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第2回東方最萌トーナメント 26本目

732名無しさん:2005/02/11(金) 01:50:41 ID:axsudW5s
”はっきりいって絶望的である”
今大会の数々の試合の結果を見て、友人であるメリーの勝利の可能性について蓮子はそう感じた。

まったくもって悲しくなるが、
キャラ立ちしている主役クラスの者たちと、
自分達のようにほとんど二次創作にも登場しない者達との間には
絶対的な経験の差が存在する。

中国程度にすら二倍以上の票差をつけられたのだ。
おそらく中国をはるかに凌ぐ人気を持つ魂魄妖夢に、
蓮子の友人のメリーは勝つことはできないだろう。
メリーにできることといえば、この試合の中で新たな側面(例:まえばり)を無理やりにでも作り、
次回の(あるとすればだが)トーナメントに向けてキャラクターを確立することぐらいだろう。

「メリー、私ね、マエバリ路線でいけば、いい線いくんじゃないかと思うの」
負けることが確定した試合に向かう友人に蓮子は残酷な提案をする。

メリーはびっくりしたような顔をして蓮子の方を見たが、
黙って頷き、そのまま対戦相手である妖夢の方に向かった。
小さな背中が蓮子の視界内に映る。

「……………メリー、わたし」
その背中を見ている内に居たたまれなくなり、何かを言いかける蓮子。
それを。

「ところで蓮子。一つ確認していいかな」

場違いなほど平然とした声で、メリーが遮った。

「………いいわ。なに」

伏目でメリーを見る蓮子。
メリーは妖夢を見据えたまま、

「ええ、マエバリ路線もいいんだけど―――
 
      別に、アレを倒してしまっても構わないんでしょう?」

そんな、トンデモナイ事を口にした。

「メリー、アンタ――――
―――ええ!遠慮はいらないわ!がつんと痛い目にあわせてやって!
夢の世界を現実に変えるのよ!メリー!!」

「そう。ならば、期待に応えてみるわ」
哂いながらメリーが動いた。




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