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第2回東方最萌トーナメント 39本目
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ゆーきやコンコン、あられやコンコン。降っても降ってもズンズンつもる。いーぬはよろこび庭かけ回り、ねーこはコタツで丸くなる〜。
【凶兆の黒猫】(1/5)
そんな歌が、人間の里で歌われてるのを私もきいたことがある……けど。
絶対にうそだとおもう。
「クション! う〜、さむいよぉ……」
雪がふってくるころはいつも嫌だ。洞穴の寝どこじゃあ、さむくてさむくてしょうがないもの。
あんまりさむくてこんな中で寝たら死んじゃいそうだったから、私は洞穴のなかをうろうろ歩いて回った。
生まれてすぐのことは、ぜんぜん覚えてない。ただ、物心っていうのがついたときはおかあさんしかいなかった。ただもうずいぶん前に、いなくなった。
妖怪と戦って……きっと私を守るためだったんだと思うけど……死んじゃった。もう思い出そうとしてもほとんど思い出せないけど、すっごく泣いたのは良くおぼえてる。
「お前は人の姿に近いから……人間に、拾って助けて貰いなさい」
そんな事を、さいごにおかあさんは言っていたと思う。
私は、どうしたら良いのかも分かんなくてただ泣いていたけれど……本当にそうなった。人間が泣いてた私を拾ってくれた。
なんだか名前も一緒に付けられた……と思う。もうそんな物忘れたけど。
泣いてばかりいる私だったけれど最初の内、その人間は凄く優しかった。一緒に住んでたその人間の家族の子も「遊ぼう」って言ってくれた。
そして拾われて太陽が100回くらい登る頃には少しづつだけど、笑えるようになってたと思う。
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