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【ノベール】RED STONE 小説upスレッド 七冊目【SS】

332憔悴:2008/07/11(金) 17:51:14 ID:Wv5HCA4E0
「そういえば、魔石は…」
「ああ、ここにありますよ」
腰から青い石を出す。
「私のサファイアです…祖父から貰ったものなんですよね…」
「あーっ!チェル姉さまロンサムさんに抱っこされてる!」
ふと奥を見ると、リーネが両手を拳にして震わせていた。
「え、あ、これはですね…えーと」
「ずるーい!ねーボニーちゃん私も抱っこして!」
「へ!?」
隣に居たボニーにジャンプをして強請るリーネ。
「ていうか、これどーしたの?植物さんこげちゃってる」
「お、鬼がきまして…私が倒れてしまったので、ロンサムさんに…」
そこで、リーネはチェルが持っているサファイアの魔石に気づくと、再び叫んだ。
「あーっ!!!それ、魔石!?やっぱりロンサムさんが異種職だったの?」
ボニーは、興奮しているリーネを抱きかかえ、トントンと、小突く。
「ふぇ…はぁ、なによぅ!」
「まぁまぁ」
子供をあやすように抱っこする。
「まあ、そういうことですわ。そして、4つそろったので地下遺跡へ行きますわよ!」
「貴方の熱が下がったら、ですね」
そこへ、鼻歌を歌いながら組織の数人が帰ってきた。
総帥を抱っこしているロンサムと、少女を抱っこしているボニーを見、
「…!?な、なんですか、誘拐ごっこですか?」
本当に大変な一日だった。

この後したことを少し書こう。
まず、チェルの熱は無事2日後には下がり、大事として1日ゆっくり休み、元気を取り戻した。
そして4人そろったことから遺跡への侵入を急いだ。
しかし。
「…なに、これ…?」
はしゃぎ、先に遺跡をみたリーネは愕然する。
あったはずの遺跡はなくなっていた。
其処はただの平野となっていたのだ───…

此れについての可能性をあげるとすると、
鬼が危険を察知し、遺跡を消したか。
もしくは、別の何者かの手によって、遺跡丸ごとをどこかへ運ばれたか…
それは、正しく神のみ知ることだった。


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