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第2回東方最萌トーナメント 38本目
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「…忘れないわ」
笑みを絶やさぬまま、もはや語らぬ蝶に。
「こんなにも美しい、世にも美しい、あなたなら」
またいつの間にやら現れた扇を、かざして。
「きっと、ずっと忘れない――」
やがて本堂から、無数の紅い蝶が飛び立ち。
「だから――」
くるくると飛び交う、紅い蝶の群れを。
「一緒に、いきましょう」
やがて古びた寺の本堂には、老婆の躯も。
紅い、蝶の群れも。
紅い紅い、大きな蝶も。
そして、扇を持った少女も。
全てが去った山寺に、思い出したように虫の声が響き始めた――
『あー、あんたに負けると無性に腹が立つわ!』
『私は無性に面白いわよ』
『そりゃそうでしょうね、むかつくくらい楽しそうだわおちょくられてる気がするほど!』
『私はいつも不謹慎に大真面目よー?』
『回りながら言うな。あんたの一家って本当に回るの好きね、まったく』
『ふふふ…そう、楽しいわ。くるくるくるくる』
『3人で回るなー!!』
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