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第2回東方最萌トーナメント 53本目
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【ライトスタンド:リリー陣営】
美鈴陣営が猛々しく燃え盛っている時に、
リリー陣営には和やかなムードが漂っていた。
「みなさーん、春ですよぉー」
春を運ぶ妖精リリーホワイト。
彼女の運ぶ春のメッセージは、勝負のためにギスギスと尖った観客達の心を滑らかにし、
その一言一言がほんの少しだけ胸の中を温かくする程度の能力を持っていた。
「もうすぐ春がやって来るのですよぉー」
(……なんか、勝負とかどうでもよくなるんだよな)
(あぁ……俺、この子の一所懸命な姿を見れるだけで十分だよ)
(この子の声聞いてるとさ、なんか合格できそうな気がするんだ……大学)
リリーにはこの最萌トーナメントというのが、実はよくわかっていなかった。
なぜなら、彼女は望んでここに来たわけではなく、
他の妖精たちの勧めで勝手に登録されていたのである。
『あなたはいつもどおりに春を伝えていればいいからね』
『う、うん』
思わず頷いて会場入りしたものの、その時、季節は冬。
本当に伝えていいものかどうか、彼女は迷ったりしていたが、
会場で懸命に春を伝えてみると、観客達は思った以上に喜んでくれた。
(みんな……春が恋しいんだ……!)
リリーは嬉しくなって春を歌い、踊った。
会場からはさらに大きな歓声が飛び交い、気がつくとリリーは準々決勝まで来ていた。
「冬がもうすぐ終わるのですー。
温かくて優しい春の季節が、すぐ側まで来てくれているのですよぉー」
時は三月。
幻想郷にも雪が舞い散るその中で――。
彼女が活躍できるのは、正に、今この瞬間しかなかった。
続きは
http://thm.just-size.net/up/src/thm20506.txt
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