いやーーww
ぶれます:クッ、あいつがホンキで隠れたら見つけるのは大変だ・・・・
ぶれます:どこだ・・・・どこに隠れてやがる!!
ぶれます:む・・・・ハハーンwあのドアがぁゃιぃ・・・・
ぶれます:むはっ、オレのカン良すぎwwwぜったいあのドアの向こうに隠れてるね!ww
ぶれます:オラァァァァ!出て来いやぁぁぁ!!旋風けぇぇぇぇん!!
 ドグワシャァ!
ぶれます:・・・・・・・・・・・・・・・・・・
内藤:ちょwwwww、おまwwwwwwwいきなりドア殴り壊しちゃwwwだめぽwwwwwwwwww
内藤:オレwwwww斉京のwwww再考のwwwww霧笛だけどwwww
内藤:まだwwwwクソ出てないwwwwwww修正されるねwwwww

24名無しさん:2006/02/26(日) 06:06:44 ID:sVXaKFp6
上げてびっくり玉手箱。

25名無しさん:2006/03/07(火) 16:23:19 ID:gKesoxXU
ぶれます:アヒャー!!俺がこのスレを上げといたぜ!!ww

26名無しさん:2006/03/08(水) 22:22:05 ID:aar7Y8oo
ブレマス♀「う〜、おなかすいたよ〜。」
ナイト♀「だから昼食を済ませてから出発しようと言ったじゃないですか。」
ファーイースト街道を二人の女性が歩いていた。
一人は赤のロングヘアに、赤い鎧を纏ったドミニオン族のブレイドマスター。
もう一人は銀の髪を後ろで束ねた、黒い鎧を纏ったタイタニア族のナイト。
二人はイストー岬で用事を済ませ、アクロポリスを帰るところだった。
ブレマス♀「なによ。それじゃ私が悪いみたいじゃない。」
ナイト♀「そう言っているのですよ。
せめて携帯できる食料を購入する時間さえいただければ、
このように空腹に苛まれることもなかったでしょうに・・・。」
ブレマス♀「うるさいなぁ。だったら買えばよかったじゃない。」
ナイト♀「あなたが早く帰ろうとその馬鹿力で引っ張ってきたんじゃないですか!」
ブレマス♀「・・・内藤、文句ばっか(ぼそ)」
ナイト♀「(ぴく)・・・次、『その名』で呼んだら刺し殺しますよ。」
ブレマス♀「やるき?その自慢の羽を切り落とされたいの?」
ナイト♀「散るのは、あなたの穢れた羽のほうです。」
ブレマス♀「フフフフ・・・。」
ナイト♀「フフフフ・・・。」
空腹に寄る苛立ちのためか、種族による相性のせいか、
二人は今にも殺しあいそうな雰囲気であった。

く〜

そんな緊迫した雰囲気をぶち壊したのは二人の腹の音だった。
ナイト♀「・・・やめましょう。余計おなかがすくだけです。」
ブレマス♀「・・・そだね。」
二人は構えていた武器をしまうと揃って溜め息をついた。
ブレマス♀「こうなったらしょうがない。誰かに食べ物を分けてもらおう。」
ナイト♀「そんなこと言っても、周りに誰もいませんよ。」
ブレマス♀「ん〜、あ、いた!。丁度こっちに向かってきてる子がいる!」
ナイト♀「・・・よくあれほど遠くにいる人影を見つけられましたね。」
次第に姿が見えてくる。
Fジャケットを着たエミル族の男の子のようだ。
装備から見て、まだ冒険を始めて間もないのだろう。
ブレマス♀「あの子を・・・食べよう!」
ナイト♀「え!?食べるって・・・えぇっ!?」
ブレマス♀「おや?あの子、追われてるみたいだよ。」
見るとエミルの男の子は大量のコッコーに追われているようだ。
ブレマス♀「ううん、コッコーだけじゃない。コッケーが混じってるみたい。」
ナイト♀「いけない!早く助けなくては!」
ブレマス♀「うん!そして恩を売って、ごはんをゲットだ〜!」
ナイト♀「・・・そういうことは思っても、口にしてはいけません。」
二人は武器を携え、少年の下へ駆け出す。
同時に少年のほうも二人の姿を確認する。
ファマ♂「あ、危ないですよ〜!逃げてくださ〜い!」
ブレマス♀「大丈夫。お姉さんたちに任せて♪」
ファマ♂「え!?あの、ちょっと・・・うわぁっ!?」
すれ違うブレマス♀を姿を目で追ったため少年は足元の小石に躓いてしまう。
ナイト♀は倒れそうになる少年を抱きとめると、優しく声をかけた。
ナイト♀「敵は彼女に任せておいて大丈夫です。
それより怪我を見せてください。簡単な治療ならできますので。」
ファマ♂「す、すみません。その・・・ありがとうございます。」
ナイト♀「!!(こ、これは・・・!!)」
走って逃げていたことと、異性の胸に抱きとめられたことで、
少年の顔は上気し、瞳は潤んでいた。
そしてまだ幼さの残る少年の顔立ちは、おねえさん的にクリティカルだった。
ナイト♀「(かわいい・・・。)」
ブレマス♀「ね♪食べたくなったでしょ?」
驚いて振り返ると、いつの間にかブレマス♀が背後で意味ありげに微笑んでいた。
ナイト♀「(さっきのはそういう意味だったのか・・・)もう敵は片付いたのですか?」
ブレマス♀「あんなの楽勝よ。準備運動にもならないわ。」
ファマ♂「すごい!あれだけの数をこんな短時間で倒したんですか!」
ブレマス♀「えへん♪」
ナイト♀「パワー馬鹿にはそれくらいしか取り得がありませんから。
それより怪我を見せてください。私は治癒魔法も嗜んでいるので。」
さりげなく自分をアピールする。
ブレマス♀が「むぅ〜」と睨んでいるがナイト♀は気にしないことにした。

27名無しさん:2006/03/08(水) 22:23:27 ID:aar7Y8oo
ファマ♂「えっと、足をやられたんですけど、お願いできますか?」
ナイト♀は屈んで少年の足を見た。
少年の足はコッケーたちによって、執拗に突っつかれ出血している箇所もあった。
ナイト♀「(うわ・・・すべすべです。真っ白な肌に血のコントラストがまた・・・)」
何故かものすごく幸せそうな表情でナイト♀は少年の怪我を丹念に治癒していく。
くるぶしから脛へ膝裏を通ってそのまま太腿へと治癒の手は伸びる。
脚を撫で上げられる感触が気恥ずかしいのか少年は目を伏せる。
それはまるで、恥らう乙女のような艶かしい表情であった。
また太腿の治療の邪魔にならぬように少年はFジャケットの裾を摘み上げているのだが、
その姿はスカートのソレを彷彿させる姿である。
ナイト♀「あの・・・ズボンを下げてもらっても宜しいですか?」
ファマ♂「え!?」
ナイト♀「お尻も突っつかれたのでしょう?ズボンに血が滲んでいますよ。」
ファマ♂「いえ!このくらい平気です!もうすっかり痛くなくなったし・・・」
ナイト♀「恥ずかしがらないでいいのですよ。これは怪我の治療なのですから。」
その言葉は自分に言い聞かせてるようでもあった。
ナイト♀の(異常な程)真剣な表情に気圧されて、少年は観念してズボンを脱ぐことにした。
ナイト♀「下着も脱いでくださらないと、怪我したところが見えないのですが。」
ファマ♂「えぇっ!?あの・・・さすがにそれは・・・。」
ナイト♀「そうですね、さすがに人がいないとはいえ、野外で下着まで脱ぐわけにはいけませんね。」
ファマ♂「そ、そうですよね!」
少年はナイト♀の言葉に心底安堵した・・・のだが、
ナイト♀「しかたがないので手探りでやらせていただきます。では、失礼します。」
そういってナイト♀は意気揚々と少年の下着の裾から両手を突っ込み、臀部を揉みしだいた。
ファマ♂「え!?あの!ちょっと・・・あっ!!」
ナイト♀「ふむ、ここが怪我しているようですね。・・・ヒール。」
ナイト♀の手が押さえた怪我はたちまち治り、確かに『治療行為』ではあるのだが・・・
ファマ♂「・・・あの、もう怪我はないと・・・はぅ・・・。」
ナイト♀「いえ、化膿してはいけないので念には念を入れて調べないといけません。
本人が怪我している箇所を認識できないのは、よくあることです。」
ファマ♂「・・・でも・・・あの、もう・・・ん・・・あぅ・・・。」
・・・すごい光景になってきた。
そういえばブレマス♀は先程から始終無言だがどうしたのだろうか?
いつもなら騒がしい彼女がこの情景を前に無反応であるはずがないのだが・・・!?
ナイト♀「!?ブレマス!何ですか、その夥しい量の出血は!?は、鼻血!?」
ファマ♂「だだだだ大丈夫ですかっ!?」
不審に思い振り返ったナイト♀が見たのは想像を絶する光景だった。
ブレマス♀は『治療行為』の間中、鼻血を流し続け、彼女の全身は勿論のこと、
更には足元の草地までも赤黒く染め上げていたのだった。
知らぬ人が見れば、一体ここでどんな惨劇が行われたのだろうと恐怖することであろう。
ブレマス♀「・・・はぁ・・・はぁ・・・もう、ダメ・・・・・・我慢できない・・・」
ナイト♀「は!まさか!?」
ブレマス♀のHPを確認すると、それは残り3割を切っていた。

≪ブレマス♀:バッシブスキル『バーサーク』発動≫

「――――ォォォォォォォォオオオオオオオオオオオオッ!!!!」
大地が鳴動する。
彼女の咆哮は大気をも揺るがし、彼女の燃えるような紅い髪は舞い上がり、
彼女の紅き瞳は狂気に燃え上がる。
―――今ここに最狂の戦神が光臨した。

これこそブレイドマスターの究極の力『バーサーク』。
HP3割以下でオートで発動し、
使用者は理性を代償に、爆発的な身体能力の向上を得ることができる。
そして理性をなくした狂える戦神は、
周囲にあるもの全てに敵味方関係なく『襲い』かかるのである。

・・・広義的な意味で。

ファマ♂「え!?あの!ちょっと・・・うわぁ!?ひゃう!?」
・・・この後の展開を特に明記する必要はないだろう。
彼女の咆哮『ワークライ』によってスタン状態だった少年になす術はなく、
また、あったとしても、
狂戦士となった彼女の魔手から逃れることなど不可能であっただろう。
ファマ♂「・・・はぁ・・・はぁ・・・・・・もう、許し・・・はぅっ!?」
惨劇は続く・・・。
彼女の狂行は目の前のものを完全に破壊し尽くすまで止まることはない。

28名無しさん:2006/03/08(水) 22:24:42 ID:aar7Y8oo
日が暮れかかった頃、ようやく彼女の狂行は終焉を迎えた。
ブレマス♀は思う存分堪能したのか明らかに活き活きとし、
対してファマ♂は股間を押さえた女の子座りで、
精の根も尽き果てたと、うな垂れていた。
ファマ♂「えぅ〜・・・もうお嫁にいけません。」
いや、君は『嫁』ではないだろう。
ナイト♀「すみません。この馬鹿が急にサカりだしてしまって。」
そう言ってナイト♀はいそいそとビデオカメラをしまう。
(・・・ってビデオカメラ!?)
ブレマス♀「ごめんね〜、ファマくん。わたしHP減ると狂戦士化しちゃうんだ♪
それに、HP減ったのは元はと言えばファマくんのせいだしね。」
ファマ♂「え、もしかしてコッケーたちと戦ってた時・・・そうとは知らずスミマセン。
ボクを守るために身を挺して戦ってくれたんですね。」
ブレマス♀「ううん、気にしないで。だからさっきのはお相子ね♪」
ブレマス♀のHPが減ったのはファマ♂を守るためコッケーと戦ったからではなく、
鼻血によるHP減少だったのだが、
純真なファマ♂は完全に勘違いしているようである。
ファマ♂「遅くなってしまってしまいましたが、
助けていただいてありがとうございました。何かお礼ができるといいのですが・・・。」
ナイト♀「当然のことをしただけです。礼には及びませんよ。」

く〜

ナイト♀「あ・・・(////)」
何もこんな時に鳴らなくてもと赤面するナイト♀に、
ファマ♂は可愛らしいなと母性本能をくすぐられる。
ファマ♂「もう日も暮れましたし、ボクはこの辺で野宿しようと思うのですが、
一緒にどうですか?お礼もかねて美味しい料理をご馳走しますよ。」
ナイト♀「それはありがたい。お言葉に甘えてご馳走になることにします。」
ファマ♂「えぇ、楽しみにしていてください。料理の腕は自信あるんですよ。」
ブレマス♀「わ〜い、楽しみ♪でも、わたしは『ファマくんの』でもいいわよ♪」
ナイト♀「な!あなた、あれ程むさぼっておいて、まだ食べる気ですか!
次は私の番です。少しは遠慮しなさい!」
ブレマス♀「や〜よ。もうファマくんはわたしの物だもん!
内藤にはあげないもんね〜。」
ナイト♀「その名で呼ぶなと警告したはずです!覚悟!!」
ブレマス♀「上等!ここで決着をつけてあげるわ!!」
剣と槍が幾度と無く激突する。
ここに高レベルの戦士たちによる壮絶な一騎打ちが始まった。
今まで何十何百と繰り返されてきた二人の決闘。
両者の実力は奇跡的なまでに拮抗しており、
二人の決闘に一度たりとも勝敗がついたことはない。
故にこの決闘に意味はなく。
どこか力を持て余した子猫のじゃれあいを彷彿させた。
そんな二人を温かく見守る少年は安堵の溜息をつく。
ファマ♂「やれやれ、仲が良いんだか悪いんだか・・・。」
ファマ♂は不思議な感慨を抱いていた。
初め二人に会ったときは、とても頼りになるお姉さんたちに思えた。
次は・・・え〜と、エッチかった・・・。
でも、どこか憎めないような可愛らしいような感じがして、
今は二人のことを手のかかるイタズラ好きな子猫のように思える。
ファマ♂「ではボクは、おなかをすかせた二匹の子猫のために
美味しいゴハンの準備でもしようかな。」

29名無しさん:2006/03/08(水) 22:26:00 ID:aar7Y8oo
料理に支度をしながら、彼はあることに思い至る。
ファマ♂「(あれ?待てよ・・・何も考えず言っちゃったけど
『一緒に野宿する』って一緒に寝るってことだよなぁ。
ボクの理性もつかなぁ・・・いや、ボクの理性なんか関係なく二人は襲ってくるのか。
うぅ〜、嬉しいような恐ろしいような・・・。)」
ブレマス♀「ファマく〜ん、ゴハンできた?早くしないと先にファマくんを食べちゃうぞ〜♪」
ファマ♂「えぅ!?ちょ、ちょっと首筋を舐めないでください!・・・ひゃう!?」
ナイト♀「何をしているのです!ファマくんをいただくのは食後の約束でしょう!」
ファマ♂「うわぁ!?二人とも包丁あつかってるんですから危ないですよ!!・・・あ。」
ブレマス♀「いた〜い。指切った〜。」
ナイト♀「ふん、自業自得です。」
ファマ♂「だ、大丈夫ですか。ちょっと貸してください!・・・(ぺろ)」
ブレマス♀「まぁファマくん大胆!お姉さん感激〜♪もっと舐めて〜♪」
ナイト♀「・・・ヒール。」
ファマ♂「あ、治った。よかったですね。」
ブレマス♀「よくなーい!わたしの至福の時間をよくも奪ってくれたなー!!」
ナイト♀「(無視)ファマくん、実は先ほど舌を噛んでしまったのですが舐めてもらえないでしょうか。」
ブレマス♀「あー!わたしもー!!ほらほら指三本も切っちゃった!舐めて〜♪」
ナイト♀「・・・ヒール。」
ブレマス♀「だから治すなー!!」
ファマ♂「二人ともいい加減にしなさ――――――いっ!!!!」

ともあれ、これでエミル、タイタニア、ドミニオンの三種族が揃った。
これから三人は冒険を共にしていくのだが・・・。
・・・願わくば、三世界もまた彼らのように仲睦まじくあらんことを。

ファマ♂「二人とも箸の持ち方が違います!正しくはこうです!こう!」
ブレマス♀「えう〜、ファマくんがお母さんみたいだよ〜。」
ナイト♀「『食事』に関する場において彼には逆らわない方がいいですね。」
・・・というか何故に日本食。

30名無しさん:2006/03/08(水) 23:13:10 ID:UfVSie7w
>>26->>29
GJ!!!!!!
欲情しますた

うはwwwwwwwwwwwかわいい男の子wwwwwwwwwwww欲しいwwwwwwww
(以下検閲削除

31名無しさん:2006/03/09(木) 01:08:28 ID:vGodjsfQ
某ROのショタアコが姉系職業に甚振られる同人紙のストーリに酷似してるな

32名無しさん:2006/03/09(木) 11:54:25 ID:aar7Y8oo
ROの同人誌・・・orz
ネタが被っているとは知りませんでした。
本当に申し訳ありません。

(性別逆転しただけでは面白味なかったな。
・・・やはり全員♂でやってみるべきだったか。)

33名無しさん:2006/03/09(木) 13:10:49 ID:harbwNAI
なかなかいい塩梅だがSSスレも忘れちゃいかんざき。

34名無しさん:2006/03/09(木) 22:21:25 ID:O3PCb60s
性別が逆転してもぶれますが攻めなんですね。

35名無しさん:2006/03/09(木) 22:42:56 ID:keHoZt8o
>>33
SSスレに持っていくにはすこし得ろすぎないかwwwwwww

36名無しさん:2006/03/10(金) 13:59:18 ID:harbwNAI
>>35
それがいいのだよ、ワトソン君www

37名無しさん:2006/03/10(金) 19:40:06 ID:ql3ybRsY
僕バカだから上げます

38名無しさん:2006/03/11(土) 02:50:31 ID:aar7Y8oo
(属性を変更してリメイクしてみた。
過疎っているのをいいことに、好き放題やってゴメンナサイ。)


「ぬし様、あそこに人がおります。彼に食べ物を分けてもらうよう頼んではいかがでしょうか?」
「・・・そうだな。」
「って、ぬし様!?なぜ剣を構えているのですか!!」
「下手(したて)に出れば足元を見られ、パン一切れに法外な料金を要求されるのは目に見えている。
ならば初めから力尽くで奪ってしまった方が早い。」
「ぬし様・・・心が荒んでいます。」
「藍、お前は純粋すぎる。人はどこまでも貪欲で残酷な生き物だ。
隙を見せれば、たちまち食い潰されるぞ。」

俺がいつものようにファーイースト街道で食材集めをしていると、
後ろから何やら物騒な話し声が聞こえてきた。
巨麦を刈るフリをして、さりげなく背後を窺う。

声の主は剣を構えた少女と藍マタだった。
二人は木の陰から身を乗り出したまま話し込んでいる。
・・・あれで隠れているつもりなんだろうか?

藍「ぬし様、人は皆が残忍な心の持ち主ではありません。
中には優しい心を持った人もたくさんいます。」

再度、さりげなく背後を窺う。
少女が持っている剣はブロードソード。
着ている鎧はソードマンアーマー♀。
・・・推測するにレベル35〜40のソードマンといったところか。

ちなみにドミニオン族で、髪はマッドブラックのロングだった。
眼つきはつり目気味で、体系はけっこう小柄。
なんとなくネコっぽい。

少女「・・・その優しさも下心あってこそ存在しえるものだがな。
まぁ仮に藍の言うことが事実として、アイツが善人に見えるか?」

あ、ひどい。

藍「・・・・・・・・。」

頼むから、そこで詰まらないでくれ・・・。

少女「黒いスーツ着てサングラスかけて髪をオールバックにしたアイツが善人に見えるのか?」

・・・クールに決めたつもりだったんだけどなぁ。

藍「いえ、ぬし様。人は見かけによらぬものです。
むしろ、ああいった格好をしているからこそ中身は善人であるかもしれません。」

格好に対するフォローなし・・・むしろ肯定ですか。

少女「人の外面は内面を反映しているものだ。
あんな典型的な悪人、斬っても誰も咎めはすまい。」

このまま黙ってたら、本当に背後から斬りかかられそうだな。

藍「いけません、ぬし様!たとえ相手が悪人とはいえ、
ぬし様のやろうとしていることは、ただの強盗です。」

・・・いつの間にか悪人確定の俺。

少女「では、お前ならどうする?」
藍「私でしたら事情を説明して、食べ物を恵んでもらうようお願いいたしますが。」

うん、それなら食べ物ぐらい分けてやるとも。

少女「・・・話にならんな。無償で食料を提供してくれる馬鹿がいるものか。」

え〜と、つまり俺は馬鹿なのか・・・?

少女「むしろ快く恵んでくれるヤツの方が危険だな。
人の善意の裏には必ず下心や陰謀が隠されている。」
藍「ぬし様、それは考えす・・・」
少女「藍。最近ネコマタに欲情する変態が急増しているのを知っているか?」
藍「・・・え。」

なんか雲行きが怪しくなってきた気がする・・・。

少女「需要があれば供給も存在する。ネコマタ専門のそういう商売もあるらしいぞ。」
藍「・・・そ、それが何か関係あるのですか?。」
少女「今、闇ルートではネコマタが高値で取引されているということだ。
おかげでネコマタの乱獲や誘拐事件が勃発しているそうだぞ。」
藍「!?」
少女「ふん、アイツに食べ物を恵んでもらうだと?
そんな隙を見せれば即刻さらわれて、闇ルート行きだな。」
藍「ぬ、ぬし様・・・。」
少女「そしてお前は闇の世界で一生、変態共の慰み物として扱われるわけだ。」
藍「な、慰み物・・・それはつまり・・・いやらしい事・・・ですか?」
少女「あぁ、口で奉仕とかさせられるんだろうな。」
藍「ひぃ!?」
少女「そして昼夜問わず、変態共の体液を顔にかけられたり、
そのまま飲み下すことを強要されるんだろうな、永遠にな。」
藍「いやぁ〜!?」

・・・・・・なんか事態が急速に悪化している気がする。
このまま放置しておくと、さらに危険な気がするので、
俺はあきらめて声をかけてみることにした。

39名無しさん:2006/03/11(土) 02:52:21 ID:aar7Y8oo
俺「・・・おい。」
少女&藍「!!!?」

あ、木の裏に引っ込んじゃった。
でも二人とも尻尾が出てるよ・・・かわいいけど。

俺は怖がらせないため不評だったサングラスをしまうと、
木の裏側に回って改めて声をかけた。

俺「そんなところで何をしている。」

少女「ちっ、見つかったか!!」
いきなり臨戦状態の少女。
藍「ひぃ!?中には!中には出さないでぇ〜!!?」
・・・なんか既に恐慌状態の藍マタ。

・・・なんか激しく挫けそうになってきたが、
めげずにコミュニケーションを試みる。

俺「害意は無い。食料に困っているのなら、いくらか提供できるが・・・。」

少女「そんな言葉、信じられるかっ!」
藍「いやぁ〜!?やっぱり闇ルート直行パターン!!?」

・・・やっぱり挫けそう。
しかも少女の方はいきなり斬りかかって来るし。
―――ガンッ!!
俺の片手斧がブロードソードを弾く。
斧を握った右手が痺れる。
軌道を予測するのは容易いが、かなり重い一撃だった。
・・・収穫用の片手斧では分が悪いか。
俺「待て。こちらに戦闘の意思はない。」
少女「問答無用!」
戦闘の意思がないことを示すため武器をしまうが、
少女はかまわず襲い掛かってくる。
・・・まぁ、もう斧で受ける気はないからいいけどね。

俺は少女の斬撃を軽く右にステップして交わす。
次の頭を狙った横薙ぎの一撃は軽く屈んで回避。
反す太刀で胴を狙ってくるが今度はバックステップで回避。
少女「ええい!ちょこまかとっ!!」
少女は次々に攻撃を繰り返すが、
俺はポケットに手を突っ込んだまま軽がる回避してのける。

単純にレベルが違うのだ。
彼女が35〜40なのに対して、こちらは50以上。
AGI主体の俺にとって少女の剣を交わすのは容易い。

無駄な攻撃を繰り返すうちに太刀筋は乱れ、
少女の息が荒くなってきた。

俺「・・・疲れたのなら止めてもいいぞ?。」
少女「はぁ・・・はぁ・・・なめるなっ!」
俺「―――っ!?」

背後に回った俺を切り殺さんと渾身の斬撃が迫る。
この攻撃には正直驚いた。
・・・・・・・・・・・・・・結局、避けたけど。

少女は今の一撃で気力を使い果たしたのか、
そのまま剣の勢いを殺しきれず、仰向けに倒れる。

俺「・・・驚いたな。今のは『旋風剣』か。
君はソードマンではなくブレイドマスターだったんだな。」
ブレマス♀「うるさい。・・・私の負けだ。さっさ止めを刺せ。」
俺「心配しなくとも、もとより殺すつもりは無い。」
ブレマス♀「なっ!?まさか貴様、私を辱しめる気か!!?」
藍「あぁ!!ぬし様がお口でご奉仕っ!?」
ブレマス♀「こ、これでも初めてなんだ・・・あまり変態的なのは止めてくれないか。
Hな玩具とか浣腸は禁止な!あ、あと出来れば初めてで野外は・・・。」
藍「ぬし様を見逃してくださいまし!代わりに私がご奉仕させて頂きますゆえ!
・・・・で、でも初めてなので優しくしてくださいね?」

・・・・・あぁ、異種族とのコミュニケーションはとても難しい。

結局二人は、俺が怒りのままに振るったハルバートで、
傍にあった木を粉々に吹っ飛ばすまで暴走し続けた。

40名無しさん:2006/03/11(土) 02:54:52 ID:aar7Y8oo
俺「・・・おい。」
少女&藍「!!!?」

あ、木の裏に引っ込んじゃった。
でも二人とも尻尾が出てるよ・・・かわいいけど。

俺は怖がらせないため不評だったサングラスをしまうと、
木の裏側に回って改めて声をかけた。

俺「そんなところで何をしている。」

少女「ちっ、見つかったか!!」
いきなり臨戦状態の少女。
藍「ひぃ!?中には!中には出さないでぇ〜!!?」
・・・なんか既に恐慌状態の藍マタ。

・・・なんか激しく挫けそうになってきたが、
めげずにコミュニケーションを試みる。

俺「害意は無い。食料に困っているのなら、いくらか提供できるが・・・。」

少女「そんな言葉、信じられるかっ!」
藍「いやぁ〜!?やっぱり闇ルート直行パターン!!?」

・・・やっぱり挫けそう。
しかも少女の方はいきなり斬りかかって来るし。
―――ガンッ!!
俺の片手斧がブロードソードを弾く。
斧を握った右手が痺れる。
軌道を予測するのは容易いが、かなり重い一撃だった。
・・・収穫用の片手斧では分が悪いか。
俺「待て。こちらに戦闘の意思はない。」
少女「問答無用!」
戦闘の意思がないことを示すため武器をしまうが、
少女はかまわず襲い掛かってくる。
・・・まぁ、もう斧で受ける気はないからいいけどね。

俺は少女の斬撃を軽く右にステップして交わす。
次の頭を狙った横薙ぎの一撃は軽く屈んで回避。
反す太刀で胴を狙ってくるが今度はバックステップで回避。
少女「ええい!ちょこまかとっ!!」
少女は次々に攻撃を繰り返すが、
俺はポケットに手を突っ込んだまま軽がる回避してのける。

単純にレベルが違うのだ。
彼女が35〜40なのに対して、こちらは50以上。
AGI主体の俺にとって少女の剣を交わすのは容易い。

無駄な攻撃を繰り返すうちに太刀筋は乱れ、
少女の息が荒くなってきた。

俺「・・・疲れたのなら止めてもいいぞ?。」
少女「はぁ・・・はぁ・・・なめるなっ!」
俺「―――っ!?」

背後に回った俺を切り殺さんと渾身の斬撃が迫る。
この攻撃には正直驚いた。
・・・・・・・・・・・・・・結局、避けたけど。

少女は今の一撃で気力を使い果たしたのか、
そのまま剣の勢いを殺しきれず、仰向けに倒れる。

俺「・・・驚いたな。今のは『旋風剣』か。
君はソードマンではなくブレイドマスターだったんだな。」
ブレマス♀「うるさい。・・・私の負けだ。さっさ止めを刺せ。」
俺「心配しなくとも、もとより殺すつもりは無い。」
ブレマス♀「なっ!?まさか貴様、私を辱しめる気か!!?」
藍「あぁ!!ぬし様がお口でご奉仕っ!?」
ブレマス♀「こ、これでも初めてなんだ・・・あまり変態的なのは止めてくれないか。
Hな玩具とか浣腸は禁止な!あ、あと出来れば初めてで野外は・・・。」
藍「ぬし様を見逃してくださいまし!代わりに私がご奉仕させて頂きますゆえ!
・・・・で、でも初めてなので優しくしてくださいね?」

・・・・・あぁ、異種族とのコミュニケーションはとても難しい。

結局二人は、俺が怒りのままに振るったハルバートで、
傍にあった木を粉々に吹っ飛ばすまで暴走し続けた。

41名無しさん:2006/03/11(土) 10:46:08 ID:KDAEshzo
期待age

42名無しさん:2006/03/11(土) 16:03:09 ID:XPYXRDR6
同じく期待age
こっちの話のが好みだな。

43名無しさん:2006/03/11(土) 23:32:40 ID:aar7Y8oo
(ブレマス♀をツンデレに。ファマ♂を攻めにしたいのに、
なかなか思うようにいかないorz
前のなんてブレマス♀と藍マタが暴走して、
ファマ♂は突っ込み役だったもんなぁ・・・。
さて、今回はファマ♂が好き勝手やってます。
見苦しい作品かもしれませんが最後まで読んでいただければ幸いです。)



ぱちぱちと焚き火の音が夜の闇に響く。
焚き火にかけられているのはキノコシチューの鍋、今日の夕食である。
で、鍋をはさんで向かいに座っているのは例のブレマスの少女だ。
傍らには藍マタもいる。
二人は無言。
俺は黙々と料理を続けているので、結局みんな無言である。

そんな中、一番に声を発したのは俺だった。

「あ・・・・。」

二人が沈黙に耐えかねたかのように俺の方に視線を向ける。

「・・・塩が足りなかったか。」

もろに独り言である。
一瞬、少女のこめかみが引きつったが気にしない。




「・・・・・どういうつもりだ。」

案の定、先に声をかけてきたのは少女の方だった。
なんとなく我慢比べに勝った気がする。

「・・・どういうつもり、とは?」
「とぼけるな。私達を食事に招待した理由についてに決まっているだろう。」
「君達が食料で困っているようなので、夕食に招待しただけだが?」

少女は苛立ったように続ける。

「何故そんなことをする必要がある。
私達が文無しなのはさっき言ったとおりだ。
故に代価を要求することは無意味だ。
なら、この食事の見返りとして貴様が狙っているものは何だ?」

少女の瞳に映る色は『不信』。
一体どれほどの過去を経たら、このように心が荒むのだろうか。

何故だか先程から藍マタは無言だ。
いつもならフォローを入れるところだったろうに沈黙を守るのは、
彼女もまた俺に不信を抱いているからか。
それとも・・・・・・。

「単純に俺の親切心ってのじゃ信じられないか?」
「それは建前だ。まどろっこしいのは嫌いなんだ。さっさと本心を言えよ。」

・・・親切は建前か。
確かに間違ってはいない。・・・・だが、重症だな。
たとえ建前だとしても人は誰かを信じずには生きていけないのだから。

少女は焚き火を見つめたまま、訥々と話し出す。

「私はお前に一方的に襲い掛かって、あげく負けたんだ。
殺されても文句は言えない。」

それが彼女の理屈。

「だから今更、逃げようとは思わない。お前の要求には素直に従おう。」

それが彼女の筋の通し方。

44名無しさん:2006/03/11(土) 23:40:49 ID:aar7Y8oo
あぁ、なんて間抜け。
何故その『矛盾』に気づかない。

・・・だが、これで解決の糸口は見つけた。
俺はその彼女の心に手を伸ばす。

「なら、なぜ今さら俺の真意を問いただす必要がある。」

彼女は返答に窮する。
俺はそれに確かな手応えを感じた。

この『矛盾』こそが彼女の心の闇への出発点。
彼女はこの質問に答えられない。
答えられるはずがない。
それを答えるのは彼女にとって自らの心に刃を突き立てる行為に等しい。
――――なら、俺が答えてあげないとな。

「どんな要求であっても甘んじて受け入れる覚悟なのだろう?
なのに何故、俺が裏で何を企んでいるのか、そんなに気になるんだ?」

俺はそのまま、このあまりに弱い少女の心に手を突き入れ、
彼女の心のもっとも弱い部分を荒々しく弄(まさぐ)る。

彼女の心が悲鳴を上げる。
怖い・・・怖い・・・やめて・・・と。

「そ、それは私が、まどろっこしいのは嫌いだから・・・。」
「―――違うな。」

俺は彼女が必死で築いた最後の守りを一蹴する。
そしてこれが彼女の心の闇の中心。
彼女自身が見ないように自分で蓋をした感情。

「君は怖いんだ。・・・人に裏切られるのが。」
「・・・・・・!?」

俺の手が彼女の心を蹂躙する。掻き乱す。冒し尽くす。

「君は怖いんだ。・・・人を信じるのが。」
「・・・・・やめろ・・・・。」

彼女の心の奥に吹き溜まった闇に孔を穿つ。

「だから君は人を信じれない。裏切られるのを怖れるが故に。」
「うるさい!!いい加減にしろ!!!そんなのお前に関係ないっ!!!」

少女の悲鳴が夜の闇に響き渡る。

「ぬし様・・・・。」

・・・さて、シチューもいい感じに煮えてきたので、仕上げとしようか。
俺は深皿にシチューを満たし、彼女に差し出す。

「――――人を信じろ。」

45名無しさん:2006/03/11(土) 23:45:18 ID:aar7Y8oo
「――――人を信じろ。」
「――――え・・・?」
「それが俺の要求だ。・・・・・どんな要求でも従うんだったよな?」

少女の手がゆっくりとシチューの皿へと伸びる。

「―――あ。」

器へ伸ばした手の指先が、俺の指先を掠める。
咄嗟に引っ込みそうになる手を彼女は堪え、シチューを受け取る。

「・・・ち、約束だからな。仕方ないから信じてやるよ。」

震える声でそれだけ言うと、彼女はシチューを食べ始めた。


「・・・・っ・・・・う・・・・うぅ・・・・ひぐっ・・・・っ・・・。」

顔を上げずに一心に食べるのは、おなかが空いていたからだろう。
時折もれる嗚咽は・・・う〜ん、まぁ聞こえないことにしてやろう。

俺は小さい器にシチューをよそって、藍マタに差し出す。

「・・・これでよかったか?」

それは勿論、ペットフードでないがシチューでも食べられるか?という意味で。

「はい、ありがとうございます。」

それは、シチューに対してのお礼の言葉として解釈する。

46名無しさん:2006/03/12(日) 00:00:06 ID:aar7Y8oo
「―――あぁ・・・・あぁぁぁ・・・ぁあああああっ!!!」

俺が彼女の心の闇に穿った孔から、今まで封じてきた悲しみが溢れ出す。
それは長い間泣き方を忘れていた人の、不器用な泣き声。
かつて彼女の身に何があったかは知らない。
でも、今やっと泣くことができたんだなと分かった。

ともあれ、こうして少女は今まで自身を縛っていた『何か』から解放された。
これからは今までと違った生き方もできるだろう。
彼女の頬を伝う熱い涙がシチューへと零れる。
人が悲しいとき涙を流すのは、涙に悲しみを消してくれる力があるからだそうだ。
ならば今の彼女にシチューへ零した涙は、最高の隠し味となるだろう。

「・・・塩加減は控えめにしておけば良かったな。」
俺はシチューを啜りながら、そんなどうでもいいことを呟いた。

47名無しさん:2006/03/12(日) 00:12:48 ID:aar7Y8oo
あとがき

・・・消化不良ですorz
ファマ視点にしたからブレマスの過去に何があったのか、結局分からずじまいです。
ブレマスの早期転職のこととかも書きたかった・・・。

ちなみに最後のブレマスの泣き声。
あれは当初は違ったものだったのですが、
なぜかNGワードに引っかかりまして・・・(勿論エロくないですよ)^^;
他の泣き声を考えたのですが、五回ぐらいエラーしましたね。
結局、ああいった形になりましたが、
まさかエロなしの今回の作品で初めてNGワードに引っかかるとは・・・orz

ともあれ、ここまで読んでくれた方、ありがとうございました^^

48名無しさん:2006/03/14(火) 14:58:34 ID:6nPD6YEI
あげ

49名無しさん:2006/03/14(火) 21:22:03 ID:6cvTuoR2
>>47
よくがんばったな。

50名無しさん:2006/03/15(水) 12:03:14 ID:T/ePlf3A
>>47
よくがんばったな。
個人的には「だから君は人を信じれない」のら抜きがしょんぼりなの以外は好みだ。
あと、嵐対策で「あ」とか同じ言葉を連発するとNGワードに引っかかるはずだから、
投稿できなかったのはそのせいかなぁと。

51名無しさん:2006/03/21(火) 03:03:23 ID:y5YacPOE
あげ

52名無しさん:2006/03/21(火) 05:48:38 ID:ozE3dKwM
>>47
読ませるねぇ。面白かった、GJ

53名無しさん:2006/03/21(火) 18:59:27 ID:kfEKdh1I
何かSS版の存在意義が危ぶまれる気がするが
面白かったからいいか

54名無しさん:2006/03/22(水) 09:24:31 ID:KDAEshzo
期待SEGA

55名無しさん:2006/03/24(金) 14:36:39 ID:aar7Y8oo
(久々にサモンナ●ト2をやったら、『あの人』が頭から離れなくなった。
なかなか彼が頭から離れなかったので、いっそ開き直って書き上げてみた・・・そんな作品。
ごめんなさい。かなり問題作ですorz)



「君は莫迦かっ!!」
「え?」

―――こんにちは、ブレマス♀です。でも昨日まではソードマンでした。
それと目の前で某兄弟子のように怒っているのは先輩のドルイド♂です。
いつもお世話になっている先輩を驚かそうと思って、先輩のいない間に転職を行ったのですが、何故か怒られてしまいました。
なんででしょう・・・。
喜んでくれると思ったのに・・・。

先輩が頭痛を堪える様にこめかみを押さえながら質問してくる。
「はぁ・・・だいたい何でLv30の君が転職クエストをクリアできたんだ?」
「え〜と、それは、困っていたら通りすがりの虎マスクさんが手伝ってくれまして・・・。」
「・・・・・・・・・・タイツの男か?」
「え、えと、その、格好はアレでしたけど親切な方でしたよっ(汗)」
しかも素手で戦ってたけど・・・。
あぁ、先輩がますます頭痛が酷くなったとばかりに頭を抱えてる。
「あの、先輩。転職しては拙かったのでしょうか?」
「君は莫迦か。・・・ステータスをよく見てみろ。」
私は自分のステータスを確認する。
「えと・・・補正値も今までより上昇してますし、なによりHPが格段に増加しています。」
なんだろう?悪いとこなんて一つも見当たらないけど・・・。
「・・・JobLvは?」
「1です。」
え〜と、これがいけないのだろうか?
違う職になったのだからLv1から始めるのは仕方のないことだし、Lv1の時点で今までの補正値を上回っているのだから、問題ないと思うんだけど・・・?

先輩は一度大きく溜息をつくと、先輩は私を正面から見据え、厳かに言い放った。

「君はもう、ソードディレイキャンセルを習得することは出来ない。」



――――あぁ、私は莫迦だ。先輩の言うとおりだ。
あれから先輩は、莫迦な私でも分かる様に丁寧に説明してくれた。
ソードマンのJobLv32で覚えるスキルを、ブレイドマスターのJobLvをあげることで覚えられるはずがない。
故に、転職する前に必要なスキルは全て習得済みでなくてはならないのだ。
莫迦だ・・・。
SDCを習得すれば先輩の負担も軽くなるだろうと必死に頑張ってきたのに・・・。
そればかりか、これじゃあ永遠に先輩のお荷物じゃないか。
この先、どんなにレベルが上がっても私はSDCも居合い三段も使えないままだ。
そんなブレイドマスターがどこにいる・・・。

最高レベルの先輩は他の高レベルな人たちからも狩りに誘われているのに、いつも私なんかのレベル上げにつき合わせてしまった。
私が遠慮すると、先輩はいつも
「面倒見ると約束してしまったからな。君が一人前になるまでは僕が面倒をみる義務がある。」
と言って付き合ってくれたけど、それは『義務』だからであって、ホントは私なんかの面倒を見るのは苦痛だったに違いない。
私が順調に狩りしている間は先輩は何もすることがなく、ただぼんやりと座っているだけだ。
きっと凄く退屈だっただろう。
しかし逆に私が失敗をすれば、先輩は私を助けて、今後こんなことがないよう私を怒らないといけない。
・・・そうだ。先輩だって怒りたくて怒ってるわけじゃない。
だというのに先輩は辛抱強く私に付き合ってくれた。本当に申し訳ないと思った。
それでも、強くなればいつか先輩に恩返しできるだろうと思って頑張ってきた。
いつか先輩の剣となり盾となろうと心に決めていたのだ。

なのに・・・そんな未来はもう絶対に望めなくなってしまった。
・・・他でもない私のせいで。
もはや私が先輩に出来ることは一つしかないだろう。

それは・・・先輩の前から姿を消すこと。

さようなら、先輩。
最後まで迷惑かけてごめんなさい。
これからは私から解放されて、自分のために生きてください。

私はフレンドリストから先輩の名前を削除する。
これでもう、私の位置を把握することは出来ないだろう。

――――さようなら。

56名無しさん:2006/03/24(金) 14:37:43 ID:aar7Y8oo

『・・・君は莫迦か?』
「えぇ!?先輩!?なんで!?」
『大方、僕に怒られるのが嫌で逃げているのだろうが、それだったらフレンドリストの前にPTを解除することだな。』
「うわわわわっ!?」
今まで、ずっとPT組んだままだったから忘れていた。
私は慌ててPT『後輩育成中』から脱退する。
ってそんなPT名だったの!?
非表示にしてたから知らなかった。
『ネコマタ育成中』みたいで恥ずかしいよぉ(///)
・・・もしかして先輩は私のことをペットのように思っていたのだろうか。

とにかく、これでPTチャットは使えなくなったはずだ。
・・・今度こそさよならです、先輩。
『ふむ、今更PTを解除したところで遅いのだがな。』
「なんでっ!!!?」
私の声は通じていないはずなのに先輩は見透かしたように会話を進める。
『ちなみにこれはウィスパーチャットというものだ。相手の名前さえ知っていれば、どこにいても送れる。』
『それと先ほど君がイストー岬にいるのは確認した。今そちらに向かっているとこだが、どのみち一本道なので逃げようとしても無駄だぞ。』
・・・でもね、先輩。それなら今私が『次元の鍵』を使えば逃げれるんですよ。
勿論、先輩もそのことに気づいているだろう。だから、そのことに気づかせないために『無駄だ』と言って、そう思い込ませようとしているのだろう。
残念でした。私はそこまで莫迦じゃありません。
うん、最後に先輩を見返してお別れというのも悪くない。

・・・今度こそ間違いなく『さよなら』です。


これで、もう先輩に迷惑をかけることはない。
―――なのに、鍵を持つ手が震える。

これで、先輩は私に縛られる必要はない。
―――なのに、胸が苦しい。

これで、もう先輩に怒られることはない。
―――なのに・・・寂しい。

これで・・・もう二度と先輩と会うことは出来なくなる。
―――そんなのイヤだっ!!!

手から鍵が離れる。
嗚咽が漏れる。
涙が零れる。

――――私は、先輩と一緒にいたいです。

私は街道の真ん中で人目も憚らず泣き喚いた。
先輩はやって来るなり「君は莫迦か!こんなとこで泣く奴があるか!」と叱咤しつつも、道に座り込んだ私に合わせて屈みこみ、頭を優しく撫でてくれた。
私はそのまま先輩に抱きついたら、先輩はバランスを崩して仰向けに倒れてしまった。
先輩の胸で泣き続ける私に、先輩は初めはなんか喚いていたが、最後は観念したのか優しく私を抱きしめ、頭を優しく撫で続けてくれた。
その手が暖かくて、私はますます泣いてしまった。

57名無しさん:2006/03/24(金) 14:38:58 ID:aar7Y8oo

・・・今になって思う。天下の往来で物凄く恥ずかしいマネをしてしまった。

場所はイストー岬の喫茶店。
私は先輩に泣いてた理由を詰問されていた。
全てを聞き終えて先輩が言った第一声は
「君は莫迦か。」
・・・やっぱり。
「だいたい君の面倒を見ると約束したのは俺の意思でだろうが。義務で仕方なくとか以前の問題だろうに・・・」
先輩はコーヒーを一口飲んで言葉を続ける。
「それとレベルがカンストした以上、僕は基本的に暇だ。レアアイテム集めなどに精を出す人もいるが、僕は特に興味はない。
だから君のレベル上げに付き合うのは僕にとっては暇つぶしなんだ。君が気に病むことはない。」
先輩はコーヒーを飲み干す。
先輩・・・それ、お代わり11杯目です。
「まったく!てっきり僕が怒るのが怖くて泣いてるのかと心配したのに、君はそんな下らない事で悩んでいたとは・・・あぁ腹立たしいっ!!」
「―――ごめんなさい。」
私がそう言った途端、先輩は私を据わった目で睨みつけてきた。
・・・こ、怖い。
「君がじゃない!そんな君の胸中を察せなかった自分に腹が立っているんだ、僕はっ!!」
そう言い放つと、先輩は乱暴にコーヒーを飲み干す。
・・・もしかして自棄酒みたいなものなのかなぁ。
その後、先輩は延々と愚痴を言い続け、最後に私に斧を手渡してきた。
「先輩・・・これは?」
「どうせSDCも居合い三段も使えないのなら、斧タイプに転向してバニブロを主体とした方が良いだろう。」
私は手の中の片手斧と先輩を見比べる。
「先輩・・・私は先輩の役に立てますか?」
先輩は面食らったように、しばし硬直する。
「なるほど・・・君はそれで・・・。」
先輩は一人納得し、改めて私に回答した。
「―――無理だ。」
がーん!!
・・・もうダメだ。
やっぱり何処か遠くへ旅に出よう。
ショックで机に突っ伏している私に、先輩は笑いながら「冗談だ」と付け加える。
・・・ヒドイ(泣)
「しかし、まだLv30だぞ?そんなこと気にせず気長にやりたまえ。」
先輩は呆れたように言う。
「それにSDCのことで心配しているのなら問題ないぞ。
最終的に攻撃の主体となるのは攻撃SUだからな。
中にはF系はただの肉盾だと言う人もいるくらいだ。
・・・そうだな、レベルが上がったらVIT主体にステ振りしなおして、僕の肉盾を努めてもらおうか(笑)」
先輩はなんか上機嫌だ。
もしかしてコーヒーで酔っ払ってるんじゃないだろうか・・・?

・・・それにしても。
「肉盾って、なんか肉●器みたいで、えっちぃですね。」
「―――っ!!?き、ゴホッ・・・君は、莫迦かっ!!!・・・ゴホッゴホッ」
先輩はコーヒーに咽ながらも、いつもの台詞で閉めた。

58名無しさん:2006/03/24(金) 19:42:43 ID:CgyIxw0o
ちょwwwwwwおま、スレタイ見て来たら色んな意味で騙されたwwwwwwwwwww
面白かった、GJwwwwwww

59名無しさん:2006/03/25(土) 21:43:18 ID:fbjJO2Zw
序盤ナイスタイツ!の人が出てきて吹いたwwwwwwwwwwww

60名無しさん:2006/03/28(火) 13:37:23 ID:M/7Wi8po
その口癖wwwwwww君が○ス○ィwwwwwwwww
君がこんなにも後輩ダイスキーとは思わなかったwwwwwwwwwwww

61名無しさん:2006/04/03(月) 00:55:33 ID:o2ZqnzR.
age

62名無しさん:2006/04/09(日) 14:52:54 ID:KOxUxu6U
age

63名無しさん:2006/04/10(月) 14:36:50 ID:3q25SKhw
久々に良スレ見たぜ。
このスレがあればあと10年は戦える

64名無しさん:2006/04/11(火) 02:00:14 ID:PmX1U0GE
ドミニオン族のブレイドマスター(ブレマス♂)は今日も心のままに欲望を満たそうとしていた。

ブレマス♂「暇だ〜。
マンドラニンジン「…。
ブレマス♂「お、ニンジン。
マンドラニンジン「フン。
ブレマス♂「なんだよ、俺じゃ不満なのか?
マンドラニンジン「…。
ブレマス♂「ニンジンの癖に生意気なんだよ!

ブレマス♂の斬撃!
マンドラニンジンがその場に倒れる。

ブレマス♂「生意気言うからだぜ?


タイタニア族のファーマー♀は今日もマンドラニンジンを探していた。

ファーマー♀「あれー、マンドラちゃーん。どこ行ったの〜?
ブレマス♂「なんだ?農家の嬢ちゃんかい?
ファーマー♀「マ、マンドラちゃん…。
ブレマス♂「ああ、こいつな。あんまり生意気なんで今倒したんだ。
ファーマー♀「ひどい…。
ブレマス♂「なんだよ、お前まで文句あるのか?
ファーマー♀「どうしてこんなことするんですか…。
ブレマス♂「あ?生意気だからに決まってるだろ?
ファーマー♀「マンドラちゃんは戦う力なんてないんです!生意気だからって何でそんな一方的な制裁をするんですか!
ブレマス♂「うるせぇな!弱い奴が悪いんだろ!
ファーマー♀「自分は強いとでも思ってるんですか?
ブレマス♂「ほ〜、言ってくれるじゃねぇか。じゃあ嬢ちゃん試してみるかい?
ファーマー♀「どうして力をそういう風に使おうとするんです!
ブレマス♂「うるせぇ!ごちゃごちゃ言ってんじゃねぇよ!

ブレマスとファーマーの戦いが始まる。
全てにおいてブレマスのほうが有利であった。力も早さも。
だが、必ずしもそれが勝敗を決めるとは限らない。
そしてこの戦いも例外ではなかった。

ブレマス♂「………クソッ!
ファーマー♀「気が済みました?
ブレマス♂「…。
ファーマー♀「貴方のその力、もっと別のことには使えなかったのですか?
ブレマス♂「俺だって最初はそう考えたさ。
ファーマー♀「?
ブレマス♂「なんでだよ…羽…尻尾…なんでそんな目で俺を見るんだ…。

そう言うとブレマス♂は自分の背中の悪魔のごとき黒い羽をギリギリと握り潰す。

ブレマス♂「俺だって好きでこんな格好してるんじゃねぇんだよ!!!!
ファーマー♀「…。
ブレマス♂「…ブレイドマスターになったのだって、人を傷つけたいからじゃないさ…俺は…俺はただ…。
ファーマー♀「人の役に立ちたかった。
ブレマス♂「!
ファーマー♀「自分という存在を認めてもらいたかった。ありのままの自分を…。
ブレマス♂「そうさ…でも…それは叶わなかった…。
ファーマー♀「だから自分を見せようとした。自分の力を見せて人に認めてもらいたかった。
ブレマス♂「そうして俺が近づけばみんな離れていく、誰も俺の近くには居てくれなかった…。
ファーマー♀「でも、今は違うでしょう?
ブレマス♂「?
ファーマー♀「今はこうして目の前に自分の話を聞いてる人間がいる。
ブレマス♂「…。
ファーマー♀「あなたのことをもっと教えてください。あなたが人に伝えようとしたことを、人にこうして欲しいと願ったことを。
ブレマス♂「…。

ブレマス♂はしばらく何も答えなかった。
そして、ようやく決意した。

ブレマス♂「…わかった。ありがとう。

ブレマス♂の中で止まっていた時は、心は、今ようやく動き出す。


全部即興で書きました。もちろん筋が通ってない部分もありますがw
>>38の人とかなり似てますね。パクったみたいでスイマセン_| ̄|〇

65名無しさん:2006/04/16(日) 12:46:25 ID:lTCnbsRo
ageeeeeeeeeeeeeee!!!!!

66<削除>:<削除>
<削除>

67名無しさん:2006/04/23(日) 18:04:25 ID:U2rkxGvA
上げ

68名無しさん:2006/04/23(日) 20:48:08 ID:PmX1U0GE
ふぁーふぁーwwww

ぶれますスレwwww

【ふぁーふぁーwwww】内藤スレwwww【ぶれますwwww】

69名無しさん:2006/04/23(日) 20:49:09 ID:PmX1U0GE
>>68
誤爆った_| ̄|〇

70名無しさん:2006/04/24(月) 19:44:35 ID:aar7Y8oo
■まえがき
ブレマス♂の設定
武器=刀
戦神の全身鎧&マスク(+眼帯)
黒髪のポニーテールで『剣士』というより『侍』といった感じ。
相方は巫女さんで、和風な二人組となっています。


春のファーイースト街道は、桜が咲き誇る絶好のお花見スポットとして有名である。
桜が咲いてからというもの、ここには毎日のように人がやってきては花見を楽しんでゆく。
そんな花見客で賑わっている中、剣士と巫女の二人の男女が、花を楽しみながら雑談に興じていた。

ブレ「知っているか?時折このスレをageる奇特な人達がいるらしい。」
ミコ「それは知りませんでした。私はてっきり歴史の闇に葬れたものかと・・・。」
ブレ「それに先日、新たに物語を書き込む人も現れたそうだ。」
ミコ「・・・」
ブレ「・・・」
ミコ「・・・ブレマスさん?いったい何を考えているのですか・・・?」
ブレ「ん〜、久々に書き込んでみようかなぁ・・・と思うんだけど。」
ミコ「・・・!!」
ミコ「私は脱ぎませんよ!?えぇ脱ぎませんとも!!エッチなの禁止です!!!」
ブレ「ははは、某スレじゃないんだから、いきなりエロネタにはならないって(たぶん)。」
ミコ「(たぶん)って何ぃーっ!!?」
ブレ「いや、このスレもそういう傾向が無いわけじゃないから・・・やっぱ需要あるし。」
ミコ「不潔です!ブレマスさん!!巫女とは神に仕える身であって、そんなエッチなことは許されないのです!!」
ブレ「・・・だからこそ、その背徳性からエロネタの題材として『巫女』はメジャーなものになっているのだが。」
ミコ「がーんΣTT」
ブレ「むしろ『巫女』と聞くとエロいイメージの方が先立つくらいだな。」
ミコ「・・・ブレマスさんは・・・私のことを、そんな目で見ていたんですね・・・。」
ブレ「うん♪―――では、合意も取れたとこで早速・・・良いではないか♪良いではn」
≪ファイアボール≫
ブレ「うわっと。あはは、冗談だよ、じょうだn」
≪ファイアブラスト≫
ブレ「わーっ!?自慢のポニーテールに火がっ!!火がっ!!?」
ミコ「・・・ブレマスさんの・・・」
ブレ「!?」
ミコ「ブレマスさんの莫迦ーーーっ!!!!」
≪ファイアグローブ≫
ブレ「――っとと、危うく直撃するとこだった・・・って、わー!?桜の木が炎上してるーっ!!?」
ミコ「・・・・・ブレマスさんが避けたせいです。」
ブレ「俺かよっ!?」
ミコ「あぁ、ブレマスさんなら耐えてくれると信じていたのに・・・ごめんね、桜さん。あんなに綺麗に咲いてたのにブレマスさんが不甲斐ないせいで・・・。」
ブレ「俺かっ!?悪いのは俺なのかっ!?」

ファマ「――両方です♪」

71名無しさん:2006/04/24(月) 19:45:41 ID:aar7Y8oo
ブレ「・・・」
ミコ「・・・」
ブレ「・・・な、なんか背後から只ならぬ気配を感じるのだが・・・怖いから振り向きたくないなぁ、あはは・・・。」
ミコ「ず、ずるいです、ブレマスさん!わわわ私は振り向いてしまいましたよ!?う、後ろに・・・ふぁm」
ブレ「わー!?聞きたくない!聞きたくない!!」
ミコ「現実から逃げてはいけません!さ、さぁ、一緒にこの恐怖を分かち合いましょう!!・・・ね?」
ブレ「いーやーだー!?」

ファマ「フフフ、二人とも・・・この責任、どうとってくれるのかなぁ?とっても楽しみぃ〜♪」

ミコ「わー!?ファマさん、笑顔なのに目が笑ってない!?ち、ちなみに怒りの竹槍装備してます!!バックに炎上する桜の木があって怖さ倍増ですー!!?」
ブレ「実況するなーっ!?想像しちゃうじゃないかーっ!!!」

ファマ「二人とも可愛いですねぇ〜♪本当にどうしてくれちゃおっかなぁ〜♪」

ミコ「ブレマスさん!ブレマスさん!なんか竹槍から邪悪な気が立ち昇っているのですがっ!!?」
ブレ「聞こえない。聞こえない。聞こえない。聞こえない。聞こえない・・・。」

ファマ「え〜とぉ、それじゃあ二人とも覚悟はいいですかぁ〜?」
ファマ「大丈夫♪痛いのは初めだけ。すぐに気持ちよくなりますよぉ〜♪」

ミコ「ΣTT」
ブレ「その竹槍で何する気だーーーっ!!!?」


4月21日金曜日。
この日、ファーイースト街道から全ての桜が消え去った。
火災の形跡があるが、何があったのか、その場にいた花見客たちは誰一人として真相を語ろうとはしなかった。


■あとがき
ageられるの見て、つい勢いで書いてしまった。
軽いノリの小話のつもりだったのに割と長くなったなぁ。なんとなく、このコンビは書きやすい。
次もこの二人で書こうと思います。
ブレマスもせっかく『侍』にしたのに活躍の場が無かったしね^^;

それと>>64さん。全然OK!面白かったですw
何より、他にも話を書き込んでくれる人がいて嬉しかったです。

72名無しさん:2006/04/29(土) 01:04:18 ID:PmX1U0GE
ブレマス♂「しかし何だ、最近のダンジョンは回避殺しのダンジョンが多いな。」
ナイト♀「そうね。AGI型だとブレマスもナイトも結構きついみたいね。」
ブレマス♂「何言ってんだよ。ナイトの硬さは折り紙つきじゃないか。」
ナイト♀「貴方の攻撃力の高さも相当なものよ。もっと自信持っていいんじゃない?」
ブレマス♂「何言ってんだよ。ナイトの攻撃力の高さだって相当なもんだろがよ。」
ナイト♀「うるさいわね!なんなのよ!私にそれ言ってどうするつもりよ!」
ブレマス♂「へいへい、最強のナイト様は沸点も低いみたいですね。」
ブレマス♂はふてくされてそのまま去っていった。
ナイト♀(なんなのよ全く…)
ナイト♀はそのままサウスダンジョンのキャスター広場へ向かう。
上等なマジックキャンディーを用意するためだ。
だが、今日は不運の日であった。
ナイト♀「く!なんでここにこいつが…。」
ナイト♀の前に立ちはだかるのはドミニオン高位背徳者(以下背徳者と表記)。
サウスダンジョンで1、2を争う強敵だ。
背徳者「どうした?怖気づいたか?」
ナイト♀「誰が怖気づくものですか!」
ナイト♀のライトニングスピア!
だが、集中力を乱したナイトのライトニングスピアをかわすことなど背徳者には造作も無かった。
背徳者「ふん…もう少し楽しませてくれると思っていたが…期待はずれだな…。」
そういうとドミニオン高位背徳者はナイト♀に顔を近づける。
ナイト♀「!」
背徳者「美しいな…俺の女になってみないか?」
ナイト♀「だ、誰が貴方なんかと…」
背徳者「強がっていられるのも今のうちだぞ?」
ナイト♀「く!」
ナイト♀に背徳者の手が伸びる…
ザシュ!!
背徳者「なんだ!?」
そこには両手剣を構え恐ろしいほどの形相で背徳者をにらみつけるブレマスの姿があった。
ナイト♀「…何しに来たのよ?」
ブレマス♂「うっせぇ、たまたま通りかかっただけだ。」
背徳者「雑魚が何のようだ?」
ブレマス♂「雑魚にも意地ってものがあってな。」
そう言うとブレマス♂は背徳者に近寄っていく。
ナイト♀「よしなさい!相手が悪すぎるわ!貴方じゃ無理よ!」
ブレマス♂「うるせぇ!ごちゃごちゃ言ってるんじゃねぇよ!お前を守るのは俺だ!誰にも文句なんて言わせねぇぞ!」
ナイト♀「ブレマス…」
背徳者「相手の力量を見極めるのもブレイドマスターの重要な資質だぞ?
ブレマス♂「勝負ってのはな…」
背徳者「?」
ブレマス♂「終わって初めてわかるんだよ!ごたく並べてんじゃねぇよ!」
ブレマス♂は背徳者に斬りかかる。
だが…
背徳者「フン」
ブレマス♂「!?」
的確な攻撃で知られるナイトの攻撃すら軽々とかわす背徳者にとってブレマスの攻撃を回避することなどどうということは無かった。
背徳者「どうした?それでおしまいか?」
背徳者のカオスウィドウ!
ブレマス♂「ぐ…」
背徳者「フフハハハハハ、脆い!脆すぎるぞ!」
ブレマス♂(なんでこんなに弱いんだ…)
ブレマス♂は倒れているナイト♀の姿を見る。
ブレマス♂(目の前で倒れてる人一人助けられやしない…)

73名無しさん:2006/04/29(土) 01:08:23 ID:PmX1U0GE
だがそのとき、ナイト♀の身体が光り輝き始める。
ブレマス♂「!」
ナイト♀「ヒーリング…」
それは聖なるもののみに許されし癒しの魔法。
ブレマス♂の体力がみるみるうちに回復していく。
ナイト♀「私は足をやられたから立てない。でも貴方なら…」
ブレマス♂「わかった…やってみる!」
ブレマス♂は再び立ち上がった。
背徳者「ほう…一度やられて立ち上がるその根性は認めてやろう…だがな」
背徳者のカオスウィドウ!
ブレマス♂「ぐ…!」
背徳者「この世には…可能であることと不可能であることがあるのだ…」
ブレマス♂(負けない!絶対負けてやるか!)
ブレマス♂「ううおおおおおーーーー!!」
ブレマス♂の身体が赤いオーラで包まれる。
ブレイドマスターのスキル「バーサーク」の発動だった。
背徳者「!」
ブレマス♂「オカクゴ…!」
ブレマス♂の居合い!
ブレマス♂の居合い2段!
ブレマス♂の居合い3段!
背徳者「馬鹿な!」
背徳者の体力が減っていく、だが…
背徳者「調子にのるなよ!」
背徳者のデッドエンド!
ブレマス♂「……!」
背徳者「人が黙っていたらいい気になりおって…この場で葬り去ってくれるわ!」
ナイト♀「黙ってる割には随分おしゃべりが過ぎるようだけど?」
ナイト♀は目にも止まらぬ速さで背徳者に接近する。
背徳者「なんだと!?」
ナイト♀「フフフ、いい男。でもね…」
背徳者の胸元にスピアが突きつけられる。
ナイト♀「私デリカシーのかけらも無い汗臭い男のほうが好みなのよね。」
そう言うとナイト♀は背徳者を貫く。
背徳者「ぐおおおおおおおお!」
背徳者は絶命した。

ブレマス♂「なんだよ!足動いてるじゃねぇか!」
ナイト♀「うるさいわね。足動かない〜♪って言ったほうが気合入ると思ったのよ。」
ブレマス♂「あのなぁ…」
ナイト♀「敵を欺くにはまず味方からって言うでしょ?」
ブレマス♂「俺一人馬鹿やってたわけか_| ̄|○」
ナイト♀「あら、自分が馬鹿ってようやく気づいた?」
ブレマス♂「うるせぇ!俺はもう帰るぞ!」
ブレマス♂はそう言うとずかずかと歩いていく。
ナイト♀「…………ありがと、ブレマス。」
ブレマス♂「何か言ったか?」
ナイト♀「いいえ、何も。フフ」
ブレマス♂「何だよ気持ち悪いな。」
そう言うと二人は帰宅の途に着いた。

今回はブレマスとナイトの絡みを語ってみました。
ブレマスとナイトは反発しあう危険性のある存在です。
ですが、そこで反発しあっても何も生まれません。
今すべきことはお互いを認め、手を取り合うことだと思います。
そういう願いをこめてこれを書きました。いつも通り即興ですが…
ナイトをお持ちの方、ご気分を害したなら謝罪します。
ただ、仲良くしたいと願うことは自由であると思いますので…

以上ブレマス持ちの愚痴でした。最後はスレ違いですがお許しください。

74名無しさん:2006/04/29(土) 03:53:44 ID:7Q8f/lLI
>>72ー73
GJと言いたいが、背徳の設定が少々難有りだな…。
背徳と高位背徳がごっちゃになってる、まあこれはわざとかもしれないが。
あと、せっかくだから背徳にリフレクションウォール使わせればもっと厚みが出たと思うよ、
必殺の一撃を跳ね返された的な演出にもなるからね。

75名無しさん:2006/04/29(土) 15:14:38 ID:PmX1U0GE
>>74
レスありがとうございます。
確かにごちゃごちゃにしてましたね_| ̄|○
ホウオウとかを使おうかと思ったのですが、ホウオウ相手にイイ男とかいうのも間抜けと思ったのでw
リフレクションウォールは確かに面白そうですね。

76名無しさん:2006/05/22(月) 12:49:36 ID:ndo8GG4c
ageたらダメ?

77名無しさん:2006/05/23(火) 09:35:19 ID:VzyRDf4c
hあげ

78名無しさん:2006/05/24(水) 15:12:22 ID:VzyRDf4c
期待age

79ぶぅぶぅ:2006/05/25(木) 23:48:23 ID:agsj8HbA
期待hあげ

80名無しさん:2006/05/26(金) 04:01:27 ID:09.qiPLI
即興で書いてみました

「やばいなぁ・・・、仲間とはぐれてしまった・・・」
アクロニアの林でブレマス♂は大きくため息をつく
「どうしようかね・・・」
木に寄りかかり、休みながらこれからの事を考えているブレマス♂
その時風の中に声が聞こえたような気がした
「今、声が聞こえたような気が・・・・・・」
立ち上がり、耳を澄ませるブレマス♂の所に今度ははっきりとした声が聞こえる
「!!」
武器を取り、ブレマス♂はその場から駆け出した


「なんでこんなところにベアがいるんだ!!」
「わからないよ!!」
マーチャント♂とファーマー♀が叫ぶ
身体を傷だらけにしながら逃げている二人の後にはベアが追いかけてきている
「前来た時には安全だと思ったのに!」
「文句言う前に走れ! 追いつかれたら終わりだぞ!」
そういっている間にもベアは二人に迫ってきている
「あっ・・・・・・」
ファーマー♀が木の根に足を引っ掛けて転んでしまった
「ファーマー♀!!」
マーチャント♂が逃げ足を止め、ファーマー♀のところに駆け寄る
その間にベアは二人に追いつき、獰猛な眼をこちらに向けている
「「・・・・・・」」
二人は手をつなぎ、これから自分達の身に起こるであろう事を想像し目を閉じた

その時、周りの音が止まった・・・・・・

ベアの気配が消えたことに二人は気づき、何が起こったかを確認する為目を開けた
自分達を追っていたベアは身体中を切り裂かれ息絶えていた。
その近くに両手剣を持ったブレマス♂が心配そうに二人の事を見つめていた
「大丈夫か?」
そう言いながらブレマス♂が二人に近寄っていく
「「・・・・・・」」
声も出ない二人にブレマス♂は更に心配そうな顔をして
「声が出ない程酷い怪我なのか? まずいな・・・・・・手持ちの傷薬で良いのあったかな?」
バックパックの中を探し始めたブレマス♂を見てマーチャント♂が安堵した声を出した
「いえ大丈夫です。少し走り疲れただけですから」
「よかった・・・・・・」
「あっ・・・・・・」
「どうした!?」
ファーマー♀の声にブレマス♂が声をあげる
「ベアにやられた仲間が他にもいるんです。かなり酷い傷を負っているから
早く手当てしないと・・・・・・」
逃げてきた道を見ながらファーマー♀がブレマス♂に話す
「よし、そこに案内してくれ」
二人はブレマス♂の言葉にうなずき、負傷した仲間の所へ向かって歩き出した

81名無しさん:2006/05/26(金) 05:06:46 ID:09.qiPLI
>>80の続き

「当面はこれで大丈夫だ」
テントの中から出てきたブレマス♂が二人に話しかける
その言葉を聞いて二人は安堵のため息をもらす
「よかった・・・・・・」
そうつぶやいたファーマー♀の目元には涙が流れていた
「ありがとうございます!!」
マーチャント♂はブレマス♂に向かって大げさに頭をさげた
「そこまで大げさにお礼される程たいそうな事はしてない。」
あさっての方向に顔をむけるブレマス♂
よくよくみると顔が少し赤くなっている。
二人はその様子をみて互いに顔を見合わせ微笑んだ
「ところで何でこんなことになったんだ?」
ブレマス♂の質問にマーチャント♂が答えた
「ミルクを稼ぎにみんなでここに来たのですが・・・・・・」
「いきなりベアが襲い掛かってきて・・・」
ファーマー♀が答えを続ける
「この林にはベアが出るって噂知らなかったのか?」
「ええ・・・」
マーチャント♂が力なくうなずく
「情報収集は冒険者にとって大切な事。今後は怠らないようにしないとな」
「「はい・・・」」
二人が落ち込み始めたのを見てブレマス♂はフォローに入る
「ま、まあ幸い皆命は助かったのだからよかった。助からないヤツもたまにいるからな」
「助からなかった人もいるのですか?」
「ああ・・・・・・」
ブレマス♂が空を見上げる。まるで遠くの何かを見るように
その様子を見て二人は無言になる。
「しめっぽくなってしまったな・・・・・・」
ブレマス♂がそういった時、周りの空気が変化した
武器を構え、テントを守るように三人が身構える
「おいおい・・・・・・」
「「・・・・・・・・・」」
いつのまにかテントの周りの林からベアの気配がする。それも大勢の
この気配に二人は飲まれ、武器を構えてはいるが戦力にもなりそうにない
『ベアぐらいなんて事はないが傷ついたやつらを守りながらとなると・・・・・・』
額に冷や汗をかきながら考えているとベア達の気配が動き始めた
『くるか・・・!』
そう考えたブレマス♂だったが不意にベアの気配の後から見知った気配が
近づいてくるのをブレマス♂は感じた
その気配に安堵したブレマス♂は二人に向かって話しかけた
「大丈夫。皆助かる」
ブレマス♂が指を指した方向を見た二人は驚くべきものを見た
林から爆音が響き渡りベアの気配が消えていく
「みつけたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ベアの気配が消えた所から三人の人影が飛び出してこちらへ向かってくる
ブレマス♀、ナイト♂、ワティス♀の三人がブレマス♂の所につき
「一体何してたんだこの馬鹿!!」
ブレマス♀が大声で叫んだ
「はぐれた所でけが人を発見して救助してた」
しれっというブレマス♂に対しブレマス♀の額に青筋がどんどん浮き出てくる
「それだったらなぜ連絡しなかった?例のアイテム渡しといただろう?」
ナイト♂は落ち着いた声でブレマス♂にたずねた
「壊れてたのにどうやって連絡しろというんだ?」
アイテムをバックパックから取り出し三人に見せる
「あら本当ですね」
おっとりした声でワティス♀がブレマス♂の意見に同意する
「あ、あのこの人達は?」
いきなりのことで驚いたファーマー♀はブレマス♂に尋ねる
「私の仲間だ」
そう答えたブレマス♂が仲間の方を向いて
「助かった。これからこの異常発生したベアの掃討しようと思うんだが
手伝ってくれ。ワティス♀はテントの中のけが人を頼む」
ブレマス♂の言葉に三人は
「この怒りをベアにぶつけてやる・・・」
「仕方ないな」
「分かりました」
とそれぞれ言葉を返す
「二人ともこちらへ・・・・・・」
ワティス♀がファーマー♀とマーチャント♂の二人を連れてテントに入る
「あ、あのブレマス♂さん達は大丈夫なのでしょうか?」
マーチャント♂の問いにワティス♀は微笑みながら
「大丈夫。すぐに終わりますよ」
そう答えた

その時テントの外から爆音が響き渡った

82名無しさん:2006/05/26(金) 05:46:03 ID:09.qiPLI
>>81の続き

爆音が鳴り止みあたりが静けさを取り戻した頃
ファーマー♀とマーチャント♂は外に出た
「二人共もう大丈夫だぞ」
その声のほうに視線を向けるとブレマス♂、ブレマス♀、ナイト♂の三人が座り込んでいた
「このトラブルメーカー! 毎度毎度どうしてこう・・・・・・」
「・・・・・・疫病神」
ブレマス♀とナイト♂はブレマス♂の方を見ながら文句をいっている
「ああ!! 分かったからもうやめてくれ、反省しているから!!」
ブレマス♂の惨状(?)を見て二人は笑い始める
「ほら笑われてるじゃないか!! どうするんだ!?」
「・・・・・・大ばか者」
「二人とも笑うな! ええいこっちはこっちで文句をいうな!!」
ブレマス♂の叫び声が空に吸い込まれていった・・・・・・


「まあ何とか無事に着いたな」
「ええ、おかげさまで」
「本当にどうもありがとうございました」
ブレマス♂に二人が頭を下げる
「だからやめてくれってそういうのは・・・照れるだろ」
その言葉に二人は微笑みんだ
「私達が助かったのは貴方とお仲間のお蔭です」
「そうです、あの時来てくれなかったら私達は死んでました」
「助けるのは当たり前のこと。命が助かってよかった。それだけのことだよ」
そうブレマス♂は言った。
「さて、これ以上仲間を待たせているとこっちの命が危うい
そろそろ行くよ」
「あ、はい。ありがとうございました」
「本当に・・・・・・」
ブレマス♂が仲間の元へ歩いていく
その後姿を見ていた二人だったが急にブレマス♂が振り向き
「相棒を・・・仲間を大切にな!!」
「「 はい!! 」」
二人は大きな声で返事を返すとブレマス♂は笑みを浮かべ
仲間の元へ走っていった

二人はその姿が消えるまでその方向を見つめていた

これはアクロニアを旅する人達のちょっとした出会いの話・・・・・・

83名無しさん:2006/05/26(金) 05:51:00 ID:09.qiPLI
>>82の続き

あとがき
スレ汚しになるかもしれない長文申し訳ありませんでした
即興で書いたはいいが徹夜になってしまい最後の方がおかしくなってしまったかも
しれないと不安です
話中に出てくる連絡アイテムはWISの事を指し、それの設定を少し変えたものです
その他おかしな所があるやもしれませんが大きな心で見てやってください><
ありがとうございました

8476:2006/05/26(金) 12:37:14 ID:5Hx2AUhk
このスレは、表向きは「ぶれ〜」だが、実際は「裏SS投稿スレ【R指定&お試しSS】」だと(自分だけ)考えている。
なので、どんどん書き込んで下さい。
ただ、「SS投稿スレ」より上なのは問題なので、そろそろsage進行で行きましょう。
(認知もされたと思うし…。)
…ということでsage。

85名無しさん:2006/05/30(火) 19:29:47 ID:TjHVmcVE
上げ。

86名無しさん:2006/06/03(土) 12:40:37 ID:rAsjRpBk
西アクロニア平原をこえたとこにキラービーの峠というところがある、そこには低Lvダンジョンがある事もあり、まだLvが低い人に人気であった。
「ここが噂のベリル峠か」
今日も一人のソードマン♂がLv上げに来ていた。
ベリル峠というのはゴーレム・ベリルが大量に徘徊しているのでいつからかそう呼ばれるようになった
ソードマン♂の彼には強くなる憧れがあったそれはノービスの時にブレイドマスターに助けられという単純な事であったがLvが低い時の目標にしては立派なものであった
「ふぅ・・こんなものかな」
体力も減ってたので休憩をとることにした
「これじゃ、あの人みたいになれるのはいつなんだろう」
アップタウンからもってきたサンドイッチを食べながら考えているとすぐ近くにベアが出て来た
「あのモンスターを倒せれば少しは強くなったてことになるよな。」
普通少しは経験のある冒険者ならまだ自分にはベアは倒せないと解るのだが彼は昨日ソードマンになったばかりの初心者であった自分がまだ倒せないなんて事は解らずに近づいて行った
「はっ!!」
ソードマンの居合
しかしベアには効いていない
力の差は歴然であった
一方的にベアに殴られそれをソードマンが耐えている形になってしまった
(また兵隊さんにお世話になるのかな・・・・)
パンパン
戦いには掛け離れた音がすると目の前のベアは倒れていて、かわりに頭に守りのティアラを付けた美しい女性が立っていた。
「ダメだよ〜無理しちゃ、いくらソードマンになったからって、もうちょっとLvを上げなきゃベアは倒せないよ〜」
あまりの突然の事で言葉を失っていた、そして
「僕を弟子にしてください!」


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