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Sammy社立ギルティ専門高等学校二学期

616542:2005/05/16(月) 23:20:34 ID:IsICwW9g
これはギル校生達とは少し違った、とある普通のプレイヤーの話です。


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店内には筐体が並び、様々なゲームが設置されている。
中でも対戦格闘ゲームは盛り上がっており、1番人気はGGXX#Rだ。

そこにはいつも通りの面子が対戦を繰り広げていた。


キン、キキン、キン

『油断しましたね―――』

ザシュッ


落としダストからVTループでお手玉になっているのはロボカイだった。
どうやら、ほとんど直ガをしていたせいか、相当ダメージが高いようだ。


ザシュザシュッ!今だッ!ザシュッ!SLASH!

『シッテハイタノダー…』 『よく頑張りましたね。』


「――まただ・・・。」


そんな声を漏らしつつ、肩を落とす一人の男。席を立ち、自販機へ歩いていく。
硬貨を入れ、缶コーヒーを買って筐体へ戻る。まだ誰も乱入していないようだ。

彼は負ける度にこう思う。


「どうして、あそこで動けなかったんだ」と。


ロボカイを使い始めもう数年は経つのだろうか。コンボ精度、直ガ精度は相当高くなった。
が、肝心の割り込みや暴れが全然出来ない。ただTGとGBが上昇していくだけだった。
そして焦った挙句、下手な選択をしてしまい崩されて倒れる。これが彼の負けパターンだ。
「あと少しだったんだ。もう一度やればいけるはずだ」

ゆっくりと筐体に歩み寄った時、誰かのクレジットが既に表示されていた。


『夕飯はベジタボー!』


無表情で眺めていた画面には「CHIPP vs KY」。ここでは珍しい対戦だ。ゆっくり観戦させてもらおう。


『てめぇ、死相が出てるぜ』『いい試合にしましょう』

HEAVENorHELL,Let's rock!


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