[
板情報
|
カテゴリランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
701-
801-
901-
1001-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
Sammy社立ギルティ専門高等学校二学期
731
:
64
:2005/06/01(水) 17:45:28 ID:TSS5duvg
早くも4点も相手に与えてしまった。しかも全部俺のミスのせい。
是が非でも入れなければならない。見た目は多少悪くなるが、アンダーサーブに変更だ。
ぼんっ!………ぱすっ……
へろへろろ飛んでいったボールはネットに引っ掛かってしまった。ギャラリーからまた笑い声。
(ちくしょう…筋トレでもやってりゃ良かった…)
「とぉー」
(トスだ…今度こそッ!!)
―――ぼんっ!
アンダートス成功。ボールが天高く舞い上がる。
タイミングを見計らって永園が飛び上がろうとした…そのとき
「シュリケーン!!」
「なッ!?」
黒い手裏剣が永園の頬を掠めて行った。バランスを崩し、永園が地面に落ちる。
「野郎…いい度胸してるじゃねェか…」
永園が相手を睨みつける。しかしチーム『紙忍者』の面々はニヤニヤと笑っているだけだ。
「ムカツクぜ…」
6−0。ビーチバレーは1セット9点が一般的。勿論この大会でもそうだ。
後3点入れられたら終わり。なんとしてでもサーブを入れなければ…
「はッ!」
気合を入れて放ったサーブは球威十分。しかし方向は相変わらずだった。
7−0になる。
相手のサーブを何とか返そうとするが、俺も永園も手裏剣に阻まれて全く手が出せない。
「糞が…反則ばっかしやがって…!」
そしてついに8−0。マッチポイントである。このサーブを外せばその瞬間に負けが決まる。
仮に入れたとしても忍者共に勝てるとは思えない。
でもやるしかない。諦めたらそこで試合終了ですよってどっかの偉い人も言ってた。諦めちゃ駄目だ。
これが最後のサーブになったら死んでも死にきれない。入れてやる。
「はッ!!」
―――バシッ!
スピードも威力も頼り無いサーブだった。でも方向はバッチリだ。ネットも辛うじて越えている。
(入った…!)
「TOO LATE!!」
しかしそこにはギル高の誇る忍者。一瞬で落下地点まで転移する。
(マジかよ……くそ!ここで負けるのってのか!?)
シッショー!!
―――まさか。
ありえない。会場にいる全員がそう思った。
だってアレだぞ?ビーチボールが腕に当たっただけだぞ?ビニール製で、滅茶苦茶やわらかい。
しかもアンダーサーブで球威もかなり弱かった。虫も殺せないようなボールだ。
「HEY!!DOCTOR!!COME ON!!」
もう一方のチームメイトが血相変えて医者を呼ぶ。
白衣を纏ったドクターがすぐに駆けつけ、生徒に聴診器を当てた。
「明日が峠です」
こうして俺達は一回戦をなんとか突破できたのだった。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板