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Sammy社立ギルティ専門高等学校二学期

399169:2005/05/06(金) 23:17:05 ID:0ohNvt32
みんな面白すぎです!GJ!
女キャラ増やしたいので、女キャラ編少し書きます。
後々に織那編と合流させたいと思いますのでご容赦を。

退屈だった。毎日が本当に退屈だった。
私、諏訪 露兎(すわ ろう)は学校や塾などと家を往復しているだけの生活だった。
父はとあるそこそこ大きい会社の社長、母は生け花の先生。当然、私も生け花をやらされている。
それでも週に一度は都合よく習い事が無い日もあった。
でも、退屈だった。普段から遊ぶ時間がないので友達なんかいない。
結局、どこにいてもやることなんかなかった。趣味らしい趣味も特になかった。
気が付けば中学生活も残り数ヶ月というところだった。
どうせ、親が決めた高校と大学に行って親の会社である程度高いポストにつけられて働くんだろう。
結婚相手だって親が決めるんだ。でも私はそれに文句をいう事は無い。
親から離れて生きてはいけまい。そもそも、こんな恵まれた環境に文句をつけると贅沢というものだ。
それにしても、退屈だ。親が敷いたレールに沿って生きるだけの人生か。
退屈だけど満足はしている。矛盾しているのだろうか。でも、退屈には慣れてる。
小さい頃は兄が遊び相手になってくれたが、兄が高校に入ってからは退屈で仕方がなかった。
今日も家に帰って。ぼうっとするだけなんだろう。
と、HRでの先生の話も聞かず長々と考えていた。
気が付いたら下校の時間。
「はあっ・・・」とため息をつく。そんなところを見られたからだろうか。
男の子に声をかけられた。
「なあ・・・ちょっといいか?」
「なに?」
相手に目をやる。どうやら私の目つきは少し鋭いらしく、相手を睨みつけるような感じになってしまう。
そんなつもりは全然ない。
しかし、私に声をかけてくるなんて珍しい。さっきのため息はそんなに憂鬱そうだったのか。
この人、織那君だったか。私と一緒で、他人といる所はあまり見かけない。
「暇ならさ、一緒にゲームセンターでもいかないか?面白いもの見せてやるよ」
「ナンパ?」
「違う。お前があんまりにも退屈そうだったから。俺は退屈なのがなにより嫌いだ」
見た感じが真面目そうな人だ。ついていっても問題ない。襲われたら護身術があるし。
「いいわよ、行きましょ。」
「え、そんなあっさり?」
「私は退屈なのがなにより嫌いなの」


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