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Sammy社立ギルティ専門高等学校二学期

346338:2005/05/02(月) 05:37:53 ID:.PekR0FE
「多少のやんちゃは許すつもりでいたが、これ以上は許容できん。
 神風、着席しろ。剣野、前を向け」
チッ、と舌打ちしながら神風が椅子に座る。一方、剣野はやれやれと肩をすくめて前を向いた。
「神風。お前の発言は問題発言だ。以後、慎め」
矢野が忠告する。
チラっと神風の方を見てみたが、神風は頭に手を組んでふてくされていた。
教師にまでこの態度。何様だ、こいつは。
だが、矢野はそれ以上は追及せず、続いて剣野の方を向いた。
「剣野。お前も最後の言い方はよくないぞ。基本的に言ってることは正しいと思うが……」
「確かに僕にも配慮が足りませんでした。反省しています」
流暢に反省の言葉を口にし、剣野は頭を下げた。こうして見ると、ただの優等生にしか見えない。
先程の暴言が嘘のようだ。
矢野はうむ、と満足そうに頷き、俺の方を向いて言った。
「要。あまり気にしないようにな」
「……はい」
実を言うと、俺が使用キャラについてあれこれ言われたのは、今回だけの話じゃない。
地元のゲーセンでは、しょっちゅう他の常連に色々言われたし、
(もっとも、俺がコンスタントに2桁連勝をするようになってからは、何も言われなくなったがな)
クラスのギルヲタ仲間にさえ「ショタ!ショタ!」と馬鹿にされたもんだ。
まあ、慣れてるっちゃ慣れてるわけだ。
流石に、あそこまであからさまに中傷されたことは始めてだったけど。


俺の後ろのやつが自己紹介を始めた直後、剣野が俺に話しかけてきた。
「あんまり気にしない方がいいよ。あの手の輩は、正面から挑発に乗るのが一番逆効果だから」
「ん?ああ、もう気にしてない。それより、さっきはありがとな」
「いや、勝手に僕がやったことだから」

しかし、さっきのは感謝するとともにちょっと驚いた。
剣野の容姿と自己紹介から導き出した俺の分析によると、
『単細胞生物並みだね、君の頭は』なんて台詞を彼が口にする確率は3%未満だったんだが。
意外と、歯に衣着せぬ物言いをする性格らしい。
いやはや、人間ってわからんね。


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