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第2回東方最萌トーナメント 38本目

695KEIYA:2005/02/20(日) 20:53:09 ID:2GvhRN1w
[[TH20-gXhpdNol-ZZ]]
考察:八雲紫が手にする傘

八雲紫はどうして傘を持っているのだろうか。

雨が降っていないにも関わらず、彼女はこれを手放さない。
よって、まずは雨具ではなく日傘という可能性に目を向けてみたい。
弱点ではないにしろ日光があまり好きではないのかもしれない。

> 紫は1日12時間睡眠で、夕方から真夜中にかけてしか活動しない。
(キャラ設定.txtより)

夕日を遮るという使い方は納得のいくものだ。
しかし、僅かな時間で太陽は没してしまう。それ以降はどうなるのだろう。
妖々夢の登場シーンなどを見ると、夜間も傘を持ち続けているようだ。
太陽が出ていない時間に傘を手にする必要などあるのだろうか?

一見すると紫の行為は矛盾しているように見える。
胡散臭いと形容されるほど掴み所のない彼女だけに、「それも当然」と受け止めてしまいそうになる。
しかし、その奥には何かしらの真意があると考えたい。
「夜に傘を差す」という点にこそ意味があるのではないだろうか。

現代の日本ほど文明が進んでいない幻想郷の闇は、かなり深いものと考えられる。
日が沈んだ後に人里を離れれば、灯りは全く存在しない。
夜が明けるまでは足下もおぼつかないに違いない。

だが、そんな辺境にも光は降り注いでいる。
天を仰げば月と星が輝いているからだ。
月影、あるいは夜光に照らされる幻想郷。
夜といっても、決して完全な闇に閉ざされているわけではないのだ。

傘を差せば夜であっても影が生じる。
八雲紫の周囲には光と影の境界が出来上がることになる。
「境界を操る」彼女がわざわざ手にする道具として考えれば、夜に傘を持つという行為も不思議なものではなくなるだろう。
スペルカードに冠された「罔両(もうりょう)」という語に繋がる部分でもある。
まさしく「光と影の境に生じる薄影」である。

あまねく幻想郷を照らす光の中にあってなお、陰に身を沈める八雲紫。
自然から隔絶するような在り方からも、やはり並大抵の妖怪ではないことが窺える。

もちろん、夜空が厚い雲に覆われていれば日傘としての意義は薄れることになる。
――紫は傘を手放すだろうか?
そうとは限らない。作中には登場していないものの、「雨を遮る境界を作り出す道具」として使うこともあるのではないだろうか。どちらの役割であっても、そこにはやはり「境界」という一致が見られるのだ。

余談ながら、英語のアンブレラ(umbrella)はラテン語のアンブラ(umbra)――「影」が語源だという。
一方、フランス語は日傘をパラソル(parasol)、雨傘をパラプリュイ(parapluie)と呼んで区別している。
彼女が身に纏う西洋的な服装を考えると面白い一致といえそうだ。


……で、何が言いたいかというと、本当に深い魅力を持っている<<八雲紫>>に一票、
ということなのでス。最高。マジ最高。
紫が理解しがたい行動を取るなら、それを理解するのも支援者の努めと見た!
誤解してたら隙間行き? スイマセン勘弁して下さい。




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