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第2回東方最萌トーナメント 九本目
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「あれ?」
湖は一面が固まるどころか、薄氷さえ張っていなかった。
チルノに紅魔館の主人くらい強大な魔力があれば話は別だったかもしれないが、力の強い人間に軽くあしらわれる程度の力しか持たないチルノでは、水溜りなんかと違って全体面積が膨大なのだから当然ではあるのだが……チルノにそんな事が分かるはずも無い。
「おっかしーなー。えーい、もっかいパーフェクトフリーズ!!」
しかし二度目でも三度目でも結果は同じ。
ただ……チルノは諦めが全くもって悪かった。
「なんで!? くそ! くそくそくそー凍れー!!」
ムキになって何度でも繰り返す。
幾度も繰り返す内に、チルノの目にうっすらと涙が浮かんでいた。チルノも流石に薄々は気が付いていた。幾らやっても、自分の力じゃ無理だって事に。
ただ、それを認めたくなかった。
これを凍らせられる位の力があれば、冬だって早められるかもしれない……そう思って。
「くっそ――!!」
その時、吹き荒れていた冷気が止まった。
そして湖のヘリには、魔力切れでへたりこんでいるチルノの姿。
「はぁ……はぁ……はぁ…………は……あ……う……。……うあああああああーん!」
そして、ついには泣き出してしまう。
やれるだけの事はやったのに、何も変わらない。それがただただ悲しかったから。
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