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Sammy社立ギルティ専門高等学校二学期

32520:2005/05/01(日) 01:54:08 ID:4aMkjADU

「そういえば、さっきから気になってんだけど。」
「何でしょうか?」
「そっちの女は自己紹介しないの?」

 "女" その言葉に反応したかのように、その女の子が前にでてくる。

「墓堀 魔夢(ぼほり まむ)。テスタ使いです。」

こざっぱりとした自己紹介をする。
だが、決して「ぶっきらぼう」な印象は受けない。

「あ、それじゃ『まむちゃん』て呼んでいいですか?」
「・・・俺は男だよ。」
「・・・またですか。」
「?」


喜び勇んで早速"ちゃん"付けで呼んでやろうと思った一二三だったが、
どこか、前にも聞いたことがあるような、そんな返事が魔夢からは帰ってきた。

どうやら愛と同じく、見た目女の子中身男の子らしい。
わかりやすく言うのであれば、そう『リアル鰤』だ。
愛はどちらかというと美人形だが、魔夢はどちらかというと可愛い形だ。

「なんだ、お前男か、それならそうと早く言えよ。」
「あんたに言われたくないね。」
「ヌガッ、ぬかしやがったな・・・。」


愛と魔夢が早速同じ『鰤属性』同士でなにか言い争いを始めている。
傍から見てると、まるで姉妹が喧嘩でもしているかのようだ。・・・微笑ましい。


「つかぬ事お聞きしますが、先ほど対戦していて思ったんですけど、、貴方達もギル高生では?」
「それじゃあ、そちらも?」
「えぇ、名乗るなら堂々と名乗ろうと思いまして。」
「あたし達、三人とも一年E組なんですけど、お2人は?」
「おや、奇遇ですね。私達も一年ですよ、クラスはGですけどね。」


やはり、この2人もれっきとしたギル高生らしい。
クラスは一年G組、一二三達の二つ隣に位置する教室だ。
という事は、地方ゲーセンの優勝をギル高生が奪い合うという地元人泣かせの展開だったというわけか。

「なんだってんだよ、鰤みてぇな顔しやがって!」
「あんた、もう少し御しとやかにしてみたら?男にモテるんじゃない?」
「お前も修道女が着るローブ着てみろ、膝上高いヤツをよ!」
「だったらあんたは膝辺りまで隠れるTシャツ着るかい?」
「ウググ・・・。」


言い争いはどうやら魔夢有利に進んでいるらしい。
まるでことごとく牽制をウォレントでとられているようにも見える。

「それでは、私達はこの辺でお暇します。魔夢、行きましょう。」
「わかった、じゃあまたな、愛 ち ゃ ん 。」
「二度と現れんな!!」


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