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「Sammy社立ギルティ専門高等学校5時限目」

1スレ建て記者θ四国スレ:2006/06/19(月) 10:09:55 ID:CJmM/KN6
「ォゥァー!」
「イタダキー!」
 さわやかな朝の挨拶が、澄み切った青空にこだまする。
 右渡様のお庭に集うギルオタたちが、今日も機械のような正確な動きで、
教室の筐体にコマンドを入力していく。
 1ドットでも諦めを知らない心身を包むのは、深い色の制服。
 キャラ別コンボの精度を乱さないように、リバサヴォルカはスカらせないように、
ゆっくりとコマンド入力するのがここでのたしなみ。
 もちろん、タイムアップギリギリでドラゴンインストールするなどといった、
はしたない生徒など存在していようはずもない。
 社立ギルオタ学園。
 平成四年創立のこの学園は、もとは初代GGプレイヤーのためにつくられたという、
伝統あるギルティ系オタク学校である。

・ここはssを楽しむスレです。マターリ進行で職人にねぎらいのGJを忘れずに。

前スレ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/15721/1131226354/

1スレ目
http://jbbs.livedoor.jp/game/772/storage/1101664264.html

2スレ目
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/15721/1112603465/l100

3スレ目
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/15721/1119648953/


まとめサイト
http://kage.zombie.jp/ggxx_shool/index.htm

2スレ建て記者θ四国スレ:2006/06/19(月) 10:10:22 ID:CJmM/KN6
職人さん頑張って下さい。

3名無しさん@2周年半:2006/06/19(月) 10:15:37 ID:jksUEasI
>>1
スレ立て乙です。

4名無しさん@2周年半:2006/06/19(月) 10:32:43 ID:0c6zM0Q2
四国記者さんGJ!
まじ頑張り過ぎw
色々とつらいこともあるだろうけど応援してるぜ。
職人さんも勿論だけどw

5770:2006/06/19(月) 10:46:07 ID:yLFv0ReE
とりあえず4時間目がテンプレになかったんで
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/i.cgi/game/15721/1131226354/

6770:2006/06/19(月) 10:47:15 ID:n/ODi86.
連レスすまそ。
記者さん乙。あなたは神だ。
職人さん方のさらなる奮闘を期待してage

7名無しさん@2周年半:2006/06/19(月) 14:18:31 ID:sgkLLDNs
スレ立てGJ

職人様今スレもファイトです

8名無しさん@2周年半:2006/06/19(月) 23:33:15 ID:aSn77mKI
スレ建て乙です

>>770
一応4時限目は「前スレ」として依頼してあるんですが・・・

9名無しさん@2周年半:2006/06/20(火) 00:31:17 ID:d0HTUGnw
>>前スレ1000
空気嫁

さ、気切り替えていきませう
職人様期待age
ペースを上げるぜ!

10670:2006/06/20(火) 04:32:46 ID:ZB6bbt7s
1000取り逃しました、どうも>>670ですorz
やっと根絶FRCが安定してきたので調子こいて寝てました
家庭用とPS2買おうかな…



がちゃ。
「ただいまー」
「菜津奈ぁぁ……遅いぃ…」
床に寝そべるお兄ちゃん。恥ずかしいとか思わないのかな…。
「柚刃さんと緋那さんと初音さんはこれで………はい、お兄ちゃんと深十世さんの分」
ことん…っ。
「…………………。」
静寂が部屋を包み込む。
聞こえてくるのは、どこからともなく聞こえる…ひぐらしの鳴く声だけ。
「嘘だッ!!」
「…お兄ちゃん、分かり辛いネタ辞めようよ」
「いやだって、オイル・乾電池セットと、チョコレートって…」
「はぁ………こうなることを予測して、お茶買っておきましたよー」
──何が、買っておきましたよー、だ馬鹿。あたしが言わなきゃそのまま持ってく気だったくせに。
(はいはい、そうでしたー。…お兄ちゃんのこと大好きなのは、相変わらずですねーっ?)
──ばっ…べ、別に大好きってわけじゃない!!ただ、何となく…。
「さっすが菜津奈っ!!さんきゅっ!!」
──おおお、お兄ちゃんに「さんきゅっ」なんて言われちゃったよぉ…どぉしょっ!?
(……うわー、同じ自分とは思えないです。菜津奈はこんなツンデレ要素を抱えていたんですねー…)
──撫でてっ!!撫でてっ!!
(はいはい…)
「お兄ちゃん、」
「ん?」
「菜津奈、いいことしたから撫でてっ♪」
……ちょっぴり照れた笑いを浮かべながら、お茶のキャップを締め。
さわっ。……なでなで。
「……ありがと、菜津奈」
「うんっ…ありがとね、お兄ちゃん」
──…もうあたしはどうなっても良い。
(あなたが良くても菜津奈は良くないです。ダメ。却下。ボツ)
そんなこんなで、結局その日は夕方ごろに解散となった。
吹奏楽部も、合唱部も、来なかった。

11名無しさん@2周年半:2006/06/20(火) 06:50:54 ID:IbMR.9ag
670氏新スレ一番の書き手おめ。
1000取った空気読めないやつは首吊ってこいって感じだが…
とりあえず言うべきことはGJ!

12670:2006/06/20(火) 07:52:35 ID:ilpytRcU
いやいや、肝心な時に寝てたワシが悪いんですよ(;´д`)
まったり進行で行きましょ♪


『ヤな予感……』

翌日。
メイに餌をやり、おでこを撫で撫でしてからシャワーを浴び、制服に着替え、
(菜津奈は今日も頑張ります。…あっ……メイ、お留守番をお願いします)
みんなで仲良く家を出る。
「ジョジョブレ(ch)からダメージを取るためには、やはりRCするしかないのか?」
とか、
「聖ソルに投げ無敵付きの暴れ潰し6Kは必要か?」
とか、
「メイって技の判定は強い方だけど、実際どうやって固めるの?」
とか、そんなことをワイワイ話しながら歩く。
結論。
ジョジョブレ→敵のよろけ回復次第ではダメ取れないので、RC必須
聖ソル6K→梅喧のパクりだしなぁ……
メイ固め→近Sを出した時の上半身から下半身にかけてのライン、5HSを振った時の突き出した腰、2Pを使った時のメイの表情、それらを踏まえた上で愛を込め、ディレイを掛けた暴れ潰しや投げを迫るんだよ(by明示)
……すごく今更なんだけど、お兄ちゃんは キ ャ ラ 愛 で メイを使っている。
「勝つ為なら強キャラを使え」という言葉に感動したお兄ちゃんは、以来ずっと愛を込めてメイを使い続けている。
どんなに酷い負け方をしても、メイを使う。メイで対策を立てる。
──そこまで行くとキャラ愛っていうか、もう清々しい程に馬鹿だよな。
(うん……お兄ちゃん、柚刃さんと会うまではまともに女の人と喋ったことなかった…みたいだし)
──見た目は爽やかなんだが、中身がメイたんLOVEじゃあね…。
(うん…)



ギル高まであと曲がり角一つとなった所で、
「あ、明示クン達おはよー♪」
「ちょうど旦那らもいるし、これで全員揃ったわけだ」
緋那さんと深十世さんに会った。
いや、えっと、ね、その……。
「……何で緋那さんと深十世君が、一緒の方向から登校してくるわけ?」
お兄ちゃんが先に、伝えたいことを伝えてくれた。
「…え」
固まる緋那さん。
何があったんだろう?
「………みみみ、深十世クンが、家が遠いから、近い所に泊まりたいって言うから、あたし部屋を貸しただけだから、一緒に寝てなんか、お風呂なんかも一緒に入ってないから、何もやってないから、ホント、ホントだから、から、からねっ!?」



………何だろ。変な表現だけど、恥ずかしい空気、っていうのがしっくりする。

13名無しさん@2周年半:2006/06/20(火) 12:31:16 ID:ttjSsF7Y
ちんちん立つよ

14名無しさん@2周年半:2006/06/20(火) 13:35:48 ID:NjIHUKHk
回想を切に希望する

1564:2006/06/21(水) 00:45:39 ID:4KulMk5s
前回は前スレの941です


「糞ッ!!」
「みっさー…そんなに気にすることないよ。まだ僕や蘇留もいるんだし…」
「そういう問題じゃねぇんだよ!!」

やっぱり気にしてるのかな。いや…気にしてないわけ無い。
まだみっさーは本調子じゃないんだ。僕がみっさーの分まで頑張らないと。

「……やっぱりアタシなんかより葵夙(きすく)を出していた方が…」
「馬鹿な事を言うなッ!!」

蘇留が怒鳴る。

「海なんかよりもお前の方が絶対に強い!!私が保障する!!それに、あんな女が出たら私の士気まで殺がれる」
「そうだな…悪かった…」

そう言ってみっさーは笑った。それはまるで自分を嘲笑うような、痛々しい笑顔だった。

「…雹」
「な〜に?」
「あのヴェノム使い強ぇぞ。大丈夫だとは思うけど、ナメてかかるな」
「うん」

ステージに登って行く。僕がみっさーの分まで頑張らないと。
敵はヴェノム……同キャラ戦……同キャラなら6:4で有利、それが僕の理論だ。

「雹、忘れてるぞ。ほら」
「あ」

みっさーが投げてきた赤い物体を片手でパシッとキャッチした。早速包装を手で切って中身をほおばる。

ぱきぱき…もぐもぐ。

「ん〜〜これが無いと調子でないんだよね〜〜さんきゅうみっさ〜」

キットカットはいつ食べてもおいしいけど、やっぱり試合前に食べるのが一番だ。

・・・

リアルヴェノムが筐体に歩み寄ってくる。長い前髪のせいで表情はやはり窺い知れない。

「そう言えばお前あの時の…」

クリスマスの日にこいつに占ってもらった時の事を思い出す。
たしか名前と誕生日と血液型を聞かれて……将来は犯罪者になるかもしれないとか言われて……
そんで三綾との相性がバッチリ、とか言われたんだっけ。
お互いに友達としか思っていなかったのに急にあんな事を言われたもんだから、あの時は流石にかなり困惑した。
もしあの日こいつに会ってなかったら、俺と三綾の関係もなかったように思える。

「あ〜〜はいはい。たしか松瀬……でしたっけ〜〜?」

だら〜〜っと間延びした口調。緊張感の無い奴だ。なんかチョコレートみたいな甘い匂いもする。
しかもこのポリポリと言う音……まさか―――

「キットカット…だと…?」

"試合寸前にキットカットを食う!"
それは野球で言う所の予告ホームランであり、「北○の拳」で言う所の「お前はすでに死んでいる」と同義である!(?)

「やってくれるじゃねぇか…!」
「?」

・・・

何故かは分からないけどキットカットを食べたことが気に障っているらしい。
僕はただ縁起を担いだついでにブトウ糖を補給しただけなのに……。
どうやら彼はキットカットに対してとんでもない勘違いをしているようだ。

「それではこれよりE組vsG組の試合を行います!
 E組からは松瀬 緒土、ヴェノム。対するG組の次鋒もヴェノム使いの赤井 雹!」

『PLEASE SELECT YOUR CHARACTER!!』

―――カチャカチャ、カチャカチャカチャ、ガ、ガァン

同キャラ戦はロードが1人分で済む為画面が切り変わるのも早い。
すぐに筐体から『NOTHING OUT OF THE ORDINARY』が流れ出す。この緊迫感をジワジワ高めるようなイントロ……堪らなく良い。
何故あまり人気が無いのか…僕にはわからない。

『始めるか』
『ブレイクだ』
『ヘヴンオアへール! デュエルワン! レッツロック!!』

16名無しさん@2周年半:2006/06/21(水) 01:31:44 ID:BqsmdbgQ
ぐじょーぶ

まっせー

17名無しさん@2周年半:2006/06/21(水) 06:20:22 ID:997OGhBo
64氏降臨。
いつもながらGJ!
戦闘シーン期待アゲ

18名無しさん@2周年半:2006/06/21(水) 09:35:51 ID:Ux1mCOzE
開幕デュビ期待age

19名無しさん@2周年半:2006/06/21(水) 23:19:56 ID:WKZk0dFM
64氏GJ!!

20名無しさん@2周年半:2006/06/21(水) 23:55:57 ID:VRKLZ1sg
今日は670氏来なかったなぁ・・・。

21名無しさん@2周年半:2006/06/22(木) 06:33:48 ID:i729YkhE
670氏期待アゲ。
まぁきっと仕事とかで疲れてるんだろう、無理をせず頑張って欲しいな。
今までが尋常じゃないスピードだったわけだし

22670:2006/06/22(木) 15:21:40 ID:rCcfz74A
言えない

実は>>12では本当に何もやってなくて、そっち系とか用意してなくて、>>13>>14を見て『マジかッ!?…こりゃ書くしかないな(;´д`)』と、張り切って書いたはいいものの、読み返してみたら『…ないわー('A`)』な内容だったから投下せず、気付いたら日付が変わってた

なんて口が裂けても言えない
期待に応えようとして必死に空回りしちゃうとか、もうアニメなんかのドジっこキャラに匹敵しますよね(・∀・)

>>20>>21
心配かけてゴメン…orz
7月の頭までは特にバイトの予定もないから大丈夫っす

>>64
GJッ!!
ヴェノム同キャラは見てるだけじゃ分からない激しさがありますよねw


『続・ヤな予感……』

「ね、ねぇ…アレ、何?」
顔を赤くしながら一番後ろを歩いていた緋那さんが、ギル校の昇降口を指差す。
(……なに、あれっ?)
お兄ちゃん達と話し込んでいた私達は、最初、それが何か分からなかった。
「…夏休みにあんなに人が集まるなんて、めずらs」
「きゃーっ!?メイたん先輩があたしのこと見てるぅーっ!!」
「違っ、私を見てるのよ!!」
「メイたん先輩、サインだけでもーっ!!」
その"人間の群れ"は私達を完全に無視し、先頭を歩いているメイたん──お兄ちゃんだけを見ているようだ。
(何、あれ、こっちに来て……?)
「……ふむ。ついに始まったか」
「は、初音たん何か知ってるの…っ?」
「……今まで何度か話に聞いた事はある。風紀委員や教職員の目を欺き、メイたん信仰を続ける者達がいると…」
「ぼ…僕の、信仰?」
「そう。過去、日本で役人の目を逃れていたキリスト信者が隠れキリシタンと呼ばれるように、奴等は隠れメイジタンと呼ばれている。
恐らく夏休み中は教師の目が甘いと予想し、今まで襲撃のチャンスを狙っていたんだろう」
「しゅ…襲撃って……ただのファンじゃ…」
「菜津奈、その考えが命取りなのだ。
奴等はメイたん信仰のため、取り押さえようとした3人の教師と7人の生徒会員を血祭りに上げ、尚且つ追撃を振り払った。
……言わば、奴等の実力はS・A・S」
え……えすえーえす?
何のことなのか分からないんですが……っていうか、そんな血なまぐさい学校だったの?
──はんっ。裏では色々あるってことだ馬鹿。普段は見えn
(……あなたが語るのもどうかと…)
──…とにかく、明示は渡さん。
(…本音はそれですか)

23名無しさん@2周年半:2006/06/22(木) 19:35:48 ID:njCuvg.M
670氏GJ!
まさかそんな裏話があったとわw

24670:2006/06/24(土) 00:12:46 ID:tPXd2rqo
『続々・ヤな予感……』

「…で、あの人達がチャンスを伺ってたのはいいとして。何で僕が、今日、ここにいることが知られたのかな?」
「…………あれが答えだ」
指差した先に見えるのは、妙に偉そうにふん反り返った男と女。足下に二人の男が、縛られて放置されている。
「明示クン、あれ合唱部と吹奏楽部の副部長よ??…転がってるのは部長達だし。
……どーいうつもりかしら、昨日はサボっといて」
(…緋那さん、いつのまにか本調子ですね)
ずいっ、と前に出てきた料理部の部長。ものすごく不機嫌そうだ。
「合唱部及び吹奏楽部はァ、メイジタンと共存しィ、教師を駆逐して部の存続を図る事にするゥッ!!」
「逃げろ、明示くゥーんッ!!」
「こいつらは武力で君を×××するつもりだァーッ!!」
副部長♂の"頭の悪そうな演説"のあと、芋虫………じゃなかった、縛られた部長が口々に叫ぶ。
つまり副部長達は、校内バンドを成功させて部員の補給・部の存続を図るよりも、教師を黙らせる力を手に入れた方が手っ取り早いと考えたわけだ。
で、料理部を誘い出してメイジタンに差し出す…と。
これならお互いにリターンがある。
(……クーデターっていうヤツですね…)
なるほど、確かに裏では色々ありそうだ。
「久し振りに聞いたなぁ、×××だなんて。たまに聞くと妙に新鮮だよね」
「お兄ちゃん、すごいマイペース……じゃなくて。メイジタン達が来るよ?」
「いやだって…襲ってくるって言ったって全員女の」

──ひゅんっ。

「子、だし………今の、手裏剣に見えなかったか?」
「明示、言っただろう。奴等の実力はS・A・S。
高過ぎる能力を存分に使い、ギルティキャラの技を使ってくるぞ」
(…ぎ、ギルティの技を……?)
──面白そうな連中じゃないか。
(ぜ、全ッ然、面白くないッ!!下手したら殺されるってばッ!!)
「どーするのさ、旦那ぁ?あいつら、旦那以外に興味ないみたいだし……まぁ、あの頭の悪そうな喋り方の副部長サンは個人的に殴りたいんだけど」
「あたしらは明示クンの意見に従うわよ。どーするの?今ここで殺る?逃げる?」
「…そうだな。明示のためにも、邪魔者はここで消しておくのも悪くはない」
「とりあえず…あの頭の悪そうな副部長さんの×××を千切ってから、明示さんに決めてもらいましょうっ♪」
「みっ…みんな、何か、怖い話してないかなぁ?
僕、当事者なのに話の内容に頭が追いついてないよ…?」

25名無しさん@2周年半:2006/06/24(土) 08:21:41 ID:n12ERoXE
670氏キタ━(・∀・)━!!
副部長吹いた
GJ!

26670:2006/06/24(土) 22:59:53 ID:vHGk7.lo
>>25
副部長の喋り方はうちの母校の頭悪いきょうs
…何でもないです(´д`)y-~


『激突、メイジタン』

「おぉっと、待ちなぁッ!!」
ザッ…!!
一陣の風が舞い、姿を表す黒コート。
「貴様らの野望はこの俺が止めるッ!!」
「…………えーと、鬼乃 白…先生?」
「菜津奈、知り合い?」
「うー…知り合いたくない知り合いですよ」
ザッ…!!
黒コートと同じように…いや、こっちの方が何倍も格好良く、一歩だけ前に出る女。
「私はメイジタンの代表、『緋色 結衣(ひいろ ゆい)』ッ!!
おとなしくメイたん先輩を渡せッ!!この要求を飲めないなら…任務を放棄し、今すぐに自爆しろッ!!」
なっ…何か言ってることが目茶苦茶ですよ。
──そうだ馬鹿。明示はあたしのだ。
…あなたも同じくらい目茶苦茶です。
「ほぉう、お前さんがメイジタンの代表だったとはなぁ…。
この鬼乃 白ッ!!ギル高の教師として一騎打ちを申し込むッ!!」
こっちはこっちで盛り上がってるし…。
──馬鹿には馬鹿で対抗ってか。賢い馬鹿もいるもんだな。
あなたも十分ばk……何でもないです。
「ふん…ッ。いいだろう、かかってこいッ!!」
「幻影博文派燕月剣……俺ディバコン出来るしぃぃいいいッ!!!!」
『びっぎぃぃいいんっ』
「バスタァァアアア……ッ!!」
『びっぎぃぃいいんっ』
「ライフルッ!!」
(……あれって、ロボカイMk-2のガンマレイじゃ…)
「目標補足、破壊する…ッ!!」
ズッ、ガガガガガガガガガガガガガガガガッ!!
……しゅぅぅぅ…っ。
「俺はリーブラじゃねぇ…っ」
(マニアックなネタですねぇ…)
「ギル高の教師よ。貴様は任務に失敗した………自爆しろ」
また自爆とか言ってる…。頭、大丈夫かな…この人?
と、それまで黙っていた副部長♂が"頭の悪そうな"演説をし始める。
「フゥハハー!!
我らは最強の存在であるゥ、バスターライフルとォ、緋色 結衣をォ、手に入れたのでェ……あるッ!!」
「……どうせ3回しか使えないくせに」
「フゥハハー!!
無限バンダナだァッ!!」
……お前はどこぞの蛇さんですか。

27名無しさん@2周年半:2006/06/24(土) 23:13:33 ID:uv/.VimQ
ぶはっ、ウィングとメタギアネタに吹いたwww

28名無しさん@2周年半:2006/06/25(日) 00:26:28 ID:N1Yz8LZc
「俺ディバコン出来るし」
ナツカシスwww

29670:2006/06/25(日) 22:26:43 ID:Ao2viKYE
1週間くらい前から変な夢を見ます。
夢の中だけの彼女。
眼鏡を掛けてて、くりくりしてキラキラした瞳。140cmあるかないかの小さな身体。
元気いっぱいでいつも笑顔。ふざける俺を殴り飛ばす時も笑顔。枝毛と切れ毛を探す時だけは真顔。
髪は艶のあるサラサラしたストレートでセミロング。
どこか中学生みたいでストライクゾーンではないし、眼鏡っ子は特に好きでもないけれど、可愛らしいとは思う。
夢は"記憶の整理"って聞くけど……この子、誰だろう?
いや、そんなことはどうでもいい…。
独り身で寂しい俺の為に正夢になtt(ry


『明示は騎士に守られる姫』

「…みんな、戦おう。ギル高生としてメイジタンは見逃せない」
「ぉ、お兄ちゃん…っ!?あのガンマレイ、見てなかったの…?」
「見てたさ。だから、」
すっ…とお兄ちゃんが指差したのは、
「学校の中で戦う」
(……え?)
「ふむ。狭い場所が多い校内なら、あんな大胆な技は出せないな。理にかなっている」
「さすが明示さんっ♪」
「よし…そーと決まったら明示クン、校舎まで一気に突っ走るわよッ!!」
だッ!!
(うわっ……緋那さん、足早いなぁ)
見た感じ、100mを11秒台で走れそう。美脚の人は足が早いのかぁ…。←偏見
「柚刃、私たちも行くか」
「はいっ♪」
『トゥーレィッ!!』
ずだんッ!!
(柚刃さんと初音さん……き、消えた…?)
しかも変な言葉が聞こえたような…。何でだろ、こないだ買った嘘臭いお茶を思い出した。
「さて、と……僕らも行こうか」
「明示たんがァ、逃げるぞォーッ!!メイジタンよォ、追うのだァーッ!!」
(………)
──やっぱ頭悪いよな、あの副部長さんは。
(…菜津奈もそう思います)
──初めて気が合ったな…。今夜はお赤飯か。



ここは料理部の部室……というか、調理室。
「明示クン、こっからどーするの?」
「……ここは渡り廊下を使わないと来れないんだよね?」
「そーよ。変な場所にあるけど、ここしか奪い取れなかtt……開いてる部屋がなかったのよ」
緋那さん、今、物騒なことを言いかけませんでした…?

30名無しさん@2周年半:2006/06/25(日) 22:48:37 ID:EIT93iVI
奪い取っt…いや、秘密のままにしておこうw

31670:2006/06/26(月) 00:03:55 ID:mvTPYijI
>>30
今、何を言おうと……いや、聞かないでおこう
二人だけの秘密にしようじゃないか(マテ



「私たちが渡り廊下で応戦しよう。明示はここに……いや、柚刃も残ってもらおうか」
「そーね…私らが殺られた時のことを考えると、護衛は必要だしね」
「旦那ぁ、二人きりだからってイチャイチャしたら……俺とヒナヒナもつられてイチャイチャしたりうぁがががががッ!?」
「いっ…イチャイチャなんてしないわよっ!!」
何故か顔を赤くする緋那さん。
何故かニヤニヤ笑いながら殴られる深十世さん。
(…またやってる。この二人、大丈夫かなぁ?)
──よし。あたしらも暴れるぞ。
(…………は?)
──代われ馬鹿。あたしが出る。
(え…?って、ちょっと待)

『暗転─ブラックアウト』

「お兄ちゃん、あたしも出るわ。
のうのうと育った生意気なクソ豚どもめ…。血煙と白骨のダンスに招待して、死神との熱いベーゼを体験させてあげるわ…!!」
「な……菜津奈…っ?…まさか、また」
「だからお兄ちゃん…守り切ったら撫でてねっ♪」
「あ、あぁ。うん…」
「わぁいっ♪」
ぴょんこ、ぴょんこっ。
飛び跳ねる身体。自分の身体なのに、何か変な感じ。
(…あれ?乗っとられてるのに意識がある?)
──あたしの存在を"自分"として受け入れ始めてるからだ馬鹿。
(……ふーん。…って、ちょっと…何やってるの?)
──武器が必要だろ、馬鹿。
(武器……って…)

がこんっ。

「菜津奈ちゃん…それ…」
「……あのクソ豚を散らすには、」

がんっ。がこんっ。

「やっぱコレしかないでしょう…!!」

がっ……ばきんっ。

「いや…だって、それ……何…?」
「緋那、落ち着け。あれはどう見ても"掃除用具入れ"だ」
「菜津奈ちゃんもパワフルだねぇ……俺なんかさぁ、そんなもん武器にしろって言われても出来ないと思うぜ?」
(…………。)
──どうした?これで奴等を蹴散らせるぞ。
(…こんなのが自分だなんて、思いたくない)
──失礼な女だな。


「ま、何にせよ……後は殺るだけだ」

メイジタン殲滅作戦。
目標、緋色 結衣&副部長。
………開始。

32名無しさん@2周年半:2006/06/26(月) 06:25:24 ID:ZLqgMsMg
なんていうか…その…GJ!!
実は戦いはギルティだったりするのかと妄想

33名無しさん@2周年半:2006/06/26(月) 07:06:44 ID:2d1RogPc
『Heaven or Hell』


がたんっ!!
「こっちから行くわよ…!!」
部長自ら先陣を切り、突撃。
「Rock it!!(ぶっ倒れちゃいなさいッ!!)」
強烈な踏み込み、加速するストレート。
緋那の拳が手前にいたメイジタンの腹部に埋まり、
「まだまだぁ、それっ!!」
全体重を載せて、敵の頭部に拳を振り降ろす。更に踏み込んでアッパー。
「今のあたしは常時LV3の金聖ソル並みに怖いわよー?」
「ヒュウっ♪ヒナヒナやるぅ!!」
「うん…あんたと共同戦線ってのも悪くないわね。付いてきなさい、敵の本隊を叩くわ」
「オーケィ、任せとけって!!」



「ウザいんだよ豚がぁぁあああッ!!断罪ッ!!」
掃除用具入れを上下に振り回し、尚且つアーマー効果まで手に入れる菜津奈。
そのまま近S>2S(jc)>JS>JHS>JDと繋げ、廊下のずっと先、見えない場所まで敵を吹っ飛ばす。
この戦いは言わば、実写版ギルティギア。
「ふむ…大学院での"努力の結晶"を見せてやろうではないか」
初音の背後から飛び出す小さな機械。
それはふよふよと宙を漂いながら、
「…発射」
ズビーっ!!
「ふふっ…どうだ。これが無線・無人・小型の攻撃用モジュール、工アッλ゙だッ!!」
[こうあっらむだだくてん]と何だか読みにくすぎる名前だが、この辺りから初音たんがどれ程ゼノギ〇スを愛しているかを察していただきたい。
「使い所がエー〇ルしかない、いや〇ーテルですら使う場面が少ないヴィ〇ルジェの、唯一の希望の光ッ!!それがエアッ……工アッλ゙なのだッ!!」
珍しく超ハイテンションな初音。決して薬を打っているわけではない。間違っても人格すら変えるドラ〇ブとかではない。
確かに初音たんの身体能力は計り知れないが、別にビッ〇ジョーの店で金を払ってクスリ漬けにしたわけではない。
「緋那と深十世が本隊を潰すまでここで時間を稼ぐぞ、菜津奈ッ!!」
「あたしは豚を轢殺出来れば、どっちだって構わないわよォッ!!抹消ォ、覆滅ゥ、断獄ッ!!」
「いい返事だッ!!」
「褒めても何も出ないってのッ!!根絶ッ!!」
「ふふふ…っ!!
工アッλ゙2号、3号、展開ッ!!この場の下端から上端までをカバーし、ストレイパターン移行ッ!!砲撃後、私は単騎で突撃するッ!!」



超火力を誇る二人が調理室前を守り、ラブラブ過ぎるアツい二人が敵のボスを狙う。
残る二人は……。

34名無しさん@2周年半:2006/06/26(月) 08:10:12 ID:jT9sTvbM
>>32
こ…心を読んでるのかな…!?かな…!?(;´д`)
ゲセンや家庭用じゃ見れない、ちょっとしたドリームマッチを書いてみようかと思ってます
まとまらなくて失敗するのは確定的に明らか(ぉ


『Let's Rock!!』

「そこの男、止まれッ!!」
急ブレーキを掛ける緋那と深十世。止まる直前に「あたしは数に入ってないのかしら…?」などと聞こえたが、無視しておく。
「貴様は強いのか?」
立っていたのは、美しい程に眉目の整った女。髪は全て、後頭部のお下げに注がれている。
「はっは。ベッドの上では右に出るものがいなぃでででででッ!!」
「こンの……あたし以外のコによくもまぁ、そんなことを…ッ!!」
「?…よく分からんが、強いなら私と戦えッ!!」
「いいぜ嬢ちゃん。君の名前は?
…名前が分からないと、最後の瞬間に耳元で囁けなぅあがががががッ!!」
「………っ…!!」←涙目で震えてる。
「何を言っているか分からんが…。
私の名前は雨兵(うーへい)ッ!!願わくば雨兵ちゃんと呼んでもらおうッ!!」
『うーへい、ちゃん』…惜しい。非常に惜しい。
「もー許さない…っ!!あんた、雨兵だか何だか知らないけどブッ飛ばさないと気がすまないわ…ッ!!」
「女と子供には乱暴しない」
「知らないわよッ!!」
「……あー。ヒナヒナ、怒らせちまったか…?」



「菜津奈、下がれッ!!……発射ッ!!」
上方に設置された2号機が刃を発射、3号機は泡っぽい小型爆弾を射出、1号機はビームを照射。
爆弾は火薬を抑えてあるから良いものの、ビームは校舎に穴を開けてるし刃は地面に突き立ったまま。
「……むっ?」
ちぃんッ!!
(…2号機が、動きを停止した?)
ちぃんッ!!
「1号機もッ!?…マズい、3号機ッ!!今すぐ帰還し」
ちぃんッ!!
「馬鹿な…3機とも、破壊されたのかッ!?」
「……ふぅん。なかなか面白い機械じゃないか」
音もなく爆風の中から現れたのは、牧師服を来た女。長い前髪で表情は見えないが…口元には笑みを浮かべている。
「あたしの名前は出央 幕末瑠(でお まくすえる)……。死ぬぜ、あたしの姿を見た奴はみぃんな死ぬぜ…!!」
そう言って取り出したのは、鎌は鎌でも"鎖鎌"。
「アクセルの技を使うのか…ッ!!」
「ファインド、ミーッ!!」
「……アクセルの技だけじゃないのか…ッ!!」
消えるアクセルなんて、やり辛いことこの上ない。

35名無しさん@2周年半:2006/06/26(月) 20:07:54 ID:ROP/UKhU
ガンダムWとか色々混ざりすぎて何がなんだか分からなくなってきたけどGJ!!!!

36名無しさん@2周年半:2006/06/26(月) 21:39:58 ID:FNoCVlWU
ありのまま今起こっていることを話すぜ!

俺は『ギル高の日常?を描いたSSを読んでいたと思ったら、学園異能バトル小説を読んでいた…』

何をいっているのかわからねーと思うが…俺も何が起こっているかわからない…

ただただ670氏へのGJを味わったぜ…

純粋なGJですよ?www

37670:2006/06/26(月) 23:49:36 ID:xjr4bNdU
>>35>>36
『ギル高の日常を書いていたと思っていたら、数日前からブッ壊れキャラ達のギルティバトルを書いていた』
何を言っているのかわからねーと思うが、俺も何をしているか分からないんだ……

なるべくギルティっぽくします、はいorz


「千里、沁鐘ッ!!」
「遅ぇ遅ぇ。よっ!!」
「くそッ、ちょこまかとッ!!」
宙をくるりと一回転…からかうように、跳迅で雨兵の拳を躱す深十世。
「…食らいなさい、右ストレートォッ!!」
「ファフニールか。見えるッ!!」
ショートステップからの一撃を片手で受け止める。まさかこれ、ホチフ…?
(……さっきから紗夢の技ばっかね)
それならやり方はある。
要は紗夢対策を実行すればいいんだから、
「ホチフの的を絞らせなければ勝機はあるわ。まずは軽い打撃で……って、え?」
「なるほど。小技から当て投げと暴れ潰しの2択、噂通りだな…」
(上半身を屈めて…こんな技、紗夢にあったっけ…?)
「ヒナヒナ避けろッ!!それは、」
「シュトルムバイパーッ!!」
がっ!!
……まず膝がお腹に当たった。次に足が、顎に思いっきり入った。
(こりゃ…痛いわ……)
「ヒナヒナッ!!…野郎てめぇブッ殺ーすッ!!」
モモーイボイスが頭に浮かぶ…そんなセリフを叫びながら、深十世が雨兵に突撃する。
「激・砕神掌ッ!!……を青キャンッ!!」
自分で口走る辺り、何かうさん臭いFRC。
「おらァッ!!」
がすッ、がすッ!!
(飛び蹴り2段…紗夢のJDに似てるけど、あんな技は見覚えがn………って、えぇッ!?)
「ボディがッ!!ボディがッ!!」
『どっごぉぉんッ!!』
「おぉらァッ!!」

──SLASH!!

「ちょ、あんた、それゲーム違ッ……それよりも今、手から火が出なかったッ!?」
「ヒナヒナ、勝つためには手段を選ぶ余裕なんてないんだよ…」
「うわ、何ごともなかったかのようにッ!?」
「いーじゃん、相手も紗夢+聖ソルとかいうデタラメなキャラだったんだし。
ほれ、あそこに副部長さんがいるぜ」
「……あー、我々はァ、メイジタンとはァ、無関係でェ、あるッ!!」
「今更見逃すわけないでしょーが…」
「ヒナヒナ、こいつどーする?」
「決まってるわよ」

──Heaven or Hell?(天国?地獄?)

「ひィっ…!?」
「………ウ・ソ♪」

──No.Only "to Hell".(地獄へ至る道しか選べません)

38名無しさん@2周年半:2006/06/27(火) 07:39:26 ID:mFp1o0NE
そんなあなたが前から好きでした
>>670付き合ってください!!
GJ!

39670:2006/06/27(火) 11:50:27 ID:KrSfq7E.
お、俺はいつの間にか>>38のフラグを立てていたのか…ッ!?
だがここで、敢えてマジレスするならばッ!!俺は♀にしか興味がない健全なおと(ry


『それが、俺の名だ』

「くっ…菜津奈、あまり前に出るなッ!!」
「分かってるわよッ!!」
姿の見えない敵。超長距離から飛んでくる鎖鎌。
チップの様に消え、一撃必殺の鎌を繰り出すアクセル。
(……卑怯過ぎるッ)
2対1とはいえ、こちらからは敵を捉えられない。自在に動く鎌は適格にこちらを狙ってくる。
(……せめてあと一人いれば…!!)
自分が囮になれば、敵の位置を特定し攻撃できる。
(柚刃を呼ぶのは危険だが…)
「ぶるぉぁぁああああッ!!俺ディバコン出来るしィッ!!」
「なっ…鬼乃 白先生ッ!?まだ生きてるなんて生意気よッ、一発キャラのくせにッ!!」
さり気なく失礼な事を言う菜津奈。
「はっ!!お前もあたしの鎌で裂かれなァッ!!連閃、曲鎖撃ッ!!」
「うッ…ぐ、ぬゥ……ァ、アグレッシブが信条でなァ…ッ!!」
ギィンッ!!
(さ、サイクバーストで弾き返した…あんなボロボロの身体でッ!?脊髄バーストかッ!?)
バッ!!…ずさぁッ!!
「…右に六発ッ、左に六発ッ!!
豪砲十二発の弾丸が、お前の行く手を遮る高い壁だッ!!」
(いや……声優は同じなんだが…)
「あたしの姿を見た奴はァ、」
廊下全体の空気が変わる。触れれば皮膚が切れるような…そんな殺気。殺界。
「みぃんな死ぬんだよォッ!!…み・だ・れ・が・みィッ!!」
地面の一点から、まるで蜘蛛の巣のように射出される。
(あそこか……!!)
「菜津奈、攻めるぞッ!!」
「先生、もういいから避けろッ!!」

──行け。

「………よけ、」

ズッ……ザッ、ザッ、ザッ…!!
「…よけろよ、馬鹿…っ」

ズ、ザザザザザザザザッ!!

「歓迎、してくれるって……」

──……最後の心残りは…レディを、悲しませたことか…ッ。

「言ったじゃないの馬鹿ぁぁあああああッ!!」

ドッゴォォオオオオン……ッ!!




ずぅぅぅん……!!
窓ガラスがひしひしと軋み、微かに床が揺れる。
「深十世、この揺れ…」
「あぁ。爆弾でも使ったのか…?」
「……何かヤな予感がするわ、そいつ担いじゃって。さっさと戻るわよッ!!」
「オーケィ…ッ!!」

40名無しさん@2周年半:2006/06/27(火) 12:38:47 ID:KrSfq7E.
『罠』

「……柚刃」
「は、はいっ?」
「……あのガンマレイ…どっから出したんだろうな。手品みたいだったよな」
はぁ…。
少しだけ期待していた柚刃は、小さく溜め息を吐きながら「そんなことですか…」と呟いた。
「えっと…メイジタンに所属している人はみんな、服の下に武器を隠してるんですよーっ♪」
「ふ、服の下…っ!?スカートとかブラウスとかッ!?」
「はいっ。下着の中に隠したりもするんですよ?…………そう、こんな感じに」
すっ…。
「………え?」
ぎらりと夕日を弾く、銀色のフライ返し。
それが、何で、僕に突き付けられている…?
「ふふっ…驚いちゃいましたか?」
「え……柚刃、まさか」
「正直、いつ気付くのかヒヤヒヤしてたんですけどね♪
前に一緒にお風呂入ったでしょっ??…あの時に私の体型、見られてたから」
「嘘……だよ…」
「ほら、見て。いつもよりブラウスもスカートも膨らんでるでしょ??」
「………嘘だ」
「嘘じゃない。私、明示さんが大好きだから」
「こんなの、嘘だ…」
「嘘じゃない」
「……嘘だって言ってよ、柚刃…」
ぎゅっ。
頭を、抱き締められる。
柚刃の胸が目の前にある。心臓の鼓動も、呼吸のリズムも分かる距離に、ある。
どうしてだろう。こんな状況なのに、安心感すら覚えてしまう。
すっ…と、柚刃が腰を落とす。
目と目が合う。
にっこり微笑む。
「………キス、しよっか」

僕の返事を待たない…有無を言わせない、強引な口付け。
ねっとりとしていて煽情的な舌使い。
唾液と唾液が絡み合い、舌と舌が求め合う。
もっと奥へ、もっと奥へ…と、僕の中に入ってくる柚刃。

「っ……はぁ…!!」
唇が離れる。
白い喉がこくり、と動く。
口の端から零れた唾液が、その喉にキラキラと輝く線を作る。
艶やかで色っぽい仕草に、いつもと違う柚刃を感じる…。

(……僕は、何を信じればいい…?)

41名無しさん@2周年半:2006/06/27(火) 12:58:49 ID:GooJBg.s
ずっと前に39の題名を見たことがある気がするが…まぁキスシーンきちゃったってことか。
とりあえずGJ!!!!!

4220:2006/06/28(水) 01:20:37 ID:p0rL5HfM
ギル高スレの皆さん、お久しぶりです。そして、はじめまして。
こうしてSSを書くのも随分久しぶりですが、少しお付き合いくださいな(・▽・)ゞ。



=登場人物を覚えていてくれる人がいるかどうか不安なので紹介=



※てゆ〜か、俺が覚えてるかどうかが一番不安でならない!



●一二三・エア・プロヴォーク

チップ使いの女の子。ギル高1年
日独ハーフで金髪、体格は小柄。まぁ人並み+αくらいには出てるモンは出てる。
性格はいたっておっとりとした調子で常にマイペース。
相手に巻き込まれることをしらず、いつでも自分のペースを(無意識に)維持している。
好きなものは「座布団」と「日曜朝の特撮」。そして「The Midnight Carnival」


●五所川原 樹

メイ使いの女子。同じく1年。
長身、細身で長い黒髪と切れ長の目の持ち主。
外見とは裏腹に「可愛い物」が大好きである。お部屋はピンクで染まっている。
苗字から察することも出来るが、田舎の出身。
プレイスタイルは荒削りな部分が目立つ事故待ちスタイル。強さが安定しない筆頭キャラである。


●佐藤 愛

フォm…ゲフンゲフン!!
ヴェノム使いの"男子" ←ここ色んな意味で重要
女子と見まがうような容姿の持ち主で、哀しいかな、男子制服を着ていようと問答無用で間違えられる。
名前の由来は勿論、

  「L!O!V!E!ザトー様ッ!!フォォゥ!!」

から来ている。
作者である20が本編中で割りと必死にアピールしていた点だと本人は記憶している。



こんな姦し三人娘(?)を中心としたゆるいギル高生活を書き綴っていた物語だったのである。………たぶん。

4320:2006/06/28(水) 01:21:29 ID:p0rL5HfM

「肝試しとか、やらないか?」


すべての事の発端は佐藤愛が発したこの一言であった。
まだ怪談話が最盛期を迎える前の、6月下旬のむしむしした一日だった。
汗がじっとりと肌に纏わり付くような、想像するだけで風呂に浸かりたくなるような嫌な一日だ。


「随分唐突かつちょっと時期外れなお誘いね。」


級友の五所川原樹が答えた。
愛のおかしな誘いに呆れている、といった風を装っているが、その実、目には好奇の光が射している。
イスに座っているだけでも不快感を覚える、そんなこの時期から、少しでも離れたいという希望の光とも取れるが…。


「はいはい!愛ちゃん、キモダメシってなんですか??」


こちらは違う意味の好奇と希望を投げ掛ける。飽くまでその視線は一途で純粋だ。
もっとも、彼女――― 一二三・エア・プロヴォークの視線はいつでも純真無垢で真っ直ぐであるが、、、


兎にも角にも、三人は既に『肝試しに行く』という合意に達しているらしかった。
肝試しを上手く言葉で説明するのが地味に難しかったので、一二三には適当なことを言っておいた。

それもかなり適当な、「MONONOKEをSYURIKE-NでSISSYO!!するんだZE!!」くらい適当なノリで説明した。


「それで?もう場所くらいは調べてあるんでしょ?」
「まぁな」
「それで、どこですか?やっぱりMONONOKEが出るくらいですから、フジヤマの樹海とかですか!?」







――もちろん、一二三以外の二人が、そこまでヘヴィなものを考えていなかったのは言うまでも無いことだろう。

4420:2006/06/28(水) 01:22:07 ID:p0rL5HfM

=当日=


肝試しの舞台は、愛が指定した集合場所からおよそ歩いて10分ほどの場所にあった。
肝試しの舞台にするだけあって、ここ最近、人が出入りして使っている様子はまるで見受けられない。


「…いかにもって感じね。」


いざ着いてみると、改めて気味の悪さを感じ取れる。
もう既に日は沈み、辺りは静寂と暗闇だけが支配する…とは流石に言いすぎだが、そう形容しても差し支えない様子だ。

別に肌寒いわけでもない、普通に半袖でいられる気温。
だが、それは別の言い方をすれば「生暖かい」ともいえるような、気分の悪いほのかで確かな温かみ。



「、、行くか。」



愛の一言を合図に、三人の肝試しは始まった。



建物の中は閑散としていて、人の気配はおろか、生き物の気配さえも無い。
そこかしこに散らばった機材の奥にある、閉じかけのシャッターを潜り、三人は更に奥へ奥へと進んでいく。

建物が不意に立てるミシッという音で緊張が走る。

どこからか吹いてくる風が、悪寒になって背中を撫でていく。


そして、進行の邪魔になるガラクタの山を越えたときだった…、


「!!!」
「ど、どどどうした樹!」
「く、くくく…、、、首が、、首が…ッ」
「な、ななななんですとぉーー!!?」
「どこですか!?それ、どこですか!??」


怖さを誤魔化すため、技とらしい大声を上げながら、樹の指差す方向へ懐中電灯の光を向ける愛。
暗がりに照らし出されたそれは確かに人の顔。電灯の光で極端な陰影が付き、否が応でも恐怖をかき立てる。

どこまでも無機質な笑顔を三人に向けたそれは、、青白い顔で三人を凝視していた。



「…、、ん?…なんだ、人形じゃねぇの?コレ。」
「え、、嘘…。……アラヤダ、ホントだわ。」


それは、――――どこまでも無機質な、人形だった。そりゃそうだ。

安堵の表情を浮かべた二人と、軽い落胆を浮かべる一人を見て、無機質な人形は、どこまでも無機質に声を上げて笑っていた。








―――――後ろでシャッターが閉まったらしい音が響いた。

4520:2006/06/28(水) 01:22:45 ID:p0rL5HfM

「う、嘘よね…、、こんな、嫌よ!アタシ」
「樹さん!大丈夫です、SYURIKE-NでSISSYO!!すれば良いんですよ!!」
「んなわけあるかぁーー!!」

―――――恐怖。(?)

「お、おいおい、何だそりゃ…。。」
「ちょっと愛!アンタ提案者なんだから何とかしなさいよ!」
「そうです、この手裏剣をどうぞ!」

―――――混乱。(?)


積み上げられた機材が音をたてて崩れ落ちた。
天井に吊るされた電灯が光を宿し、からかう様に一瞬で暗闇に戻った。
人形はどこまでも無機質で無慈悲に笑い。
ギルティの筐体に明かりが灯る。
「お゙ぎゃ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙」というあり得ない赤ちゃんの叫び声が轟きわたり。
画面に映し出されるのはNAOMIの文字。

あぁ、アレはギルティだ。
とても見慣れたギルティギアだ。

ザッパがCPU戦をこなしている。これはまさしく……、


「俺たちへの挑戦だッ!」


『ここから出たけれりゃ、俺と戦って勝ってみな。お前らの得意な土俵で戦ってやるよ。』
、とでも言いたげに、その筐体はズバリそこに佇んでいたのだ。


「挑戦を受けるなら受ける出、誰が行くの?」
「私が行きましょうか?」


話し合う二人。それを遮ったのは音も無く出された愛の左手だった。
何時に無く真剣なその眼差しは、二人を黙らせるのに十分な力と説得力に満ち満ちていた。


「ここは俺が行く。こんなことになったのも、俺のせい、俺の責任だもんな。任せてくれ。」



――――二人の女は、男を、佐藤愛を見た。


筐体に向かって歩を進める愛。
いつも一緒にじゃれあっている彼の背中が、コレほどまでに大きく、頼れる背中に見えたことがあっただろうか。
彼女達の熱い視線は、戦いへ赴く男の背中へと惜しむことなく注がれていた。

心なしか目頭が熱くなってきた。
嗚呼、こんなに頼りがいのある友達だったなんて、今まで気づけなかった自分たちが情けない。
勝手も負けても良い、「ザトー様フォォォ…!」とか言って馬鹿にしたのを謝りたい。……だから!



「…ん?」


ふと、かすかにズボンのポケットから伝わる振動に愛は気づいた。
電話のようだ、なんと空気の読めん輩であろうか。コレからがいい所だというのに。少し文句でも言ってやろうか。

携帯を取り出し、手早く通話ボタンを押す。
そして押した瞬間、彼は視界の隅にそれを見た。赤い文字を、『圏外』の二文字を。


『もし…もしぃぃぃぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいャハハハハハハ、イタイ?イタイノヨォォォォキモチイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!!!』




- D E S T R O Y E D -

4620:2006/06/28(水) 01:28:11 ID:p0rL5HfM
と、時間がなくなってしまってここまでしか書けませんでした。申し訳ないです。
最近は670氏による異能バトルSS成分が多いようなので、ここらでまっとうな対戦を、、とか考えたんですが全然違う方向へ〜w

読みきりのクセに微妙に半端な形で投稿したのが少々心残りですが、読んで頂けたら幸いです。
では、またいつか。


>>670
GJ!!

47名無しさん@2周年半:2006/06/28(水) 02:38:38 ID:jz11P.Hs
20氏!?わざわざ夜中に来た甲斐があった!
また来てくれるのを楽しみにしてます。
とにかくGJ!

48名無しさん@2周年半:2006/06/28(水) 12:07:12 ID:8uM9VuQ6
>>20氏降臨してるゥゥウウウッ!?
はい、すいません。最後は1対1なのでギルティで決着を付けますorz
>>41
俺もこのサブタイ使った気がする…(;´д`)
キスは………あれ、キスシーンって初めてだっけ…?ι


『柚刃、いじめる』

カチャ…カチャ…
(…何だ、この音?)
言っておくが、僕はベルトを外してなんかいない。
カチャ…
「よっ……」
「ちょっと遅いですよ?」
窓枠から姿を見せたのは緋色 結衣。
さっきから聞こえていたのは、ロープに取り付けられた金具の音だったのか…。
「……貴様がここに残っているとはな。柚刃、もう戻るつもりはないのか?」
「なっ…え、柚刃が戻るって……え?」
「明示さん。私、" 元 "メイジタンなんです」
「ちょ、え?だってさっき」
「驚いちゃいましたっ??」
(……良かった。柚刃が敵じゃなくて…)
涙が出そうだ…。
「…私の目の前でイチャイチャと仲良く……柚刃、自爆しろ」
「嫌です、明示さんは私と××××したいって言ってますし、×××だって興味があるって言ってますし、その内××××とかして顔に××しちゃったり……」
「ゆゆゆゆゆゆずはァーーッ!?ストップ、何か僕が変態みたいだからッ!!つーか最後の2文字バレバレだろォーッ!?」
「貴様…ッ!!」
「ふふっ…結衣ちゃんにそれが出来るかしら?
いきなり××××を求められて、すぐにOK出来ます?」
「出来るッ!!」
「じゃあ×××に興味があるって言われて、素直にそっちを捧げられますか?」
「で…出来るッ!!」
「じゃあ××××して、顔に××されてもいい?」
「も、もも、もちろんだッ!!」
「あはは、残念ですねーっ♪結衣ちゃんはギリギリでB程度だから××××が出来ませんよーっ♪」
「こら貴様ぁぁあああッ!!自爆しろやオラァァアアアッ!!」
ゆ、柚刃が悪魔に見える…(;´д`)
(……女同士の戦いは最終的に胸の大きさで勝敗が決まるのか…)
何か違うような気もするけど、あながち間違ってもいない気がする。
「勝負だ柚刃ァァアアアッ!!ギルティの腕ならお前にも負けんッ!!お互いにランダムキャラでバトルだァァアアアッ!!」
「いいですよー??どうせ私が勝つんでしょうけど♪」
「貴様だけは自爆しろォォォ…ッ!!」



(……ランダムキャラだと、キャラ差が大きく出るんじゃないだろうか…)

49名無しさん@2周年半:2006/06/28(水) 20:54:48 ID:jrhsHKbw
48は670氏だよな…?
まぁギルティ話も期待してるさGJ!

50名無しさん:2006/06/28(水) 21:14:55 ID:wxKTWjPM
20氏GJ!!

51名無しさん@2周年半:2006/06/28(水) 21:38:25 ID:MCEDZBi6
20氏モエスw

52670:2006/06/29(木) 00:48:45 ID:eB6sgAdU
「ぅ……ふ、っ…ぇ…ぐぅっ!!」
狭い渡り廊下に、菜津奈の嗚咽が響いている。
その側には……ボロボロになった黒コート。
「………菜津奈ちゃん?」
「緋那、今はそっとしておいてやってくれ…」
「え…あのコート、もしかしてさっきの教師の…?」
こくり。
「う、嘘だろ…?俺とヒナヒナがこいつを締め上げてる時に、そんな……」
「そうね。こんな奴、さっさと連れて戻ってればこんな事には…ッ!!」
ゆっくり、目を閉じる。
俺ディバコン出来るし。名言であった。
ディバインブレイドでガンマレイに突っ込むなど、彼にしか出来ない芸当だ。どこまでもディバコンを狙う漢だからこそ、出来るのだ。
「………いや。遅く戻ってきて良かった。あんなモノは見ない方がいい」
「そう…そうよね。人が死ぬ瞬間なんて見るモノじゃないわ」
「死ぬ…?」
「…え、だって死んだんじゃないの?」
「いや。誰も死んではいない」
「は?…じゃあ、あの教師は?」
「…敵の一撃必殺を食らったと思ったのだが、それより早く『それが俺の名だ』を仕掛けていた。向かって左側にいたので立ち位置が入れ替わり、一撃必殺は敵自身が食らった」
「何それ、俺の名の無敵を活かした難度Sランクの暗転返しじゃない……で、何で泣いてるの?」
「一撃の演出による爆発に巻き込まれて服がボロボロになり、菜津奈はうっかり…その、×××を見てしまったのだ……」
「好きでもない男の×××見るなんて、菜津奈は悲しいですよ…」
「………………それだけ?」
「ヒナヒナ、怒ってないか?」
「んふふふふーっ、ぜぇんぜん怒ってないわよぉ……ッ!?」
「ダメだこりゃ…」
「我はァー、吹奏楽部のォ、副部長でェ、あるッ」
「私はァー、合唱部のォ、副部長でェ、ありますッ」
「お前ら黙っとけ。……あんまりうるさいとヒナヒナに潰されるぞ?」
「ではではァ」
「黙るのでェ」
「あるッ」「ありますッ」
「…………頭痛いわ。こいつら背負ってるからか?」

53名無しさん@2周年半:2006/06/29(木) 10:33:16 ID:l22n02.w
柚刃タンにパイズリされてぇw

54670:2006/06/29(木) 23:35:02 ID:bV16Fff2
>>53
そこは伏せ字かピー入れてェーッ!!(;´д`)


『女の戦い』

カカカカカカカ……。
(…明示さんの為、負けられない……っ!!)
挑発しては見たものの、ランダムでは腕だけではなく運も関わってくる。つまり…この瞬間に勝負が決まるといっても間違いじゃない。
出来ればジョニー。ダメならせめてソルかカイ。エディは絶対ダメ。
(お願い、ジョニー…ジョニー…ジョニー…)
カカカカカカカ………カコーンッ!!カコーンッ!!
「うわっ…」「げっ…」

『任務を』『遂行する』
(画面が狭い……)
よりにもよってポチョ同キャラ。完全に読みだけの試合。
何となくやられたことのある連携を思いだし、そこまで持ってくように読み合うだけだ。
『Heaven or Hell…Duel 1.Let's Rock!!』
(……まずは遠S辺りで牽制を)
『ホッ!!』『ハンマフォール』
(ぶっ……!?)
結衣ちゃん、やってくれるじゃない…っ?
そっちがその気なら、私だって…!!
ぴょん『…おぉっ?』
ずしんっ『ポチョムキーン、バスターッ!!』
結衣のジャンプ>着地バスターを見事にバクステ>バスターで返す柚刃。
(ハイジャンプして……JSで詐欺重ね…)
『ホォッ!!』びしぃ『…オォオオーッ!!』カウンタッ!!
(ジャ……ジャッジですってぇ…!?)
厨房みたいな真似してくれるじゃない。投げ殺されたいのかしら…?
『ふっ!!』
(え、5P……当て投げっ…!?)
ぴょんっ。
『…おぉっ?』『だぁああっ!!』
(JHS、間に合ったっ!!えっと、次は…読み合いにもってこうかな)
『ふっ!!はっ!!ハンマ、フンッ!!』
5K>近S>ハンマブレーキ。
(飛ぶかな?…飛ぶよね?)
ぴょんっ『そこだぁッ!!』ドゴンドゴンドゴンッ!!『ヒート…エクステンッ!!』
(よし……順調、順調♪)
向こうはあと半分。こっちはまだ8割くらい。
(うん、イケる。あと1回読み勝てば、残ったゲージを使って押し込めそう)
とりあえず5Kの持続を重ねて…っと。
『ふっ!!ハンマ、フンッ!!』
(これで終わr)
『…おぉっ?』『…おぉっ?』
ポチョバス失敗。お互いが同時にポチョバスしたせいで、どちらも投げられなかった。
(まだまだ…!!)
『…おぉっ?』『…おぉっ?』
それなら、ポチョバスを読んでジャンp
ぴょん『だぁああっ!!』『おぉおおっ!!』カウンタッ
(……6P…!?)

55名無しさん@2周年半:2006/06/30(金) 06:21:19 ID:rdZI7G.2
肉同士はこんな試合アルアルw

56670:2006/06/30(金) 09:51:30 ID:S8T1H4DY
ぴょん『だぁああっ!!…ホッ!!そこだぁッ!!』ドゴンドゴンドゴンッ!!『ヒート…エクステンッ!!』ドォオオンッ!!
6P(jc)>降り際JHS>着地遠S>ヒートエクステンド。
(減った……減りました…)
残り体力、お互いに5割。
1ラウンド目からバーストを使いたくはない。2本先取だから、ここはバーストなしで勝ちたい。
『…スライドヘッ!!』ぴょん
(危ない…引っ掛かる所だった)
『…ォッ!!』
(ッ………違う、これは6K。こっちもやってみたりして…)
『…スライドヘッ!!』『…スライドヘッ!!』カウンタッ
お互いに転び合うポチョとポチョ。
何とも情けない。女の子二人がポチョムキン使って互いを転ばせるなんて。しかもこれは愛を賭けた勝負なのだ。
(むぅぅぅ……っ!!)
暑苦しいこと、この上ない。これなら二人ともプール行って水着でスタイルを自慢しあい、『おしくらまんじゅう』で勝負してた方が平和じゃなかろうか。
『ハンマ…フンッ!!ハンマ…フンッ!!』『スライドヘッ!!』
(ゲージ溜めつつ移動…させない…ッ!!)
『ハンマ…フンッ!!』
とかいう柚刃も、ダウンを取ったらちゃっかりハンマで移動&ゲージを溜めている。
互いの距離は近い。
(さて……6HSを少し遅めに重ねて、)
『…おぉりゃああッ!!』ロマァンティーック、ぴょん『…おぉっ?』ずしんっ!!
6HS(FRC)>ジャンプ。6HSを見てからのバスターを回避しつつ、JDで一撃を加える。
『ホッ!!』きぃん!!
(近Sをガードさせて……)
ぴょん『…そこだぁッ!!』ドゴンッ!!ロマァンティーック
(ふっふっふ……当て投げと思わせて対空。完っ璧…!!)
『びぎぃぃいんッ!!』
『祈るがいい。……だぁああああッ!!ほッ、ほッ!!そこだぁッ!!』ドゴンドゴンドゴンッ!!『…ヒート、エクステンッ!!』
『SLASH─!!』
ヒート1段目(RC)>ガイガンダー>ガイガンティックブリッド>5K>近S>ヒートエクステンド。



その試合を遠くで見ていた明示。
(……柚刃のポチョムキン、強いなぁ…)
読み合いが大胆過ぎるのは否めない。が、その大胆さで勝っている。
(つーか夏にギルティの電源付けとくと異常に暑いなー。二人とも気付いてないのかな…?)
などと考えつつ、調理室の窓を開け始める。
換気扇も回しておく。
(……僕、何でこんなことを…?)

何だかんだで自由な明示だった。

57名無しさん@2周年半:2006/06/30(金) 22:58:46 ID:PS8v/kCs
670氏いつもながらGJです+!

58名無しさん@2周年半:2006/07/02(日) 20:23:37 ID:aafj9W3.
最近64氏見ないな

59名無しさん:2006/07/03(月) 00:52:49 ID:/3lQq4E6
あと、7レス待ちなさい。

60名無しさん:2006/07/03(月) 00:54:08 ID:/3lQq4E6
7じゃなかった、後4だ。

61名無しさん@2周年半:2006/07/03(月) 01:04:27 ID:0YLmVKw.
>>60
っていうことはあと3か

62名無しさん@2周年半:2006/07/03(月) 02:25:36 ID:5w4ND6Mg
>>59
あと7スレに見えて驚いたw
気が長いなぁとw

63名無しさん@2周年半:2006/07/03(月) 06:40:16 ID:Nkfxu50E
さぁ、64氏期待アゲだ

6464:2006/07/03(月) 11:57:19 ID:/2tG2ciQ
すいませんまだ書けてません ○| ̄|_
もうしばらくお待ち下さい

65名無しさん:2006/07/03(月) 16:08:51 ID:/3lQq4E6
背後GET!!!

66名無しさん@2周年半:2006/07/03(月) 19:22:45 ID:QCdPuyGI
64氏忙しいなら無理はなさらず、のんびりやってくださいね

67名無しさん@2周年半:2006/07/05(水) 11:27:45 ID:TulGs.iU
止まったな…

68名無しさん@2周年半:2006/07/05(水) 15:23:59 ID:vV0.wSFc
みんなVP2やってんだろ

俺も最近あまりゲーセン行ってないな〜

69名無しさん@2周年半:2006/07/05(水) 22:17:13 ID:ilt8w2vo
キャラスレ盛り上げようとしてたりマッセに浮気してたりですっかり忘れてる件OTL
テスタあけたらガンガリマス

70とこ:2006/07/06(木) 01:16:07 ID:blh/UP9o
前回 前スレ>>895-897

その後も着々と試験が進んでいく。
もう半分以上消化した頃、ようやく俺の名前が呼ばれた。

「牛路 芽我!」「木得 美紗(きえる みさ)!」

「・・・はい」「はい!」

立ち上がり、試験会場に向かう。

(女の子の声?)

(げげ。)
(あの子だ・・・)

さっきのジンとアバ使いの子の口論の仲裁に入ってきた女の子。
発言からして俺の前の試合はチェックできてそうだった。

(それよりも・・・木得 美紗という名前は―――)

第1試合でチェックした人の中では一番注目していたロボ使い。

(まさか女の子だったとは)

(心してかからんとダメだが・・・)
(ロボ対策ってどんなんだ?!)

強いロボとは全然対戦経験がない。
そして使ったこともない。
スラッシュになっての弱体化部分は大体知っているが・・・

(確か・・・)

昇竜の打撃無敵削除。
ガード時の熱量増加。
なんか色々と技が鈍化。
カイ電波に補正。
ダメージを受けるとミサイル消滅、ホーミング性能弱体化。

こんなもんだったか・・・?よく覚えてない。
なんか強化点もあったはずだが・・・
とにかく青リロの頃の対策とは全く別物になっているはずだ。

(不安だ・・・)

だがそんな俺の気持ちとは関係なくもう体は筐体の前に座っている。

71とこ:2006/07/06(木) 01:17:13 ID:blh/UP9o
『Please select your character!!』

毎度おなじみのBGMが流れてくる。
相手はカーソルを少しだけ上に動かし、ROBO-KYの立ち絵を出現させる。
だがすぐには押さない・・・

(焦らしてるつもりか?)

カーソルはキャラ選択の間を縫って画面を動きまわっている。
それも正確に。

(器用なことだ・・・)

―――この木得 美紗のさっきの試合には驚かされた。
座談をひかなくてもゲージがグングン溜まる直ガ精度。
正確な割り込みからワンチャンスを逃がさない泥臭さ。
試合の前半と後半の主導権が正反対になっていた。
後半はずっとロボが相手を追い回す形だった。

(ゲージは溜めさせない方がいい)

ゲージが溜まると相手のペース。
固めても相手のゲージが上がる。
なら・・・

(「最初から投げ狙いでガンガン攻める」のが一番いいはず・・・)

だがそれは俺の得意なスタイルからはかけ離れている。

―――ギィン!

ようやく選択したようだ。
試合前演出が始まる。

(いや・・・俺のスタイルから離れていいんじゃないか?)

先刻の俺の試合はチェックされていて、ある程度の対策はとられているだろう。
だったらその内容とは全く逆で戦ってやる。

『イイ試合ニナル訳ガ無イ』
『最善を尽くすことだ・・・』

(後はバスター精度・・・バクチを打つのは不本意だが・・・これしかないっ!)

『HEAVEN or HELL Final!』
『Let's Rock!』

72名無しさん@2周年半:2006/07/06(木) 01:47:16 ID:ZR4IeUjM
とこ氏GJ!!
とこ氏のSSをめちゃくちゃ楽しみにしてました。

73名無しさん@2周年半:2006/07/06(木) 06:35:09 ID:OXtQ/czQ
とこ氏GJ!!!

74559:2006/07/06(木) 19:27:11 ID:Qbab1UhA
ようやくまともに時間が取れるように……。復活カキコ。

前回 前スレ>>600-602


「うう、殿一君。負けちゃったよぉ〜……」

火亜が半泣きしながら俺と澪の所に戻って来た。3ラウンド目のストレート負けが効いているらしく、かなり意気消沈してるみたいだ。

「火亜もジャスティス相手によくやったじゃないか。1ラウンド目なんて、かなり凄かったぜ?」
「でも、逆に3ラウンド目はパーフェクト取られちゃったし……」
「けどさ、ロボであそこまでやれてるんだぜ? もっと自信もてって」

これは本当だ。インペリアルレイやN.Bの起き攻めなど、カイやヴェノム以上に苦しいであろう組み合わせにあそこまでやったのだ。
だから、俺は純粋に火亜の事を凄いと思った。いつもはのほほんとしてるのにな……。
と、その気持ちは澪も同じだったようで、俺と同じように火亜を慰めていた。

「大丈夫だって優子。3ラウンド目はただ読み負けが重なっちゃただけで、十分闘えてたわよ」
「……うん。ありがと、澪ちゃん。殿一君」

どうやら、火亜も立ち直ったようである。……立ち直りの早い奴だ。

「おい、お前ら。次は自分達の番だって事を忘れてないか?」
「「あっ」」

音義の指摘に、俺と澪ははもって声を上げる。そうか、次は俺達か……。

「というわけで、次は遠央、お前な」
「えっ!! 私、ですか?」
「俺は二度ものを言うのは嫌いだ。ほれ、早くスタンバイしろ」

俺は心の中でガッツポーズを取った。よっしゃ!! 人身御供になってくれてサンキュー澪。
そんな心の声が聞こえたのか、澪が俺のことを睨んできた。そして、その時、かなり不吉な言葉が聞こえてきた。

「弄り甲斐のある奴は後にとっておく趣味でな」

ニヤっと笑いながらそう言ったのは、音義だ。待て、まさか不幸なのは俺なのか?
見れば、澪がそれを聞いて俺に意地悪く笑いかけながら、ご愁傷様、と呟いていた。くそ、お前なんか開始10秒でシショっちまえ。

「? どうしたの殿一君。ド畜生一歩手前にバニラア○スみたいな顔して」
「……俺、そんな憎々しげな顔してた?」

マズイマズイ、あんなクレイジーな野郎と一緒にされたくないぜ……。

「さぁ、続く試合は、音義先生のジャスティスVS遠央さんのチップ!! さっきみたいな熱い試合を期待しましょう!!」

っと、もう始まるみたいだな。さて、澪のチップがシショる姿を、この眼に焼き付けるとするか。

『お前、死相が出てるぜ?』
『そろそろ出るとしよう』

――HEAVEN or HELL Duel1! Let's Rock!

75559:2006/07/06(木) 19:28:55 ID:Qbab1UhA
――バシュウ!!

「先ずは両者共に空中バックダッシュで様子見」

ジャスティスか、火力はそこまで高いわけじゃないけど、インペリアルレイや、固めとかで直ぐにガードゲージが上がる。
そこから崩されたら、チップの防御力じゃ終わり。なんとか相手に捕まりたくはないけど……。

――バシュウ!!

(っつ、速い!!)

咄嗟にK転移でジャスティスの反対側へと出る。だが。

――バシュウ!!

(えっ……?)

「あーっと、ここでジャスティス、さらに空中バックダッシュでチップの元へ!!」

(しまった、ジャスティスは二回空中ダッシュが使えたんだ……!!)

単純なミス。このままじゃK転移の硬直が残ったチップは……。

『しゃあ!!』
『糞がぁ!! いってぇ!!』

(ダウン……。早速捕まっちゃったわけね)

案の定、JP>JPと硬直を刺され、そのまま地上ガトから足払いへつながれる。

『かわしてみせろ……』

(N.B重ねからの択攻めが来る……!!)

N.Bが重ねられ、丁度チップの起き上がりにそれが重なる。

『見え見えだぜ』

ボンと爆発するN.BをFDでガードする。しかし、なんとかしてこの後の三択を読まなければ、状況は変わらない。

『しゃぁあ!!』
『トロイんだよ』

「ここで中段、しかしチップはなんとかガードしています」

(よし、なんとか見えた。先ず逃げるのが先決ね)

――バシュウ!!

「ここで空中ダッシュでチップが逃げます」

ジャスティスを飛び越し、そのまま距離をとる。距離は丁度端と端だ。

(相手の機動力はチップと同等。地上はチップが勝ってるけど、空中じゃジャスティスのほうが上だし……)

なんとか逃げてチャンスを掴みたいけど、それも厳しい。攻めるしか……。

「ここでチップが突っ込んだ。勝機はあるのか!?」

(あるわけないでしょ、牽制相性もロクに知らないのに……)

そう心の中で毒づく。しかし、待っててもジリ貧になるだけだ。なら、突っ込むしか道はない。

(当たって、砕けろ!!)

76559:2006/07/06(木) 19:33:32 ID:Qbab1UhA
久々だからなんかgdgdだ……。あっ、元々か。
とりあえず、これからも頑張って書きますんでヨロ。

77名無しさん@2周年半:2006/07/06(木) 20:31:34 ID:z9l6c1BE
559氏お久しぶり+!
GJ〜

78名無しさん@2周年半:2006/07/09(日) 03:15:08 ID:bXO6i2Es
揚げ

79名無しさん:2006/07/09(日) 08:23:36 ID:b/Qcznz2
>>78の意思は俺が継ぐ。
揚げ

80名無しさん@2周年半:2006/07/09(日) 10:57:16 ID:bwpmC3rg
79の意志はさらに俺が
揚げ

81名無しさん@2周年半:2006/07/11(火) 09:20:18 ID:Rb3SB30U
寂しくなったな(´・ω・`)
保守

82名無しさん@2周年半:2006/07/11(火) 09:26:41 ID:buj9jeSA
ミスったw

83名無しさん@2周年半:2006/07/11(火) 11:37:46 ID:oltxov7Q
670氏はいったい何処へ…

84670:2006/07/11(火) 19:04:32 ID:G2Fopx1I
>>83
チェックしてはいるんですが、どうも時間が足りなくて……
最近は
①微エロ絵を少しずつ描く(マテ
②メルブラ勢に誘われてメルブラ(ぉ
③ゲセン行ってジョニスレにあった近S(J仕込み)6P慣性デバコンをやってみる……けど、これ微妙…
端なら近S>6P(jc)>低ダJS>微ディレイJHS>ディレイJD>5HS>デバFRC>JS>JD>カスとかのが美味しいし
中央なら近S>足>KJorSJ>慣性デバのがゲージ溜め出来るし
端で浮きが高い奴にはいいかもw
④激しい連コイン(24連)を食らい、全勝したあと帰ってベッドに倒れるorz
⑤ハルヒたんかぁぃぃよハルヒたん(*´д`)
こんなんで毎日が過ぎるんです……

85名無しさん@2周年半:2006/07/11(火) 19:37:48 ID:m4vA6q1c
ちょwww最後の発言はどうかとwww

86とこ:2006/07/12(水) 03:35:30 ID:xMFkzR/6
前回>>70-71

『HEAVEN or HELL Final!』
『Let's Rock!』

『ガシャンガシャン』
『ハンmフッ!』

 ・ ・ ・

まずは距離を離すのが得策です。
あ、追いかけてきますか・・・

(ゲージが溜まる前に・・・ということでしょうか。)

(甘いですっ!)

前に走られると止められないソルとかとは違ってポチョの牽制はまだやりやすい部類なんですよね。
私にとっては・・・


-----------------------------ギル高入学試験報告書:第289号-------------------------------
Name.Misa Kieru
Heignt.167cm
Weight. Unknown
Birthday.7/31
Blood type. O
Character. Robo-Ky

【Analysis】
現在、希少種のROBO-KY使いだが青リロ時代は闇慈・チップ=ザナフを使っていた生粋の弱キャラ使い。
スラッシュにバージョンアップ後、持ちキャラの強化に伴いキャラ変更。現在に至る。
鋭い読みと自己流の飛び込みの組み合わせは、当該固体がROBO-KYであることを忘れさせる立ち回りになるとも言われている。
また、当該固体の真髄は攻めの貪欲さにある。
特徴的なガトリングルート、ROBO-KYの強みである立ちPによる変幻自在の固めで相手を逃がさない。
相手を崩した際のコンボ選択・コンボ精度も正確で、ワンチャンスで相手を殺しきる実力を持つ。
さらに、座談カイを引かなくてもゲージが溜めることのできる直ガ精度の高さは他の追随を許さない。
各キャラの対策・小ネタの収集にも余念がなく、そのプレイヤースキルには非の打ち所がない。
しかし、自キャラの性能による特定のキャラへの不利、切り替えしの弱さがある。
これらを考慮し、当該固体の評価はAとする。

--------------------------------------------------------------------------------------------------------


『カウンタッ!』
『ドォォン!!』

何だ、何が起こった?
なぜ俺のポチョムキンが空に打ちあがっているんだ?
HSを振っただけなのに・・・

『邪魔っ!』

上空から受身不能で落ちてくるポチョムキンに痛カイ撃がヒット。
充電モーションにはいる。

(―――そうか・・・)
(こちらのHSにテポドン2HSを合わされたのか・・・)

そして充電完了―――
こちらは画面端近くでテンションほぼ0。相手のゲージは6割。
このままではジリ貧で押し切られる・・・
盛り返さなくては・・・!

 ・ ・ ・

まだ攻め時じゃない。
この距離じゃ空ミサ撃っても跳ね返されちゃうし、分の悪い刺し合いでリスクを背負うことない。

『疲れた』

下がって座談カイ。

できるだけゲージ溜めて、十分距離離れてから空ミサで攻めることにしよう・・・

『ハンmフン!ハンマーフォーール!』
『―――ドォン!』

(しまったっ!)

ハンマーフォールがバクステに引っかかる。

(ゲージもないのに打ってくるなんて・・・)
(いいぶっぱです・・・)

『スライドヘッド!』

受身後の着地にスライドヘッドを合わされ、一気に起き攻めへ。
そしてセオリー通りのHJHS重ね・・・

『―――48の必殺技!!』

87とこ:2006/07/12(水) 03:36:00 ID:xMFkzR/6
HJHSではなく、めくりHJPスカしポチョムキンバスター。

(一気に形勢逆転・・・)
(あのスライドヘッドもちゃんとタイミングずらしたと思ったのに・・・)

そして再度起き攻め。

『ハッ!ピシッピシッハンマフォー!ハンマフォール!』

(牛路さん・・・ハンマ青が赤に化けてますよ〜)
(ちゃんと確認しなきゃ。)

ガラ空きのハンマの硬直に下Kが刺さる。

『誘いにかかったな!!』
『ボケが』

バーストヨンデー!

(今ゲージ9割で画面中央あたりだから・・・)

マダハイルー!

『コノカスガ!コノカスガ!ペシッビシッペシッコレガ機械ノチカラダ!ミサイル発射!ミサイル発射!ミサイル発射!ミサイル発射!』

HS青>HS青>JK>JS>JC>JK>JD>Lv2空ミサ×4

景気よくミサイルが飛ぶ。
ポチョムキンの体力が6割近く吹き飛ぶ。

(相手は残り2割弱・・・でもこっちもゲージカラッポ)
(ホントにポチョムキンは固いですね〜)

ポチョはFDを貼って安全に着地。

(さて、どうでてくるんでしょうか?)

『―――ズシンズシン』

(歩き??この期に及んで待ちなの?)

『疲れた』

それならこちらも喜んで充電させてもらいます。
正直何考えてるのか分かりませんけど、こちらにとっては都合がいいです。
青キャン一回分でもあるのとないのとでは雲泥の差がある。

(でも・・・何か不気味です。)

 ・ ・ ・

(―――よし・・・攻め時!)

その後もポチョムキンは攻めてこず、こちらのゲージは6割に達していた。
本当に何を考えてるのか分からない。

『ミサイル発射!』

お互い画面端ならばFDBされる前に空中ダッシュJSを刺せる。
セオリーどおりに飛び込む。

『効かんぞ効かんぞなかなか・・・』

固めの時間が始まる。
特に暴れようとも抜けようともせずにいいように固められる赤ポチョ。

(段々相手の考え分かってきたかも・・・)

おそらくバスターの割り込み一択にしぼっている。
確かに前の試合の直ガは良かった。・・・私ほどじゃないですけど。
でも見習いたいくらいの防御テクも見た。
ロボの崩しのバリエーションは少ないから、防ぎきれると思ってるんでしょう・・・

(甘いですっ!)

JSを深めに差し込む。

「―――ロボにもF式があるんです」

JS>JC>JS>ディレイJP>JK>着地>K>近S>2S

 S L A S H !

『任務失敗……!』
『これが科学の力だ!』

牛路の目に映ったロボカイの後姿はいつも以上にかっこよく、気高く見えた。

88名無しさん@2周年半:2006/07/12(水) 14:14:29 ID:FN.4FsFU
おもしろい!ぐっじょぶ!

89名無しさん@2周年半:2006/07/12(水) 19:04:33 ID:D.6V7n2E
とこ氏GJ!
SSに影響されてロボ使ってきたよwww

9064:2006/07/12(水) 21:10:12 ID:1IHw9cY2
>>15


『次が読めるか!』『死角を取ったぞ』

互いの手が重なった所に白い光が迸る。

『SHOT!』『ショッ!』

ボールがぶつかりあって打ち消される。

『並の腕ではないな』『これ程とは…』

そして寸分たがわぬタイミングで同時敬意。これぞ同キャラ戦の醍醐味……しかし

『ダブルへッドモービット!!』『ダブルヘッドモービット!!』

(え…っ!?)

「あっと両者とも敬意キャンセルモービット!
 打ち合わせしていたのか、それとも天然か…後者だとしたら2人ともかなり狡猾!!」

会場からも少し笑いが起こる。

(まさかモビまで同じタイミングで撃つなんて…松瀬 緒土…こいつ……できる…)

そういえば蘇留が言ってたっけ…。

"お前…松瀬に似てるな"
"マッセ?何それ?カーカスライド?"
"『何それ』と言われても非常に答え難いんだが……そうだな……ライバルだな"
"ライバルかぁ……強いの?"
"そこそこ"
"じゃあさ、僕とどっちが強い?"
"……まぁ……そうだな……お前の方が強いと見て間違いないな"

―――バシュウッ!

すぐにバックダッシュで間合いを離してシューティングを展開する。
P生成>K生成>ダッシュP撃ち>P生成の3WAYから、HS生成>瞬間移動>JS弾きで突撃。

『見誤ったな』『そこではない』

それをお互い全く同時のタイミングで行った。

『カウンタ!』

中央で背中を付き合わせる格好になり、互いのJSが相討ちになった。受身を取って間合いが離れる。

『驚いたな』『これ程とは……』

(これは…シューティング合戦になる)

そう踏んでいた。そして恐らく松瀬も同じことを考えていたのだろう。
しかし2人の行動は一致しなかった。

『カウンタ!』

ボール生成にダッシュ遠Sを刺し込まれた。
シューティングの打ち合いになれば勝つ自信があった。だから生成した。当然の行動。
対する相手の取った行動はダッシュ遠S。
これはつまり、彼はシューティングでは僕に勝てないと感じていると言う事。
だから強引に突撃してきた……って事なのかな〜?

(シューティングに自信が無いのかな〜…?)

中距離で刺し合えばどうしても「運ゲー」になってしまう。これは同キャラ戦の逃れられない宿命。
敵がシューティングを不得意とするのなら尚更距離を取って闘いたい。
しかしこの状況ではそれも無理。「運ゲー」……別に嫌いじゃないし、付き合ってもいいや。
それに運ゲーになるのはあくまでも理論的な話で、互いのプレイヤー性能が全くの五分の場合のみ。
そんな事はまずありえない。つまり実戦においては運ゲーなどではない。むしろ逆。
どちらが強いのか、ハッキリと分かる。

9164:2006/07/12(水) 21:10:31 ID:1IHw9cY2
『ハアッ!』

―――バシッ!

遠S>P生成からジャンプしかけた相手に6HSを引っ掛けた。起き攻めのチャンス到来。
ヴェノムの切り替えし性能は悪い。一回ダウンを奪い、そのまま起き攻めをループさせて倒す事も可能。
同キャラ戦は先にダウンを奪った方が圧倒的に優位。

―――ヴン…

K生成>ダッシュJK撃ちからN択を迫る。だが、こんな安っぽい起き攻めで崩せるかどうか……。

―――バシュウッ!

裏に回って着地寸前のバックダッシュからめくりJS。

『読めているぞ』

やはりガードされてしまう。しかしせっかく接近戦に持ち込んだんだ。このまま逃がすわけにはいかない。

『ゆくぞ!』
『読めているぞ』

2K>近SからSストで崩しにかかるが、それも難なくガードされてしまう。

(なら投げ…!)

『すまんな』
『ファールを犯したな!!』

HSストにバーストで割り込まれてダウンを奪われる。
相手はそのままダッシュで迫り、目の前まで到達すると横に一回転した。

(なんだ…?)

『次が読めるか!』
『それで終わりか』

起き上がりにデュビだって…?確かに持続の後半を重ねれば、そこそこの有利Fが生まれる。
ボールが生成される分、ここからの攻撃もダメージが上がってしまうが……

『見誤ったな』

直後に2S>瞬間移動で相手が頭上に出現する。

―――バシッ!

初めて見る起き攻めなだけに戸惑ってしまい、そこからめくり中段のJSをくらってしまう。
起き上がりに重ねたのはHSデュビだったらしい。

『マッセ!次が読めるか!』

さらに近S>Sカーカス>2K>近S>デュビ。
これはHSデュビ……みっさーの時も何回か使っていたし、どうやらF式がこいつの十八番らしい。
だがF式なんて何度もやってきたんだ。対処法は分かっているし、食らう要素は無い。

―――ヴン…

僕の予測はそうそう外れるものじゃない。だからこそ、外れた時の対応が鈍くなってしまう。
ヤツがデュビの後に生成したのは、Pボールだった。

(F式じゃない…?)

9264:2006/07/12(水) 21:11:03 ID:1IHw9cY2
『見誤ったな』

直後に瞬間移動して裏に回られる。めくり中段か…だがこの程度なら余裕で見えるレベル。

―――バシュウッ!

(えっ!?)

J仕込み瞬間移動から空中バックダッシュで表に回られる。

(くっ…でも!)

―――ガッ

裏回りならぬ、表回りJKをなんとかガードする。同時に弾いていたPボールもガード。
危なかった……しかし急に起き攻めのパターンを変えて来るなんて……侮っていた。
一つの起き攻めを繰り返す事で、変化させた時に相手の対応を鈍らせるのが狙い…と言うわけか。

『見誤ったな』

(いっ!?)

再び瞬間移動。HSボールの上に現れるヴェノム。

―――バシッ!

めくりJSから近S>Sカーカス>近S>HS>HSデュビ。

(なんか僕いい様に振り回されてない?……こんな受身なキャラじゃないのに…)

それだけ相手がやり手って事か……みっさーが強いって言うくらいだもんね…気を引き締めないと。

『ファールを犯したな!!』

デュビ後の生成にバーストを合わせる。これで主導権は握った。
"天才"の名は伊達じゃないって事、君にも教えてあげるよ。

―――ヴン…ヴン…

・・・

たしかにバースト後じゃろくな起き攻めは出来ない。
だが起き攻めを放棄するとは……そんなにシューティングに自信があるってのか?
まぁそんな事はどうでもいい。ヤツのシューティングを破りさえすればいいんだ。

『SHOT!』

レベル2Sステで3WAYを突き破る。

『そこではない』

直後、瞬間移動で目の前にヴェノムが現れた。
3WAYのどさくさに紛れてHSボールを配置していたのか……抜け目ないヤツだ。
でもその程度の行動は予想の範疇。6Pで迎撃すればいいだけのこと。

―――バシュウッ!

(あ…!?)

J仕込み瞬間移動からバックダッシュJPでHSボールを弾いてくる。

(固められる…!?)

『ゆくぞ!』

JP弾きから着地し、即座にスラストを放ってきた。全く反応できずに綺麗にくらってしまう。

『カーカスライド!死角を取ったぞ』

HSデュビでダウンを奪われる。

(呆気無さ過ぎるぞ俺…)

こうも簡単に接近を許してしまうなんて…まるで何手も先を読まれていたみたいだ。

―――ヴン…

(この陣は…F式か)

『ゆくぞ!』
『読めているぞ』

最初のスラストで弾かれたボールをしゃがみガードする。
いくら見えない高速中段とは言え、ここさえ捌けばそれも成立しない。
何回も繰り返してきたストラグルだ。見切るのは難しくない。
そして、それは同じヴェノム使いである相手もそうだろう。

(こいつにF式は使えないな……)


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