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「Sammy社立ギルティ専門高等学校5時限目」
481
:
476
:2007/03/14(水) 05:08:28 ID:HARbHdLI
冬の雪が降るのはその地方の人にとっては当然のことが、降らない地域の人が降る地域に越して来ると、雪はいい!とか言い出すから困ったものである。君らはマンションやら寮やらに住んでるからいいものの、あの寒さ、雪掻き、バスは平気な顔して一時間近く遅れるわ・・・。
そんな昨日ネット上で会話した九州人にわたしの本心を脳内でつらつら言っていると目的地に到着した。
図書室に着いた我々調査員二名は歴代学内大会の成績が書かれた書物を30分くらい発見出来ず、図書室の貸し出しのとこに居た生徒にブツの在りかを聞いて、走りだした。
珠理が。
だから走るな。
「おー。歴代成績発見。結構細かく載ってるねー。」
「これは結構見てて面白いなー。で、肉田が言ってたのはあったか?」
「それが・・・。」
「ん?」
「読めない。」
・・・そうかそうかとりあえず小学校からやり直そうな。
「窓に張り付いて死んで干からびた虫を見るような目で見ないでよー。」
そんな目をした覚えはないのだが。
「ほらここ。ここから先が読めないの。」
「んな馬鹿な。」
結論から言おう。
読めなかった。
何故かある一部から先が読めなかった。
なんというか『認識』出来なかった。
文字があるのはわかるのだが、それに意味を持たせ、理解することが出来なかった。
具体的にはソル対ヴェノム戦の途中からである。
「それ」
これはわたしでも珠理でもない。
やけに感情のない声が降ってきた。
「それはまだ誰にも読めない。」
それだけ言って眼鏡君は去ってしまったのである。
わたしの予想だと彼は影か玉使いであろう。どうでもいいが。
それから我々調査員は遊び人になり、近くのゲーセンで珠理にボコられ、昨日から全く進歩しない自分にはあまり嫌気はささなかった。
まぁ一日で劇的に変化できたら苦労はしないわな。
閑話休題
わたしの身の上話はまだ珠理にはしていない。
過年度生だということね。その話はまだする必要もないだろう。
珠理はいい子だ。
続いたらなー。
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