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第2回東方最萌トーナメント 39本目

477はね〜〜(放送中!):2005/02/21(月) 09:52:33 ID:C2qFY9e2
 ゆーきやコンコン、あられやコンコン。降っても降ってもズンズンつもる。いーぬはよろこび庭かけ回り、ねーこはコタツで丸くなる〜。

【凶兆の黒猫】(1/5)

 そんな歌が、人間の里で歌われてるのを私もきいたことがある……けど。
 絶対にうそだとおもう。
「クション! う〜、さむいよぉ……」
 雪がふってくるころはいつも嫌だ。洞穴の寝どこじゃあ、さむくてさむくてしょうがないもの。
 あんまりさむくてこんな中で寝たら死んじゃいそうだったから、私は洞穴のなかをうろうろ歩いて回った。



 生まれてすぐのことは、ぜんぜん覚えてない。ただ、物心っていうのがついたときはおかあさんしかいなかった。ただもうずいぶん前に、いなくなった。
 妖怪と戦って……きっと私を守るためだったんだと思うけど……死んじゃった。もう思い出そうとしてもほとんど思い出せないけど、すっごく泣いたのは良くおぼえてる。
「お前は人の姿に近いから……人間に、拾って助けて貰いなさい」 
 そんな事を、さいごにおかあさんは言っていたと思う。
 私は、どうしたら良いのかも分かんなくてただ泣いていたけれど……本当にそうなった。人間が泣いてた私を拾ってくれた。
 なんだか名前も一緒に付けられた……と思う。もうそんな物忘れたけど。
 泣いてばかりいる私だったけれど最初の内、その人間は凄く優しかった。一緒に住んでたその人間の家族の子も「遊ぼう」って言ってくれた。
 そして拾われて太陽が100回くらい登る頃には少しづつだけど、笑えるようになってたと思う。




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