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Sammy社立ギルティ専門高等学校二学期

80164:2005/06/08(水) 18:17:29 ID:IrFv4z8Q
(なんだ…?)

三綾 俣奈がネット際まで前進している。あんなに前に出て何をする気だ?
変化前のボールを叩くつもりか?いや、あいつの運動神経は相当悪いはずだ。
そんな芸当が出来るはず無い。なら何をするつもりだ?

ふん…どうでもいい。オレのサーブには指一本触れさせねェ。

「オラァッ!!」

―――バシッ!

「聖ちゃん!右だよ!!」
「分かった!」

(なに?)

―――ぼんっ!

(チッ…そう言うことか…)

三綾に球筋を見切らせ、江辻はそれに従って動く。合理的で無駄が無い。
江辻の卓越した運動神経をもって初めてなせる連携だ。
だが三綾が前に出ているという事は、江辻は広いコートを1人で守っているも同然。
いくらあの女でもスタミナが無くなれば動きも鈍る。
気にする事はない。前後左右に走らせて体力を奪えばいい。

「マッセ!スパイクが来るぞ!!止めろ!!」
「分かってる!!」

江辻が腕を振りかぶる。

「よっと…」

トン…

「あ!?」「しまった…」

フェイントを掛けてくるとは……。4−1になる。サーブ交代。
江辻の剛速球は果たして健在なのだろうか。体力は一体どれくらい残っているのか。

「今度は…こっちの番ね…」

―――バシィッ!!

「くっ…!?」
「うお!?速ぇ!!」

体力は確実に切れかけている。1回戦に比べて明らかにスピードが落ちている。
それでもこの球速…半端ねェ。マジで女かコイツ。

「もう一丁…」

―――バシィッ!!

速すぎる。取れない。触れない。こいつのサーブがある限り、こっちは圧倒的に不利だ。

「マッセ!なんとかしろ!!
「無茶言うな!!」

「良し…このまま…」

―――バシィッ!!

―――ピーッ!!

「アウト!」

ギャラリーがざわめく。ようやく江辻スタミナが切れたようだ。残るは三綾。楽勝だな。

「聖ちゃん大丈夫?」
「はぁ……はぁ…はぁ…っ、結構…キツイかも…」

もう少し遊んでやっても良かったんだが、ここは遠慮なく決めさせてもらうぜ。金一封はオレの物だ。


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