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第2回東方最萌トーナメント 65本目

749決着SS「運命夜 〜 Scarlet Dream...」(後編) </b><font color=#FF0000>(HtnecUB6)</font><b>:2005/03/13(日) 00:55:55 ID:2KJ4Kqvw
「――紅美鈴!」
その瞬間、場内を歓声と拍手、紙吹雪が覆い尽くした。
「え……私が、勝ったん……ですか……?」
喜ぶより先に、信じられないといった感じで呆然とする美鈴。
そんな美鈴に、
「そうよ。私の負けね……見事だったわ、美鈴。おめでとう」
そう言ってすっきりした表情で手を差し出す咲夜。
「は……はいっ! ありがとう、ございましたっ!」
目には涙を浮かべながら、美鈴はその手を握り返した。
その瞬間、一層、会場の歓声と拍手が、強くなった。
しばしの間、会場内は、暖かな空気に、包まれた。


 と、そこへ。
「おめでとう、美鈴」
「……お嬢様……ありがとうございます。この優勝、お嬢様に捧げます」
「ふふ、有難いけど、それは遠慮しておくわ。
 他ならぬあなた自身の手で掴んだ、栄冠だもの。私は関係ない。
 それと……咲夜、惜しかったわね、あなたも」
「はい。ですが、美鈴の力が一歩、私を上回った、それだけです。
 私は、満足していますよ」
「そう……なら、いいのよ。
 でも、これだけは言えるわ。2人とも、紅魔館の、私の、誇りよ」
そう言って、レミリアは誇らしげに微笑んだ。

「さあ、2人とも、勝負の時間はここまで。ここからは後夜祭の時間よ。
 今までの勝負でも振り返りながら、会場の皆でじっくり飲み明かしましょう」
「「はい、お嬢様!!」」
また、2人の声が、重なって。
2人とレミリアは、また、笑った。


 ――違った意味で騒がしかった日々も、今日で終わり。


 ――明日からはまた、騒がしい日常が、戻ってくる。


 ――だから、せめて、この夜くらいは、


 ――去り行く祭りを、皆で騒いで見送ろう。




 第2回・東方最萌トーナメント――――ここに、閉幕。

 おつかれさま、でした。




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