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第2回東方最萌トーナメント 65本目
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長きに渡る戦いは鮮烈を極め、しかしその時間も今となっては残りも僅かとなった。
飛び交う白銀、踊り舞う虹彩。
声援、熱気、加速する盛り上がりに満たされた会場の中央に、二人はいた。
第二回・東方最萌トーナメント、決勝。
両手にはナイフ。この戦いが始まってから、何度その手を振るっただろうか?
彼女の時間に止まらぬものは無く、彼女の刃に切れぬものは何も無い。
全てを紅く染め上げる満月の傍らに控える白刃、完全で瀟洒な従者、十六夜咲夜。
吹き出るは闘気。その身一つで勝ち上がって来た彼女は、どれほどの強さを秘めているのだろうか?
倒れ、飛ばされ、幾多もの荒波に揉まれてもめげぬ彼女を止めるものは既に無い。
愛する人たちを護りたいと願う優しい心は、何物にも負けぬ強さ。館を護る紅魔の守護者、紅美鈴。
優勝という一つの椅子を取り合う、一ヶ月以上にも及んだ、混沌に満ち溢れたトーナメント。
喜びがあった。哀しみがあった。言葉にできない感情があった。
長い月日でもあり。短い月日でもあったこの一ヶ月。
見えざる手によって戦いを決められた日々に、幻想を舞う彼女たちは何を想ったのだろう。
飛び交う心は様々なれど、幻想祭は今宵まで。
従者が踏み込み、守護者が構える。
――第二回東方最萌トーナメント、決勝。
そこに向かうは紅魔の二人。ぶつかり合うは憎しみか?
――否。
そこにあるは確かな信頼。交差するは多少の皮肉。
飛び交う白銀、踊り舞う虹彩。
声援、熱気、加速する盛り上がりに満たされた世界の中心で、僕らは、終わらぬ幻想を視る。
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