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第２回東方最萌トーナメント 38本目
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[[TH20-8Kfvyg4f-ZC]]
「俺は騙されていた」
最初に友人に東方シリーズを教えたのは確かに俺だ。
だが、ヤツはスーパーゲーマー、俺はほうほうの体でフランドールを沈められる程度の能力。
俺は当然、QEDなんか取れた試しもない。
フランドール攻略やルナティック攻略を先んじたのもヤツだった。
そんな矢先、妖々夢をヤツと同時購入。
わずか二日後には、とんでもないニュースが飛び込んできた。
「今回ってEXTRAの上があんのね」
にわかには信じられない俺。
俺はその頃、ようやくEASYでの全キャラ攻略を終了し、ちょっと覗いてやってみたEXTRAの橙で残機を潰されまくり、藍の圧倒的な攻撃の前に絶望に打ちひしがれていたところだった。
いわく、ヤツが言うにはEXTRAの上のPHANTASMでは藍の主人「八雲紫」なる人物が登場し、藍以上の攻撃でプレイヤーを苦しめるという。
‥そして、その特徴だが
「年増がむりやり少女風のおめかししたイタい姿」
正直萎えた。
まあ、会えればいいねえレベルでNORMAL攻略を再開する俺。
ほどなくしてNORMAL全クリアを終了した俺は、本腰を入れてEXTRAに挑む。
ヘタクソなくせにパターン化が大嫌い、つーか覚えきれないぐらいアホな俺。
攻略は困難を極めた。
十二神将の宴は無理矢理ボムで抜けた。
プリンセス天狐イリュージョンは時間切れまで逃げまくった。
飯綱権現降臨は画面と額がくっつかんばかりの勢いで凝視して避けた。
残機・ボムともにゼロになったところでようやくEXTRAクリア出来た頃、ネットなどでも紫の情報は（時期的に）当然流出しており、ここでも彼女はイロイロ言われていた。
曰く胡散臭い。
曰くおばさん臭い。
曰く化粧濃すぎ
曰く足が臭い、臭そう。
散々な言われようだ。
俺は次の試練に向かった。
PHANTSMだ。
幸いPHANTASMはEXTRAでの知識が反映できる場面が多いので、紫に会うにはそれほどの時間はかからなかった。
俺は衝撃を受けた。
そして、俺は知ったのだ、悟ったのだ、冒頭の言葉を。
「俺は騙されていた」
すぐさま、友人に電話する俺？
「んーー？ どったのー？」
「貴様ーーーーーーーーーーーー!!
紫様（既に様づけ）のどこがオバハン臭いじゃーーーーー!!
めちゃくちゃ、美人じゃねえかああああ!!
もう、俺のハートを鷲掴みじゃよーーーーーーー!!」
がちゃん!!
さぞ、友人はびっくりしただろうが、それは俺の知ったことではない。
当然、その日から紫様攻略が始まったのは言うまでもないのであった‥
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という訳で八雲一家のお母さん<<八雲紫>>を今回も応援するぜ!!
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