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第2回東方最萌トーナメント 65本目

337決着SS「運命夜 〜 Scarlet Dream...」(前編) </b><font color=#FF0000>(HtnecUB6)</font><b>:2005/03/12(土) 23:01:48 ID:uVC673Aw
「はっ!」
「せいっ!」
激戦、23時間。両者、最後のナイフと気弾を、放った。
直後、最後の力を振り絞り、回避行動。
「「くぅっ!」」
ナイフは――美鈴の頬を、微かに傷付けただけ。
気弾は――咲夜のメイド服の裾を、裂いただけ。
最後の一撃も、決定打には至らず。
そして、次の瞬間。
「それまでっ! 試合終了、これより判定に入ります!」
終戦を告げるアナウンスが、響いた。

 ステージの、上。客席から惜しみない拍手が送られる中、
「はぁーっ、疲れたぁ……」
力尽きたようにがっくりと肩を落とす美鈴と、
「全くね……厳しい一戦だったわ」
ふぅっ、と息をつきながら額の汗を拭う咲夜。
「でも……いい試合、出来たでしょうか、私たち」
「あれだけやって、こうして2人とも立ってる時点で。
 いい試合だったに、決まってるでしょ? 自信を持ちなさい」
「そうよ」
咲夜の後ろから聞こえてきた、声。
2人が見やった、その方向には――2人の主、レミリア・スカーレット。
「咲夜、美鈴、お疲れ様。いい試合、見せてもらったわ。
 私も、自分の試合なみに血が騒いだわ。大満足よ」
そう言って笑う主の姿に、
「「ありがとうございます、お嬢様」」
2人の声が、綺麗に重なって。
それに気付いた咲夜と美鈴は気恥ずかしそうに笑い、
レミリアは愉快そうにふふっ、と笑った。

「判定結果が出ました!」
会場内に響くアナウンス。
「出たんですね、結果」
「そうみたいね。ま、どっちが勝ったって恨みっこなしで、ね」
「勿論です」
笑いあう、咲夜と美鈴。
会場を一時の沈黙が覆う中、
「発表します。 勝者――」
読み上げられた、結果は――――。




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