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第2回東方最萌トーナメント 63本目

44決勝開幕SS「the Last Judgement」(8/9) </b><font color=#FF0000>(HtnecUB6)</font><b>:2005/03/11(金) 23:58:30 ID:oMgdaWm.
 23:58:30――ステージに通じる、もう一方の通路にて。
紅美鈴は、かつてない緊張の高まりを覚えていた。
それもそのはず、相手はあの、メイド長。
「咲夜さん……私は……」
それだけ呟いて、美鈴は、目を閉じる。
外界からの旅人に、冥界の剣士、春の精、そして――主の妹。
この大会で、数々の激戦を制してきたとはいえ、
決勝という大きな舞台に自分が立つことに、不安があるのも、事実。
けれど、ここまで勝ってきたからには、最後まで戦い抜くのが、礼儀というもの。
どうせ勝っても負けても、ここで終わるというのならば。
勝って、有終の美を飾ろう――たとえ、自分より上の相手であろうとも。

 緒戦のとき、咲夜がかけてくれた言葉を、思い出す。
――「平常心」。
それを思い出す意味で、
「すぅー…………はぁーっ」
大きく一つ、深呼吸――そして。
ぱぁんっ。
自分の両の頬を、強く叩いた。
「……よしっ!」
気合、十分に。美鈴は、ステージへ向けて歩を進めた。
「この試合……勝ちに行くっ!」




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