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Sammy社立ギルティ専門高等学校二学期

35764:2005/05/02(月) 20:13:22 ID:pm42jQu.

「起・き・ろーーーーーーーーーーーーーーー!!」
「…な、なんだなんだ…!?」

安らかな眠りをぶち壊す大声。
目を擦る。目の前に少女が立っている。

「遅刻!!」

その口から単語が飛び出す。腕組みして俺のことを睨んでいる。事態が飲み込めない。
なんで三綾が俺の部屋にいるんだ?

「2学期!!」

怒ってる。一体何がそんなに気に入らないんだ…ん…?2学期?

「今日?」
「そうだよ」

時計を見る。8:00。

「 遅 刻 じ ゃ ね ぇ か ! ! 」
「だからそう言ってるでしょー!!早く起きてよ!!」

朝食も満足に取らずに家を飛び出した。

「時間は!?」
「もう8:30だよ!」
「くそっ!走るぞ!!」

いつもの光景。いつもの朝。俺が走って、三綾が後から追いかける。
木漏れ日の中を颯爽と走り抜ける。9月…まだ暑い。でもどこか清々しい…そんな朝だった。

・・・

「あ、緒土!」
「兄貴ィィィィ!!」
「三綾さん、松瀬くん、久し振り」

教室に入るといつもの顔ぶれ。夏休みもいいけど、やっぱり学校に行ってる方がいい。
"学校の方がいい"…か。まさか俺がこんなことを思うようになるなんてな…
今更だけど、ギル高に来て本当に良かった。

と思ったのも束の間。

「フォォォォォォォォ!!」
「ぎゃああああ!?」

案の定郁瀬が突撃してくる。

「はは…あの2人相変わらずだね」
「あんたらもね。新学期早々遅刻ギリギリじゃない」
「だって松瀬がさぁ…」

「よーし!席につけー!!」

雁田の声でHRが始まった。2学期初日、この日は驚きの連続だった。

・・・

「知っての通り、2学期には修学旅行がある」

いきなり教室内の空気が最高潮に達する。俺は初耳だった。

「今年は海外に行く」

「さすが右だぜ!!」とか言った具合に歓声が上がる。
でも海外つっても色々あるじゃねぇか。どこだ?ブームに肖って韓国とか言うんじゃねぇだろうな…。

「ハワイだ」

「す、すげぇ…」「え、なに?それマジ?」
GGXX#R SLASHのロケテが行われた時のような反応。
『マジで?釣りじゃないの?』生徒全員がそう思っていた。

「マジだ」
「いっやほーう!!!!」

アクセルの6HSばりの歓声が上がる。

「落ち着け!!修学旅行の前にテストがある。2週間後だ。
 修学旅行はそのテストからさらに2週間後だ」

またテストか…まぁいい。今までの遅れを取り戻すチャンスだ。
誰が相手だろうと勝ってやるぜ。

「じゃあそう言うわけだから練習しとけよ」

雁田が話を切り上げる。生徒が間髪要れずに「先生、対戦の組み合わせは?」と雁田に尋ねる。

「あー今回のテストはちょっとばかり特殊でな…まぁ2週間後を楽しみにしとけ」

そう言うと雁田はテキストを広げて授業を始めたのだった。


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