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灰羽連盟SSスレ

64ハァハァ:2003/08/24(日) 14:08
私は夢をみている。
夢の中でもールドホームの大きなベットに横たわっている。
誰かがゲストルームの中に入ってくる。
黒くて長いやわらかい髪の毛。あ、レキだ。
レキが近づいてきて私の躯に触れる。
だめだよ。服がしわになっちゃう。
レキは何も言わない。
くせだらけの髪の毛をなじられる。
レキは何も言わない。
うなじを噛まれる。少しいたい。
レキは何も言わない。
肩紐がほどかれて落ちる。この瞬間はすきだ。ちょっとだけ。
うしろからあったかい手がふれてくる。はずかしいから羽を動かす。

ぱたぱた。

レキが何か呪文を呟く。
……うん。
うなずく。
ゆっくりとレキの手が円を描いて動く。ヘンなきもちだ。
だんだんと重力がなくなっていく。
レキがつぼみに口づける。やだぁ。
羽を動かす。

ぱたぱたぱた。

私はレキを受け入れる。
ベットのシーツを強く握り締める。
光輪が揺れる。
無重力のせかいに落ちていく。
躯があつくなってほてってきて

ぱたぱたぱたぱた。


私はそらをとぶ。






朝。いつもより早く起きて下着を替えにいく。

65ハァハァ:2003/08/24(日) 14:08
お借りしました

66カナの時計 </b><font color=#FF0000>(F4otqVt2)</font><b>:2003/12/18(木) 16:50
お借りします。関東の最終回から一周年記念日ですね。それとトリップテスト。

67カナの時計 </b><font color=#FF0000>(yKdeBUHM)</font><b>:2003/12/18(木) 16:55
春はまだ、大分先になる、と教わりました。
あれから、皆、ゲストルームに集まって過ごす時間が多くなったように思います。

晩ご飯の後、いつもテーブルを囲んでお茶を淹れます。
〜時々、努めてなにげなく、レキのことも話題になりました。

                    *                    *            

「〜にしても廃工場の連中にも見えてたんだよな。レキを知ってるやつもいるんだろ、たしか」
「何も言ってこないね…関心ないのかな?」
「なんかあっちって、他所はあんまり関係無いって感じだしねー」

〜思わず言ってしまった。ヒョコさんもミドリさんも、河を越えてレキに自分の気持ちを伝えようと一生懸命〜
「そんなことないよ! 過ぎ越しの祭りのときの花火だってあのひとたちがレ・」 (★)
〜あわわ。思わず自分で自分の口を押さえたけれど…

「過ぎ越しの祭りの花火?」 「おっきな黄色い花火だったね…え、あれってなにか」
「〜あの花火がどうかしたの?」
ネムまで、読んでいた本を伏せて、こちらを見ています。〜そんなに大声だったっけ?

「…ラッカ、何か知ってるな?」

どうして人って、都合の悪い時だけ鋭いんだろう。 ま、まずい。ここは誤魔化さなくては。
「ううん、何も、何も知らないよあはははは〜…  あ、私もう寝るね明日早いし」 急いで席を立ってドアへ〜
「待った。」 後ろから、誰かにやんわりと光輪を掴まれて、、、う、あわわわわ、失敗したあ…

椅子にぺたんと引き戻されてしまいました。「離してよカナぁ〜、変な感じだよお」 「カナあ…」
「いーや、こういう秘密はよくない。ここはラッカさんに真実を述べていただかないと」
後ろから首に腕を回して、顔を寄せてきます。冗談めかしてるけど、カナ、眼が笑ってないよ…

カナが光輪に爪を立てると、背筋にピリリっと電気が走るような。
「し、知らない知らない、なんにも知らない」
「ラッカぁあ〜? “〜ふっふっふ、言いたまえ、隠すとためにならんぞ”」
うわ、こ、こわぃ…もう駄目だあぁ…

「う〜…… あ、あの花火はね …… ヒョコさんたちからレキへの…鈴の実の返事だったの」

一瞬、ゲストルームは静まり返って、そして。

「・黄色☆」 「うっわ〜こっぱずかしー」 「そんなこと言わないの! ステキなことじゃない〜(&hearts;)」
あああやっぱり大騒ぎ。「どうしてどうして」 「ヒョコさん…って、確か、レキとかけおちしたっていう人?」

あああああ。今度ヒョコさんに会ったとき、どうしよう〜。

68カナの時計 </b><font color=#FF0000>(yKdeBUHM)</font><b>:2003/12/23(火) 16:21
続きを付けてみました。(67承前)

                    *                    *

「…それから、ダイの里帰りの時に、 廃工場の子、名前はミドリって言うんだけれど、その子とね…」
ラッカの話は続いている。

西の森から、空に昇って行く光.。その光は、今までの全ての出来事を浄化してゆく光のように思われたのだけれど…


日が経つにつれ、やはり考えてしまう。


私は、もっと強く、レキに呼びかけていなければならなかったのでは?
もっと、レキの心の真実を、求め続けていなければならなかったのでは? 

川を挟んで、ずっと長い間、気持ちを伝えたがっていた二人。 ラッカは、ここに来て一年にもならない。
「…それで、過ぎ越しの祭りの日に、レキのためにって、ヒョコさんにお願いして…」


日が経つにつれ、やはり考えてしまう。


なぜ、レキが話をはぐらかす毎に、押して聞いてみなかったのだろう。
私が何もしなかったから、レキの苦しみはこんなにも永引いてしまったのでは?
最初の日、勇気を出して私から一歩を踏み出していれば?

今となっては、もう解らないことなのだけれど。

〜私の知らないレキは、どんな人間だったのだろう。それを知っている人がいる。
それに、これは私たちがやり残したことなのかもしれない。

「…ねえ、廃工場の子たちと集まって、一回話してみたいわね。 〜いい機会かもしれない。」

「そうだね」 「…う〜ん、いきなり招待っていうのもなんだし〜街で顔合わせに集まってみようよ」
「賛成!」 「“かるちぇ”あたりがいいかな…いつ席取れるか聞いてみよう」
「男子禁制?」 「別にいいじゃん」 「あっちの都合とかも聞いてこなくちゃね…誰が行こうか?」

「…私が行くわ。今度、図書館の帰りにでも寄ってみる。 ラッカ、一緒にお願いね。」
「…はぁい…」
「じゃあよろしく〜。ヒョコっていう奴は絶対出席な。でなきゃ楽しくない」
「そ、そんなあああ〜」


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