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第2回東方最萌トーナメント 38本目

470長いですがロダにあげるほどでもないネタ  1/2:2005/02/20(日) 16:54:52 ID:2LexhzCY
紫の力を、是非借りたいと思っているんだけど――協力してくれる?
 これから『支援』を練るから――そこに、あなたを組み込んでもいい?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
紫はしばし、沈黙した。
「随分・・・・・・前向きね。どうかしたの?」
「別に・・・・・・何も」
「・・・・まあいいわ。また今度暇なときにでも聞くから・・・・・・じゃあ、私は何もすればいいの?」
「引き受けてくれるの?」
「あら私を誰だと思っているのかしら?退屈なお誘いなら断るけど・・・・・・・なんだか分からないけど、
 面白そうじゃない」
「当たり前よ。引っ張り込んでおいて――紫を退屈させるような真似は、しないわよ」
「ふふ。どうせなら派手にやりましょう――紅い月の弔い合戦よ。西行寺家のお嬢様がからんでいるなら、
 わたしも久しぶりに、それほど手を抜かなくても済みそうね」
「それじゃあ・・・・・・とりあえず、2月16日に待ち合わせましょう。私も今から、支援文を書くわ。
 まだ何も思いついていないけど――7日もあれば、できると思うの」
「わかったわ」
「じゃあね、八雲」
「もう霊夢、そんな水臭い呼び方しな――」

途中ですきまを閉じた。
ちょっと愉快。

社から出て、庭先に出たところで、
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・あれ?」
狐の妖が、背を向けたままで、いた。
そこに、いた。
「帰っていなかったの」

「・・・八雲・・・紫」

呟くように、妖狐は言う。
そして、ものすごい勢いで振り向き、躯をこちらに寄せてきた。
服の下から圧力を感じるほどの、凄み――いや、目の奥から圧力を感じるほどの、凄み、だった。
「今、お前、八雲紫、と、言ったな」
「え、ええ・・・」
思わず、頷いてしまう。
妖狐は、ぶるぶると、その体躯を震わせていた・・・何かの発作じゃないかと思うほどにあからさまに
身体を振動させながら、痙攣させながら、うずくまっていく。
「八雲紫――すきま妖怪、幻想の境界――神隠しの主犯――」
「え・・・・?」幻想の境界?「あの、狐さん――」
「・・・くっくっくっ」
そして。

「・・・あーはっはっはっはっはっはっ!」

妖狐は、力の限り、哄笑した。




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