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Sammy社立ギルティ専門高等学校二学期

435前スレ566:2005/05/08(日) 00:52:34 ID:YeD5w2Cc


あぁ、一食で2キロくらい太っちまったかなー
なんてやんわりと憂鬱になりながら、伊津は午後の戦いに身を投げ込みました

日の沈み始めた夕方6時
数度負けたものの、今現在連勝数は30を超え、人影もまばらになり始めました

『さすがにもー潮時かねー。人も減ってきたし、目疲れていい加減画面みえねぇ(;3д)』
「あはは♪お疲れさまーw」
「いや、やっぱ強ぇわ。ロボ・スレ・エディに対して無敗とかありえねぇ。ポチョ敬意に値する」
<ぅぅ・・・・・・ラウンドしか取れない・・・(つд´)うえーん>

悲喜交々、どちらかというと和やかな空気に包まれつつ
「 D 」常連4人の一日は幕を閉じようとしています

と、その時
ギルティの隣のゲームの台でプレイしていた男が言いました

《なぁ君。もう帰ってしまうのかい?一度だけ、乱入しても良いかな》
『ん、え?・・・あぁ、まだ大丈夫ですよ♪よろしくお願いします』
《あぁ、よろしく頼む。》

微笑みながらそういうと、男は長い髪をゆらしながらゆらりと台の向こうへ姿を消しました
紅色の、まるで鬼のような体躯をした軍人。男の使用キャラはポチョムキンでした


3分後


既に第5ラウンド、終盤

ポチョのハンマーブレーキをジョニーの低空燕が吹き飛ばし、体力ほぼ互角で仕切りなおし
空気中の原子が全てガラスになったのかと思えるほどの緊張感の中
歩いては下がり、しゃがんでは歩く
絶対に主導権は渡すまいとにじり寄る両者

意を決して伊津がステップを入力したその刹那・・・!!


ヴン


突然、目の前が真っ暗になった





《はっはっはっはっは!いや全く災難だったw》
『笑いごとじゃないですよ。あぁぁ、めっちゃめちゃ集中してたのに・・・・・・;』
《確かに勝負がつかなかったのは残念だが、いいじゃないか。非常に楽しめたよ》
『っははは、まぁそれは否定しないです。芯から熱くなってましたし』

笑いあう二人の傍では、店員が筐体を再起動していました

「なぁ、ホントにクレジットもらわなくて良いのか?」
「良いって言ったんだから良いんでしょ。満足しちゃったんだよきっと」
<いい勝負でした・・・♪野次飛ばそうと思ってたのに忘れちゃいましたよっ>


《・・・そうだ、一つ確認させてくれ》
『え、はい。なんです?』
《この台のダイアグラム、ジョニーが一位なのは君の仕業かな?》
『・・・っと、まぁ、そうだと思います。確信ないですけど』
「あぁ、そりゃ間違いねぇ。俺らと違って夜や昼に通ってる奴に聞いたことがある。他にジョニーは見たことが無い、と」
《やっぱりそうか・・・うん。じゃあ、これを君に渡したい。受け取ってくれるかな?》

そういうと、男は水色の事務封筒を取り出しました

『ん・・・なんかSammyとか書いてありますね・・・・・』
<何かな?私も見たいなー、師匠〜見せてー♪>
《・・・ふふ、それでは私は失礼するよ。3分後の急行に乗らねば》

3分後ではとても声をかける暇は無いかも、そう思った時には既に男は駆け出していた

『え、ちょっと、あの・・・!』
<ふぇー、速い・・・あの人;>
「結局、何も説明しないで出て行っちゃったね・・・まぁ、見て良いってことなんだろね」
「俺らもいい加減帰ろうぜ。歩きながらでも中身は見られる」
『ん。そうだな』


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