したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

Sammy社立ギルティ専門高等学校二学期

29564:2005/04/27(水) 22:41:07 ID:hvA0wOV.
ガタンガタンガタンガタン……

「お疲れ様でしたー」
「楽しかったね松瀬。もう一回乗ろっか」

ふざけんな。もう一回乗ったら間違いなくシショる。力を入れすぎたせいで両手が痺れてる。

「あれ?本当にもう一回乗るの?」
「んなわけねーだろ!」
「じゃあ早く降りようよ」

そうしたいのはやまやまなんだが…

「こ、腰が抜けて立てん…」
「あはは…じゃあ治るまでここに座ってようよ」

三綾も席から動かない。

「それでは楽しんできてくださーい」

え?

ガタンガタンガタンガタン……

「み、三綾さん、なんか動いてるんですけど」
「うん。後ろに並んでるお客さんいなくて良かったね。連コならぬ連乗りだよ」

ガタンガタンガタンガタン……

「やめろおおおおおおおおおお!!俺は降りるぞおおおおおおおおおお!!」
「もう遅いよ松瀬」

ガタンガタンガタンガタン……ゴオオオオオオオオオオオオォォォォォォォォ!!!!

「ぎゃああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁ……ぁ………ぁ…………」

・・・

もう2度と地上に降り立つ時はこないと思ったのに、俺はギリギリ生還できた。

「あー面白かったぁ」
「て、てめぇ騙しやがったな…何が『怖くないよ』だ」
「ん?怖くなかったでしょ?怖かったの?」
「くっ……こ、怖くなんかねぇよ!!」
「じゃあいいじゃん」

畜生。

「ほら松瀬、写真。松瀬の顔面白いよ」

写真には白目を剥いてる俺が写っていた。三綾は俺の腕に掴まってるが、その表情には余裕がある。

「早く燃やせ」
「いらないの?じゃあ私が貰うね」
「頼むから燃やしてくれ」
「だめ。次はどこに行こっか?」

俺たちは悪夢のコースター乗り場を後にした。
それからも三綾の巧みな話術に踊らされて色んな絶叫マシーンに乗る羽目になった。
2時間もたつと俺は精神的ダメージで疲れ果ててしまった。

「ちょっと休憩させてくれ…」
「私飲み物でも買ってくるね。松瀬はベンチで休んでていいよ」
「あ、俺はお茶を頼む」
「うん。じゃあ行って来るね」

そう言うと三綾は自販機を探しに向かった。

(よし…この隙に買い物してこよう)


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板