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第2回東方最萌トーナメント 65本目
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「はっ!」
「せいっ!」
激戦、23時間。両者、最後のナイフと気弾を、放った。
直後、最後の力を振り絞り、回避行動。
「「くぅっ!」」
ナイフは――美鈴の頬を、微かに傷付けただけ。
気弾は――咲夜のメイド服の裾を、裂いただけ。
最後の一撃も、決定打には至らず。
そして、次の瞬間。
「それまでっ! 試合終了、これより判定に入ります!」
終戦を告げるアナウンスが、響いた。
ステージの、上。客席から惜しみない拍手が送られる中、
「はぁーっ、疲れたぁ……」
力尽きたようにがっくりと肩を落とす美鈴と、
「全くね……厳しい一戦だったわ」
ふぅっ、と息をつきながら額の汗を拭う咲夜。
「でも……いい試合、出来たでしょうか、私たち」
「あれだけやって、こうして2人とも立ってる時点で。
いい試合だったに、決まってるでしょ? 自信を持ちなさい」
「そうよ」
咲夜の後ろから聞こえてきた、声。
2人が見やった、その方向には――2人の主、レミリア・スカーレット。
「咲夜、美鈴、お疲れ様。いい試合、見せてもらったわ。
私も、自分の試合なみに血が騒いだわ。大満足よ」
そう言って笑う主の姿に、
「「ありがとうございます、お嬢様」」
2人の声が、綺麗に重なって。
それに気付いた咲夜と美鈴は気恥ずかしそうに笑い、
レミリアは愉快そうにふふっ、と笑った。
「判定結果が出ました!」
会場内に響くアナウンス。
「出たんですね、結果」
「そうみたいね。ま、どっちが勝ったって恨みっこなしで、ね」
「勿論です」
笑いあう、咲夜と美鈴。
会場を一時の沈黙が覆う中、
「発表します。 勝者――」
読み上げられた、結果は――――。
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