したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。

第2回東方最萌トーナメント 63本目

36決勝開幕SS「the Last Judgement」(4/9) </b><font color=#FF0000>(HtnecUB6)</font><b>:2005/03/11(金) 23:55:00 ID:oMgdaWm.
 23:55:00――観客席の、また別の一角にて。
「あと5分か……もうすぐだな」
「そうね……ってこらこら萃香、あんた始まる前から飲みすぎじゃないの?」
「え〜、いーじゃ〜〜〜ん、せっかくのお祭りなんだしぃ〜〜〜(ぐびぐび)」
「はぁ、あんたはもう……。
 ちょっと、霖之助さんも何か言ってあげてよ……って」
霊夢が見やった先には、こちらも早くも盃に酒を注ぐ霖之助の姿。
「悪いが、僕ももうお先に始めさせてもらっているよ。
 祭りは、楽しまなきゃ損だというものさ」
霊夢の冷たい視線を意にも介さず、優雅に盃を傾ける霖之助。……が。
「お〜、話がわかるなりんのすけ〜。ほら、もっと飲め飲め〜」
「わ、ちょ、さすがに1升瓶は(がぽっ)……ごぼがぼ、れ、霊夢、助け」
いつも以上にタチの悪くなった萃香に絡まれ、窮地に陥った霖之助を、
「ふん、いい気味よ。さっさと飲まれちゃいなさい!」
霊夢は、豪快に見放した。

 と、そこへ。
「待たせちゃったわね」
「おまたせ しました」(ぺこり)
上海人形を従えて、アリスがやってきた。
「あー? 別に待っちゃいないぜ、お前なんぞ」
「何よ、随分とご挨拶ね。いつぞやの水道水の恩、忘れたの?」
「そんな大昔のことは忘れたぜ」
「まだ1ヶ月も経ってないでしょうが……。
 そんなこと言う恩知らずには、これ、あげないわよ」
そう言ってアリスが取り出したのは、1本の酒瓶。
一目見て、魔理沙の目の色が、変わった。
「そ、それはもしかして、あれか!?
 あの銘酒『水道水』の中でも、最高級品といわれる……」
「その通り、『水道水 −カルキ抜き−』よ! 手に入れるの苦労したんだから」
「の、飲ませてくれ、頼む!」
「嫌よ、と言ったら?」
からかうような笑みを浮かべてアリスが言う。と、
「そのときは、仕方ないな……」
魔理沙は苦笑いを浮かべ、次の瞬間――、
「殺してでも、奪い取るぜっ!」
突如、アリスに襲い掛かった。がばぁっ、と。
「きゃ、な、何をするの魔理沙ーっ!」
ここに、1本の酒瓶をめぐり、肉弾戦(?)が、勃発した。

 酔っ払い2人と魔法使い2人の馬鹿騒ぎに、挟まれて。
「はぁ、もう……やれやれ、だわ。私も飲んじゃおっと」
ひとつ小さくため息をついて、霊夢は、盃をあおった。
「……さて、どうなるのかしらね、この大騒ぎの結末は」




掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板