したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。

第2回東方最萌トーナメント 26本目

554</b><font color=#FF0000>(HtnecUB6)</font><b>:2005/02/10(木) 23:57:10 ID:F2fGVYzs
「……そろそろ、時間ですね」
ここは、魂魄妖夢の控え室。
出撃のときを待つ妖夢の側には、幽々子の姿もある。
「妖夢、いけそう?」
「ええ、体調は万全です。23時間、戦い抜いて見せますよ」
「……私の試合のとき、私の言ったこと、覚えてるわよね」
「……勿論です。
 また幽々子様と同じ舞台に立つことを目標に、
 まずこの一戦、がむしゃらに、何が何でも勝ちに行きます」
「うふふ、いい気合ね、妖夢。
 ……でも」

 びにょ〜ん。
次の瞬間、幽々子の両の手によって、妖夢の白い頬が横に引っ張られた。
「にゃ、にゃにふるんでふか〜〜〜っ!」
突然のことにびっくりしつつ、
引っ張られて真っ赤になった頬をさすって、涙目になる妖夢。
「気合の入り過ぎは駄目。妖夢の悪いクセよ?
 いい加減、もうちょっと気を楽に持つことも覚えなさいな」
そう言ってにっこりと微笑む幽々子。
その笑みに少し気恥ずかしくなって、また頬が赤くなる妖夢。
「気楽に、ですか……」
「そうそう、リラックスリラックス。
 肩の力を抜いて、深呼吸よ〜」
言われるまま、目を閉じて肩をほぐし、息を深く吸い込んで、吐き出す。
「……」
「どう?大丈夫?」
「……少し、体が軽くなったような気がします。ありがとうございます、幽々子さま」
言って微笑む妖夢と。
「それは何より」
それにまた微笑で応じる幽々子。

「さて、それじゃ、行ってきますね」
「応援、してるからね」
「はい!」
元気良く控え室から駆けていく妖夢。
その後ろ姿を見送りながら、
「妖夢、あなたなら大丈夫……しっかりね」
幽々子は、そう一人ごちた。




掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板