したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

Sammy社立ギルティ専門高等学校二学期

85264:2005/06/13(月) 19:55:19 ID:AYOTn1Xk
さっきの2倍は長い「ふ〜ん」。このままじゃマズイ。何とか切り返すんだ。
暴れだ。暴れろ江辻 聖。
VTがあるじゃないか。そうだ無敵昇竜!!

「ってVTは発生遅いでしょ!!」
「え?なに?」
「う、あ、ごめん!間違えた!」

つい心の声の方を…何やってるんだあたしは。動揺し過ぎだ。こんなんだから電波って言われるんだ。

「俣奈の方こそどうなのよ」
「どうって?」
「そういう恋愛関係の話」
「やっぱり私もギルヲタだしね…そういうのとは無縁だったよ」

なんか勿体無い。折角かわいいのに…

「じゃあウチらの班の男子とかどう思う?」

思い切って聞いてみる。

「紙野さんは優しそうだよね。真面目だし」
「ふ〜ん、毅みたいなのがいいんだ?」
「そう言うわけでもないけど…」
「永園は?緒土は?」

弓太は特殊すぎる人種なので省く。彼女いるし。

「永園さんはちょっと怖いよね。あんまり話が合わなそうかな」

妥当な意見。最近は大人しいけどまだ信用できない。

「松瀬は松瀬で変な人だよね」

"変な人"か…。一番しっくり来る形容。確かにあいつはかなり変だ。

「強引に永園さんも一緒の班にしちゃうし…」
「自己中だしね」

それでも嫌な感じがしないのは、恐らく自己中心的ではあるが利己的ではないからだろう。
最初のころは毅を永園の毒手から助けた。そして今では独りになった永園を班に入れて修学旅行。
ほんとに何考えているのかよく分からない。
自己中だけど利他的。だから不快じゃない。
……う〜ん、やっぱり変なヤツ。

「そうそう、部活見学とか聖ちゃんに剣道やらせたりしたよね」

あれはただ単に緒土が楽しみたかっただけだろう。

(思い出したら腹立ってきた…)

「そうよ!アイツは他にもさぁ…」

夜が更けていく。それからあたし達は寝るのも忘れて喋りまくった。

「ほんとに緒土って自分勝手だし…」
「でも面白いよね」

自己中で、変で、飄々としてる。真面目にやってるのかふざけてるのか分からない行動。
緒土の奇態を語り始めたら限が無い。


―――なのに…なんであたしはそんなヤツを好きになってしまったのだろう―――


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板